JP3098992B2 - フリップチップ用セラミック多層配線基板 - Google Patents

フリップチップ用セラミック多層配線基板

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JP3098992B2 JP18000598A JP18000598A JP3098992B2 JP 3098992 B2 JP3098992 B2 JP 3098992B2 JP 18000598 A JP18000598 A JP 18000598A JP 18000598 A JP18000598 A JP 18000598A JP 3098992 B2 JP3098992 B2 JP 3098992B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセラミック
層の間に導体層がそれぞれ形成され、且つその表面上に
半導体素子等のチップと接続するためのパッドを有する
フリップチップ用セラミック多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】近年における小型化、高集積化の要求に
連れて、フリップチップ用セラミック多層配線基板も小
型化、薄肉化に対応するため、配線の高密度化と併せ
て、フリップチップと接続するパッド同士間のピッチも
狭くする傾向にある。一般に、フリップチップを表面上
に搭載するセラミック多層配線基板40は、図5(A)に
示すように、複数のセラミック層43〜45と、これら
の間にタングステン、モリブデン等の高融点金属の導体
ペーストをスクリーン印刷して焼成した次述する導体層
と有し、追ってその表面42上に半導体素子等のチップ
50が搭載される。
【0003】また、フリップチップ接続用のパッドは、
接続の信頼性確保の観点から該パッド径はできる限り大
きいことが望ましい。このために、パッドに接続する基
板内のビア導体の上端部にメタライズ印刷による大径の
カバーパッドを形成する方法もあるが、上記印刷は極め
て精緻であるため生産性の点で好ましくない。一方、基
板内部のビア導体の径を大きくし、これを直接フリップ
チップ接続用のパッドとして活用する方法も考えられ
る。
【0004】
【発明が解決すべき課題】このため、図5(B)及び(b)
に示すように、パッド51と内部の導体層47とを導通
するビア導体48を大径にすると、大径の該パッド51
は追って搭載されるチップ50との接続が確実になる。
しかし、ビア導体48とこれが貫通する最上側のメタル
プレーン層(導体層)46との隙間49が小さくなるた
め、両者間の絶縁性が不十分になるという問題が生じ
る。一方、パッドの狭ピッチ化にも対応するため、図5
(C)及び(c)に示すように、パッド54と内部の導体層
47を導通するビア導体52を小径にすると、該ビア導
体52と最上側のメタルプレーン層46との隙間53を
大きくでき、両者間の絶縁性が確保される。しかし、係
る小径のパッド54では追って搭載されるチップ50と
の接続が不安定になり易いという問題点があった。
【0005】本発明は上述の問題点を解決し、フリップ
チップとパッドとの接続が確実に行え、且つ該パッドを
形成するビア導体と基板内部の導体層との間の絶縁性も
確保できると共に、気密性を容易に保ち得るフリップチ
ップ用セラミック多層配線基板を提供することを課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、フリップチップ接続用のパッドに導通する
ビア導体の径を、その上端部と内部とで変化させること
に着想して成されたものである。即ち、本発明のフリッ
プチップ用セラミック多層配線基板は、基板の表面にフ
リップチップと接続するパッドを有するフリップチップ
用セラミック多層配線基板において、上記基板を形成す
る複数のセラミック層を貫通するビア導体を有し、上記
ビア導体は、基板の表面を成す最表面のセラミック層内
に形成され且つ基板の表面に露出する上端部を含む最表
面ビア導体と、内部のセラミック層内に形成され且つ導
体層との間に隙間を介して絶縁しつつ係る導体層を貫通
する内部ビア導体とからなり、最表面ビア導体の径が内
部ビア導体の径よりも大きくされ、最表面ビア導体の上
端部にメッキ層からなる上記パッドを形成すると共に、
上記ビア導体が金属物質とセラミック物質との混合物質
かからなり、且つその最表面ビア導体中のセラミックの
含有量が、その内部ビア導体中のそれよりも多い、こと
を特徴とする。これによれば、同じビア導体によりフリ
ップチップとの接続と共に内部の導体層との絶縁の双方
を確実に行えるセラミック多層配線基板とすることがで
きる。しかも、上記ビア導体の熱膨張率は、これらを囲
むセラミック層に近づくため、焼成後の収縮で間隙を生
じにくく、基板全体の気密性を保つこともできる。
【0007】また、前記最表面ビア導体は、その上端部
