JP3091812B2 - 過熱防止装置 - Google Patents

過熱防止装置

Info

Publication number
JP3091812B2
JP3091812B2 JP05321360A JP32136093A JP3091812B2 JP 3091812 B2 JP3091812 B2 JP 3091812B2 JP 05321360 A JP05321360 A JP 05321360A JP 32136093 A JP32136093 A JP 32136093A JP 3091812 B2 JP3091812 B2 JP 3091812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
mounting plate
linear body
slits
combustion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05321360A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07151327A (ja
Inventor
英夫 稲垣
Original Assignee
パロマ工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パロマ工業株式会社 filed Critical パロマ工業株式会社
Priority to JP05321360A priority Critical patent/JP3091812B2/ja
Publication of JPH07151327A publication Critical patent/JPH07151327A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3091812B2 publication Critical patent/JP3091812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ガス燃焼機器、石油
燃焼機器等の燃焼室又は熱交換器等の壁板にひび割れ等
が生じて火災の危険のある異常加熱状態になった場合
に、燃料の供給を停止して安全を期する燃焼機器の過熱
防止装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種過熱防止装置の従来例としては、
例えば実開平4ー10246号にて提案されており、こ
の考案を第1、3図にて説明する。ガス給湯器Aに設置
された過熱防止装置としては、燃焼室2ないし熱交換器
5の外側に所謂温度ヒューズが設置され、該温度ヒュー
ズは、低温溶融金属からなる長い線状体或いは帯状体3
0が平らな取付板40に左右方向に蛇行し、かつ上下方
向に数段形成配置されてなり、この温度ヒューズの両端
に接続されたリード線33が燃料弁等を開閉する燃焼制
御回路に接続された構成となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記細長い線状体或い
は帯状体30は、燃焼室2或いは熱交換器5の背板に亀
裂が入り、該亀裂より漏洩した燃焼ガスが取付板40に
衝突した場合、該当部分の熱は取付板の上下、左右方向
に伝導するため、局部的な温度上昇が顕著に現れれず、
しかして該当部の帯状体或いは線状体30の温度上昇が
緩やかになって顕著に現れれない傾向があって、その溶
断が速やかに行われることが期待できないため、異常過
熱を的確に捉えることが困難である欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記欠点を解消するため
に、燃焼機器の燃焼室2と熱交換器5等の外部に予め設
定された温度で溶断する低温溶融金属等からなる帯状体
あるいは線状体3が溶断した時に燃料を遮断する過熱防
止器であって、前記帯状体あるいは線状体3が長辺部3
1を有し、数段蛇行して方形に広がって形成され、該帯
状体あるいは線状体3の取付板4は一定の間隔を有して
多数並列してスリット41が穿設され、該スリット41
が前記長辺部31の相互間に、該長辺部31とほぼ直交
するよう位置させて前記取付板4に前記帯状体あるいは
線状体3が取付けられてなる過熱防止装置を提供するも
のである。
【0005】
【作用】上記構成より、漏洩した燃焼ガスが触れる等し
て受けた熱は長辺方向の伝熱は長辺方向とほぼ直交して
多数に並列して形成されたスリット41のいずれかに遮
られてスリット41間の肉部42を通じて長辺部31と
直交する方向に伝導され、かつ肉部42は一定幅に限ら
れる故に、その上下に隣接位置する帯状体或いは線状体
3の部分に集中的に伝導されて、該長辺部31の速やか
な溶断が行われて、異常過熱の確実な検知が行い得る。
【0006】
【実施例】以下にこの発明の過熱防止装置の実施例につ
いて第1、2、4図に基づいて説明する。第1図は燃焼
機器である壁掛式の強制給気式ガス給湯器Aにこの発明
を適用した場合である。2はガス給湯器Aの燃焼室で、
その外面に給水管6が巻き付けられて上部に設けられた
熱交換器5の吸熱管の入口側に接続されており、また、
下部にはガスバーナ7が設置されていて該ガスバーナ7
にて熱交換器5が加熱され、熱交換器5の出口から湯が
供給されるものである。さらに、燃焼室2の下部に給気
室が密閉を保って接続され、該給気室の底部に給気ファ
ン8の吐出口が接続されて開口し、ガスバーナ7の燃焼
用空気を強制給気するようになしている。
【0007】3は予め設定された温度で溶断する低温溶
融金属(所謂温度ヒューズ)からなる帯状体或いは線状
体で、該帯状体或いは線状体(以下、本文において帯状
体3と略称する。)3は燃焼室2の外側に位置して、外
胴1の背板11に断熱材9を介在させて取り付けられた
取付板4上に、燃焼室2後面より熱交換器5後面までの
広さ面積に匹敵する範囲にわたって取付板4と電気的絶
縁性を保って貼りつけ固定されている。該帯状体3の両
端が電磁ガス弁(図略)を開閉作動する等の燃焼制御回
