JP3737228B2 - 糸ガイド - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、リール、特にスピニングリールから繰り出される撚りのかかった釣糸を糸絡みなく安定的にガイド出来る元竿側の糸ガイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
リール、特にスピニングリール(12')を使用して釣糸(8')を巻き取ったり繰り出したりしているとリール(12')の性質上釣糸(8')に次第に撚りが掛かってくる事になる。この撚りは非常にやっかいなもので、釣糸(8')がカールしてループが出来易くなり、このループが釣糸(8')自体のもつれの原因になったり、糸ガイド(B')に絡み付く原因となる。特に、スピニングリール(12')から引き出された直後の部分では釣糸(8')がカールしていてループを作りやすく、図5に示すように従来の糸ガイド(B')のように丸孔(3')を有するガイドリング部(6')が脚部(6a')によって元竿(10')から突出している場合、撚りの掛かった釣糸(8')が弛むとループを作って瞬間的にガイドリング部(6')を支えている脚部(6a')にキリキリと絡んでしまう事になる。
【0003】
例えば、遠投中に釣竿(5')が撓んで釣糸(8')が緩むと一瞬にして釣糸(8')がループを作って釣糸(8')が前述のように脚部(6a')に絡み、次の瞬間、釣糸(8')が伸び切った時に釣糸(8')の先端部分に装着されている重りや餌籠などの荷重が釣糸(8')の絡まり部分に衝撃的に加わり、この部分から切断して釣り針などの仕掛けもろとも水中に飛び込んでなくなってしまう。
また、遠投中でないときに絡まりが発生すれば、釣りを中断して絡まりを解消しなければならず、釣りの興趣を殺ぐだけでなく足場の悪い岩場での作業は長い釣竿(5')を操らなければならないため非常に危険である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決課題は、リール、特にスピニングリールの使用による撚りが釣糸に発生したとしても安定的なガイドが出来且つ糸絡みが生じない元竿側の糸ガイドの開発にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
『請求項1』は前記課題の具体的解決手段で「板材を屈曲して屈曲部(イ)に近づく程すぼまった形に形成された糸ガイド(A)であって、リール側の屈曲片部(1)に釣糸導入用の丸孔(3)が形成され、穂先側の屈曲片部(2)に沿って長孔(4)が屈曲片部(2)に形成されており、リール側の屈曲片部 (1) と穂先側の屈曲片部 (2) との間の角度が直角で、リール側の屈曲片部 (1) が穂先側の屈曲片部 (2) より短かく、釣竿 (5) に取り付けた形状が直角三角形となるような形状に形成されており、丸孔 (3) の直径は長孔 (4) の横幅より大きく形成されている」事を特徴とする。
【0006】
これによれば、糸ガイド(A)は板材を屈曲して屈曲部(イ)に近づく程すぼまった形(本実施例では略三角形状)に形成したのものであるから、釣糸(8)が何らかの弾みで糸ガイド(A)に巻き付こうとしても滑ってしまい、糸絡みが生じない。また、獲物が掛かったり、遠投したりして釣竿(5)が大きくしなり、強い張力が釣糸(8)に加わると釣糸(8)も釣竿(5)のしなりに合わせて元竿側の糸ガイド(A)のガイド部材(6)の丸孔(3)や中間竿(13)の糸ガイド(14)のガイドリング(14a)に強く接触してガイドされるが、長孔(4)側では釣糸(8)の移動方向に長孔(4)が形成されているため、接触抵抗が生じず釣糸(8)を入り口と出口の2箇所でガイドするようになっているものの、摩擦抵抗による損失がない。
【0007】
【実施例】
以下、本発明を図示実施例に従って詳述する。糸ガイド(A)は板材を山形に屈曲して形成されたもので、リール側の屈曲片部(1)と穂先側の屈曲片部(2)とで構成されている。勿論、屈曲形状は山形に限られるものでなく、屈曲部(イ)に近づく程すぼまった形、例えば円弧状や台形であればよい。
リール側の屈曲片部(1)の先端にはリール側取付脚部(1a)が設けられており、穂先側の屈曲片部(2)の先端に穂先側取付脚部(2a)が設けられている。図の実施例ではリール側の屈曲片部(1)と穂先側の屈曲片部(2)との間の角度が直角で、リール側の屈曲片部(1)が穂先側の屈曲片部(2)より短かく、釣竿(5)に取り付けた形状が直角三角形となるような形状に形成されている。
【0008】
リール側屈曲片部(1)に形成された通孔には釣糸導入用の丸孔(3)が形成されている丸型ガイド部材(6)が嵌め込まれ、穂先側の屈曲片部(2)には、屈曲片部(2)に沿って形成された取付孔に釣糸(8)ガイド用の長孔(4)が形成されている長円形ガイド部材(7)が嵌め込まれている。
本実施例では、丸孔(3)の直径は長孔(4)の横幅より大きく形成されている。
なお、両屈曲片部(1)(2)には脚部(1a)(2a)にかけて軽量化と釣竿(5)《ここでは元竿(10)》への添わせやすさを容易にするための窓(1b)(2b)が形成され且つ脚部(1a)(2a)の当接面は凹面状に形成されている。
【0009】
ガイド部材(6)(7)は、アルミナ、タングステンカーバーイド、炭化珪素、窒化珪素、硼窒化珪素及び必要に応じて用いられるバインダなどを原料とする超硬合金やセラミックスなど耐摩耗性に優れた部材で形成されており、釣糸(8)の摺接に耐え得るようになっている。
【0010】
この糸ガイド(A)は図2のように短いリール側屈曲片部(1)を竿尻側に向けて釣竿(5)の元竿(10)の先端側に取り付けられ、両脚部(1a)(2a)が固定される。本実施例では固定糸(11)を巻き付けて固定しているが、固定方法は別段問わない。
