JP5600106B2 - 集じん機用ろ過布 - Google Patents

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Description

本発明は、集じん機用ろ過布に関する。さらに詳しくは、本発明は、高含じん濃度・高速ろ過の過酷な使用条件下においても優れたろ過性能を発揮する集じん機用ろ過布に関する。
一般に、集じん機は、円筒形・封筒形に縫製された平面状のろ過布に集じん対象とする粉体をろ過布の表面層に一次堆積させることで粉体層を形成させて内部への粉体の侵入を防止し一次層の粉体上で粉体を捕集した後、ろ過布内の内外圧を逆転させるなどしてろ過布本体を脈動させて捕集した粉体を払い落とす動作を繰り返している。よって、集じん機の性能は、如何に捕集と払い落としのバランスを適正に保つかに支配される。
その為、これらろ過布には、低圧力損失(以下低圧損)、高捕集効率で且つ目詰まりなく払い落とし性に優れることが望まれ、これまで、種々のろ過布の提案がなされており、例えば、ろ過布表面の繊維層を緻密な構造、ろ過布表面に微細な繊維の積層構造(以下の特許文献1〜3参照)や、主としてPTFE樹脂や多孔質膜のようなフィルムを表層(表面)に配するなどの方法(以下の特許文献4参照)は上記効果が高いと記載されている。しかしながら、対象となる粉体の性状によっては、その粉体の付着層が過密な構造を形成するなどして通気抵抗が高まる為、必ずしも機能面で優れているとはいえない。
また、集じん設備の高速ろ過・低圧損化の為に、ろ過布のろ過面積を増大させる手段も採用されている。例えば、プリーツ加工などの方法が知られるが(以下の特許文献5、6参照)、プリーツの谷部は集じん物の堆積が著しく、ろ過布全体が有効ろ過面積としての機能を有しておらず、バグフィルター用途での連続使用に耐え得る形状でのろ過面積増大となっているとはいえない。また、以下の特許文献7には、凹凸形状を有する不織布製の凹凸シートにより優れた通気性が得られると記載されているが、バグフィルター用途への展開は、強度の点で不十分なものであった。
特許第3722259号公報 特公平7−96089号公報 特開平9−187611号公報 特許第3793130号公報 特許第4110628号公報 特許第4023042号公報 特開2001−48238号公報
本発明が解決しようとする課題は、高速ろ過・高含じん濃度の集じん条件下においても、捕集性能を損なうことなく、低圧損で目詰まりもなく払い落とし性に優れた連続使用に耐え得る集じん機用ろ過布を提供することである。さらに、本発明が解決しようとする課題は、バグフィルターが使用される集じん機の大きさを限定せず、ダスト目詰まりがなく粉体払い落とし性が良好な、低圧損で長寿命のフィルター性能を有する集じん機用ろ過布を提供することでもある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討し実験を重ねた結果、対象粉体を熱可塑性繊維からなる不織布層のろ過層と織物層の支持層とを積層一体化した積層体の少なくともろ過表面層に凹凸形状を持たせたろ過布に堆積させることにより、上記課題を解決しうることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下のとおりのものである。
[1]熱可塑性繊維からなる不織布層のろ過層と、織布層の支持層とを、積層一体化したろ過布であって、該積層一体化したろ過布の少なくともろ過表面層が、山部から谷部までの高さが1.6mm〜20.0mmの凹凸形状を有することを特徴とする集じん用ろ過布。
[2]凹部、凸部、凹凸部のいずれかの単位面積当たりの個数が10〜5000個/100cmである、前記[1]に記載の集じん用ろ過布。
[3]前記ろ過表面層が、粗密の異なる凹凸形状を有している、前記[1]又は[2]に記載の集じん機用ろ過布。
[4]前記ろ過表面層に溶融した融着部分と非融着部分とが混在する、前記[1]〜[3]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[5]前記ろ過布に樹脂バインダーが付与されている、前記[1]〜[4]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[6]前記ろ過布の通気度が、1〜100cc/cm/secである、前記[1]〜[5]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[7]前記不織布層のろ過層が、繊維径が0.1〜100μm、目付けが100〜900g/mである短繊維不織布、長繊維不織布又は繊維ウェブのいずれかからなる、前記[1]〜[6]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[8]前記織布層の支持層が、マルチフィラメント、モノフィラメント又は紡績糸のいずれかからなる織布である、前記[1]〜[7]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[9]前記ろ過層の熱可塑性繊維は、複屈折率0.06以下のポリエステル繊維が積層又は混綿されたものである、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
