JPH08192017A - 耐久性向上濾過布 - Google Patents

耐久性向上濾過布

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JPH08192017A
JPH08192017A JP7007041A JP704195A JPH08192017A JP H08192017 A JPH08192017 A JP H08192017A JP 7007041 A JP7007041 A JP 7007041A JP 704195 A JP704195 A JP 704195A JP H08192017 A JPH08192017 A JP H08192017A
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JP
Japan
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para
fiber
filter cloth
aramid fiber
base cloth
Prior art date
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Pending
Application number
JP7007041A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Ogura
進 小椋
Tadahiko Takada
忠彦 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Filing date
Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2331/00Fibres made from polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polycondensation products
    • D10B2331/02Fibres made from polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polycondensation products polyamides
    • D10B2331/021Fibres made from polymers obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds, e.g. polycondensation products polyamides aromatic polyamides, e.g. aramides

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  • Filtering Materials (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、濾過布として要求される耐
熱性や難燃性等のみでなく、強度や耐薬品性に優れ、基
布の通気度を高め、更に長期使用によるダストの目詰ま
りによる通気抵抗の上昇を低減した耐久性濾過布を提供
することにある。 【構成】 メタ型アラミド繊維フェルトからなる濾過布
において、フェルトの補強用基布にパラ型アラミド繊維
を用いることを特徴とする耐久性向上濾過布。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集塵濾過布、特に12
0〜200℃の比較的高温の使用で耐薬品性に優れた集
塵用濾過布ならびにその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バッグフィルターは、濾過布による集塵
機で、集塵室内に円筒状や封筒状あるいは平板状の濾過
布を吊設しておいて集塵をおこなうもので、一般に複数
室構造として1室づつ濾過布に付着したダストの払い落
としを行い、集塵と払い落としの繰り返しにより、長時
間の集塵が行えるようになっている。バッグフィルター
用濾過布としては大別すると、織布と、ニードルパンチ
フェルト等の不織布の2種類があり、このうち不織布製
の濾過布の素材、基布およびフェルトには耐熱性等の点
から、主にアラミド繊維が用いられてきた。
【0003】例えば、「全芳香族ポリアミド系樹脂繊維
からなるフェルトを、該樹脂のガラス転移点以上の温度
で加圧セットした乾式用濾布」(特開昭58−8531
号公報)「繰り返し構造単位の少なくとも75モル%が
