JP3089773B2 - 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸の製造方法 - Google Patents

2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸の製造方法

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JP3089773B2
JP3089773B2 JP03328764A JP32876491A JP3089773B2 JP 3089773 B2 JP3089773 B2 JP 3089773B2 JP 03328764 A JP03328764 A JP 03328764A JP 32876491 A JP32876491 A JP 32876491A JP 3089773 B2 JP3089773 B2 JP 3089773B2
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農薬、特に殺虫剤の中
間体として有用な2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパン−1−カルボン酸の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸
の製造方法としては、2,3−ジメチル−2−ブテン
とジアゾ酢酸エステルとを反応させ、生成するエステル
を加水分解する方法(Izvest. Akad. Nauk S.S.S.R., O
tdel.Khim. Nauk 1960, 931-4)、2,3−ジメチル
−2−ブテンとジハロアセチルハライドとを反応させて
シクロブタノン類を得、これを転位させる方法(特開昭
51−70752)、2,3−ジメチル−2−ブテン
と塩化アセチルを用いてハロペンタノン類〔3〕を得、
ハロゲン化後、水酸化アルカリと反応させる方法(特開
昭61−233647、特開昭61−229838)
等、が知られている。しかしながら、の方法は、安全
上取り扱いが困難であるジアゾ化合物を使用せねばなら
ず、その原料も高価であり、の方法は、その廃棄物処
理が困難な錫や亜鉛を原料に対して等モル以上用いなけ
ればならず、またその収率も低い。また、の方法は、
一方の原料である塩化アセチルは揮発性が高く、水分に
よる分解が容易に起こる等、取り扱いが煩雑であるのみ
ならず、高価であり、その収率も必ずしも満足なもので
はなかった。
【0003】一方、3,3,4−トリメチル−4−ペン
テン−2−オンの製造方法に関しては、2,3−ジメチ
ル−2−ブテンおよび無水酢酸を原料として、陽イオン
交換樹脂を用いる方法が知られている(Zh. Vses. Khi
m. O-va. im. D. I. Mendeleeva 1988, 33(3), 350-2
)。しかしながらこの方法は、高価なイオン交換樹脂
を多量に用いており、しかも収率が50〜65%と低
い。
【0004】本発明者らは工業的に有利な2,2,3,
3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸の製
造方法を見出すべく種々検討の結果、2,3−ジメチル
ブテン類と、無水酢酸とを、硫酸と無水酢酸との縮合物
または三フッ化ホウ素類の存在下に反応させることによ
り、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン
が高収率でしかも選択的に得られることを見出すととも
に、さらに、ハロゲン化水素化、ハロゲン化、環化等の
反応を組み合わせることにより、出発原料である2,3
−ジメチルブテン類から、工業的に有利に2,2,3,
3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸が得
られることを見出し、本発明に到った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、硫酸と
無水酢酸との縮合物または三フッ化ホウ素類の存在下
、2,3−ジメチルブテン類と無水酢酸とを反応させ
て、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン
を得、該3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−
オンと、ハロゲン化水素とを反応させて、一般式〔3〕 (式中、X1 はハロゲン原子を表わす。)で示されるハ
ロペンタノン類とし、該ハロペンタノン類〔3〕とハロ
ゲン化剤とを反応させて、一般式〔2〕 (式中、X2 はハロゲン原子を表わし、X1 は前記と同
じ意味を表わす。)で示されるジハロペンタノン類
、該ジハロペンタノン類〔2〕と、アルカリ金属水酸
化物の水溶液とを反応させることを特徴とする、式
〔1〕 で示される2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパ
ン−1−カルボン酸の製造方法に関するものである。以
下、本発明を詳細に説明する。
