JP3043263B2 - 携帯型情報端末装置 - Google Patents

携帯型情報端末装置

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JP3043263B2
JP3043263B2 JP7159221A JP15922195A JP3043263B2 JP 3043263 B2 JP3043263 B2 JP 3043263B2 JP 7159221 A JP7159221 A JP 7159221A JP 15922195 A JP15922195 A JP 15922195A JP 3043263 B2 JP3043263 B2 JP 3043263B2
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誠 江島
和彦 北亦
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Sanyo Electric Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、基地局から送信される
情報により、その基地局のサービスエリア内か外かを判
別し、送受信可能であるかを識別する携帯型電話機等の
携帯型情報端末装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】限られた周波数帯域で大容量の移動通信
システムとなる携帯型情報端末装置(以下移動局とい
う)を実現するにあたっては周波数を地域的に繰り返し
利用することにより、周波数の利用率を向上させること
が不可欠である。
【0003】つまり、1つの移動局に固有の周波数を割
り当てるといったことは、その移動局を使用していない
ときには、その周波数は未使用のままとなり、周波数の
有効利用が行えないために、無駄が多い。また、無線通
信に用いられる周波数帯域は制限があり、1つの移動局
に固有の周波数の使用を割り当てるのは多数の移動局を
登録するのには向いていない。
【0004】このため、移動局と無線通信を行う基地局
は、隣接しないならば複数の基地局で同一の周波数でそ
の移動局との無線通信を行い、周波数の利用率を向上さ
せることができる。
【0005】しかしながら、このように基地局と移動局
との無線通信が固定の周波数で行われないと、制御が非
常に面倒となってしまう。そこで、基地局と移動局との
無線通信を行う際に、どの周波数で、どのタイミングで
無線通信を行うかを基地局から制御チャンネルとして固
有の周波数で送信し、それを受けた移動局がタイミング
等を認識し、それで無線通信が行われる。
【0006】具体的にはPHS(Personal handy・Phone
System)やPDC(Personal Digital Cellular Telecom
munication System)等で実現されている。
【0007】図4にその基地局と移動局との関係を示
し、移動局が基地局と無線通信が行える範囲であるサー
ビスエリア等について説明する。
【0008】基地局100はその通話可能範囲(いわゆ
るサービスエリア)A内に制御チャンネルを送信してい
る。この制御チャンネルは移動局50a、50bで受信
でき、それによって、それら移動局は基地局100から
の受信電界強度を検出している。一般的に、基地局10
0からの距離が近い移動局50aほど受信電界強度は高
く、距離が遠い移動局50bのほうが受信電界強度は低
い。したがって、一様に受信・復調しても、受信電界強
度(受信レベル)が異なるために復調の際に信号が大き
すぎたり、小さすぎたりして、正確に復調できないとい
った不都合を生じる。
【0009】そこで、図5に示すような回路ブロックを
用いることで解消することができる。ここで、PHSの
例をとって説明する。基地局100から送信された無線
信号は、移動局50のアンテナ1で受信し、RF増幅部
2の決定された増幅率で増幅された後、RF/IF部3
に入力され、中間周波数帯域に変換される。その信号は
デジタル信号として無線送受信されたものを復調したも
のであるために、デジタル処理部5で、TDMA(Time
Division multiple access:時分割多元接続)などのデ
ジタル処理が施される。
【0010】そして、その出力を音声信号等に音声処理
部6で変換し、スピーカ等の受話部やリンガー等の報知
部に出力する。
