JPH10290649A - 釣魚用投竿 - Google Patents

釣魚用投竿

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Publication number
JPH10290649A
JPH10290649A JP11535797A JP11535797A JPH10290649A JP H10290649 A JPH10290649 A JP H10290649A JP 11535797 A JP11535797 A JP 11535797A JP 11535797 A JP11535797 A JP 11535797A JP H10290649 A JPH10290649 A JP H10290649A
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JP
Japan
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line
rod
guide
fishing
hole
Prior art date
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Application number
JP11535797A
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English (en)
Inventor
Riyuuichi Oomura
▲りゅう▼一 大村
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Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fuji Industrial Co Ltd
Fuji Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラインガイドに絡み付いたラインの自動的な糸
抜けと螺旋状の糸ヨレのスムーズなチョークとを、重量
を増やすこと無く可能にする。 【解決手段】全ラインガイドを、竿尻側ガイドグループ
19と竿先側ガイドグループ21とトップガイド18に
区分し、竿尻側ガイドグループ19を為す3つのライン
ガイド11から13は円形のライン通し孔31aの軸方
向を竿体3と略平行にし竿先側へ行くに従って順に背を
低くし且つ口径を順に小さくし、竿先側ガイドグループ
21を為す4つのラインガイド14から17はフレーム
37を大きく傾斜させると共に竿先側へ行くに従って順
に背を低くし且つ縦長長円形のライン通し孔41aの口
径を順に小さくした。従って、竿の撓み性能や螺旋状の
糸ヨレのチョークを阻害することが無く、それでいて、
糸絡みの解消機能をも充分果たすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は釣魚用投竿に係り、
特に、多数のラインガイドを竿体にシリーズに装着して
成る所謂外通しタイプの釣魚用投竿に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】外通しタイプの釣魚用投竿にも様々な仕
様があるが、基本的には、リールから引き出されたライ
ン(釣糸)の走行経路を案内するためのラインガイドを
多数竿体(ブランク)の外周面にシリーズに装着するこ
とで構成される。今日、このタイプの釣魚用投竿に用い
られるラインガイドは、一般に、ライン通し孔が設けら
れたフレームと、このフレームを竿体に装着するための
取付部とを備えており、使用時は、そのライン通し孔に
リールから引き出されたラインを通すようになってい
る。ライン通し孔は、フレームに形成した孔に硬質なガ
イドリングを嵌合することによって形成されることが多
く、また、取付部としては縛り式のものとパイプ式のも
のが多用されている。
【0003】ところで、外通しタイプの釣魚用投竿に要
求される性能には実に様々なものがあるが、その中で
も、仕掛けの飛距離が長いこと、持ち重り感がしないこ
と、魚信感度が高いこと、狙ったポイントに仕掛けを正
確に投擲できること、リールから引き出されたラインの
螺旋状の糸ヨレをスムーズにチョークできること、フッ
キング時や獲物の取込み時に竿体の反発力を殺さないこ
と、ラインガイド等に対する糸絡みを解消し易いこと等
