JP3073292B2 - 2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法 - Google Patents

2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法

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JP3073292B2 JP03335726A JP33572691A JP3073292B2 JP 3073292 B2 JP3073292 B2 JP 3073292B2 JP 03335726 A JP03335726 A JP 03335726A JP 33572691 A JP33572691 A JP 33572691A JP 3073292 B2 JP3073292 B2 JP 3073292B2
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  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、高分子材料の光安定剤、医薬品
などの中間体として有用な、2,2,6,6−テトラメ
チル−4−オキソピペリジン(トリアセトンアミンとも
いう)の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来、アセトンとアンモニアから2,2,
6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンを製造す
る方法として下記の方法が知られている。 (1) 塩化カルシウムの存在下にアセトンとアンモニアガ
スを反応させる方法〔H.K.ホール;J.A.C.S.、第
79巻5444頁〜(1957)参照〕。 (2) アセトンとアンモニアとを酸触媒の存在下に反応さ
せた後、アセトンを追加して反応を完結させる方法(特
開昭50−36473号公報参照)。 (3) アセトンとアンモニアとをヒドラジンまたはヒドラ
ジン誘導体のハロゲン化水素酸塩触媒の存在下で反応さ
せる方法(特公昭59−7701号公報参照) などが知られている。しかしながら前記(1)の方法は、
使用アセトンに対し、収率が約20%程度であり、反応
時間も約7日間と長時間が必要で、しかも反応生成物か
ら触媒を取りのぞくのが困難である。前記(2)の方法に
おいても、使用アセトンに対し、収率が約30%程度で
あり、アンモニア吹き込み温度を13〜17℃に維持す
ることが必要で工業的に不利である。また減圧蒸留によ
り精製すると初留部分に着色(黄色)がみられるという
難点がある。前記(3)の方法は、アンモニアの比率を上
げることで使用アセトンに対する反応率が向上するが、
副生成物の比率が大きく、精製すると結局収率は25%
程度となってしまう。
【0003】
【目的】本発明の目的は、アセトンとアンモニアから高
収率で、かつ副生成物が少ない状態で2,2,6,6−
テトラメチル−4−オキソピペリジンを工業的に製造す
る方法を提供する点にある。
【0004】
【構成】そこで、本発明者等は、鋭意研究を重ねた結
果、アセトンとアンモニアから2,2,6,6−テトラ
メチル−4−オキソピペリジンを製造する方法におい
て、触媒としてオクタクロロシクロテトラホスファゼン
を使用することを見出し、本発明を完成させるに至った
ものである。
【0005】本発明において使用される原料アセトンと
しては、アセトンの縮合物も使用することができ、その
例としては、ジアセトンアルコール、メシチルオキシ
ド、ホロン、ジアセトンアミン、トリアセトンアミン、
アセトニンなどをあげることができる。反応に使用され
るアンモニアは、アセトンおよび/またはアセトンの縮
合物に対しアンモニア:アセトンモル比は、1:2〜
1:20、好ましくは1:3〜1:10である。通常、
反応の初期にアンモニアを吹き込むことによって供給す
るが、反応の途中に追加してもよい。
【0006】本発明における触媒オクタクロロシクロテ
トラホスファゼン[別名1,3,5,7−テトラアザ−
2,4,6,8−テトラホスホリンオクタクロリド(以
下4PNCと略す)]
【化1】 は、五塩化りんと塩化アンモニウムとを反応させてホス
ホニトリルクロライドオリゴマーを製造するとき、最も
用途が広く、需要が多い3量体のヘキサクロロシクロテ
トラホスファゼン(3PNC)の副生成物として得ら
れ、ほとんど需要はない。4PNCは、反応液の減圧蒸
留で3PNCを得た残渣(4〜7量体)の主成分であ
り、容易に単離精製できる。本発明の触媒の使用量は、
使用アセトンおよび/またはアセトンの縮合物に対して
0.001〜30wt%で、好ましくは0.05〜5w
t%である。本発明を実施するに際し、4PNCと同時
に種々の助触媒を使用することにより、トリアセトンア
ミンの収率を向上させることができる例えば、臭化アン
モニウム、塩化アンモニウム、ヨウ化アンモニウム、臭
化カリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム、塩化亜鉛、塩化カルシウム、ケイソウ土、
活性白土、塩酸、酢酸等があげられる。特に、臭化アン
モニウム、塩化アンモニウムが助触媒として効果が大き
い。上記助触媒は、種類によっても異なるが、使用アセ
トンおよび/またはアセトンの縮合物に対して0.00
1〜30wt%で、好ましくは0.05〜5wt%であ
る。
【0007】また、反応に使用されるアセトンおよび/
またはアセトンの縮合物、助触媒、溶剤等は、反応当初
に全量仕込んでもよいし、反応途中加えてもよい。ま
た、分割で加えてもよいし、反応中連続的に加えてもよ
い。本発明は、反応温度−10°〜60℃で実施するの
が好ましいが、加圧下においては、60℃〜90℃で行
なうこともでき、どの場合も、トリアセトンアミンを効
率的に製造することができる。また反応時間は約5時間
から24時間を要するが、反応温度を変えることにより
短縮することができる。本発明は、特に溶媒を使用して
も、しなくてもよいが、溶剤を使用すると、触媒、助触