【0011】一方、デジタル処理部5で処理された復調
レベル(受信レベルに関連)及び制御チャンネル情報は
判別制御部7'に入力される。この判別制御部7'は制御
チャンネルに含まれる受信可能な最低受信レベル情報を
抜きだし、復調された受信レベルが、それを満たしてい
るかどうか判断する。
【0012】満たしていた場合、復調されていた信号よ
り、所望のデータが得れるか判断する。ここで、所望の
データとは、増幅の度合いによって、増幅し過ぎて飽和
してしまったり、過小増幅でデータが認識できなかった
りしたものを除き、確実に認識するデータを意味してい
る。
【0013】その所望のデータが得れなかった場合、増
幅部2の増幅が適当でないため、切換制御信号を出力
し、増幅部2の増幅を切換制御する。一方、所望のデー
タが得られた場合は、増幅度の増幅が適当であるため、
切換制御信号を出力せず、増幅を固定しておく。
【0014】一方、満たしていなかった場合にも、増幅
部2の増幅が適当でないものと認められ、切換制御信号
を出力し、増幅部2の増幅を切換制御する。その切換制
御信号は順次増幅度を切り換える信号である。初め、中
増幅部2bが選択されており、データ或るいは受信(電
界)レベルのいずれか一方でも、所望の値とならず、N
Gであったら、高増幅部2aを選択する。その選択で
も、またNGであったら、低増幅部2cを選択する。
【0015】このように、すべての増幅度でもNGとな
れば、サービスエリア外であると判断され、つまり圏外
と判定され、その旨の表示が図示しない報知部に報知さ
れ、使用者に知らしめる。そして、そのサーチ動作は所
定時間の間、インターバルT1で繰り返し、各増幅度の
サーチを行う。しかし、いずれかの増幅度でデータ及び
受信(電界)レベルが所定の値を得ると、OKとなり、
その時の増幅度を維持するとともに、圏内と判断し、報
知を行う。
【0016】また、このインターバルT1のサーチ動作
が所定時間を越えると、制御判別部7’はインターバル
T1より長い間隔のインターバルT2で各増幅度の切換
サーチを行う。
【0017】さらに、電源スイッチのオン/オフ状態を
検出する電源検出部7aと、家庭/公衆回線のいずれの
モードになっているかを検出するモード検出部7bとが
判別制御部7’に接続されており、それらの検出結果が
判別制御部7’に入力される。この判別制御部7はこれ
ら検出部7a、7bからの検出信号到来からの時間及
び、圏外判定時からの時間を計数し、所定時間の判別を
行う。
【0018】尚、この説明では移動局50からの送信に
ついて図示せず、説明は省略しているが、既存の技術を
用いて実現できるものである。
【0019】同図及び図6の切換制御信号に関連したタ
イムチャートを用いて、動作を説明する。通常、移動局
が基地局100のサービスエリア内にいて、その範囲を
移動した場合、通話を待っている状態(いわゆる待ち受
け状態)であれば、基地局からの受信電界強度(受信レ
ベル)が変化し、それが復調レベルに影響してくる。そ
の復調レベルが受信レベルが大きくても小さくても前述
したように正常に信号が復調されない。
【0020】そこで、移動局の移動や他の理由で、受信
レベルが大きくなってくれば、判別制御部7’はRF増
幅部2の増幅度を、高い増幅度の高増幅部2aが選択さ
れていれば、中程度の増幅を行う中増幅部2bに、中増
幅部2bが選択されていれば、最も低い増幅の低増幅部
2cに、切り換えて、正確に復調できる増幅率に設定す
る。逆に、受信レベルが小さくなってくれば、判別制御
部7’はRF増幅部2の増幅度を高く増幅する方向に切
り換える。
【0021】その方法として、中増幅部2bを選択し、
復調レベルが正確でなければ、高増幅部2aを選択し、
それでも復調レベルが正確でなければ低増幅部2cを選
択して、増幅度の設定を行うようにしている。
【0022】一方、サービスエリア外のように圏外時、
電源オフ時から電源オンしたときや、サービスエリア内
の圏内から圏外に移行したときは、基地局からの受信電
界強度情報より受信電界レベルが越えているとの判別結
果は得られないので、その受信電界強度をいつ得てもい
いように、図6aのようにRF増幅部2の増幅率を切換
制御信号によって、順次切り換え、所定の復調レベルを
得るよう繰り返し、受信レベルのサーチが行われる。そ
の基地局からの受信電界強度を検出するために、移動局
はその期間ゲートを開き、受信の準備を行っている。し
たがって、その期間は回路動作を行うために電池の消耗
