JP3091908B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

走査型プローブ顕微鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査型原子間力顕
微鏡(AFM: Atomic Force Microscope)に代表され
る走査型プローブ顕微鏡に係り、特に、高倍率観察時の
ノイズマージンが高く、解像度の良好な観察像が得られ
る走査型プローブ顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】AFM等の走査型プローブ顕微鏡では、
試料表面と走査プローブとの間の相互作用を利用して試
料表面の微細な組織や構造を検出するために、片持ち梁
の先端に探針を装着したカンチレバーが走査プローブと
して使用される。このようなカンチレバーを用いると、
探針を試料表面で走査した際に試料表面と探針との間に
は原子間力に基づく引力または斥力が発生する。したが
って、この原子間力をカンチレバーの撓み量として検出
し、この撓み量が一定となるように、すなわち試料表面
と探針との間隙が一定となるように試料ステージをZ軸
方向へ微動させる制御を実行すれば、その際の制御信号
あるいは検出された撓み量そのものが試料表面の形状を
代表するようになる。
【0003】図6は、従来の走査型プローブ顕微鏡の構
成の一例を示したブロック図である。試料ステージ55
上には試料52が載置され、試料52の上方には、カン
チレバー53の自由端に取り付けられた探針54が対向
して配置されている。カンチレバー53の撓み量は、レ
ーザ発生器71から放出されてカンチレバー53の背面
で反射されたレーザ光72のスポット位置を位置検出器
73で測定することにより検出される。
【0004】位置検出器73は、例えば4分割された光
検出電極から構成されており、カンチレバー53の撓み
量が0の時にはレーザ光72のスポットが該4分割電極
の中央に来るように位置合わせされている。このため、
カンチレバー53に撓みが発生すると、該レーザ光72
のスポットが該4分割電極上を移動し、4分割電極から
出力される電圧に差が発生する。この電圧差は差動増幅
器74によって増幅され、撓み量信号S1として比較器
75の非反転入力端子(+)に入力される。比較器75
の反転入力端子(−)には、カンチレバー53の撓み量
に関する目標値信号が目標値設定部79から入力され
る。
【0005】比較器75から出力される誤差信号S2
は、低域通過フィルタ80を経て比例積分(PI)制御
部76へ供給される。PI制御部76は、誤差信号S2
およびその積分値を合成した信号を、観察像信号を兼ね
たPI制御信号として、VCM(ボイス・コイル・モー
タ)駆動増幅器70および観察像信号増幅器77へ供給
する。VCM駆動増幅器70は、PI制御信号の電圧レ
ベルに応答した駆動(励磁)電流を出力してVCM81
を励磁するので、カンチレバー53は、PI制御信号の
電圧レベルに応答した距離だけZ方向へ微動される。観
察像信号増幅器77は、倍率指定部83によって指定さ
れた、Z方向に関する拡大倍率に応じた割合でPI制御
信号を増幅し、これを観察像信号S5として画像表示装
置(例えば、CRT)80へ供給する。
【0006】走査信号発生部78は、カンチレバー53
をXY方向へ微動させるためのXY走査信号SX ,SY
を発生する。倍率制御部82は、倍率指定部83によっ
て指定されたXY方向に関する拡大倍率に応じた割合で
走査信号SX ,SY を減衰する。拡大倍率に応じて減衰
された各走査信号SX ,SY はVCM駆動増幅器84へ
供給される。VCM駆動増幅器84は、各走査信号SX
,SY に基づいてVCM85を励磁し、カンチレバー
53をXY方向へ微動させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】走査型プローブ顕微鏡
