JP3096771B2 - 振動発生器 - Google Patents

振動発生器

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JP3096771B2 JP32690998A JP32690998A JP3096771B2 JP 3096771 B2 JP3096771 B2 JP 3096771B2 JP 32690998 A JP32690998 A JP 32690998A JP 32690998 A JP32690998 A JP 32690998A JP 3096771 B2 JP3096771 B2 JP 3096771B2
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弘之 脇若
久志 矢島
光晴 江澤
直紀 福田
勝彦 春山
治雄 伊藤
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帝国通信工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動発生器に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば移動体通信機器の端末であ
る携帯電話機等の携帯機器には、着信を呼出音で知らせ
る代わりに、携帯機器そのもの又は該携帯機器の付属品
内に振動発生器を収納しておき、該振動発生器を振動さ
せることで人体に着信を感知させるものがある。
【0003】そしてこの種の従来の振動発生器として
は、モータの回転軸に回転体を取り付け、その際回転体
の重心を該回転軸とは異なる位置となるようにし、回転
体を回転することで振動を発生させる構造のものがあっ
た。
【0004】しかしながらこのような構造の振動発生器
は、回転体を回転する際の回転軸のブレを振動として利
用する方法なので、モータの回転軸の軸受部分が過酷な
力を受け、その耐久性や信頼性を阻害するという問題等
があった。
【0005】そこで本願出願人は、先の出願(特開平1
0−180186号公報)において、バネの自由端(可
動端)に固定される可動子の単振動現象に着目し、図9
に示すように、コイル240を巻き付けた略コ字型のヨ
ーク210と、ヨーク210の略中央部にその下端を固
定してなる板状バネ220と、板状バネ220の上端の
可動端に固定される可動子230とを具備してなる振動
発生器を提案した。
【0006】ここで可動子230はヨーク234の両側
に2つの永久磁石235,236を取り付けて構成され
ている。そしてコイル240に所定の電流を流すと、可
動子30が単振動をし、板状バネ220が左右に撓む。
【0007】しかしながらこの振動発生器においても以
下のような問題点があった。即ち、可動子230を支持
する弾性部材として板状バネ220を用いているが、板
状バネ220は剛性が強いので、長時間これを運転した
ような場合は、折れてしまう恐れがあった。これを防止
するためには板状バネ220の長さを長くすれば良い
が、そうすると振動発生器の小型化が図れない。
【0008】また板状バネ220のヨーク210や可動
子230への固定は、ネジ止めやカシメ等によって行な
う必要があるので、その固定作業が煩雑であった。
【0009】また永久磁石235,236を2個用いて
いるので、コストの低減化が阻害されるという問題点も
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたものでありその目的は、耐久性があって且
つ小型化が図れ、コストの低減化も図れる振動発生器を
提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め本発明にかかる振動発生器は、永久磁石を有する可動
子と、前記可動子のN,S磁極方向の両端面にそれぞれ
所定の隙間を介して対向する端面を有し、コイルに電流
を流すことで前記可動子との間に磁路を形成する電磁石
のヨークと、線材の所定部分にこれを巻き回してなるコ
イル部を設け、コイル部の両側の引き伸ばした部分をそ
れぞれアーム部としてなる一対の弾性部材とを具備し、
各弾性部材の一方のアーム部を可動子側に取り付け、他
方のアーム部をヨーク側に取り付けることで、前記コイ
ル部の捻じれによって前記可動子を略平行に揺動するよ
うに支持し、前記ヨークを励磁することでヨークの各端
面を所望の磁極にして前記可動子を所定の振動数で振動
せしめることを特徴とする。前記可動子には錘を取り付
けることが好ましい。 また前記ヨークには前記可動子の
両端面にそれぞれ所定の隙間を介して対向する端面の他
に、前記可動子の側面に所定の隙間を介して対向する中
央ヨークをこの中央ヨークと可動子の永久磁石とが磁路
のループを形成するように設けることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第一実施形態
