JP3097880B2 - 移動無線端末の電界強度検出手順制御方法 - Google Patents

移動無線端末の電界強度検出手順制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動無線通信システム
の通信端末において、電界強度検出頻度をできる限り抑
えることにより、消費電力を低減することが可能な電界
強度検出手順の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】無動無線通信システムは、固定基地局
と、その固定基地局との間で無線通信を行う複数個の移
動無線端末とで構成される。従来の移動無線端末は、主
として自動車に搭載された自動車無線端末、および個人
が携帯して移動する携帯移動無線端末である。移動無線
端末は、固定基地局の電波到達圏内を移動しながら、固
定基地局との間で通信することが可能である。一般に固
定基地局はそれぞれ一部の電波到達圏を重複させながら
複数個が設置されており、少なくとも1個の基地局から
の電波到達圏がサ−ビス地域全体をカバ−するように、
基地局が配置されている。従来より、移動端末は各基地
局からの電波の電界強度を検出して、それらを比較して
最強の電界を与える基地局に対して、その電波到達圏に
移動端末があることを登録していた。これを、位置登録
と呼んでいる。その登録手順は、下記のように行われ
る。(a)隣接するチャネルを用いて、複数の基地局と
の間で数ms毎に交信を行う。その際に、それぞれの電
界強度を計測する。(b)電波の強い順序で、基地局の
コ−ドを配列する。(c)配列した結果を移動局が基地
局側に送信する。(d)基地局システム側では、その移
動局に最も近い基地局を知ることができる。このとき、
その移動端末の位置登録が行われる。(e)これ以降、
その移動端末に対して電話がかかった場合には、その基
地局から電波を出して呼び出す。なお、従来の移動無線
通信システムについては、例えば、『RCRのデジタル
方式自動車電話システムの標準規格』に記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】移動端末が移動して、
他の基地局からの電界強度の方が強くなった場合には、
そちらの基地局に対して位置登録をやり直す。こうした
位置登録、電界強度の測定には、当然のことながら電力
を消費する。従って、端末の消費電力を抑えて、使用可
能時間を伸ばすために、隣接局電界強度の測定や位置登
録の操作を最小限に留めることが望ましい。移動端末の
うち、自動車端末の場合には、かなり電力の蓄積に余裕
があるが、携帯移動端末の場合には、電力の蓄積に余裕
がないので、操作を最小限に抑えることは重要な問題と
なる。従来においても、位置登録は、呼の接続処理には
直接関係せず、予備的付帯的なものであるため、登録頻
度を極力少なくして、基地局制御装置の負担を軽くする
ように求められており、また基地局からの一済呼び出し
エリアが大き過ぎることによる無効な呼出しを少なくす
ることも求められていた。これらの要求は、互いに相反
する性質であった。本発明の目的は、このような従来の
課題を解決し、移動無線端末の基地局内における電界強
度検出、隣接局電界強度測定の頻度を少なくして、消費
電力を最小限に留めることが可能な移動無線通信の電界
強度検出手順制御方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による移動無線端末の電界強度検出手順制御
方法は、(イ)複数の基地局との間で無線通信を行う移
動無線端末において、移動無線端末はプロセッサを内蔵
してなり、該プロセッサによる制御によって、移動無線
端末が複数の基地局のうちの位置登録済みである基地局
からの受信信号の電界強度を測定する場合に、該測定さ
れた受信信号の電界強度が著しく大きいときと、該測定
された受信信号の電界強度が小さいときでも該電界強度
の変化が小さいときと該電界強度の変化が増大傾向のと
きには、電界強度測定の間隔を定めるクロックの周波数
を下げるとともに、隣接基地局からの電界強度の測定を
省略することを特徴としている。また、(ロ)プロセッ
サによる制御によって、位置登録済みである基地局から
の受信信号の電界強度を測定する場合に、該測定された
受信信号の電界強度が小さいかあるいは大きいときでも
該電界強度の変化が減少傾向のときには隣接局の電界強
度を測定し、該測定した隣接局の電界強度と位置登録済
みの基地局から上記電界強度とを比較してなり、前者が
後者よりも大きい場合に上記測定した隣接局へ新しく位
置登録手順を実行することも特徴としている。また、
(ハ)プロセッサによる制御によって、測定した隣接局