[10]前記ろ過層の熱可塑性繊維は、複屈折率0.08以下のポリフェニレンサルファイド繊維が積層又は混綿されたものである、前記[1]〜[8]のいずれかに記載の集じん機用ろ過布。
本発明に係る集じん機用ろ過布は、高速ろ過・高含じん濃度の集じん条件下においても、捕集性能を損なうことなく、ダスト目詰まりがしづらく、粉体払い落とし性が良好な、低圧損で長寿命のフィルター性能を有することにより、バグフィルターが使用される集じん機の大きさを限定せず、様々な集じん機において幅広く使用できる。バグフィルターが使用される集じん機は、優れた微小粒子の捕集効率を有するが他方式(電気集じん機、サイクロン他)に比べて圧力損失が大きく高消費電力型という欠点があるが、本発明の集じん機用ろ過布を使用することにより、フィルターの低圧損化及び省エネルギー化が期待できる。
ろ過布表面の平面模式図(凹凸型:長方形)である。 ろ過布の断面模式図(図1中のa−b間、c−d間)である。 ろ過布表面の密部の状態を示す図面に代わる電顕写真である。 ろ過布表面の粗部の状態を示す図面に代わる電顕写真である。 実施例1〜7及び比較例1〜4での払落とし間隔、及び払落し回数を示すグラフである。 実施例1〜7及び比較例1〜4でのダスト払い落とし後のろ過布の残留圧損、及び払落し回数を示すグラフである。
以下、本発明について詳述する。
本発明は、熱可塑性繊維からなる不織布層のろ過層と、織布層の支持層とを、積層一体化した集じん機用ろ過布であって、該積層一体化した積層体の少なくともろ過表面層が、山部から谷部までの高さ(凹凸部の高さ)が1.6mm〜20.0mmの凹凸形状を有することを特徴とする前記ろ過布であり、かかる構成により、ダスト目詰まりがなく粉体払い落とし性が良好な、低圧損で長寿命のフィルター性能を有する集じん機用ろ過布として機能する。
本発明のろ過布において、ろ過布表面層の1.6mm以上の高低差を持つ凹凸形状の役割は、熱可塑性繊維の賦形性を生かしてろ過布表面を凹凸にすることで、ろ過面積を増大させて、ろ過布の性能を向上させること、例えば、低圧損、高速ろ過、高捕集性を付与することにある。ろ過面積の増加、すなわち、凹凸加工前後の表面積比(凹凸加工後の面積/凹凸加工前)は、好ましくは1.1〜4.0、より好ましくは1.1〜3.2である。
本発明のろ過布は、好ましくは、積層一体化した積層体の少なくともろ過表面層が、粗密の異なる凹凸形状を有している。この凹凸形状により、ダストの進入角度にバラツキが発生しダスト層の締りが緩く形成される。また、賦形された凹面と凸面とに粗密差を設けることで集じんにより捕集された粉体は、凹部で厚く凸部で薄く堆積層を形成する。この為、特にパルスジェット方式により粉体の払い落としをする際、堆積層は崩れやすくなり払い落とし効果が高まる。更に凹部底面、凸部頂点とそれらを結ぶ凸部側面、それぞれの繊維密度差により生じる通気抵抗差は、ろ過布に集じんされた粉体を締め固めることなく堆積層を形成させる効果を高める。これらによって、表面が平滑なろ過布に比べ目詰まりが少なく、且つ、通気抵抗が軽減され、ろ過布全体の圧力損失を低く維持することができる。
さらに、凹凸加工する前工程において、ろ過表面層を毛焼きや加熱ロール、赤外線ヒーターによる間接加熱などにより溶融された融着部分と非融着部分とを混在させる形態とすることで、ろ過布の目詰まりを抑制し、払い落とし性が向上する。ろ過面積層に占める溶融された融着部分の範囲は、3%〜80%、好ましくは10%〜60%がよい。融着部分が3%未満では、ダスト払い落とし性が低下し、一方、融着部分が80%を超えると払い落とし効果には優れるが圧力損失が大きくなる。
本発明のろ過布表面層の凸部の山部から凹部の谷部までの高さ(以下、凹凸部の高さともいう)とは、図2に示すように、凹凸ロールによって賦型された積層体の図2中の3(ろ過層面)で示す表面の最高点Aから図2中の最低点Bとの高低差Eを言う。
