JP3100631U - 健康食品アロエ葉の凍結製剤品(凍結錠) - Google Patents
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Abstract
【課題】ユリ科アロエ属に属する植物を熱変性や酸化を受けることなく製造することで、潜在能力を落とさないようにする。
【解決手段】新鮮なユリ科アロエ属に属する植物生葉を冷却下でホモジナイズし、ホモジナイズ液をそのまま型枠中で凍結化する。
【選択図】図4
【解決手段】新鮮なユリ科アロエ属に属する植物生葉を冷却下でホモジナイズし、ホモジナイズ液をそのまま型枠中で凍結化する。
【選択図】図4
Description
[産業上の利用分野]
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)
本実用新案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とした。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品(以下“凍結錠”と略記する)および用途に関する。
本実用新案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、今時ほとんどの家庭で冷蔵庫があり、それに付随した冷凍庫中に保存する。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は発泡スチロール中ドライアイス入りで保冷車または冷凍庫付運搬車等を利用するため問題はない。
[従来の技術]
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者はアロエに含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行いいくつかの薬効成分を明らかにしている。1)、2)、3)
近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥したものであるため、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。(健康食品としては問題はない)
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
即ち、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされるある成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。
これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得た。
得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用であり、その結果、従来品(天日、温風乾燥品)は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けている。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[実用新案が解決しようとする課題]
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。そのどの成分もその精製の際の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化をうけることが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っているアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化をうけているため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性の全てではない。しかしながらコスト面では比較的安い。
一方、アロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的有効成分をより多く含有し、より優れた製品であるが、製造面からコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てをだしきっていない。また、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は“生葉のまま丸ごと齧り食べる“方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、“生齧りに匹敵する”しかも“安価”な製品を世に提供することである。
本案は以上の課題を克服すべく、鋭意検討した結論である。
すなわち、本実用新案は、上記従来技術の欠点であるアロエ本来の潜在能力の低下(熱変性、酸化をうける)を低温下に処理すること、更に高価格な凍結乾燥することなく、一日分に相当する量毎、に型枠中、で素早く凍結することにより製剤化し、安価に、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することが可能となった。
ユリ科アロエ属に属する植物の市場向け、「安価で生齧りに匹敵する」新規製剤(凍結錠)品を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本実用新案によれば、次の新規製剤品(凍結錠)およびそれらの製造方法により上記目的を達成することができる。
▲1▼ ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは冷却下(摂氏0度から10度)に行う。
▲2▼ ▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化(凍結錠)
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
型枠は目的に応じ変えることが出来る。例えば、1日摂取量や1回の飲食量に型枠を変える。また、型枠は四角にこだわらず丸型でもよい。
▲3▼ 必要であれば、型枠から外し密閉保存容器に入れ冷凍庫で保管する。
なお、型枠トレーのまま、重ねて密閉保存容器にいれ冷凍庫で保管しても良い。
本実用新案の新規製剤品(凍結錠)は次のような性質を示す。
▲1▼ 色:緑色の外観を有する。
▲2▼ 臭い:青臭さを有する。
▲3▼ 味覚:強い苦味を有する。
▲4▼ 溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶。
[好適な実施態様]
ホモジネート液
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ、アロエベラ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにすること。いわゆる、“氷結晶”化する摂氏マイナス1度からマイナス5度付近の温度に近かづけないようにする事。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
凍結錠
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の冷凍庫用(摂氏マイナス18度からマイナス20度)アイストレー(型枠1個分、縦・横・高さ:30・30・20mm台形型枠)等の型枠容器中で製造すれば、一個当たり約15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 第1図、第2図、第3図および第4図)
なお、業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用トレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、いわゆる“氷結晶化”温度領域(摂氏マイナス1度からマイナス5度)をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレーケース全体を十分に冷却(摂氏マイナス18度からマイナス20度)することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15グラムとされているが、飲食回数、一回の飲食量により適時製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は型枠トレーが薄くそれ程大きくないもの(例えば家庭用アイストレー等、縦、横、高300・120・35mm)は型枠トレーのままでもよいが、大量生産等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保温性に富んだ容器中での保存、運搬も好都合である。