については、ラインガイドと深い関わりを持っているこ
とが知られている。即ち、ラインガイドの数や重量や大
きさと配列のバランス等は竿の持ち重り感、魚信感度、
反発力発揮性能、飛距離性能等を直接左右する要素であ
り、また、ラインガイドの背の高さやライン通し孔の口
径等は投擲性能やチョーク性能を左右する要素であり、
そして、ラインガイドの形状や大きさは糸絡み解消性能
を左右する最も重要な要素だからである。
【0004】これらの要求性能をできるだけ多く満たす
ための提案が従来から様々為されており、その一つとし
て、特開平8−294344号公報に記載された釣魚用
投竿がある。この釣魚用投竿においては、元ガイドとト
ップガイドとの間の中間点よりややトップガイド寄りの
位置に「最小内径チョークガイド」を配置し、リールか
ら引き出されたラインが帯びている螺旋状の糸ヨレのチ
ョークはこの「最小内径チョークガイド」でもって完了
されるようにし、そこから先のガイドはトップガイドに
向かって徐々に高さと内径を減少させている。
【0005】ラインガイドの配列構成をこのようにする
ことによって、穂先に近い位置でのラインガイドの総重
量が削減されるので、魚信感度が向上し且つ持ち重り感
が軽減されると共に、最小内径チョークガイドは元ガイ
ドとトップガイドとの間の中間点よりややトップガイド
寄りに配置されているので、ラインがある程度長い距離
走行する間に螺旋状の糸ヨレを無理なくチョークさせる
ことができ且つラインに与える抵抗をより少なくするこ
とができて飛距離性能を高めることができる。
【0006】また、近時においては、ラインガイドの数
を従来からの標準的な数よりある程度増やした仕様の投
竿が提案されており、このような仕様にすることで、竿
体の反発力が活かされたり、飛距離性能や魚信感度や投
擲の正確性が向上して来ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−294344号公報に記載された釣魚用投竿にあっ
ては、糸絡み解消性能は殆ど改善されていない。既知の
通り、実釣時における糸絡みは非常に重大な問題であ
る。即ち、糸絡みを解くための手間は思った以上に面倒
であり、特に、混み合った状況で行われることの多い船
釣りにあっては非常に厄介なことになってしまう。ま
た、糸絡みに気付かないで投擲したり獲物の取込みにか
かったりすると、ラインを切ってしまうとか、ラインガ
イドを変形させてしまうとか、最悪、穂先を折ってしま
うといった重大なダメージを招く原因になるからであ
る。
【0008】この糸絡みが略自動的に解消されるように
するための手段として最も多用されているのが所謂ブリ
ッジである。このブリッジは、フレームの上端部もしく
はその近くから後へ向って傾斜して延びるように設けた
もので、このブリッジが糸抜けの案内部として働くよう
にしている。ところが、このようなブリッジを設ける
と、その分、ラインガイドの重量が増して持ち重り感が
出てしまうと共に、竿体の撓み性を抑える範囲が大きく
なって竿の調子を殺してしまうという問題がある。この
点、特に、ラインガイドの数を増やした前記仕様の投竿
にあっては、ラインガイドの数が多いだけに、前記した
諸々の要求性能をいずれも損ねてしまう大きな問題とな
る。
【0009】そこで、ラインガイドのフレーム、即ち、
ライン通し孔が設けられている部位そのものを前倒れに
大きく傾けることを考えてみた。このようにすれば、フ
レーム自体が、従来のブリッジと同様に、糸抜けの案内
部としても機能するので、重量の増加を防ぐことができ
ると共に、竿の調子を殺さないで済む。しかしながら、
フレームの傾きに伴って、当然、ライン通し孔も前倒れ
に大きく傾くので、ラインの延びる方向から見たライン
通し孔の口径が著しく小さくなってしまい、ラインに与
える抵抗が増大し且つ螺旋状の糸ヨレのチョークがスム
ーズに行われ無くなってしまうという別の問題が生じ
る。この口径縮小の問題については、口径を予め大きく
しておくことも考えられるが、そのようにすると、結局
はラインガイドの総重量が大幅に増加して、前記した各
性能の殆ど全てを殺してしまうことになる。
【0010】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、竿の撓み性能や螺旋状の糸ヨレのチ
ョーク機能を阻害することが無く、それでいて、糸絡み