が著しくなる。そこで、通常状態ではインターバル(間
隔)T1でサーチを行い、電池の消耗を減少させてい
る。
【0023】また、圏外時ではこの繰り返しを行っても
しばらくの間、受信電界強度が得れない状態が続くこと
が十分考え得る。それでは、同図aのようなインターバ
ルT1を設定していても、電池の消耗が嵩んでしまう。
そこで、所定の受信電界強度が予め決定した所定時間以
上得れないときには、同図bのようにサーチするインタ
ーバル(間隔)T2のように長くする方法が考えられ
る。それによって、電池の消耗を極力押さえることがで
きる。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来例では、所定時間以上圏外の状態であった後に、圏内
に移動局が移動した際に、多ければインターバルT2の
期間だけ、サーチが行われない。そのため、圏内にいる
のにもかかわらず、待ち受け状態にならないので、使用
者に不便さが生じてしまう。
【0025】そこで、所定時間以上の判別を行わず、常
にインターバルT1の期間でサーチを行うことで、この
ような不便さは生じないが、前述したように圏外の時間
が長くなればなるほど、電池の消耗が激しくなり、実際
に使用する際に電池容量不足になってしまうことがあ
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の基地局
のうち、少なくとも1つの基地局のサービス可能なサー
ビスエリア内で、この基地局と無線通信を行うことがで
きる携帯型情報端末装置において、受信した無線信号の
増幅ゲインを設定するものであって、少なくとも異なる
2つの増幅ゲインを設定できる増幅手段と、この増幅手
段の出力の前記無線信号を復調し、その復調した信号よ
り、所望のデータを得るかどうかを判別する判別手段
と、前記基地局からの無線信号より、所望のデータを得
るため、前記増幅手段の異なるゲインを順次選択する切
換制御信号を発生する順次手段と、前記増幅手段の所定
のゲインを選択する切換制御信号を発生する固定手段
と、前記順次手段と前記固定手段とを選択的に切り換え
る切換手段と、を備えた判別制御手段と、からなり、前
記順次手段での切換制御に応じて得たすべての前記無線
信号が、前記判別手段で所望のデータでないと判断され
ると、前記固定手段の切換制御信号を前記切換手段で選
択し、出力することを特徴とする携帯型情報端末装置を
提供するものである。
【0027】
【作用】本発明は、圏外時を判別し、その圏外の継続時
間に応じて、待ち受け状態の受信のサーチの間隔を制御
する。
【0028】
【実施例】本発明の実施例を図1のブロック図を用いて
説明する。尚、従来例と同一部分には同一符号を付け説
明は省略する。
【0029】判別制御回路7は従来例と同じように、基
地局からの制御チャンネルに含まれる受信可能な最低受
信レベル情報を抜きだし、復調された受信レベルが、そ
れを満たしているかどうか判断する。その後、所望のデ
ータが得れるかどうかを判断する。
【0030】受信レベルが最低受信レベルを満たしてい
た場合、復調されていた信号より、所望のデータが得れ
るか判断する。
【0031】その所望のデータが得れなかった場合、増
幅部2の増幅が適当でないため、切換制御信号を出力
し、増幅部2の増幅を切換制御する。一方、所望のデー
タが得られた場合は、増幅度の増幅が適当であるため、
切換制御信号を出力せず、増幅を固定しておく。
【0032】一方、満たしていなかった場合にも、増幅
部2の増幅が適当でないものと認められ、切換制御信号
を出力し、増幅部2の増幅を切換制御する。その切換制
御信号は順次増幅度を切り換える信号である。初め、中
増幅部2bが選択されており、データ或るいは受信(電
界)レベルのいずれか一方でも、所望の値とならず、N
Gであったら、高増幅部2aを選択する。その選択で
も、またNGであったら、低増幅部2cを選択する。
【0033】このように、すべての増幅度でもNGとな
れば、サービスエリア外であると判断され、つまり圏外
と判定され、その旨の表示が図示しない報知部に報知さ
れ、使用者に知らしめる。
【0034】この圏外と判断されると、切換制御部7
は、切換制御信号で高増幅部2aのみを選択し、サーチ
を行うよう制御をする。このサーチのインターバルはt
0の間隔で行い、この間隔t0はT1と同一或るいはそ
れ以下の長さとなっている。
【0035】そして、この高増幅部2aの増幅度でデー