にかかる振動発生器1を示す斜視図、図2(a)は平面
図、図2(b)は正面図である。これらの図に示すよう
に振動発生器1は略E字型に構成されたヨーク10の中
央上部に可動子30を2つの弾性部材20,20によっ
て保持して構成されている。以下各構成部品について説
明する。
【0013】ヨーク10は純鉄等の軟磁性体からなり、
その左右と中央からそれぞれ突出する左右ヨーク11,
13と中央ヨーク15とを具備し、中央ヨーク15にコ
イル40を巻き付けることで電磁石を構成している。コ
イル40の両端は電流供給手段50に接続されている。
ヨーク10下部の左右両側には、下記する弾性部材2
0,20のコイル部21,21を取り付けるための支持
棒45,45がヨーク10の厚み方向に貫通して取り付
けられている。即ち支持棒45の両端は何れもヨーク1
0の両側面から少しずつ突出して固定されている。支持
棒45,45は例えば鉄材で構成される。また左右ヨー
ク11,13の上部の外側面には、L字状の切欠き1
7,17が設けられている。
【0014】可動子30は1つの永久磁石36のN磁極
及びS磁極となる両端面に、それぞれ前記ヨーク10と
同等の材質からなる可動子ヨーク34,35を取り付
け、これによって可動子ヨーク34,35の両端面3
1,33をそれぞれN,S磁極にし、さらにこれら永久
磁石36及び可動子ヨーク34,35の上部に錘38を
取り付けて構成されている。錘38の材質は例えばタン
グステン合金であり、その重さは可動子30全体の重さ
がヨーク10全体の重さと略同一になるようにしてい
る。可動子ヨーク34,35の左右対称な位置にはそれ
ぞれ下記する弾性部材20,20の係止端部26,26
を挿入するために可動子ヨーク34,35を厚み方向に
貫通する(なお貫通しなくても良い)孔341,351
が設けられている。
【0015】図3は弾性部材20,20を示す斜視図で
あり、図1に示すと同等の位置に設置した状態を示して
いる。同図に示すように弾性部材20は1本の線材を折
り曲げることによって構成されたいわゆるダブルトーシ
ョンコイルバネであり、一回転半ほど巻き回した2つの
コイル部21,21のそれぞれ両側の4本のアーム部2
1a,21a,21a,21aを上方向に向かって略同
一寸法だけ延ばしてその一方のアーム部21a,21a
をコ字状に折り曲げて連結部25とし、他方のアーム部
21a,21aの先端を内側に折り曲げて係止端部2
6,26としている。
【0016】そしてこれら弾性部材20,20の各コイ
ル部21,21をそれぞれヨーク10両面から突出する
支持棒45の両端外周に取り付け、また連結部25,2
5をそれぞれ切欠き17,17に係合し、さらに各係止
端部26,26を可動子30の孔341,351に挿入
し、これによって可動子30を中央ヨーク15上に保持
する。これによってヨーク10の両端面11a,13a
と可動子30の両端面31,33の間には、それぞれ対
向面が平行となる同一寸法の隙間12,12が形成され
る。同時に永久磁石36の下側の側面と中央ヨーク15
の端面との間にも対向面が平行となる隙間17が形成さ
れる。
【0017】なお前記弾性部材20,20の弾発力は、
コイル40に電流を流さないときに、可動子30の端面
31,33の何れかが対向するヨーク10の端面11
a,13aに吸着しない程度の弾発力、即ち図示の位置
に停止するだけの弾発力に設定されている。
【0018】そして前記電流供給手段50によってコイ
ル40に所定の電流を流すと、可動子30が左右に単振
動を開始する。以下その動作原理を説明する。
【0019】ここで図4は可動子30の左右への変位x
(mm)と、可動子30に働く左右方向への推力F
(N)との関係を示す図である。なおこの推力Fはプラ
スは図2(b)の右方向への力、マイナスは左方向への
力を示している。なおこの実施形態では隙間12,12
の寸法はそれぞれ1.5mmである。
【0020】そして白抜きの正方形の点は永久磁石36
の磁力による力を示し、白抜きの円形の点は永久磁石3
6の磁力とコイル40にNI=+200(AT)の電流
を流した場合の電磁力との合力を示し、白抜きの三角の
点は永久磁石36の磁力とコイル40にNI=−200
(AT)の電流を流した場合の電磁力との合力を示し、
黒塗りの正方形の点は弾性部材20,20の弾発復帰力
を示している。なお図の点線は前記弾性部材20,20
の弾発復帰力をx軸中心に反転させた仮想線である。
【0021】同図からわかるように弾性部材20,20
は、変位量が増えれば増えるほど直線的に可動子30を
中立位置に戻そうとする弾発力が増す。
【0022】一方永久磁石36による力の方は、変位量
が増えれば増えるほどほぼ直線的に吸着力(弾性部材2
0,20の弾発力とは逆方向の力)が増す。これは以下
の作用による。即ちもし中央ヨーク15部分がないとし