の解消機能を充分果たすことができる釣魚用投竿を提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明釣魚用投竿は、外通し型の投竿において、全
ラインガイドを、元ガイドを含む竿尻側ガイドグループ
と竿先側ガイドグループとトップガイドに区分し、竿尻
側ガイドグループを為すラインガイドはライン通し孔の
軸方向を竿体と略平行にし竿先側へ行くに従って順に背
を低く且つライン通し孔の口径を小さくし、竿先側ガイ
ドグループを為すラインガイドはフレームを竿先側へ向
けて大きく傾倒させると共に竿先側へ行くに従って順に
背を低く且つライン通し孔の口径を小さくしたものであ
る。
【0012】従って、竿尻側ガイドグループにおけるラ
インガイドのライン通し孔は軸方向が竿体と略平行であ
るために、これら各ラインガイドの口径は螺旋状の糸ヨ
レをチョークするのに必要な最小限の口径で済む。ま
た、糸絡みが最も起こり易い竿先側ガイドグループを為
す各ラインガイドのフレームは竿先側へ向けて大きく傾
倒した姿勢になっているため、そのフレーム自体が従来
のラインガイドにおけるブリッジと同様の糸抜け案内作
用を奏する。そして、この竿先側ガイドグループを為す
各ラインガイドを通るラインはその前に竿尻側ガイドグ
ループのラインガイドによってチョークが完了している
ために、傾倒姿勢に伴って口径が小さくなってもライン
に与える抵抗が増すことは殆ど無い。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の釣魚用投竿
において、竿尻側ガイドグループを為すラインガイドの
ライン通し孔を円形にしたものであり、これにより、螺
旋状の糸ヨレのチョークを担うラインガイドの大きさ及
び重量をより最小限のもので済ませることができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1又は2の釣魚
用投竿において、竿先側ガイドグループを為すラインガ
イドのライン通し孔を縦長の形状にしたものである。従
って、フレームが大きく傾倒した姿勢であるにも拘ら
ず、そのライン通し孔のラインの延びる方向から見た口
径は円形のライン通し孔における口径と略同じ大きさを
確保できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明釣魚用投竿を図面
に示した各実施の形態に従って説明する。図1から図4
は第一の実施の形態に係る投竿1を示すものである。3
は投竿1の竿体(ブランク)を示し、この竿体3は1ピ
ースタイプのものであって、その竿尻には握り5が外嵌
状に装着され、握り5の前側にはパイプ型のリールシー
ト7が装着されている。9はリールシート7に装着され
たスピニングリールを示す。
【0016】11、12、13、14、15、16、1
7及び18はラインガイド(導糸環)を示し、これらラ
インガイド11、12、13、14、15、16、17
及び18は竿体3の外周面の下頂部に、互いに間隔をお
いて一列に並んだ状態で、装着されている。この8つの
ラインガイド11、12、13、14、15、16、1
7及び18のうち、竿尻側の3つのラインガイド11、
12及び13が竿尻側ガイドグループ19を構成し、竿
尻側から数えて4番目から7番目までの4つのラインガ
イド14、15、16及び17が竿先側ガイドグループ
21を構成する。そして、竿先端部に装着されたライン
ガイド18がトップガイドである。
【0017】竿尻側ガイドグループ19を構成する3つ
のラインガイド11、12及び13は、サイズが異なる
点を除き、その構造は互いに同じである(図3、図4参
照)。このラインガイド11、12及び13は、円環状
をしたフレーム23と、フレーム23の左右両側部から
各別に後上方へ向けて延びた後側支脚25と、フレーム
23の上頂部から前上方へ向けて延びた前側支脚27
と、これら前後の支脚25、27の先端から各別に延び
た水平な舌片状の取付足29、29´と、フレーム23
に固定されたガイドリング31とから成る。フレーム2
3と前後の支脚25、27及び取付足29、29´はい
ずれも金属板のプレス加工によって一体に形成されてい
る。そして、左右2つの後側支脚25は、フレーム23
から互いに外側へやや湾曲するように延びたのち先端に
おいて互いに閉じた形をしている。
