JP2002371458A - 凹凸形状を有するネット - Google Patents
凹凸形状を有するネットInfo
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Abstract
い、経済性に優れたネットを提供する。 【解決手段】 熱可塑性繊維からなる糸条を製織し、前
記糸条の交点を熱接着して得られる製織物を型押加工し
て得られる凹凸を有するネット。
Description
れ、繰り返し使用しても目ずれのない、経済性に優れ
た、エアコン室内機や空気清浄機等の空調機器に好適に
装着される凹凸形状を有するネットに関する。
ついてもより質の高い快適さが求められ、空調機器が広
く普及している。空調機器は、室温を調整するために加
熱・冷却した空気を循環させる結果、気密性が高く自然
換気率が極端に低い屋内では繊維製品等から発生した埃
等が空気中に増加・滞留しがちである。そのため、空調
機器には空気取り込み口と熱交換器の間に集塵ネットや
脱臭・消臭フィルター等の空調用フィルターが取り付け
られる。集塵ネットの場合、集塵された埃は定期的に水
洗い等の方法で掃除され除去され機能を再生させて再使
用される。このように集塵ネットは長期に使用されるた
め、繰り返しの掃除に耐えて形状や機能が保持される必
要がある。
ットは、主として綿埃等の比較的大きい埃を濾過・集塵
するために用いられ、合成樹脂の繊維を蜂巣織に製織し
たネットを、予め収縮防止のため熱セットした上で所定
の大きさにスリットもしくは断裁し、ポリプロピレン等
の射出成形製外枠に熱圧着や超音波接着の方法により固
定したりもしくは外枠の射出成形時に前記ネットをイン
サートする等の方法で作製される。
で埃を捕捉・保持する性能に優れるが、平織や綾織等に
比べて製織物の単位面積当りの繊維量が多く製織物が重
くなる傾向があった。また、水洗い等を繰り返すうちに
目ずれが発生して濾過精度が悪くなったり、ネットをイ
ンサートして外枠を射出成形する場合に繊維がほつれて
成形不良品が発生する等の問題があった。これを解決す
るため、熱可塑性樹脂の繊維を用いその交点を熱接着し
た蜂巣織のネットが検討されたが、熱でネットが変形し
蜂巣織の嵩高さが失われる欠点があった。
性、嵩高性に優れ、目ずれのない、経済性に優れたネッ
トを提供することを課題とする。
の結果、熱可塑性繊維からなる糸条を製織し、前記糸条
の交点を熱接着して得られる製織物を型押加工して得ら
れる凹凸を有するネットが前記課題を解決することを見
出し、この知見を基に本発明を完成した。
交点を熱接着して得られる製織物を型押加工して得られ
る、凹凸形状を有するネット。
差を有する低融点樹脂と高融点樹脂からなる複合繊維で
ある前記(1)項記載の凹凸形状を有するネット。
100〜5000dtexのフィラメント糸である前記
(1)項もしくは(2)項記載の凹凸形状を有するネッ
ト。
フィンである前記(1)〜(3)項のいずれか1項記載
の凹凸形状を有するネット。
明する。本発明のネットは、熱可塑性繊維からなる糸条
を製織し、前記糸条の交点を熱接着して得られる製織物
を型押加工して、凹凸形状を付与して得られる。
トとして用いられる場合、凹凸形状を有するために埃を
捕捉・保持する性能に優れ、また糸条の交点が熱接着さ
れているため水洗い等を繰り返しても目ずれが発生しに
くく濾過精度の低下がない。更に、単位面積当りの重量
も従来の集塵ネットに比べ軽く、ネットをインサートし
て外枠を射出成形する場合にも繊維のほつれによる成形
不良品の発生がなく経済性に優れるという特徴を有す
る。
塑性樹脂から作られた繊維をいう。本発明で用いられる
熱可塑性繊維には、溶融紡糸が可能なあらゆる熱可塑性
樹脂を使用することができる。前記熱可塑性樹脂の例と
しては、ポリプロピレン、低密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、線状低密度ポリエチレン、プロピレン共
重合体(例えば、プロピレンを主体として、エチレン、
ブテン−1,4−メチルペンテン−1等との二元または
多元共重合体)等のポリオレフィン系樹脂、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、酸成
分をテレフタル酸以外にイソフタル酸をも加えて共重合
