JPH0225896B2 - - Google Patents

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JPH0225896B2
JPH0225896B2 JP2132985A JP2132985A JPH0225896B2 JP H0225896 B2 JPH0225896 B2 JP H0225896B2 JP 2132985 A JP2132985 A JP 2132985A JP 2132985 A JP2132985 A JP 2132985A JP H0225896 B2 JPH0225896 B2 JP H0225896B2
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JP
Japan
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zinc
resorcinol
alkyl
dihydroxyphenyl
carboxylic acid
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Expired
Application number
JP2132985A
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English (en)
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JPS61180738A (ja
Inventor
Kimiaki Tanaka
Shugo Matsuno
Kuniaki Goto
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアルキル(ジヒドロキシフエニル)ケ
トンの製造法に関し、さらに詳しくは、レゾルシ
ン化合物と低級カルボン酸ハライドを原料として
簡単な操作で効率よくアルキル(2,4−ジヒド
ロキシフエニル)ケトンを製造する法に関する。
(従来の技術) レゾルシン化合物と低級カルボン酸をハロゲン
化亜鉛の存在下に反応させてアルキル(2,4−
ジヒドロキシフエニル)ケトンを製造する方法
は、従来から公知である。例えばその具体例とし
て、酢酸と塩化亜鉛の混合物を140℃まで加熱溶
解し、これにレゾルシンを加えて159℃まで加熱
する方法(ORGANIC SYNTHESHS
Collective Vol.3761頁)、塩化亜鉛の存在下、レ
ゾルシンと酢酸を100〜130℃で反応させる方法
(特開昭59−65039号)等が知られている。
しかしながら、いずれの方法も100℃以上の高
温下で反応を行うため生成物が着色しやすく、ま
たその収率の面でも必ずしも満足できるものでは
なかつた。
一般に低級カルボン酸の代わりに低級カルボン
酸ハライドを使用すれば低温下で反応させること
が可能である。そこで酢酸にレゾルシンを溶解さ
せ、室温で塩化酢酸を添加して均一系で反応させ
る方法を試みたところ、着色の問題は回避しうる
が、その他の副生成物が多量に生成し、2,4−
ジヒドロキシアセトフエノンの収率が低く、更に
反応後の2,4−ジヒドロキシアセトフエノンの
分離操作が煩雑になるという問題があつた。
(発明が解決しようとする問題点) そこで本発明者らは、従来技術にみられる前記
欠点を解決すべく鋭意研究の結果、レゾルシン化
合物と低級カルボン酸ハライドの反応を不均一状
態で行うと、アルキル(2,4−ジヒドロキシフ
エニル)ケトンの収率が飛躍的に向上し、また、
その後の分離操作が簡素化しうることを見い出
し、これらの知見に基づいて本発明を完成するに
到つた。
(問題点を解決するための手段) かくして本発明によれば、レゾルシン化合物と
低級カルボン酸ハライドをハロゲン化亜鉛及び不
活性溶剤の存在下に不均一状態で反応させアルキ
ル(2,4−ジヒドロキシフエニル)ケトンを生
成せしめたのち、固液分離を行い、次いで得られ
た固形分を水洗することを特徴とするアルキル
(2,4−ジヒドロキシフエニル)ケトンの製造
法が提供される。
以下、具体的に本発明の方法を説明する。
反応に供するレゾルシン化合物、低級カルボン
酸ハライド、ハロゲン化亜鉛及び不活性溶剤はい
ずれも実質的に無水であることが必要である。
本発明において反応原料として用いられるレゾ
ルシン化合物とは、レゾルシンそのもののほか芳
香核に置換基を有するレゾルシン誘導体をも包含
するものであり、好ましくは下記一般式で示され
るものである。
一般式: 〔但し、R1,R2,R3は、水素原子または炭素
数5以下のアルキル基を意味する。〕 一方、用いられる低級カルボン酸ハライドは、
通常、炭素数5以下のモノカルボン酸ハライドで
あり、その具体例として酢酸クロライド、プロピ
オン酸クロライド、酪酸クロライド、酢酸ブロマ
イド、酢酸アイオダイドなどが例示される。
また用いられるハロゲン化亜鉛の具体例として
はフツ化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、ヨウ化亜鉛
があり、とくに塩化亜鉛が賞用される。
本発明で用いられる不活性溶剤は、生成物であ
るアルキル(ジヒドロキシフエニル)ケトンに対
して溶解度が低くかつ反応に対して不活性なもの
であり、その具体例として、例えばニトロベンゼ
ン、クロルベンゼン、四塩化炭素、軽油、二硫化
炭素、塩化エチレン、塩化メチレン、シクロヘキ
サン、ヘキサン、クロロホルム、などが挙げられ
る。