【0006】3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−
2−オンは、硫酸と無水酢酸との縮合物または三フッ化
ホウ素類の存在下に、2,3−ジメチルブテン類と無水
酢酸とを反応させることにより製造できる。
【0007】該反応の一方の原料である2,3−ジメチ
ルブテン類としては、2,3−ジメチル−2−ブテン、
2,3−ジメチル−1−ブテンが挙げられる。これらは
それぞれ単独で用いてもよいし、両者の混合物を用いて
もよい。他方の原料である無水酢酸としては、通常市販
されているものを使用することができる。その量は通
常、2,3−ジメチルブテン類に対し、0.1〜5重量
倍であり、好ましくは0.5〜2重量倍である。
【0008】該反応において、硫酸と無水酢酸との縮合
物としては、例えば硫酸と無水酢酸とを混合して得られ
る縮合物、スルホ酢酸等を挙げることができる。硫酸と
無水酢酸とを混合して得られる縮合物を用いる場合、予
め調整したものを用いてもよいし、反応前に反応に用い
られる無水酢酸を全量仕込んだ後に硫酸を添加して調整
してもよい。混合する硫酸の濃度としては、94%以上
が好ましく、無水硫酸を用いることもできる。その調整
温度は通常30〜90℃である。
【0009】三フッ化ホウ素類としては、例えば三フッ
化ホウ素、三フッ化ホウ素−エーテル錯体、三フッ化ホ
ウ素−酢酸錯体等を挙げることができる。硫酸と無水酢
酸との縮合物または三フッ化ホウ素類の量は、無水酢酸
に対し、通常0.1〜20重量%、好ましくは1〜10
重量%である。
【0010】反応方法としては、例えば、無水酢酸なら
びに、硫酸と無水酢酸との縮合物または三フッ化ホウ素
からなる溶液に、2,3−ジメチルブテン類を添加す
る方法を挙げることができる。反応温度は通常、0〜5
0℃であり、好ましくは10〜40℃である。該反応に
おいては反応に対して不活性な溶媒を用いることもでき
るが、通常は無溶媒で反応を行うことが容積効率の点か
ら好ましい。反応後、例えば通常のアルカリ水溶液によ
る中和、分液後、得られる有機層を蒸留することによ
り、高収率で3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−
2−オンが得らる。未反応の2,3−ジメチルブテン類
も高純度、高収率で回収することができる。
【0011】ハロペンテノン類〔3〕は、3,3,4−
トリメチル−4−ペンテン−2−オンと、ハロゲン化水
素とを反応させることにより製造することができる。
【0012】該反応において用いられるハロゲン化水素
としては、例えば塩化水素、臭化水素、沃化水素等が挙
げられ、好ましくは塩化水素が用いられる。その使用量
は、通常、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2
−オンに対し等モル程度である。該反応は、常圧または
加圧下に、通常のハロゲン化水素化において用いられる
方法を採用することができ、例えば3,3,4−トリメ
チル−4−ペンテン−2−オンにハロゲン化水素を吹き
込む方法を挙げることができる。該反応においては、触
媒を用いることもでき、その触媒としては、例えば、塩
化亜鉛、塩化錫等のルイス酸を挙げることができる。そ
の量は、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−
オンに対し、通常0.001〜0.5重量%である。常
圧下で反応を行う場合は、触媒を用いることが好まし
い。
【0013】該反応においては、溶媒を用いることがで
き、その溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタン等の
炭化水素系溶媒、クロルベンゼン、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素等を挙
げることができる。加圧下で反応を行う場合、その圧力
は、通常1.5〜50kg/cm2 である。反応温度
は、通常0〜60℃、好ましくは、10〜40℃であ
る。反応終了後、脱ガス、蒸留等の通常の処理により精
製することもできるが、通常、後のハロゲン化反応へは
反応液をそのまま後処理することなく用いることができ
る。
【0014】ジハロペンテノン類〔2〕は、ハロペンタ
ノン類〔3〕とハロゲン化剤とを反応させることにより
製造することができる。
【0015】ハロゲン化剤としては、例えば、塩素、臭
素、塩化臭素、塩化スルフリル、N−クロロスクシンイ
ミド、N−ブロモスクシンイミド等を挙げることがで
き、塩素および/または臭素を用いることが好ましい。
ハロゲン化剤の量はその種類にもよるが、通常、ハロペ
ンタノン類〔3〕に対し、0.9〜2モル倍である。
【0016】該反応は、通常、触媒の存在下に行われ、
触媒としては、例えば硫酸、塩化亜鉛等の酸触媒を挙げ
ることができ、これらは単独または混合して用いること
ができる。また、ハロゲン化水素として塩素を用いる場
合は、上記の触媒に加えてチオールカルバミン酸塩、ア
ミン類、4級アンモニウム塩等を用いることもできる。
触媒の量は、ハロペンタノン類〔3〕に対し、通常0.
