JP3090339B2 - 気相成長装置および方法 - Google Patents

気相成長装置および方法

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JP3090339B2
JP3090339B2 JP03050906A JP5090691A JP3090339B2 JP 3090339 B2 JP3090339 B2 JP 3090339B2 JP 03050906 A JP03050906 A JP 03050906A JP 5090691 A JP5090691 A JP 5090691A JP 3090339 B2 JP3090339 B2 JP 3090339B2
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【発明の詳細な説明】
[発明の目的]
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体等の製造に利用
される気相成長装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶基板上に半導体等の膜を気相成長さ
せて半導体等を製造する気相成長装置は、例えば図45
に示すように構成されている。
【0003】この図に示すように、気相成長装置は、ベ
―スプレ―ト100上に気密状態に固着された反応炉1
01内に、結晶基板102を載置する基板ホルダ―10
3と、基板ホルダ―103を着脱自在に指示する回転軸
104と、結晶基板102及び基板ホルダ―103を加
熱するヒ―タ105が配設されている。
【0004】反応炉101は、上部にはガス(原料ガ
ス、キャリアガス等)を供給する供給口101aが形成
され、下部には反応炉101内の未反応ガスを排出する
排気口101bが形成されている。
【0005】気相成長装置は上記のように構成されてお
り、基板ホルダ―103上に載置された結晶基板102
をヒ―タ105の加熱によって所定温度に上昇させて、
供給口101aから反応炉101内に原料ガス(例え
ば、SiH4 、SiH2 Cl2、SiHCl3 、SiC
4 、Si2 6 等)をキャリアガス(例えば、H
2 等)と共に供給し、結晶基板102上に半導体等の膜
を気相成長させる。
【0006】なお、一般的には基板ホルダ―上の結晶基
板を、ランプ、高周波あるいは抵抗等の加熱方式により
所定温度に加熱するわけである、基板温度の均熱化を図
る目的のため、たとえば特開昭61−215289号公
報あるいは特開昭62−4315号公報に示される技術
が提案されている。
【0007】図46は、特開昭61−215289号公
報に示される基板ホルダ―を拡大して示すものである
が、基板ホルダ―200には基板201を載置する部分
にザグリ部202、203を設けている。
【0008】ところが、このような基板ホルダ―200
にあっても基板201の基板ホルダ―200と接する部
分(周縁部)が他の部分よりも温度が高くなり、均一な
結晶成長膜を得ることが困難であった。特に近年、基板
の前面を有効に利用したいという要望が強く、この基板
周縁部を犠牲にすることは効率的ではないと共に、周縁
部での温度差が他の部分に与える悪影響を無視できない
ほど結晶薄膜の均一性が求められている。
【0009】また、最も問題なのは基板面内温度分布に
起因する応力により、単結晶基板(Si等)にスリップ
等の転位が発生し、デバイス特性を悪化させる現象も発
生する。
【0010】スリップは、高温における基板の面内温度
分布の発生により降伏値を越える応力が発生することに
よって結晶格子に沿ってすべり変形を生じる現象であ
る。高温になると基板の降伏応力が低下し基板の温度分
布による熱応力等でスリップが発生し易くなる。
【0011】また基板の温度分布等により基板が反る
と、基板ホルダ―と基板の間隔が変化することにより、
基板温度が変化する現象が生じた。また基板を基板ホル
ダ―に装着・脱着する際には基板の温度がある程度低く
ないと作業が困難であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の気相
成長装置においては、基板ホルダ―と基板の接する部分
では基板温度が他の部分と異なっており、均一な薄膜を
得ることが困難であった。また基板の表裏の温度差に起
因する温度分布等により基板が反ると、基板ホルダ―と
基板の間隔が変化することにより、基板の面内温度分布
が変化する現象が生じた。この面内温度分布が不均一に
なると、1つ目にはキャリア濃度等の物性が均一な結晶
成長が行なえない。そして、2つ目には応力が発生して
スリップ等の転位が発生し、デバイス特性を悪化させる
という問題が生じていた。また基板を基板ホルダ―に装
着・脱着する際には基板の温度がある程度低くないと作
業が困難であり、スル―プットの向上が困難であるとい
う問題点があった。 [発明の構成]
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあたっ
ては、加熱手段により加熱される基板支持部材に基板を
載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄膜を成
長させる気相成長装置において、前記基板支持部材は、
前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の部材
と、前記基板をその周縁部において支持する第2の部材
と、記第2の部材を前記基板の最外周部よりも外側で前
記第1の部材に対して支持するための支持部材と、から
構成されていることを特徴としている。
【0014】請求項2の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材に前記基板の径よりも
大きな径のザグリ部を形成し、この基板支持部材が前記
ザグリ部を介して前記基板の周縁部を支持するように基
板支持部を形成したことを特徴としている。
【0015】請求項3の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手段によ
り所定温度に加熱される第1の部材と、この第1の部材
に形成される前記基板の径よりも大きな径のザグリ部
と、このザグリ部の上部において前記基板の周縁部を支
持するために前記第1の部材に支持される第2の部材
と、から構成されることを特徴としている。
【0016】請求項4の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手段によ
り所定温度に加熱される第1の部材と、この第1の部材
の部材よりも熱伝達率の小さな部材からなり、前記第1
の部材上に載置されて前記基板の周縁部を支持する第2
の部材と、から構成されることを特徴としている。
【0017】請求項5の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手段によ
り所定温度に加熱される第1の部材と、この第1の部材
に形成され、前記基板が加熱されて反りを生じる際の反
りの曲率とほぼ等しい曲率を有しかつ、前記基板面との
対向距離が1mm以上の深さを有するザグリ部と、から
構成されることを特徴としている。
【0018】請求項6の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、ザグリ部が形成さ
れ前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の部材
と、この第1の部材に前記基板を載置することで前記ザ
グリ部が、前記第1の部材と前記基板とによって囲まれ
て形成される空間部と、この空間部に前記ガスよりも熱