から前記内部ビア導体に向けて縮径するテーパ形状を有
する、配線基板も含まれる。これによれば、パッドに接
する最表面ドア導体にテーパを付すことで、フリップチ
ップとの接続及び内部の導体層との絶縁の双方を確実に
得ることができる。尚、上記テーパ形状を得るため、後
述するように事前にセラミック層に形成するビアホール
もプレス又はレーザ照射によりテーパ形状に穿設され
る。
【0008】
【0009】加えて、前記ビア導体におけるセラミック
物質の含有量は、前記最表面ビア導体中では17〜22
wt%であり、前記内部ビア導体中では3〜15wt%であ
る、フリップチップ用セラミック多層配線基板も含まれ
る。これによれば、径の大きい最表面ビア導体中のセラ
ミック物質の含有量を、内部ビア導体中よりも多くした
ので、基板の気密性を確実に高めることができる。尚、
最表面ビア導体はその径が大きいため、含有するセラミ
ック物質による電気抵抗は支障にはならない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施に好適
な形態を図面と共に説明する。図1(A)は、本発明の1
つの形態のフリップチップ用セラミック多層配線基板1
の要部を示す。この基板1は、主にアルミナからなる複
数のセラミック層2,4,6と、これらの間ら形成された
メタルプレーン層3及び導体層7を有する。セラミック
層2は、薄い上層(最表面のセラミック層)2aと下層2
b(内部のセラミック層)とからなる。これらのセラミッ
ク層2,4,6内には、メタルプレーン層3、導体層7、
又は図示しない内部の導体層と、追って表面上に搭載さ
れるフリップチップとを導通するためのビア導体10,
11,12が形成されている。即ち、図1(A)で右側の
ビア導体11,12はメタルプレーン層3と、中央のビ
ア導体10,11,12は導体層7と、左側のビア導体1
0,10,11,12は図示しない内部の導体層と導通し
ている。
【0011】上記ビア導体12は本発明の最表面ビア導
体で、その径は100μmであり、ビア導体(内部ビア
導体)10及び内部ビア導体11の径(76μm)よりも
大きい。図示で左側のビア導体10は隙間9を介して導
体層7と絶縁され、左側及び中央の内部ビア導体11
は、図1(B)に示すように、隙間5を介してメタルプレ
ーン層3とそれぞれ絶縁されいる。そして、最表面のセ
ラミック層2aの表面に露出する各最表面ビア導体12
の上端部には、Ni及びAuメッキ層からなり、ビア導
体12と同径のフリップチップ接続用のパッド13が形
成されている。また、各内部ビア導体10,11にはモ
リブデン等の金属成分と共に約12wt%の、最表面ビア
導体12には約20wt%のセラミック成分がそれぞれ含
まれている。
【0012】従って、上記大径のパッド13は、メッキ
により形成したので最表面ビア導体12上に略同径で位
置ずれすることなく確実に形成でき、且つ追って搭載さ
れるフリップチップとの接続が確実に行える。また、小
径の内部ビア導体11,10により十分な隙間5,9が
形成できるので、内部のメタルプレーン層3や導体層7
との絶縁性も確保される。更に、図1(A)中で左側と中
央の内部ビア導体10,11は互いに接近して配置され
る狭ピッチであるが、図1(B)に示すように、両者が貫
通する各隙間5,5に挟まれたメタルプレーン層3の中
央部分3aも充分な幅寸法を有するので、その電気的特
性の劣化も防止できる。しかも、最表面ビア導体12と
内部ビア導体10,11には、セラミック成分がそれぞ
れ含有されているため、これらとセラミック層2,4,
6との間に間隙を生じにくく、配線基板1の気密性を確
実に保つことができる。且つ、最表面ビア導体12によ
り多くのセラミック成分を含有せしめたので、気密性を
一層確実に保つことができる。
【0013】係るセラミック多層配線基板1は次のよう
にして製造される。先ず、アルミナを主成分とする複数
のグリーンシートを用意し、それぞれの所定の位置にプ
レスで孔明けすると共に、各々の表面にタングステンや
モリブデン等の高融点金属を含むペーストをスクリーン
印刷し、導体ペースト層とする。また、上記孔内にメタ
ライズインクを充填する。尚、セラミック層2の上層2
aと下層2bとなるグリーンシートは予めその他のグリ
ーンシートの約半分の厚さとされ、且つ上層2aとなる
グリーンシートにのみ大径の孔を穿設しておく。
【0014】上記メタライズインクは上記と同様な金属
の粉末にアルミナ等のセラミック粉を混ぜたものであ
る。しかも、セラミック層2の上層2aとなるグリーン
シートの大きな孔内及び他の小さい孔内に充填されるメ
タライズインクには、それぞれ焼成後に約20wt%と約
12wt%になるようにセラミック粉が含まれている。そ
して、上記の各グリーンシートを積層・圧着して焼成す
ると、各グリーンシートはセラミック層2,4,6に、各
