JP3089574U - 印字装置 - Google Patents

印字装置

Info

Publication number
JP3089574U
JP3089574U JP2002002378U JP2002002378U JP3089574U JP 3089574 U JP3089574 U JP 3089574U JP 2002002378 U JP2002002378 U JP 2002002378U JP 2002002378 U JP2002002378 U JP 2002002378U JP 3089574 U JP3089574 U JP 3089574U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide shaft
support
positioning means
base cover
printing apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2002002378U
Other languages
English (en)
Inventor
充史 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Funai Electric Co Ltd
Original Assignee
Funai Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Funai Electric Co Ltd filed Critical Funai Electric Co Ltd
Priority to JP2002002378U priority Critical patent/JP3089574U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3089574U publication Critical patent/JP3089574U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字装置において、ベースカバーにシャーシ
が取付ビスで締付け固定されていることを活用し、取付
ビスの締付力を利用して余分な部品を用いずにガイドシ
ャフトの端部をシャーシの側板部に径方向及び軸方向で
位置決めする。 【解決手段】 シャーシ側板部32の開口34に挿通し
た一様太さのガイドシャフト2の端部を径方向及び軸方
向で位置決めする軸方向位置決め手段6,8を有し、シ
ャーシ3を取付ビス10によってベースカバー4に締付
け固定する。径方向位置決め手段6はベースカバー4に
設けた第1支持体7を有し、第1支持体7と開口34の
口縁部38とでガイドシャフト2の端部を弾圧挟持させ
る。軸方向位置決め手段8は、ガイドシャフト2の端面
21に当接する。第2支持体9を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、印字装置、特に、キャリッジの走行を案内するガイドシャフトを横 架したシャーシがベースカバーに固定されてなる印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1にその基本構成を示してあるように、この種の印字装置では、キャリッジ 1の走行を案内するガイドシャフト2を横架したシャーシ3が、背板部31とそ の背板部31の端部で折曲げ形成された左右の側板部32,32とを備えている 。また、シャーシ3は、左右の側板部32,32に具備されている取付片33, 33を合成樹脂成形体でなるベースカバー4に設けられているボス41に重ね合 わせた状態で上方から取付ビス10をねじ込んで締め付けることによりベースカ バー4に締付け固定されている。このような印字装置では、インクカートリッジ を搭載したキャリッジ1がガイドシャフト2に案内されて左右に移動して用紙に 印字を行う。また、シャーシ3が取り付けられたベースカバー4には、用紙を支 える部材、たとえばプラテンローラ(不図示)などが取り付けられている。
【0003】 ところで、この種の印字装置において、ガイドシャフト2を軸方向及び半径方 向で正確に位置決めしておくことは印字品質を安定させる上で有益であり、仮に そのような位置決めがなされていない場合には、キャリッジ1に搭載したインク カートリッジのヘッドと用紙とのクリアランスやキャリッジ1の走行が安定しな くなって印字品質が低下してしまう。
