JP2584818B2 - 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造法 - Google Patents

2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造法

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JP2584818B2
JP2584818B2 JP63057852A JP5785288A JP2584818B2 JP 2584818 B2 JP2584818 B2 JP 2584818B2 JP 63057852 A JP63057852 A JP 63057852A JP 5785288 A JP5785288 A JP 5785288A JP 2584818 B2 JP2584818 B2 JP 2584818B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、触媒の存在下に、2,2,4,4,6−ペンタメチ
ル−2,3,4,5−テトラヒドロピリミジン(以下アセトニ
ンと略記することあり)からの2,2,6,6−テトラメチル
−4−オキソピペリジン(以下トリアセトンアミンと略
記することあり)の工業的製造法に関する。トリアセト
ンアミンは高分子光安定剤原料、医薬品中間体として有
用である。
従来の技術 従来、アセトニンからトリアセトアミンを製造する方
法として下記の方法が知られている。
(1) 実質的に無水の存在下、鉱酸または有機酸ある
いはこれらのアンモニウム塩、または有機酸塩等を触媒
として、アセトニンとアセトンを反応させる方法(特開
昭50−19755号、同50−30880号、同50−30881号、同50
−30882号、同50−151879号の各公報参照)。
(2) 少量の酸触媒の存在下にアセトニンとアセトン
を反応させる方法(特開昭50−36472号公報参照)。
発明が解決しようとする課題 しかしながら上記(1)の方法は、収率面では満足で
きる水準ではあるが、触媒の使用量が原料アセトニンに
対し1〜1.2モルと多く工業的不利益はまぬがれない。
また上記(2)の方法は、触媒の使用量が低減されて
いるが低く満足できるものではなかつた。
本発明は、アセトンとアセトニンを反応させてトリア
セトンアミンを製造する方法に関し、より高活性な触媒
を用いることにより高収率でトリアセトンアミンを工業
的に製造する方法を提供しようとするものである。
課題を解決するための手段 本発明は、触媒を用いてアセトニンからトリアセトン
アミンを製造する方法、すなわち、ハロゲン化クミルの
存在下にアセトンと2,2,4,4,6−ペンタメチル2,3,4,5−
テトラヒドロピリミジンとを反応させることを特徴とす
る2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製
造法を提供するものである。
本発明に触媒として用いられるハロゲン化クミルとし
ては、塩化クミル、臭化クミル、沃化クミル等が挙げら
れる。ハロゲン化クミルの使用量は、アセトニンに対し
0.05〜10wt%の範囲である。
本発明の原料の一つとして使用されるアセトニンは、
て示される無色または微黄色液体であり、例えばR.B.Br
adbury等 ジヤーナルオブケミカルソサイエテイ(J.Ch
em.Soc)1947 1394に記載されている方法などで得られ
る。
また、上記のものの他に、アセトニンの水和物も使用
できる。また、本発明で使用されるアセトンの使用量
は、アセトニン1モルに対し0.1モル以上であるが、1
モル以上、特に3〜15モル使用するのが好ましく、過剰
量のアセトンは反応溶媒として用いられる。
本発明において、前記ハロゲン化クミルと併用するこ
とのできる助触媒としては、例えば、臭素、沃素、臭化
リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、沃化リチウ
ム、沃化ナトリウム、沃化カリウム、臭化アンモニウ
ム、沃化アンモニウム、硝酸アンモニウム、亜硝酸リチ
ウム、塩化アンモニウム、水酸化バリウム、ケイソウ
土、活性炭、キヨウソード等の合成吸着剤などがあげら
れる。
上記助触媒の使用量は、触媒、助触媒の種類によつて
も異なるが、通常、使用アセトニンに対して0.01〜10重
量%、好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明を実施するにあたつては、特に溶剤を使用する
必要はないが、反応温度を制御し、反応を円滑に進行さ
せるために、溶剤を使用することもできる。かかる溶剤
としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の
脂肪族炭化水素類;シクロヘキサン等の脂環式炭化水素
類;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素
類;メチレンクロライド、トリクロロエタン、四塩化炭
素、クロロホルム、エチレンクロライド、クロルベンゼ
ン等の塩素化炭化水素類;メタノール、エタノール、イ
ソプロパノール等のアルコール類;テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジエチルエーテル等のエーテル類があ
げられる。
本反応では、特に水の添加は必要としないが、反応当
初から水を添加することによつて、触媒の溶解、あるい
はピリミジン環の開裂の促進などの効果を出すこともで
きる。
(反応) 本発明での反応温度は、30℃以上が好ましく、特に加
圧反応の場合は70℃以上になる場合があり、この場合で
もトリアセトンアミンを効率よく合成できる。
(生成物の単離) 上述の実施態様に従つて得られた反応液から目的生成
物を取り出す方法としては、水又は水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ水溶液と接触させた後、水
層を分離し、有機層より蒸留によつて取り出すのが精製
収率低下防止の為に好ましい。
実施例 以下、本発明を実施例により具体的に説明する。尚、
以下の例において、収率(モル%)は使用アセトニン基
準の値である。
実施例1及び比較例1 還流冷却管、ガス吹込み管、温度計、撹拌装置のつい
た1の4つ口フラスコに、アセトニン154g、アセトン
348g及び触媒6g(下記表−1参照)をとり、60℃で5時
間撹拌した。反応生成液を20%苛性ソーダ水溶液を加
え、撹拌した後有機層を分離し、減圧蒸留してトリアセ
トンアミンを得た。このトリアセトンアミンの収量及び
収率を表−1に示す。
実施例2 還流冷却器、ガス吹込管、温度計、撹拌装置のついた
1の4つ口フラスコに、アセトニン154g、アセトン46
4g、H2O12g及び触媒(下記表−2参照)6gをとり、実施
例1と同様にしてトリアセトンアミンを得た。このトリ
アセトンアミンの収量及び収率を表−2に示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲン化クミルの存在下にアセトンと2,
    2,4,4,6−ペンタメチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリミ
    ジンとを反応させることを特徴とする2,2,6,6−テトラ
    メチル−4−オキソピペリジンの製造法
JP63057852A 1988-03-11 1988-03-11 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造法 Expired - Fee Related JP2584818B2 (ja)

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