伝導率の小さなガスを供給するガス供給手段と、から構
成されることを特徴としている。
【0019】請求項7の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手段によ
り所定温度に加熱される第1の部材と、前記基板をその
周縁部において支持する第2の部材と、前記第2の部材
を前記第1の部材に対向させて、かつ前記第1の部材と
は非接触に対向支持するための支持部材と、から構成さ
れていることを特徴としている。
【0020】請求項8に記載の発明にあたっては、加熱
手段により加熱される基板支持部材に基板を載置し、供
給されるガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気
相成長装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手
段により所定温度に加熱される第1の部材と、この第1
の部材に対して前記基板を支持するために前記基板の周
縁部を支持し、前記基板のふく射率とほぼ等しいふく射
率を有する部材からなる第2の部材と、から構成される
ことを特徴としている。
【0021】請求項9の発明にあたっては、加熱手段に
より加熱される基板支持部材に基板を載置し、供給され
るガスによって前記基板上に薄膜を成長させる気相成長
装置において、前記基板支持部材は、前記加熱手段によ
り所定温度に加熱される第1の部材と、この第1の部材
に対して前記基板を支持するために前記基板の周縁部を
支持し、前記基板の熱容量とほぼ等しい熱容量を有す部
材からなる第2の部材と、から構成されることを特徴と
している。
【0022】
【作用】従来の問題点として温度分布による熱応力等で
スリップが発生することが最大の問題であったが、本発
明者等は、今般基板の伝熱・放熱機構と発生応力との関
係に付いて鋭意研究を重ねた結果、基板の表裏の温度差
による応力がスリップの直接の原因ではなく、表裏の温
度差による変形(基板の反り)の結果、基板面内にでき
る半径方向の温度分布(面内温度分布)による熱応力が
原因であることが判明した。
【0023】したがって、従来信じられていたように表
裏の温度差を少なくするための両面加熱やランプ加熱は
必ずしも必要ではなく、面内の温度分布を均一化するこ
とでスリップが防止できることになる。
【0024】本発明は、上記事実が判明したことに基づ
いて、基板の面内温度分布を均一化する方法を種々検討
することにより達成されたものである。なお、面内温度
分布については、上記したように基板の変形(反り)に
よるもの、および基板を支持する支持部材等による伝熱
の影響によるもの等があるが、いずれにしても面内温度
分布を均一化することでスリップは防止される。次に本
発明の具体的な作用の説明をする。
【0025】請求項1、請求項2、請求項3に記載の発
明においては、加熱される基板ホルダ―(第1の部材)
から基板の周縁部までの熱伝達経路を長くとることが可
能となり、基板の周縁部に直接伝わる熱の影響を小さく
抑えることができる。
【0026】その結果、基板の周縁部のみ局所的に温度
が高くなるようなことは生じない。したがって、基板の
面内温度分布が極めて均一化され、熱応力の発生もない
ことから、スリップが防止できる。
【0027】請求項4に記載の発明においては、加熱さ
れる基板ホルダ―(第1の部材)にに対して基板を支持
しているため、基板の周縁部に直接伝わる熱の影響を小
さく抑えることができ、上述の同様の作用・効果が得ら
れる。
【0028】請求項7に記載の発明においては、加熱さ
れる基板ホルダ―に対して基板を非接触に支持している
ため、基板の周縁部に直接伝わる熱の影響を零にでき、
上述の同様の作用・効果が最も顕著となる。
【0029】請求項5に記載の発明においては、基板に
表裏温度分布か生じて反りが生じる際の曲率に合わせて
同等の曲率を有するザグリ部を形成しているため、気相
成長中に基板支持部材と基板との対向距離が1mm以上
で基板全面にわたって一定になるため基板の面内温度分
布は均一化され、上述と同様の作用・効果が得られる。
【0030】請求項6に記載の発明においては、加熱手
段によって加熱される基板ホルダ―(第1の部材)と基
板との間に熱伝導率の小さなガスが介在されるため、基
板への熱伝導はふく射のみとなる。ふく射による熱伝導
は基板ホルダ―と基板の対向距離の変動に対して極めて
鈍感であるため、基板の表裏温度分布に対する反りに対
しても基板の面内温度分布を均一化でき、上述の同様の
作用・効果が得られる。
【0031】請求項8および請求項9に記載の発明にお
いては、加熱される基板ホルダ―(第1の部材)に対し
て基盤を支持する第2の部材をふく射あるいは熱容量が
基板とほぼ等しいものとしているため、基板と第2の部
材とは理論的にはほぼ等しい温度に加熱される。基板が
基板ホルダ―からの直接の熱伝達の影響を受けるとして
も第2の部材がダミ―基板の役割をはたし、この第2の
部材が直接の熱伝導の影響を受けても基板まではその影
響は及びにくい。したがって、基板の面内温度分布が均
一化されて上述の同様の作用・効果が得られる。
【0032】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。 実施例1 図1は本発明の第1実施例に係る気相成長装置を示して
いる。図1に示すように、ベ―スプレ―ト1上に気密状
態で固着された反応炉2内には、結晶基板3を載置する
円板状の基板ホルダ―4と、一端が回転駆動ユニット8
に連結され、基板ホルダ―4を着脱自在に支持する回転
軸5と、結晶基板3及び基板ホルダ―4を加熱するため
のヒ―タ6が配設されている。
【0033】反応炉2の上部には、原料ガス、キャリア
ガス等のガスを供給するガス供給ユニット9に接続され
た供給口2aが形成され、下部には反応炉2内の未反応
炉ガスを排出する排気口2bが形成されている。
【0034】そして、この気相成長装置では、基板3を
ヒ―タ6の加熱によって基板ホルダ―4を昇温させるこ
とで所定温度に上昇させ、供給口2aから反応炉2内に
原料ガスをキャリアガスと共に供給し、結晶基板33上
に半導体薄膜を気相成長させる。
【0035】図2は、図1における基板ホルダ―4部分
の拡大図を示している。基板3は、その周縁部が基板支
持体10に支持され、この基板支持体10は基板ホルダ
―4に支持棒11によって支持されている。この支持棒
11は、例えば基板ホルダ―4の周縁に3本植立され、
基板支持体10を3点で支持している。なお、支持棒1
1はこれに限定されることなく、1点あるいは2点もし
くは4点以上で支持してもよく、また、基板ホルダ―4
の周縁に全周にわたって支持壁を形成していてもよい。
【0036】上記基板支持体10は、基板3が置かれる
部分に基板3の直径よりもわずかに小さい直径の貫通孔
10aが設けられ、その周縁部分でのみ基板3に接触
し、基板ホルダ―4と基板支持体10は、支持棒11で
のみ接触している。したがって、基板ホルダ―4から支
持棒11と基板支持体10とを介して基板3に至る直接
の熱伝達はその熱伝達経路が長く、経路断面積が小さい
ことからほとんど無視できる程小さい。そして、基板ホ
ルダ―4から基板3への伝熱は輻射と、基板ホルダ―4
と基板3との間に存在する気体(この場合キャリアガス
としてのH2 )の熱伝導だけとある。
【0037】これらの伝熱量と基板3からの放熱量とは
熱量保存の法則により等しいとし、基板ホルダ4がヒ―
タ6により一定温度に保持されている場合の基板温度T
と、基板ホルダ―4と基板3との間隔dとの関係を図3
に示す。
【0038】図3から理解できるように、基板ホルダ―
4と基板3との間隔dが1mm以下に近接している時に
は、基板ホルダ―4と基板3との間隔がわずかに変化し