【0018】ガイドリング31はセラミック等の硬質な
材料によって真円形に形成され、フレーム23の孔23
aに嵌合され且つ接着されている。ガイドリング31の
孔がライン通し孔31aであって、このライン通し孔3
1aの中心軸33(図4参照)は、取付足29と29´
が位置する水平面と平行な方向に対して4°程度前上が
りに傾いている。そして、3つのラインガイド11、1
2及び13のサイズの違いは、この順序で、外形及びガ
イドリング31の口径が小さくなる点だけである。
【0019】このようなラインガイド11、12及び1
3は、取付足29、29´が竿体3の外周面の下頂部に
着座した状態で竿体3に固定され、その固定は取付足2
9、29´を竿体3に縛り糸35(図3参照)で縛り付
け且つ接着することで行う。この場合、ラインガイド1
1、12、13を各ガイドリング31の中心軸33が互
いに一致する間隔でもって配列する。従って、3つのラ
インガイド11、12及び13に共通の軸は、竿体3と
平行な方向に対して僅かに前上がりに傾斜する。この傾
斜は前記スピニングリール9が有するスプール9aの軸
の傾きと略一致する。
【0020】これらラインガイド11、12及び13の
うち竿尻に一番近いラインガイド11が元ガイド、この
元ガイド11から数えて三番目のラインガイド13がチ
ョーク終端ガイドであり、このチョーク終端ガイド13
は竿体3の先端からリールシート7までの間の丁度中間
辺りに位置する。
【0021】竿先側ガイドグループ21を構成するライ
ンガイド14、15、16及び17も、サイズが異なる
だけで、その構造は互いに同じである(図3、図4参
照)。ラインガイド14、15、16及び17は、長円
形、具体的には、陸上競技用トラックと同様の形(以
下、同じ)の外形をしたフレーム37と、このフレーム
37の長手方向における一端から延びた舌片状の取付足
39と、フレーム37に固定されたガイドリング41と
から成る。フレーム37と取付足39は金属板のプレス
加工によって一体に形成されると共に、これらフレーム
37と取付足39とは略140°の開き角でもって屈曲
されている(図4参照)。フレーム37はその外周部を
折り曲げることで形成された周壁43を有し、また、こ
のフレーム37の反取付足39側へ偏寄した位置にはフ
レーム37の長手方向に沿う方向で長い長円形をしたリ
ング取付孔37aが形成されている。
【0022】ガイドリング41は、上記リング取付孔3
7aと相似した長円形をしており、その孔がライン通し
孔41aであり、このライン通し孔41aの長軸寸法は
短軸寸法の略1.5倍になっている。そして、ガイドリ
ング41はリング取付孔37aに内嵌され且つ接着され
ることでフレーム37に固定され、その大部分が周壁4
3の内側に納まることで外側からの衝撃に対して保護さ
れるように設けられている。これら4つのラインガイド
14、15、16及び17のサイズ差は、この順序で、
外形及びガイドリング41の口径が小さくなる点だけで
ある。
【0023】このようなラインガイド14、15、16
及び17は、いずれもその取付足39がフレーム37の
後側に来ている向きで、取付足39を竿体3の外周面に
着座させた状態で竿体3に固定し、その固定は、取付足
39を竿体3に縛り糸35で縛り付け且つ接着すること
で行う。従って、これらラインガイド14、15、16
及び17のフレーム37は、いずれも、竿体3の外周面
から下斜め前側へ向けて突出する姿勢になり、竿体3の
軸方向に対しては略40°の開き角で大きく傾斜する。
【0024】そして、フレーム37のこのような傾きに
従って、各ガイドリング41の軸も前上がりの急勾配で
傾斜するが、前記したようにガイドリング41のライン
通し孔41aの長軸寸法は短軸寸法の略1.5倍になっ
ているので、このライン通し孔41aを竿体3の軸方向
から見た形状(以下、「水平視形状」という)は円に近
い形を呈する。尚、ラインガイド14、15、16、1
7の配列は各ライン通し孔41aの水平視形状の中心が
同一直線上にあるようにする。
【0025】トップガイド18は、細身の取付パイプ4
5と、円環状のフレーム47と、このフレーム47の上
頂部から延びて取付パイプ45の前端部に連結された支
脚49と、フレーム47の左右両側部から延びて取付パ
イプ45の後端部外周面に連結されたブリッジ51と、
フレーム47に嵌め込まれた真円形のガイドリング53