本発明においては、凹凸部の山部から谷部までの高さが1.6mm〜20.0mmを満足することが必要である。すなわち、凹凸部の山部から谷部までの高さが、1.6mm未満では、粉体のフィルター機能が表面の平滑なろ過布と変わらず払い落とし性の効果が低く、一方、凹凸部の山部から谷部までの高さが20.0mmを超えると、集じん機へ装着した時、リテーナーとの接触による耐摩耗性が悪く穴あきなどの劣化が早いなどの問題が発生したり、円筒形に縫製する時の作業性が悪くなったりするため、凹凸部の山部から谷部までの高さは、好ましくは2.0mm〜16.0mm、より好ましくは、2.0mm〜12.0mmである。
但し、ニードルパンチ加工で積層一体化する場合には、ニードル針の配列パターンが原因で発生するろ過表面層に発現した凹凸形状は、本発明の凹凸形状とはいわない。
また、いわゆるプリーツ型の形状を有するフィルターは含まれないことが好ましい。
本発明のろ過布表面層の凹凸形状とは、一対の凹凸ローラーによる凹凸付与装置(特許第3939985号参照)、及び一対の金属彫刻ロール、片面に金属彫刻ロールとペーパーロールとの組み合わせなどのエンボス装置や金属彫刻板による平板プレス装置、凹凸形状を有する円筒型プレス装置などを用いて凹凸の賦形加工した断面形状を言う。図2に代表的な波型を示す。他に、ギヤ型、格子型などの連続、または、半球状、多角状などの凹部を非連続的に、千鳥配置、一定間隔で配置するなどがある。前記凹凸形状は特に限定されるものではなく、ろ過布表面積を平面に対して増大することが好ましい。さらに、ろ過布表面の表面に賦形される形としては、図1に示す長方形の他に、正方形、円形、楕円形、ダイヤ形などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本発明においては、凹部、凸部、凹凸部のいずれかの単位面積当たりの個数が10〜5000個/100cmであり、さらに好ましくは50〜1500個/100cmである。
次いで、本発明のろ過布表面状態図の一例を図3に示す。図3は、図1、2に示すろ過布表面の平面・断面模式図中1の部分を電子顕微鏡で観察撮影した状態図であり、図4は、同じく図中2の部分を電子顕微鏡で観察撮影した状態図である。図中5は、凹凸加工する前工程でろ過表面層を加熱ロールにより溶融された融着部分であり、図中6は、凹凸ロールによって直接積層体の表面層の繊維が押し潰されて、繊維同士が密着した密な部分であり、図中7は、凹凸ロールによって積層体の表面層の繊維が押し上げられ、繊維が伸ばされ、且つ、繊維間隙が広がった粗な部分を示す。図3と4から明らかなように、ろ過布表面層には、溶融した融着部分、押さえられた密な部分と展伸された粗な部分が混在している。ろ過表面層が、少なくとも粗密の異なる凹凸形状を有すること、及び溶融した融着部分と非融着部分とが混在することは、これらの電子顕微鏡による観察により確認することができる。また、凹部に融着部分が多く存在すると凹部におけるダストの内部への目詰まりが抑えられ、好ましい。
本発明に用いられる熱可塑性繊維は、合成繊維、再生繊維が好ましく、熱可塑性合成長繊維が最も好ましい。熱可塑性合成長繊維の原料樹脂としては、繊維化できる合成樹脂が用いられる。例えば、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のポリオレフィンなどのポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレートにフタル酸、イソフタル酸、セバシン酸、アジピン酸、ジエチレングリコール、1,4-ブタンジオールの1種又は2種以上の化合物を共重合した芳香族ポリエステル共重合体、ポリ乳酸系重合体、ポリD-乳酸、ポリL-乳酸、D-乳酸とL-乳酸との共重合体、D-乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、L-乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体、D-乳酸とL-乳酸とヒドロキシカルボン酸との共重合体などの脂肪族エステルなどのポリエステル系、ナイロン6、ナイロン66、共重合ポリアミドなどのポリアミド系、鞘がポリエチレン、ポリプロピレン、共重合エステル、芯がポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなど複合系、ポリフェニレンサルファイド、メタ系アラミド、ポリテトラフルオロエチレン、ポリイミド、アクリル、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエーテルケトン、液晶ポリマー、ポリメチルペンテン、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデンなどが用いられる。
これらの熱可塑性樹脂は、単独で又は2種以上組み合わせてポリマーアロイとして使用されてもよい。また、2種以上の異なる樹脂を組み合わせた芯鞘構造、サイドバイサイド構造などの2成分繊維を用いても構わない。