ても基板温度が大幅に変化する。
【0039】一方、基板ホルダ―4と基板3との間隔d
が1mm以上と離れた場合には、基板ホルダ―4と基板
3との間隔がある程度変化しても基板温度の変化は少な
い。すなわち、間隔dを1mm以上とした時には間隔d
の変化に対しては基板温度の変化は鈍感となる。従っ
て、基板を加熱した時の反りに対して間隔dを1mm以
上に設定した時には、その悪影響を受けにくい。
【0040】本発明の第1実施例において具体的には、
基板ホルダ―4と基板3との間隔は5mmであり、基板
ホルダ―4と基板支持体10との間隔は4mmである。
そして基板ホルダ―4はヒ―タ6により均一温度に加熱
され、基板3の全面は均一温度に昇温された基板ホルダ
―4からの輻射及び気体の伝熱によりほぼ均一な温度に
保持される。上記加熱の際にこの装置では、基板3が回
転軸5を介して回転駆動ユニット8により例えば10rp
m 以上の回転数で回転される。
【0041】なお、図2に示した基板ホルダ―4と支持
棒11と基板支持体10とはそれぞれ別体に形成して組
立てたものであっても、後述するように、図4に示すよ
うに一体形成してもよい。
【0042】また、基板ホルダ―4の上部に配設される
基板支持体10は、基板3と同様に基板ホルダ―4から
の輻射による熱伝達あるいは気体の伝熱のみで加熱さ
れ、基板3と基板支持体10の温度差はほとんど生じな
い。したがって、基板3の基板支持体10によって支持
される周縁部も局部的に高温になるようなことはない。
【0043】実施例2 次に、第2実施例について説明する。図4は第2の実施
例を示している。この第2実施例では、基板ホルダ―
4、支持棒(支持壁)11、基板支持体10を一体形成
したもので、ザグリ部20の直径を基板3の直径よりも
大きくした後述する第7実施例と同様である。すなわ
ち、ザグリ部20の直径を基板ホルダ―4の内部で基板
3よりも大きくすることにより、基板ホルダ―4から基
板3までの伝熱経路を長くすることができ、基板ホルダ
―4の基板3を支持する部分の温度を基板3の温度とほ
ぼ同程度とすることが可能となる。
【0044】実施例3 図5は第3の実施例を示している。この第2実施例で
は、支持棒11の断面積を小さくし、基板支持体10の
一部を薄くした薄肉部10bを形成することで、基板支
持体10の伝熱断面積を小さくし、基板支持体10の内
部を伝わる伝熱の影響を小さく抑えている。
【0045】実施例4 図6は第4の実施例を示している。基板ホルダ―4を例
えば外部からの高周波加熱コイル7によって加熱する場
合には、基板支持体10が、いわゆるサセプタと同一材
質であると基板支持体10自体が昇温し、基板3の周縁
部が高温になるおそれある。このような場合、第4実施
例では、基板支持体10がガラスやセラミック等の高周
波加熱コイル7により昇温されない材質の部材で形成さ
れているので、基板支持体10高周波加熱コイル7によ
っては加熱されない。
【0046】なお、上記支持棒また支持壁11は、基板
の全周にわたって存在する必要はなく、例えば3点支持
で良い。従って、基板支持体10自体も基板3の全周に
わたってリング状に設ける必要もない。
【0047】実施例5 図7は第5の実施例を示している。この第5実施例で
は、上述したように基板ホルダ―4から基板3への基板
支持体10を伝わる伝熱の影響を小さく抑える観点か
ら、例えば基板支持体10が熱伝導率の小さい材質(例
えばガラス、セラミック等)で形成されている。勿論、
支持棒または支持壁11も同様に熱伝導率の小さい材質
で形成しても良い。
【0048】実施例6 図8は第6実施例を示している。この第6実施例では、
基板支持体10の基板3を支持する部分に凸部10cを
形成し、点(支持点)あるいは線(支持壁)で支持して
いるので伝熱面積を極端に小さくでき、基板支持体10
からの伝熱の影響をほとんど受けることがない。また、
図9に示すように、支持棒11および凸部10cをそれ
ぞれ3点で形成すれば、さらに基板支持体10からの伝
熱の影響を低減できる。
【0049】実施例7 図10乃至図13に示す実施例は、基板ホルダ―4の内
部に、基板3よりも大きな直径のザグリ部20を設けた
ものである。図10に示す第7実施例では、図4に示す
実施例と同様に基板ホルダ―4、支持棒または支持壁1
1、基板支持体10とが一体形成されている。そして、
基板3はその周縁部を基板ホルダ―4の基板支持部4a
により支持されている。
【0050】実施例8 図11は第8の実施例を示している。この第8実施例で
は、基板ホルダ―4に基板3の直径よりも大きな直径の
ザグリ部20を設け、熱伝導率の小さな(ガラスやセラ
ミツク等の)基板支持体10を介して基板3の周縁部を
支持している。
【0051】実施例9 図12に示す第9実施例では、図11における熱伝導率
の小さな基板支持体10と同様な効果を得るため、基板
ホルダ―4の基板支持体4aの一部を薄くした薄肉部4
bを形成して伝熱断面積を小さくしている。
【0052】実施例10 図13に示す第10実施例では、基板ホルダ―4の基板
支持部4aの基板との接触部に凸部4cあるいは凸壁4
cを形成し、伝熱断面積を小さくしている。このように
基板ホルダ―を形成することにより、基板3の面内温度
分布を均一化することができる。
【0053】実施例11 図14と図15は、第11実施例及びその変形例を示
し、これらの実施例及び変形例は、図7及び図11に示
す実施例の改良であり、後述するように基板支持体10
の材質に特徴がある。他の構成は図7の及び図11と同
等でありザグリ部20の直径を基板3の直径よりも大き
くすることで基板支持体10を伝わる伝熱経路を長く
し、基板ホルダ―4から基板支持体10を伝わる伝熱を
小さくし、基板3の周縁部が高温になるのを防止してい
る。そして、基板ホルダ―4からは基板3への基板支持
体10を伝わる熱伝導が小さくなったことで、基板ホル
ダ―4から基板3への伝熱は、輻射と基板3と基板ホル
ダ―4との間に存在するガスを介して行われる。
【0054】さらに、この実施例では、前述したように
基板支持体10の材質に特徴があり、輻射およびガスに
よる熱伝達に対しても基板3の周縁部が他の部分に対し
て温度差が小さくなるように構成されている。すなわ
ち、基板支持体10として、基板3の輻射率(エミシビ
ティ)とほぼ等しい輻射率を有する材質を用いるまた
は、輻射率はその部材の表面あらさによって左右される
ため、基板支持体10の表面あらさを基板3の輻射とほ
ぼ等しくなるように設定している。表面あらさと輻射率
の関係は、例えば鏡面のように表面が平坦で表面あらさ
が小さければ輻射率は小さく、表面あらさが大きければ
輻射率は大きい。
【0055】つまり、基板3が例えばシリコンであれ
ば、このシリコンの輻射率とほぼ等しい輻射率の基板支
持体10を用いれば、ヒ―タにより基板ホルダ―4を加
熱し、その輻射により基板支持体10と基板3が昇温さ
れるが、お互いに輻射率がほぼ等しいため、基板支持体
10と基板3は同一温度に昇温され、基板3の周縁部と
他の部分で温度差が非常に小さくなり、基板3の面内温
度分布が極めて均一化される。
【0056】また、基板支持体10を基板3の単位面積
当たりの熱容量とほぼ等しい単位面積当たりの熱容量を
有する材質で形成しても良い。この場合、基板3と基板
支持体10の単位面積当たりの熱容量がほぼ等しいと次
のような顕著な効果がある。
【0057】ヒ―タにより加熱を始めて基板3を昇温さ
せてゆく過程において、仮に単位面積当たりの熱容量が
大きく異なると基板3と基板支持体10の温度差が大き
くなり、基板3の面内温度差が大きくなり、熱応力が発
生する。一方、単位面積当たりの熱容量がほぼ等しけれ
ば上記熱応力はほとんど発生しないため、結晶内のスリ
ップが発生しない。