の電界強度と位置登録済みの基地局からの電界強度とを
比較してなり、前者が後者よりも小さい場合に更に隣接
局の電界強度を測定することも特徴としている。さら
に、(ニ)電界強度の測定は、電界強度に対応したアナ
ログ入力が一方の入力端子に印加される比較器と、該比
較器の出力に接続された制御回路および逐次比較レジス
タと、該逐次比較レジスタの内容を上位桁からD/A変
換して上記比較器の他方の入力端子に帰還する局部D/
A変換器とからなる逐次比較型A/D変換回路を用いて
なり、該逐次比較型A/D変換回路の出力ディジタル値
の最上位ビットの値が“1”の場合に上記逐次比較型A
/D変換回路の動作を停止させることも特徴としてい
る。
【0005】
【作用】本発明においては、移動無線端末が位置登録済
みである固定基地局からの受信電界強度およびその変化
を検出することにより、電界強度測定と位置登録の時期
およびその頻度を最適に設定する手順を与える。ところ
で、端末における受信電界強度は、基地局から移動端末
に到達する電波伝搬路の物理的状態により激しく変動す
ることがある。また、移動端末が静止している状態で
も、気象条件や周辺の物体の移動により受信電界強度は
激しく変動することがある。しかし、移動端末が移動し
た場合には、受信電界強度は必ず変動する。従って、受
信電界強度が一定であれば、端末は静止しているものと
みなすことができる。従って、電界強度が一定のときに
は、位置登録やそのための隣接局電界強度の測定を省略
することができる。また、電界強度が著しく強い場合に
は、端末が移動中であっても、直ちにその基地局の電波
到達圏外に出る可能性は少ないので、上記と同じように
隣接局電界強度測定を省略することができる。このよう
な原則に基づいて、位置登録および電界強度測定の手順
を設定した。これにより、位置登録や電界強度の測定の
操作を最小限に留めることができるので、消費電力を低
く抑えて、端末使用可能時間を伸ばすことが可能にな
る。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の一実施例を示す移動端末の
電界強度検出制御のフロ−チャ−トである。図1を用い
て、電界強度検出手順の制御を行うことにより電力低減
化を行う。先ず、移動端末は、基地局からの電波の電界
強度を測定する(ステップ100)。電界強度の測定
は、基地局から受信した無線周波信号の信号成分の振幅
に比例した平均電界強度信号をディジタル値に変換した
信号にして、プロセッサに入力する。バ−スト状信号の
受信レベルの平均値は、受信波の包絡線出力を対数圧縮
した後に、平均値検出することにより測定することがで
きる。この場合、有限時間Tで平均値を測定することに
なるので、測定誤差が生じる。測定誤差の2乗平均、つ
まりT秒間平均値の分散σT 2と測定時間Tとの関係を計
算すると、例えば無線周波信号の周波数がf=40Hz
の場合には、測定誤差を1dB以下にするためには、測
定時間Tを0.5秒以上にする必要がある。なお、隣接
基地局からの電波の電界強度測定は、現在の基地局から
の電波の周波数とは異なる周波数での受信波の包絡線出
力を対数圧縮した後の平均値を検出することにより測定
することができる。
【0007】測定した電界強度が著しく大きい場合には
(ステップ101)、端末が基地局に極めて接近してい
ると考えられる。従って、この場合には、移動中である
か、静止中であるかは問題とならない。すなわち、仮に
移動中であっても、直ちに基地局圏外に出る可能性は少
ないため、電界強度測定のトリガクロックfclkを減
速し、つまり電界強度測定の間隔を大きくし、隣接局電
界強度検出は行わない(ステップ101−2)。また、
電界強度がそれほど大きくない場合には、端末の移動状
態を検出するため電界強度変化を算出する(ステップ1
01−1)。これは、1サンプル前の電界強度値との差
をとることにより得られる。次に、この電界強度の変化
が小さい場合には、端末は静止中であると判断される。
また、電界強度の変化が大きい場合でも、増加傾向にあ
る場合には、基地局に接近しつつある状態と判断できる
(ステップ102)。この場合には、トリガクロックf
clkを低速にし、隣接局電界強度の検出を省略する
(ステップ102−2)。一方、電界強度の変化が大き
く、かつ減少傾向にある場合には、基地局圏外に出る可
能性があるため、隣接局電界強度を測定する(ステップ
102−1)。
【0008】この隣接局電界強度が十分に大きい基地局
が発見された場合には(ステップ103)、現在の基地
局の電界強度と比較して(ステップ104)、前者が大
きい場合には新しい基地局に位置登録を行い、クロック
周波数fclkを下げる。つまり、電界強度測定間隔を
長くして、測定の頻度を下げる(ステップ104−