でのXY方向に関する観察倍率は、試料表面での探針の
走査範囲を狭めることによって拡大され、上記した従来
技術では、拡大倍率に応じて倍率制御部82が各走査信
号SX ,SY を減衰し、この減衰された走査信号SX ,
SY を走査ラインL1を介してVCM駆動増幅器84へ
供給することで走査範囲が狭められていた。
【0008】一方、走査プローブ顕微鏡では、試料の表
面状態に応じてZ方向に関しても倍率設定が可能であ
り、上記した従来技術では、観察像信号増幅器77によ
るPI制御信号の増幅率として、倍率指定部83から高
い倍率を指定すればZ方向に関しても拡大が可能にな
る。図5は、従来のXY方向用のVCM駆動増幅器84
の構成を示したブロック図である。倍率制御部82によ
って減衰された走査信号は走査ラインL1を介して演算
増幅器A1の一方の差動入力端子に入力される。演算増
幅器A1の出力端子からは、走査ラインL1の電圧レベ
ルに応答し、かつ他方の差動入力端子に入力される基準
電圧Vref に応じて増幅された電流が出力されてVCM
85へ供給される。VCM85の出力電流は検出抵抗R
へ流れ込み、検出抵抗Rの端子電圧は演算増幅器A2の
一方の差動入力端子に印加される。演算増幅器A2の出
力電圧は、前記基準電圧Vref として演算増幅器A1の
他方の差動入力端子に印加される。
【0009】ここで、上記した従来技術では、演算増幅
器A1に入力される走査信号の電圧レベルは拡大倍率が
高くなるほど低下するため、同一レベルのノイズが走査
信号ラインL1に乗った場合でも、拡大倍率が高いほど
走査信号レベルに対するノイズレベルの比が高くなって
ノイズマージンが低下し、わずかなノイズが走査信号ラ
インL1に乗っただけでも解像度に大きな悪影響を及ぼ
してしまうという問題があった。
【0010】一方、Z方向に関しても、観察像信号増幅
器77に入力されるPI制御信号の電圧レベルは、試料
表面の凹凸が小さいほど低下する。このため、同一レベ
ルのノイズが信号ラインに乗った場合でも、試料表面の
凹凸が小さいほどPI制御信号のレベルに対するノイズ
レベルの比が高くなってノイズマージンが低下してしま
うという問題があった。
【0011】本発明の目的は、上記した従来技術の問題
点を解決し、拡大倍率や試料の表面状態にかかわらず常
にノイズマージンが高く、解像度の高い観察が可能な走
査型プローブ顕微鏡を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明では、試料表面に探針を近接させ、両者
の間隙が予定値に保たれるように、探針および試料の少
なくとも一方をZ方向へ微動させながら探針を試料表面
でXY方向に走査させる走査型プローブ顕微鏡におい
て、XY方向の走査信号に応じたXY駆動電流を出力す
るXY駆動制御手段と、前記XY駆動電流に応答して試
料表面で探針をXY方向へ微動させるXY方向微動手段
と、試料表面と探針との間隙を代表する信号に基づい
て、前記間隙を予定値に保つ比例積分制御を行うPI制
御手段と、PI制御信号に基づいて観察像信号を発生す
る手段と、前記PI制御信号に応じたZ駆動電流を出力
するZ駆動制御手段と、前記Z駆動電流に応答して探針
を試料に対してZ方向へ微動させるZ方向微動手段とを
設け、前記XY駆動制御手段は、XY走査信号の電圧レ
ベルに応答し、かつ拡大倍率に応じて制限したXY駆動
電流を出力するようにした。また、前記Z駆動制御手段
は、PI制御信号の電圧レベルに応答し、かつ拡大倍率
に応じて制限したZ駆動電流を出力するようにした。
【0013】上記した構成によれば、XY駆動制御手段
へは拡大倍率にかかわらず減衰されていないXY走査信
号が直接入力され、XY駆動制御手段からは、拡大倍率
に応じて制限された駆動電流が出力される。したがっ
て、XY走査信号のノイズマージンが上昇し、拡大倍率
にかかわらず常に解像度の高い観察像が得られるように
なる。