【0058】実施例12 図16及び図17は、第12実施例及びその変形例を示
し、図14、図15に示す実施例の改良である。図16
に示す第12実施例では、支持棒11として熱伝導率の
小さい部材を介在させ、図17に示す変形例では、基板
支持体10の2つの部分から構成し、第1の基板支持体
10dとして、基板3と輻射率、あるいは単位面積当た
りの熱容量の等しい部材、第2の基板支持体10dとし
て熱伝導率の小さい部材を用い、基板支持体10d,1
0eを伝わる熱伝導をさらに低減させている。
【0059】これらの実施例において、基板3と輻射率
と熱容量の両者が等しい部材としては、基板3と同材質
の部材で基板支持体10を形成することが最も簡単であ
る。例えば、基板3がシリコシン基板であれば、基板支
持体10をこのシリコン基板で形成する。つまり、基板
3の周縁部を基板3と同じ材質のダミ―基板で支持すれ
ば良い。
【0060】実施例13 図18は第13の実施例を示している。気相成長装置に
おいて基板3を支持している基板支持体10の支持部分
に接する基板3の周縁部は基板支持体10と基板3の間
に生じる接触熱抵抗のために温度が下がり易い傾向があ
る。そこで、この支持部分の真下に位置する基板ホルダ
―4の部分に、上方に突出した突起10fが設けられて
いる。つまり、基板3を載せている基板支持体10の支
持部分と基板ホルダ―4との距離を近付け、基板支持体
10の支持部分の温度を上昇させ、基板3が基板支持体
10と接する部分の温度低下を防止している。
【0061】実施例14 図19は第14の実施例を示している。この第14実施
例では、基板を載せている基板支持体10の支持部分に
下方に突出させた突起10gを設けている。つまり、第
13実施例と同様に、基板3を載せている基板支持体1
0の支持部分と基板ホルダ―4との距離を近付け、その
支持部分の温度を上昇させ基板3の基板支持体10と接
する部分の温度低下を防止している。
【0062】次に、図18と図19で示した第13、第
14実施例の基板支持体10の突起10f、10g部分
の温度上昇の程度、および突起10f、10g部分の突
出距離について、本発明者等による実験デ―タに基づい
て詳細に説明する。
【0063】まず、図20は、横軸に基板3の温度(図
18と図19でT1で示した部分)と突起10f、10
g部分の温度(図18と図19でT2で示した部分)の
温度差△Tをとり、縦軸にスリップ長をとって示した特
性図である。図20に示すように温度差△Tが10℃よ
りも小さい場合、スリップが顕著に生じていることが理
解できる。また、温度差△Tが200℃よりも大きい場
合にも、スリップが顕著に生じている。これは、温度差
△Tが10℃よりも小さい場合には、基板3の基板支持
体10と接する周縁部で基板3と基板支持体10との間
に発生する接触熱抵抗のために、基板3の周縁部で温度
が低下して基板3の面内温度分布が不均一になることを
補正しきれないために生じるものである。温度差△Tが
200℃よりも大きい場合には、基板3の基板支持体1
0との間に発生する接触抵抗のために基板3の周縁部で
温度が低下する温度低下分を逆に補正し過ぎて、結局基
板3の周縁部で温度が上昇し過ぎて基板3の面内温度分
布が不均一になるために生じるものである。
【0064】図20より、突起10f、10g部分の温
度は、基板3の温度よりも10℃乃至200℃程度高温
に設定することで基板3の面内温度分布を均一化できス
リップの発生を極めて少なくすることが可能となること
が理解できる。
【0065】具体的には、突起10f、10g部分の温
度を、基板3の温度よりも10℃乃至200℃程度高温
に設定する手段としては、第1に後述するように基板ホ
ルダ―4あるいは基板支持体10と突起10f、10g
部分との距離(図18と図19でH1で示した部分)
と、基板ホルダ―4と基板3との距離(図18と図19
でH2で示した部分)との比率を所定の値に設定する方
法がある。また、第2には、図21に示すように基板支
持体10の基板3と接する部分の温度と他の部分の(基
板)温度をそれぞれ個別に制御する方法がある。
【0066】すなわち、図21に示すようにヒ―タ6を
2分割として、それぞれヒ―タ6a、6bで構成し、こ
れらのヒ―タ6a、6bをそれぞれの電源8a、8bに
接続すると共に、放射温度計や熱電対等の温度計測手段
を有し、ヒ―タ6a、6bの電源8a、8b出力を制御
できる温度制御装置9a、9bを設けている。そして、
例えば基板3の中央付近と周縁部付近の温度を放射温度
計により計測し、この温度分布が基板面内で均一になる
ようにヒ―タ6a、6bの出力を制御している。基板周
縁部の温度は、基板支持体10の基板3と接する部分の
温度を熱電対等により直接計測しても良い。ヒ―タ6
は、2分割以上にして温度制御をきめ細かに行っても良
いし、ヒ―タ6を分割せずに、例えばヒ―タの巻線の密
度等を変えても部分的に発熱効率などを異なせる構成で
も良い。
【0067】次に、図22は、横軸に基板ホルダ―4あ
るいは基板支持体10と突起10f、10g部分との距
離(図18と図19でH1で示した部分)と、基板ホル
ダ―4と基板3との距離(図18と図19でH2で示し
た部分)との比率(H2/H1)Hをとり、縦軸にスリ
ップ長をとって示した特性図である。図21に示すよう
に比率Hが2よりも小さい場合、スリップが顕著に生じ
ていることが理解できる。また、比率Hが20よりも大
きい場合にも、スリップが顕著に生じている。これは、
比率Hが2よりも小さい場合には、基板3の基板支持体
10と接する周縁部で基板3と基板支持体10との間に
発生する接触熱抵抗のために、基板3の周縁部で温度が
低下して基板3の面内温度分布が不均一になるのを補正
しきれないために生じるものである。また、比率Hが2
0よりも大きい場合には、基板3と基板支持体10との
間に発生する接触熱抵抗のために基板3の周縁部で温度
が低下する温度低下分を逆に補正し過ぎて、結局基板3
の周縁部で温度が上昇し過ぎて基板3の面内温度分布が
不均一になるために生じるものである
【0068】図22は、基板ホルダ―4あるいは基板支
持体10と突起10f、10g部分との距離(図18と
図19でH1で示した部分)と、基板ホルダ―4と基板
3との距離(図18と図19でH2で示した部分)との
比率(H2/H1)Hを2乃至20に設定することによ
り基板3の面内温度を均一化できスリップの発生を極め
て少なくすることが可能となることが理解できる。な
お、図19の実施例として突起10gを基板支持体10
のほぼ全域まで延長しても良い。
【0069】また、上述のように基板3の基板支持体1
0と接する周縁部で基板3と基板支持体10との間に発
生する接触抵抗のために、基板3の周縁部で温度が低下
する現象が生じ、基板3の面内温度分布が不均一となる
が、この様な場合には、薄い基板支持体10は、面内温
度分布の不均一に伴う応力により、反りが発生する。こ
の反りにより基板支持体10と基板ホルダ―4の距離が
変化し、結果として基板3の面内温度分布の不均一化に
つながってしまう。そのため、図23に示す実施例で
は、薄い基板支持体10でも構造的に反り難くするため
周縁部にリブ10hを形成することで薄い基板支持体1
0でも反りに対する強度を構造的に強くすることが可能
となる。
【0070】また、反りにくい構造の他の実施例として
は、図24に示すように基板支持体10を同材質のもの
でも周方向に複数10j、10kに分割してもよい。こ
の様に、複数に分割することで構造的に反りに難くでき
るとともに、分割した接触面で接触抵抗を大きくするこ
とが可能となるため、基板3の基板支持体10と接触す
る部分の温度低下を小さくすることができる。
【0071】実施例15図25は第15の実施例を示し