【0004】 そこで、従来は、ガイドシャフト2の左右の端部を図7に示した構造を採用し てシャーシ3の左右の側板部32のそれぞれに取り付けていた。図7(A)はそ の取付箇所の一部破断側面図、同図(B)は(A)のVIIB−VIIBに沿う 部分の概略断面図である。図7に示したように、ガイドシャフト2は断面円形に 形成されていて、その端部が、側板部32に開設された円形の開口34に大きな がたつきを生じない状態で挿通されている。また、ガイドシャフト2の端部には 環状溝21が形成されている。これに対し、側板部32には、一端部51がその 側板部32の係止孔35に係止された弾性を備える押さえピン5が取り付けられ ていて、その押さえピン5の他端部52を側板部32側の係止片36に係止させ ることによって、上記環状溝21に嵌め込まれた押さえピン5の中間部53と上 記開口34の口縁下部37とによりガイドシャフト2を弾圧挟持させていた。こ の構造であると、開口34に大きながたつきを生じない状態で挿通されているガ イドシャフト2の端部が押さえピン5と上記開口34の口縁下部37とに弾圧挟 持されているために、そのガイドシャフト2が径方向で位置決めされ、しかも、 押さえピン5がガイドシャフト2の環状溝21に嵌まり込んでいるためにそのガ イドシャフト2が軸方向でも位置決めされている。このため、ガイドシャフト2 が径方向又は軸方向にがたついて印字品質が低下するという事態が起こりにくい 。
【0005】 一方、特開平8−324061号公報(先行例1)には、キャリッジシャフト をフレームに固定する装置についての記載がある。この固定装置は、フレームの に開設した長孔に挿通させたシャフトの端部を、下側の受け具と上側の押圧具と により挟持させて径方向で位置決めしておくというものであり、この構造を採用 することによって、シャフトの端部に二次加工を行う必要がなくなるとしている 。
【0006】 また、特開平9−229081号公報(先行例2)には、キャリッジのガイド 軸などの軸部材に特別な加工を施すことなく、その軸部材をがたつきなく板状フ レームに取り付ける技術が記載されており、このものでは、軸部材の端部が嵌合 された軸受ブッシュを、板状フレームの孔に挿入して回転させることにより縮径 させて軸部材の端部を締め付けることにより、その軸部材を径方向及び軸方向で 位置決めするとしている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】 しかしながら、図7を参照して説明したものでは、ガイドシャフトの左右の端 部にそれぞれ溝付け加工を行うことが必要であり、しかも、押さえピン5をシャ ーシの側板部32に取り付けておかねばならないために部品点数が増え、そのこ とがコストダウンを図る上での障害になるという問題があった。
【0008】 また、先行例1のものでは受け具や押圧具が余分に必要になり、先行例2のも のでは軸受ブッシュが余分に必要になるために部品点数が増え、そのことがコス トダウンを図る上での障害になるという問題があった。
【0009】 本考案は以上の問題に鑑みてなされたものであり、ベースカバーにシャーシが 取付ビスを用いて締付け固定されていることに着目し、その取付ビスの締付力を 利用することにより余分な部品を用いずにガイドシャフトの端部がシャーシの側 板部に径方向及び軸方向で確実に位置決めして取り付けられている印字装置を提 供することを目的とする。
【0010】 また、本考案は、ガイドシャフトの端部に溝付け加工などの二次加工を施す必 要がなくなる印字装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る印字装置は、左右の側板部間にキャリッジの走行を案内するガイ ドシャフトを横架したシャーシがベースカバーに固定されてなるものに関し、上 記側板部の開口に挿通された上記ガイドシャフトの端面に当接してその端部を軸 方向で位置決めする軸方向位置決め手段と、そのガイドシャフトの端部を径方向 で位置決めする径方向位置決め手段とを備えていると共に、上記シャーシが取付 ビスによって上記ベースカバーに締付け固定されている。そして、上記径方向位 置決め手段が、上記ベースカバーに設けられ、かつ、上記開口の口縁部を介し上 記ガイドシャフトの端部に伝わった上記取付ねじの締付力によってそのガイドシ ャフトの端部が押し付けられることにより上記口縁部と共働してそのガイドシャ フトの端部を弾圧挟持する第1支持体を有する。