【0014】さらに、上記した構成によれば、Z駆動制
御手段からは、拡大倍率に応じて制限された駆動電流が
出力されてZ軸方向の微動量が制限される。換言すれ
ば、PI制御信号の電圧レベルに対するZ軸方向の微動
量が拡大倍率に応じて小さくなるので、試料表面の凹凸
が小さくても、拡大倍率を高くすればZ駆動制御手段へ
入力されるPI制御信号を大きくすることができる。し
たがって、PI制御信号のノイズマージンが上昇し、試
料の表面状態にかかわらず常に解像度の高い観察像が得
られるようになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明を詳
細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態である走
査型プローブ顕微鏡の信号処理装置のブロック図であ
り、前記と同一の符号は同一または同等部分を表してい
る。図6に関して説明した従来技術のブロック図と比較
すれば明らかなように、本実施形態では、走査信号SX
,SY を減衰するための前記倍率制御部82を除去
し、走査信号発生部78から出力された走査信号SX ,
SY が、拡大倍率に応じて減衰されることなくVCM駆
動増幅器90へ直接供給されるようにすると共に、倍率
指定部83はVCM駆動増幅器90に対して拡大倍率を
指示するようにした点に特徴がある。
【0016】さらに、本実施形態では、倍率指定部83
からの指示に応答した観察像信号増幅器77によるPI
制御信号の増幅率変更を廃止し、倍率指定部83は、V
CM駆動増幅器91に対して拡大倍率を指示するように
した点に特徴がある。図2は、前記VCM駆動増幅器9
0の第1実施形態の構成を示したブロック図であり、前
記と同一の符号は同一または同等部分を表している。本
実施形態では、前記走査信号発生部78から出力された
走査信号SX ,SY は、拡大倍率にかかわらず、減衰さ
れることなく走査ラインL1を介して演算増幅器B1の
一方の差動入力端子に直接入力される。演算増幅器B1
の出力端子は切換器101の可動接点c1に接続されて
いる。切換器101の一方の固定接点c2は抵抗R1、
R2の一端に共通接続され、他方の固定接点c3は抵抗
R1の他端およびVCM85の一端に共通接続されてい
る。前記抵抗R2およびVCMの他端は抵抗R3の一端
と共に演算増幅器B2の一方の差動入力端子に接続さ
れ、演算増幅器B2の出力端子は前記演算増幅器B1の
他方の差動入力端子に接続されている。
【0017】このような構成では、倍率指定部83から
出力される倍率指定信号によって切換器101の接点が
切り換えられ、可動接点c1が一方の固定接点c2側に
接続されると、演算増幅器B1の出力電流は、抵抗R1
およびVCM85を経由して抵抗R3へ流れ込む経路
と、抵抗R2のみを経由して抵抗R3へ流れ込む経路と
に分流される。また、可動接点c1が他方の固定接点c
3側に接続されると、演算増幅器B1の出力電流は、抵
抗R1、R2を経由して抵抗R3へ流れ込む経路と、V
CM85を経由して抵抗R3へ流れ込む経路とに分流さ
れる。
【0018】したがって、VCM85の抵抗値に応じて
各抵抗R1,R2の抵抗値を適宜に選択することによ
り、可動接点c1がいずれの固定接点c2,c3と接続
されているかに応じて、VCM85に供給される電流量
が変化する。この結果、VCM85へは、走査信号に応
答し、かつ拡大倍率に応じて減ぜられた駆動電流が供給
されることになり、観察倍率の拡大が可能になる。
【0019】たとえば、VCM85の抵抗値と抵抗R2
の抵抗値とが共にRであり、かつ抵抗R1の抵抗値が9
Rであり、抵抗R3に電流Iが流れる場合を考えると、
可動接点c1が固定接点c2と接続されれば、VCM8
5にはI・1/11,抵抗R2にはI・10/11の電
流が流れる。一方、可動接点c1が固定接点c3と接続
されれば、VCM85にはI・10/11,抵抗R2に
はI・1/11の電流が流れる。したがって、VCM8