たならば、直線的にはならず、変位量が少ないうちは吸
着力は小さく徐々に増加して行き、変位量が増えて一方
の端面11a,31(又は端面13a,33)同士が接
近してくると急速にその吸着力が増加するようになる。
つまり略指数関数的な曲線となる。
【0023】しかしながら本実施形態の場合は、中央ヨ
ーク15があるので、図5に示すように中央ヨーク15
と永久磁石36との間に磁路のループが形成され、この
ループが最小磁気抵抗となるように安定しようとする
力、即ち可動子30を中央位置に維持させようとする力
が働く。この力は前記端面11a,31(又は端面13
a,33)同士が接近して急速に強くなるその吸着力を
打ち消す方向の力として働き、その結果前記図4に示す
ように、可動子30に働く左右方向(N,S磁極方向)
への推力は変位量に対してそれほど急激には上昇せず、
略リニアになる。
【0024】次に電流供給手段50からコイル40にN
I=+200(AT)の電流を流して中央ヨーク15の
端面にS磁極を、ヨーク10の両端面11,13にN磁
極を励磁した場合は、この実施形態では前記永久磁石3
6のみによる推力(図4の白抜きの正方形の点)をその
まま所定の幅で上方向に略平行移動した状態の推力にな
る。即ち何れの変位位置においても前記永久磁石36の
みによる推力よりも略一定の変位量だけ大きい推力とな
る。
【0025】これは以下の理由による。即ち図6(a)
に示すように中立位置の可動子30には、そのN磁極と
中央ヨーク15のS磁極とが引き付け合い、同時にその
S磁極と中央ヨーク15のS磁極とが反発し合い、また
同時に端面11aのN磁極と永久磁石36端面のN磁極
が反発し、且つ端面13aのN磁極と永久磁石36のS
磁極が吸引し、全て可動子30を端面13a方向に向け
て引き付ける方向の力となっている。
【0026】一方図6(b)に示すように可動子30が
端面13a方向に移動すると、中央ヨーク15のS磁極
の略真上に永久磁石36のN磁極が位置してそれ以上可
動子30を右方向に移動する力は働かなくなり、同時に
中央ヨーク15のS磁極と永久磁石36のS磁極は離れ
るので可動子30を右方向へ反発する力も弱くなり、更
に端面11aのN磁極と永久磁石36のN磁極の距離も
離れるのでこの反発力も弱くなる。一方端面13aと永
久磁石36のS磁極の距離は接近するのでこの吸引力は
強くなり、これらの力のバランスによって可動子30に
働く推力は変位する何れの位置においても略同じ推力と
なり図4に示すようになる。
【0027】次にこの振動発生器1の動作を説明する。
即ち図2に示すようにコイル40に電流を流していない
ときは、弾性部材20,20が可動子30を中立位置に
戻そうとする力の方が、永久磁石36が左右何れかの端
面11a,31(又は端面13a,33)に引き付けら
れる力よりも大きくなるように設定されているので(図
4参照)、可動子30は中立位置を維持する。
【0028】言い替えればこの実施形態のように中央ヨ
ーク15を可動子30の永久磁石36の側面に設置すれ
ば、前述の図5の説明のように、可動子30を中央位置
に維持しようとする磁力が働くので、弾性部材20,2
0の弾発力をそれほど大きくしなくても、コイル40に
電流を流さないときに可動子30を中立位置に保持した
ままの状態に維持しておくことが可能になる。
【0029】次に電流供給手段50からコイル40に電
流(NI=+200AT)を供給して中央ヨーク15の
端面にS磁極を、ヨーク10の両端面11a,13aに
N磁極を励磁すると、可動子30は端面13a方向に向
けて引き付けられていく。これは図4においてコイル4
0の励磁よる推力(白抜きの円形の点)の方が、弾性部
材20,20による推力よりも強いからである。
【0030】そして可動子30の端面33が端面13a
に接近したときに、コイル40に供給する電流の方向を
反転(NI=−200AT)すると、図4において白抜
き三角の点の推力となり、これは弾性部材20,20の
推力よりも小さいので、可動子30は逆方向に移動を始
める。
【0031】そして前記電流の反転を可動子30の振動
周波数に合わせて繰り返して行なうことで、可動子30
の両端面31,33がヨーク10の両端面11a,13
aに当接する寸前で可動子30を反転移動させ(つまり
端面11a,13aと端面31,33とは常に当接しな
い)、可動子30の振動を継続的に繰り返すことができ
る。
【0032】なおこの実施形態においては可動子30を
左右の一対の弾性部材20,20で支持しているので、
可動子30の動きを左右方向への略平行移動にすること
ができ、可動子30側面と中央ヨーク15の端面との隙
間17の変化と傾きの変化を略なくすことができ、磁気
回路を乱さない構造で、安定した振動が確保できる。
【0033】なおコイル40に電流を流して一度可動子
30を何れかのヨーク10の端面11a,13aに引き