したこれらの低融点ポリエステル等のポリエステル系樹
脂、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド系樹脂、
ポリスチレン(アタクチックポリスチレン、シンジオタ
クチックポリスチレン)、ポリウレタンエラストマー、
ポリエステルエラストマー、ポリテトラフルオロエチレ
ン等の熱可塑性樹脂が提示できる。これらの中でも、軽
量で比較的安価なポリオレフィン系樹脂が好ましい。
明の効果を損なわない範囲で、通常熱可塑性樹脂に用い
られる添加剤を必要に応じて用いることができる。前記
添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯
電防止剤、着色剤、難燃剤、消臭剤、抗菌剤、無機系充
填材、有機系充填材等を挙げることができる。
熱可塑性繊維には、単一成分樹脂からなるレギュラーモ
ノフィラメント、複数の樹脂からなる複合モノフィラメ
ント、さらには単一成分樹脂もしくは複数の樹脂からな
るマルチフィラメントを用いることが出来る。前記糸条
には本発明の効果を損なわない範囲で熱可塑性繊維以外
の繊維を併用することができる。
ネットの目合いの保持性や単位面積当り重量(目付重
量)の観点から、100〜5000dtex、好ましく
は250〜3000dtexであることが望ましい。
強さ及び伸び率(JIS L 1013「化学繊維フィ
ラメント糸試験方法」)は特に限定はされないが、引張
強さ1.5cN/dtex以上、好ましくは2.5cN
/dtex以上、伸び率70%以下、好ましくは20〜
60%であることが望ましく、それによって強度に優れ
寸法安定性のよいネットが得られる。また、130℃に
おける収縮率(JISL 1013「化学繊維フィラメ
ント糸試験方法」乾熱収縮率B法)は15%以下である
ことが望ましく、それによって熱収縮の少ないネットが
得られる。
強度を有する交点とするため、本発明のネットの糸条を
構成する熱可塑性繊維は、熱可塑性複合モノフィラメン
トが好ましく用いられる。ここで熱可塑性複合モノフィ
ラメントとは、少なくとも融点差が10℃以上ある低融
点樹脂と高融点樹脂とからなり、繊維表面の少なくとも
一部が連続する低融点樹脂により形成された二種以上の
樹脂からなる熱可塑性複合モノフィラメントである。
たとえば鞘芯型、並列型、海島型等のいずれも使用でき
るが、中でも鞘芯型構造の熱可塑性複合モノフィラメン
トは熱接着性が良好で一定しており好ましい。
する低融点樹脂及び高融点樹脂としては、高密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リアミド等の熱可塑性樹脂を例示することができる。
例としては、低融点樹脂/高融点樹脂で表わす場合、高
密度ポリエチレン/ポリプロピレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン/ポリプロピレン、低密度ポリエチレン/ポリ
プロピレン、プロピレンと他のα−オレフィンとの二元
共重合体または三元共重合体/ポリプロピレン、直鎖状
低密度ポリエチレン/高密度ポリエチレン、低密度ポリ
エチレン/高密度ポリエチレン、各種のポリエチレン/
ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン/ポリエ
チレンテレフタレート、プロピレンと他のα−オレフィ
ンとの二元共重合体または三元共重合体/ポリエチレン
テレフタレート、低融点熱可塑性ポリエステル/ポリエ
チレンテレフタレート、各種のポリエチレン/ナイロン
6、ポリプロピレン/ナイロン6、プロピレンと他のα
−オレフィンとの二元共重合体または三元共重合体/ナ
イロン6、ナイロン6/ナイロン66、ナイロン6/熱
可塑性ポリエステル等を挙げることができる。
はポリオレフィンとポリエステルからなる組合せが好ま
しく、その具体例としては高密度ポリエチレン/ポリプ
ロピレン、エチレン・プロピレン・ブテン−1三元共重
合体/ポリプロピレン、エチレン・プロピレン二元共重
合体/ポリプロピレン、エチレン・プロピレン・ブテン
−1三元共重合体/ポリエチレンテレフタレート、ある
いは高密度ポリエチレン/ポリエチレンテレフタレート
等を挙げることができる。さらに、これらの中ではポリ
