JPH09187611A - フイルターバグ及びその製造方法 - Google Patents

フイルターバグ及びその製造方法

Info

Publication number
JPH09187611A
JPH09187611A JP35490995A JP35490995A JPH09187611A JP H09187611 A JPH09187611 A JP H09187611A JP 35490995 A JP35490995 A JP 35490995A JP 35490995 A JP35490995 A JP 35490995A JP H09187611 A JPH09187611 A JP H09187611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
layer
fiber
fibers
dust
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP35490995A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyasu Kuroda
敏靖 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Felt Industrial Co Ltd
Original Assignee
Japan Felt Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Felt Industrial Co Ltd filed Critical Japan Felt Industrial Co Ltd
Priority to JP35490995A priority Critical patent/JPH09187611A/ja
Publication of JPH09187611A publication Critical patent/JPH09187611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】粉塵負荷の多いバグフイルターに於いて、低圧
損で、高捕集効率なフイルターバグを経済的に提供す
る。 【構成】細い繊維から成るフイルターA層と、A層より
は太い繊維からなるフイルターB層とからなり、且つ、
通気性が10cc/cm/sec以下のフイルターバ
グは、低圧損で、高捕集効率なフイルターバグになる。
更に、フイルターA層の繊維とフイルターB層の繊維の
配列方向が略タテ、略ヨコ方向に位置させれば、より高
捕集効率なフイルターバグになり、更には強力のタテ、
ヨコバランスが維持出来る為、織物等の支持体を省略出
来る為、経済的なフイルターバグになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉塵負荷の多い集塵機で
あるバグフイルター用のフイルター材(以下フイルター
バグと言う)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来バグフイルター用のフイルター材
は、単一の繊維層からなるフイルター材が使用されてい
たが、近年扱う粉塵がより細かくなり、更に環境基準も
より厳しくなって来た為、より高捕集効率のフイルター
材が要求されて来ている。その為、特開平5−2693
20号公開公報等に開示されている様に中間層に微細繊
維との組合せ等で高捕集効率フイルターバグが提案され
ているが、この方法であると、表面層の太い繊維層に粉
塵が侵入し、圧損を高くし、ライフが短いと言う欠点が
あった。又、4フッ化エチレン等の多孔質膜をフエルト
表面にラミネートして、粉塵のフイルター内部への侵入
を阻止する方法もあるが、非常に高価であり、多孔質膜
の摩耗破損によりライフが短い等の欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、フイルタ
ー層への粉塵の侵入を防ぐ事によって、低圧損で目詰ま
りまでの期間を長くし、更に高捕集効率で摩耗破損に強
く更に経済的なフイルターバグを供給するものである。
【0004】
【問題点を解決する手段】即ち、本発明は、細い繊維か
ら成るフイルターA層と、A層よりは太い繊維からなる
フイルターB層とからなり且つ、通気性が10cc/c
/sec以下である事を必要条件(第1条件)と
し、更には、フイルターA層の繊維とフイルターB層の
繊維の配列方向が略ヨコ、略タテ方向、又は略タテ、略
ヨコ方向に位置している事が望ましい(第2条件)。更
には第1条件及び第2条件を具備した上で、織物等の支
持体が無い事を特徴とするフイルターバグである。又、
本発明のフイルターバグをニードルフエルト又は、ウオ
ータージェットフエルト工程で製造する方法である。
【0005】フイルターバグを使用する場合、粉塵をフ
イルター内部に侵入させない為、出来るだけ緻密構造に
させたフイルターA層を粉塵側に位置させるので、フイ
