JP3093986B2 - 釣竿用トップガイド - Google Patents

釣竿用トップガイド

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JP3093986B2
JP3093986B2 JP09029676A JP2967697A JP3093986B2 JP 3093986 B2 JP3093986 B2 JP 3093986B2 JP 09029676 A JP09029676 A JP 09029676A JP 2967697 A JP2967697 A JP 2967697A JP 3093986 B2 JP3093986 B2 JP 3093986B2
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    • A01K87/04Fishing-line guides on rods, e.g. tips

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  • Marine Sciences & Fisheries (AREA)
  • Animal Husbandry (AREA)
  • Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣竿用トップガイド
に係り、特に、ガイドリングを保持した環状のフレーム
から後方へ延びたブリッジを有する釣竿用トップガイド
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】釣竿用のガイド(導糸環)に要求される
性能には様々あるが、その中でも、より軽量にして強度
が高いこと、糸絡みを解消し易いこと等は最も重要な性
能の一つであり、このような性能は竿先に装着されるト
ップガイドには特に強く求められる。この要求に応える
手段の一つとしてブリッジが知られている。このブリッ
ジは、ガイドリングを保持したフレームから傾斜した方
向へ延びるように設けることで、フレームを補強すると
共に、絡み付いた糸の抜け方向を案内する案内部として
機能させるようにしたものであり、中位い以上のサイズ
のトップガイドにも設けられることが多い。
【0003】トップガイドに設けられるブリッジの形態
には従来から各種あり、金属製のロッドもしくは線材等
の棒状部材を用いたものとしては、例えば、実公平1−
9416号公報、実公昭56−33250号公報、意匠
公報531487等に記載があり、これら公報に記載さ
れたトップガイドにあっては、ブリッジの一端部をフレ
ーム部又はガイドリングにロウ付けし、他端部を竿体の
外周面に重ねている。また、ブリッジを金属板により形
成したものとしては、実開昭58−41167号公報、
意匠公報531483、意匠公報505945の類似3
等に記載があり、これら公報に記載されたトップガイド
にあっては、ブリッジをフレームと一体にプレス加工し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ブリッジを備えたトッ
プガイドにおいて、ブリッジによる糸絡み解消作用を一
層高める方策としては、ブリッジの傾斜をできるだけ緩
やかにして釣糸が滑り易くすることが考えられる。しか
しながら、フレームの高さやブリッジのフレームから延
びる位置を変えずに、ブリッジの傾斜を緩やかにするに
は、ブリッジの長さを伸ばすことが必要になるので、そ
の分、重量が増えることになってしまう。また、ブリッ
ジが長くなるのに伴って低下する耐曲げ強度を補うため
にブリッジの板厚を厚くすることも必要になり、結局、
かなりの重量増加になってしまうという問題が生じる。
特に、意匠公報531483に記載されたトップガイド
のように、ブリッジの後端部を竿挿入パイプに固定する
タイプのものにあっては、取付パイプの長さも伸ばさな
ければならないために重量の増加が更に顕著になると共
に、竿の調子(撓み性能)を殺してしまうことにもな
る。
【0005】一方、ブリッジとして金属製のロッドもし
くは線材等の棒状部材を用いたものにあっては、その一
端部をフレーム部又はガイドリングにロウ付けするに
は、どうしてもブリッジの横断面の大きさ分の段差が生
ずるのを避けることができない。また、金属板によって
ブリッジをフレームと一体に形成したものにあつては、
ブリッジとフレームとの連続部である屈曲部がフレーム
より外側へ突出して耳を形成してしまうことは避けられ
ない。これら段差や耳は、往々にして、ブリッジに絡み
ついた釣糸の抜けを邪魔することになる。特に、実釣時
には釣糸が濡れているために、絡みついた釣糸がブリッ
ジに貼り付くので、釣糸の絡み具合によっては、僅かな
