JP3093012U - 濾過機能に優れた網戸用ネット - Google Patents

濾過機能に優れた網戸用ネット

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JP3093012U
JP3093012U JP2002006048U JP2002006048U JP3093012U JP 3093012 U JP3093012 U JP 3093012U JP 2002006048 U JP2002006048 U JP 2002006048U JP 2002006048 U JP2002006048 U JP 2002006048U JP 3093012 U JP3093012 U JP 3093012U
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節夫 滝沢
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帝人ネステックス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を
有する網戸用ネットを提供すること。 【解決手段】 その繊度が5〜60dtexであって、
繊維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメント
が経糸及び緯糸に配されてなり、かつメッシュ数が10
0〜400(本/2.54cm)の織物からなることを
特徴とする濾過機能に優れた網戸用ネット。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有する網戸用ネットに 関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、網戸はマンション等で広く用いられている。網戸は窓やドア等に配 設され、窓やドアを開いた状態で網戸を閉じることによって、風通しを得ながら 、蚊などの虫や塵が室内に侵入を防止するという役目を果たすものである。
【0003】 そして、これまで用いられていた網戸用ネットとしては、ポリプロピレン、塩 化ビニル、ポリエステルなど熱可塑性樹脂を用いて、繊度が400〜600dt ex程度の高繊度のモノフィラメントを形成し、これを経緯糸としてメッシュ数 14〜22と比較的低メッシュで織成したものがよく知られている。(例えば、 特開2002−54375号公報、特開2002−227563号公報) しかるに、このような高繊度のモノフィラメントを用いて低メッシュ数で織成 した網戸用ネットは、通気性には優れるものの、小さな虫、ダスト、花粉などを 防ぐことができず、その解決が望まれていた。
【0004】
【特許文献1】 特開2002−54375号公報
【特許文献2】 特開2002−227563号公報
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、前記従来技術の問題を解消するためになされたものであり、本考案 の目的は、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有する網戸用ネットを提 供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、細繊度のモノフィラメントを経糸及び緯糸に配し、高密度で網 戸用ネットを織成することにより、優れた濾過機能が得られるだけでなく、細繊 度のモノフィラメントを用いているため、網戸用ネットの厚みを薄くでき、その 結果、空気がネットの空隙部を通過する際の通気抵抗が低下し、通気性が損なわ れることがないことを知り、さらに鋭意検討を重ねることにより、本考案を完成 するに至った。
【0007】 かくして、本考案によれば、「その繊度が5〜60dtexであって、繊維形 成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントが経糸及び緯糸に配されてなり 、かつメッシュ数が100〜400(本/2.54cm)の織物からなることを 特徴とする濾過機能に優れた網戸用ネット。」が提供される。
【0008】 その際、花粉の侵入を防ぐ上で、モノフィラメントの繊度が15〜30dte xで、かつメッシュ数が200〜300(本/2.54cm)であることが好ま しい。
【0009】 また、微小虫や排気デイーゼル微粒子の浸入を防ぐ上で、モノフィラメントの 繊度が5〜15dtexで、かつメッシュ数が250〜400(本/2.54c m)であることが好ましい。
【0010】 前記の繊維形成性熱可塑性ポリマーとしては、染色性等の点でポリエステルが 好適に例示される。
【0011】
【考案の実施の形態】
以下に本考案を詳細に説明する。まず、本考案の網戸用ネットを構成する、繊 維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメントの繊度は、5〜60dte xである必要がある。