一方、流通市場形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保温性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん保冷下(摂氏マイナス10度以下)で行うこと。
飲食法は多種多様であるが、一日一回の摂取法は凍結錠1個(約15グラム)をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックに溶かして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、凍結錠は冷凍製法上あまり高温状態(体温以上)で飲食するのは望ましくないが、どうしても飲みにくい場合はお湯ないしはお茶で飲んでもかまわない。(多少の潜在能力の減少が考えられるが、要は持続して摂取することが肝要である)
[実施例]
ホモジネート液の製造
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う、茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーでより細断・粉砕する。この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し更に、ホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後摂氏0度付近まで冷却する。
凍結錠の製造
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め冷却した(摂氏マイナス15〜20度)家庭用アイストレー(300・120・35mm縦、横、高 図面参照)は型枠トレー4箱中へ注ぎ入れる。直ちに冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)に入れ2〜3時間冷凍錠の熟成を待つ。その後保存容器(予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶)に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
なお、少量取り扱いの場合はアイストレーの箱のままで保管する。
[期待される健康維持効果]
アロエは新鮮な生葉を丸齧り飲食する時、最大のパワーが発揮されるといわれている。これは先述したようにアロエの主有効成分、すなわち多糖類、糖蛋白質や酵素が製造時に熱変性や酸化をうけ易い性質を有していることから、低温下に処理する必要がある。
本考案の製法は全ての処理において冷却下に更に迅速下に実施されことにより、これら熱変性や酸化が回避される製造法である。従って、アロエ本来の潜在能力を活かした生葉丸齧り摂取に近い製品であることが容易に判る。
[実用新案の効果]
▲1▼アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼アロエの健康維持とし食用する愛用者数の増大が期待される。
▲3▼本考案は家庭内でも簡単に製造する事ができ、利用者が増えることが期待される。
【図面の簡単な説明】
本考案の凍結錠を製造するための型枠の1例およびその凍結錠を示す。
第1図は家庭用アイストレーの平面図
第2図は家庭用アイストレーの正面図
第3図は家庭用アイストレーの側面図
第4図は家庭用アイストレーで製造された凍結錠
[参考文献]
1)特許公報 第2514102号(藤田 啓介)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)新星出版社
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)長岡書店
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)
本実用新案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とした。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品(以下“凍結錠”と略記する)および用途に関する。
本実用新案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、今時ほとんどの家庭で冷蔵庫があり、それに付随した冷凍庫中に保存する。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は発泡スチロール中ドライアイス入りで保冷車または冷凍庫付運搬車等を利用するため問題はない。
[従来の技術]
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者はアロエに含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行いいくつかの薬効成分を明らかにしている。1)、2)、3)
近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥したものであるため、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。(健康食品としては問題はない)
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
即ち、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされるある成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。
これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得た。
得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用であり、その結果、従来品(天日、温風乾燥品)は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けている。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[実用新案が解決しようとする課題]
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。そのどの成分もその精製の際の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化をうけることが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っているアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化をうけているため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性の全てではない。しかしながらコスト面では比較的安い。
一方、アロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的有効成分をより多く含有し、より優れた製品であるが、製造面からコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てをだしきっていない。また、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は“生葉のまま丸ごと齧り食べる“方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、“生齧りに匹敵する”しかも“安価”な製品を世に提供することである。
本案は以上の課題を克服すべく、鋭意検討した結論である。
すなわち、本実用新案は、上記従来技術の欠点であるアロエ本来の潜在能力の低下(熱変性、酸化をうける)を低温下に処理すること、更に高価格な凍結乾燥することなく、一日分に相当する量毎、に型枠中、で素早く凍結することにより製剤化し、安価に、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することが可能となった。
ユリ科アロエ属に属する植物の市場向け、「安価で生齧りに匹敵する」新規製剤(凍結錠)品を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段]