段差や耳であっても釣糸の抜けを阻止してしまうことが
ある。
【0006】本発明は上記した従来の問題点に着目して
なされたものであり、ブリッジを長くしても強度の低下
や重量の増加を招くことの無いトップガイドを提供する
ことを目的とする。また、本発明は、ブリッジがフレー
ムと連続する位置に段差や耳等の出っ張りが生じないト
ップガイドを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ガイ
ドリングを保持した環状のフレームと、前記フレームか
ら延びた支脚片と、前記支脚片の先端部に連結された竿
挿入パイプと、前記フレームから緩やかに傾斜して後方
へ延び後端は竿挿入パイプより後方へ離間した位置にお
いて互いに連続した左右2つのブリッジ片を有するブリ
ッジと、竿体の外周面に着座して前記ブリッジの後端部
を竿体に対して位置固定するための取付足とを備えた釣
竿用トップガイドであって、2つのブリッジ片はその長
手方向と直交する断面形状が少なくとも1つの屈曲部を
有する形状であるように折り曲げられたことを特徴とす
る釣竿用トップガイドである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1に記載した釣
竿用トップガイドにおいて、2つのブリッジ片の断面形
状は、屈曲部が外側に位置した互いに左右対称のL字形
を為す形状であることを特徴とする釣竿用トップガイド
である。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
した釣竿用トップガイドにおいて、少なくともフレーム
とブリッジ及び取付足は金属板により一体に形成され、
フレームの内周縁部以外の部分を後方へ向けて折り曲げ
ることでガイドリングを囲む筒状部を形成し、前記筒状
部の後方を向いた縁からブリッジ片が延びていることを
特徴とする釣竿用トップガイドである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る釣竿用
トップガイドを図面に示した各実施の形態に従って説明
する。図1から図3は第一の実施の形態に係るトップガ
イド1を示すものである。このトップガイド1は、釣糸
3が通されるガイドリング5と、ガイドリング5を保持
したフレーム7と、フレーム7から延びた支脚片9及び
ブリッジ11と、ブリッジ11の後端部13から後方へ
延びた取付足15と、竿挿入パイプ17とにより構成さ
れている。
【0011】フレーム7と支脚片9とブリッジ11及び
取付足15は、金属板のプレス加工によって互いに一体
に形成されている。この金属板には厚さ約0.5ミリメ
ートル程度のステンレス鋼を用いている。フレーム7は
直径の割に軸方向長さが極端に短い略円筒状をしてい
る。即ち、フレーム7は、円帯状をした加工形状の内周
縁部以外の部分を後方へ絞り加工することで形成され、
その絞られた部分が筒状部19を為す。この筒状部19
の後縁21から略舌片状をした支脚片9が突出してい
る。支脚片9は後縁21から延びて直ぐに後下方へ円弧
を描くように延びている。
【0012】竿挿入パイプ17はフレーム7の直径より
やや長い長さを有し、その前端部23は扁平な角筒を成
すように潰され、この前端部23に支脚片9の先端部が
挿入された状態(図3参照)でロウ付けされる。竿挿入
パイプ17の中心軸はフレーム7の中心軸と略平行にな
っている。
【0013】ブリッジ11は左右2つのブリッジ片25
と後端部13とから成る。ブリッジ片25は、筒状部1
9の後縁21における反支脚片9側頂部の左右両脇辺り
から後方へ延び、上下方向においては後方へ行くに従っ
て少しづつ下方へ変位するように略一定の勾配で緩やか
に傾斜し、左右方向においては僅かづつ内側へ変位しな
がら極く緩やかに屈曲し、後端において互いに連続する
ことで後端部13を形成している。この後端部13は竿
挿入パイプ17より後方へ離間した位置にあり、竿挿入
パイプ17との離間距離は竿挿入パイプ17の長さより
稍短い。
【0014】ブリッジ片25の前端部27は、フレーム
7に近づくに従って筒状部19の周方向への幅が急増す
る形になっている。また、ブリッジ11の後端部13は
前拡がりの略等脚台形状に形成され、その前縁29はブ
リッジ片25の内側縁と連続した円弧状になっている。
この後端部13の前縁29に沿う領域は凹曲面31にな
っており、この凹曲面31の底部は竿挿入パイプ17の
外周面の上頂部と略同じ高さに位置している。
【0015】ブリッジ片25は、その長手方向と直交す
る断面形状が互いに左右対称の略L字形を為すように曲
げ加工されている(図1参照)。このL字形は略水平な
上壁25aと略垂直な側壁25bとから成り、その屈曲