とから成る。このようなトップガイド18は、取付パイ
プ45に竿体3の竿先端部が挿入され且つ接着されるこ
とで竿体3に固定され、そのガイドリング53の軸はラ
インガイド14、15、16、17の水平視形状におけ
る軸と略同軸上に位置する。
【0026】投竿1は以上のように構成されている。従
って、図1を見て分かるように、竿尻側ガイドグループ
19を為すラインガイド11、12、13が有する各ガ
イドリング31のライン通し孔31aの中心軸33は、
竿体3の軸方向に対して略4°前上がりに傾斜した直線
L上に配列されており、この直線Lはリールシート7に
装着されたスピニングリール9のスプール9aの軸と略
一致する。また、竿先側ガイドグループ21を為すライ
ンガイド14、15、16、17が有する各ガイドリン
グ41のライン通し孔41aの水平視形状での軸は上記
直線Lの延長上又はそれに近い直線上に配列されてい
る。
【0027】55はスピニングリール9から引き出した
ラインを示し、ライン55は元ガイド11からトップガ
イド18まで順次通され、その先端には図示しない仕掛
けが連結される。そこで、この投竿1を振って仕掛けを
キャスティングすると、スピニングリール9からはライ
ン55が螺旋状の糸ヨレを伴って引き出されて来るが、
その螺旋状の糸ヨレは、竿体3の長さの半分程度の距離
を有して配列された竿尻側3つのラインガイド11、1
2、13のライン通し孔31aを通る間に無理なくスム
ーズにチョークされ、チョーク終端ガイド13を抜ける
ところで略直線状になり、その状態で竿先側のラインガ
イド14、15、16、17及びトップガイド18を通
されて行く。
【0028】そして、何らかの原因により、竿先側ライ
ンガイド14、15、16、17のいずれかにライン5
5が絡み付いた場合は、竿先を軽く振るか又は仕掛けを
キャストすると、絡みついているライン55に前方への
張力が生じ、その張力によって、絡みついたライン55
はフレーム37及び/又はガイドリング41の下斜面を
滑って略自動的に抜けて行く。即ち、傾倒した姿勢のフ
レーム37とガイドリング41の上面が糸抜け案内作用
を奏する。
【0029】このように、投竿1にあっては、竿先側の
ラインガイド14、15、16、17のフレーム37を
大きく傾倒させたことによって、ブリッジを設けなくて
も糸絡みを略自動的に解消することができると共に、ブ
リッジを有しない分、竿先に近い位置でのラインガイド
の総重量が削減されるので、魚信感度が向上し且つ持ち
重り感が軽減される。そして、チョーク終端ガイド13
は元ガイド11とトップガイド18との間の略中間に配
置されているために、この元ガイド11からチョーク終
端ガイド13に至る距離を十分稼ぐことができ、それに
より、ライン55の螺旋状の糸ヨレを無理なくチョーク
させることができる。このことは、ライン55に与える
抵抗をより少なくすることができるので、飛距離性能が
高まることを保証できる。
【0030】また、竿先側ガイドグループ21を為す各
ラインガイド14、15、16、17のガイドリング4
1は大きく傾斜しているにも拘らず、その形は長円形を
しているので、実質的な口径は従来の竿先側ラインガイ
ドのガイドリングにおける口径と略変わり無く、この点
においてもラインに与える抵抗が増すのを防止してい
る。以上のように、ラインガイドの総重量を増やすこと
無く糸絡みの自動的解消を果たすことができるので、ラ
インガイドの数を増やして竿の反発力を活かすようにし
た仕様の投竿にも、その諸性能を阻害すること無く適用
することができる。
【0031】図5は本発明の第二の実施の形態に係る投
竿1Aを示すものである。この実施の形態に示す投竿1
Aが前記第一の実施の形態に示した投竿1と比較して大
きく相違する点は、使用するリールがベイトキャスティ
ングリールであることのみである。従って、説明は上記
相違点についてだけ行い、その余の部分については、図
面の各部に前記投竿1における同様の部位に付した符号
と同じ符号を付することにより説明を省略する。このよ
うな符号の使い方とその意味は後述する第三の実施の形
態においても同様とする。
【0032】57はリールシート7に取り付けられたベ
イトキャスティングリールを示し、このリール57が有
する図示しないレベルワインドは、キャスト時において
は位置がロックされる。そこで、この投竿1Aを振って