汎用のバグフィルターろ過布には、寸法安定性の優れるポリエステル系重合体が好ましく用いられ、耐熱用のバグフィルターろ過布には、融点が高いため耐熱性に優れ、かつ剛性にも優れるポリフェニレンサルファイド、メタ系アラミド、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレンが好ましく用いられる。
なお前記合成繊維には、本発明の効果を損なわない範囲で、結晶核剤、艶消し剤、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤等を添加してもよい。
前記熱可塑性繊維の断面形状は特に制限されないが、好ましくは、円形、中空丸形、楕円形、扁平型、X型、Y型等の異形型、多角型、多葉型等の形態である。
本発明のろ過布に用いるろ過層の不織布層とは、上述した熱可塑性樹脂を原料として公知のカーディング法、スパンボンド法、エアーレイ法、サーマルボンド法、メルトブローン法などで得られた短繊維及び長繊維不織布及び繊維ウェブをいう。ろ過層の構成は、単独、混繊の組み合わせがある。
本発明のろ過布の構成は、前記不織布層と前記支持層とを積層させることが基本構造である。具体的には、上下に前記不織布層、中間に支持層からなる3層構造、又は、上部に前記不織布層、下部に支持層からなる2層構造である。
さらに、不織布層に用いる繊維の繊維径は、0.1〜100μmが好ましく、1〜50μmがより好ましく、捕集する粉塵(ダスト)の種類によって選定される。ろ過層の不織布層の目付は、100g/m〜900g/mが好ましく、より好ましくは200g/m2〜700g/mである。
さらに、ろ過層の凹凸賦形性を向上させる為には、複屈折率0.06以下のポリエステル繊維からなる不織布層を用いるのが好ましく、より好ましくは0.003〜0.05、さらに好ましくは0.03〜0.05である。複屈折率がこの範囲であると、繊維の伸度が大きく、良好な賦形性と凹凸形状の保型性が優れたろ過布となる。また、該不織布は、他素材の混紡、積層などによって複合して用いてもよく、組み合わせや種類は特に限定しない。
また、高温ガスろ過用の集じん機に用いるろ過布には、複屈折率0.08以下のポリフェニレンサルファイド繊維からなる不織布層を用いるのが好ましく、より好ましくは0.03〜0.06である。複屈折率がこの範囲であると、繊維の伸度が大きく、良好な賦形性と凹凸形状の保型性が優れるろ過布となり、実使用時において高温ガスに長時間暴露しても初期の凹凸形状を保持でき長時間にわたって良好な捕集性能とダスト払い落とし性を維持できる。
また、表面層の耐熱性を向上させる目的で、表面層により耐熱性繊維を構成し、それに続いた層が、表面層より、低い耐熱性繊維の構成にするなどの積層、複合などの組み合わせを行うことができる。
本発明のろ過布に用いる織布層の支持層は、ろ過布の強度補強と伸び止めなど寸法安定性向上などの目的で使用される。従って、原料としては、前記不織布に用いられる熱可塑性樹脂のマルチフイラメント、モノフイラメント、紡績糸からなる織布を用いればよい。目付量は、ろ過布の通気性を損なわず、ろ過布としての強度不足が発生しなければよく、50〜250g/mが好ましく、より好ましくは、60〜200g/mである。
本発明のろ過層と支持層を積層一体化する方法は特に限定しないが、例えば、ニードルパンチ法又はウォーターパンチ法が好ましい。その他、ろ過布の強度、フィルター特性を阻害しなければラミネート、接着バインダーによる複合化を行ってもよい。
本発明の凹凸形状の賦形方法の条件である凹凸ロールの温度は、ろ過布表面層の不織布層の繊維のガラス転移点(Tg)〜融点より5〜60℃低い範囲の温度が好ましい。
さらに、凹凸形状の保形性が不足する場合は、凹凸加工の前後に積層体の少なくとも表面層の繊維に、例えば、アクリル樹脂系、ポリウレタン樹脂系、酢酸ビニル樹脂系、エチレン酢酸ビニル樹脂系、ポリビニルアルコール系、各種ゴム系ラテックスやフェノール樹脂系、エポキシ樹脂系に代表される熱可塑性及び熱硬化性樹脂バインダーを樹脂含浸、スプレーにより噴霧することができる。樹脂の付着量は、フィルター性能を阻害しない程度でよく、ろ過布の目付量の0.5〜10%が好ましい。
さらに、本発明の効果を損なわない範囲で、上述の樹脂中に、顔料、防カビ剤、抗菌剤、難燃剤、撥水剤、防油剤、耐薬品性向上の目的で樹脂等を添加し、又は別工程で加工によって添加して、それらの剤の機能を付与してもよい。
本発明のろ過布の通気度は、1〜100cc/cm/secであることが好ましく、より好ましくは5〜80cc/cm/sec、さらに好ましくは10〜50cc/cm/secである。1cc/cm/sec未満では、ろ過布の初期圧力損失が高くなるので好ましくなく、一方、100cc/cm/sec超えると捕集性の低下やろ過布内への粉体の侵入が多く、圧力損失の上昇が激しくなり目詰まりが発生するので好ましくない。