タ及び受信(電界)レベルが所定の値を得ると、OKと
なり、圏内と判断し、報知を行う。
【0036】しかし、このインターバルt0のサーチ動
作が所定時間を越えると、制御判別部7はインターバル
t0より長い間隔のインターバルttで高増幅度のサー
チを行う。
【0037】また、電源検出部7a及びモード判別部7
bの検出の開始からも、所定時間の計数を行っている。
【0038】同図及び図2の切換制御信号に関連したタ
イムチャートを用いて、動作を説明する。通常、移動局
が基地局100のサービスエリア内にいて、その範囲を
移動した場合、通話を待っている状態(いわゆる待ち受
け状態)であれば、基地局からの受信電界強度(受信レ
ベル)が変化し、それが復調レベルに影響してくる。そ
の復調レベルが受信レベルが大きくても小さくても前述
したように正常に信号が復調されない。
【0039】その方法として、中増幅部2bを選択し、
復調レベルが正確でなければ、高増幅部2aを選択し、
それでも復調レベルが正確でなければ低増幅部2cを選
択して、増幅度の設定を行うようにしている。
【0040】一方、サービスエリア外のように圏外時、
電源オフ時から電源オンしたときや、サービスエリア内
の圏内から圏外に移行したときは、基地局からの受信電
界強度情報より受信電界レベルが越えているとの判別結
果は得られないので、その受信電界強度をいつ得てもい
いように、図2aのようにRF増幅部2の増幅度を一度
だけ、順次切り換えて選択を行う。それでも、圏外であ
れば、その増幅度を固定とし、所定の復調レベルを得る
まで、インターバルt0で繰り返し、受信レベルのサー
チが行われる。その基地局からの受信電界強度を検出す
るために、移動局はその期間ゲートを開き、受信の準備
を行っている。
【0041】したがって、その期間は回路動作を行うた
めに電池の消耗になる。しかしながら、インターバルt
0は従来のインターバルT1より短い、或るいは同一の
長さであるが、サーチ動作を高増幅のみにしているため
に、電池の消耗を減少することができる。例えば、同一
の長さであれば、サーチ動作を3回から1回に減少させ
たために、約1/3の電池消耗で事足りる。また、イン
ターバルT1の間隔を1/1.6にしたインターバルt
0であれば、約2/3の電池消耗で事足りる。
【0042】次に、このような圏外が続き、しばらくの
間、受信電界強度が得れない状態が続くことが十分考え
得る。それでは、同図aのようなインターバルt0を設
定していても、電池の消耗が嵩んでしまう。そこで、所
定の受信電界強度が予め決定した所定時間以上得れない
ときには、同図bのようにサーチするインターバル(間
隔)ttのように長くするとともに、高増幅度のみを選
択するようにして、電池の消耗を極力押さえることがで
きる。
【0043】この図を用いて動作を説明する。切換判別
部7で所定時間以上圏外と判別されれば、この判別制御
部7からの切換制御信号は、高増幅2aを選択する信号
となり、インターバルttとなる。
【0044】したがって、圏外の判定後、高増幅のRF
増幅部2を設定し、サーチを行い、しかも、その圏外が
所定時間以上続く場合は、そのサーチ間隔をさらに長く
するので、消費電力を減少でき、圏内の判別が素早く行
うことができる。
【0045】次に、これらのブロック図による圏外判定
から圏内判定までを図3のフローチャートで詳細な説明
を行う。このフローチャートは電源がオンとなったと
き、モードを切り換えたときに実行される。
【0046】ステップ1では増幅部2の増幅度を中増幅
部2bに切換制御信号で切り換え設定する。ステップ2
では、その中増幅部2bで増幅され、復調されて信号が
基地局から送信されている最低受信レベル情報を満たし
ていないか、また、満たしていても、所望のデータが得
られないかを判断する。それが、両方満たされていれ
ば、その増幅度でOKであり、圏内と認められ、終了す
る。その際に、圏内の報知がなされる。また、最低受信
レベル情報を満たしていないか、また、満たしていて
も、所望のデータが得られない場合、ステップ3に移行
する。つまり、ステップ2は圏内の判定を処理している
分岐部である。
【0047】ステップ3では、高増幅に増幅部2を設定
し、それによって得た信号が基地局から送信されている
最低受信レベル情報を満たしていないか、また、満たし
ていても、所望のデータが得られないかを判断する。そ
れが、両方満たされていれば、その増幅度でOKであ