【0012】 この考案によれば、軸方向位置決め手段が、シャーシの側板部の開口に挿通さ れたガイドシャフトの端面に当接してその端部を軸方向で位置決めするものであ るので、ガイドシャフトの端部に溝付け加工などの二次加工を施す必要がない。 また、径方向位置決め手段に具備される第1支持体がベースカバーに設けられる ので、第1支持体をベースカバーに対し別部品として形成する必要がない。しか も、第1支持体がベースカバーに設けられているものであっても、その支持体が 、上記側板部の開口の口縁部を介し上記ガイドシャフトの端部に伝わった上記取 付ねじの締付力によってそのガイドシャフトの端部が押し付けられることにより 上記口縁部と共働してそのガイドシャフトの端部を弾圧挟持するものであるので 、図7で説明した押さえピン5を用いずにガイドシャフトの端部を径方向で正確 に位置決めすることが可能になる。
【0013】 上記第1支持体は、上記ガイドシャフトの軸線に対し傾斜した傾斜片部と、上 記ガイドシャフトの端部を上記取付ねじの締付方向に直交する方向で位置決めし て支える凹入状のシャフト支持面とを有し、その第1支持体が上記ベースカバー と一体の弾性を備えた合成樹脂成形体でなることが望ましく、その場合には、上 記凹入状のシャフト支持面が、上記ガイドシャフトの端部の外周面の下半部が外 嵌合された円弧面を備えるものであることが望ましい。上記凹入状のシャフト支 持面は、二股状に分岐した一対の支持片の上面によってV字状に形成されている ものであってもよい。
【0014】 さらに、上記軸方向位置決め手段が、上記ガイドシャフトの端面に当接された 第2支持体を有する、という構成を採用することができ、その場合には、上記第 2支持体が上記ベースカバーと一体の弾性を備えた合成樹脂成形体でなることが 望ましい。また、上記軸方向位置決め手段が、上記開口を備えた上記側板部に切 起し形成された舌片部でなるものであってもよい。
【0015】 さらに、上記ベースカバーと一体の弾性を備えた合成樹脂成形体でなる立上り 片に上記ガイドシャフトの軸線に対し傾斜した傾斜片部が具備され、上記ガイド シャフトの端部のコーナ部を支持する上記傾斜片部と上記口縁部との共働によっ て上記ガイドシャフトの端部が弾圧挟持されていると共に、上記立上り片が、上 記軸方向位置決め手段と上記径方向位置決め手段とに共用されているものであっ てもよい。
【0016】 本考案に係る印字装置は次の構成によっていっそう具体化される。すなわち、 左右の側板部間にキャリッジの走行を案内する断面円形のガイドシャフトを横架 したシャーシがベースカバーに固定されてなる印字装置において、左右の上記側 板部の円形開口に挿通されて軸方向の全長部分でその直径が一様になっている上 記ガイドシャフトの左右の端部を軸方向で位置決めする軸方向位置決め手段と、 そのガイドシャフトの左右の端部を径方向で位置決めする径方向位置決め手段と を備えていると共に、上記シャーシが取付ビスによって上記ベースカバーに締付 け固定されており、上記径方向位置決め手段が、上記ベースカバーに設けられ、 かつ、上記開口の口縁部を介し上記ガイドシャフトの端部に伝わった上記取付ね じの締付力によってそのガイドシャフトの端部が押し付けられることにより上記 口縁部と共働してそのガイドシャフトの左右の端部のそれぞれを弾圧挟持する左 右一対の第1支持体を有し、上記軸方向位置決め手段が上記ガイドシャフトの左 右の端面のそれぞれに当接された左右一対の第2支持体を有し、これらの第1支 持体及び第2支持体のそれぞれが上記ベースカバーと一体の弾性を備えた合成樹 脂成形体でなり、かつ、上記第1支持体が上記ガイドシャフトの軸線に対し傾斜 した傾斜片部と、上記ガイドシャフトの端部を上記取付ねじの締付け方向と直交 するガイドシャフトの径方向で位置決めして支える凹入状のシャフト支持面とを 有している、という構成によっていっそう具体化される。
【0017】 本考案に係る印字装置の作用は次に説明する実施形態によっていっそう明らか にする。
【0018】
【考案の実施の形態】 図1は印字装置の基本構成を概略で示した正面図であり、冒頭で説明したよう に、この印字装置は、キャリッジ1の走行を案内する断面円形のガイドシャフト 2を横架したシャーシ3が、背板部31とその背板部31の端部で折曲げ形成さ れた左右の側板部32,32とを備えている。そして、シャーシ3は、左右の側 板部32,32に具備されている取付片33,33を合成樹脂成形体でなるベー スカバー4に設けられているボス41に重ね合わせた状態で上方から取付ビス1 0をねじ込んで締め付けることによりベースカバー4に締付け固定されている。
【0019】 図2において、(A)は第1実施形態に係る径方向位置決め手段6及び軸方向 位置決め手段8を示した側面図、(B)は(A)のIIB矢視方向から見た一部 破断正面図である。