本発明の凹凸加工後の凹凸形状を有したろ過布の厚み(以下、単に「ろ過布の厚み」という)は、0.5〜8.0mmが好ましく、1.5〜6.0mmがより好ましい。また、凹凸加工前のろ過布の厚みは、1.0〜9.0mmが好ましく、1.0〜8.0mmがより好ましい。
次に、本発明の凹凸形状を有した3層積層一体化したろ過布の一連の製造工程の好ましい態様を説明する。
第一工程で、熱可塑性繊維から成る短繊維を公知のカーディング法(通常一般に用いられるカーディング条件)にて得られた短繊維ウェブを裏面層、中間層に同一の熱可塑性繊維から成るマルチフィラメント、モノフィラメント、紡績糸のいずれかからなる織布を支持層、同一の熱可塑性繊維から成る凹凸賦形性に優れる公知のスパンボンド法にて得られた長繊維不織布を表面層に積層した後、公知のニードルパンチ加工方法にて(通常一般のニードルパンチ条件)、表面層から裏面層にプレパンチング、裏面層から表面層、表面層から裏面層へ本パンチングにより3層積層体を得る。
第二、三工程は、表面層側に毛焼き加工、一対の平滑な金属ロール(加熱、間隙を有した)にてカレンダー加工を行なう。
その後、第四工程にて、一対の波型賦形ローラーによる凹凸付与装置により上下ロール温度が熱可塑性繊維の融点より5〜60℃低い範囲の温度下で凹凸賦形を行い本発明の凹凸形状を有した3層積層一体化したろ過布が得られる。
また、第四工程の凹凸賦形を行った後に、冷却して繊維の剛性を高めることもできる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明は、これらの例によって制限されるものではない。
なお、測定法、評価法等は下記のとおりであった。
(1)山部から谷部までの高さ(mm)(又は凹凸の高さ(mm))
凹凸形状のろ過布(1m)から無作為に断面を抜き取り、断面をマイクロスコープにて観察し、凹凸形状の山部から谷部までの高さを測定してその10箇所の平均値を求めた。
(2)凹部、凸部、凹凸部のいずれかの単位面積当たりの個数(個/100cm
経10cm×緯10cmの試験片を試料の幅1m当り3箇所採取して、凹部、凸部、凹凸部のいずれかの個数を測定し、その平均値を求めた。
(3)通気度(cc/cm/sec)
JIS−L1906に規定の方法に従い、経15cm×緯15cmの試験片を試料の幅1m当り3箇所採取して、フラジール形法により試験片を通過する空気量を測定し、その平均値を求めた。
(4)目付量(g/m
JIS−L1906に規定の方法に従い、経20cm×緯25cmの試験片を試料の幅1m当り3箇所採取して、質量を測定し、その平均値を単位面積当たりの質量に換算して求めた。
(5)厚み(mm)
前記(1)の山部から谷部までの高さの測定と同様に、断面をマイクロスコープにて観察し凸部の厚みを測定してその10箇所の平均値を求めた。
(6)繊維径(μm)
ろ過布の幅20cm毎の区域からそれぞれ1cm角の試験片を切り取ってサンプルとした。各試験片についてマイクロスコープで繊維の直径を30点測定し、該測定値の平均値を算出して繊維径とした。
(7)複屈折率
ベレックコンペンセーターを装着した偏光顕微鏡(オリンパス社製)によりレターデーションと繊維径より、繊維の複屈折率を測定した。浸漬液には、ポリエステル繊維の場合はオリーブ油を、ポリフェニレンサルファイド繊維の場合はリン酸トリクレジルを用いた。試料の繊維10点について測定し10点の平均値で示す。
(8)目詰まりのし難さ、払い落とし性
ろ過性能は、JIS−Z8909−1に準じた。以下の測定条件による測定結果から目詰まりのし難さ、払い落とし性を判断した。
(測定条件)
ろ過速度:2.0mm/min、
ダスト濃度:5g/m3
ダスト種類:試験用粉体10種(フライアッシュ)、
ダスト払い落とし:1000Pa、
エージング間隔:5s、
タンク圧:0.5MPa。
(9)凹凸加工前のろ過布の厚み
JIS−L1906に規定の方法に従い、接圧荷重2kPaにて幅方向に10箇所測定し、その平均値を厚みとした。厚み計として、PEACOCK社製を用いた。
(手順)
(1)サンプルを装着した段階で、ダストのない状態で、サンプルフェルトの持つ初期の圧力損失(Pa)(以下、圧損ともいう。)を測定する。
(2)第1段階:圧損が1000Paに達したときにダスト払い落としを行う。この操作を30回繰り返す。その時の、払い落とし直後の残留圧損(Pa)と排気濃度(mg/m)を測定する。
(3)第2段階:エージング処理は、払い落としを5s間隔で5000回繰り返し行う。
(4)第3段階:安定化操作として、圧損1000Paでのダスト払い落とし操作を10回行う。
(5)第4段階:圧損1000Paでのダスト払い落としを30回実施する。その時の、残留圧損(Pa)と排気濃度(mg/m)を測定する。