1〜5モル%である。該反応においては、溶媒を用いる
ことができ、その溶媒としては、例えばメタノール、エ
タノール等のアルコール系溶媒、ヘキサン、ヘプタン等
の炭化水素系溶媒、クロルベンゼン、ジクロルメタン、
1,2−ジクロルエタン等のハロゲン化炭化水素等を挙
げることができる。その量は、ハロペンタノン類〔3〕
に対し、通常0.2〜4重量倍である。反応温度は、通
常−10〜70℃、好ましくは、20〜60℃である。
反応終了後、例えば、反応液を氷水中にチャージし、溶
媒抽出することによりジハロペンタノン類〔2〕が得ら
れ、必要により、再結晶等により精製することもできる
が、通常、後の反応へは未精製のジハロペンタノン類
〔2〕を用いることができる。また、ハロゲン化剤とし
て塩素を用いる場合は、反応液を後処理することなくそ
のまま後の反応に用いることもできる。
【0017】2,2,3,3−テトラメチルシクロプロ
パン−1−カルボン酸は、ジハロペンタノン類〔2〕
と、アルカリ金属水酸化物の水溶液とを反応させること
により製造することができる。
【0018】該反応におけるアルカリ金属水酸化物とし
ては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を挙
げることができ、水酸化ナトリウムが好ましい。その量
は、ジハロペンタノン類〔2〕に対し、通常3〜10モ
ル倍、好ましくは3〜6モル倍である。アルカリ金属水
酸化物の水溶液の濃度としては、通常1〜30重量%で
ある。
【0019】反応方法としては、例えばジハロペンタノ
ン類〔2〕にアルカリ金属水酸化物の水溶液を添加する
方法、アルカリ金属水酸化物の水溶液にジハロペンタノ
ン類〔2〕を添加する方法、両者を併注する方法等を挙
げることができ、中でも、ジハロペンタノン類〔2〕に
アルカリ金属水酸化物の水溶液を添加する方法が、収率
の点で特に好ましい。該反応においては、溶媒を使用す
ることができ、溶媒としては、例えばヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素系溶媒、トルエン、クロルベンゼン等の
芳香族系溶媒、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサ
ン等のエーテル類等を挙げることができる。その量は、
ジハロペンタノン類〔2〕に対し、通常0.5〜10重
量倍である。
【0020】該反応においては、相間移動触媒を用いる
ことができ、例えば塩化トリエチルベンジルアンモニウ
ム、塩化トリメチルベンジルアンモニウム、臭化トリエ
チルベンジルアンモニウム、臭化トリメチルベンジルア
ンモニウム、沃化トリエチルベンジルアンモニウム、沃
化トリメチルベンジルアンモニウム等のトリアルキルベ
ンジルアンモニウム塩類、臭化テトラブチルアンモニウ
ム、塩化トリメチルオクチルアンモニウム、沃化テトラ
ブチルアンモニウム等のテトラアルキルアンモニウム塩
類、これらの水酸化物、臭化テトラブチルホスホニウム
等のホスホニウム塩等を挙げることができる。反応温度
は、通常20〜100℃、好ましくは30〜90℃であ
る。反応終了後、分液、酸析もしくは抽出等の通常の操
作を付すことにより、2,2,3,3−テトラメチルシ
クロプロパン−1−カルボン酸が高純度で得られる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、3,3,4−トリメチ
ル−4−ペンテン−2−オンが、2,3−ジメチルブテ
ン類と無水酢酸とを、硫酸と無水酢酸との縮合物または
三フッ化ホウ素類の存在下に反応させることにより高収
率、高選択的に得られ、さらにハロゲン化水素化、ハロ
ゲン化、環化等の反応を組み合わせることにより、2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボ
ン酸が工業的にも有利に製造できる。
【0022】
【実施例】本発明を実施例により、さらに詳細に説明す
るが、本発明は実施例に限定されるものではない。 実施例1 無水酢酸121.30g(1.19モル)を反応容器に
仕込み40℃に保温し、98%硫酸6.07g(無水酢
酸に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下終了後、
20℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル−2−ブ
テン100g(1.19モル)を2時間で滴下する。そ
の後同温度で12時間保温する。反応後227.1gの
反応液(GC分析値:3,3,4−トリメチル−4−ペ
ンテン−2−オン含量37.5%、2,3−ジメチル−
2−ブテン含量18.0%、2,3−ジメチル−1−ブ
テン含量1.2%)を得る。この結果より、3,3,4
−トリメチル−4−ペンテン−2−オンの収率は96.