り、圏内と認められ、終了する。その際に、圏内の報知
がなされる。また、最低受信レベル情報を満たしていな
いか、また、満たしていても、所望のデータが得られな
い場合、ステップ5に移行する。そして、低増幅につい
ても同様に処理がなされる(ステップ5、6)。そこで
も、圏内となるこれら条件を満たしていなければ、ステ
ップ7で圏外と判断され、圏外の報知を行う。
【0048】その後、ステップ8において、高増幅に増
幅部2を設定し、ステップ9で上記のように圏内の判定
がなされる。そして、条件を満たしていれば、圏内と認
められ、終了し、圏内の報知もなされる。しかし、満た
していないならば、ステップ10に移行し、このフロー
チャートが開始してからの時間、つまり、圏外或るいは
圏内の検出動作が開始されてからの時間と、所定時間と
の比較がこのステップで成される。このステップでは所
定時間以内であればステップ11に、所定時間以上であ
ればステップ12に、分岐する。
【0049】ステップ11、12では夫々t0、ttの
間隔に設定したタイミングで、高増幅を選択する切換制
御信号を出力する。その後、ステップ8に復帰して、同
様に繰り返す。
【0050】また、他の方法として、ステップ9に復帰
する方法も考えられる。これは、一度設定した高増幅を
再設定し無くとも記憶している場合に有効である。
【0051】ここで、固定する増幅部2を高い増幅度の
高増幅部2aとしているのは、以下の理由である。この
処理は圏外時に行われており、次に圏内時と判断される
のは通常基地局から最も離れた圏内で判別されることが
一般的である。そこで、前述したように基地局からの距
離に受信電界強度が比例しているために、その地点は最
も低い受信電界強度であると推測され、そのため高い増
幅度の高増幅部2aに固定している。
【0052】尚、ここでは、中、高、低の増幅を一度限
りしかサーチしないようにしているが、所定時間より、
短い時間まで繰り返しサーチするようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】本発明は、基地局のサービスエリアの圏
外と判断されると、基地局からの電界強度を検出するサ
ーチを複数の増幅度を選択して行わず、一定の増幅度で
行うことで使用する電池の消耗を最小限に押さえる。
【0054】また、本発明は、上記一定の増幅度を最も
高い増幅度と設定することで、圏外と隣接した基地局よ
り最も遠い圏内であるため、受信電界強度が低くてもす
ぐに正確に受信でき、圏内と認識することが可能とな
る。
【0055】本発明は、所定時間以上圏外が続くと、サ
ーチの間隔を長くして、さらに電池の消耗を押さえるこ
とができる。
【0056】さらに、携帯型情報端末の電源をオンした
ときも同様に処理することができ、すぐさま、圏内か圏
外であるかを識別することができる。
【0057】また、携帯型情報端末装置が公衆回線を使
用しているか家庭用回線を使用しているのモードの切り
換え時においても、同様な処理を行い、すぐさま、圏内
か圏外であるかを識別することができる。
【0058】そして、増幅部の切り換えを中間ゲインか
ら高いゲイン、低いゲインの順にサーチすることで、携
帯型情報端末装置の位置が基準のゲイン(中間ゲイン)
で確認できなければ、圏外に隣接した圏内に位置してい
るものと考え、高いゲインに設定を変え、それでも、確
認できなければ、基地局に最も近い圏内にいると考え、
低いゲインに切り換えるようにしているために、素早
く、圏内か圏外であるかを識別することができる。
【0059】また、本発明は、基地局からの最適受信レ
ベル情報と現在の受信レベルとを比較して、その受信レ
ベルが満たしているときに、所望のデータを判別するよ
うにしたので、所望のデータの誤判別で、誤動作をする
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のシステムブロック図である。
【図2】本発明の実施例の切換制御信号に関連したタイ
ムチャート図である。
【図3】本発明の実施例のフローチャート図である。
【図4】基地局と移動局を示す図である。
【図5】従来例のシステムブロック図である。
【図6】従来例の切換制御信号に関連したタイムチャー
ト図である。
【符号の説明】