【0011】
次に、作用について説明する。元竿(10)にリール(12)を装着し、釣糸(8)を引き出し、まずガイド用の丸孔(3)に外側から通し、次に長孔(4)に内側から通して外に引き出す。引き出された釣糸(8)は中間竿(13)に装着されたガイド(14)に挿通され、最後に穂先(15)のトップガイド(16)から引き出される。このようにして釣糸(8)は糸ガイド(A)から中間のガイド(14)を経てトップガイド(16)まで通されるのであるが、リール(12)から引き出された釣糸(8)は撚りが掛かっているために釣糸(8)が弛むとカールしてループを描き捩れ易くなる。
【0012】
リール(12)から引き出されたこのような状態の釣糸(8)は、まずガイド用の丸孔(3)に外側から通されるので、カールやループが生じても通り易く、次に幅狭の長孔(4)に内側から通されるので、カールやループが規制されて外に引き出される。このように糸ガイド(A)の入り口と出口の形状が相違し且つ入り口と出口の2箇所でガイドされるために釣糸(8)のガイドがより安定的に行われる。
【0013】
更に、本発明の糸ガイド(A)は板材を屈曲して形成した略三角形状のものであるから、釣糸(8)が何らかの弾みで糸ガイド(A)に巻き付こうとしても滑ってしまい、糸絡みが生じない。
【0014】
また、釣竿(5)は獲物が掛かったり、遠投したりする場合に大きくしなって強い張力が釣糸(8)に掛かるため、高速で繰り出されつつ釣糸(8)が釣竿(5)のしなりに合わせて釣竿(5)に近接したり離間したりした時に、元竿側の糸ガイド(A)の丸孔(3)が形成されているガイド部材(6)及び中間竿(13)のガイド(14)のガイドリング(14a)やトップガイド(16)に強く接触することになる。この場合、元竿側の糸ガイド(A)では、穂先側の屈曲片部(2)の長孔(4)が釣糸(8)の移動方向に長く形成されているため、釣糸(8)が長孔(4)内を自由に移動して接触せず接触抵抗は生じない。換言すれば、元竿側の糸ガイド(A)にあっては、釣糸(8)を入り口と出口の2箇所でガイドするようになっているものの、強く接触するのは丸孔(3)側だけであるので、抵抗による損失がない。
【0015】
その結果、リール(12)から繰り出された釣糸(8)は、その撚りによりカールしてループを描き易くなっていても元竿(10)側の糸ガイド(A)に絡み付く事なく正確にガイドされるし、遠投時に釣糸(8)の接触抵抗が大きくなって飛距離が減じるというようなこともない。
【0016】
【発明の効果】
本発明によれば、元竿側の糸ガイドは板材を屈曲して屈曲部に近づく程すぼまった形に形成したのものであるから、釣糸が何らかの弾みで糸ガイドに巻き付こうとしても滑ってしまい、糸絡みが生じない。
また、元竿側の糸ガイドは入り口と出口の2箇所でガイドするようになっているにもかかわらず、釣糸の繰り出し時や巻取り時に強く接触するのは丸孔側だけで長孔は接触しないので、入り口と出口の2箇所でガイドするようになっているにも拘わらず、接触抵抗が増加しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)…本発明の元竿側糸ガイドを装着した釣竿の正面図
(b)…本発明の元竿側糸ガイドを装着した釣竿が撓んだ時の正面図
【図2】本発明の一部を省略した部分断面図
【図3】本発明の元竿側の糸ガイドの装着部分を拡大した斜視図
【図4】従来例の正面図
【図5】従来例の元竿側の糸ガイドの装着部分を拡大した斜視図
【符号の説明】
(A)…本発明の糸ガイド
(1)…竿尻側の屈曲片部
(2)…穂先側の屈曲片部
(3)…丸孔
(4)…長孔
(5)…釣竿
(6)…丸形ガイド部材
(7)…長形ガイド部材
(8)…釣糸
Claims (1)
- 板材を屈曲して屈曲部に近づく程すぼまった形に形成された糸ガイドであって、リール側の屈曲片部に釣糸導入用の丸孔が形成され、穂先側の屈曲片部に沿って釣糸導出用の長孔が屈曲片部に形成されており、
前記リール側の屈曲片部と前記穂先側の屈曲片部との間の角度が直角で、前記リール側の屈曲片部が前記穂先側の屈曲片部より短かく、釣竿に取り付けた形状が直角三角形となるような形状に形成されており、前記丸孔の直径は前記長孔の横幅より大きく形成されている事を特徴とする糸ガイド。
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JP35695696A JP3737228B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 糸ガイド |
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Family
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Family Applications (1)
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JP35695696A Expired - Fee Related JP3737228B2 (ja) | 1996-12-25 | 1996-12-25 | 糸ガイド |
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- 1996-12-25 JP JP35695696A patent/JP3737228B2/ja not_active Expired - Fee Related
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