2%(対消費2,3−ジメチルブテン類)であり、2,
3−ジメチル−2−ブテンの回収率は41.0%であ
る。この反応液に27%苛性ソーダ水溶液235.21
gを20℃以下で2時間で滴下する。滴下終了後、分液
し、有機層として128.35gを得、これを蒸留し、
3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン8
4.17g(純度95.7%)、2,3−ジメチルブテ
ン類38.8gを得る。
【0023】実施例2 無水酢酸76.55g(0.75モル)を反応容器に仕
込み40℃に保温し、98%硫酸3.83g(無水酢酸
に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下終了後、2
5℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル−2−ブテ
ンと2,3−ジメチル−1−ブテンとの1/1混合物4
2.08g(0.50モル)を2時間で滴下する。その
後25〜30℃で2時間保温する。反応後、反応液を分
析する。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペン
テン−2−オンの収率は90.3%(対消費2,3−ジ
メチルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類の
回収率は43.7%である。
【0024】実施例3 無水酢酸76.55g(0.75モル)を反応容器に仕
込み40℃に保温し、98%硫酸3.83g(無水酢酸
に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下終了後、2
5℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル−2−ブテ
ンと2,3−ジメチル−1−ブテンとの9/1混合物4
2.08g(0.50モル)を2時間で滴下する。その
後25〜30℃で2時間保温する。反応後、反応液を分
析する。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペン
テン−2−オンの収率は91.0%(対消費2,3−ジ
メチルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類の
回収率は39.0%である。
【0025】実施例4 無水酢酸76.55g(0.75モル)を反応容器に仕
込み40℃に保温し、98%硫酸3.83g(無水酢酸
に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下終了後、2
5℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル−1−ブテ
ン42.08g(0.50モル)を2時間で滴下する。
その後25〜30℃で22時間保温する。反応後、反応
液を分析する。その結果、3,3,4−トリメチル−4
−ペンテン−2−オンの収率は79.4%(対消費2,
3−ジメチルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテ
ン類の回収率は9.8%である。
【0026】実施例5 無水酢酸51.05g(0.50モル)及びBF3-ジエチ
ルエーテル錯体2.13g(無水酢酸に対し4.17重
量%)を反応容器に仕込み、20℃で2,3−ジメチル
−2−ブテン42.08g(0.50モル)を2時間で
滴下する。その後20〜25℃で22時間保温する。反
応後、反応液を分析する。その結果、3,3,4−トリ
メチル−4−ペンテン−2−オンの収率は94.7%
(対消費2,3−ジメチルブテン類)であり、2,3−
ジメチルブテン類の回収率は19.9%である。
【0027】実施例6 触媒としてスルホ酢酸を2.55g(無水酢酸に対し5
重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテン滴下後の
保温を27〜32℃で20時間行う以外は実施例5と同
様に反応を行い、反応液を分析する。その結果、3,
3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オンの収率は
90.0%(対消費2,3−ジメチルブテン類)であ
り、2,3−ジメチルブテン類の回収率は40.5%で
ある。
【0028】実施例7 無水酢酸60.65g(0.59モル)を反応容器に仕
込み40℃に保温し、98%硫酸3.03g(無水酢酸
に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下終了後、2
0℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル−2−ブテ
ン100g(1.19モル)を2時間で滴下する。その
後同温度で14時間保温する。反応後、反応液を分析す
る。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン
−2−オンの収率は86.9%(対消費2,3−ジメチ
ルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類の回収
率は60.7%である。
【0029】実施例8 無水酢酸84.91g(0.83モル)、98%硫酸
4.25g(無水酢酸に対し5重量%)を用いる以外は
実施例7と同様に反応を行い、反応液を分析する。その
結果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オ
ンの収率は88.5%(対消費2,3−ジメチルブテン
類)であり、2,3−ジメチルブテン類の回収率は5
0.8%である。
【0030】実施例9 無水酢酸121.30g(1.19モル)、98%硫酸
12.113(無水酢酸に対し10重量%)を用い、
2,3−ジメチル−2−ブテン滴下後の保温時間を23
時間行う以外は実施例7と同様に反応を行い、反応液を