ている。この第15実施例では、基板支持体10の貫通
孔10aを基板3とほぼ相似形状に形成し、基板3と基
板支持部材10の間の隙間をなくし、原料ガスの基板裏
面への回り込みによる基板のデポジションを防止してい
る。
【0072】実施例16 次に、本発明の第16実施例について説明する。図26
は、本発明の第16実施例に係わる基板支持部材を示し
ている。この基板支持部材では、熱伝導率の小さいガラ
スあるいはセラミック等で形成された基板支持体10で
基板3の周縁部を支持し、この基板支持体10を基板ホ
ルダ―4の上に載置している。
【0073】従って、この第16実施例では、加熱され
る基板ホルダ―に対して熱伝導率の小さな部材を介して
基板を支持しているので、基板の周縁部に基板支持体1
0を通して伝わる熱の影響を小さく抑えることができ
る。
【0074】実施例17 図27は、第17実施例を示している。この実施例で
は、基板支持体10における基板3の支持部に凸部10
cを形成して伝熱断面積を小さくしている。なお、この
実施例16、17では、基板支持体10の中央に基板3
の直径よりもわずかに小さい直径の貫通孔10aを設
け、基板3の周縁部のみ支持するように構成している
が、この基板支持体10を基板3の全周縁部にわたって
リング状に設ける必要はなく、図28に示すようにブロ
ック状の基板支持体10を例えば3つ設けて基板3を支
持してもよい。
【0075】実施例18 次に、本発明の第18実施例について説明する。図29
乃至図36は、本発明の第18実施例に係わる基板支持
部材を示し、この実施例は、基板3の表面に気相成長さ
せる過程で基板3に反りが生じる場合の対策に関するも
のである。
【0076】本発明者等の種々の実験による基板3の反
りは、基板3の加熱温度、輻射率に関係があり、それぞ
れ加熱温度、輻射率により異なるが、加熱温度、輻射率
によってほぼ一定の反りが生じる。そして、反りの程度
は曲率がほぼ10mR〜100mRの範囲であることが
確認されている。
【0077】したがって、図29に示すように、基板3
の反りを例えば予め測定し、基板ホルダ―4のザグリ部
20の基板3の下方に対向する部分を基板3の反りの曲
率と同程度となるようにほぼ10mR〜100mRに形
成しておけば、基板3が反った時に基板ホルダ―4との
間隔が基板3全面にわたって均一になるため、結晶成長
時に基板3の面内温度分布を均一に保つことができる。
【0078】また、図30及び図31に示す例では、基
板ホルダ―4に貫通孔4d、4eが形成され、一方の貫
通孔4dに導入パイプ18を介して第2のガス供給ユニ
ット19が接続されている。そして、第2のガス供給ユ
ニット19からキャリアガスより熱伝導率の小さいガス
(例えばN2 等:N2 はキャリアガス等に使用されるH
2 と比較すると熱伝導率は約1/10と小さい。ただし、
2 に限定しない)が基板3の裏面に形成されたザグリ
部20の空間に供給される。また、ザグリ部20の空間
に供給されたガスは貫通孔4eから排出される。さら
に、この例では一般的なカ―ボンを用いて基板ホルダ―
4の輻射率を比較的大きくしている。
【0079】このように基板ホルダ―4と基板3の間に
存在するガスが熱電導率の悪いガスである場合、ガスに
よる基板ホルダ―4から基板3への熱伝達の割合は極め
て小さく輻射による熱伝達が支配的となる。仮に、図3
1に示すように基板3が反り、基板ホルダ―4と基板3
との間隔が一定でなくなった場合にも、輻射による熱伝
導は基板ホルダ―と基板3との距離に無関係にほぼ一定
であるから、基板3の面内温度分布を均一化することが
できる。
【0080】このような作用は、図3に示した特性図
で、基板ホルダ―4と基板3との間隔dが1mm以下の
場合は、ガスによる熱伝導が主体で間隔dの変化に対す
る基板温度Tの変化が敏感であるのに対して、上記間隔
dが1mm以上の場合には、間隔が大きくなるにつれて
ガスによる熱伝導よりも輻射による熱伝導が支配的とな
り、結果として間隔dの変化に対する基板温度Tの変化
が鈍感になっていることからも理解できる。なお、図3
2に示すようにガス排出用の貫通孔4eを設けなくても
よく、その場合ガスは基板ホルダ―4と基板3との接触
部から排出される。
【0081】また、熱伝導率の小さいガスを用いる場合
は窒素ガス以外に、アルゴン、キセノン、ヘリウム等の
不活性ガスあるいはCF4 あるいは炭酸ガス、ハロゲン
ガス等を用いても同様の効果が得られる。
【0082】さらに、図30または図32に示す構成に
おいて、基板3の裏面をキャリアガスと同じガスでパ―
ジする場合でも、上述の通りキャリアガスより熱伝導の
小さなガスでパ―ジする場合でもパ―ジさえすれば、原
料ガスが基板3の裏面へ回り込んで基板支持体10から
基板3へのガス伝熱量を変化させて基板3の温度が変動
するのを防止できるし、また基板3の裏面へのデポジシ
ョンを防止することもできる。
【0083】なお、図29乃至図32に示す実施例にお
いても、図32乃至図36に示すように先の実施例と同
様に基板3よりも大きな直径のザグリ部20を設けてお
けば、それぞれの実施例の作用効果をあわせ持つことが
できる。
【0084】実施例19 次に、本発明の第19実施例について説明する。この第
19実施例は、基板ホルダ―4と基板支持体10との間
の支持棒11をなくして非接触としたものである。つま
り、図37に示すように基板支持体10は反応炉2から
支持体13により支持されている。また、図38に示す
ように、反応炉2から基板支持体10を支持する代わり
に回転軸5から支持体13により支持したり、または下
部ベ―スプレ―ト1から支持してもよい。この実施例で
は、基板ホルダ―4から基板3への直接の熱伝導が完全
に遮断されるので、基板3の温度を周縁部まで均一化す
ることができる。図39は、本発明の気相成長装置を構
成する反応管の変形例を示している。
【0085】この変形例では、例えば基板支持部材を収
納した反応管2の内壁2cの表面あらさを小さく(鏡面
処理に近く)し、内壁2cの輻射熱を小さくしている。
内壁2cの輻射熱を小さくすることにより、基板からの
放熱量が低下し、基板表裏の温度差が低減し、基板の反
りの量が少なくなると共に、基板の半径方向への熱伝導
による均熱化の効果が相対的に大きくなるため、基板3
の温度をさらに均一化させることができる。内壁2cの
表面は鏡面処理にしても良い。また、内壁に限らずガス
供給口2a等のウェハと対向している部分のふく射率を
低くすることによっても同様の効果が得られる。
【0086】また、表面あらさを変化させず、反応管2
の材質を輻射率の小さいものとしたり、反応管2の内面
に輻射率の小さい材質のものコーティングしても上述と
同様の効果が得られる。また、コーティングしたもの
を、鏡面処理してもよい。
【0087】以上説明したように実施例及び変形例は、
いわゆる縦型の反応容器2内に基板3を1枚支持するタ
イプの気相成長装置に関するものであるが、本発明は全
てのタイプの気相成長装置に適用可能であり、以下にそ
の他のタイプの気相成長装置について説明するが、先の
実施例と同様の部分については同一符号を付して説明は
省略する。
【0088】図40に示す例は、いわゆるバレルタイプ
の気相成長装置であり、基板ホルダ―4は角錐台(この
図面では四角錐台)で、その外周面に複数の基板3を支
持できるように構成されている。図41に示す例は、横
型の反応容器2を用いたタイプであり、ガスは図中左側
のガス供給口2aから右側へ流れる。図42に示す例
は、基板支持体10の変形例であって、1つの基板支持
体10で複数の基板3を支持するように構成されてい
る。次に、図43及び図44を参照しながら、反応炉2
内に基板3を出し入れする機構及び工程に付いて説明す
る。
【0089】図43及び図44に示すように、反応炉2