本実用新案によれば、次の新規製剤品(凍結錠)およびそれらの製造方法により上記目的を達成することができる。
▲1▼ ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは冷却下(摂氏0度から10度)に行う。
▲2▼ ▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化(凍結錠)
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
型枠は目的に応じ変えることが出来る。例えば、1日摂取量や1回の飲食量に型枠を変える。また、型枠は四角にこだわらず丸型でもよい。
▲3▼ 必要であれば、型枠から外し密閉保存容器に入れ冷凍庫で保管する。
なお、型枠トレーのまま、重ねて密閉保存容器にいれ冷凍庫で保管しても良い。
本実用新案の新規製剤品(凍結錠)は次のような性質を示す。
▲1▼ 色:緑色の外観を有する。
▲2▼ 臭い:青臭さを有する。
▲3▼ 味覚:強い苦味を有する。
▲4▼ 溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶。
[好適な実施態様]
ホモジネート液
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ、アロエベラ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにすること。いわゆる、“氷結晶”化する摂氏マイナス1度からマイナス5度付近の温度に近かづけないようにする事。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
凍結錠
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の冷凍庫用(摂氏マイナス18度からマイナス20度)アイストレー(型枠1個分、縦・横・高さ:30・30・20mm台形型枠)等の型枠容器中で製造すれば、一個当たり約15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 第1図、第2図、第3図および第4図)
なお、業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用トレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、いわゆる“氷結晶化”温度領域(摂氏マイナス1度からマイナス5度)をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレーケース全体を十分に冷却(摂氏マイナス18度からマイナス20度)することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15グラムとされているが、飲食回数、一回の飲食量により適時製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は型枠トレーが薄くそれ程大きくないもの(例えば家庭用アイストレー等、縦、横、高300・120・35mm)は型枠トレーのままでもよいが、大量生産等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保温性に富んだ容器中での保存、運搬も好都合である。
一方、流通市場形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保温性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん保冷下(摂氏マイナス10度以下)で行うこと。
飲食法は多種多様であるが、一日一回の摂取法は凍結錠1個(約15グラム)をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックに溶かして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、凍結錠は冷凍製法上あまり高温状態(体温以上)で飲食するのは望ましくないが、どうしても飲みにくい場合はお湯ないしはお茶で飲んでもかまわない。(多少の潜在能力の減少が考えられるが、要は持続して摂取することが肝要である)
[実施例]
ホモジネート液の製造
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う、茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーでより細断・粉砕する。この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し更に、ホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後摂氏0度付近まで冷却する。
凍結錠の製造
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め冷却した(摂氏マイナス15〜20度)家庭用アイストレー(300・120・35mm縦、横、高 図面参照)は型枠トレー4箱中へ注ぎ入れる。直ちに冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)に入れ2〜3時間冷凍錠の熟成を待つ。その後保存容器(予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶)に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
なお、少量取り扱いの場合はアイストレーの箱のままで保管する。
[期待される健康維持効果]
アロエは新鮮な生葉を丸齧り飲食する時、最大のパワーが発揮されるといわれている。これは先述したようにアロエの主有効成分、すなわち多糖類、糖蛋白質や酵素が製造時に熱変性や酸化をうけ易い性質を有していることから、低温下に処理する必要がある。
本考案の製法は全ての処理において冷却下に更に迅速下に実施されことにより、これら熱変性や酸化が回避される製造法である。従って、アロエ本来の潜在能力を活かした生葉丸齧り摂取に近い製品であることが容易に判る。
[実用新案の効果]
▲1▼アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼アロエの健康維持とし食用する愛用者数の増大が期待される。
▲3▼本考案は家庭内でも簡単に製造する事ができ、利用者が増えることが期待される。
【図面の簡単な説明】
本考案の凍結錠を製造するための型枠の1例およびその凍結錠を示す。
第1図は家庭用アイストレーの平面図
第2図は家庭用アイストレーの正面図
第3図は家庭用アイストレーの側面図
第4図は家庭用アイストレーで製造された凍結錠
[参考文献]
1)特許公報 第2514102号(藤田 啓介)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)新星出版社
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)長岡書店
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)本考案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とした。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品(以下“凍結錠”と略記する)および市場販売に関する。
本考案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、現在ではほとんどの家庭で冷蔵庫があり、それに付随した冷凍庫中に保存する。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は冷凍庫付運搬車等を利用するため特に問題はない。
【0002】
【従来の技術】
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者は全角に含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行いいくつかの薬効成分を明らかにされ書物に記載されている。1)、2)、3)