【0020】 径方向位置決め手段6は、ベースカバー4と合成樹脂で一体成形されて側板部 32の外側でそのベースカバー4から突設された板片状の第1支持体7を有して いる。この第1支持体7は、ガイドシャフト2の軸線に対して傾斜した傾斜片部 71を有し、この傾斜片部71に円弧面によって形成された凹入状のシャフト支 持面72が備わっている。そして、このシャフト支持面72に、全長部分で直径 が一様に形成されているガイドシャフト2の端部外周面の下半部が外嵌合されて いる。しかも、シャーシ3をベースカバー4に締付け固定している取付ビス10 の締付力が、開口34の口縁上部38を介してガイドシャフト2の端部に下向き に伝えられていて、その下向きの締付力によって、ガイドシャフト2の端部が、 第1支持体7をその弾性に抗してわずかに撓ませる程度の力でシャフト支持面7 2に押し付けられている。そのため、第1支持体7の復元力により、ガイドシャ フト2の端部が第1支持体7と口縁上部38との共働により上下方向で弾圧挟持 されている。このように、ガイドシャフト2の端部外周面の下半部が凹入状のシ ャフト支持面72に嵌合していることに加えて、ガイドシャフト2の端部が第1 支持体7と口縁上部38とにより上下方向で弾圧挟持されていることにより、ガ イドシャフト2の端部が前後方向及び上下方向(径方向)で動かないように位置 決めされている。
【0021】 軸方向位置決め手段8は、ベースカバー4と合成樹脂で一体成形されて上記第 1支持体7の外側でそのベースカバー4から突設された板片状の第2支持体9を 有していて、この第2支持体9がガイドシャフト2の端面21に当接してそのガ イドシャフト2の軸方向移動を阻止している。
【0022】 この第1実施形態において、径方向位置決め手段6の第1支持体7や軸方向位 置決め手段8の第2支持体9は、ガイドシャフト2の左右それぞれの端部に対し て対称に配備されている。そして、左右一対の第2支持体9は、それらがガイド シャフト2の左右の各端面21に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向に動か ないように弾圧挟持している。
【0023】 図3において、(A)は第2実施形態に係る径方向位置決め手段6及び軸方向 位置決め手段8を示した側面図、(B)は(A)のIIIB矢視方向から見た一 部破断正面図である。この第2実施形態において、第1実施形態と異なる点は、 径方向位置決め手段6の板片状の第1支持体7の形状だけである。すなわち、こ の第1支持体7は、傾斜片部71の上端に垂直に立ち上がった垂直片部73を有 し、その垂直片部73に円弧面によって形成された凹入状のシャフト支持面72 が備わっている。そして、このシャフト支持面72にガイドシャフト2の端部外 周面の下半部が外嵌合されている。
【0024】 この第2実施形態において、シャーシ3をベースカバー4に締付け固定してい る取付ビス10の締付力が、開口34の口縁上部38を介してガイドシャフト2 の端部に下向きに伝えられていて、その下向きの締付力によって、ガイドシャフ ト2の端部が、第1支持体7をその弾性に抗してわずかに撓ませる程度の力でシ ャフト支持面72に押し付けられている点や、径方向位置決め手段6の第1支持 体7や軸方向位置決め手段8の第2支持体9が、ガイドシャフト2の左右それぞ れの端部に対して対称に配備されていて、左右一対の第2支持体9は、それらが ガイドシャフト2の左右の各端面21に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向 に動かないように弾圧挟持している点など、その他の点は、上記した第1実施形 態と同様である。したがって説明の重複を避けるため、同一部分に同一符号を付 してある。
【0025】 この第2実施形態によっても、ガイドシャフト2の端部外周面の下半部が凹入 状のシャフト支持面72に嵌合していることに加えて、ガイドシャフト2の端部 が第1支持体7と口縁上部38とにより上下方向で弾圧挟持されていることによ り、ガイドシャフト2の端部が前後方向及び上下方向(径方向)で動かないよう に位置決めされている。また、左右一対の第2支持体9がガイドシャフト2の左 右の各端面21に各別に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向に動かないよう に弾圧挟持している。