部が互いに外側に位置した向きになっている。従って、
ブリッジ片25は垂直方向及び水平方向において充分な
耐曲げ強度を有し、また、ブリッジ片25の外側面にエ
ッジは存在しない。尚、側壁25bの丈は上壁25aの
幅より大きくなっているので、上下方向での耐曲げ強度
の方が水平方向での耐曲げ強度より高い。
【0016】取付足15は、略ペン先形をしており、ブ
リッジ11の後端から後ろへ水平に延びている。ガイド
リング5はセラミック等の硬質な材料により形成され、
その軸方向における一端部外周面にはフランジ33が設
けられている。このガイドリング5は、フランジ33が
フレーム7の前面に当たるように、フレーム7の内周縁
に圧入され且つ接着されることでフレーム7に保持さ
れ、その大部分は筒状部19によって囲まれる。
【0017】以上のように構成されたトップガイド1
は、その竿挿入パイプ17に竿体35の先端部が挿入
(図3参照)され且つ接着されると共に、取付足15が
竿体35に縛り糸37で縛りつけられることで竿体35
に固定される。ガイドリング5には釣糸3が通される。
尚、竿体35が橈んで釣糸3が竿体35に近づいた場合
でも、釣糸3がブリッジ11の後端部13に接触する惧
れは少ないが、仮に、竿体5が大きく橈んだ場合でも、
ブリッジ11の一番低い部位である後端部13の前部は
凹曲面31になっているため、釣糸3がブリッジ11に
接することは無い。
【0018】トップガイド1は以上のように構成されて
いるので、糸絡みを容易に解消することができる。即
ち、ブリッジ11はフレーム7の略頂部から後ろ下方へ
向けて緩やかに傾斜して延びているので、釣糸3がブリ
ッジ11に竿体35もろとも巻きついた場合でも、竿を
適度に振って仕掛けを投げるようにしてやると、ブリッ
ジ11に巻きついていた釣糸3はブリッジ片25上をス
ムーズに滑って前方へ抜けて行く。このとき、釣糸3は
ブリッジ片25の上壁25aの上面と側壁25bの外側
面をこするように移動するが、これら上面及び外側面に
はエッジが存在しないので、釣糸3が切れる惧れは無
い。
【0019】また、ブリッジ11の傾斜を緩やかにする
ために、ブリッジ11の前後長を従来のこの種のトップ
ガイドにおけるブリッジよりかなり長くしてあるが、ブ
リッジ片25は前記した形状に折り曲げることで高い強
度を持つため、ブリッジ11の材料を大幅に薄くするこ
とが可能になる。従って、形状は大きくなっても重量を
増やさないで済む。
【0020】ブリッジ11の前端は、フレーム7の筒状
部19の後縁からそのまま延びているため、ブリッジ1
1に巻きついた釣糸3の抜けを邪魔する出っ張りは全く
存在しない。
【0021】図4は本発明の第二の実施の形態に係るト
ップガイド1Aを示すものである。尚、このトップガイ
ド1Aが前記第一の実施の形態に示したトップガイド1
と比較して大きく相違する点は、ブリッジの前後両端部
の形状のみである。従って、説明は上記相違点について
だけ行い、その余の部分については、図面の各部に前記
トップガイド1における同様の部位に付した符号と同じ
符号を付することにより説明を省略する。このような符
号の使い方とその意味は後述する第三の実施の形態にお
いても同様とする。
【0022】このトップガイド1Aにおいては、筒状部
19の反支脚片9側の頂部をその余の部分よりある程度
後方へ張り出して庇状部39を形成してあり、この庇状
部39の後端から左右のブリッジ片25が延びている。
また、このブリッジ11Aの後端部41は目立った面的
拡がりを有しない。従って、このトップガイド1Aにお
けるブリッジ11Aは、前記トップガイド1におけるブ
リッジ11と較べて、材料が少なくて済み、その分、重
量を軽くすることができる。尚、この実施の形態におけ
るブリッジ片25は、その上壁25aの幅を側壁25b
の丈より大きくすることで水平方向における耐曲げ強度
の方を優先している。
【0023】図5は本発明の第三の実施の形態に係るト
ップガイド1Bを示すものである。このトップガイド1
Bが前記第二の実施の形態に示した釣竿用トップガイド
1Aと比較して相違する点は、ブリッジの断面形状のみ
である。11Bはブリッジを示し、このブリッジ11B
のブリッジ片25は、その長手方向と直交する断面形状
が、互いに背を向け合って対称を為す略L字形をしてい
る。このような形状でもブリッジ11Bの強度について
は何ら問題は無い。
【0024】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、ブリッジの長手方向と直交する断
面形状をL字形としたが、この形状は、厳密な意味での
L字形に限る必要の無いことは勿論、1以上の屈曲部を
有する形状であれば必ずしもL字形に捕らわれる必要も