媒、アンモニアの溶解度を上げたり、反応温度を制御し
たり、反応後の目的物抽出に有利となる。溶剤の例とし
ては、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水
素類、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、トリクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、
クロロベンゼン等の塩素化炭化水素類、メタノール、エ
タノール、イソプロパノール、エチレングリコール等の
アルコール類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ジエ
チルエーテルなどのエーテル類、または水、アンモニア
水などが挙げられる。
【0008】本発明によって得られた反応液から目的物
を単離する方法としては公知の方法でよい。例えば、水
を加えて水和物にして単離してもよいし、塩酸、硫酸、
シュウ酸などの酸を加えて塩として単離することもでき
る。また、過剰量の水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カ
リウム水溶液などの濃アルカリを加えて水層を除き、減
圧蒸留によって単離するか、あるいは反応液から低沸点
物を除いたのちアルカリ処理後蒸留によって効率的に単
離することもできる。反応終了後、蒸留により回収する
低沸点物は、ほとんどが未反応アセトンであり、その他
に溶剤、アンモニア、水、アセトンの縮合物類(ジアセ
トンアルコール、メシチルオキシド、ホロン、ジアセト
ンアミン、アセトニン等)であり、水の含有率の大きい
部分を除くことで次回の反応の原料の一部として使用す
ることができる。各成分を単離することなくリサイクル
することで、損失を最少限にし、収率を向上させること
は工業的に有利なだけではなく、環境対策としてもすぐ
れている。
【0009】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれにより何ら限定されるものではな
い。 実施例1 還流冷却器、温度計、ガス吹き込み管付きフラスコにア
セトン348.5g、メタール68gおよび4PNC4
gをとり、30〜35℃でアンモニアガス17.1gを
4時間で吹き込んだ。同じ温度で1時間撹拌後、ゆっく
り昇温し、54〜58℃で15時間撹拌した。冷却後水
酸化ナトリウム水溶液で3回洗った後、ディクソンパッ
キン蒸留塔を用いて精留した。黄色の初留を除いて、極
めて薄い黄色の2,2,6,6−テトラメチル−4−オ
キソピペリジン(別名トリアセトンアミン)98gを得
た。生成物の沸点は103〜104℃/26mmHg、
融点は35〜36℃であった。 (以下余白)
【0010】比較例1〜4 実施例1の4PNCに代えて、塩化カルシウム、塩化ア
ンモニウム、酢酸、りん酸をそれぞれ4g用いた以外は
すべて実施例1と同様にして反応を行って、トリアセト
ンアミンを得た。なお、りん酸の場合はトリアセトンア
ミンは得られなかった。以下に実施例1と比較例1〜4
における収量、使用したアセトン基準の収率、使用した
アンモニア基準の収率をそれぞれ表1に示した。
【表1】 (以下余白)
【0011】実施例2 実施例1において、アンモニアガス21.3gにしたと
ころ、同様に処理してトリアセトンアミンを収量113
gを得た。使用したアセトン基準の収率36.4%、使
用したアンモニア基準の収率58.2%であった。 実施例3 実施例1において、4PNC4gに代えて、 4PNC2g、塩化アンモニウム2g 4PNC2g、臭化アンモニウム2g を用いて同様に反応させたところ表2に示す収率でトリ
アセトンアミンを得た。
【表2】 (以下余白)
【0012】実施例4 実施例1において得られた反応液を水酸化ナトリウム水
溶液で洗ったあと、水酸化ナトリウム2.4gで2回抽
出した。ディクソンパッキン蒸留塔を用いて常圧下およ
び減圧下で精留を行い、トリアセトンアミン98gを得
た(初回)。沸点99〜100℃/23mmHg。他の
留分のうち80℃/760mmHgから36℃/46m
mHgの留分を除いた回収留分(リサイクル1回目)を
原材料アセトンと溶剤の1部として用いて反応を行い、
トリアセトンアミン108gを得た。さらに、リサイク
ル1回目と同様にして得られたリサイクル2回目の回収
留分を用いて109gのトリアセトンアミンを得た。リ
サイクル1回目および2回目には新アセトン177.7
gと新メタノール12gを使用した。反応に用いたアセ
トンからの収率およびアンモニアからの収率を表3に示
した。
【表3】
【0013】
【効果】本発明は、触媒としてオクタクロロシクロテト
ラホスファゼンを使用することにより、アセトンとアン
モニアから高収率で、かつ副生成物が少ない状態で、
2,2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジン
を工業的に製造することができた。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アセトンとアンモニアから2,2,6,
    6−テトラメチル−4−オキソピペリジンを製造する方
    法において、触媒としてオクタクロロシクロテトラホス
    ファゼンを使用することを特徴とする2,2,6,6−
    テトラメチル−4−オキソピペリジンの製造方法。
  2. 【請求項2】 助触媒として、塩化アンモニウムおよび
    /または臭化アンモニウムを使用することを特徴とする
    請求項1記載の2,2,6,6−テトラメチル−4−オ
    キソピペリジンの製造方法。
  3. 【請求項3】 反応後、蒸留により回収される未反応ア
    セトン、溶剤、アセトンの縮合物類をそれぞれ単離しな
    いで原料成分の一部として用いる請求項1記載の2,
    2,6,6−テトラメチル−4−オキソピペリジンの製
    造方法。
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