低級カルボン酸ハライドの使用量は、通常、レ
ゾルシン化合物に対し当モルから5倍モル使用す
るが、当モルから2倍モルの使用が好ましい。
ハロゲン化亜鉛の使用量も適宜選択しうるが、
通常、レゾルシン化合物に対して0.5倍モルから
3倍モルであり、とくに当モルから2倍モルの使
用が好ましい。不活性溶剤の使用量は、通常、レ
ゾルシン化合物に対し当モルから20倍モルであ
る。
レゾルシン化合物、低級カルボン酸ハライド、
ハロゲン化亜鉛、不活性溶剤の仕込み方法につい
ては、何ら制約を受けない。例えば低温状態でレ
ゾルシン化合物、低級カルボン酸ハライド、ハロ
ゲン化亜鉛、不活性溶剤を混合しておいて所定の
温度で反応してもよいし、又、レゾルシン化合
物、ハロゲン化亜鉛、不活性溶剤を混合して所定
の温度とした後、低級カルボン酸ハライドを添加
しても差しつかえない。
必要な反応温度は、通常、−10〜100℃、好まし
くは0〜60℃であり、反応時間は0.1〜5時間で
ある。
本発明においては、反応終了後に反応混合物の
固液分離が行われる。固液分離の方法はとくに制
限されず、過分離法、静置分離法などが例示さ
れる。
固液分離によつて得られた固形分は未反応のレ
ゾルシン化合物やハロゲン化亜鉛を含有している
ため、それらを除去するために水による洗浄が行
われ、それによつて高品質のアルキル(ジヒドロ
キシフエニル)ケトンが得られる。水洗に際して
は塩酸水溶液のような酸水溶液を用いることが好
ましく、それによつて純度は一層向上する。
(発明の効果) かくして本発明によれば、反応後の蒸留、再結
晶などの煩雑な操作を避けることができ、しかも
高品質のアルキル(ジヒドロキシフエニル)ケト
ンを収率よく得ることができる。
この様にして得られたアルキル(ジヒドロキシ
フエニル)ケトンは、フアインケミカル中間体、
医薬、農薬、感光材料、香料、樹脂等の原料とし
て重要な物質である。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に
説明する。なお、実施例中の部及び%はとくに断
りのないかぎり重量基準である。
実施例 1 撹拌装置、温度計、冷却管を装着した4つ口フ
ラスコにレゾルシン44部、塩化亜鉛80部およびニ
トロベンゼン300部を仕込み、40℃まで昇温し、
その温度で0.5時間かけて塩化酢酸40部を添加し、
その後0.5時間不均一状態で撹拌を行つた。
その後、室温まで冷却して過したのち、18%
塩酸水溶液150部で洗浄、過し、次いで乾燥し
て着色の非常に少ない2,4−ジヒドロキシアセ
トフエノン53.6部を得た。レゾルシンに対する収
率は88.1モル%であり、選択率は99%であつた。
得られた2,4−ジヒドロキシアセトフエノンの
純度は99%以上であり、融点146〜147℃であつ
た。
実施例 2 実施例1で用いたニトロベンゼンに代えてクロ
ルベンゼン280部を用いること以外は実施例1と
同様の操作を行い、非常に着色の少ない2,4−
ジヒドロキシアセトフエノン51.7部を得た。レゾ
ルシンに対する収率は85.1モル%であり、選択率
は、99%であつた。得られた2,4−ジヒドロキ
シアセトフエノンの純度は99%以上で、融点は
146〜147℃であつた。
実施例 3 18%塩酸水溶液に代えて水150部を用いて水洗
すること以外は実施例1と同様にして実験を行つ
た。2,4−ジヒドロキシアセトフエノンの収率
は86.8モル%であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 レゾルシン化合物と低級カルボン酸ハライド
    をハロゲン化亜鉛及び不活性溶剤の存在下に不均
    一状態で反応させアルキル(2,4−ジヒドロキ
    シフエニル)ケトンを生成せしめたのち、固液分
    離を行い、次いで得られた固形分を水洗すること
    を特徴とするアルキル(2,4−ジヒドロキシフ
    エニル)ケトンの製造法。
JP2132985A 1985-02-06 1985-02-06 アルキル(ジヒドロキシフエニル)ケトンの製造法 Granted JPS61180738A (ja)

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JPS61180738A JPS61180738A (ja) 1986-08-13
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US5567850A (en) * 1994-11-08 1996-10-22 General Electric Company Method for making acyl substituted resorcinols
JPH09301916A (ja) * 1996-05-14 1997-11-25 Hoechst Japan Ltd ポリヒドロキシフェノール誘導体およびそれらからなる骨・軟骨疾患予防・治療剤
IL118657A0 (en) * 1996-06-14 1996-10-16 Arad Dorit Inhibitors for picornavirus proteases
IL122591A0 (en) 1997-12-14 1998-06-15 Arad Dorit Pharmaceutical compositions comprising cystein protease inhibitors

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