内の支持軸5には、基板ホルダ―4と基板3を支持した
基板支持体10とが載置されている。支持軸5は反応炉
2の下部に配設したベロ―30を介して気密状態で移動
自在に挿通され、下端に連結された上下動装置31によ
り上下動する。
【0090】反応炉2の下部の側面には、ゲ―トバルブ
32を介して予備室33が形成され、予備室33内に
は、基板支持体受け34が図中矢印A方向に移動自在に
配設されている。そして、この基板支持体受け34に
は、予備質33の外にベロ―35を介して機密状態で着
脱自在に連結された搬送棒36が接続されている。この
搬送棒36の外端部には、搬送装置37が連結されてい
る。
【0091】図44に示すように、基板支持体受け34
は搬送装置37で前進移動させることにより、ゲ―トバ
ルブ32を通して反応炉2内まで移動される。そして、
基板支持体受け34は、上下動装置31により所定位置
まで下降している基板ホルダ―4上に、基板支持体受け
34に載置された基板支持部材10と基板3を搬入し、
予備室33内に戻る。その後、基板支持部材と基板3を
上下動装置31により炉中に持上げ、気相成長工程が実
行される。そして、気相成長工程が終了すると、上記と
反対の動作により基板支持体10と基板3を予備室33
に搬出する。
【0092】予備室33は、その上部にOリング38を
介して蓋39が着脱自在に配設され、下部には予備室3
3内の未反応ガスの排気及び内部の圧力を一定に調節す
る排気口33aが形成されている。
【0093】以上のように、この搬送装置では、基板支
持体10に基板3を装着した状態で、基板3を反応炉2
内へ出し入れできるため、基板支持体10を保持するこ
とにより、高温状態の基板3を非接触で搬送でき、作業
性が格段に向上する。本発明は、上述の実施例及び変形
例によって限定されることなく、その要旨を逸脱しない
範囲で様々に変形して実施できることは勿論のことであ
る。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば基板
の面内温度分布を均一化できるため、結晶基板にスリッ
プなどの転位が発生することがなく、結果としてデバイ
ス特性が良好なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の気相成長装置の一実施例を示す概
略断面図。
【図2】 図1における基板支持部材を拡大して示す
概略断面図。
【図3】 基板ホルダーと基板との距離dと基板温度
Tとの関係を示す特性図。
【図4】 本発明の第2実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図5】 本発明の第3実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図6】 本発明の第4実施例を示す気相成長装置の
概略図。
【図7】 本発明の第5実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図8】 本発明の第6実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図9】 本発明の第6実施例の変形例を示す基板支
持部材の概略図。
【図10】 本発明の第7実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図11】 本発明の第8実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図12】 本発明の第9実施例を示す基板支持部材の
概略図。
【図13】 本発明の第10実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図14】 本発明の第11実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図15】 本発明の第11実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図16】 本発明の第12実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図17】 本発明の第12実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図18】 本発明の第13実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図19】 本発明の第14実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図20】 基板温度とスリップとの関係を示した特性
図。
【図21】 本発明の基板温度制御の一実施例を示す概
略図。
【図22】 本発明の突起手段の長さとスリップとノ関
係を示した特性図。
【図23】 本発明の第14実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図24】 本発明の第14実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図25】 本発明の第15実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図26】 本発明の第16実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図27】 本発明の第17実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図28】 本発明の第17実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図29】 本発明の第18実施例を示す基板支持部材
の概略図。
【図30】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図31】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図32】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図33】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図34】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図35】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図36】 本発明の第18実施例の変形例を示す基板
支持部材の概略図。
【図37】 本発明の第19実施例を示す気相成長装置
の概略図。
【図38】 本発明の第19実施例の変形例を示す気相
成長装置の概略図。
【図39】 本発明の気相成長装置の変形例を示す概略
図。
【図40】 本発明の気相成長装置の変形例を示す概略
図。
【図41】 本発明の気相成長装置の変形例を示す概略
図。
【図42】 本発明の気相成長装置の変形例を示す概略
図。
【図43】 本発明の気相成長装置の基板搬入・搬出を
示す一実施例を示す概略図。
【図44】 本発明の気相成長装置の基板搬入・搬出を
示す一実施例を示す概略図。
【図45】 従来の気相成長装置の例を示す概略図。
【図46】 従来の気相成長装置の基板支持方法の例を
示す概略図。