導体ペースト層はメタルプレーン層3及び導体層7等
に、各メタライズインクはビア導体10,11,12とな
る。尚、上記焼成後に熱収縮を生じるが、各ビア導体1
0,11,12には上記セラミック成分が含まれているの
で、隣接するセラミック層2,4,6との間に間隙を生じ
ない。最後に、最表面のセラミック層2aの表面に露出
する各最表面ビア導体12に、NiメッキとAuメッキ
を施すと厚さ約4〜6μmの各パッド13が形成され
て、フリップチップ用セラミック多層配線基板1を得る
ことができる。
【0015】図2(A)は異なる形態のフリップチップ用
セラミック多層配線基板20を示す。尚、前記の形態と
共通する部分や要素には同じ符号を用いるものとする。
この配線基板20も、アルミナからなる複数のセラミッ
ク層2,4,6と、これらの間ら形成された金属製のメタ
ルプレーン層3及び導体層7を有する。各セラミック層
4,6内には導体層7、又は内部の導体層と、追って表面
上に搭載されるフリップチップとを導通する内部ビア導
体10が形成されている。最表面のセラミック層2内に
は、上端部から下端部に向けて縮径する全体が略逆円錐
状のテーパ形状を有する最表面ビア導体14が形成され
ている。このビア導体14の下端部は内部ビア導体10
又はメタルプレーン層3と導通する。尚、各ビア導体1
0,14も前記同様にセラミック成分を含み、且つ後者
が前者より多く含有する。尚、セラミック層4は、本形
態における内部のセラミック層である。
【0016】上記内部ビア導体10と導通する各最表面
ビア導体14の下端部は、隙間5を介してメタルプレー
ン層3と絶縁されている。また、図2(A)で左側のビア
導体10は隙間9を介して導体層7と絶縁されている。
更に、各最表面ビア導体14の上端部には、Niメッキ
層及びAuメッキ層からなる最表面ビア導体14と同径
のフリップチップ接続用のパッド13が形成されてい
る。従って、この多層配線基板20も上記大径のパッド
13により追って搭載されるフリップチップとの接続が
確実に行えると共に、最表面ビア導体14の下端部及び
小径の内部ビア導体10により十分な隙間5,9が形成
できるので、内部のメタルプレーン層3や導体層7との
絶縁性も確保される。また、前記同様に各隙間5,5に
挟まれたメタルプレーン層3の中央部分3aも充分な幅
寸法を有するので、その電気的特性の劣化も防止でき
る。更に、最表面ビア導体14や内部ビア導体10には
セラミック成分が含まれているので、配線基板20の気
密性も保つことが容易となる。
【0017】図2(B)は、最表面ビア導体14の変形形
態である最表面ビア導体14aを示し、このビア導体1
4aはそのテーパ形状が上端部から下端部に向けてカー
ブし且つ下端寄りの傾斜が垂直に近づくようにしたもの
である。係る略ラッパ形のテーパ形状の最表面ビア導体
14aとすることにより、図示のように、その上端部で
は大径にできるため、これと同径のフリップチップ接続
用のパッド13をメッキで容易に形成できる。しかも、
最表面ビア導体14aの下端部は内部ビア導体10と殆
んど同径に縮径されているので、メタルプレーン層3,
3aとの間に絶縁に十分な隙間5を確実に得ることがで
きる。
【0018】図3は上記テーパ形状の最表面ビア導体1
4を得るための製造工程に関する。図3(a)及び(A)は
プレス16による場合を示し、図3(a)に示すように、
追ってセラミック層2となるグリーンシート2′を下型
18上に固定する。この下型18には前記ビア導体14
の上端部と略同径の抜き孔18aが形成されている。ま
た、この抜き孔18aの上方には、これと同心で前記ビ
ア導体14の下端部と略同径であり、且つ抜き孔18a
よりも細径のポンチ17が配置されている。そして、こ
のポンチ17を図中の矢印のように下降してグリーンシ
ート2′内に進入させる。すると、グリーンシート2′
におけるポンチ17の先端(下端)が当初に衝突した位置
と、下型18の抜き孔18aの周縁部との間において円
錐状にクラックが形成される。その結果、図3(A)に示
すように、円錐状のテーパ形状を有するビアホールhが
形成される。
【0019】図3(b)及び(B)はレーザ照射による場合
を示し、図3(b)に示すように、追ってセラミック層2
となるグリーンシート2′の表面に対し、レーザLを直
角に照射する。このレーザLには、炭酸ガスレーザ又は
YAGレーザが用いられ、凸レンズ19により、シート
2′の表面付近に収束するように焦点を合わせる。する
と、グリーンシート2′の上表面付近でレーザLのエネ
ルギが最大になり、シート2′の下表面に近づくに連れ
てエネルギが小さくなる。この結果、図3(B)に示すよ
うに、グリーンシート2′の上表面から下表面に向けて
縮径するテーパ形状のビアホールhが形成される。
【0020】因みに、炭酸ガスレーザLを1200mA
×30msのパワーと3パルスのパルス数で、厚さ0.