【0012】 該繊度が、5dtexよりも小さいと網戸用ネットを使用中に破網する恐れが あり好ましくない。逆に、該繊度が60dtexよりも大きいと後記のメッシュ 数で織成することが困難となるだけでなく、網戸用ネットの厚みが厚くなってし まい、経糸と緯糸で形成される空隙部を空気が通過する際の通気抵抗が高くなっ てしまい、風通しが悪くなるため好ましくない。
【0013】 かかるモノフィラメントの繊度は、経糸と緯糸とで、同繊度であってもよいし 、異繊度であってもよい。
【0014】 前記モノフィラメントを形成する繊維形成性熱可塑性ポリマーの具体例として は、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、塩ビなど公知の ものが例示され、なかでも、ポリエステルが最も好ましく例示される。繊維形成 性熱可塑性ポリマーとしてポリエステルを採用することにより、網戸用ネットを 染色することが可能になり、網戸用ネットの色が自由に表現でき、プリント柄の 使用も可能になる。さらには、汚れた際の洗浄も容易となり、長時間使用しても 、金属サビが発生する恐れもない。
【0015】 かかるポリエステルとしては、主たる繰り返し単位がエチレンテレフタレート であるポリエチレンテレフタレート系ポリエステル、又は主たる繰り返し単位が ブチレンテレフタレートであるポリブチレンテレフタレート系ポリエステルが好 ましく例示される。
【0016】 前記繊維形成性熱可塑性ポリマーには、本考案の目的を損なわない範囲内で必 要に応じて、微細孔形成剤、カチオン可染剤、着色防止剤、熱安定剤、難燃剤、 蛍光増白剤、艶消し剤、着色剤、帯電防止剤、吸湿剤、抗菌剤、無機微粒子、マ イナスイオン発生剤等を1種又は2種以上を添加してもよい。
【0017】 前記モノフィラメントの繊維形態は、繊維軸方向に連続したモノフィラメント (長繊維)であれば、特に限定されず、その断面形状(繊維軸と直角方向の断面 形状)も特に限定されず、丸、三角、扁平など公知の断面形状が採用でき、中空 部を有するものであってもよい。
【0018】 さらに、前記のモノフィラメントは、常法の紡糸方法により得られるものでよ く、強度、伸度の物性は特に限定されない。
【0019】 次に、本考案の網戸用ネットは、前記のモノフィラメントを、図1に例示する ように経糸及び緯糸に配し、かつメッシュ数100〜400(本/2.54cm )の織物に織成したものである。なお、図1は、平織に織成されたものを例示し ているが、本考案の網戸用ネットが平織に限定されないことはいうまでもない。
【0020】 かかるメッシュ数が100本/2.54cmよりも小さいと、経糸と緯糸で形 成される空隙が大きくなり、網戸用ネットの濾過機能が低下するため好ましくな い。
【0021】 逆に、該メッシュ数が400本/2.54cmよりも大きいと、製造が困難と なるだけでなく、空隙部が小さくなりすぎて通気性が低下する恐れがあり、好ま しくない。
【0022】 なお、本考案でいうメッシュ数とは、経糸(緯糸)の織密度(本/2.54c m)のことであり、経糸の織密度と緯糸の織密度が異なる場合は、大きい方(高 密度)の値を用いるものとする。
【0023】 本考案の網戸用ネットにおいて、織組織は、特に限定されず、平組織、綾組織 、斜文組織等公知の織組織を選定することでき、中でも、目ずれを低減させる上 で、平組織が最も好ましい。
【0024】 かかる網戸用ネットは、レピア織機など公知の織機を用いて、常法の製織条件 で製織することができる。
【0025】 本考案の網戸用ネットにおいて、網戸用ネットを構成するモノフィラメントの 繊度とメッシュ数は、前記の範囲内であれば、濾過(フィルター除去)したい対 象物質に応じて、適宜選定することができる。
【0026】 例えば、花粉を濾過したい場合は、網戸用ネットを構成するモノフィラメント の繊度を15〜30dtexとし、かつ網戸用ネットのメッシュ数を200〜3 00(本/2.54cm)とすることが好ましい。かかる構成を採用することに より、花粉を含んだ風が、網戸用ネットを通過する際、花粉だけがネットで濾過 され、花粉が除去されたクリーンな空気だけを屋内に入れることが可能になる。
【0027】 また、排気デイーゼル微粒子などの細かいダストを濾過したい場合は、網戸用 ネットを構成するモノフィラメントの繊度を5〜15dtexとし、かつ網戸用 ネットのメッシュ数を250〜400(本/2.54cm)とすることが好まし い。
【0028】 本考案の網戸用ネットは、前述のように、その繊度が5〜60dtexのモノ フィラメントが経糸及び緯糸に配されてなり、かつメッシュ数が100〜400 (本/2.54cm)の織物からなる。