分析する。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペ
ンテン−2−オンの収率は92.7%(対消費2,3−
ジメチルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類
の回収率は30.4%である。
【0031】実施例10 無水酢酸157.69g(1.54モル)、98%硫酸
7.88g(無水酢酸に対し5重量%)を用い、2,3
−ジメチル−2−ブテン滴下後の保温時間を12時間行
う以外は実施例7と同様に反応を行い、反応液を分析す
る。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン
−2−オンの収率は92.5%(対消費2,3−ジメチ
ルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類の回収
率は28.2%である。
【0032】実施例11 無水酢酸121.30g(1.19モル)を反応容器に
仕込み40℃に保温し、94.64%硫酸6.07g
(無水酢酸に対し5重量%)を1時間で滴下する。滴下
終了後、25℃まで冷却し、同温度で2,3−ジメチル
−2−ブテン42.08g(0.50モル)を2時間で
滴下する。その後25〜30℃で12時間保温する。反
応後、反応液を分析する。その結果、3,3,4−トリ
メチル−4−ペンテン−2−オンの収率は86.2%
(対消費2,3−ジメチルブテン類)であり、2,3−
ジメチルブテン類の回収率は16.6%である。
【0033】比較例1 無水酢酸121.30g(1.19モル)及び2,3−
ジメチル−2−ブテン100g(1.19モル)を反応
器に仕込み、20℃で98%硫酸6.07g(無水酢酸
に対し5重量%)を2時間で滴下する。その後同温度で
12時間保温する。反応後、反応液を分析する。その結
果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン
の収率は5%(対消費2,3−ジメチルブテン類)未満
である。
【0034】比較例2 触媒として塩化第2鉄を2.43g(無水酢酸に対し
4.8重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテン滴
下後の保温を20時間行う以外は実施例5と同様に反応
を行い、反応液を分析する。その結果、3,3,4−ト
リメチル−4−ペンテン−2−オンの収率は69.9%
(対消費2,3−ジメチルブテン類)であり、2,3−
ジメチルブテン類の回収率は33.6%である。
【0035】比較例3 触媒として過塩素酸マグネシウム4水和物を2.55g
(無水酢酸に対し5重量%)用い、2,3−ジメチル−
2−ブテン滴下後の保温を27〜32℃で20時間行う
以外は実施例5と同様に反応を行い、反応液を分析す
る。その結果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン
−2−オンの収率は62.3%(対消費2,3−ジメチ
ルブテン類)であり、2,3−ジメチルブテン類の回収
率は69.1%である。
【0036】比較例4 触媒としてメタンスルホン酸を2.55g(無水酢酸に
対し5重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテン滴
下後の保温を27〜32℃で20時間行う以外は実施例
5と同様に反応を行い、反応液を分析する。その結果、
3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オンの収
率は24.4%(対消費2,3−ジメチルブテン類)で
あり、2,3−ジメチルブテン類の回収率は91.0%
である。
【0037】比較例5 触媒として酢酸ニッケル4水和物を2.55g(無水酢
酸に対し5重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテ
ン滴下後の保温を75〜80℃で8時間行う以外は実施
例5と同様に反応を行い、反応液を分析する。その結
果、3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン
は全く得られず、2,3−ジメチルブテン類の回収率は
86.9%である。
【0038】比較例6 触媒として五酸化リンを2.55g(無水酢酸に対し5
重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテン滴下後の
保温を24〜28℃で8時間行う以外は実施例5と同様
に反応を行い、反応液を分析する。その結果、3,3,
4−トリメチル−4−ペンテン−2−オンは全く得られ
ず、2,3−ジメチルブテン類の回収率は81.6%で
ある。
【0039】比較例7 触媒としてタングストケイ酸を2.55g(無水酢酸に
対し5重量%)用い、2,3−ジメチル−2−ブテン滴
下後の保温を24〜28℃で23時間行う以外は実施例
5と同様に反応を行い、反応液を分析する。その結果、
3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オンの収
率は52.8%(対消費2,3−ジメチルブテン類)で
あり、2,3−ジメチルブテン類の回収率は80.3%
である。
【0040】実験例12 実施例1で得られた3,3,4−トリメチル−4−ペン
テン−2−オン(純度95.7%)84.17g及びn
−ヘキサン9.0gを反応器に仕込み、触媒として塩化
亜鉛217mgを添加する。攪拌下、内温を25〜30
℃に保ちつつ塩化水素ガス27.9gを5時間かけて反
応液中に吹き込む。脱ガス後、反応液として118.4
6g(3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−
2−オン含量79.0%、3,3,4−トリメチル−4
−ペンテン−2−オン含量2.0%)が得られる。3,
3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン転化率9