ルターA層に使用する細い繊維は13ミクロン以下、更
に好ましくは9ミクロン以下の短繊維又は長繊維が良
い。使用される繊維の長さは、フイルターバグとしての
強力を維持する関係から、少なくとも30mm以上は必
要である。
【0006】フイルターA層の目付(単位当たりの重
さ)は、100〜300g/mが好ましく、100g
/m未満であると、粉塵がフイルター内部に侵入し易
く、300g/m以上の場合、粉塵がフイルター内部
に侵入し難いも、初期圧損が高くなったり又コストアッ
プにもなり好ましくない。
【0007】フイルターB層は、フイルターバグの強力
を維持する目的の支持層の為、粉塵の流出側に位置され
る層で、B層に使用される繊維は、A層に使用される繊
維よりは太くする必要があり、一般に14〜20ミクロ
ンが好ましい。20ミクロン以上の繊維を使用した場
合、ニードリング又は、ウォーターニードリング時に、
B層の太い繊維が細い繊維から構成されたA層を壊し
て、粉塵のフイルター内部への侵入を促進させる為20
ミクロン以下の繊維が好ましい。14ミクロン未満の繊
維を使用すると、強力も低下し、又圧損の上昇が急激に
なるので好ましくない。繊維の長さは、フイルターバグ
としての強力を維持する関係から、少なくとも30mm
以上は必要である。
【0008】フイルターB層の目付(単位当たりの重
さ)は、100〜300g/mが好ましく、1000
/m未満であるとフイルターとしての強力が不足し、
又、300g/m以上の場合強力は維持出来るもコス
トが高くなる為好ましくない。
【0009】本発明は、細い繊維から成るフイルタ−A
層とA層よりは太い繊維からなるフイルターB層とから
なるフエルトで、且つ、通気性が10cc/cm/s
ec以下である事が必要条件になる。通気性が10.1
cc/cm/sec以上になると粉塵のフイルター内
部への侵入が多くなり圧損の上昇が急激(所謂目詰まり
現象)になるので好ましくない。又、通気性が1cc/
cm/sec未満になると、初期圧損が高くなる為、
フイルターバグの通気性は1.0〜10cc/cm
secが望ましい。尚、ここで言う通気性とはJIS−
L1096に提示されているフラジール法で測定した数
値を言う。
【00010】フイルターA層の繊維の配列とフイルタ
ーB層の繊維の配列は、夫れ夫れ別々、即ち、略ヨコ方
向、略タテ方向、又は略タテ、略ヨコ方向に組み合わす
方が好ましい。組み合わす作用効果として、第1の効果
は、捕集効率のアップである。即ち、A層とB層の繊維
配列が略ヨコ方向、略タテ方向とクロスされているの
で、篩い目効果により細かな粉塵の捕集効率が高くな
る。
【0011】第2の効果としてはフイルターの引張強力
(以下強力と言う)のバランスが保てる事である。従来
のフエルトは単一方向(タテ配列、又はヨコ配列繊維よ
り構成)の為、強力のバランスがなくその為、ベース材
として織物の様に強力の高い基布をフエルト内部に入れ
て強力のバランスを維持していたが、タテ繊維配列とヨ
コ繊維配列とを組み合わせると、フイルターのタテ、ヨ
コ方向の強力が均一になり、バランスが取れて織物等の
支持体であるベース材も不要になる。
【0012】繊維配列の組合せの一例としては、フイル
ターのタテ方向に張力が大きくなる長尺フイルターの場
合は、フイルターA層の繊維の配列はヨコ繊維配列、フ
イルターB層の繊維の配列はタテ繊維配列にした方が好
ましい。と言うのは、一般に繊維が太い方が強力が強い
ので、フイルターB層の太い繊維をタテ配列にするとフ
イルターバグのタテ強力がヨコ強力より大きくなる。ヨ
コ張力が要求される円筒タイプの場合は、逆の組合せが
好ましい。
【0013】フイルターA層とフイルターB層とを一体
化するには、一般にニードル工程が使用されるが、フイ
ルターA層により細い繊維(例えば5ミクロン)を使用
する場合は、ウォーターニードルでフイルターA層とフ
イルターB層とを絡み合わせて一体化する方が、繊維の
損傷が少ないく強力の高いフイルター材が得られる。
【0014】フエルトは、従来の多孔質膜体に比べて摩
耗破損には強いが、使用する粉体が摩耗性の高い場合
は、フイルターA層は、粉塵流入側になる為、粉塵摩耗
対策としてカレンダー処理、樹脂加工、熱収縮等を行っ
て場合もある。
【0015】
【実施例−1】フイルターA層として太さ9ミクロンの
ポリエステル繊維(0.8デニール×38mm)のヨコ
配列繊維層で目付230g/mのウェッブと、フイル
ターB層として太さ18ミクロンのポリエステル繊維
(3デニール×76mm)のヨコ配列繊維層で目付23
0g/mのウェッブをベース基布として80g/m
のポリエステル織物(20番双糸、18×18本/イン
チ打ち込み)をA層とB層の間に挿入して、所定の回数
ニードルパンチ工程を行ないフイルター材−1を得た。
このフイルター材−1のフエルト物性及びフイルター特
性を表1に示す。
【0016】
【実施例−2】実施例−1に使用したフイルターA層を
ヨコ配列とし、フイルターB層で使用した繊維をタテ配