近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの乾燥又は粉体製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥した製品であるため、健康食品としては問題はないものの、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
藤田らの研究によれば、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得、得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用である。その結果、従来品は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けていることが解った。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた藤田らの製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[従来の技術]
1)特許公報 第2514102号(藤田 啓介)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)新星出版社
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)長岡書店
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。そのどの成分もその精製の際の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化をうけることが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っている従来のアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受け易いため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性パワーの全てではない。しかしながらコスト面では比較的安いと言う長所がある。
一方、アロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な熱変性、酸化等の問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的活性パワー成分をより多く含有し、より優れた製品であるが、製造面からコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てを出しきっていない。また、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は「生葉のまま丸ごと齧り食べる」方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、「生齧りに匹敵する」しかも「安価」な製品を世に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来技術の欠点である熱変性、酸化をうける等アロエ本来の潜在能力の低下を低温下に処理すること、更に高価格な凍結乾燥することなく、一回飲食分に相当する量毎に、型枠中で、アロエ葉ホモジネートを素早く凍結化することにより製剤化し、安価に、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することが可能となった。
本考案によれば、次の製造方法およびその凍結錠により上記目的を達成することができる。
▲1▼ ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは摂氏0度から10度の冷却下に行う。
▲2▼ ▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化し凍結錠の製造
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
型枠は目的に応じ変えることができる。例えば、一日摂取量や一回の飲食量に応じ型枠を変える。尚、型枠は四角にこだわらない。
▲3▼ 型枠から外し密閉容器に入れ摂氏マイナス15度からマイナス20度の冷凍庫で保存する。尚、型枠トレーのまま、重ねて密閉容器に入れてもかまわない。
【0005】
本考案の凍結錠は次のような性質を示す。
▲1▼ 色:緑色の外観を有する
▲2▼ 臭い:青臭さを有する
▲3▼ 味覚:強い苦味を有する
▲4▼ 溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶
【0006】
【考案の実施の形態】
ホモジネート液
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにすること。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
【0007】
凍結錠
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の摂氏マイナス18度からマイナス20度の型枠1個分、冷凍庫用 縦・横・高さ:30・30・20mm台形型枠アイストレー等の型枠容器中で製造すれば、一個当たり約10から15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 図1、図2、図3および図4)
なお、大量製造時には業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用アイストレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、摂氏マイナス1度からマイナス5度のいわゆる「氷結晶化」温度領域をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレー・ケース全体を摂氏マイナス18度からマイナス20度に十分に冷却することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15gとされているが、飲食回数、一回の飲食量により適宜製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は例えば家庭用アイストレー等、縦、横、高300・120・35mmの型枠トレーのままでもよいが、生産量等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保温性に富んだ容器中での保存は、運搬時にも好都合である。
一方、凍結錠の流通市場形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保温性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん摂氏マイナス10度以下の保冷下で行うこと。
飲食法は多種多様であるが、一日一回の摂取法は約15gの凍結錠1個をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックに溶かして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、どうしても飲みにくい場合は直前にお湯ないしはお茶あるいは蜂蜜等の甘味を加えて飲んでもかまわない。
【0008】
【実施例】
ホモジネート液の製造
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、粗水洗浄後冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う、茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーでより細断・粉砕する。この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し、更にホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後、摂氏0度付近まで冷却する。
【0009】
凍結錠の製造
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め摂氏マイナス15〜20度に冷却した 縦、横、高300・120・35mmの家庭用アイストレー(図面参照)4箱中へ注ぎ入れる。直ちに摂氏マイナス15〜20度の冷凍庫に入れ2〜3時間冷凍錠の熟成を待つ。その後予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶の保存容器に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