7.0%、3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタ
ン−2−オン選択率93.0%、3,3,4−トリメチ
ル−4−クロロペンタン−2−オン収率90.2%(対
仕込み3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オ
ン)である。
【0041】実験例13 3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン(純
度95.0%)10.00g及びn−ヘキサン2.00
gを反応器に仕込み、触媒として塩化亜鉛30mgを添
加する。攪拌下、内温を25〜30℃に保ちつつ塩化水
素ガス5.34gを5時間かけて反応液中に吹き込む。
脱ガス後の反応液の分析結果より、3,3,4−トリメ
チル−4−ペンテン−2−オン転化率97.1%、3,
3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン選
択率92.7%、収率90.0%(対仕込み3,3,4
−トリメチル−4−ペンテン−2−オン)で3,3,4
−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オンが得られ
る。
【0042】実験例14 3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン(純
度99.9%)20.00g及び1,2−ジクロルエタ
ン15.00gを反応器に仕込み、触媒として塩化亜鉛
50mgを添加する。攪拌下、内温を0〜10℃に保ち
つつ、塩化水素ガス11.23gを3kg/cm2 の圧
力下で8時間かけて反応液中に吹き込む。脱ガス後の反
応液の分析結果より、3,3,4−トリメチル−4−ペ
ンテン−2−オン転化率96.1%、3,3,4−トリ
メチル−4−クロロペンタン−2−オン選択率97.4
%、収率93.6%(対仕込み3,3,4−トリメチル
−4−ペンテン−2−オン)で3,3,4−トリメチル
−4−クロロペンタン−2−オンが得られる。
【0043】実験例15 3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン(純
度98.0%)2.68g及びモノクロルベンゼン1
2.00gを反応器に仕込み、攪拌下、内温を20〜2
5℃に保ちつつ、塩化水素ガス1.48gを5kg/c
2 の圧力下で12時間かけて反応液中に吹き込む。脱
ガス後の反応液の分析結果より、3,3,4−トリメチ
ル−4−ペンテン−2−オン転化率98.0%、3,
3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン選
択率92.7%、収率88.2%(対仕込み3,3,4
−トリメチル−4−ペンテン−2−オン)で3,3,4
−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オンが得られ
る。
【0044】実験例16 実験例12で得られた反応液118.46g(3,3,
4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン純度7
9.0%)にメタノール188.7gを仕込み、塩化亜
鉛392mgを添加後、攪拌下、臭素50.63gを2
0℃で3.5時間をかけて滴下する。更に塩素20.4
1gを20℃で2時間かけて反応液中に吹き込む。その
後同温度で0.5時間保温し、反応液378.20g
(3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモペ
ンタン−2−オン含量34.5%、3,3,4−トリメ
チル−4−クロロペンタン−2−オン含量0.5%)を
得る。3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−
2−オン転化率98.0%、3,3,4−トリメチル−
4−クロロ−1−ブロモペンタン−2−オン選択率9
6.0%、3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−
ブロモ−ペンタン−2−オン収率94.0%(対仕込み
3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン) 反応液を氷水にチャージし、トルエン300gで
抽出し、該トルエン溶液438.90g(3,3,4−
トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペンタン−2−
オン純度29.75%)が得られる。
【0045】実験例17 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン20.00g(純度98.8%)とメタノール42.
00g、98%硫酸0.61gを反応器に仕込み、攪拌
下、内温を20℃に保ちつつ臭素10.62gを2時間
で滴下する。さらに内温20℃で塩素5.00gを2時
間かけて吹き込む。その後同温度で0.5時間保温する
と、3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2
−オン転化率99.9%、3,3,4−トリメチル−4
−クロロ−1−ブロモペンタン−2−オン選択率87.
9%、収率87.8%(対仕込み3,3,4−トリメチ
ル−4−クロロペンタン−2−オン)で3,3,4−ト
リメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペンタン−2−オ
ンが得られる。反応液を氷水にチャージし、トルエンで
抽出すると、該トルエン溶液はそのまま次工程に使用で
きる。
【0046】実験例18 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン60.00g(純度98.8%)とメタノール12
6.00g、塩化亜鉛250mgを反応器に仕込み、攪
拌下、内温を20℃に保ちつつ臭素32.03gを3.
