JPH0113956Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は室内設置型の瞬間湯沸器に関するもの
である。

従来室内設置型の瞬間湯沸器は台所の壁面に取
付けられる。そしてかかる設置を行う場合は防火
上の関係から瞬間湯沸器を壁面から一定距離隔て
て取付けねばならず、従つてその場合湯沸器が壁
面から大きく飛び出し、外観上の見栄えが悪く、
又調理時に邪魔になる等問題があつた。

本考案はかかる従来例の問題点を解決せんとす
るもので、以下図示の一実施例に基づき具体的に
説明する。

１は瞬間湯沸器で、断面コ字状の後板２、底板
３、断面コ字状の前板４とで外装Ａを形成してあ
る。５は熱交換器、６はガスバーナ、７はガス弁
等の制御部である。上記外装Ａの上端は開口して
あり、開口８の壁面９側に熱交換器５から排出さ
れた廃ガスを前方上方へ案内する排気フード１０
を取付けてある。１１は外装Ａ内で後板２に一定
距離置いて取付けた遮熱板で、当該後板２と遮熱
板１１間に断熱材１２を装着して断熱室１３を形
成してある。１４は熱交換器５の背面に面して遮
熱板１１に取付けた温度ヒユーズ等の温度検出器
で、該温度検出器１４の作動によりガスバーナ６
の燃焼を遮断するようにしてある。１５は遮熱板
１１と熱交換器５間の間隙Ｂの上端を遮ぎる遮蔽
部材であり、本実施例では間隙Ｂ上端で遮熱板１
１に固定した支持板１６とパツキン１７で構成し
てあり、このパツキン１７を排気フード１０固定
時に排気フード１０と支持板１６とで挟着するよ
うにしてある。尚遮蔽部材１５は本実施例のもの
に限定されず、例えば第３図に示したように排気
フード１０と熱交換器５上端間を排気フード１０
に取着した遮蔽板１８により遮ぎるようにしても
よい。

以上の構成において、ガスバーナ６が燃焼する
と燃焼ガスは熱交換器５を加熱した後廃ガスとな
つて排気フード１０に案内されて排出されるので
あり、燃焼輻射熱は断熱室１３により後板２への
熱移動が阻止され、壁面９への熱影響はないので
ある。

ところで温度検出器１４は仮に熱交換器５が破
損した異常時に洩出した燃焼ガス熱を検出して作
動し、ガスバーナ６の燃焼を停止させるものであ
るが、温度検出器１４が何らかの原因で作動しな
い場合には高温の燃焼ガスが間隙Ｂを上昇する。
しかるに間隙Ｂの上端には遮蔽部材１５を設けて
あるので、燃焼ガスは間隙Ｂ上方に上昇すること
なく迂回して前方から排出されるので、従つて高
温の燃焼ガスが後板２上端と排気フード１０の間
隙から壁面９に向けて流れることはなく、それ故
火災等が発生することはないのである。

以上説明したように本考案は壁面に取付けら
れ、上端を開口した外装内に熱交換器、ガスバー
ナ等を内蔵したものにおいて、外装の後板に断熱
室を存して遮熱板を取付けると共に熱交換器と遮
熱板との間隙に、作動してガスバーナの燃焼を制
御する温度検出器を設け、かつ当該間隙の上端を
遮ぎる遮蔽部材を設けたものであるから、本考案
による瞬間湯沸器にあつては従来品に比較して壁
面への熱影響が比躍的に軽減されるものであり、
従つて設置する場合の壁面からの飛び出し寸法を
小さくすることが出来、それ故調理の際不都合と
なることもなくなるのである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は同排気フードを外した状態を示す平面図、
第３図は他の実施例を示す要部断面図、第４図は
同排気フードを外した状態を示す平面図である。 ２……後板、５……熱交換器、６……ガスバー
ナ、９……壁面、１１……遮熱板、１３……断熱
室、１４……温度検出器、１５……遮蔽部材、Ａ
……外装。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面に取付けられ、上端を開口した外装内に熱
   交換器、ガスバーナ等を内蔵したものにおいて、
   外装の後板に断熱室を存して遮熱板を取付けると
   共に熱交換器と遮熱板との間隙に、作動してガス
   バーナの燃焼を制御する温度検出器を設け、かつ
   当該間隙の上端を遮ぎる遮蔽部材を設けたことを
   特徴とする瞬間湯沸器。