【0029】 このような構成をとることにより、従来のような太繊度モノフィラメントで織 成された低密度の織物からなるネットに比べて、経糸と緯糸とで形成される空隙 が小さいため、クリーンな空気だけを通過させることができ、優れた濾過効果が 得られる。さらには、本考案の網戸用ネットは細繊度のモノフィラメントを採用 しているため、網戸用ネットの厚みが薄くなり、経糸と緯糸とで形成される空隙 を空気が通過する際の通気抵抗を小さくすることが可能になる。その結果、経糸 と緯糸とで形成される空隙が小さいにもかかわらず、風通しが良くなる。
【0030】 本考案の網戸用ネットは、製織後、無染色で使用してもよいし、必要に応じて 、常法の染色加工、起毛加工、バフ加工、エンボス加工、カレンダー加工、プリ ーツ加工が施されていてもよい。さらには、難燃剤、吸湿吸水剤、マイナスイオ ン発生剤などの各種機能剤が付加されていてもよい。
【0031】
【実施例】
[実施例1] 繊度20dtexの、ポリエチレンテレフタレートからなるモノフィラメント (丸断面)を経糸及び緯糸に用いて、レピア織機で、メッシュ数135(本/2 .54cm)(経、緯同密度)で平織物を織成することにより、網戸用ネットを 得た。
【0032】 かかる網戸用ネットを、窓に1週間設置し、ネットに残っていたダストを顕微 鏡で観察したところ、15μmの花粉や100μmのダストが無数観察された。 そして、これらのダストは、市販の布製ワイパーで2〜3回擦るときれいにクリ ーニングできた。
【0033】 また、該網戸用ネットは、風通しの良いものであった。
【0034】 [実施例2] モノフィラメントの繊度を15dtexとし、メッシュ数を250(本/2. 54cm)(経、緯同密度)に変更する以外は、実施例1と同様にして、網戸用 ネットを得た。
【0035】 かかる網戸用ネットを、実施例1と同様に1週間テストしたところ、ネットに は、5μm程度の花粉まで確認できた。
【0036】 また、該網戸用ネットは、風通しの良いものであった。
【0037】 [実施例3] モノフィラメントの繊度を9dtexとし、メッシュ数を350(本/2.5 4cm)(経、緯同密度)に変更する以外は、実施例1と同様にして、網戸用ネ ットを得た。
【0038】 かかる網戸用ネットを、実施例1と同様に1週間テストしたところ、ネットに は、3〜5μm程度の花粉やダストが確認できた。
【0039】 また、該網戸用ネットは、風通しの良いものであった。
【0040】
【考案の効果】
本考案によれば、通気性を損なうことなく、優れた濾過機能を有する網戸用ネ ットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態を示す模式図。
【符号の説明】
1 経糸 2 緯糸 3 空隙部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その繊度が5〜60dtexであって、
    繊維形成性熱可塑性ポリマーからなるモノフィラメント
    が経糸及び緯糸に配されてなり、かつメッシュ数が10
    0〜400(本/2.54cm)の織物からなることを
    特徴とする濾過機能に優れた網戸用ネット。
  2. 【請求項2】 モノフィラメントの繊度が15〜30d
    texで、かつメッシュ数が200〜300(本/2.
    54cm)である請求項1に記載の濾過機能に優れた網
    戸用ネット。
  3. 【請求項3】 モノフィラメントの繊度が5〜15dt
    exで、かつメッシュ数が250〜400(本/2.5
    4cm)である請求項1に記載の濾過機能に優れた網戸
    用ネット。
  4. 【請求項4】 繊維形成性熱可塑性ポリマーがポリエス
    テルである請求項1〜3のいずれかに記載の濾過機能に
    優れた網戸用ネット。
JP2002006048U 2002-09-25 2002-09-25 濾過機能に優れた網戸用ネット Expired - Lifetime JP3093012U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008133280A1 (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 The University Of Electro-Communications 風を情報媒体とした入出力装置、風を情報媒体とした入出力装置を用いた情報伝達システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008133280A1 (ja) * 2007-04-25 2008-11-06 The University Of Electro-Communications 風を情報媒体とした入出力装置、風を情報媒体とした入出力装置を用いた情報伝達システム

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