路にリード線33を介して接続されている。なお、低温
溶融金属として、例えば、鉛と錫の合金が用いられ、そ
の溶融する温度は、例えば、120度ー200度C程度
に設定するものである。
【0008】温度ヒューズである帯状体3は、第2図に
例示したように一定の幅で、左右方向に長辺部31を有
する蛇行状に形成されし、かつ、上下方向に数段重ねら
れて左右および上下方向に広がり、全体としてやや縦長
の方形面内にほぼいっぱいに占有する形で配置されてい
る。一方、取付板4には、一定幅で、上下方向に長いス
リット41が左右方向に一定間隔の肉部42を残して多
数平行に整列されて穿設され、かつ上下方向には、帯状
体3の幅寸法より多少大きい寸法の長辺方向に伸びる一
定間隔の肉部を残して穿設されている。そして該スリッ
ト41は、上記蛇行回数分に合う段数設けられている。
前記長辺方向に伸びる肉部に帯状体3の長辺部31が位
置するように帯状体3が取付板4に取付けられている。
そして、スリット41は取付られた帯状体3の長辺部3
と直交し、帯状体3の間近まで伸びる長さとなされてい
る。
【0009】そして蛇行状の帯状体3は、取付板4の上
下端を含む左右方向の肉部と左右端の肉部の上に配置さ
れて固定される。従って、左右方向の熱伝導拡散が、ス
リット41にて遮断されて上下方向のみの熱伝導が集中
的に行われるものである。ここで、スリット41の段数
を帯状体3の蛇行段数と同じ五段となしたが、いずれか
の段のスリット41を上下方向に連続させて長くして、
三段或いは二段ないし一段構成となしても良い。ここ
で、帯状体3或いは取付板4の表面にエナメル被覆層等
を介在させて電気的絶縁を保って帯状体3が取付板4に
接着剤等にて接着固定されて配設されている。帯状体3
の両端部にリード線33がろう付け接続され、該リード
線33は図示しない電磁式ガス弁の作動回路である燃焼
制御回路に接続されている。
【0010】以上の構成より、燃焼室2等が異常に加熱
されて内胴20の後板21に亀裂が生じて、該亀裂部か
ら燃焼ガスが洩れた場合には、広範囲に配置された亀裂
部に近い縦長のスリット41により、左右方向の熱伝導
が妨げられる故に、上下に位置する帯状体3の長辺部3
1が漏洩ガスの熱を遅滞なく受けて温度上昇して、該当
部が確実に加熱溶断されることになり、電磁ガス弁への
通電が断たれて電磁ガス弁は閉じられてガスバーナ7の
燃焼は停止される。
【0011】第4図における実施例にあっては、帯状体
3と取付板4との間に取付板4と同じ面積の絶縁板4a
を介在させて電気絶縁性を確保している場合であり、か
つ、絶縁板4aには、取付板4のスリット41と合致す
るスリット43が穿たれた場合であって、その他、第2
図と同一構成の部品には同一符号を付してその説明は省
略する。本実施例では、前記第2図における場合と同様
の作用、効果が得られることは明らかである。
【0012】上記実施例において、帯状体3を取り付け
板4に取り付ける方法としては、ビス止めされたバンド
にて数箇所を押さえ付け固定しても良い。また、帯状体
3の取り付け位置は、実施例に示された燃焼室2ないし
熱交換器5の後側の背板11に留まらず、前板、左右両
側板或いは全周にわたって配置する等の種々な取り付け
位置が考えられる。
【0013】
【発明の効果】以上説明した本発明の過熱防止装置によ
れば、温度ヒューズである帯状体或いは線状体の取付板
4は上下方向に伸びて穿設された取付面にほぼ一面に多
数列整列されて穿たれたスリットによる遮熱作用によ
り、熱の左右方向への伝導は遮られて、異常加熱によっ
て引き起こされる部分的な高熱は上下方向に集中的に伝
導されるので、上下に位置する帯状体3にて速やかに溶
断される。それ故に燃焼ガスの漏洩等の検知が的確迅速
に行われ、ガス燃焼器具の信頼性が高められるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる過熱防止装置のガス給湯器への
適用例を示す概略縦断図である。
【図2】本発明の要部の一実施例を示す概略正面図およ
び同概略縦断面図である。
【図3】従来の実施例の要部を示す概略正面図および同
概略縦断面図である。
【図4】本発明の異なる実施例を示す概略正面図および
概略縦断面図である。
【符号の説明】
A ガス給湯器 2 燃焼室 3 帯状体(線状体) 31 長辺部 4 取付板 41 スリット 42 肉部 5 熱交換器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃焼機器の燃焼室2と熱交換器5等の外部
    に予め設定された温度で溶断する低温溶融金属等からな
    る帯状体あるいは線状体3が溶断した時に燃料を遮断す
    る過熱防止器であって、前記帯状体あるいは線状体3が
    長辺部31を有し、数段蛇行して方形に広がって形成さ
    れ、該帯状体あるいは線状体3の取付板4は一定の間隔
    を有して多数並列してスリット41が穿設され、該スリ
    ット41が前記長辺部31の相互間に、該長辺部31と
    ほぼ直交するよう位置させて前記取付板4に前記帯状体
    あるいは線状体3が取付けられてなる過熱防止装置。
JP05321360A 1993-11-27 1993-11-27 過熱防止装置 Expired - Lifetime JP3091812B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05321360A JP3091812B2 (ja) 1993-11-27 1993-11-27 過熱防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05321360A JP3091812B2 (ja) 1993-11-27 1993-11-27 過熱防止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07151327A JPH07151327A (ja) 1995-06-13
JP3091812B2 true JP3091812B2 (ja) 2000-09-25

