JP2518905Y2 - 燃焼機器の過熱防止装置 - Google Patents

燃焼機器の過熱防止装置

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JP2518905Y2
JP2518905Y2 JP1991064657U JP6465791U JP2518905Y2 JP 2518905 Y2 JP2518905 Y2 JP 2518905Y2 JP 1991064657 U JP1991064657 U JP 1991064657U JP 6465791 U JP6465791 U JP 6465791U JP 2518905 Y2 JP2518905 Y2 JP 2518905Y2
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英一 武田
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パロマ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ガス給湯器等の燃焼
機器において、燃焼室、熱交換器等の加熱部に火災の危
険のある異常過熱によるひび割れ、穴あき等が生じたと
き、ガスの供給を直ちに停止して安全を期す燃焼機器の
過熱防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のガス給湯器等の燃焼機器における
過熱防止装置としては、たとえば、図7に示したガス給
湯器のように、燃焼室13′、熱交換器14′等の加熱
部の背面部に1個のガラス管又はセラミック管タイプの
温度ヒューズA′を取付け、該温度ヒューズA′の接続
端子を燃焼制御回路に接続して加熱部に火災の危険のあ
る異常過熱によるひび割れ、穴あき等が生じたとき、温
度ヒューズA′がこれを感知して溶断することによりガ
スの供給を直ちに停止して安全を期す構造としているの
が一般的である。
【0003】また、加熱部の背面部に1個だけでなく、
複数個の温度ヒューズを散在的に配設して感知範囲を広
げたものも提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】業務用のガス給湯器等
のように、使用頻度の高い燃焼機器にあっては、長時間
連続使用しているうちに燃焼室、熱交換器等の加熱部が
異常に過熱してひび割れ、穴あき等が生じ、該ひび割
れ、穴あき部分から高温の排ガスが漏れて外胴ケーシン
グを焼損し火災の原因となることがある。
【0005】そこで、前記従来の技術における1個の温
度ヒューズを燃焼室又は熱交換器等の加熱部6の背面部
に設けたにすぎないものは、異常過熱によるひび割れ、
穴あき等の個所が該温度ヒューズより離れていると温度
ヒューズがこれを感知せず、全く作動しないという問題
点があった。
【0006】また、複数個の温度ヒューズを燃焼室又は
熱交換器等の加熱部の背面部に散在的に配設したものに
あっては、数多くの温度ヒューズを燃焼室又は熱交換器
等の加熱部の背面部に取付けても、異常過熱によるひび
割れ、穴あき等が局部的であることが多いために温度ヒ
ューズが必ずこれを感知して確実に作動するとは限ら
ず、1個の温度ヒューズを取付けたものの上記欠点を若
干補足するにすぎないもので、不特定の個所のひび割
れ、穴あき等に対処し得ないものであり、
【0007】しかも、複数個の温度ヒューズを燃焼室又
は熱交換器等の加熱部の背面部における複数個所に取付
け設置する必要があるために、配線、組立て等の作業に
多大の手間と高度の技術を要するなどその作業性が悪い
ばかりでなく、コスト的にも高くなる等の問題点があっ
た。
【0008】この考案は、従来の技術の有する斯かる問
題点に鑑み、燃焼室、熱交換器等の加熱部と長尺ヒュー
ズ部材との位置関係が正確となって検知動作のバラッキ
を少なくして安全性を高め、併せて、その製作加工、組
付け等をも簡易化した燃焼機器の過熱防止装置の提供を
目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この考案の燃焼機器の過熱防止装置は、ガス給湯器
等の燃焼機器における外胴ケーシングの背部内面に通気
間隙を存して備えた遮熱板に、導電性を有し予め設定さ
れた温度で溶断する金属等の長尺ヒューズ部材を上記遮
熱板の板面の略全範囲に任意の形状をもって均等に配
し、その表面を合成樹脂等の絶縁薄板材でパック状に把
持して一体に固設したことを主要な特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】この考案は、外胴ケーシングの背部内面に備え
た既存の遮熱板に、長尺ヒューズ部材をその板面の略全
範囲に均等に配し、合成樹脂等の絶縁薄板材でこれをパ
ック状に把持して一体に固設したので、燃焼室、熱交換