1)。なお、位置登録信号は、音声符号と制御信号から
なるフレ−ムの2フレ−ム構成からなり、受信した基地
局側で2フレ−ムの照合をとることにより、誤受信をな
くしている。これに対して、後者が大きい場合、つまり
隣接基地局の電界強度が小さいか、あるいは隣接基地局
の電界強度が現在の基地局の電界強度よりも小さい場合
には(ステップ103,104)、さらに隣接基地局の
電界強度の変化を算出する(ステップ103−1)。電
界強度の変化が大きく、かつ増加傾向にある場合には
(ステップ105)、現在の基地局の圏外に出る可能性
が大きいため、クロック周波数を上げる。つまり、電界
強度測定の頻度を多くして、隣接局電界強度の方が大き
くなる時点を検出する(ステップ105−1)。これに
対して、電界強度の変化が小であるか、大であっても減
少方向にある場合には、端末はまだ暫くは現在の基地局
圏内に留まると考えられるので、低速のトリガ周波数と
する。つまり、電界強度測定の間隔を大きくして、測定
頻度を少なくする(ステップ105−2)。以上が本実
施例による手順の1サイクルであって、以降はこの動作
を繰り返す。以上の制御により、不要な電界強度の測定
は省略され、最適な間隔で位置登録が行われるので、受
信待ち状態にある移動無線端末の消費電力を抑えること
ができる。
【0009】図2は、図1の方法を実現する電界強度検
出制御端末の構成図である。図2において、201はア
ンテナ、202は無線受信部、203は無線送信部、2
04は電界強度信号用AD変換器、205は音声信号用
AD変換器、206は復調器、207,208は開閉ス
イッチ、209はインバ−タ、210は前回の測定値を
格納するレジスタ、211は減算器、212はDA変換
器、213は変調器、214は全体を制御する制御用プ
ロセッサである。なお、227は復調器206復調され
た符号化信号であって、受信者に伝達される。また、2
31は送信者からの送信信号で、変調器213に入力さ
れて変調信号に変換される。また、232は制御用プロ
セッサ214から送出される位置登録信号である。さら
に、制御用プロセッサ214から送出される制御信号と
して、234はスイッチ207、208を切り替えるた
めの制御信号、233はAD変換器204,205を制
御する制御信号、228は無線受信部202を制御する
ための制御信号である。無線受信部202は、アンテナ
201からの無線周波信号221を受信し、無線周波信
号221からベ−スバンド信号225を取り出して、ベ
−スバンド信号用AD変換器205によりディジタル信
号に変換した後、復調器206に入力して復調すること
により、音声信号を含む符号化信号227を得る。この
符号化信号227をプリンタ、表示装置等に出力するこ
とにより、受信者がこの内容を知ることができる。ま
た、同時に、無線受信部202は、その信号成分の振幅
に比例した平均電界強度信号222を出力する。平均電
界強度信号222は、電界強度信号用AD変換器204
によりディジタル信号223に変換され、スイッチ20
7が閉じている状態では、レジスタ210に格納され
る。また、スイッチ208が閉じている状態では、直
接、制御用プロセッサ214により電界強度が測定され
る。
【0010】その後、端末は制御用プロセッサ214の
指定により、電界強度絶対値測定モ−ドと電界強度変化
算出モ−ドに切り替えられる。前者の場合には、スイッ
チ207が開き、スイッチ208は閉じている状態にな
り、電界強度値自体がプロセッサ214に出力される。
後者の場合には、スイッチ207が閉じ、スイッチ20
8は開いている状態になり、平均電界強度信号222の
ディジタル信号が減算器211に出力される。ここで
は、レジスタ210と減算器211からなる回路で、1
サンプル前の信号との差が計算され、電界強度変動値2
24が求められる。電界強度変動値224は、制御用プ
ロセッサ214に入力される。制御用プロセッサ214
は、この電界強度値222のディジタル信号あるいは電
界強度変化信号224を基にして位置登録制御信号23
2を生成し、変調器213に入力する。これにより、変
調器213は位置登録信号232をベ−スバンド信号2
30に変換し、DA変換器212がディジタル信号をア
ナログ信号229に変換し、さらに無線送信部203が
無線周波信号221に変換して、アンテナ201に送出
する。また、制御プロセッサ214から隣接局電界強度
測定制御信号228を無線受信部202に送出すること
により、隣接局の電界強度を測定するために隣接局の周
波数の信号を受信させる。また、ADトリガクロック2
33をAD変換器204、205に送出することによ
り、AD変換器を起動させる。
【0011】図3は、図1における移動端末の電界強度