列にして、実施例−1で述べたベース材を使用して同様
のニードルパンチ工程を行ないフイルター材−2を得
た。このフイルター材−2のフエルト物性及びフイルタ
ー特性を表1に示す。
【0017】
【実施例−3】実施例−2に於いて使用したA層として
270g/mのヨコラップ、B層として270g/m
のタテラップをベース材無しで、同様のニードルパン
チ工程を行ないフイルター材−3を得た。このフイルタ
ー材−3のフエルト物性及びフイルター特性を表1に示
す。
【0018】
【比較例−1】実施例−1に使用したフイルターA層の
9ミクロン繊維と、B層の18ミクロン繊維を50/5
0にミックスして460g/mのラップを同様のニー
ドルパンチ工程を行ないフイルター材−4を得た。この
フイルター材−4のフエルト物性及びフイルター特性を
表1に示す。
【0019】フイルターテストは、ダストとしてJIS
11種、ダスト濃度2g/m、濾過速度1.0m/分
で濾過を行ない、圧損が100mmAqになった時点
で、パルス5kg/cmで払い落しこのサイクルを1
00回行なった。100回のパルス洗浄後のフイルター
材に付着しているダスト量D.H.Cg/m、及び1
01回目の濾過開始から圧損が100mmAqになる迄
の時間を集塵時間(分)及び、その間のフイルター材を
透過したダスト量を透過ダスト濃度g/mとして測定
した。
【0020】
【00021】
【発明の効果】表1より集塵時間はフイルター4<フイ
ルター1<フイルター2<フイルター3になっている
が、D.H.Cは逆になっている。この事は、ダストの
フイルター内部への侵入の度合いのスケールになってい
る。即ち、D.H.Cが低い事は、払い落とし後のフイ
ルター内部に侵入しているダスト量が少なく、低圧損で
運転される為、集塵時間も長くなる理想的なフイルター
である事を示して、本発明品であるフイルター材−1〜
3はフイルター材−4に比べてロングライフのフイルタ
ーバグと言える。
【0022】又、表1の透過濃度は、本発明品であるフ
イルター材−1〜3はフイルター材−4に比べて遥かに
透過濃度が低く、捕集効率の高いフイルター材である事
が判る。又、フイルター1よりもフイルター2の方が少
なくなっているのは、タテ繊維配列層と、ヨコ繊維配列
層とがクロスしている為の篩い目効果が出ている為と考
えられる。
【0023】又、フイルター3は基布無し構造である
が、タテ繊維配列層と、ヨコ繊維配列層とがクロスした
構造の為、タテ、ヨコの強力のバランスが取れていて充
分フイルターバグとしての強力は維持出来ている。従っ
て、フイルターバグから高価な支持体としての基布を取
り除く事が出来経済的になり、更に生産速度もアップす
るので経済的なフイルターバグの供給が可能となった。
又、透過濃度が一番低く(従って一番捕集効率が高
い)、集塵時間が一番長い(一番目詰まりが少ない)、
経済的な理想的なフイルターバグと言える。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】細い繊維から成るフイルターA層と、A層
    よりは太い繊維からなるフイルターB層とから構成さ
    れ、且つ、通気性が10cc/cm/sec以下であ
    るフイルターバグ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載するフイルターA層の繊維
    とフイルターB層の繊維の配列方向が略ヨコ、略タテ方
    向、又は略タテ、略ヨコ方向に位置して、A層とB層と
    がクロスしている事を特徴とするフイルターバグ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載するフイルターバグとし
    て、織物等の支持体が無い事を特徴とするフイルターバ
    グ。
  4. 【請求項4】請求項1に記載するフイルターバグをニー
    ドル又は、ウオータージェットで繊維を交絡させて製造
    する方法。
JP35490995A 1995-12-28 1995-12-28 フイルターバグ及びその製造方法 Pending JPH09187611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35490995A JPH09187611A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 フイルターバグ及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35490995A JPH09187611A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 フイルターバグ及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09187611A true JPH09187611A (ja) 1997-07-22

