JP3093029B2 - 光ディスク媒体の製造方法 - Google Patents
光ディスク媒体の製造方法Info
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Description
いた光ディスク媒体にチャッキング用のハブをUV樹脂
で接着する方法に関する。
を用いたものと、近年普及してきた合成樹脂基板を用い
たものとがあるが、図5にガラス基板を用いた光ディス
ク媒体のハブ接着方法を示す。
び記録膜を備えた2枚のガラスディスク1、2を背中合
わせにして、接着剤3で接着する。次に、(2)のよう
にUV樹脂などの接着剤4を塗布したハブ5を中心孔6
に挿入し、(3)において紫外線を照射して硬化させ
る。最後に、前記ハブ5の外側の中心孔6中に、反対側
からハブ7を挿入し、UV樹脂などの接着剤8を硬化さ
せる。
を接着固定するには、光ディスク媒体の中心とハブ5の
中心を位置合わせした状態で接着しなければならない。
そのために、図6(1)に示すような装置が用いられ
る。9はX−Yテーブルであり、その上に光ディスク媒
体Gdを載せ、吸引孔10で真空吸着した状態で、X−Y
方向に移動するようになっている。
可能になっている。この装置において、(1)図のよう
に、光ディスク媒体Gdを吸着して、光ディスク媒体Gdの
案内溝の中心がハブ12の中心と一致するように、X−
Yテーブル9で位置合わせする。また、ボス11を鳩目
状のハブ12中に挿入し、ハブ12を支持した状態で上
昇させることで、(2)のようにハブ12を光ディスク
媒体Gdの中心孔6に挿入する。
14が塗布されているため、(2)図のように、ボス1
1でフランジ部13を光ディスク媒体Gdに押しつけるこ
とで、UV樹脂14が延ばされるので、この状態で紫外
線UVを照射すると、UV樹脂14が硬化し、ハブ12
が光ディスク媒体Gdに接着される。次いで、ボス11を
ハブ12から退避させ、X−Yテーブル9の真空吸着を
解除して、光ディスク媒体Gdを開放することで、接着工
程が完了する。
光ディスク媒体Gdの場合は、特に問題は無かったが、変
形しやすい合成樹脂製の光ディスク媒体に従来法でハブ
接着した場合は、図7(2)に示すように、光ディスク
媒体Pdが変形し、高速回転させたときに面振れが発生す
る。そのために、光学ヘッドによるフォーカシングが不
可能となるので、不良品として排除しなければならず、
製品歩留りが低下する。
は、(2)のように合成樹脂製の光ディスク媒体PdがX
−Yテーブル9に吸着された状態で、下からボス11に
よってハブ12を押し上げるために、中心孔6側が上に
反ることに起因している。そして、このように反った状
態で、UV樹脂14が硬化するため、光ディスク媒体Pd
は、(3)図に示すように、半永久に反った状態とな
る。あるいは、ハブ接着時に発生した応力が残ったまま
となる。
着目し、合成樹脂製の光ディスク媒体にハブを接着する
際に、光ディスク媒体が変形したり応力が残存するのを
防止可能とすることにある。
ィスク媒体の製造方法の基本原理を説明するフローチャ
ートであり、は請求項1の発明、は請求項2の発明
である。合成樹脂製の光ディスク媒体の中心孔にチャッ
キング用のハブを挿入して、UV樹脂で接着固定する際
に、請求項1の発明は、X−Yテーブル上に光ディスク
媒体を吸着固定した状態で横移動させて、中心位置がハ
ブの中心と一致するように媒体芯出しした状態で、ハブ
を保持したボスを、光ディスク媒体に対して相対移動さ
せて、の(1)のように、ハブを光ディスク媒体の中
心孔に挿入し、ハブをUV樹脂で光ディスク媒体に仮接
着する。次いで、(2)のように、ハブからボスを退避
させた状態で、(3)のように紫外線を照射して、UV
樹脂を硬化させ、最後に(4)のようにX−Yテーブル
の吸着力を解除し、光ディスク媒体を開放する。
を、光ディスク媒体に対して相対移動させて、の
(1)のようにハブを光ディスク媒体の中心孔に挿入
し、ハブをUV樹脂で光ディスク媒体に仮接着した後
に、(2)のように、ボスをハブから退避させるととも
に、X−Yテーブルの吸着力も解除して光ディスク媒体
を開放した状態で、(3)のように紫外線を照射して、
UV樹脂を硬化させる。
心孔に挿入して、ハブがUV樹脂で光ディスク媒体に仮