器等の加熱部における背面部と長尺ヒューズ部材との位
置関係が正確になり、不特定局部位置における過熱検知
が確実に行い得て検知動作のバラツキがないため、加熱
部の背面部のどの部位にひび割れ、穴あき等が生じても
これを即座に検知する
【0011】
【実施例】以下この考案による燃焼機器の過熱防正装置
の実施例について図面を参照して説明する。
【0012】図1及び図2の実施例1において、2はガ
ス給湯器の外胴ケーシング1の背部内面に一定の通気間
隙aを存して備えた金属製の遮熱板で、その板面の全範
囲にわたって後述の長尺ヒューズ部材3を埋入して配設
するためのガイド溝10を蛇行状に設けている。
【0013】3は導電性を有し予め設定された温度で溶
断する長尺ヒューズ部材で、低温溶融金属からなる一連
の線状体で形成されている。
【0014】低温溶融金属としては、たとえば、錫又は
錫と鉛の合金等を用い、その設定温度(融点)は、12
0℃〜200℃程度の安全温度とするものである。
【0015】4は前記長尺ヒューズ部材3を遮熱板2
把持するための合成樹脂等の絶縁薄板材、5は前記遮熱
板2と長尺ヒューズ部材3を絶縁する絶薄板材で、一
連の長尺ヒューズ部材3を前記遮熱板2のガイド溝10
この絶縁薄板材5を介して埋入し、その表面を前記
縁薄板材4でパック状に把持して遮熱板2に長尺ヒュー
ズ部材3を一体に固設している
【0016】すなわち、長尺ヒューズ部材3を遮熱板2
に蛇行状に設けられているガイド溝10内に上方へ飛び
出すことのないように嵌め込み、その表面を絶縁薄板材
4でパック状に把持して一体に固定せしめ、長尺ヒュー
ズ部材3の両端のリード線12,12は外部に引き出し
ている。このようにガイド溝10に長尺ヒューズ部材3
完全に嵌め込む構造とすると、その組付け加工が容易
となり、かつ、その位置固定が確実となって作業能率は
向上する。
【0017】尚、前記絶縁薄板材5は後記の実施例2の
様に遮熱板2として表面に絶縁塗膜を有したカラー鋼板
等を用いた場合は不要である。
【0018】6は前記絶縁薄板材4の表面に設けた熱反
射用の蒸着膜である。この蒸着膜6は排ガス等の熱を前
面側へ反射し、背面側への伝を通気間隙aの空気層の
存在と相まって効果的に防ぐものである
【0019】11はガイド溝10を膨出形成する背面凸
条で、該背面凸条11が通気間隙aを保つためのスペー
サを兼備するようになしている。したがって、遮熱板2
を外胴ケーシング1の内面にその背面凸条11を当接し
て備えるだけで遮熱板2と外胴ケーシング1との間に各
部均等な空気層が形成され、この通気間隙aで遮熱効果
を高める
【0020】次に、図3及び図4の実施例2において、
7は合成樹脂等の絶縁薄板材で、実施例1の絶縁薄板材
4と同じように、長尺ヒューズ部材をパック状に把持す
るためのものである
【0021】8は熱反射用の蒸着膜で、実施例1の蒸着
膜6と同じように、排ガス等の熱を全面側へ反射するた
めのものである
【0022】そこで 実施例2も実施例1と同じよう
に、遮熱板2に長尺ヒューズ部材3を前記合成樹脂等の
絶縁薄板材7でパック状に把持して一体に固着してい
る。
【0023】実施例2は遮熱板2の表面に絶縁塗膜9を
施した点が異なる。すなわち、金属板の表面に絶縁塗膜
を有する、たとえば、カラー鋼板を遮熱板2として用い
ると、前記実施例1に於ける絶縁薄板材5が不要となる
ため、その製作加工が容易で、しかも、コスト的にも低
廉となり実施上有益である。
【0024】実施例2において、前記構成以外実施例
と同一部分には同一符号を付してその説明は省略す
る。
【0025】図5及び図6は、壁掛型の強制給気式ガス
給湯器にこの考案の過熱防止装置を適用した実施例であ
って、燃焼室13と、該燃焼室13の上部に備えた熱交
換器14等の加熱部の背面部、すなわち、外胴ケーシン
グ1の背部内面に一定の通気間隙aを存して備えた遮熱
板2に長尺ヒューズ部材3を一体に設け、そのリード線
12,12をガス給湯器の熱電対式電磁安全弁回路等の
燃焼制御回路に接続している。
【0026】このため、火災の危険のある異常過熱によ
るひび割れ、穴あき等が加熱部の背面部のいずれの位置
に発生しても、長尺ヒューズ部材の該当部分がこれを即
座に感知して溶断し、燃焼制御回路を動作してガスの供
給を停止し安全を期すものである。
【0027】実施例のガス給湯器は、ガスバーナ15で
熱交換器14を加熱することにより給水管16からの水
が熱交換器14を流通する間に熱交換されて昇温し、給
湯管17から流し台又は浴槽等へ給湯されるものであ
る。
【0028】一方、ガスバーナ15への燃料ガスはガス
ノズル18から供給され、燃焼用空気は給気ファン19
からの空気が給気室20、多孔整流板21を介して強制
給気されるようになっている。
【0029】なお、前記過熱防止装置において、実験に