変化検出と隣接局電界強度測定のタイムチャ−トであ
り、図4は同じく送受信のタイムチャ−トである。図1
〜図4により、電界強度およびその変化を検出して、隣
接局電界強度の測定と位置登録の省略について、その手
順の一例を説明する。図3において、301は移動端末
の電源投入時刻、302は端末が移動を開始した時刻、
303は隣接局電界強度測定を行った時刻、304は他
の基地局に切り替えた時刻、305は再度静止状態に戻
った時刻、306,308は静止状態にある区間、30
7は移動状態にある区間、309は現在の基地局の電界
強度変化曲線、310は基地局の電界強度測定を行った
時刻、311は隣接局の電界強度変化曲線である。な
お、実線上の黒丸が位置登録している基地局の電界強度
測定時点であって、その間隔は1/fclkである。ま
た、破線上の白丸が隣接局の電界強度測定時点である。
図4において、401は静止待ち受け区間、つまり端末
が静止状態にある区間、402は移動待ち受け区間、つ
まり端末が移動状態にある区間、403は基地局の電界
強度、404は位置登録信号、405は基地局または隣
接局電界強度測定信号である。なお、405は基地局の
割当て周波数における電界強度であって、隣接局の場合
にはこれとは異なる割当て周波数における電界強度とな
る。
【0012】先ず、端末は、電界強度絶対値測定モ−ド
に入る(図1のステップ100)。ここでは、基地局電
界の絶対値を測定して、電界強度がある閾値以上である
か否かを制御用プロセッサ214により判断して、電界
強度変化を算出するか、あるいはその算出を停止し、ト
リガクロックfclkの低速にするかを決定する(図1
の分岐101)。この判定では、電界強度が極めて大き
いことが条件であるため、特に閾値を設定せずに、簡単
にAD変換されたデ−タの最上位ビットの着目して、こ
れが‘1’か、‘0’かで判定することも可能である
(後述の図5参照)。このようにして、図3の301の
時刻では、AD変換器の最上位ビットが‘0’であった
ので、電界強度はそれほど大でないため、基地局の電波
到達圏外に出る可能性があるため、電界強度変化算出モ
−ドに移り、電界強度の変化を算出する。ここで、電界
強度の変化が小さい場合には、トリガクロックfclk
(図2の233)を減速する。このトリガクロックを減
速する区間は、図3における区間306,および図4に
おける区間401である。区間306、区間401は静
止待ち区間であって、比較的長い測定間隔(1/fcl
k)でよい。基地局からの電波の電界強度測定403は
長い間隔でよい。
【0013】次に、時刻302で電界強度の変化を算出
した結果、強度変化が大きい場合には、端末は移動状態
にあると判断されるので、トリガクロックfclkを早
めると同時に、隣接局電界強度測定を行う(図1のステ
ップ102−1)。この状態は、図3における区間30
7、図4における区間402であって、移動待ち受け区
間である。区間402では、高速のトリガクロックfc
lkで基地局または隣接局の電界強度測定を行う(40
5)。隣接局電界強度測定の結果により、電界強度が大
きければ、現在局と隣接局の電界強度を比較し、電界強
度が小さければ、隣接局の電界強度変化を算出する(図
1のステップ104,103−1)。隣接局電界強度が
極めて小さければ、トリガクロック周波数fclkを下
げて、ル−プを抜ける。隣接局電界強度が小さくなけれ
ば、さらに隣接局電界強度と現在局電界強度を比較し、
隣接局の電界強度の方が大きければ、その隣接基地局に
位置登録を行う(図3の時刻304,図4の404)。
なお、隣接局電界強度の方が大きい場合でも、ある値以
上大きくなければ、位置登録は行わない。殆んど同じ場
合には、再度逆転する可能性があるからである。一方、
隣接局の電界強度の方が小さければ、さらに隣接局電界
強度変化を計算する。この電界強度変化が小さければ、
トリガクロック周波数fclkを下げて、ル−プを抜け
る。また、電界強度変化が大きければ、その隣接基地局
圏に近づきつつあることを示しているので、トリガクロ
ックfclkを早める。
【0014】図5は、逐次比較型AD変換器のブロック
図であり、図6は、逐次比較型AD変換器の局部DA変
換器出力を示す図である。図2に示す電界強度信号用A
Dコンバ−タ204が図5に示すような逐次比較型AD
変換器の場合には、AD変換動作自体を簡略化すること
が可能である。図5において、501はアナログ入力、
つまりベ−スバンド信号、502は比較器、503は制
御回路および逐次比較レジスタ、504は出力ディジタ
ル信号、505は局部DA変換器、506は局部AD変
換器出力のアナログ信号である。また、図6において、
601は局部DA変換器505の出力506、602は