Family

ID=18440730

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35490995A Pending JPH09187611A (ja) 1995-12-28 1995-12-28 フイルターバグ及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09187611A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011019022A1 (ja) 2009-08-10 2011-02-17 旭化成せんい株式会社 集じん機用ろ過布
KR20180084628A (ko) 2015-11-19 2018-07-25 데이진 프론티아 가부시키가이샤 백 필터용 여과포 및 그의 제조 방법 및 백 필터

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011019022A1 (ja) 2009-08-10 2011-02-17 旭化成せんい株式会社 集じん機用ろ過布
KR20180084628A (ko) 2015-11-19 2018-07-25 데이진 프론티아 가부시키가이샤 백 필터용 여과포 및 그의 제조 방법 및 백 필터
US11253801B2 (en) 2015-11-19 2022-02-22 Teijin Frontier Co., Ltd. Filter cloth for bag filter, method for producing the same, and bag filter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920010332B1 (ko) 경량 여과 펠트용 부직포 및 이의 제조방법
US4548628A (en) Filter medium and process for preparing same
JP2011005860A (ja) フィルター材
JP3153487B2 (ja) 半透膜支持体
WO2008084233A1 (en) Microfiber split film filter felt and method of making same
JP2010526216A (ja) ニードルパンチされたナノウェブ構造体
KR101732368B1 (ko) 주름성형이 가능한 부직포 여과재
US4439273A (en) Wet press felt for papermaking machine
CN110225787B (zh) 袋式过滤器用过滤布及其制造方法
WO1997045188A1 (fr) Tissu filtrant et filtre
JPH09187611A (ja) フイルターバグ及びその製造方法
JP3233988B2 (ja) 濾過布およびその製造方法
EP1116809B1 (en) Dust collecting filter cloth and bag filter
JPH0716570B2 (ja) 捕集効率の高い濾過布及びその製造方法
JPWO2006011453A1 (ja) 立体編物および芯材並びに積層体
JP3295132B2 (ja) 集塵用濾材
EP3437710B1 (en) Laminated polyarylene sulfide heat-resistant filter
JPH08192017A (ja) 耐久性向上濾過布
JPH0571055A (ja) 耐熱性濾布
JP2934338B2 (ja) 型枠貼付用シート
SU1595968A1 (ru) Фильтрующий нетканый материал
JP3660055B2 (ja) カートリッジフィルター及びその製造方法
JP2002275740A (ja) 食品濾過用布帛
JPH0247244B2 (ja)
JPH08192018A (ja) 耐久性向上濾過布