JP2506311Y2 - ガス風呂釜の燃焼構造 - Google Patents
ガス風呂釜の燃焼構造Info
- Publication number
- JP2506311Y2 JP2506311Y2 JP1989124219U JP12421989U JP2506311Y2 JP 2506311 Y2 JP2506311 Y2 JP 2506311Y2 JP 1989124219 U JP1989124219 U JP 1989124219U JP 12421989 U JP12421989 U JP 12421989U JP 2506311 Y2 JP2506311 Y2 JP 2506311Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat exchanger
- gas bath
- main burner
- bath kettle
- metal plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Housings, Intake/Discharge, And Installation Of Fluid Heaters (AREA)
- Details Of Fluid Heaters (AREA)
- Commercial Cooking Devices (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、狭い場所に設置可能なコンパクトなガス風
呂釜の燃焼構造に関するものである。
呂釜の燃焼構造に関するものである。
(従来の技術) 従来、ガス風呂釜は防錆、製作費用などの条件から
鉄、ステンレスの材料を使用して多く製品化されてい
る。また、高層住宅などに設置する場合、製品の条件の
一つとして排気設備を十分なものにする必要がある。こ
のため、燃焼部全体を密閉状態にして排気通路を確保し
て取付けることがなされていた。
鉄、ステンレスの材料を使用して多く製品化されてい
る。また、高層住宅などに設置する場合、製品の条件の
一つとして排気設備を十分なものにする必要がある。こ
のため、燃焼部全体を密閉状態にして排気通路を確保し
て取付けることがなされていた。
例えば、2缶2水式のガス風呂釜の構造は、第4図に
示すように、二組の主バーナー1の上方にはそれぞれ浴
槽用、シャワー用の熱交換器2が設けられており、上部
に吸排気孔を有する密閉箱体3に主バーナー1および熱
交換器2を収容したもので、主バーナー1の側方にはス
テンレス材の側板4を熱交換器2と密閉箱体3の底部と
の間に固定している。側板4には熱交換器2と密閉箱体
3との間の空気の流通ができる開口4aが設けられてい
る。
示すように、二組の主バーナー1の上方にはそれぞれ浴
槽用、シャワー用の熱交換器2が設けられており、上部
に吸排気孔を有する密閉箱体3に主バーナー1および熱
交換器2を収容したもので、主バーナー1の側方にはス
テンレス材の側板4を熱交換器2と密閉箱体3の底部と
の間に固定している。側板4には熱交換器2と密閉箱体
3との間の空気の流通ができる開口4aが設けられてい
る。
これによって、燃焼用空気は密閉箱体3の上部から、
前記箱体内壁と前記熱交換器外側および側板外側との間
に形成させた通路を通り、開口4aを通って主バーナー1
で燃焼される。燃焼空気は熱交換器2の内部を通って排
気される。
前記箱体内壁と前記熱交換器外側および側板外側との間
に形成させた通路を通り、開口4aを通って主バーナー1
で燃焼される。燃焼空気は熱交換器2の内部を通って排
気される。
(考案が解決しようとする課題) 上記のガス風呂釜において、設置場所を十分に広く確
保できない場合など或いは小形にする場合に、単に密閉
箱体3を小さくすることが提案されていた。
保できない場合など或いは小形にする場合に、単に密閉
箱体3を小さくすることが提案されていた。
すなわち、第4図において、密閉箱体3の側面を仮想
線5で示す位置にして密閉箱体3の幅を小さくした場
合、側板4と密閉箱体3との隙間6が側板4と仮想線5
との隙間4aになって小さくなる。
線5で示す位置にして密閉箱体3の幅を小さくした場
合、側板4と密閉箱体3との隙間6が側板4と仮想線5
との隙間4aになって小さくなる。
このため、従来、主バーナー1の放射熱を蓄積した側
板4は上方から下方に向かう燃焼用空気によって冷却さ
れていたが、通路が狭くなることによって燃焼用空気の
層が薄くなり、この部分の空気を常時加熱することにな
る。
板4は上方から下方に向かう燃焼用空気によって冷却さ
れていたが、通路が狭くなることによって燃焼用空気の
層が薄くなり、この部分の空気を常時加熱することにな
る。
したがって、密閉箱体3の空気供給口3aから入った空
気は、隙間6aに滞溜している空気よりも温度が低いの
で、対流が起きにくくなり、主バーナー1の空気の供給
が十分に行えず燃焼条件が悪くなる。また、加熱された
側板4はこの部位と対応する密閉箱体3の箇所を集中し
て加熱することになり、危険でもある。なお、浴槽用の
主バーナー1だけを点火していても、側板4によってこ
の熱がシャワー用の熱交換器2に伝達され、シャワー配
管内部の水が不用意に加熱され、使用時に最初に噴出す
る水が熱湯になる場合もある。このようにコンパクト化
をするに際して、燃焼条件が悪くなり、しかも2次的被