接着されると、ハブからボスを退避させるため、光ディ
スク媒体の反りの原因となる、ボスによる押上げ力が発
生しない。この状態で、紫外線を照射して、UV樹脂を
硬化させるため、反りなどの変形や応力の残らない光デ
ィスク媒体を得ることができ、歩留りが向上する。
の中心孔に挿入して、ハブがUV樹脂で光ディスク媒体
に仮接着されると、ボスがハブから退避するとともに、
X−Yテーブルの吸着力も解除して光ディスク媒体が開
放された状態で、紫外線を照射して、UV樹脂を硬化さ
せる。このように、光ディスク媒体は、押上げボスから
もX−Yテーブルからも開放された状態で、UV樹脂が
硬化するので、光ディスク媒体の変形や残留応力をより
確実に防止できる。
が実際上どのように具体化されるかを実施例で説明す
る。図2は本発明の方法で光ディスク媒体にハブを接着
する工程を示す断面図である。まず、(1)のように、
ハブ12中にボス11を挿入して、ハブ12を支持した
状態で、フランジ部13上にUV樹脂14をリング状に
塗布する。
ピット側が上向きとなるように、X−Yテーブル9に吸
着した状態で、X−Yテーブル9を横移動させ、光ディ
スク媒体Pdの案内溝の中心が、前記のハブ12の中心と
一致するように、位置合わせする。
させて、ハブ12を光ディスク媒体Pdの中心孔6中に挿
入する。このとき、ハブ12のフランジ部13のUV樹
脂14が延ばされて、UV樹脂14の粘着力で、ハブ1
2が光ディスク媒体Pdに仮接着されるので、(3)に示
すように元の位置までボス11が下降しても、ハブ12
が落下する恐れはない。
ブ12から退避し、押し上げ力が解除された状態で、フ
ランジ部13と光ディスク媒体Pd間のUV樹脂14に紫
外線UVを照射して、硬化させる。その後、X−Yテー
ブル9の吸着力を解除して、光ディスク媒体Pdを開放す
ると、(4)のように反りの無い光ディスク媒体Pdが得
られる。
て、ハブ12から退避させるとともに、X−Yテーブル
9の吸着力も解除して、光ディスク媒体Pdを完全にフリ
ーにした状態で、フランジ部13のUV樹脂14に紫外
線を照射して硬化させる。したがって、光ディスク媒体
Pdの反りや残留応力をより確実に防止できる。
き、請求項2の方法でハブ接着した光ディスク媒体と図
7に示す従来方法でハブ接着した光ディスク媒体との面
触れ特性を比較した図である。横軸は光ディスク媒体の
製造プロセスにおける各工程であり、従来の製造方法で
は、白丸で示すように、光ディスク媒体の基板成型工程
や記録膜のスパッタ工程、保護コートの塗布工程、ハー
ドコート工程などの後の面触れ加速度は、10m/sec2とほ
ぼ一定しているのに対し、ハブ接着工程の後の面触れ加
速度は、28m/sec2と異常に高くなっている。
た場合は、黒丸で示すように、面触れ加速度はわずかし
か上昇していない。また、請求項1のように、光ディス
ク媒体PdをX−Yテーブル9に吸着した状態でハブ接着
した場合でも、三角印で示すように、従来の方法よりは
面触れ加速度が低下している。したがって、本発明の方
法でハブ接着した光ディスク媒体は、フォーカシング不
能となることはなく、光学的サーボによるトラッキング
を正確に行なうことが可能となる。
断面図であり、ボス11が押上げプランジャー15に対
し相対的に上下動できるように、押上げプランジャー1
5から分離するとともに、間に弱いコイルスプリング1
6を介在させてある。また、押上げプランジャー15の
上端面17は、ハブ12の中心線に対し垂直方向の平坦
面となっている。
げプランジャー15でボス11を上昇させて、ハブ12
を光ディスク媒体Pdの中心孔6に挿入した後、(3)の
ように押上げプランジャー15がさらに上昇して、フラ
ンジ部13が平坦面17で光ディスク媒体Pd側に押しつ
けられる。そのため、ボス11がハブ12から退避した
後も、フランジ部13が光ディスク媒体Pdの面と高い精
度で平行状態に位置決め接着されているので、UV樹脂
14に紫外線照射して硬化させると、非常に精度の高い
光ディスク媒体が得られる。
あるが、通常は磁性体を合成樹脂で被覆してなる複合ハ
ブが多用されている。複合ハブは、磁性体と光ディスク
媒体Pdとの熱膨張係数の差を縮小できるほか、強度や経
時変化などの問題も改善できる。
がUV樹脂で光ディスク媒体に仮接着されると、ハブか