Family

ID=18131706

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05321360A Expired - Lifetime JP3091812B2 (ja) 1993-11-27 1993-11-27 過熱防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3091812B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06840U (ja) * 1992-06-10 1994-01-11 マツダ株式会社 自動車のドア構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06840U (ja) * 1992-06-10 1994-01-11 マツダ株式会社 自動車のドア構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07151327A (ja) 1995-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3091812B2 (ja) 過熱防止装置
EP0532782B1 (en) Safety device for a combustion apparatus
JPH0740836Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JP2917715B2 (ja) 燃焼装置
JP2951597B2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JPH07134931A (ja) 過熱防止装置
JPH0740837Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JPH0740838Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置並びに該装置に用いる熱検知センサー
JPH087236Y2 (ja) 燃焼機器の熱検知シート並びに該シートを用いた過熱防止装置
JP2536054Y2 (ja) 燃焼式湯沸器
JPH0725561Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
KR0115563Y1 (ko) 연소기기의 과열방지장치
JPH0810747Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JPH08606Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JP2515049Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JPH10214U (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JPH0722600Y2 (ja) 給湯器の安全装置
JP2518905Y2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JP3871788B2 (ja) 燃焼機器の過熱防止装置
JP2525883Y2 (ja) 燃焼機器の安全装置
JPH0648274Y2 (ja) 給湯器の安全装置
JP2011069582A (ja) 湯沸器
JP2822254B2 (ja) 電気暖房器
JPH04155155A (ja) 給湯器用加熱安全装置
JPH0791747A (ja) 燃焼機器の過熱防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070721

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080721

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080721

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090721

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100721

Year of fee payment: 10