【0026】 図4は第3実施形態を示している。この第3実施形態は、軸方向位置決め手段 6と径方向位置決め手段8とを同一部材によって共用した事例である。すなわち 、図4において、(A)は第3実施形態に係る軸方向位置決め手段6及び径方向 位置決め手段8を示した側面図、(B)は(A)のIVB矢視方向から見た一部 破断正面図である。この第3実施形態では、ベースカバー4と一体の弾性を備え た合成樹脂成形体でなる立上り片74に、ガイドシャフト2の軸線に対し傾斜し た傾斜片部75を具備させ、この傾斜片部75に形成した円弧状の凹入部76に ガイドシャフト2の端部の下側コーナ部22を支持させてある。そして、シャー シ3をベースカバー4に締付け固定している取付ビス10の締付力が、開口34 の口縁上部38を介してガイドシャフト2の端部に下向きに伝えられていて、そ の下向きの締付力によって、ガイドシャフト2の端部が、立上り片74をその弾 性に抗してわずかに撓ませる程度の力で凹入部76に押し付けられている。
【0027】 この第3実施形態によれば、立上り片74の復元作用によって発揮される力が 、ガイドシャフト2の端面21を軸方向に弾圧する方向に働くだけでなく、立上 り片部74と上記口縁部38との共働によってガイドシャフト2の端部が弾圧挟 持されているため、ガイドシャフト2が径方向及び軸方向で動かないように位置 決めされる。
【0028】 図5は第4実施形態に係る径方向位置決め手段6及び軸方向位置決め手段8を 示した側面図である。この第4実施形態において、第1実施形態と異なる点は、 径方向位置決め手段6の板片状の第1支持体7の形状だけである。すなわち、こ の第1支持体7では、二股状に分岐した一対の支持片77,77を有していて、 それらの支持片77,77のV字状に形作られている上面が凹入状のシャフト支 持面72を形成している。
【0029】 この第4実施形態において、シャーシ3をベースカバー4に締付け固定してい る取付ビス10の締付力が、開口34の口縁上部38を介してガイドシャフト2 の端部に下向きに伝えられていて、その下向きの締付力によってガイドシャフト 2の端部が、二股状に分岐した一対の支持片77,77をその弾性に抗してわず かに撓ませる程度の力でシャフト支持面72に押し付けられている点や、径方向 位置決め手段6の第1支持体7や軸方向位置決め手段8の第2支持体9が、ガイ ドシャフト2の左右それぞれの端部に対して対称に配備されていて、左右一対の 第2支持体9は、それらがガイドシャフト2の左右の各端面21に弾接してその ガイドシャフト2を軸方向に動かないように弾圧挟持している点など、その他の 点は、上記した第1実施形態と同様である。したがって説明の重複を避けるため 、同一部分に同一符号を付してある。
【0030】 この第4実施形態によっても、ガイドシャフト2の端部が凹入状のシャフト支 持面72に嵌合していることに加えて、ガイドシャフト2の端部が第1支持体7 と口縁上部38とにより上下方向で弾圧挟持されていることにより、ガイドシャ フト2の端部が前後方向及び上下方向(径方向)で動かないように位置決めされ ている。また、左右一対の第2支持体9がガイドシャフト2の左右の各端面21 に各別に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向に動かないように弾圧挟持して いる。
【0031】 図6は第5実施形態に係る径方向位置決め手段6及び軸方向位置決め手段8を 示した側面図である。この第4実施形態において、第1実施形態と異なる点は、 軸方向位置決め手段8の第2支持体9の構成だけである。すなわち、この第5実 施形態では、第2支持体9が、開口34を備えた側板部32に切起し形成された 舌片部91でなり、その舌片部91がガイドシャフト2の端面に当接している。
【0032】 この第5実施形態において、シャーシ3をベースカバー4に締付け固定してい る取付ビス10の締付力が、開口34の口縁上部38を介してガイドシャフト2 の端部に下向きに伝えられていて、その下向きの締付力によってガイドシャフト 2の端部が、第1支持体7をその弾性に抗してわずかに撓ませる程度の力でシャ フト支持面72に押し付けられている点や、径方向位置決め手段6の第1支持体 7や軸方向位置決め手段8の第2支持体9が、ガイドシャフト2の左右それぞれ の端部に対して対称に配備されていて、左右一対の第2支持体9は、それらがガ イドシャフト2の左右の各端面21に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向に 動かないように弾圧挟持している点など、その他の点は、上記した第1実施形態 と同様である。したがって説明の重複を避けるため、同一部分に同一符号を付し てある。