mフェニレンイソフタルアミドからなる芳香族ポリアミ
ドと有機溶媒とを接触させて得られる結晶性錯体を接合
材として使用した耐熱性濾材」(特開昭58−8531
号公報)「耐熱性繊維を抄紙してなる濾過体の繊維相互
がポリシロキサン化合物によって接着されていることを
特徴とする高温用空気濾過体」(特開昭60−8782
2号公報)等が開示されている。
【0004】アラミドとしては、ポリパラフェニレンテ
レフタルアミド(PPTA)等のいわゆるパラ型とポリ
メタフェニレンテレフタルアミド(PMIA)等のいわ
ゆるメタ型とがあるが、従来、120〜200℃の比較
的高温の使用では、不織布として基布、フェルト双方と
もにメタ型アラミド繊維100%の糸条(ヤーン)が一
般に使用されている。しかしながら排ガスが30〜50
容量%の水分率を含有し、さらにHCL、Sox、No
x等の酸性ガスを多量に有する場合、あるいは酸性ガス
除去の目的で集塵機に到達するまでの配管中にCa(O
H)2 等を投入した場合、メタ型アラミドはこれらの薬
品に弱く、耐久性に問題があった。
【0005】
【発明の目的】本発明の目的は、濾過布として要求され
る耐熱性や難燃性等のみでなく、強度や耐薬品性に優
れ、さらに基布の通気度を高め、さらに長期使用による
ダストの目詰まりによる通気抵抗の上昇を低減した耐久
性濾過布を提供することにある。
【0006】
【発明の構成】すなわち、本発明は「(請求項1) メ
タ型アラミド繊維フェルトからなる濾過布において、フ
ェルトの補強用基布にパラ型アラミド繊維を用いること
を特徴とする耐久性向上濾過布。」である。
【0007】フェルトの補強用基布にパラ型アラミド繊
維を用いるとは、基布として、実質的にパラ型アラミド
からなる繊維を用いることである。例えば、パラ型アラ
ミド80%の共重合体からなる繊維でもよく、パラ型ア
ラミド100%からなる繊維と他の繊維との混繊糸を用
いてもよい。「実質的に」とはパラ型アラミドの混率が
本発明の効果を発現できる範囲である。メタ型アラミド
とは芳香族環がそれぞれメタ位でアミド結合されている
ものである。典型的な例はポリメタフェニレンイソフタ
ルアミドであり、コーネックス(帝人株式会社製デユポ
ン株式会社製)、ノーメックス(デユポン株式会社製)
等が市販されている。繰り返し単位の80%以上がメタ
位でアミド結合されている共重合体等も含まれる。
【0008】パラ型アラミドとは芳香族環がそれぞれパ
ラ位でアミド結合されているものである。典型的な例は
ポリパラフェニレンテレフタルアミド或いはポリパラフ
ェニレン・3,4´ジフェニルエーテル・テレフタルア
ミド等であり、ケブラー(デユポン株式会社製)、テク
ノーラ(帝人株式会社製)等が市販されている。繰り返
し単位の80%以上がパラ位でアミド結合されている共
重合体等も含まれる。
【0009】パラ型アラミド繊維の単糸繊度は、好まし
くは1.5〜5.0デニール、さらに好ましくは1.5
〜2.0デニールである。単糸繊度が1.5デニール未
満では、単糸繊度強度にばらつきを生じ、糸条を形成し
たときに十分な強力を発現できない。単糸繊度が5.0
デニールを越えると、繊維が硬くなり、該繊維からなる
基布を用いて形成された濾過布も硬くなるので払い落と
し性能が低下する。
【0010】パラ型アラミド繊維糸条(ヤーン)は50
0〜2000本、さらに好ましくは500〜1000本
の単糸で構成される。繊維糸条本数が500本未満で
は、強力の発現が不充分となる。
【0011】繊維糸条本数が2000本を越えると、繊
維糸条が硬くなり、該繊維からなる基布を用いて形成さ
れた濾過布も硬くなるので払い落とし性能が低下する。
【0012】基布は織物でも編物でも不織布、或いは、
これらの混合でもよいが、濾過布の要求特性からみて織
物が好ましい。織布を用いる場合、ヤーンを経緯それぞ
れ5〜15本/インチの密度で織成して基布を構成す
る。織成は平織り、綾織り、多重織り等を用いることが
できるが、濾過布の要求特性からみて平織りが好まし
い。ここで注意を要するのは、濾過布の耐久性に着目し
て基布密度を高めた場合、通気抵抗が上昇し、さらに長
期間の使用によるダストの目詰まりの原因となることで
ある。耐久性と通気抵抗性とが実用的に両立するよう
に、使用目的に応じて基布密度を設計することが当該濾
過布の特徴を生かすために必要である。
【0013】従来のメタ型アラミド繊維100%で構成
された基布は、経緯の織密度が15〜20本/インチの
ものを用いており、パラ型アラミド繊維を用いた方が、
通気抵抗性および目詰まり防止の観点から有利である。