5時間で滴下する。さらに内温20℃で塩素13.00
gを2時間かけて吹き込む。その後同温度で0.5時間
保温すると、3,3,4−トリメチル−4−クロロペン
タン−2−オン転化率94.7%、3,3,4−トリメ
チル−4−クロロ−1−ブロモペンタン−2−オン選択
率95.7%、収率90.6%(対仕込み3,3,4−
トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン)で3,
3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペンタ
ン−2−オンが得られる。
【0047】実験例19 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン60.00g(純度98.8%)とメタノール12
6.00g、塩化亜鉛250mg、98%硫酸1.82
gを反応器に仕込み、攪拌下、内温を20℃に保ちつつ
臭素32.03gを3.5時間で滴下する。さらに内温
20℃で塩素13.00gを2時間かけて吹き込む。そ
の後同温度で0.5時間保温すると、3,3,4−トリ
メチル−4−クロロペンタン−2−オン転化率97.9
%、3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ
ペンタン−2−オン選択率96.2%、収率94.1%
(対仕込み3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタ
ン−2−オン)で3,3,4−トリメチル−4−クロロ
−1−ブロモ−ペンタン−2−オンが得られる。
【0048】実験例20 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン10.00g(純度99.9%)とメタノール21.
00g、塩化亜鉛50mgを反応器に仕込み、攪拌下、
内温を20℃に保ちつつ臭素10.26gを2時間で滴
下する。その後同温度で0.5時間保温すると、3,
3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン転
化率97.9%、3,3,4−トリメチル−4−クロロ
−1−ブロモペンタン−2−オン選択率100%、収率
97.9%(対仕込み3,3,4−トリメチル−4−ク
ロロペンタン−2−オン)で3,3,4−トリメチル−
4−クロロ−1−ブロモ−ペンタン−2−オンが得られ
る。
【0049】実験例21 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン10.00g(純度99.5%)とメタノール21.
00g、塩化亜鉛50mg、98%硫酸310mgを反
応器に仕込み、攪拌下、内温を20℃に保ちつつ臭素1
0.26gを2時間で滴下する。その後同温度で0.5
時間保温すると、3,3,4−トリメチル−4−クロロ
ペンタン−2−オン転化率96.2%、3,3,4−ト
リメチル−4−クロロ−1−ブロモペンタン−2−オン
選択率98.6%、収率94.9%(対仕込み3,3,
4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン)で
3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペ
ンタン−2−オンが得られる。
【0050】実験例22 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン20.00g(純度98.0%)とモノクロルベンゼ
ン51.02g、ジシクロヘキシルアミン0.21gを
反応器に仕込み、攪拌下、内温17〜21℃で塩素9.
00gを2時間かけて吹き込む。その後同温度で0.5
時間保温すると、3,3,4−トリメチル−4−クロロ
ペンタン−2−オン転化率86.5%、3,3,4−ト
リメチル−1,4−ジクロロペンタン−2−オン選択率
76.4%、収率63.8%(対仕込み3,3,4−ト
リメチル−4−クロロペンタン−2−オン)で3,3,
4−トリメチル−1,4−ジクロロペンタン−2−オン
が得られる。
【0051】実験例23 3,3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オ
ン20.00g(純度98.0%)とヘキサン50.0
0g、塩化亜鉛0.22gを反応器に仕込み、攪拌下、
内温17〜21℃で塩素14.00gを2.5時間かけ
て吹き込む。その後同温度で1時間保温すると、3,
3,4−トリメチル−4−クロロペンタン−2−オン転
化率94.9%、3,3,4−トリメチル−1,4−ジ
クロロペンタン−2−オン選択率76.2%、収率7
2.3%(対仕込み3,3,4−トリメチル−4−クロ
ロペンタン−2−オン)で3,3,4−トリメチル−
1,4−ジクロロペンタン−2−オンが得られる
【0052】実験例24 実験例16で得られた3,3,4−トリメチル−4−ク
ロロ−1−ブロモ−ペンタン−2−オンのトルエン溶液
438.90g(純度29.75%)を反応器に仕込
み、塩化トリエチルベンジルアンモニウム6.16gを
添加後、5%苛性ソーダ水溶液1840gを内温30℃
で2時間かけて滴下する。その後同温度で4時間保温す
る。反応後分液して得られる水層を98%硫酸を滴下す
ることにより酸析し、析出した結晶を濾集、水洗後乾燥
することにより、2,2,3,3−テトラメチルシクロ
プロパン−1−カルボン酸76.70g(純度99.7