【符号の説明】 1 ベースプレート 2 反応炉(反応容器) 2a 供給口 2b 排気口 2c 表面あらさの小さい内壁 3 基板 4 基板ホルダー(第1の部材) 4a 基板支持部材 4b 薄肉部 4c 凸部 4d 貫通孔 4e 貫通孔 5 支持軸(回転軸) 6 ヒータ 7 高周波コイル(加熱手段) 9 ガス供給装置 10 基板支持体(第2の部材) 10a 貫通孔 10b 薄肉部 10c 凸部 10f 突起(突起手段) 10g 突起(突起手段) 11 支持棒(支持部材) 13 支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−101021(JP,A) 特開 平2−262331(JP,A) 特開 平4−186822(JP,A) 特開 平1−119669(JP,A) 特開 平4−157717(JP,A) 特開 昭62−76720(JP,A) 特開 平3−224223(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/31 C23C 16/00 C30B 25/00

Claims (34)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、前記基板をその周縁部において支持する第2の
    部材と、前記第2の部材を前記基板の最外周部よりも外
    側で前記第1の部材に対して支持するための支持部材
    と、から構成されていることを特徴とする気相成長装
    置。
  2. 【請求項2】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材に前記基板の径よりも大きな径のザグリ部を形成し、
    この基板支持部材が前記ザグリ部を介して前記基板の周
    縁部を支持するように基板支持部を形成したことを特徴
    とする気相成長装置。
  3. 【請求項3】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、この第1の部材に形成される前記基板の径より
    も大きな径のザグリ部と、このザグリ部の上部において
    前記基板の周縁部を支持するために前記第1の部材に支
    持される第2の部材と、から構成されることを特徴とす
    る気相成長装置。
  4. 【請求項4】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、この第1の部材の部材よりも熱伝達率の小さな
    部材からなり、前記第1の部材上に載置されて前記基板
    の周縁部を支持する第2の部材と、から構成されること
    を特徴とする気相成長装置。
  5. 【請求項5】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、この第1の部材に形成され、前記基板が加熱さ
    れて反りを生じる際の反りの曲率とほぼ等しい曲率を有
    しかつ、前記基板面との対向距離が1mm以上の深さを
    有するザグリ部と、から構成されることを特徴とする気
    相成長装置。
  6. 【請求項6】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給される第1のガスによって前記基板
    上に薄膜を成長させる気相成長装置において、前記基板
    支持部材は、ザグリ部が形成され前記加熱手段により所
    定温度に加熱される第1の部材と、この第1の部材に前
    記基板を載置することで前記ザグリ部が、前記第1の部
    材と前記基板とによって囲まれて形成される空間部と、
    この空間部に第2のガスを供給するガス供給手段と、か
    ら構成されることを特徴とする気相成長装置。
  7. 【請求項7】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、前記基板をその周縁部において支持する第2の
    部材と、前記第2の部材を前記第1の部材に対向させ
    て、かつ前記第1の部材とは非接触に対向支持するため
    の支持部材と、から構成されていることを特徴とする気
    相成長装置。
  8. 【請求項8】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、この第1の部材に対して前記基板を支持するた
    めに前記基板の周縁部を支持し、前記基板のふく射率と
    ほぼ等しいふく射率を有する部材からなる第2の部材
    と、から構成されることを特徴とする気相成長装置。
  9. 【請求項9】加熱手段により加熱される基板支持部材に
    基板を載置し、供給されるガスによって前記基板上に薄
    膜を成長させる気相成長装置において、前記基板支持部
    材は、前記加熱手段により所定温度に加熱される第1の
    部材と、この第1の部材に対して前記基板を支持するた
    めに前記基板の周縁部を支持し、前記基板の単位面積当
    たりの熱容量とほぼ等しい単位面積当たりの熱容量を有
    する部材からなる第2の部材と、から構成されることを
    特徴とする気相成長装置。
  10. 【請求項10】前記第2の部材あるいは前記支持部材の
    少なくともどちらか一方を前記第1の部材よりも熱伝導
    率の小さな材質の部材で構成したことを特徴とする請求
    項1あるいは請求項7記載の気相成長装置。
  11. 【請求項11】前記第2の部材を前記第1の部材よりも
    熱伝導率の小さな材質の部材で構成したことを特徴とす
    る請求項3、請求項8あるいは請求項9のいずれかに記
    載の気相成長装置。
  12. 【請求項12】一部にその断面積を小さくするための薄
    肉部を形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、
    請求項3あるいは請求項7に記載の気相成長装置。
  13. 【請求項13】前記基板支持部の少なくとも一部にその
    断面積を小さくするための薄肉部を形成したことを特徴
    とする請求項2記載の気相成長装置。
  14. 【請求項14】前記第2の部材のふく射率を前記基板の
    ふく射率とほぼ等しく構成したことを特徴とする請求項
    1、請求項3、請求項4、請求項7あるいは請求項9の
    いずれかに記載の気相成長装置。
  15. 【請求項15】前記第2の部材の熱容量を前記基板の熱
    容量とほぼ等しく構成したことを特徴とする請求項1、
    請求項3、請求項4、請求項7あるいは請求項8のいず
    れかに記載の気相成長装置。
  16. 【請求項16】前記第2の部材を前記基板と同一の材質
    で構成したことを特徴とする請求項、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7あるいは請求項8の
    いずれかに記載の気相成長装置。
  17. 【請求項17】前記基板支持部材は反応容器内に配置さ
    れ、この反応容器の内壁の表面あらさを小さくする、も
    しくは鏡面処理にする、もしくはふく射率の小さい物質
    のものをコーティングすることによりふく射率を小さく
    することを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、
    請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8あ
    るいは請求項9のいずれかに記載の気相成長装置。
  18. 【請求項18】前記基板支持部材は反応容器内に配置さ
    れ、この反応容器の内壁の表面あらさを小さくする、も
    しくは鏡面処理にする、もしくはふく射率の小さい物質
    のものをコーティングすることによりふく射率を小さく
    し、放熱量を低減させながら、前記基板表面に薄膜を成