【0010】
【考案の効果】
▲1▼ アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼ 手軽にアロエ葉を飲食することが可能になり、アロエの健康維持とし食用する愛用者数の増大が期待される。
【0001】
【考案の属する技術分野】
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)本考案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とした。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品(以下“凍結錠”と略記する)および市場販売に関する。
本考案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、現在ではほとんどの家庭で冷蔵庫があり、それに付随した冷凍庫中に保存する。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は冷凍庫付運搬車等を利用するため特に問題はない。
【0002】
【従来の技術】
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者は全角に含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行いいくつかの薬効成分を明らかにされ書物に記載されている。1)、2)、3)
近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの乾燥又は粉体製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥した製品であるため、健康食品としては問題はないものの、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
藤田らの研究によれば、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得、得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用である。その結果、従来品は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けていることが解った。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた藤田らの製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[従来の技術]
1)特許公報 第2514102号(藤田 啓介)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)新星出版社
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)長岡書店
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。そのどの成分もその精製の際の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化をうけることが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っている従来のアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受け易いため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性パワーの全てではない。しかしながらコスト面では比較的安いと言う長所がある。
一方、アロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な熱変性、酸化等の問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的活性パワー成分をより多く含有し、より優れた製品であるが、製造面からコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てを出しきっていない。また、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は「生葉のまま丸ごと齧り食べる」方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、「生齧りに匹敵する」しかも「安価」な製品を世に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来技術の欠点である熱変性、酸化をうける等アロエ本来の潜在能力の低下を低温下に処理すること、更に高価格な凍結乾燥することなく、一回飲食分に相当する量毎に、型枠中で、アロエ葉ホモジネートを素早く凍結化することにより製剤化し、安価に、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することが可能となった。
本考案によれば、次の製造方法およびその凍結錠により上記目的を達成することができる。
▲1▼ ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは摂氏0度から10度の冷却下に行う。
▲2▼ ▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化し凍結錠の製造
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
型枠は目的に応じ変えることができる。例えば、一日摂取量や一回の飲食量に応じ型枠を変える。尚、型枠は四角にこだわらない。
▲3▼ 型枠から外し密閉容器に入れ摂氏マイナス15度からマイナス20度の冷凍庫で保存する。尚、型枠トレーのまま、重ねて密閉容器に入れてもかまわない。
【0005】
本考案の凍結錠は次のような性質を示す。
▲1▼ 色:緑色の外観を有する
▲2▼ 臭い:青臭さを有する
▲3▼ 味覚:強い苦味を有する
▲4▼ 溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶
【0006】
【考案の実施の形態】
ホモジネート液
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにすること。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
【0007】
凍結錠
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の摂氏マイナス18度からマイナス20度の型枠1個分、冷凍庫用 縦・横・高さ:30・30・20mm台形型枠アイストレー等の型枠容器中で製造すれば、一個当たり約10から15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 図1、図2、図3および図4)
なお、大量製造時には業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用アイストレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、摂氏マイナス1度からマイナス5度のいわゆる「氷結晶化」温度領域をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレー・ケース全体を摂氏マイナス18度からマイナス20度に十分に冷却することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15gとされているが、飲食回数、一回の飲食量により適宜製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は例えば家庭用アイストレー等、縦、横、高300・120・35mmの型枠トレーのままでもよいが、生産量等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保温性に富んだ容器中での保存は、運搬時にも好都合である。
一方、凍結錠の流通市場形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保温性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん摂氏マイナス10度以下の保冷下で行うこと。
