JP3099709U - 濾過機能に優れた網戸 - Google Patents

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Abstract

【課題】通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有し、しかもネットの破損などが起こり難い網戸を提供すること。
【解決手段】繊維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントが経糸及び緯糸に配されてなり、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットと、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットとが貼着されている。
【選択図】図1

Description

 本考案は、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有し、しかもネットの破損などが起こり難い網戸に関するものである。
 従来より、網戸はマンション等で広く用いられている。網戸は窓やドア等に配設され、窓やドアを開いた状態で網戸を閉じることによって、風通しを得ながら、蚊などの虫や塵が室内に侵入を防止するという役目を果たすものである。
 そして、これまで用いられていた網戸用ネットとしては、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂を用いて、繊度が400〜600dtex程度の高繊度のモノフィラメントを形成し、これを経緯糸として配して、メッシュ数14〜22(本/2.54cm)と比較的低メッシュで織成したものがよく知られている(例えば、特開2002−54375号公報、特開2002−227563号公報など)。
 一方、上記のような低メッシュで織成した網戸用ネットは、小さな虫、ダスト、花粉などの侵入を防ぐことができないという欠点を有しており、この問題を解決するため、例えば実用新案登録第3093012号には、そのメッシュ数が250〜400(本/2.54cm)の織物からなる網戸用ネットが開示されている。
 しかしながら、上記の網戸用ネットは、その構成フィラメントの繊度が5〜15dtexと細いため、織物の引裂強度が低く、使用中にネットの破損が起こり易いという問題があった。
特開2002−54375号公報 特開2002−227563号公報 実用新案登録第3093012号公報
 本考案は、前記従来技術の問題を解消するためになされたものであり、本考案の目的は、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有し、しかもネットの破損などが起こり難い網戸を提供することにある。
 本考案者は上記目的を達成するために鋭意検討した結果、高密度及び低密度のネットを併用するとき、所望の網戸が得られることを究明し、本考案を完成するに至った。
 かくして、本考案によれば、繊維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントが経糸及び緯糸に配されてなり、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットと、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットとが貼着されていることを特徴とする濾過機能に優れた網戸が提供される。
 本考案によれば、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有し、しかもネットの破損などが起こり難い網戸が得られるので、花粉症患者の住戸などに使用すれば優れた効果を奏する。
 以下に本考案を詳細に説明する。まず、本考案の網戸は、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットと、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットとが貼着されていることが肝要である。ここで、貼着とは、上記2種のネットが接着剤による接着、或いは紐、テープを介した嵌め込みなどの物理的手段により、網戸に一体化しつつ配設されているいる状態を言う。尚、上記2種のネットは、そのメッシュ数の差が大きいため伸長特性差が生じ易く、両者を貼着させる時は、低伸度のネット(通常、高メッシュの方が低伸度になりやすい)に伸長性の高い補助布(編地やストレッチ織物等)や、スプリング把持具等を適用し、伸長性差を補正することが好ましい。
 ここで、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットとは、繊維形成性熱可塑性ポリマーからなり、その繊度が5〜30dtex程度のモノフィラメントを経糸及び緯糸に配して織製することにより得られるネットを言い、繊維形成性熱可塑性ポリマーの具体例としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩ビなど従来公知のものが例示される。
 なかでも、ポリエステルが最も好ましく例示され、繊維形成性熱可塑性ポリマーとしてポリエステルを採用することにより、網戸用ネットを染色することが可能になり、網戸用ネットの色が自由に表現でき、プリント柄の使用も可能になる。さらには、汚れた際の洗浄も容易となり、長時間使用しても、金属サビが発生する恐れもない。
 かかるポリエステルとしては、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレートであるポリエチレンテレフタレート系ポリエステル、又は主たる繰り返し単位がブチレンテレフタレートであるポリブチレンテレフタレート系ポリエステルが好ましく例示される。
 上記繊維形成性熱可塑性ポリマーには、本考案の目的を損なわない範囲内で必要に応じて、微細孔形成剤、カチオン可染剤、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤、蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、帯電防止剤、吸湿剤、抗菌剤、無機微粒子、マイナスイオン発生剤等を1種又は2種以上を添加してもよい。
 上記モノフィラメントの繊維形態は、繊維軸方向に連続したモノフィラメント(長繊維)であれば、特に限定されず、その断面形状(繊維軸と直角方向の断面形状)も特に限定されず、丸、三角、扁平など公知の断面形状が採用でき、中空部を有するものであってもよい。