オレフィン同士、例えば高密度ポリエチレン/ポリプロ
ピレン、エチレン・プロピレン・ブテン−1三元共重合
体/ポリプロピレン、エチレン・プロピレン二元共重合
体/ポリプロピレン等が軽量性の面から特に好ましい。
条の製織における織パターン等に特に限定はなく、経糸
や緯糸に用いられる熱可塑性繊維からなる糸条の配列、
繊維密度等は、任意に設定できる。織り構造としては、
平織、綾織、朱子織、絡み織、ラッセル織等が挙げられ
るが、製織性、目合いの調節しやすさ等を考慮した場
合、平織が好ましい。製織物の繊維密度は、型押加工の
条件、糸条の繊度や材質、所望の目合い等を勘案して適
宜選択できるが、経糸と緯糸の合計で10〜100本/
2.54cm、好ましくは15〜70本/2.54cm
が例示できる。経糸と緯糸の合計で10本/2.54c
m未満では、塵が通過しネットとしての性能が出ず、経
糸と緯糸の合計で100本/2.54cmを超えると、
差圧が大きくなり集塵性能が低下する。
は、糸条をネット状に製織し、製織と同時に、もしくは
製織後に、得られた製織物を前記糸条の交点が融着する
温度以上に加熱することにより行うことができる。
せるための装置としては、熱風型加熱機、赤外線加熱
機、遠赤外線加熱機、高圧蒸気加熱機、超音波型加熱
機、熱ロール型加熱機、熱圧着ロール型加熱機等を挙げ
ることができ、これらは単独でも複数組み合わせて使用
してもよい。とりわけ、熱風型加熱機と熱ロール型加熱
機、または熱風型加熱機と熱圧着ロール型加熱機を組み
合わせた装置を使用すると、交点の接着強度の高いネッ
トを得ることができる。
して得られる製織物の目合いは、型押加工の条件、糸条
の繊度や材質、所望の目合い等を勘案して適宜選択でき
るが、得られるネットの通気性や目合いの観点から0.
4〜5mm、より好ましくは0.5〜3mmであること
が望ましい。なお、経(MD)方向及び緯(TD)方向
の目合いは上記の範囲であれば同一でも別でもよい。
着して得られる製織物に、型押加工により凹凸形状を付
与して得られる。前記の凹凸形状は特に限定されない
が、投影形状が円、半円形、楕円、方形、矩形、三角
形、多角形、波型等を挙げることができ、これらは均等
又は、不均一に配されてもよく、組み合わせて使用して
も良い。中でも、円形、楕円形等は型押加工も容易であ
り好ましい。
捉・保持する機能を向上させるもので、ネットの経(M
D)方向及び緯(TD)方向それぞれに交互に凹凸(山
と谷)が現れる構造であり、山と谷の高さの差は、ネッ
ト厚さに対して1.1〜50倍、好ましくは1.5〜30
倍であり、隣接する山と山もしくは谷と谷の間の距離は
1〜30mm、好ましくは1.5〜20mmであると、
ネットとしての埃を捕捉・保持する機能が優れ、強度も
十分であり、型押加工も容易である。
しては、プレス法もしくはエンボスロールを用いる方法
が挙げられる。具体的には、前記糸条の交点を熱接着し
て得られる製織物を、糸条交点の熱接着温度より低く、
かつネットを構成する熱可塑性樹脂の軟化温度もしくは
ガラス転移温度のうちの一番低い温度より高い温度で予
熱し、プレス型もしくはエンボスロール面に彫刻された
凹凸形状を型押しすればよい。
塵ネットとして用いられる場合、必ずしも製織物の全面
に型押加工する必要はなく、得られたネットがスリット
もしくは断裁された後、熱圧着や超音波接着もしくはイ
ンサート射出成形によって外枠が取り付けられる部分は
平坦のままでもよい。場合によっては、製織物のままで
外枠を取り付けた後、凹凸形状を有するネットとなる部
分にプレス法によって型押加工を行っても良い。
として用いられる場合、凹凸形状を付与された本発明の
ネットは、外枠を取り付けられて空調機器用の空調用フ
ィルター部材なるが、実際に空調機器で使用する場合
は、必要に応じて高効率粒子除去(ヘパ)フィルターや
活性炭複合ハニカムフィルター等のより細かい塵埃粒子
等を捕捉する他のフィルター部材と併用することができ
る。併用の場合、空気取り入れ口に本発明のネットを設
置することにより、前記ネットで濾過された空気が、よ
り細かい塵埃粒子等を捕捉する他のフィルター部材に供
給される。
様により伸縮性を有するため、平ネットに比べて展張性
に優れるが、経方向及び緯方向それぞれに交互に凹凸形
状が現れる構造を有するため、プリーツネットの様な異
方性がないという特徴を有する。すなわち、方向性がな