無い。また、前記した各実施の形態においては、本発明
を、リールが上に位置した向きで用いる種類の釣竿に装
着されるトップガイドに適用したが、本発明は、リール
が下に位置した向きで用いる種類の釣竿に装着されるト
ップガイドにも適用することができる。この場合は本明
細書の記述における上下の方向を逆の方向に観念すれば
良い。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明にあっては、ブリ
ッジ片はフレームから緩やかに傾斜して後方へ延びるの
で、絡み付いた釣糸をスムーズに抜くことができる。そ
して、ブリッジ片の長さはその傾斜を緩やかにした分増
すことになるが、ブリッジ片の長手方向と直交する断面
形状を少なくとも1つの屈曲部を有する形状にしたため
に、強度の低下を招くこと無く板厚を薄くすることがで
き、従って、重量を増やさないで済む。
【0026】請求項2の発明にあっては、2つのブリッ
ジ片の断面形状を、屈曲部が外側に位置した互いに左右
対称の略L字形を為す形状にしたので、ブリッジ片の耐
曲げ強度を充分担保することができると共に、形状が比
較的簡単であるために加工を容易に行うことができる。
また、ブリッジ片はその屈曲部が外側にあって外側面に
はエッジが存在しないので、この外側面をこするように
滑る釣糸が切れる惧れは無い。
【0027】請求項3の発明にあっては、フレームの筒
状部の後方を向いた縁からブリッジ片が後方へ延びてい
るので、フレームとブリッジ片とが金属板の折り曲げ加
工によって一体に形成されているにも拘らず、ブリッジ
片がフレームと連続する位置に、絡みついた釣糸の抜け
を阻止するような出っ張りが生じることは無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係るトップガイド
を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図2】図1に示すトップガイドの平面図である。
【図3】図1に示すトップガイドを竿先に装着した状態
で図2のA−A線に沿って切断した断面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係るトップガイド
を一部切り欠いて示す斜視図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態に係るトップガイド
を一部切り欠いて示す斜視図である。
【符号の説明】
1 釣竿用トップガイド 5 ガイドリング 7 フレーム 9 支脚片 11 ブリッジ 13 (ブリッジの)後端部 15 取付足 17 竿挿入パイプ 19 筒状部 21 (筒状部の)後方を向いた縁 25 (ブリッジの)ブリッジ片 35 竿体 1A 釣竿用トップガイド 11A ブリッジ 41 (ブリッジの)後端部 1B 釣竿用トップガイド 11B ブリッジ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガイドリングを保持した環状のフレーム
    と、前記フレームから延びた支脚片と、前記支脚片の先
    端部に連結された竿挿入パイプと、前記フレームから緩
    やかに傾斜して後方へ延び後端は竿挿入パイプより後方
    へ離間した位置において互いに連続した左右2つのブリ
    ッジ片を有するブリッジと、竿体の外周面に着座して前
    記ブリッジの後端部を竿体に対して位置固定するための
    取付足とを備えた釣竿用トップガイドであって、2つの
    ブリッジ片はその長手方向と直交する断面形状が少なく
    とも1つの屈曲部を有する形状であるように折り曲げら
    れたことを特徴とする釣竿用トップガイド。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した釣竿用トップガイドに
    おいて、2つのブリッジ片の断面形状は、屈曲部が外側
    に位置した互いに左右対称のL字形を為す形状であるこ
    とを特徴とする釣竿用トップガイド。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した釣竿用トップガ
    イドにおいて、少なくともフレームとブリッジ及び取付
    足は金属板により一体に形成され、フレームの内周縁部
    以外の部分を後方へ向けて折り曲げることでガイドリン
    グを囲む筒状部を形成し、前記筒状部の後方を向いた縁
    からブリッジ片が延びていることを特徴とする釣竿用ト
    ップガイド。
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