【0033】 この第5実施形態によっても、ガイドシャフト2の端部が凹入状のシャフト支 持面72に嵌合していることに加えて、ガイドシャフト2の端部が第1支持体7 と口縁上部38とにより上下方向で弾圧挟持されていることにより、ガイドシャ フト2の端部が前後方向及び上下方向(径方向)で動かないように位置決めされ ている。また、左右一対の第2支持体9がガイドシャフト2の左右の各端面21 に各別に弾接してそのガイドシャフト2を軸方向に動かないように弾圧挟持して いる。
【0034】 以上説明した各実施形態において、シャーシ3の左右の側板部32に開設され ている開口34は、ガイドシャフト2の端部を大きながたつきなく挿入し得る大 きさに形成されている。そのため、開口34に挿通されているガイドシャフト2 の端部周囲には微小なクリアランスがあるだけである。
【0035】 また、ガイドシャフト2の左右の端部を左右の側板部32,32のそれぞれの 開口34に挿入する作業は、片側の側板部32の外側からその開口34に挿通さ せたガイドシャフト2の端部を他側の側板部32の内側からその開口34に挿通 させるという手順で行っても、あるいは、片側の側板部32の内側からその開口 34に一端部を挿通させたガイドシャフト2の他端部を、他側の側板部32の内 側からその開口34に挿通させるという手順で行ってもよい。
【0036】 上記した第1〜第4の各実施形態では、径方向位置決め手段6の第1支持体7 や軸方向位置決め手段8の第2支持体が、ベースカバー4と合成樹脂で一体成形 されているため、ガイドシャフト2を径方向又は軸方向で位置決めするための部 材を別部材として設ける必要がない。そのため、部品点数を増やさずにガイドシ ャフト2を径方向及び軸方向に動かないように取り付けることができる。また、 第5実施形態でも、径方向位置決め手段6の第1支持体7がベースカバー4と合 成樹脂で一体成形されており、軸方向位置決め手段8の第2支持体9が、シャー シ3の側板部32の一部を切り起こして形成されているので、部品点数を増やさ ずにガイドシャフト2を径方向及び軸方向に動かないように取り付けることがで きる。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係る印字装置では、ベースカバーにシャーシが 取付ビスを用いて締付け固定されていることを活用し、その取付ビスの締付力を 利用して余分な部品を用いずにガイドシャフトの端部がシャーシの側板部に径方 向及び軸方向で確実に位置決めして取り付けられている。そのため、印字装置の 部品点数を少なくして安価に提供することが可能になる。その上、ガイドシャフ トとして軸方向全長部分で一様な直径の棒材を用いることが可能になるので、ガ イドシャフトの端部に溝付け加工などの二次加工を施す必要がなくなり、そのた めに印字装置のコストダウンをいっそう図りやすくなる。したがって、図7で説 明したところの、ガイドシャフトの左右の両端部を位置決めするための2本の押 さえピン5を抹消することができるだけでなく、ガイドシャフト2の端部に溝付 け加工を施す必要もなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印字装置の基本構成を概略で示した正面図であ
る。
【図2】(A)は第1実施形態に係る径方向位置決め手
段及び軸方向位置決め手段を示した側面図、(B)は
(A)のIIB矢視方向から見た一部破断正面図であ
る。
【図3】(A)は第2実施形態に係る径方向位置決め手
段及び軸方向位置決め手段を示した側面図、(B)は
(A)のIIIB矢視方向から見た一部破断正面図であ
る。
【図4】(A)は第3実施形態に係る径方向位置決め手
段及び軸方向位置決め手段を示した側面図、(B)は
(A)のIVB矢視方向から見た一部破断正面図であ
る。
【図5】第4実施形態に係る径方向位置決め手段及び軸
方向位置決め手段を示した側面図である。
【図6】第5実施形態に係る径方向位置決め手段及び軸
方向位置決め手段を示した側面図である。
【図7】(A)は従来例に係る径方向位置決め手段及び
軸方向位置決め手段を示した側面図、(B)は(A)の
VIIB−VIIB線に沿う部分の概略断面図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイドシャフト 3 シャーシ 4 ベースカバー 6 軸方向位置決め手段 7 第1支持体 8 径方向位置決め手段 9 第2支持体 10 取付ビス 22 コーナ部 32 側板部 34 開口 38 口縁上部(口縁部) 71 傾斜片部 72 シャフト支持面 74 立上り片 75 傾斜片部 77 支持片 91 舌片部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右の側板部間にキャリッジの走行を案