1 アンテナ 2 RF増幅部 3 RF/IF部 4 変復調部 5 デジタル処理部 6 音声処理部 7 判別制御部 7a 電源検出部 7b モード検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/26 H04M 1/00 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基地局のうち、少なくとも1つの
    基地局のサービス可能なサービスエリア内で、この基地
    局と無線通信を行うことができる携帯型情報端末装置に
    おいて、 受信した無線信号の増幅ゲインを設定するものであっ
    て、少なくとも異なる2つの増幅ゲインを設定できる増
    幅手段と、 この増幅手段の出力の前記無線信号を復調し、その復調
    した信号より、所望のデータを得るかどうかを判別する
    判別手段と、前記基地局からの無線信号より、所望のデ
    ータを得るため、前記増幅手段の異なるゲインを順次選
    択する切換制御信号を発生する順次手段と、前記増幅手
    段の所定のゲインを選択する切換制御信号を発生する固
    定手段と、前記順次手段と前記固定手段とを選択的に切
    り換える切換手段と、を備えた判別制御手段と、からな
    り、 前記順次手段での切換制御に応じて得たすべての前記無
    線信号が、前記判別手段で所望のデータでないと判断さ
    れると、前記固定手段の切換制御信号を前記切換手段で
    選択し、出力することを特徴とする携帯型情報端末装
    置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段が選択する所定のゲインは
    前記増幅手段が備える最も高いゲインであることを特徴
    とする特許請求の範囲の請求項1記載の携帯型情報端末
    装置。
  3. 【請求項3】 前記判別制御手段は、所望のデータを得
    るための動作開始からの時間を計数する計数手段と、前
    記切換制御信号の選択する間隔を制御する間隔制御手段
    と、を備え、 前記計数手段が所定時間の計数により、前記間隔制御手
    段で前記切換制御信号の間隔を制御することを特徴とす
    る特許請求の範囲の請求項1乃至請求項2記載の携帯型
    情報端末装置。
  4. 【請求項4】 前記判別制御手段は電源のオンを検出す
    る電源判別手段からの電源オン開始の検出時から、計数
    を開始することを特徴とする特許請求の範囲の請求項3
    記載の携帯型情報端末装置。
  5. 【請求項5】 前記携帯型情報端末装置は、家庭用の特
    定の電話番号を付与された親機に接続されるモードと、
    公衆用の特定の電話番号を付与していない前記基地局に
    接続されるモードとを少なくとも選択的に切り換えるこ
    とができ、前記判別制御手段はモードの切り換えを検出
    するモード判別手段からのモード切り換えの検出時か
    ら、計数を開始することを特徴とする特許請求の範囲の
    請求項3記載の携帯型情報端末装置。
  6. 【請求項6】 前記携帯型情報端末装置は、家庭用の特
    定の電話番号を付与された親機に接続されるモードと、
    公衆用の特定の電話番号を付与していない前記基地局に
    接続されるモードとを少なくとも選択的に切り換えるこ
    とができ、 前記判別制御手段はモードの切り換えを検出するモード
    判別手段からのモード切り換えの検出時から、計数を開
    始し、また、電源のオンを検出する電源判別手段からの
    電源オン開始の検出時から、計数を開始することを特徴
    とする特許請求の範囲の請求項3記載の携帯型情報端末
    装置。
  7. 【請求項7】 前記増幅手段は、少なくとも、高いゲイ
    ン、低いゲイン、その間の中間ゲインの3つのゲインを
    持ち、前記順次手段の切換制御信号は中間のゲイン、高
    いゲイン、低いゲインの順に選択するようことを特徴と
    する特許請求の範囲の請求項1乃至請求項6記載の携帯
    型情報端末装置。
  8. 【請求項8】 前記判別制御手段の前記判別手段は前記
    基地局から送信される最低受信レベル情報を抜き取り、
    現在受信している受信レベルがそれを満たしている場合
    に、前記所望のデータの判別を行うことを特徴とする特
    許請求の範囲の請求項1乃至請求項7記載の携帯型情報
    端末装置。
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