最上位ビット確定時間、603は全ビット確定時間であ
る。逐次比較型AD変換器では、帰還回路として局部D
A変換器505を用い、その出力電圧が入力電圧と一致
するように、レジスタ503の内容を上位桁から設定す
ることにより、AD変換を行う。制御回路および逐次比
較レジスタ503は、例えば複数個のフリップフロップ
で構成されたレジスタと、パルス遅延回路およびAND
回路で構成された制御回路とからなる。フリップフロッ
プがn個の場合には、0〜2n−1までの数値を表わす
ことができる。制御回路のパルス遅延回路とAND回路
を用い、一定時間ずつパルスを遅延させることによっ
て、レジスタの上位桁から下位桁にパルスを分配する。
【0015】逐次比較型AD変換器は、図6に示すよう
な出力ディジタル値が上位桁から順に決定される。い
ま、最上位ビットが決定されたとき、この値が‘1’の
場合には、基地局電界強度は十分な大きさを持っている
ことになり、従って隣接局電界強度の測定を行う必要は
ない。この場合には、さらに最上位ビット以降の出力値
を決定して、正確な電界強度変化を検出する必要もない
ため、ここでAD変換器を停止させる。AD変換器の動
作を変換途中で停止させることにより、電力の低減を図
ることができる。また、図2におけるスイッチ207を
開いてレジスタ210、減算器211、等を停止させる
ことによっても、電力低減を図ることができる。図7
は、逐次比較型AD変換器における電界強度測定の説明
図である。図7において、701,703はAD変換器
の最上位ビットが‘1’の区間、702は同じく‘0’
の区間、704は基地局電界強度、705は隣接局電界
強度、706はそれぞれ最上位ビットが‘1’から
‘0’に変わった時刻、707は同じく最上位ビットが
‘0’から‘1’に変わった時刻である。なお、電界強
度の目盛FSはフルスケ−ルを示し、FS/2はその半
値を示す。区間701では、最上位ビットが‘1’であ
るため(704)、基地局の電界強度が十分に大きな値
であり、隣接局電界強度を測定する必要はないので、動
作を停止している(706)。一方、区間702のよう
に、最上位ビットが‘0’の場合には、電力強度が十分
ではなく、固定基地圏外に出る可能性がある。このた
め、基地局の電界強度測定および隣接局の電界強度測定
において、AD変換器の動作を最下位ビットまで行い、
合わせて電界強度変化を算出して、前述したような制御
を行う。区間703では、隣接局の電界強度は大きく、
その最上位ビットが‘1’であるため、位置登録を行
い、それ以降は前の基地局の電界強度の測定は停止す
る。
【0016】図8は、端末使用者による指定、またはG
PSを用いた位置認識により、隣接局電界強度測定頻度
を最適化する移動無線端末の構成図である。以上述へた
手段の他に、端末の静止/移動状態検出手段として、使
用者による端末への静止/移動指定機能、および特に自
動車電話の場合に、GPS(Global Positioning
System)等からの位置情報と基地局のセル情報を持った
マップをもとに行うものがある。図8において、801
は端末移動無線装置の使用者、802は端末の入力キ−
ボ−ド、803はGPS、804は基地局セルの地図デ
−タを持つROMである。使用者801よりキ−ボ−ド
802を介して、端末に静止/移動状態が指定される。
この指定信号は、制御用プロセッサ214に入力される
ことにより、制御用プロセッサ214は、指定が静止の
場合には、基地局電界強度が十分に大きい場合と同じ制
御を行い、低速のトリガ信号233をAD変換器20
4,205に送出して、比較的長い間隔で基地局の電界
強度を測定する。指定が移動の場合には、基地局電界強
度が小さい場合と同じ制御を行い、高速のトリガ信号2
33をAD変換器204,205に送出して、比較的短
い間隔で基地局の電界強度を測定するとともに、隣接局
電界強度測定制御信号228を無線受信部202に送出
する。一方、GPSおよび基地局地図情報による場合に
は、GPS803により現在位置を認知し、これを基地
局セル情報を持つ地図ROM804に照合して、基地局
圏内かあるいは圏外かを判定する。なお、GPS803
は、通信衛星からの信号をパラボラアンテナで受信して
位置情報を算出するもので、ROM804に格納された
基地局セルの地図デ−タと照合する。その後の制御は、
図2に示した場合と同じである。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
移動無線端末の隣接局電界強度の測定および位置登録の
操作を最小限に抑えることができるので、消費電力を低
減することができ、端末使用可能時間を伸ばすことがで
きる。