    内する断面円形のガイドシャフトを横架したシャーシが
    ベースカバーに固定されてなる印字装置において、 左右の上記側板部の円形開口に挿通されて軸方向の全長
    部分でその直径が一様になっている上記ガイドシャフト
    の左右の端部を軸方向で位置決めする軸方向位置決め手
    段と、そのガイドシャフトの左右の端部を径方向で位置
    決めする径方向位置決め手段とを備えていると共に、上
    記シャーシが取付ビスによって上記ベースカバーに締付
    け固定されており、 上記径方向位置決め手段が、上記ベースカバーに設けら
    れ、かつ、上記開口の口縁部を介し上記ガイドシャフト
    の端部に伝わった上記取付ねじの締付力によってそのガ
    イドシャフトの端部が押し付けられることにより上記口
    縁部と共働してそのガイドシャフトの左右の端部のそれ
    ぞれを弾圧挟持する左右一対の第1支持体を有し、上記
    軸方向位置決め手段が上記ガイドシャフトの左右の端面
    のそれぞれに当接された左右一対の第2支持体を有し、
    これらの第1支持体及び第2支持体のそれぞれが上記ベ
    ースカバーと一体の弾性を備えた合成樹脂成形体でな
    り、かつ、上記第1支持体が上記ガイドシャフトの軸線
    に対し傾斜した傾斜片部と、上記ガイドシャフトの端部
    を上記取付ねじの締付け方向と直交するガイドシャフト
    の径方向で位置決めして支える凹入状のシャフト支持面
    とを有していることを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 左右の側板部間にキャリッジの走行を案
    内するガイドシャフトを横架したシャーシがベースカバ
    ーに固定されてなる印字装置において、 上記側板部の開口に挿通された上記ガイドシャフトの端
    面に当接してその端部を軸方向で位置決めする軸方向位
    置決め手段と、そのガイドシャフトの端部を径方向で位
    置決めする径方向位置決め手段とを備えていると共に、
    上記シャーシが取付ビスによって上記ベースカバーに締
    付け固定されており、 上記径方向位置決め手段が、上記ベースカバーに設けら
    れ、かつ、上記開口の口縁部を介し上記ガイドシャフト
    の端部に伝わった上記取付ねじの締付力によってそのガ
    イドシャフトの端部が押し付けられることにより上記口
    縁部と共働してそのガイドシャフトの端部を弾圧挟持す
    る第1支持体を有することを特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 上記第1支持体が、上記ガイドシャフト
    の軸線に対し傾斜した傾斜片部と、上記ガイドシャフト
    の端部を上記取付ねじの締付方向に直交する方向で位置
    決めして支える凹入状のシャフト支持面とを有し、その
    第1支持体が上記ベースカバーと一体の弾性を備えた合
    成樹脂成形体でなる請求項2に記載した印字装置。
  4. 【請求項4】 上記凹入状のシャフト支持面は、上記ガ
    イドシャフトの端部の外周面の下半部が外嵌合された円
    弧面を備える請求項3に記載した印字装置。
  5. 【請求項5】 上記凹入状のシャフト支持面が、二股状
    に分岐した一対の支持片の上面によってV字状に形成さ
    れている請求項3に記載した印字装置。
  6. 【請求項6】 上記軸方向位置決め手段が、上記ガイド
    シャフトの端面に当接された第2支持体を有する請求項
    2ないし請求項5のいずれか1項に記載した印字装置。
  7. 【請求項7】 上記第2支持体が上記ベースカバーと一
    体の弾性を備えた合成樹脂成形体でなる請求項6に記載
    した印字装置。
  8. 【請求項8】 上記第2支持体が、上記開口を備えた上
    記側板部に切起し形成された舌片部でなる請求項6に記
    載した印字装置。
  9. 【請求項9】 上記ベースカバーと一体の弾性を備えた
    合成樹脂成形体でなる立上り片に上記ガイドシャフトの
    軸線に対し傾斜した傾斜片部が具備され、上記ガイドシ
    ャフトの端部のコーナ部を支持する上記傾斜片部と上記
    口縁部との共働によって上記ガイドシャフトの端部が弾
    圧挟持されていると共に、上記立上り片が、上記軸方向