害も起こりうるため、不具合のない、より好適なコンパ
クト化の可能なガス風呂釜が望まれていた。
気は、隙間6aに滞溜している空気よりも温度が低いの
で、対流が起きにくくなり、主バーナー1の空気の供給
が十分に行えず燃焼条件が悪くなる。また、加熱された
側板4はこの部位と対応する密閉箱体3の箇所を集中し
て加熱することになり、危険でもある。なお、浴槽用の
主バーナー1だけを点火していても、側板4によってこ
の熱がシャワー用の熱交換器2に伝達され、シャワー配
管内部の水が不用意に加熱され、使用時に最初に噴出す
る水が熱湯になる場合もある。このようにコンパクト化
をするに際して、燃焼条件が悪くなり、しかも2次的被
害も起こりうるため、不具合のない、より好適なコンパ
クト化の可能なガス風呂釜が望まれていた。
本考案は、上記、問題を解決するために、燃焼条件の
良いガス風呂釜の燃焼構造を提供することを目的とす
る。
良いガス風呂釜の燃焼構造を提供することを目的とす
る。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために本考案は、主バーナーと、
その上方に配置し、加熱空気流路を内部に備えた熱交換
器とを箱体に収容し、前記主バーナーの側方に配した側
板を熱交換器下部に付設し、燃焼用空気の通路を前記箱
体内壁と前記熱交換器外側および側板外側との間に形成
させたガス風呂釜において、 銅等の熱伝導の良い金属板を、前記熱交換器に溶着さ
せると共に前記側板に重ね合わせたことを特徴とする。
その上方に配置し、加熱空気流路を内部に備えた熱交換
器とを箱体に収容し、前記主バーナーの側方に配した側
板を熱交換器下部に付設し、燃焼用空気の通路を前記箱
体内壁と前記熱交換器外側および側板外側との間に形成
させたガス風呂釜において、 銅等の熱伝導の良い金属板を、前記熱交換器に溶着さ
せると共に前記側板に重ね合わせたことを特徴とする。
(作用) 上記のように構成したことによって、主バーナーの燃
焼時には、放射熱はこの側方の側板で受け金属板に伝達
される。また、熱交換器と金属板とが一体となっている
ので、放射熱は熱交換器に吸収され、熱が金属板に蓄積
されることはなく、上層の燃焼用空気温度と箱体内壁に
沿ったこの箇所の通路の空気温度との差は僅かになり、
金属板と密閉箱体との間の空気は主バーナーに流れ易く
なり、燃焼条件を良くすることになる。また、金属板と
密閉箱体との間には流動する空気層が再現され、金属板
に対応する密閉箱体の側面も異常に加熱されることもな
い。
焼時には、放射熱はこの側方の側板で受け金属板に伝達
される。また、熱交換器と金属板とが一体となっている
ので、放射熱は熱交換器に吸収され、熱が金属板に蓄積
されることはなく、上層の燃焼用空気温度と箱体内壁に
沿ったこの箇所の通路の空気温度との差は僅かになり、
金属板と密閉箱体との間の空気は主バーナーに流れ易く
なり、燃焼条件を良くすることになる。また、金属板と
密閉箱体との間には流動する空気層が再現され、金属板
に対応する密閉箱体の側面も異常に加熱されることもな
い。
(実施例) 次に、本考案の実施例を第1図ないし第3図に基づい
て説明する。
て説明する。
第3図は2缶2水式のガス風呂釜を示す。図におい
て、ステンレス材等で組んだ密閉箱体7の下部には主バ
ーナー8,8が取付けられ、図示を省略したパイロットバ
ーナー、ガス配管、点火つまみなどが配置されている。
主バーナー8,8の上方には浴槽、シャワー用のそれぞれ
の熱交換器9,9が配置され、この上部は排気ガスの流れ
を規制するカバーで覆われ、ここに排気管11が取付けら
れている。排気管11は密閉箱体7の天井を貫通してお
り、また、密閉箱体7の天井には空気の供給口7aが設け
てある。熱交換器9の下部は、肉厚の銅板あるいは鋼材
を使用した金属板12が溶接され、同ステンレス材等の支
持部材7bにねじ止め支持されている。第2図に示すよう
に、金属板12は矩形状に組まれ、主バーナー8の周囲を
取り囲むような高さを有している。矩形状に組まれた金
属板12の上部は細片12aを突設し、使用勝手の良いよう
に切欠き12bが形成している。金属板12は熱伝導が良け
ればどんなものでも良い。このようにして、第1図に示
すように金属板12と密閉箱体7側面との隙間13を形成
し、隙間13は従来技術と比べ小さくされている。
て、ステンレス材等で組んだ密閉箱体7の下部には主バ
ーナー8,8が取付けられ、図示を省略したパイロットバ
ーナー、ガス配管、点火つまみなどが配置されている。
主バーナー8,8の上方には浴槽、シャワー用のそれぞれ
の熱交換器9,9が配置され、この上部は排気ガスの流れ
を規制するカバーで覆われ、ここに排気管11が取付けら
れている。排気管11は密閉箱体7の天井を貫通してお
り、また、密閉箱体7の天井には空気の供給口7aが設け
てある。熱交換器9の下部は、肉厚の銅板あるいは鋼材
を使用した金属板12が溶接され、同ステンレス材等の支
持部材7bにねじ止め支持されている。第2図に示すよう
に、金属板12は矩形状に組まれ、主バーナー8の周囲を
取り囲むような高さを有している。矩形状に組まれた金
属板12の上部は細片12aを突設し、使用勝手の良いよう
に切欠き12bが形成している。金属板12は熱伝導が良け
ればどんなものでも良い。このようにして、第1図に示
すように金属板12と密閉箱体7側面との隙間13を形成
し、隙間13は従来技術と比べ小さくされている。