15mmのグリーンシート2′に対し、その上表面付近
で略収束するように凸レンズ19の位置を2箇所で調節
して、照射した。その結果、上端の内径が75μmの場
合、下端の内径がその90%のビアホールhと、上端の
内径が90μmの場合、下端の内径がその82%のビア
ホールhとを得ることができた。尚、ビアホールhの傾
斜度は、レーザLのパワー及びパルス数を小さくするに
連れて、緩やかになる傾向がある。また、レーザLの照
射条件を調整することにより、前記図2(B)に示した略
ラッパ形のテーパ形状の最表面ビア導体14aを形成す
ることも可能である。これらのテーパ形状のビアホール
hを形成したグリーンシート2′を用いると、前記配線
基板1と同様の方法で配線基板20を製造することがで
きる。
【0021】本発明は以上に説明した各形態に限定され
るものではない。例えば、図4(A)は最外側のセラミッ
ク層22内に位置するビア導体30を最表面ビア導体3
0aと、その下側に2つの小径な内部ビア導体30b,3
0cに分けたセラミック多層配線基板32を示す。即
ち、3層のセラミック層22,24,26のうち、セラミ
ック層22を上層(最表面のセラミック層)22a,中層
22b,下層22cの3つに分割し、中層22bに位置
する内部ビア導体30bの径を最表面ビア導体30aと
内部ビア導体30cの径の中間としたものである。尚、
内部ビア導体30cの径は、セラミック層24中に位置
する内部ビア導体28と同径であり、十分な隙間25を
介してメタルプレーン層23と絶縁されている。また、
最表面ビア導体30aの表面上にはフリップチップ接続
用のパッド31が形成されている。更に、上記ビア導体
28は、導体層27と導通している。
【0022】また、図4(B)は最外側のセラミック層2
2内に位置するビア導体34を最表面ビア導体34a
と、その下側の小径な内部ビア導体34bに分けたセラ
ミック多層配線基板35を示す。即ち、3層のセラミッ
ク層22,24,26のうち、セラミック層22を上層
(最表面層)22aと下層22bに分割する。上層22a
となるグリーンシートには前記プレス16又はレーザL
によりテーパ形状のビアホールを予め形成した後、前記
同様の方法でメタライズインクを充填し、グリーンシー
トと共に焼成すると、上記ビア導体34aになる。尚、
内部ビア導体34bの径は、セラミック層24中に位置
する内部ビア導体28と同径で、十分な隙間25を介し
てメタルプレーン層23と絶縁されている。また、最表
面ビア導体34a上にはパッド31が形成され、上記ビ
ア導体28は導体層27と導通する。
【0023】更に、図4(C)は最表面のセラミック層2
2内に位置する最表面ビア導体36を断面略皿ネジ形状
にしたセラミック多層配線基板38を示す。即ち、セラ
ミック層22となるグリーンシートに対し、前記プレス
16と同様のものを用いて予め傾斜が緩いテーパ形状の
ビアホールhを穿設し、次に、図示で下側の小径の開口
部に別のやや太いポンチを進入させ、上部及び中部が傾
斜し且つ下部が垂直なテーパ形状のビアホール37を形
成する。このビアホール37を有するグリーンシートを
用いると、前記同様の方法で配線基板38を製造するこ
とができる。即ち、ビアホール37内にはこれに倣った
形状の最表面ビア導体36が形成され、その上端部には
パッド31が形成されると共に、その下端部は同径の
ビア導体28と導通するため、十分な隙間25を介し
てメタルプレーン層23と絶縁される。尚、上記ビア導
体28は導体層27と導通する。
【0024】また、配線基板を形成するセラミックとし
て、アルミナを主成分とする形態を示したが、これに限
定されず、例えば窒化アルミニウム(AlN)やガラスセ
ラミック、ムライト等、配線基板を構成できるものであ
れば、特に限定されない。但し、ビア導体中のセラミッ
ク物質には、配線基板と同じ材質のものを用いるのが望
ましい。例えば、配線基板がアルミナを主成分とする場
合には、ビア導体中のセラミック物質もアルミナが好適
である。また、ビア径についても前記の各形態に限定さ
れないことは言うまでもない。
【0025】更に、導体層も、使用するセラミックの材
質に適合したものを使用すれば良いし、例示したMoや
W等の他、Mo−Mn,Ag,Cu,Ag-Pd,Ag−Pt
その他の材質を用いても良い。尚、本発明の多層配線基