く濾過面積の広いネットとして、住宅用の網戸の他、工
業用濾過資材、農水産業用通気性被覆資材、土木用透水
資材等に広く用いることができる。
立体的構造により、嵩高性、クッション性を有するた
め、ネット状緩衝材や断熱・吸音材として使用されるだ
けでなく、適当にチョップして各種充填剤やコンクリー
トと混合し補強材として使用することもできる。本発明
のネットは、その熱接着性により他の熱接着性のあるシ
ート、ネット、不織布と組み合わせて、容易に複合化が
できる。
的に説明するが、本発明はそれに限定されるものではな
い。以下に、実施例及び比較例において用いられた試験
法を記載する。 メルトフローレート JIS K 7210−1976「熱可塑性プラスチッ
クの流れ試験方法」(表1の条件14、試験温度230
℃、試験荷重21.18N)により測定、以下MFRと
いう。
重量を測定し、1m2当りの重量(g)を算出し目付重
量とした。
試験片を切り出し、その周縁部を幅5mmにわたってほ
つれ防止の補強処理をした後、集塵ネットが2枚取り付
けられる家庭用エアコン室内機用の集塵ネットの枠(外
側寸法20cm×30cm)の一方に前記試験片を糸で
くくりつけて固定し、他方の集塵ネットの枠に比較対照
のネット(後述の比較例2に記載のネット)を同様に固
定し、それぞれの重量を測定する。室内機に前記2枚の
枠を取り付けた後、室内機を埃の多い部屋に設置し、扇
風機で室内の空気を循環させつつ室内機の送風ドラムを
12時間運転させる。その後で前記2枚の枠を静かに取
り外して夫々の重量を測定し、下記の基準で評価した。 ◎:比較対照のネットに比べて塵埃の捕捉量が多い。 ○:比較対照のネットと同等の塵埃の捕捉量である。 ×:比較対照のネットに比べて塵埃の捕捉量が少ない。
トを固定した枠を取り外す際に、ネットからの塵埃の脱
落状況を観察し、下記の基準で評価した。 ◎:比較対照のネットに比べて塵埃の脱落が少ない。 ○:比較対照のネットと同等の塵埃の脱落。 ×:比較対照のネットに比べて塵埃の脱落が多い。
ネットに吸引による変形等の有無を観察し、下記の基準
で評価した。 ◎:比較対照のネットに比べて変形が小さい。 ○:比較対照のネットと同等の変形。 ×:比較対照のネットに比べて変形が大きい。
測定した後、電気掃除機でネット面の塵埃を吸引し、更
にネット面を水洗いして残りの塵埃を洗い流し乾燥後、
ネットの目合い変化の有無を観察し、下記の基準で評価
した。 ◎:目合いの変化が殆どない。 ×:目合いの変化が見られる。
1−ブテン三元共重合体(MFR:16g/10分)、
芯成分として融点が165℃のポリプロピレン(MF
R:5.3g/10分)を用いた複合モノフィラメント
(繊度1100dtex)を溶融紡糸した。複合モノフ
ィラメントの鞘成分と芯成分の重量比は50:50であ
った。前記複合モノフィラメントを経糸及び緯糸に用
い、繊維密度を経糸20本/2.54cm、緯糸20本
/2.54cmとして平織に製織し、熱風型加熱機を用
いて150℃で熱処理し放冷して、熱接着性複合モノフ
ィラメント同士の交点が熱接着された製織物を得た。更
に、この製織物を経(MD)方向及び緯(TD)方向そ
れぞれに交互に凹凸(山と谷)が波形に現れ、各方向の
山と山(谷と谷)の間隔が7mmで、山と谷の高さが
1.8mmである模式図1のような彫刻が施された金属
ロール(100℃)とゴムロールとを用いて型押し、繊
維密度が経糸22本/2.54cm、緯糸21.5本/
2.54cmのネットを得た。前記ネットを所定の寸法
に裁断し評価試験に供した。ネットの性状及び評価試験
の結果を表1に記載した。
1−ブテン三元共重合体(MFR:16g/10分)、
芯成分として融点が165℃のポリプロピレン(MF
R:5.3g/10分)を用いた複合モノフィラメント
(繊度330dtex)を溶融紡糸した。複合モノフィ
ラメントの鞘成分と芯成分の重量比は50:50であっ
た。前記複合モノフィラメントを経糸及び緯糸に用い、
繊維密度を経糸33本/2.54cm、緯糸34本/
2.54cmとして平織に製織し、熱風型加熱機を用い
て150℃で熱処理し放冷して、熱接着性複合モノフィ
ラメント同士の交点が熱接着された製織物を得た。更
に、この製織物を実施例1と同様にして型押し、繊維密
度が経糸35本/2.54cm、緯糸36.2本/2.