らボスを退避させ、光ディスク媒体の反りの原因とな
る、ボスによる押上げ力が発生しない状態で、紫外線を
照射してUV樹脂を硬化させるため、反りなどの変形や
残留応力の無い光ディスク媒体を得ることができる。
ィスク媒体に仮接着されると、ボスがハブから退避する
とともに、X−Yテーブルから光ディスク媒体が開放さ
れた状態で、紫外線を照射してUV樹脂を硬化させるた
め、光ディスク媒体は、ボス11およびX−Yテーブル
9の両者から開放された状態で、UV樹脂が硬化するこ
とになり、光ディスク媒体の変形や残留応力をより確実
に防止できる。
ャートである。
る工程の実施例を示す断面図である。
図である。
る装置の実施例を示す断面図である。
プロセスを示す断面図である。
の縦断面図である。
接着するプロセスおよび問題点を示す縦断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂製の光ディスク媒体(Dp)の中心
孔(6) にチャッキング用のハブ(12)を挿入して、UV樹
脂で接着固定する際に、 X−Yテーブル(9) 上に光ディスク媒体(Dp)を吸着固定
した状態で横移動させて、中心位置がハブ(12)の中心と
一致するように位置決めした状態で、 ハブ(12)を保持したボス(11)を、光ディスク媒体(Dp)に
対して相対移動させて、ハブ(12)を光ディスク媒体(Dp)
の中心孔(6) に挿入し、ハブ(12)をUV樹脂で光ディス
ク媒体(Dp)に仮接着した後、ボス(11)を退避させた状態
で、紫外線を照射して、UV樹脂を硬化させることを特
徴とする光ディスク媒体の製造方法。 - 【請求項2】 合成樹脂製の光ディスク媒体(Dp)の中心
孔(6) にチャッキング用のハブ(12)を挿入して、UV樹
脂で接着固定する際に、 X−Yテーブル(9) 上に光ディスク媒体(Dp)を吸着固定
した状態で横移動させて、中心位置がハブ(12)の中心と
一致するように位置決めした状態で、 ハブ(12)を保持したボス(11)を、光ディスク媒体(Dp)に
対して相対移動させて、ハブ(12)を光ディスク媒体(Dp)
の中心孔に挿入し、ハブ(12)をUV樹脂で光ディスク媒
体(Dp)に仮接着した後、 ボス(11)を退避させるとともに、X−Yテーブル(9) の
吸着力を開放した状態で、紫外線を照射して、UV樹脂
を硬化させることを特徴とする光ディスク媒体の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04143014A JP3093029B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ディスク媒体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04143014A JP3093029B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ディスク媒体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05334729A JPH05334729A (ja) | 1993-12-17 |
JP3093029B2 true JP3093029B2 (ja) | 2000-10-03 |
Family
ID=15328939
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04143014A Expired - Fee Related JP3093029B2 (ja) | 1992-06-03 | 1992-06-03 | 光ディスク媒体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3093029B2 (ja) |
-
1992
- 1992-06-03 JP JP04143014A patent/JP3093029B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH05334729A (ja) | 1993-12-17 |
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