飲食法は多種多様であるが、一日一回の摂取法は約15gの凍結錠1個をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックに溶かして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、どうしても飲みにくい場合は直前にお湯ないしはお茶あるいは蜂蜜等の甘味を加えて飲んでもかまわない。
【0008】
【実施例】
ホモジネート液の製造
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、粗水洗浄後冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う、茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーでより細断・粉砕する。この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し、更にホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後、摂氏0度付近まで冷却する。
【0009】
凍結錠の製造
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め摂氏マイナス15〜20度に冷却した 縦、横、高300・120・35mmの家庭用アイストレー(図面参照)4箱中へ注ぎ入れる。直ちに摂氏マイナス15〜20度の冷凍庫に入れ2〜3時間冷凍錠の熟成を待つ。その後予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶の保存容器に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
【0010】
【考案の効果】
▲1▼ アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼ 手軽にアロエ葉を飲食することが可能になり、アロエの健康維持とし食用する愛用者数の増大が期待される。
【図面の簡単な説明】
本考案の凍結錠を製造するための型枠の典型例およびその製造された凍結錠を示す。
【図1】は家庭用アイストレーの平面図
【図2】は家庭用アイストレーの正面図
【図3】は家庭用アイストレーの側面図
【図4】は家庭用アイストレーで製造された凍結錠
本考案の凍結錠を製造するための型枠の典型例およびその製造された凍結錠を示す。
【図1】は家庭用アイストレーの平面図
【図2】は家庭用アイストレーの正面図
【図3】は家庭用アイストレーの側面図
【図4】は家庭用アイストレーで製造された凍結錠
【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)本考案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とする。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品および市場販売に関する。
本考案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、保存において、現在では一般の家庭で冷蔵庫がありそれに付随した冷凍庫中に保存することにより不利面を補うことができる。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は冷凍庫付運搬車等を利用するため特に問題はない。
【0002】
【従来の技術】
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者はアロエに含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行い、いくつかの薬効成分を明らかにし、書物に記載されている。1)、2)、3) 近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの乾燥又は粉体製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥した製品であるため、健康食品としては問題はないものの、有効成分中の多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
藤田らの研究によれば、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。
これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得、得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、前記特定成分を対象とした糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用である。その結果、従来品は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けていることが解明された。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた藤田らの製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[従来の技術]
1)特許公報
特許番号 第2514102号
登録日 1996年4月30日
発行日 1996年7月10日
発明者 藤田 啓介(ユリカ株式会社)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)
新星出版社 2001年12月15日発行
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)
長岡書店 2002年3月5日発行
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。これらの特定成分はその精製時の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化を受け易いことが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っている従来のアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受け易いため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性パワーの全てを発揮しているとは云えない。しかしながらコスト面では比較的安いと言う長所がある。
一方、市販品であるアロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な熱変性、酸化等の問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的活性パワーを発揮する成分をより多く含有し、優れた製品であるが、製造面から判るようにコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、液状および粉末乾燥の市販品は価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てを発揮しきっているとは思えない。一方、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は「生葉のまま丸ごと齧り食べる」方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、「生齧りに匹敵する」しかも「安価」な製品を世に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来技術の欠点である熱変性、酸化をうける等アロエ本来の潜在能力の低下を低温下に処理することにより化学変化を最小限に抑制、更に高価格な凍結乾燥することなく、一回飲食分に相当する量毎に、型枠中でアロエ葉ホモジネートを素早く凍結化することにより製剤化し、安価に且つ、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することにある。
本考案によれば、次の製造方法およびその凍結錠により上記目的を達成することができる。