寄せておき、その後該電流の供給を停止したままとする
ことで可動子30を所定の共振周波数で振動させ、該振
動が減衰してきたらまたコイル40に電流を流して可動
子30の振幅を大きくした後に再び電流を停止するとい
う操作を繰り返すようにしても良い。またそれ以外のタ
イミングでパルス状に電流を供給しても良い。このよう
に構成すれば、電流は常に流しておく必要はなく、パル
ス状に供給するだけで済む。
【0034】なおこの可動子30には錘38を取り付け
ることで可動子30全体の重さがヨーク10全体の重さ
と略同一になるように構成しているので、可動子30の
振動がヨーク10に伝わり易くなっている。即ち可動子
30の重さが軽すぎるとその振動がヨーク10に伝わり
にくく、重過ぎるとこれを振動させるのが困難になるの
で、可動子30が振動し易くて且つその振動がヨーク1
0に伝わり易い最も効果的な重量になるような錘38を
可動子30に取り付けるように構成したのである。
【0035】またこの実施形態においては弾性部材2
0,20としてコイルバネを用いたが、コイルバネはそ
のコイル部21が捻じれるためにコイル部21両端のア
ーム部21a,21aの撓み量が少なくて済み、従って
前記図9に示す板状バネ220に比べてこれを振動させ
たときの耐久性が格段に向上し、長時間これを振動させ
ても何ら折れるなどの問題が生じない。
【0036】またこの実施形態においては可動子30を
構成する永久磁石36を1つとしたので、前記図9に示
す従来例の場合に比べて永久磁石の数が少なくて済み、
コストの低減化が図れる。
【0037】図7は本発明の第二実施形態にかかる振動
発生器1−2を示す図であり、同図(a)は平面図、同
図(b)は正面図である。同図において第一実施形態と
同一部分又は相当部分には同一符号を付してその詳細な
説明は省略する。同図に示す振動発生器1−2において
図1に示す振動発生器1と相違する点は、可動子30の
形状と、可動子30への弾性部材20,20の取り付け
位置である。
【0038】即ちこの可動子30の場合、取り付ける錘
38の長さ(振動方向)を、その下に取り付ける左右の
可動子ヨーク34,35の両端から張り出す寸法に構成
している。また弾性部材20,20の係止端部26,2
6はこの錘38の張り出し部分の左右対称な位置に設け
た貫通孔341,351に挿入して係止されている。こ
のとき係止端部26,26の中心位置は、コイル部2
1,21の中心21A,21Aの垂直真上の位置になる
ようにしている。
【0039】錘38の部分を支えることとしたのは、可
動子30の重心Gは比重の大きい錘38近傍にあるが、
重心Gの略水平方向両側を支持することで可動子30が
振動したときに重心Gを中心とする回転モーメントが生
じないようにするためである。
【0040】また係止端部26,26の位置をコイル部
21,21の中心21A,21Aの垂直真上位置にした
のは、コイルバネはそのアーム部21a,21aの端部
即ち係止端部26,26を左右に移動した場合に、該係
止端部26,26がコイル部21,21の中心21A,
21Aを中心にして回転するように、即ち矢印A又はB
方向に揺動するように製作されている。従ってコイル部
21,21の中心21A,21Aの真上に係止端部2
6,26を位置しておけば、可動子30が左右に移動し
た際は左右の係止端部26,26は何れも同じ軌跡を描
くので、可動子30は常に確実に水平な状態を維持で
き、第一実施形態よりもさらに精度良くスムーズな振動
が行なえるからである。
【0041】図8は本発明の第三実施形態にかかる振動
発生器1−3を示す正面図である。同図において第一実
施形態と同一部分又は相当部分には同一符号を付してそ
の詳細な説明は省略する。同図に示す振動発生器1−3
において図1に示す振動発生器1と相違する点は、左右
ヨーク11,13の内の左ヨーク11を短くして端面1
1aを省略した点と、弾性部材20,20の外側のアー
ム部21a,21aを短くした点のみである。左右ヨー
ク11,13の根元には短くなったアーム部21a,2
1aの連結部25,25を係合する係合部18,18が
設けられている。
【0042】このように構成すれば、振動発生器1−3
の小型化が図れる。なおこの振動発生器1−3の場合
は、ヨーク10と可動子30の一方の端面13a,33
同士の吸引・反発力のみによってその振動が行なわれ
る。
【0043】なおヨークや可動子の形状・構造は種々の
変形が可能である。また本発明にかかる振動発生器は、
携帯機器に用いることに限定されるものではなく、振動
を発生させたいものであればどのようなものにでも適用
できることは言うまでもない。
【0044】また本発明にかかるコイルバネ製の弾性部
材は、図9に示す構造の振動発生器にも適用できる。即
ち板状バネ220をコイルバネに代えれば良い。また本
発明にかかる錘は図9に示す構造の振動発生器にも適用