    長させることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項
    3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項
    あるいは請求項9のいずれかに記載の気相成長装置。
  19. 【請求項19】前記基板支持部材は反応容器内に配置さ
    れ、この反応容器内と反応容器外との間で前記基板を移
    動させる基板搬送手段をさらに備え、前記基板搬送手段
    は、少なくとも前記第2の部材と前記基板とを一体的に
    搬送移動させることを特徴とする請求項1、請求項3、
    請求項4、請求項7、請求項8あるいは請求項9のいず
    れかに記載の気相成長装置。
  20. 【請求項20】前記第2のガスは、前記第1のガスより
    も熱伝導率の小さなガスからなることを特徴とする請求
    項6記載の気相成長装置。
  21. 【請求項21】反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において基板支持体で支
    持し、この基板支持体を加熱手段により所定温度に加熱
    される基板ホルダーで前記基板の最外周部よりも外側で
    さらに支持した後に、前記加熱手段により前記基板ホル
    ダーを所定温度に加熱しながら前記反応容器内にガスを
    供給して前記基板表面に薄膜を成長させることを特徴と
    する気相成長方法。
  22. 【請求項22】反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において支持するために
    その内部に前記基板の径よりも大きな径のザグリ部を形
    成した基板ホルダーで支持し、その後にこの基板ホルダ
    ーを加熱手段により所定温度に加熱しながら前記反応容
    器内にガスを供給して前記基板表面に薄膜を成長させる
    ことを特徴とする気相成長装置。
  23. 【請求項23】反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において基板支持体で支
    持し、さらにこの基板支持体を、加熱手段により所定温
    度に加熱されかつその内部に前記基板の径よりも大きな
    径のザグリ部の形成された基板ホルダーを所定温度に加
    熱し前記反応容器内にガスを供給して前記基板表面に薄
    膜を清澄させることを特徴とする気相成長方法。
  24. 【請求項24】加熱手段により所定温度に加熱される基
    板ホルダーで、この基板ホルダーよりも熱伝導率の小さ
    な部材で形成され反応容器内に配置されて表面に薄膜を
    成長させるための基板をその周縁部において支持する基
    板支持体を支持し、その後に、前記加熱手段により前記
    基板ホルダーを所定温度に加熱しながら前記反応容器内
    にガスを供給して前記基板表面に薄膜を成長させること
    特徴とする気相成長方法。
  25. 【請求項25】反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において支持するために
    その内部にザグリ部を形成した基板ホルダーで前記基板
    を支持し、その後に前記基板ホルダーを加熱手段により
    所定温度に加熱しながら前記基板ホルダーと前記基板と
    によって囲まれる前記ザグリ部に原料ガスおよびキャリ
    アガスよりも熱伝導率の小さなガスを供給しつつ前記反
    応容器内にガスを供給して前記基板表面に薄膜を成長さ
    せることを特徴とする気相成長方法。
  26. 【請求項26】反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    さえるための基板をその周縁部において基板支持体で支
    持し、この基板支持体を加熱手段により所定温度に加熱
    される基板ホルダーに対して非接触に対向支持した後
    に、前記加熱手段により前記基板ホルダーを所定温度に
    加熱しながら前記反応容器内にガスを供給して前記基板
    表面に薄膜を成長させることを特徴とする気相成長方
    法。
  27. 【請求項27】加熱手段により所定温度に加熱される基
    板ホルダーで、反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において支持するために
    前記基板のふく射率とほぼ等しいふく射率を有する部材
    で形成された基板支持体を支持し、その後前記加熱手段
    により前記基板ホルダーを所定温度に加熱しながら前記
    反応容器内にガスを供給して前記基板表面に薄膜を成長
    させることを特徴とする気相成長方法。
  28. 【請求項28】加熱手段により所定温度に加熱される基
    板ホルダーで、反応容器内に配置され表面に薄膜を成長
    させるための基板をその周縁部において支持するために
    前記基板の単位面積当たりの熱容量とほぼ等しい単位面
    積当たりの熱容量を有する部材で形成された基板支持体
    を支持し、その後前記加熱手段により前記基板ホルダー
    を所定温度に加熱しながら前記反応容器内にガスを供給
    して前記基板表面に薄膜を成長させる子とを特徴とする
    気相成長装置。
  29. 【請求項29】基板周縁部を支持する基板支持部の形成
    された基板支持手段と、前記基板支持手段を加熱するた
    めの加熱手段と、前記基板上に薄膜を成長させるための
    ガスを供給するガス供給手段と、前記基板が加熱された
    際の周縁部の温度低下を補正する補正手段とを備え、前
    記補正手段は、前記基板支持手段 の基板支持体本体と前
    記基板支持部との距離が、前記基板支持手段の基板支持
    体本体と前記基板との距離よりも小さくなるように形成
    された突起手段から構成されることを特徴とする気相成
    長装置。
  30. 【請求項30】前記補正手段は、前記基板の周縁部近傍
    の前記基板支持部の温度を他の部分の温度よりも高くす
    るための温度制御手段を含んで構成されることを特徴と
    する請求項29記載の気相成長装置。
  31. 【請求項31】前記補正手段は、前記基板周縁部近傍の
    前記基板支持部の温度を基板の温度よりも10℃乃至2
    00℃高く補正することを特徴とする請求項30記載の
    気相成長装置。
  32. 【請求項32】前記突起手段は、前記基板支持体手段の
    基板支持体本体と前記基板支持部との距離(H1)、前
    記基板支持手段の基板支持体本体と前記基板との距離
    (H2)との比率H(H2/H1)が2乃至20になる
    ように高さが設定されることを特徴とする請求項29に
    記載の気相成長装置。
  33. 【請求項33】前記基板の周縁部近傍の前記基板支持部
    の温度と基板の温度とを独立に制御可能な温度制御手段
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1、請求項
    3、請求項7のいずれかに記載の気相成長装置。
  34. 【請求項34】基板周縁部を支持する基盤支持部の形成
    された基板支持手段と、前記基板支持手段を加熱するた
    めの加熱手段と、前記基板上に薄膜を成長させるための
    ガスを供給する手段と、を備え、前記基板支持手段に
    は、基板支持手段の反りを防止するためのリブが形成さ
    れていることを特徴とする気相成長装置。
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