[目詰まりのし難さ]
第4段階の試験結果を用いて、払い落とし回数と払い落とし間隔の関係から払い落とし間隔時間が長い程、目詰まり性に優れる。
[払い落とし性]
第4段階の試験結果を用いて、払い落とし回数と残留圧損の関係から残留圧損が低い程、払い落とし性に優れる。
[実施例1]
ろ過布のろ過層に公知のスパンボンド法により、複屈折率0.04、平均繊維径17.6μmのポリエチレンテレフタレート繊維から構成された目付け230g/mの長繊維不織布と支持層に単糸番手10番×1本撚のポリエチレンテレフタレート繊維の紡績糸を平織りにした目付け70g/mの織布と裏面ろ過層に公知のカード法により、複屈折率0.13、平均繊維径14.3μm、カット長51mm、5回クリンプ/インチのポリエチレンテレフタート短繊維ウェブ目付け200g/mを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を熱セット(温度×時間;180℃×30秒)し、毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより(温度80℃)通気コントロールを行なった。この積層体をローラーに使われる凹凸円形板の厚さ3mm、凹凸部の山部から谷部までの高さが4mm、山山間のピッチ(縦方向)15mmで且つ、スペーサの厚さ3mmの一対の凹凸ローラーによる凹凸付与装置(サイトウエンヂニアーズ株式会社製「エンボスターTM」)を用いて、ロール間隙が0.5mm、温度が150℃、加工速度が1.2m/分の条件で加工を行い凹凸部の山部から谷部までの高さ4mm、ろ過表面に単位面積当り117個/100cmの凸部を有するろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例2]
ろ過布の上下ろ過層に公知のカード法により、複屈折率0.13、平均繊維径14.3μm、カット長51mm、5回クリンプ/インチ、目付け210g/mのポリエチレンテレフタレート短繊維ウェブと支持層に単糸番手20番×2本撚、経18本/インチ 緯16本/インチのポリエチレンテレフタレート繊維の紡績糸を平織りにした目付け80g/mの織布とを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を熱セット(温度×時間が200℃×30秒)、毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより通気コントロールを行なった。この積層体を片面に高さ2.0mm、タテ×ヨコのピッチ6.0mm×5.0mmのダイヤ形の凹凸彫刻柄とペーパーロールとの組み合わせのエンボス装置を用いて、温度が180℃にて凹凸部の山部から谷部までの高さ2.0mm、ろ過表面に単位面積当り1368個/100cmの凹凸部を有するろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例3]
実施例1と同様の構成、同様の加工を施した積層体をロール山部から谷部の高さが16mm、山山間のピッチ(縦方向)24mmの一対の凹凸ロールを用いて、ロール間隙が0.5mm、温度が150℃の条件で加工を行い凹凸部の高さ16mm、ろ過表面に単位面積当り72個/100cmの凸部を有するろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例4]
ろ過布のろ過層に公知のスパンボンド法により、複屈折率0.04、平均繊維径14.5μmのポリフェニレンサルファイド繊維から構成された目付け200g/mの長繊維不織布と支持層に225デニール、60フィラメントのポリフェニレンサルファイド・マルチフィラメント繊維を平織りにした目付け100g/mの織布と裏面に公知のカード法により、平均繊維径14.5μm、カット長51mmのポリフェニレンサルファイド短繊維ウェブから構成された目付け200g/mを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を230℃一対の平滑な金属ロールにより熱カレンダー処理、毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより通気コントロールを行なった。この積層体をローラーに使われる凹凸円形板の厚さ3mm、凹凸部の山部から谷部までの高さが4mm、山山間のピッチ(縦方向)15mmで且つ、スペーサの厚さ3mmの一対の凹凸ローラーによる凹凸付与装置(サイトウエンヂニアーズ株式会社製「エンボスターTM」)を用いて、ロール間隙が0.5mm、温度が220℃、加工速度が1.2m/分の条件で加工を行い凹凸部の山部から谷部までの高さ4mm、ろ過表面に単位面積当り96個/100cmの凸部を有するろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例5]