仕掛けをキャストすると、ベイトキャスティングリール
57からはライン55が引きだ出される。このとき、ベ
イトキャスティングリール57のレベルワインドがその
移動範囲における端に来てロックされていた場合は、こ
のリール57から引き出されるライン55は各ガイドリ
ング31の中心軸33から右側又は左側へ外れた経路を
通って来ることになるが、その走行経路はリール57か
らチョーク終端ガイド13に至るまで屈曲することは殆
ど無い。
【0033】即ち、前記したように、竿尻側ガイドグル
ープ19を構成している各ラインガイド11、12、1
3のライン通し孔41aは、いずれも円形で、その口径
は前側へ行くに従って順次小さくされているので、これ
ら3つのライン通し孔41aの全てに内接する仮想空間
は後ろ側に向かって拡径した細身の円錐形を為し、この
円錐形の空間を後へ延長すると、リール57のレベルワ
インドの移動範囲の略全体が上記円錐形の空間に含まれ
るからである。従って、リール57から引き出されてく
るライン55は竿尻側ガイドグループ19のラインガイ
ド11、12、13をスムーズに通される。この投竿1
Aでの竿先側ラインガイド14から17による糸抜け案
内作用も投竿1における場合と同様に働く。
【0034】図6は本発明の第三の実施の形態に係る投
竿1Bを示すものである。この実施の形態に示す投竿1
Bが前記第一の実施の形態に示した投竿1と比較して相
違する点は、使用するリールが太鼓リール59であるこ
とのみである。太鼓リール59のスプールは、キャスト
時においては軸方向が竿体3と平行になるように向きを
変えられるため、ライン55の引出は、スピニングリー
ル9の場合と同様、螺旋状の糸ヨレを帯びて来る。従っ
て、この投竿1Bにおけるチョーク作用や糸抜け案内作
用については、前記投竿1におけると同様に奏する。
【0035】以上、本発明の実施の形態について詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設
計の変更などがあっても本発明に含まれる。例えば、実
施の形態においては、竿尻側ガイドグループのラインガ
イドを3個とし、竿先側ガイドグループのラインガイド
を4個としたが、各ガイドグループにおけるラインガイ
ドの数は、竿体の長さや調子等に応じて選択するべきも
のである。竿先側ガイドグループを為すラインガイドを
縦長形状にする場合は、実施の形態に示した長円形の他
に、楕円形等が考えられる。
【0036】また、実施の形態においては、竿先側ガイ
ドグループを為すラインガイドのフレームの傾きを竿体
に対して略40°の開き角を為す大きさとしたが、この
傾きの大きさはある程度の幅の中で選択すべきものであ
って、少なくとも、このラインガイドのフレームに巻き
付くように絡んだラインを前方から引っ張るだけでスム
ーズに抜ける傾きであれば良い。尚、本発明を実施する
に際して、竿尻側ガイドグループを為すラインガイドの
ライン通し孔の軸方向を、ラインのチョーク作用を低下
させない限度においてある程度傾斜させることも考えら
れる。勿論、このライン通し孔の軸を竿体の軸と平行に
しても殆ど問題無い。
【0037】更に、各ラインガイドの具体的な形状が実
施の形態に示したものに限られることの無いことは勿論
であり、フレームや支脚の形状及び数は既知のラインガ
イドにおけるものの中から選択すれば良く、竿体への取
付部については実施の形態に示した縛り式に限らず所謂
パイプ式であっても良く、更には、振出しタイプの投竿
にあっては移動式のものであって良いことは勿論であ
る。そして、実施の形態においては、本発明を1ピース
タイプの所謂ルアー竿に適用したが、本発明はこのよう
な種類の投竿に限らず、投げ釣り用、磯釣り用、船釣り
用、渓流釣り用その他各種仕様の釣魚用投竿に広く適用
することができる。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明釣魚用投竿にあっ
ては、竿尻側ガイドグループを為す各ラインガイドのラ
イン通し孔は軸方向が竿体と略平行であるために、これ
らラインガイドの口径は螺旋状の糸ヨレをチョークする
のに必要な最小限の口径で済む。そして、糸絡みが最も
起こり易い竿先側ガイドグループを為す各ラインガイド
のフレームは竿先側へ向けて大きく傾倒した姿勢になっ
ているので、このフレーム自体が従来のラインガイドに