5に流れる電流は、可動接点c1が固定接点c2に接続
されたときは固定接点c3に接続されたときの1/10
倍となり、拡大倍率は10倍となる。
【0020】このように、本実施形態によれば、走査ラ
インL1を介して演算増幅器B1に入力される走査信号
を減衰することなく、VCM85へ供給される電流量を
拡大倍率に応じて制御することができる。したがって、
走査ラインL1のノイズマージンが高くなり、拡大倍率
にかかわらず解像度の優れた観察像が得られるようにな
る。なお、拡大倍率が高くなるほどVCM85へ供給さ
れる電流量は小さくなるが、VCM85は電流駆動され
るのでノイズの影響は無視できる。
【0021】図3は、前記VCM駆動増幅器90の他の
構成の一例を示したブロック図であり、前記と同一の符
号は同一または同等部分を表している。前記走査信号発
生部78から出力された走査信号SX ,SY は、本実施
形態でも減衰されることなく演算増幅器C1の一方の差
動入力端子に直接入力される。演算増幅器C1の出力電
流はVCM85の一端へ入力され、VCM85の他端は
演算増幅器C2の一方の差動入力端子に接続されてい
る。演算増幅器C2の出力端子は前記演算増幅器C1の
他方の差動入力端子に接続されている。
【0022】さらに、VCM85の他端には、倍率指定
部83から出力される倍率指定信号によって接点が開閉
制御される複数のスイッチSWの一端が共通接続され、
その他端には、それぞれ抵抗値の異なる抵抗R1,R2
…Rnが直列接続され、各抵抗の他端は固定電位(本実
施形態では接地電位)に接続されている。このような構
成では、倍率指定部83から出力される倍率指定信号に
よって適宜のスイッチSWが開閉されると、開閉された
スイッチSWあるいはその組み合わせに応じて、演算増
幅器C2の一方の差動入力端子に印加される電圧が変化
して演算増幅器C2の出力電圧が変化し、これに応答し
て演算増幅器C1のゲインが変化する。この結果、VC
M85へは、走査信号に応答し、かつ拡大倍率に応じて
減ぜられた駆動電流が供給されることになるので観察倍
率の拡大が可能になる。
【0023】このように、本実施形態でも、走査ライン
L1を介して演算増幅器C1に入力される走査信号を減
衰することなく、VCM85へ供給される電流量を拡大
倍率に応じて制御することができるので、拡大倍率にか
かわらず解像度の優れた観察像が得られるようになる。
図4は、前記VCM駆動増幅器90のさらに他の構成の
一例を示したブロック図であり、前記と同一の符号は同
一または同等部分を表している。前記走査信号発生部7
8から出力された走査信号SX ,SY は、本実施形態で
も減衰されることなく演算増幅器D1の一方の差動入力
端子に直接入力される。演算増幅器D1の出力電流はV
CM85の一端へ入力され、VCM85の他端は演算増
幅器D2の一方の差動入力端子および検出抵抗Rxの一
端に接続されている。
【0024】演算増幅器D2の出力端子は演算増幅器D
1の他方の差動入力端子に接続されると共に、その出力
端子とアースとの間には、分圧抵抗R1、R2…Rnが
直列接続されている。各抵抗の接続点は、それぞれスイ
ッチSW1、SW2…SWnを介して演算増幅器D2の
他方の差動入力端子と接続されている。このような構成
では、倍率指定部83から出力される倍率指定信号によ
って適宜のスイッチSWが開閉されると、開閉されたス
イッチSWあるいはその組み合わせに応じて、演算増幅
器D2の一方の差動入力端子に印加される電圧が変化し
て演算増幅器D2によるフィードバックゲインが変化
し、これに応答して演算増幅器D1のゲインも変化す
る。この結果、VCM85へは、走査信号に応答し、か
つ拡大倍率に応じて減ぜられた駆動電流が供給されるこ
とになり、観察倍率の拡大が可能になる。
【0025】このように、本実施形態でも、走査ライン
L1を介して演算増幅器D1に入力される走査信号を減
衰することなく、VCM85へ供給される電流量を拡大