%、収率99.5%/仕込み3,3,4−トリメチル−
4−クロロ−1−ブロモ−ペンタン−2−オン)が得ら
れる。
【0053】実施例25 3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペ
ンタン−2−オン(純度92.7%)2.00g、トル
エン10gおよび塩化トリエチルベンジルアンモニウム
87mgを反応器に仕込み、溶解後、4%苛性ソーダ水
溶液30.70gを内温30℃で2時間かけて滴下す
る。その後同温度で5時間保温する。反応後分液して得
られる水層を98%硫酸を滴下することにより酸析し、
析出した結晶を濾集、水洗後乾燥することにより、2,
2,3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボ
ン酸1.08g(純度99.3%、収率98.8%/仕
込み3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ
−ペンタン−2−オン)が得られる。
【0054】実施例26 3,3,4−トリメチル−1,4−ジクロロペンタン−
2−オン(純度95.8%)20.00g、トルエン2
0gおよび塩化トリエチルベンジルアンモニウム1.2
0gを反応器に仕込み、溶解後、5%苛性ソーダ水溶液
310.35gを内温40℃で1時間かけて滴下する。
その後同温度で4時間保温する。反応後分液して得られ
る水層を98%硫酸を滴下することにより酸析し、析出
した結晶を濾集、水洗後乾燥することにより、2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸
13.70g(純度99.8%、収率98.9%/仕込
み3,3,4−トリメチル−1,4−ジクロロペンタン
−2−オン)が得られる。
【0055】実施例27 3,3,4−トリメチル−4−クロロ−1−ブロモ−ペ
ンタン−2−オンのトルエン溶液75.00g(純度3
3.33%)を反応器に仕込み、5%苛性ソーダ水溶液
331.18gを内温30℃で2時間かけて滴下する。
その後同温度で4時間保温する。反応後分液して得られ
る水層を98%硫酸を滴下することにより酸析し、析出
した結晶を濾集、水洗後乾燥することにより、2,2,
3,3−テトラメチルシクロプロパン−1−カルボン酸
14.72g(純度99.3%、収率99.3%/仕込
み3,3,4−トリメチル−1,4−ジクロロペンタン
−2−オン)が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C07C 61/04 C07C 61/04 // B01J 27/12 B01J 27/12 X 31/04 31/04 X C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 45/54 C07C 45/54 45/63 45/63 45/68 45/68 49/203 49/203 E 49/227 49/227 (56)参考文献 特開 平5−163189(JP,A) 特開 平1−290649(JP,A) 特開 昭61−229838(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 51/245 C07C 51/29 C07C 51/295 C07C 51/353 C07C 51/377 C07C 61/04 B01J 27/12 B01J 31/04 C07B 61/00 300 C07C 45/54 C07C 45/63 C07C 45/68 C07C 49/203 C07C 49/227 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】硫酸と無水酢酸との縮合物または三フッ化
    ホウ素類の存在下に、2,3−ジメチルブテン類と無水
    酢酸とを反応させて、3,3,4−トリメチル−4−ペ
    ンテン−2−オンを得、 該3,3,4−トリメチル−4−ペンテン−2−オン
    と、ハロゲン化水素とを反応させて、一般式〔3〕 (式中、X1 はハロゲン原子を表わす。)で示されるハ
    ロペンタノン類とし、 該ハロペンタノン類〔3〕とハロゲン化剤とを反応させ
    て、一般式〔2〕 (式中、X2 はハロゲン原子を表わし、X1 は前記と同
    じ意味を表わす。)で示されるジハロペンタノン類
    、 該ジハロペンタノン類〔2〕と、アルカリ金属水酸化物
    とを反応させることを特徴とする、式〔1〕 で示される2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパ
    ン−1−カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】ハロゲン化水素として塩化水素を用い、ハ
    ロゲン化剤として臭素及び/または塩素を用いることを
    特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】ジハロペンタノン類〔2〕と、アルカリ金
    属水酸化物との反応において、3〜6モル倍量(ジハロ
    ペンタノン類〔2〕比)のアルカリ金属水酸化物を、ジ
    ハロペンタノン類〔2〕に添加することを特徴とする請
    求項1に記載の方法。
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