▲1▼ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは摂氏0度から10度の冷却下に行う。
▲2▼▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化し凍結錠の製造
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
▲3▼型枠から外し密閉容器に入れ摂氏マイナス15度からマイナス20度の冷凍庫で保存する。尚、型枠トレーのまま、重ねて密閉容器に入れてもかまわない。
【0005】
本考案の凍結錠は次のような性質を示す。
▲1▼色:緑色の外観を有する
▲2▼臭い:青臭さを有する
▲3▼味覚:苦味を有する
▲4▼溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶
【0006】
【考案の実施の形態】
[ホモジネート液]
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分及び刺状部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにする。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
【0007】
[凍結錠]
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の摂氏マイナス18度からマイナス20度の型枠1個分、冷凍庫用アイストレー 底辺、約20×20mm 上辺、約30×30mm 高さ、約25mmの逆台形四角柱状穴の凹型枠容器中で製造すれば、一個当たり約10から15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 全図)
なお、大量製造時には業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用アイストレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。完全熟成品には一晩かけるほうが望ましい。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、摂氏マイナス1度からマイナス5度のいわゆる「氷結晶化」温度領域をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレー・ケース全体を摂氏マイナス18度からマイナス20度に十分に冷却することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15g以下とされているが、飲食回数、一回の飲食量により適宜製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は例えば一般家庭用アイストレー等即ち、縦、横、高さ それぞれ300・120・35mmの型枠トレーのままでもよいが、嵩等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保冷性に富んだ容器中での保存は、運搬時にも好都合である。
一方、凍結錠の流通形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保冷性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん摂氏マイナス10度以下の保冷下で行うこと。
飲食法は多種多様であるが成人一日の摂取量は約15g以下の基本は遵守し、凍結錠1個をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックとして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、飲みにくい場合は直前にお湯又はお茶あるいは蜂蜜、砂糖等の甘味料を加えて飲んでもかまわない。
【0008】
【実施例】
[ホモジネート液の製造]
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、粗水洗浄後冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う。茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーにより細断・粉砕する。
この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し、更にホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後、摂氏0度付近まで冷却する。
【0009】
[凍結錠の製造]
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め摂氏マイナス15〜20度に冷却した 縦、横、高さ、それぞれ300・120・35mmの家庭用アイストレー(図面参照)4箱中へ注ぎ入れる。直ちに摂氏マイナス15〜20度の冷凍庫に入れ2〜3時間凍結錠の熟成を待つ。その後予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶の保存容器に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
【0010】
【考案の効果】
▲1▼アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼手軽にアロエ葉を飲食することが可能になり、アロエの健康維持として食用する愛用者数の増大が期待される。
【0001】
【考案の属する技術分野】
従来のアロエ製品はアロエ茶、アロエ粉末、顆粒、錠剤、100%搾り液、搾り液のジュース(果汁および蜂蜜との混和)等であるが、2)、3)本考案は、アロエの新しい考え方に基づく凍結製剤品を市場に提供することを目的とする。
すなわち、アロエ新鮮全葉を冷却下にホモジナイズ後、急零下に凍結し、その凍結品を製剤とした新規製剤品および市場販売に関する。
本考案の製剤品(凍結錠)は緩下剤、健胃腸かいよう剤、抗炎症剤、抗白癬剤、抗高血糖剤、抗熱傷性浮腫内服剤、免疫賦活剤等‥の昔から伝えられた健康維持、美容に関する健康食品としての用途がある。
なお、本製剤品は保存および市場流通面で冷凍下という不利な点があるが、保存において、現在では一般の家庭で冷蔵庫がありそれに付随した冷凍庫中に保存することにより不利面を補うことができる。
一方、市場では冷凍ショーケース内等で保存、流通時は冷凍庫付運搬車等を利用するため特に問題はない。
【0002】
【従来の技術】
アロエは古今東西民間薬として広く使用されている。日本薬局方にも、アロエ末が記載されている。国内外の研究者はアロエに含まれる、低、中および高分子成分の科学的な分離を行い、いくつかの薬効成分を明らかにし、書物に記載されている。1)、2)、3) 近年アロエを医薬品化する動きが目立っているが、さし当り許可を受けた健康食品において、日本ではキダチアロエを原料とする健康食品が一般市場に広く出回っている。
しかしこれらの乾燥又は粉体製品のほとんどはアロエの葉を天日乾燥もしくは温風乾燥した製品であるため、健康食品としては問題はないものの、有効成分中の多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性され、また酸化をうけている等の欠点がある。
その後、これら熱変性、酸化を克服するための製造方法は藤田らにより研究され、特許を収得されている。1)
藤田らの研究によれば、アロエから科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、多糖類、糖蛋白質や酵素であると言われている。
これらのどの成分も活性を維持する為には、その精製の際には低温下で処理する必要がある。
藤田らはアロエ全葉のホモジネート液を真空凍結乾燥法によりその乾燥体を得、得られた乾燥体を、前記従来品である天日乾燥および温風乾燥した製品と比較試験を行った。
その試験内容の重要部分は主として、前記特定成分を対象とした糖の定量反応、蛋白定量反応、蛋白分解酵素反応および赤血球凝集作用である。その結果、従来品は糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受けていることが解明された。一方、凍結乾燥品は糖蛋白質や酵素が熱変性、酸化を受けていないことが実証された。
この様にして得られた藤田らの製品は有効成分も多く含有しており優れた品質であるが、製法上コストが高いという欠点がある。
[従来の技術]
1)特許公報
特許番号 第2514102号