【0018】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電界強度検出制御のフ
ロ−チャ−トである。
【図2】本発明の一実施例を示す移動無線端末の構成図
である。
【図3】図1の電界強度変化検出および隣接局電界強度
測定の動作例を示すシ−ケンスチャ−トである。
【図4】移動無線端末における送受信タイムチャ−トで
ある。
【図5】逐次比較型AD変換器のブロック図である。
【図6】逐次比較型AD変換器の局部DA変換器出力を
示す図である。
【図7】逐次比較型AD変換器における電界強度測定の
遷移図である。
【図8】本発明において、他の機器を用いて隣接局電界
強度測定頻度を最適化する移動無線端末の構成図であ
る。
【符号の説明】
201 アンテナ 202 無線受信部 203 無線送信部 204,205 AD変換器 206 復調器 207,208 スイッチ 209 インバ−タ 210 レジスタ 211 減算器 212 DA変換器 213 変調器 214 制御用プロセッサ 502 比較器 503 制御回路および逐次比較レジスタ 505 局部DA変換器 801 端末使用者 802 キ−ボ−ド 803 GPS 804 基地局セル地図デ−タROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 康之 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 堀田 正生 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (56)参考文献 特開 平4−241528(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局との間で無線通信を行う移
    動無線端末において、上記移動無線端末はプロセッサを内蔵してなり、該プロ
    セッサによる制御によって、 上記移動無線端末が上記複
    数の基地局のうちの位置登録済みである基地局からの受
    信信号の電界強度を測定する場合に、測定された受信
    信号の電界強度が著しく大きいときと、該測定された受
    信信号の電界強度が小さいときでも電界強度変化が
    小さいときと該電界強度の変化が増大傾向のときには、
    電界強度測定の間隔を定めるクロックの周波数を下げる
    とともに、隣接基地局からの電界強度の測定を省略する
    ことを特徴とする移動無線端末の電界強度検出手順制御
    方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移動無線端末の電界強
    度検出手順制御方法において、上記プロセッサによる制御によって、上記位置登録済み
    である基地局からの受信信号の電界強度を測定する場合
    に、該測定された受信信号の電界強度が小さいかあるい
    は大きいときでも該電界強度の変化が減少傾向のときに
    は隣接局の電界強度を測定し、該測定した隣接局の電界
    強度と上記位置登録済みの基地局から上記電界強度とを
    比較してなり、前者が後者よりも大きい場合に上記測定
    した隣接局へ新しく位置登録手順を実行する ことを特徴
    とする移動無線端末の電界強度検出手順制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項に記載の移動無線端末の電界強
    度検出手順制御方法において、上記プロセッサによる制御によって、上記測定した隣接
    局の電界強度と上記位置登録済みの基地局からの上記電
    界強度とを比較してなり、前者が後者よりも小さい場合
    に更に隣接局の電界強度を測定する ことを特徴とする移
    動無線端末の電界強度検出手順制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の移動無線端末の電界強
    度検出手順制御方法において、 上記電界強度の測定は、電界強度に対応したアナログ入
    力が一方の入力端子に 印加される比較器と、該比較器の
    出力に接続された制御回路および逐次比較レジスタと、
    該逐次比較レジスタの内容を上位桁からD/A変換して
    上記比較器の他方の入力端子に帰還する局部D/A変換
    器とからなる逐次比較型A/D変換回路を用いてなり、
    該逐次比較型A/D変換回路の出力ディジタル値の最上
    位ビットの値が“1”の場合に上記逐次比較型A/D変
    換回路の動作を停止させることを特徴とする移動無線
    の電界強度検出手順制御方法。
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