 さらに、前記のモノフィラメントは、常法の紡糸方法により得られるものでよく、強度、伸度の物性は特に限定されない。さらに、モノフィラメントの繊度は、経糸と緯糸とで、同繊度であってもよいし、異繊度であってもよい。
 上記織物のメッシュ数が150(本/2.54cm)よりも小さい場合は、経糸と緯糸により形成される空隙が大きくなり過ぎ、網戸用ネットの濾過機能が低下する。一方、上記織物のメッシュ数が250(本/2.54cm)よりも大きい場合は、製織が困難となるだけでなく、空隙部が小さくなりすぎて通気性が低下する。
 なお、本考案でいうメッシュ数とは、経糸(緯糸)の織密度(本/2.54cm)のことであり、経糸の織密度と緯糸の織密度が異なる場合は、大きい方(高密度)の値を用いるものとする。
 上記織物の織組織には特に限定はなく、平組織、綾組織、斜文組織等公知の織組織を選定することでき、中でも、目ずれを低減させる上で、平組織が最も好ましい。
 かかる織物は、レピア織機など公知の織機を用い、公知の製織条件で製織することができる。
 上記の織物は、製織後、無染色で使用してもよいし、必要に応じて、公知の染色加工、起毛加工、バフ加工、エンボス加工、カレンダー加工、プリーツ加工が施されていてもよい。さらには、難燃剤、吸湿吸水剤、マイナスイオン発生剤などの各種機能剤が付着されていてもよい。
 また、本考案において、上記の織物からなるネットと併用する、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットとは、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエステルなどの熱可塑性樹脂、或いは金属からなる、繊度が400〜600dtex程度の高繊度のモノフィラメントを経緯糸として配し、15〜25(本/2.54cm)のメッシュ数で織成したものを言う。
 本考案の網戸は、図1に示す如く、メッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットと、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネット(図示せず)とが貼着されており、前者が室外側に、後者が室内側に配置されていることが好ましい。
 このような構成をとることにより、従来のような低メッシュのネットのみからなる網戸に比べ、クリーンな空気だけを通過させることができ、優れた濾過効果が得られる上、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットが貼着されているので、ネットの破損などが起こり難い。
 つまり、本発明者の検討によれば、網戸用ネットの破損は、風雨や鳥、動物などの衝突よりも、室内を移動する人間や掃除機の接触に起因して発生する場合が多く、従って、このような接触に対してより耐久性に優れた、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットを好ましくは室内側に配置して併用すれば、ネットの破損が可及的に減少できるのである。
 上記本考案の網戸は、製織後、無染色で使用してもよいし、必要に応じて、常法の染色加工、起毛加工、バフ加工、エンボス加工、カレンダー加工、プリーツ加工が施されていてもよい。さらには、難燃剤、吸湿吸水剤、マイナスイオン発生剤などの各種機能剤が付加されていてもよい。
  [実施例1]
 繊度20dtexの、ポリエチレンテレフタレートからなるモノフィラメント(丸断面)を経糸及び緯糸に配し、レピア織機を用いて、メッシュ数170(本/2.54cm)(経、緯とも同密度)の平織物を製織し、ネットとした。
 上記ネットを、メッシュ数が20(本/2.54cm)のポリプロピレン製ネットが取り付けられた網戸に、接着剤を用いて貼り付け、メッシュ数170(本/2.54cm)のネットが室外側に、メッシュ数が20(本/2.54cm)のポリプロピレン製ネットが室内側に配置された網戸を得た。
 かかる網戸を、窓に1週間設置し、ネット上の、任意の30cm四方の部分に残っていたダストを顕微鏡で観察したところ、花粉が34個、砂粒が10個、糸くずが3個観察された。
 また、該網戸は風通しの良いものであり、1週間の設置期間中に、風速20mを越える強風が吹いたが、ネットの破損は認められなかった。
  [比較例1]
 比較のため、実施例1で使用した、メッシュ数が20(本/2.54cm)のポリプロピレン製ネットが取り付けられた網戸をそのまま窓に1週間設置(実施例1と同時に実施)し、ネット上の、任意の30cm四方の部分に残っていたダストを顕微鏡で観察したところ、糸くずが1個観察されただけであった。
  [比較例2]
 比較のため、実施例1で使用した、メッシュ数が170(本/2.54cm)の平織物からなるネットが取り付けられた網戸をそのまま窓に1週間設置(実施例1と同時に実施)し、ネット上の、任意の30cm四方の部分に残っていたダストを顕微鏡で観察したところ、花粉が30個、砂粒が15個、糸くずが3個観察されたが、ネットの一部に破損が認められた。
 本考案によれば、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有し、しかもネットの破損などが起こり難い網戸が得られるので、花粉症患者の住戸などに好適に使用できる。
本考案の網戸の一実施態様を示す模式図。
符号の説明
 1 網戸
 2 高メッシュ数のネット

Claims (4)

  1.  繊維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントが経糸及び緯糸に配されてなり、そのメッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットと、メッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットとが貼着されていることを特徴とする濾過機能に優れた網戸。
  2.  モノフィラメントの繊度が5〜25dtexである請求項1に記載の濾過機能に優れた網戸。
  3.  繊維形成性熱可塑性ポリマーがポリエステルである請求項1又は2記載の濾過機能に優れた網戸。
  4.  メッシュ数が150〜250(本/2.54cm)の織物からなるネットが室外側に配置され、且つメッシュ数が15〜25(本/2.54cm)のネットが室内側に配置されている請求項1、2又は3記載の濾過機能に優れた網戸。
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