よれば、長尺ヒューズ部材3の融点(溶断温度)を14
3℃に設定した場合、ヒューズ部材3の溶断によるその
作動が鋭敏、確実であった。
【0030】
【考案の効果】この考案による燃焼機器の過熱防止装置
は、外胴ケーシングの背部内面に備えた既存の遮熱板に
長尺ヒューズ部材をその板面の略全範囲に均等に配して
設けたので、燃焼室、熱交換器等の加熱部における背面
側と長尺ヒューズ部材との位置関係が正確となり、不特
定局部位置における過熱検知が確実に行い得て検知動作
のバラツキが少ないために、常時安定した過熱検知が行
える。
【0031】したがって、背面部を壁面等に近接して設
置される燃焼機器において、火災の発生が未然に防止で
きるため、特に、使用頻度の高い業務用のガス給湯器等
の燃焼機器においてその安全性を高めることができる。
【0032】また、既存の遮熱板に長尺ヒューズ部材を
設けたから、部品点数が減少し、かつ、その配線、組立
て等の作業も至って簡単であるために、作業性は向上
し、コスト的にも低廉となる
【0033】遮熱板に長尺ヒューズ部材をパック状に把
持している絶縁薄板材の表面に熱反射用の蒸着膜を設け
ると、この蒸着膜で排ガス等の熱を前面側へ反射し、背
面側への伝熱を通気間隙の存在と相まって効果的に防止
し遮熱効果を高める
【0034】また、遮熱板としてその表面に絶縁塗膜を
施した金属板、たとえば、カラー鋼板を用いると、絶縁
加工が不要となるため実施上有利である
【0035】さらに、遮熱板にガイド溝を設け、このガ
イド溝に長尺ヒューズ部材を埋入して配設することによ
り、その組付け加工が容易となり、その位置固定も確実
となって作業能率は向上する。
【0036】さらには、ガイド溝を形成する背面凸条を
外胴ケーシングと遮熱板間の間隙のスペーサとしたの
で、外胴ケーシング内面に背面凸条を当接するだけで各
部均等な通気間隙が形成され、前記遮熱効果が得られる
とともに、その組付けも簡易に行いうる
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による燃焼機器の過熱防止装置の一実
施例を示した要部だけの一部切欠正面図である。
【図2】図1におけるX−X線の拡大断面図である。
【図3】異なる実施例の要部だけの一部切欠正面図であ
る。
【図4】図3におけるY−Y線の拡大断面図である。
【図5】この考案の過熱防止装置を適用したガス給湯器
の縦断側面図である。
【図6】図5のZ−Z線における横断平面図である。
【図7】従来例の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 外胴ケーシング 2 遮熱板 3 長尺ヒューズ部材 4 絶縁薄板材 5 絶縁薄板材 6 蒸着膜 7 絶縁薄板材 8 蒸着膜 9 絶縁塗膜 10 ガイド溝 11 背面凸条

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス給湯器等の燃焼機器における外胴ケ
    ーシング(1)の背部内面に通気間隙(a)を存して備
    えた遮熱板(2)に、導電性を有し予め設定された温度
    で溶断する金属等の長尺ヒューズ部材(3)を、上記遮
    熱板(2)の板面の略全範囲に任意の形状をもって均
    に配し、その表面を合成樹脂等の絶縁薄板材(4)で
    ック状に把持して一体に固設したことを特徴とする燃焼
    機器の過熱防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の絶縁薄板材(4)の表面に熱
    反射用の蒸着膜(6)を設けた燃焼機器の過熱防止装
    置。
  3. 【請求項3】 遮熱板(2)が表面に絶縁塗膜(9)を
    施した金属板である請求項1記載の燃焼機器の過熱防止
    装置。
  4. 【請求項4】 遮熱板(2)にガイド溝(10)を設
    け、該ガイド溝(10)に長尺ヒューズ部材(3)を埋
    入して配設した請求項1記載の燃焼機器の過熱防止装
    置。
  5. 【請求項5】 ガイド溝(10)を形成する背面凸条
    (11)が通気間隙(a)を保つスペーサを兼備する請
    求項1記載の燃焼機器の過熱防止装置。
JP1991064657U 1991-07-19 1991-07-19 燃焼機器の過熱防止装置 Expired - Lifetime JP2518905Y2 (ja)

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JPH0517342U JPH0517342U (ja) 1993-03-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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