板に搭載されるフリップチップは、一つの半導体素子の
他、複数個の半導体素子を固着して用いるマルチチップ
モジュールも適用することができるし、また、トランジ
スタ、FET等の半導体素子やコンデンサ、抵抗、イン
ダクタ、SAWフィルタ、その他の電子部品を表面に搭
載する場合も含まれる。
【0026】
【発明の効果】以上において説明した本発明のフリップ
チップ用セラミック多層配線基板によれば、搭載される
フリップチップとパッドとの接続が確実になると共に、
該パッドと導通するビア導体が基板の内部で導体層と十
分な隙間を介して絶縁される。また、ビア導体同士の間
隔が狭くても各ビア導体の周囲の隙間同士の間にも十分
な導体層を形成できるので、その電気的特性の劣化を防
止できる。しかも、各ビア導体にセラミック物質を含有
させたことにより、これらと各セラミック層との間に間
隙を生じにくいので、基板全体の気密性を高めることも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の多層配線基板の要部を示す部分
断面図、(B)は(A)中のB−B断面図。
【図2】(A)は異なる形態の多層配線基板の要部を示す
部分断面図、(B)は最表面ビア導体の変形形態を示す部
分断面図。
【図3】(a)と(A)及び(b)と(B)は共に図2(A)の多
層配線基板を得るための製造工程を示す概略図。
【図4】(A)乃至(C)は更に異なる形態の多層配線基板
の各要部を示す部分断面図。
【図5】(A)は一般的なフリップチップ用セラミック多
層配線基板の断面図、(B)及び(C)は従来の技術を示す
(A)中の一点鎖線部分B,Cを示す拡大断面図、(b)は
(B)中のb−b断面図、(c)は(C)中のc−c断面図。
【符号の説明】
1,20,32,35,38………………………セラミック
多層配線基板 2,4,6,22,24,26……………………セラミック
層 3,23…………………………………………メタルプレ
ーン層(導体層) 5,9,25……………………………………隙間 7…………………………………………………導体層 10,30,34………………………………ビア導体 10,11,28,30b,30c,34b……内部ビア導
12,14,14a,30a,34a,36……最表面ビア
13,31………………………………………パッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 23/12 H01L 23/52 H05K 3/46

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の表面にフリップチップと接続するパ
    ッドを有するフリップチップ用セラミック多層配線基板
    において、上記基板を形成する複数のセラミック層を貫通するビア
    導体を有し、 上記ビア導体は、基板の表面を成す最表面のセラミック
    層内に形成され且つ基板の表面に露出する上端部を含む
    最表面ビア導体と、内部のセラミック層内に形成され且
    つ導体層との間に隙間を介して絶縁しつつ係る導体層を
    貫通する内部ビア導体とからなり、 最表面ビア導体の径が内部ビア導体の径よりも大きくさ
    れ、最表面ビア導体の上端部にメッキ層からなる上記パ
    ッドを形成すると共に、 上記ビア導体が金属物質とセラミック物質との混合物質
    からなり、且つその最表面ビア導体中のセラミックの含
    有量が、その内部ビア導体中のそれよりも多い、 ことを
    特徴とするフリップチップ用セラミック多層配線基板。
  2. 【請求項2】前記最表面ビア導体は、その上端部から前
    記内部ビア導体に向けて縮径するテーパ形状を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフリップチップ用セ
    ラミック多層配線基板。
  3. 【請求項3】前記ビア導体におけるセラミック物質の含
    有量は、前記最表面ビア導体中では17〜22wt%であ
    り、前記内部ビア導体中では3〜15wt%である、こと
    を特徴とする請求項1または2に記載のフリップチップ
    用セラミック多層配線基板。
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