できる。即ち可動子230に錘を取り付ければ良い。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば以下のような優れた効果を有する。 弾性部材としてコイルバネ製のものを用いたので、可
動子を長時間振動させても何ら問題なく、耐久性が格段
に向上する。しかもコイルバネはこのように振動に対す
る耐久性に優れているので、その長さを短くすることが
でき、小型化が図れる。またコイルバネの取り付け作業
は容易で簡便である。
【0046】可動子を構成する永久磁石を1つとした
のでコストの低減化が図れる。
【0047】可動子に錘を取り付けることとしたの
で、可動子全体の重さを可動子が振動し易くてその振動
がヨークに伝わり易い最も効果的な重量にすることが容
易に行なえる。
【0048】構造が簡単で小型化・薄型化が図れる。
【0049】可動子の側面に所定の隙間を介して中央
ヨークの端面を対向させたので、中央ヨークと可動子の
永久磁石との間に磁路のループが形成されて可動子はそ
の中立位置で安定し、このため可動子にかかる永久磁石
による推力は中立位置からの変位量が増えても急激には
上昇せず、なだらかに上昇させることができ、これによ
って弾性部材の弾発力をそれほど大きくしなくても、コ
イルに電流を流さないときに可動子を中立位置に保持し
たままの状態にしておくことが容易に行なえる。
【0050】可動子を一対の弾性部材で支持したの
で、可動子の動きを左右方向への略平行移動にすること
ができ、磁気回路を乱さない構造で、安定した振動が確
保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかる振動発生器1を
示す斜視図である。
【図2】図2(a)は振動発生器1の平面図、図2
(b)は正面図である。
【図3】弾性部材20,20を示す斜視図である。
【図4】可動子30の変位と可動子30に働く推力との
関係を示す図である。
【図5】中央ヨーク15の作用説明図である。
【図6】図6(a),(b)は可動子30に働く力の関
係を示す図である。
【図7】本発明の第二実施形態にかかる振動発生器1−
2を示す図であり、同図(a)は平面図、同図(b)は
正面図である。
【図8】本発明の第三実施形態にかかる振動発生器1−
3を示す正面図である。
【図9】従来例を示す図である。
【符号の説明】
1 振動発生器 10 ヨーク 11a,13a 端面 12,12 隙間 15 中央ヨーク 17 隙間 20,20 弾性部材 30 可動子 31,33 端面 34,35 可動子ヨーク 36 永久磁石 38 錘 40 コイル 50 電流供給手段
フロントページの続き (72)発明者 春山 勝彦 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝 国通信工業株式会社内 (72)発明者 伊藤 治雄 神奈川県川崎市中原区苅宿335番地 帝 国通信工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−180186(JP,A) 実開 昭54−94813(JP,U) 特公 昭45−30034(JP,B1) 特公 昭47−2934(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/00 - 33/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石を有する可動子と、 前記可動子のN,S磁極方向の両端面にそれぞれ所定の
    隙間を介して対向する端面を有し、コイルに電流を流す
    ことで前記可動子との間に磁路を形成する電磁石のヨー
    クと、線材の所定部分に線材を巻き回してなるコイル部を設
    け、コイル部の両側の引き伸ばした部分をそれぞれアー
    ム部としてなる一対の弾性部材とを具備し、 各弾性部材
    の一方のアーム部を可動子側に取り付け、他方のアーム
    部をヨーク 側に取り付けることで、前記コイル部の捻じれによって
    前記可動子を略平行に揺動するように支持し、 前記ヨークを励磁することでヨークの各端面を所望の磁
    極にして前記可動子を所定の振動数で振動せしめること
    を特徴とする振動発生器。
  2. 【請求項2】 前記可動子には錘を取り付けたことを特
    徴とする請求項1記載の振動発生器。
  3. 【請求項3】 前記ヨークには前記可動子の両端面にそ
    れぞれ所定の隙間を介して対向する端面の他に、前記可
    動子の側面に所定の隙間を介して対向する中央ヨークを
    この中央ヨークと可動子の永久磁石とが磁路のループを
    形成するように設けたことを特徴とする請求項1又は2
    記載の振動発生器。
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