実施例4と同様の構成、同様の加工を施した積層体を凹凸部の山部から谷部の高さが20mm、山山間のピッチ(縦方向)30mmの一対の凹凸ロールを用いて、ロール間隙が0.5mm、温度が220℃で加工を行い凹凸部の山部から谷部までの高さ20mm、ろ過表面に単位面積当り80/100cmの凸部を有するろ過布を得た。
次いで、スプレー法により付着量10g/mのエポキシ樹脂を付与して乾燥・熱セット(180℃×3分)を行い、凹凸の高さ20.0mmのろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例6]
ろ過布のろ過層に公知のスパンボンド法により、複屈折率0.08、平均繊維径11.5μmのポリフェニレンサルファイド繊維から構成された目付け200g/mの長繊維不織布と支持層に225デニール、経20本/インチ、緯18本/インチのポリフェニレンサルファイド・マルチフィラメント繊維を平織りにした目付け78g/mの織布と裏面ろ過層に公知のカード法により、平均繊維径14.5μm、カット長51mmのポリフェニレンサルファイド短繊維ウェブから構成された目付け200g/mを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を200℃一対の平滑な金属ロールにより熱カレンダー処理、毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより(温度210℃)通気コントロールを行なった。この積層体をローラーに使われる凹凸円形板の厚さ3mm、凹凸部の山部から谷部の高さが4mm、山山間のピッチ(縦方向)15mmで且つ、スペーサの厚さ3mmの一対の凹凸ローラーによる凹凸付与装置(サイトウエンヂニアーズ株式会社製「エンボスターTM」)を用いて、ロール間隙が0.5mm、温度が240℃、加工速度が1.2m/分の条件で加工を行い凹凸部の高さ3.2mm、ろ過表面に単位面積当り96個/100cmの凸部を有するろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、常温及び実使用環境を想定した190℃におけるろ過性能を測定した結果を示す。
[実施例7]
上記実施例6において、ろ過布のろ過層に、複屈折率0.04、平均繊維径14.5μmのポリフェニレンサルファイド繊維から構成された目付け200g/mの長繊維不織布を用いた以外は実施例6と同一の方法でろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、常温及び実使用環境を想定した190℃におけるろ過性能を測定した結果を示す。
[比較例1]
ろ過布の上下ろ過層に公知のカード法により、複屈折率0.13、平均繊維径14.3μm、カット長51mm、5回クリンプ/インチ、目付け210g/mのポリエチレンテレフタレート短繊維ウェブと支持層に単糸番手20S×2のポリエチレンテレフタレート繊維の紡績糸を平織りにした目付け80g/mの織布とを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより通気コントロールを行なったが、凹凸加工は行わずろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[比較例2]
ろ過布のろ過層に公知のスパンボンド法により、複屈折率0.04、平均繊維径17.6μmのポリエチレンテレフタレート繊維から構成された目付け230g/mの長繊維不織布と支持層に単糸番手20S×2のポリエチレンテレフタレート繊維の紡績糸を平織りにした目付け70g/mの織布と裏面に公知のカード法により、複屈折率0.13、平均繊維径14.3μm、カット長51mm、5回クリンプ/インチのポリエチレンテレフタレート短繊維ウェブから構成された目付け200g/mを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を熱セット(温度×時間が180℃×30秒)、毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより通気コントロールを行なった。この積層体を片面にタテ×ヨコのピッチ3.0mm×2.5mm、高さ1.5mmピンポイント形の凹凸彫刻柄とペーパーロールとの組み合わせのエンボスロールによるエンボス装置を用いて、温度が230℃にて加工を行い凹凸の高さ1.5mmのろ過布を得た。以下の表1に、得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。
