JP2584819B2 - 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法 - Google Patents

2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法

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JP2584819B2 JP63057853A JP5785388A JP2584819B2 JP 2584819 B2 JP2584819 B2 JP 2584819B2 JP 63057853 A JP63057853 A JP 63057853A JP 5785388 A JP5785388 A JP 5785388A JP 2584819 B2 JP2584819 B2 JP 2584819B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、アセトンとアンモニアとの反応による2,2,
6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジン(以下、ト
リアセトンアミンと略記することあり)工業的製造方法
に関する。トリアセトンアミンは、高分子材料の光安定
剤、医薬品等の原料として有用である。
従来の技術 従来、アセトンとアンモニアから直接トリアセトンア
ミンを製造する方法としては下記の方法が知られてい
る。
(1) アセトンに塩化カルシウムの存在下にアンモニ
アガスを反応させる方法(H.K.Hall:ジヤーナルオブア
メリカンケミカルソサイエテイ(J.Am.Chem.Soc)79 5
444(1957)参照)、 (2) アセトンとアンモニアとを酸触媒の存在下に反
応させた後、アセトンを追加して加熱して反応を完結さ
せる方法(特開昭50−36473号公報参照)。
しかしながら、上記(1)の方法では、収率が約20%
程度であり、反応時間も約7日間という長時間を要し、
しかも反応生成物中に副生成物が多いために高純度のも
のを得る為には精製をくり返す必要がある。また(2)
の方法においても収率が30〜40%と満足できる水準では
なく、この改良が望まれていた。
一方、脂肪族ハロゲン化炭化水素を触媒とするトリア
セトンアミンの製造法も試みられている(特開昭56−15
4460号公報)。しかしながら、上記公報の方法では収率
が約20%程度であり、工業的不利益はまぬがれなかつ
た。
発明が解決しようとする課題 本発明は、アセトンとアンモニアを直接反応させて、
トリアセトンアミンを製造する方法において、前記した
問題点を改良し、高収率でトリアセトンアミンを製造す
る方法を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、アセトンとアンモニアとからなる2,2,6,6
−テトラメチル−4−オキソピペリジンを製造する方法
において、触媒としてハロゲン化クミルを使用すること
を特徴とする2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペ
リジンの製造方法を提供するものである。
本発明において使用される原料アセトンとしては、ア
セトンの他にジアセトンアルコール、メシチルオキシ
ド、ホロン、ジアセトンアミン、トリアセトンアミン、
アセトニンなどのアセトンの酸性縮合物も使用すること
ができる。
反応に使用されるアンモニアは、アセトンおよび/ま
たはアセトンの酸性縮合物に対し、約1:1〜1:20、好ま
しくは約1:2〜1:10のモル比で用いることができる。ま
た、アンモニアは、通常、反応の最初に数時間吹き込む
ことによつて供給するが、反応の途中、間歇的に吹き込
んで供給してもよい。
本発明に触媒として用いられるハロゲン化クミルとし
ては、例えば、塩化クミル、臭化クミル、沃化クミル等
である。
また、触媒の使用量は、アセトンに対し0.01wt%以
上、好ましくは0.05〜10wt%の範囲である。
本発明を実施する場合、前記触媒と共に種々の助触媒
を使用することにより、トリアセトンアミンの収率をさ
らに向上させることができる。該助触媒としては、例え
ば、臭素、沃素、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化
カリウム、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化カリウ
ム、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、沃化アンモ
ニウム、硫酸アンモニウム、亜硫酸リチウム、水酸化バ
リウム、酸化バリウム、ケイソウ土、活性炭、キョーワ
ード等の合成吸着剤、三フツ化ホウ素、塩化亜鉛、塩化
カルシウム、四塩化錫、塩酸、硫酸、硝酸、シユウ酸な
どがあげられる。
上記助触媒の使用量は、触媒、助触媒の種類によつて
も異なるが、通常、使用アセトンに対して0.01〜10wt