【0014】フェルトを基布で補強する方法としては、
基布に不織布(ウェッブ)をニードルパンチにより交絡
させる方法を用いることが多いが、その場合、ウェッブ
としては上記メタ型アラミド単繊維を用いる。メタ型ア
ラミド単繊維の単糸繊度は、好ましくは0.8〜5.0
デニール、更に好ましくは0.8〜2.0デニールであ
る。メタ型アラミド単繊維の単糸繊度が0.8デニール
未満では、ニードルパンチによる交絡を充分させること
ができなくなり、その結果、目付むらが発生する。メタ
型アラミド単繊維の単糸繊度が5.0デニールを超える
と、濾過布としたときのダスト捕集性能が低下する。
【0015】繊維長は、好ましくは38〜103mm、
更に好ましくは51〜76mmである。繊維長が38m
m未満では、ニードルパンチによる交絡を充分させるこ
とができなくなり、その結果、充分な強力発現が達成さ
れない。繊維長が103mmを超えると、ウエッブを形
成させるときにせんい糸条の引き揃えが困難となる。
【0016】パラ系アラミド繊維100%からなる基布
の両面または片面に、好ましくは両面に、ニードルパン
チ法によってメタ型アラミド短繊維からなる繊維層(ウ
ェッブ層)を形成せしめる。パンチング密度は300〜
500回/cm2 が好ましい。
【0017】更に、上記繊維層(ウェッブ層)の片面
に、バーナーによる毛焼き、あるいはカレンダーによる
表面平滑加工等を施すのが好ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明の濾過布は、高温での使用、例え
ば120〜200℃での使用に適したものである。従来
品に比べて基布強力が非常に強くなり、長期間にわたっ
て使用可能である。更に従来品と比べて、基布が閉める
面積が小さいため通気抵抗が少なく、また長期間使用に
よる基布でのダストの目詰まりを防ぐことができるので
低圧損の維持可能な濾過布が得られる。
【0019】以下、実施例により本発明について具体的
に説明する。なお、得られた濾過布の特性評価は下記の
方法で行った。
【0020】<引張強力>JIS−L−1096Aの方
法に従った。すなわち、定速長形引張試験機を用い、つ
かみ間隔10cm、引張速度100mm/分で、幅2c
m、長さ20cmの試験片を破断まで伸張させた。
【0021】<耐酸性>減圧可能なビーカーに7%H2
SO4 水溶液を入れ、試料をその水溶液中に完全に浸漬
させる。そしてビーカー内部をアスピレーター又は真空
ポンプで1.5時間減圧し、硫酸水を試料内部に十分含
浸させた後、試料を取り出し、150℃で1時間、熱処
理を行った後、強力保持率を測定した。
【0022】<濾過性能>実効面積が30cm×30c
mの平面型の濾過布サンプルを用いた。濾過速度2.0
m/min.温度200℃において試験粉体(JIS規
格のダスト10種) の濾過を行い、フィルター前後の差
圧が80mm水柱に到達するまでの時間を測定した。ま
た払い落としは3kg/m2 のパルスジェットで行っ
た。表中の結果は50回払い落とし後に80mm水柱に
到達するまでの時間で示した。
【0023】
【実施例1〜5】パラ型アラミド繊維( 帝人株式会社
製、テクノーラ、単糸繊度1.5デニール、繊維糸条本
数500〜2000本) 100%からなる織布(経緯織
密度5〜20本/インチの平織物)の両面に、通常のウ
ェッブウォーマーで得られたメタ型アラミド短繊維( 帝
人株式会社製、コーネックス、2デニール×51mm)
からなるウェッブを積層し、パンチング密度460回/
cm2 で、通常のニードルパンチングを施し、重さ55
0g/mm2 、厚さ20mmの濾過布を作製した。得ら
れた濾過布の評価結果を表1に示す。
【0024】
【比較例1】経糸および緯糸の双方に実施例1で用いた
メタ型アラミド繊維を用い、経糸は10番手双糸、打ち
込み密度20本/インチ、緯糸は20番手双糸、打ち込
み密度16本/インチとした以外は、実施例1と同様に
実施して重さ500g/m2、厚さ20mmの濾過布を
作製した。得られた濾過布の評価結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタ型アラミド繊維フェルトからなる濾
    過布において、フェルトの補強用基布にパラ型アラミド
    繊維を用いることを特徴とする耐久性向上濾過布。
JP7007041A 1995-01-20 1995-01-20 耐久性向上濾過布 Pending JPH08192017A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040608