[比較例3]
公知のスパンボンド法により、複屈折率0.13、平均繊維径14.3μmのポリエチレンテレフタレート繊維から構成したものを、さらに高さ0.6mmの通常のエンボス加工を施した目付け250g/mの長繊維不織布を得た。これは、織布層を積層せず、また、通常のエンボス加工を施したが、本願発明に係る凹凸加工を行わずに作製したろ過布である。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。ろ過性能が不十分であるとともに、強度が弱かった。
[比較例4]
ろ過布の上下ろ過層に公知のカード法により、複屈折率0.11、平均繊維径14.3μm、カット長51mm、5回クリンプ/インチ、目付け210g/mのポリフェニレンサルファイド短繊維ウェブと支持層に単糸番手20S×2のポリフェニレンサルファイド繊維の紡績糸を平織りにした目付け80g/mの織布とを積層してニードルパンチングにより積層一体した積層体を得た。次いで、積層体を毛焼きと一対の平滑な金属ロールにより通気コントロールを行なっが、凹凸加工は行わずろ過布を得た。以下の表1に得られたろ過布の特性と、ろ過性能を測定した結果を示す。比較例4は、凹凸加工を行わないPPSフェルトであって比較例1におけるPETフェルトに代えてPPSフェルトを用いた場合の例である。
表1、図5及び図6から、ろ過布表面に凹凸形状を有したろ過布(実施例1〜7)は、従来のろ過布(比較例1〜4)に比べて、低圧損で目詰まりがし難く、払い落とし性に優れた高いフィルター特性を発現することが明らかである。
本発明に係る集じん機用ろ過布は、高速ろ過・高含じん濃度の集塵条件下においても、捕集性能を損なうことなく、ダスト目詰まりがしづらく、ダスト払い落とし性が良好な、低圧損で長寿命のフィルター性能を有することにより、バグフィルターが使用される集じん機の大きさを限定せず、様々な集じん機において幅広く使用できる。
1 凹部
2 凸部
3 ろ過布表面の不織布層
3’ ろ過布裏面の不織布層
4 ろ過布の支持層
5 ろ過布表面の溶融した融着部分
6 ろ過布表面の密な部分
7 ろ過布表面の粗な部分
A 山部
B 谷部
E 山部から谷部までの高さ(凹凸の高さ)
a−b 横方向
c−d 縦方向

Claims (9)

  1. 熱可塑性繊維からなる不織布層のろ過層と、織布層の支持層とを、積層一体化したろ過布であって、該積層一体化したろ過布の少なくともろ過表面層が、山部から谷部までの高さが1.6mm〜20.0mmの粗密の異なる凹凸形状を有するがプリーツ型の形状を有さず、該ろ過表面層に溶融した融着部分と非融着部分とが混在し、該粗な部分と該密な部分のどちらにも該融着部分と該非溶融部分が存在し、かつ、該支持層が、マルチフィラメント、モノフィラメント又は紡績糸のいずれかからなる織布であることを特徴とする集じん機用ろ過布。
  2. 前記積層一体化したろ過布が、一対の凹凸ローラーによる凹凸付与装置、エンボス装置、平板プレス装置、及び円筒型プレス装置からなる群から選ばれるいずれか1つの装置を用いて凹凸を賦形加工して得られたものである、請求項1に記載の集じん機用ろ過布。
  3. 凹部、凸部、凹凸部のいずれかの単位面積当たりの個数が10〜5000個/100cmである、請求項1又は2に記載の集じん機用ろ過布。
  4. 前記ろ過布に樹脂バインダーが付与されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
  5. 前記ろ過布の通気度が、1〜100cc/cm/secである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
  6. 前記不織布層のろ過層が、繊維径が0.1〜100μm、目付けが100〜900g/mである短繊維不織布、長繊維不織布又は繊維ウェブのいずれかからなる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
  7. 前記ろ過層の熱可塑性繊維は、複屈折率0.06以下のポリエステル繊維が積層又は混綿されたものである、請求項1〜のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
  8. 前記ろ過層の熱可塑性繊維は、複屈折率0.08以下のポリフェニレンサルファイド繊維が積層又は混綿されたものである、請求項1〜のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
  9. 前記不織布層のろ過布が、長繊維不織布又は繊維ウェブのいずれかからなる、請求項6〜のいずれか1項に記載の集じん機用ろ過布。
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