登録日 1996年4月30日
発行日 1996年7月10日
発明者 藤田 啓介(ユリカ株式会社)
2)アロエ 健康を守る万能の薬草(肥田 和夫、山ノ内 愼一)
新星出版社 2001年12月15日発行
3)驚きのアロエ効果 (山ノ内 愼一)
長岡書店 2002年3月5日発行
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
アロエ葉から科学的に精製分離され、動物実験により生体に有効とされる特定成分は、ほとんどが多糖類、糖蛋白質や酵素である。これらの特定成分はその精製時の処理温度に依存し、温度が高いほど熱変性や酸化を受け易いことが知られている。
したがって、出来るだけ低温下で処理する事が望まれる。
多くの市場に出回っている従来のアロエ茶および粉末はアロエの葉を温風や天日で乾燥した製品であり、多糖類、糖蛋白質や酵素が熱変性や酸化を受け易いため、健康食品としては問題ないもののアロエ本来の健康におよぼす活性パワーの全てを発揮しているとは云えない。しかしながらコスト面では比較的安いと言う長所がある。
一方、市販品であるアロエの生葉搾り液、濃縮エキス液や果実液との混合ジュース類は室温ないしは要冷蔵保存であるため、その保存状態や経時変化にも同様な熱変性、酸化等の問題が考えられる。
他方、真空凍結乾燥法で製造した製品はアロエの潜在的活性パワーを発揮する成分をより多く含有し、優れた製品であるが、製造面から判るようにコストが高いという欠点がある。
以上の従来品の課題点を整理すると、液状および粉末乾燥の市販品は価格の安さは健康食品として問題はないが、アロエ本来の潜在能力の全てを発揮しきっているとは思えない。一方、これを改善した真空凍結乾燥製品は製造面から判るように高価格である。
アロエ本来の健康食品として最高の摂取法は「生葉のまま丸ごと齧り食べる」方法であると言われている。従って現在、求められる理想のアロエ製品は、「生齧りに匹敵する」しかも「安価」な製品を世に提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記従来技術の欠点である熱変性、酸化をうける等アロエ本来の潜在能力の低下を低温下に処理することにより化学変化を最小限に抑制、更に高価格な凍結乾燥することなく、一回飲食分に相当する量毎に、型枠中でアロエ葉ホモジネートを素早く凍結化することにより製剤化し、安価に且つ、アロエの潜在能力を落とすことなく製造することにある。
本考案によれば、次の製造方法およびその凍結錠により上記目的を達成することができる。
▲1▼ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の製造
好ましくは、ホモジナイズは摂氏0度から10度の冷却下に行う。
▲2▼▲1▼のホモジネート液を型枠内で凍結化し凍結錠の製造
摂氏マイナス15度からマイナス20度以下の温度で急速に冷却する。
▲3▼型枠から外し密閉容器に入れ摂氏マイナス15度からマイナス20度の冷凍庫で保存する。尚、型枠トレーのまま、重ねて密閉容器に入れてもかまわない。
【0005】
本考案の凍結錠は次のような性質を示す。
▲1▼色:緑色の外観を有する
▲2▼臭い:青臭さを有する
▲3▼味覚:苦味を有する
▲4▼溶解性:水に可溶、メタノール、エタノール、アセトンに一部不溶
【0006】
【考案の実施の形態】
[ホモジネート液]
ユリ科アロエ属に属する植物(例えば、キダチアロエ等)の全葉をたわし等を用い水にてよく洗浄する。後不要部分及び刺状部分をナイフ等で切り落とし本葉を適当な大きさに切断後、ホモジナイザーで粉砕することによりホモジネート液を作成する。この際、温度は低いほど良いが摂氏0度以下にはならないようにする。
なお、ホモジナイザーの回転刃との摩擦熱等により多少の温度上昇があるため、冷却下に実施することが望ましい。
製造したホモジネート液は摂氏0度から5度に保ち、次工程へ廻す。
【0007】
[凍結錠]
前記植物のホモジネート液の凍結錠は、例えば家庭用冷蔵庫の摂氏マイナス18度からマイナス20度の型枠1個分、冷凍庫用アイストレー 底辺、約20×20mm 上辺、約30×30mm 高さ、約25mmの逆台形四角柱状穴の凹型枠容器中で製造すれば、一個当たり約10から15グラムの凍結錠を得ることができる。(図面 全図)
なお、大量製造時には業務用冷凍庫あるいはドライアイス等で急速に、完全に凍結することが望ましい。
冷凍庫の性能により多少の違いはあるが、本ホモジネート液は前記家庭用冷蔵庫の冷凍庫用アイストレーを用いて約30分でほぼ固化し、強固に凍結熟成するには約60分以上を要す。完全熟成品には一晩かけるほうが望ましい。
本ホモジネート液の凍結化に際し、最も重要なことは、摂氏マイナス1度からマイナス5度のいわゆる「氷結晶化」温度領域をいかに素早く通り抜けるかである。したがって、冷凍庫の性能の良い急速冷凍および冷気急降下機能付きを用いることが肝要である。また、使用する前に予めアイストレー・ケース全体を摂氏マイナス18度からマイナス20度に十分に冷却することも肝要である。
なお、キダチアロエの成人一日飲食量は約15g以下とされているが、飲食回数、一回の飲食量により適宜製造する型枠トレーを変えて製造するができる。また必要であれば凍結錠を割り、必要量を飲食することも可能である。
凍結錠の保存は例えば一般家庭用アイストレー等即ち、縦、横、高さ それぞれ300・120・35mmの型枠トレーのままでもよいが、嵩等を考慮すれば密封できる蓋付き収納箱に入れてもかまわない。
なお、魔法瓶等の保冷性に富んだ容器中での保存は、運搬時にも好都合である。
一方、凍結錠の流通形態において、凍結錠保存箱の外枠は発砲スチロール等の保冷性に富んだ材質で覆い流通することが望ましい。もちろん摂氏マイナス10度以下の保冷下で行うこと。
飲食法は多種多様であるが成人一日の摂取量は約15g以下の基本は遵守し、凍結錠1個をそのまま口の中で齧り食べてもよく、あるいは水または果実ジュースあるいは洋酒等のオンザロックとして飲んでもよい。
なお、一日2回に分けて摂取する場合は凍結錠を約2分の1に割り摂取してもかまわない。
一方、飲みにくい場合は直前にお湯又はお茶あるいは蜂蜜、砂糖等の甘味料を加えて飲んでもかまわない。
【0008】
【実施例】
[ホモジネート液の製造]
栽培年数3,4年生のキダチアロエから、1枚が約90〜110gの成葉を約1kg単位で集め、粗水洗浄後冷水または冷蔵庫で冷却する。
これを素早くたわし等を用いてよく洗浄し水切りを行う。茎と葉の付け根の白い硬い繊維部分および葉の刺をナイフ等で切り落とし、洗浄水で洗う。この時点の葉の重量は約900gになっている。
更に葉一枚の2〜4分の1に切断し、本体ごと冷却したミキサーにより細断・粉砕する。
この時得られる粗ジュース液を摂氏0度〜5度に冷却し、更にホモジナイザーにかけ表皮部分の微細化されたホモジネート液を製造する。後、摂氏0度付近まで冷却する。
【0009】
[凍結錠の製造]
前記冷却(摂氏0度付近)ホモジネート液約850gを予め摂氏マイナス15〜20度に冷却した 縦、横、高さ、それぞれ300・120・35mmの家庭用アイストレー(図面参照)4箱中へ注ぎ入れる。直ちに摂氏マイナス15〜20度の冷凍庫に入れ2〜3時間凍結錠の熟成を待つ。その後予め冷却した密閉蓋付き箱または瓶の保存容器に入れ直し、冷凍庫(摂氏マイナス15〜20度)内に保存する。
【0010】
【考案の効果】
▲1▼アロエ葉の丸齧り飲食に匹敵する製品を、より安価に市場へ提供できる。
▲2▼手軽にアロエ葉を飲食することが可能になり、アロエの健康維持として食用する愛用者数の増大が期待される。
Claims (4)
- ユリ科アロエ属に属する植物の全葉のホモジネート液の凍結製剤品(凍結錠)
- 請求項1記載ホモジネート液のアイストレー中で凍結化した凍結製剤品(凍結錠)をそのまま保存し、保冷下(摂氏マイナス10度以下)に市販および物流を行う
- 請求項2記載の凍結製剤品(凍結錠)を凍結収納容器(箱または瓶容器)に移しいれ、保冷下(摂氏マイナス10度以下)に市販および物流を行う
- 凍結製剤品(凍結錠)の分量および形状は全葉ホモジネート液の成人1日飲食量(約15グラム)またはその2分の1とするが、その分量形状は問わない。
以上の如く構成されたアロエ葉の凍結製剤品。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003002503U JP3100631U (ja) | 2003-03-28 | 2003-03-28 | 健康食品アロエ葉の凍結製剤品(凍結錠) |
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