倍率に応じて制御することができるので、拡大倍率にか
かわらず解像度の優れた観察像が得られるようになる。
なお、上記した各実施形態では、本発明をXY方向の走
査に適用して説明したが、Z方向に関しても、拡大倍率
が高くなるほどVCM駆動増幅器91からVCM81へ
供給される駆動電流が制限されるようにすれば、Z軸方
向への微動量が小さくなるので、これを補うためにPI
制御信号が大きくなる。したがって、VCM駆動増幅器
91へ供給されるPI制御信号のノイズマージンが高く
なり、表面形状を忠実に再現した観察像が得られるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
本発明によれば、VCM駆動増幅器に入力される信号を
減衰することなく、VCMへ供給される電流量を拡大倍
率に応じて制御することができるので、拡大倍率や試料
の表面形状にかかわらず、常に解像度の優れた観察像が
得られるようになる。
【図1】本発明が適用される走査プローブ顕微鏡のブロ
ック図である。
【図2】VCM駆動増幅器の第1実施形態のブロック図
である。
【図3】VCM駆動増幅器の第2実施形態のブロック図
である。
【図4】VCM駆動増幅器の第3実施形態のブロック図
である。
【図5】従来のVCM駆動増幅器の第3実施形態のブロ
ック図である。
【図6】従来の走査プローブ顕微鏡のブロック図であ
る。
【符号の説明】
52 試料 53 カンチレバー 54 探針 55 試料ステージ 70,84,90,91 VCM駆動増幅器 71 レーザ発生器 73 位置検出器 74 差動増幅器 75 比較器 81、85 ボイスコイルモータ(VCM)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面に探針を近接させ、両者の間隙
    が予定値に保たれるように、探針および試料の少なくと
    も一方をZ方向へ微動させながら探針を試料表面でXY
    方向に走査させる走査型プローブ顕微鏡において、 XY方向の走査信号を発生する走査信号発生手段と、 前記走査信号に応じたXY駆動電流を出力するXY駆動
    制御手段と、 前記XY駆動電流を供給され、試料表面で探針をXY方
    向へ微動させる電流駆動式のXY方向微動手段と、 試料表面と探針との間隙を代表する信号に基づいて、前
    記間隙を予定値に保つ比例積分制御を行うPI制御手段
    と、 PI制御信号に基づいて観察像信号を発生する手段と、 前記PI制御信号に応じたZ駆動電流を出力するZ駆動
    制御手段と、 前記Z駆動電流を供給され、探針を試料に対してZ方向
    へ微動させる電流駆動式のZ方向微動手段とを具備し、 前記XY駆動制御手段およびZ駆動制御手段の少なくと
    も一方は、それぞれ前記走査信号またはPI制御信号の
    電圧レベルに応答し、かつ各拡大倍率に応じて制限した
    各駆動電流を出力することを特徴とする走査型プローブ
    顕微鏡。
  2. 【請求項2】 前記各駆動制御手段は、 それぞれ前記走査信号またはPI制御信号の電圧レベル
    に応答した電流を出力する電圧/電流変換手段と、 前記出力電流を前記拡大倍率に応じた比率で分流して前
    記各微動手段へ供給する分流手段とによって構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微
    鏡。
  3. 【請求項3】 前記各駆動制御手段は、 それぞれ前記走査信号またはPI制御信号の電圧レベル
    に応答した電流を前記各微動手段へ供給する電圧/電流
    変換手段と、 前記拡大倍率に応じて前記電圧/電流変換手段のゲイン
    を制御するゲイン制御手段とによって構成されたことを
    特徴とする請求項1に記載の走査型プローブ顕微鏡。
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