おけるブリッジと同様の糸抜け案内作用を奏する。しか
も、この竿先側ガイドグループを為す各ラインガイドを
通るときのラインは、その前に竿尻側ガイドグループの
ラインガイドを通されることで螺旋状の糸ヨレのチョー
クが殆ど完了しているので、フレームの傾倒に伴ってラ
イン通し孔の口径が小さくなっても、ラインに与える抵
抗が増すことは殆ど無い。
【0039】従って、本発明によれば、螺旋状の糸ヨレ
のチョーク機能と糸絡みの解消機能とを十分果たすこと
ができ、それでいて、いずれのガイドグループにおいて
もラインガイドの重量を増やさないで済むので、ライン
ガイドの数が多い仕様の投竿であっても、竿の持ち重り
感や魚信感度、反発力発揮性能、飛距離性能等の各種要
求性能を維持することができる。
【0040】請求項2の発明によれば、竿尻側ガイドグ
ループを為すラインガイド、即ち、螺旋状の糸ヨレのチ
ョークを担うラインガイドのライン通し孔は円形である
から、このラインガイドの重量をより最小限のもので済
ませることができる。
【0041】請求項3の発明によれば、竿先側ガイドグ
ループを為すラインガイドのライン通し孔は縦長の形状
であるから、フレームが竿先側へ向けて大きく傾倒した
姿勢であるにも拘らず、ライン通し孔をラインの延びる
方向から見た形状は円形に近い形になるため、このライ
ン通し孔の口径は円形のライン通し孔における口径と略
同じ大きさを確保できる。従って、ライン通し孔が竿先
側へ向けて大きく傾倒していてもラインの走行の抵抗が
増すことは無く、それでいて、フレームの形状は縦寸法
が伸びるだけで横幅は拡げる必要が無いために、重量の
増加を必要最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る釣魚用投竿の
側面図である。
【図2】図1に示す釣魚用投竿の底面図である。
【図3】図1に示す釣魚用投竿の要部を拡大した斜視図
である。
【図4】図1に示す釣魚用投竿の要部を拡大した縦断面
図である。
【図5】本発明の第二の実施の形態に係る釣魚用投竿の
側面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る釣魚用投竿の
側面図である。
【符号の説明】
1 釣魚用投竿 3 竿体 9 リール 11 ラインガイド(元ガイド) 12 ラインガイド 13 ラインガイド 14 ラインガイド 15 ラインガイド 16 ラインガイド 17 ラインガイド 18 ラインガイド(トップガイド) 19 竿尻側ガイドグループ 21 竿先側ガイドグループ 23 フレーム 29 取付部 29´ 取付部 31a ライン通し孔 37 フレーム 39 取付部 41a ライン通し孔 55 ライン 1A 釣魚用投竿 57 リール 1B 釣魚用投竿 59 リール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リールから引き出されたラインが通される
    ライン通し孔を有したフレームと竿体への取付部とを備
    えたラインガイドを多数竿体に装着して成る釣魚用投竿
    であって、全ラインガイドを、元ガイドを含む竿尻側ガ
    イドグループと竿先側ガイドグループとトップガイドに
    区分し、竿尻側ガイドグループを為すラインガイドはラ
    イン通し孔の軸方向を竿体と略平行にし竿先側へ行くに
    従って順に背を低く且つライン通し孔の口径を小さく
    し、竿先側ガイドグループを為すラインガイドはフレー
    ムを竿先側へ向けて大きく傾倒させると共に竿先側へ行
    くに従って順に背を低く且つライン通し孔の口径を小さ
    くしたことを特徴とする釣魚用投竿。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した釣魚用投竿において、
    竿尻側ガイドグループを為すラインガイドのライン通し
    孔を円形にしたことを特徴とする釣魚用投竿。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載した釣魚用投竿にお
    いて、竿先側ガイドグループを為すラインガイドのライ
    ン通し孔を縦長の形状にしたことを特徴とする釣魚用投
    竿。
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