54cmのネットを得た。前記ネットを所定の寸法に裁
断し評価試験に供した。ネットの性状及び評価試験の結
果を表1に記載した。
経糸及び緯糸に用い、繊維密度を経糸25本/2.54
cm、緯糸30本/2.54cmとして平織に製織し、
熱風型加熱機を用いて150℃で熱処理し放冷して、熱
接着性複合モノフィラメント同士の交点が熱接着された
製織物を得た。更に、この製織物を実施例1と同様にし
て型押し、繊維密度が経糸25.5本/2.54cm、
緯糸31本/2.54cmのネットを得た。前記ネット
を所定の寸法に裁断し評価試験に供した。ネットの性状
及び評価試験の結果を表1に記載した。
ット(製織物)を、所定の寸法に裁断し評価試験に供し
た。ネットの性状及び評価試験の結果を表1に記載し
た。
10分)を用いたモノフィラメント(繊度330dte
x)を用い、繊維密度を経糸33本/2.54mm、緯
糸34本/2.54mmとし、織パターンを蜂巣織とし
て製織し、その糸条交点の熱接着を行う代わり160℃
で1分間熱セットし放冷してネット(製織物)を得た。
前記ネットを所定の寸法に裁断し評価試験に供した。ネ
ットの性状及び評価試験の結果を表1に記載した。
可塑性繊維からなる糸条を製織し、前記糸条の交点を熱
接着して得られる製織物を型押加工して得られるため、
3次元的な立体的構造を有し、軽量で嵩高性に優れ、目
ずれのない、経済性に優れたネットである。すなわち、
このネットを空調機器用フィルターの集塵ネットに用い
れば、従来の蜂巣織のネットに比べて、重量が同じであ
れば集塵性に優れ、集塵性が同等であれば軽量性に優
れ、かつ優れ繰り返しの掃除でも目ずれのない集塵ネッ
トとなる。このネットは、空調機器用フィルターの集塵
ネット以外にも、住宅用資材、工業用濾過資材、農水産
業用通気性被覆資材、土木用透水資材等に広く用いるこ
とができる。
面模式図。
Claims (4)
- 【請求項1】熱可塑性繊維からなる糸条を製織し、前記
糸条の交点を熱接着して得られる製織物を型押加工して
得られる、凹凸形状を有するネット。 - 【請求項2】熱可塑性繊維が、10℃以上の融点差を有
する低融点樹脂と高融点樹脂からなる複合繊維である請
求項1記載の凹凸形状を有するネット。 - 【請求項3】熱可塑性繊維からなる糸条が、繊度100
〜5000dtexのフィラメント糸である請求項1も
しくは2記載の凹凸形状を有するネット。 - 【請求項4】低融点樹脂と高融点樹脂がポリオレフィン
である請求項1〜3の何れか1項記載の凹凸形状を有す
るネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001174085A JP5145618B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 凹凸形状を有するネット |
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---|---|---|---|
JP2001174085A JP5145618B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 凹凸形状を有するネット |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002371458A true JP2002371458A (ja) | 2002-12-26 |
JP5145618B2 JP5145618B2 (ja) | 2013-02-20 |
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ID=19015422
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001174085A Expired - Lifetime JP5145618B2 (ja) | 2001-06-08 | 2001-06-08 | 凹凸形状を有するネット |
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