    位置決め手段と上記径方向位置決め手段とに共用されて
    いる請求項2に記載した印字装置。
JP2002002378U 2002-04-25 2002-04-25 印字装置 Expired - Lifetime JP3089574U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002378U JP3089574U (ja) 2002-04-25 2002-04-25 印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002378U JP3089574U (ja) 2002-04-25 2002-04-25 印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3089574U true JP3089574U (ja) 2002-10-31

Family

ID=43240829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002002378U Expired - Lifetime JP3089574U (ja) 2002-04-25 2002-04-25 印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3089574U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175860A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Oce Technologies Bv 往復するキャリッジおよび2段フレーム構造を備えたプリンタ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175860A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Oce Technologies Bv 往復するキャリッジおよび2段フレーム構造を備えたプリンタ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8794607B2 (en) Supporting device for supporting an in-vehicle mounted object
CN110198878B (zh) 铁道车辆的轴箱支持装置
JP2004034794A (ja) 車両用ミラー装置
JP3089574U (ja) 印字装置
US4503772A (en) Gripper pad height adjusting device for sheet-fed rotary printing presses
JP3705014B2 (ja) プリンタ
JP2004188967A (ja) 輪転印刷機、特にオフセット印刷機のプレート胴もしくは版胴
JP2008174072A (ja) 車載周辺監視機の取付ブラケット
JPH1190730A (ja) スライド機構のストッパ装置
JPH01255538A (ja) 輪転印刷機のフレキシブルな版板を緊定するための装置
JP4259308B2 (ja) 位置決め構造
JP3313896B2 (ja) 板材加工機のバックゲージ
KR102578164B1 (ko) 전동공구의 블레이드 탈착 구조
JP2700911B2 (ja) 測尺装置のスケール取付方法及び取付具
JP3385888B2 (ja) 感熱紙の印字装置
JPH0453955Y2 (ja)
JPH0549487U (ja) 車両用灯具の車体取付構造
JP2655111B2 (ja) コイルばね係着機構
JPH0726650Y2 (ja) マグネットケースの取付具
JP3059347U (ja) プリンタ
JP2001087915A (ja) 工具着脱装置
JP2020099951A (ja) 中間板装置
JP3059997U (ja) 電気機器摺動部の軸受装置
JPH07121603B2 (ja) プリンタのキャリッジ支持シャフト取付機構
KR20000006121U (ko) 스티어링 휠의 브라켓 패드 체결장치

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080814

Year of fee payment: 6

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080814

Year of fee payment: 6