以上のように構成されたガス風呂釜は、主バーナー8
の横方向に備えた金属板12が主バーナー8の放射熱を受
けるが、金属板12を溶接した熱交換器9に吸収される
る。
の横方向に備えた金属板12が主バーナー8の放射熱を受
けるが、金属板12を溶接した熱交換器9に吸収される
る。
これにより、密閉箱体7の側面だけが加熱されること
はなく、この部分の温度上昇が抑えられるので、密閉箱
体7の側面と金属板12との隙間13を十分狭くしても空気
が主バーナー8に供給され燃焼条件が悪くなることはな
い。一例を示せば金属板12(銅板)の厚さを約1mmとし
て隙間13を約5mm以内に収めても完全燃焼状態を維持し
密閉箱体7の側面を異常に過熱することはない。また、
浴槽用の主バーナー8だけを使用しても、シャワー用の
熱交換器9との間には対流する空気層があるので熱が伝
達されず、シャワー配管内部の水が不必要に加熱される
ことはないので危険を防止できる。
はなく、この部分の温度上昇が抑えられるので、密閉箱
体7の側面と金属板12との隙間13を十分狭くしても空気
が主バーナー8に供給され燃焼条件が悪くなることはな
い。一例を示せば金属板12(銅板)の厚さを約1mmとし
て隙間13を約5mm以内に収めても完全燃焼状態を維持し
密閉箱体7の側面を異常に過熱することはない。また、
浴槽用の主バーナー8だけを使用しても、シャワー用の
熱交換器9との間には対流する空気層があるので熱が伝
達されず、シャワー配管内部の水が不必要に加熱される
ことはないので危険を防止できる。
(考案の効果) 本考案は以上のように構成したものであるから、燃焼
用空気の通路が狭くなっても金属板が受ける放射熱は熱
交換器へ吸収されるので、通路内の空気の温度上昇を抑
えることができ、密閉式ガス風呂釜内の空気の対流が良
くなり、燃焼性が向上し、熱効率が良くなる。このこと
から、従来のガス風呂釜においては密閉箱体との隙間を
狭くすることで全体の大きさを小形にすることができ、
ガス風呂釜の小型化が計れ設置スペースの問題も解決で
きる。
用空気の通路が狭くなっても金属板が受ける放射熱は熱
交換器へ吸収されるので、通路内の空気の温度上昇を抑
えることができ、密閉式ガス風呂釜内の空気の対流が良
くなり、燃焼性が向上し、熱効率が良くなる。このこと
から、従来のガス風呂釜においては密閉箱体との隙間を
狭くすることで全体の大きさを小形にすることができ、
ガス風呂釜の小型化が計れ設置スペースの問題も解決で
きる。
第1図は本考案の実施例におけるガス風呂釜の断面図、 第2図は実施例に用いる金属板の斜視図、 第3図は実施例におけるガス風呂釜の斜視図、 第4図は従来のガス風呂釜の断面図である。 7……密閉箱体 8……主バーナー 9……熱交換器 12……金属板
Claims (1)
- 【請求項1】主バーナーと、その上方に配置し、加熱空
気流路を内部に備えた熱交換器とを箱体に収容し、前記
主バーナーの側方に配した側板を熱交換器下部に付設
し、燃焼用空気の通路を前記箱体内壁と前記熱交換器外
側および側板外側との間に形成させたガス風呂釜におい
て、 熱伝導の良い金属板を、前記熱交換器に溶着させると共
に前記側板に重ね合わせたことを特徴とするガス風呂釜
の燃焼構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989124219U JP2506311Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | ガス風呂釜の燃焼構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989124219U JP2506311Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | ガス風呂釜の燃焼構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0367852U JPH0367852U (ja) | 1991-07-03 |
JP2506311Y2 true JP2506311Y2 (ja) | 1996-08-07 |
Family
ID=31672152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989124219U Expired - Lifetime JP2506311Y2 (ja) | 1989-10-24 | 1989-10-24 | ガス風呂釜の燃焼構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506311Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59161436U (ja) * | 1983-04-14 | 1984-10-29 | モリタ工業株式会社 | 密封式風呂釜 |
-
1989
- 1989-10-24 JP JP1989124219U patent/JP2506311Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0367852U (ja) | 1991-07-03 |
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