%、好ましくは0.1〜5wt%である。
(反応) 本発明は、反応温度0〜60℃で実施するのが好ましい
が、加圧反応の場合は、60℃を超える場合があり、その
場合でもトリアセトンアミンを効率よく製造することが
できる。また、反応時間は約3時間から30時間要する
が、途中の反応温度を変えることによつて短縮すること
も可能である。
本発明の反応は、特に溶媒を使用する必要はないが、
溶媒を使用して行つてもよい。用いられる溶媒として
は、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族
炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、メ
チレンクロライド、トリクロロエタン、四塩化炭素、ク
ロロホルム、エチレンクロライド、クロロベンゼン等の
塩素化炭化水素類、メタノール、エタノール、プロパノ
ール等のアルコール類、及びテトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジエチルエーテル等のエーテル類等が挙げられ
る。
また、反応が進行するに従つて水が生成してくるの
で、水を添加することは特に必要としないが、アンモニ
アの捕捉或いは触媒の溶解等のために、反応の当初から
水を加えることもできる。
(生成物の単離) 上述の方法に従つて得られた反応液から目的生成物を
取り出す方法としては、公知の方法でよいが、水または
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ水溶液
と接触させた後、水層を分離し、有機層より蒸留によつ
て取り出すのが精製収率低下防止の為に好ましい。
本発明に於いて用いられる触媒は水にほどんど不溶で
あり、その為、後処理工程が容易で、また廃水処理の上
でも何ら問題を生じない。
実施例 以下本発明を実験例により具体的に説明する。尚、以
下の例において収率Iは使用したアンモニア基準の、ま
た、収率IIは反応により転化したアセトン基準の収率
(モル%)を示す。
実施例1及び比較例1 還流冷却器、ガス吹込み管、温度計、撹拌装置のつい
た500mlの4つ口フラスコに、アセトン360g、メタノー
ル18g及び触媒(下記表−1参照)3.6gをとり、10〜15
℃で撹拌しながらアンモニアガス24gを3時間で吹き込
んだ。次にフラスコの内容物の温度を55〜60℃に上昇さ
せ、6時間撹拌した。反応生成液より低沸点留分を留去
した後、20%苛性ソーダ水溶液を加え撹拌した後、有機
層を分離し減圧蒸留してトリアセトンアミンを得た。こ
のトリアセトンアミンの収量及び収率を表−1に示す。
実施例2及び比較例2 還流冷却器、ガス吹込み管、温度計、撹拌装置のつい
た500mlの4つ口フラスコに、アセトン130g及び触媒
(下記表−2参照)4.5gをとり、10〜15℃で撹拌しなが
らアンモニアガス17gを3時間で吹き込んだ。次にアセ
トン230gを追加し、フラスコ内容物の温度を55〜60℃に
上昇させ、6時間撹拌した。反応生成液を実施例1と同
様の後処理を行ないトリアセトンアミンを得た。このト
リアセトンアミンの収量及び収率を表−2に示す。
実施例3及び比較例3 オートクレーブにアセトン360g、メタノール18g、ア
ンモニアガス24gおよび触媒(下記表−3参照)3.6gを
とり、自然発生圧下60℃で6時間加熱撹拌した。反応生
成液を実施例1と同様の後処理を行い、トリアセトンア
ミンを得た。このトリアセトンアミンの収量及び収率を
表−3に示す。
実施例4 還流冷却器、ガス吹込み管、温度計、撹拌装置のつい
た500mlの四つ口フラスコに、アセトン130g、メタノー
ル18g、塩化クミル1.8g、及び表−4の助触媒1.8gをと
り、10〜15℃でアンモニアガス17gを3時間で吹き込ん
だ。次にアセトン230gを追加し、フラスコ内容物の温度
を55〜60℃に上昇させ、6時間撹拌した。反応生成液
を、実施例1と同様の後処理を行ない、トリアセトンア
ミンを得た。このトリアセトンアミンの収量及び収率を
下記表−4に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アセトンとアンモニアとから、2,2,6,6−
    テトラメチル−4−オキソピペリジンを製造する方法に
    おいて、触媒としてハロゲン化クミルを使用することを
    特徴とする2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリ
    ジンの製造方法。
JP63057853A 1988-03-11 1988-03-11 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法 Expired - Fee Related JP2584819B2 (ja)

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