JP3059347U - プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 キャリア２０は、 キャリア２０の後部の下部
の中央に取り付けられた一つのベアリング３０によって
キャリアガイドシャフト１８に取り付けられ、キャリア
２０の下部はキャリアガイドシャフト１８によって案内
支持され、左右方向に摺動自在に移動する。 【効果】 ベアリング３０のセンタずれをなくすことが
できる。また、ベアリング３０の取付誤差を緩和するこ
とができるのでコストを低減できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はプリンタに関し、特にたとえばキャリアをキャリアガイドシャフト に取り付けるベアリングを有する、プリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種の従来のプリンタ１は、図１に示すように、ベアリング２がキャリア３ の後部の下部に左右各１個ずつ取り付けられており、この２つのベアリング２に よって、キャリア３をキャリアガイドシャフト４に取り付けていた。 また、キャリアをキャリアガイドシャフトに取り付けるもので、本件とは全く 違うものであるが、従来技術として、平成６年１０月１１日付で出願公開された 特開平６−２８６２５７号公報［Ｂ４１Ｊ １９／２０，１／３０］というもの がある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら従来技術では、キャリア３は２つのベアリング２を有するため、 ベアリング２の取付誤差によってベアリング２間にセンタずれが起こり、キャリ ア３がキャリアシャフトガイド４に沿ってスムーズに移動できなくなるという問 題があった。

【０００４】 また、そのため、ベアリング２の取付誤差を厳しく管理しなければならず、結 果としてコスト高となるという問題があった。 それゆえに、この考案の主たる目的は、ベアリング間のセンタずれをなくし、 キャリアに取り付けるベアリングの取付誤差を緩和することのできる、プリンタ を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、キャリアを支持するキャリアガイドシャフトを有し、キャリアを ベアリングによってキャリアガイドシャフトに取り付けたプリンタにおいて、ベ アリングを１つだけにしたことを特徴とする、プリンタである。

【０００６】

【作用】

キャリアは、 キャリアの後部の下部の中央に取り付けられた一つのベアリング によってキャリアガイドシャフトに取り付けられ、キャリアの下部はキャリアガ イドシャフトによって案内支持され、左右方向に摺動自在に移動する。

【０００７】

【考案の効果】

この考案によれば、ベアリングのセンタずれをなくすことができる。また、ベ アリングの取付誤差を緩和することができるのでコストを低減できる。 この考案の上述の目的，その他の目的，特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。

【０００８】

【実施例】

図２に示す実施例のプリンタ１０は、リアカバー１２に設置されるシャフト１ ４を含み、シャフト１４の上部にはガイドレール１６が打ち出し加工によって一 体に形成され、シャフト１４の下部にはガイドレール１６と平行に伸びるキャリ アガイドシャフト１８が取り付けられる。

【０００９】 ガイドレール１６およびガイド軸１８にはキャリア２０が左右方向に移動可能 に取り付けられ、キャリア２０は印字ユニットであるインクペン２２およびイン クヘッド２４を保持する。そして、キャリア２０はモータ（図示せず）によって ガイドレール１６およびキャリアガイドシャフト１８に沿って往復移動し、キャ リア２０に保持されたインクヘッド２４がインクを吐出することによって用紙２ ６への印字を行う。

【００１０】 詳しく説明すると、図３および図４に示すように、キャリア２０は摺動片２８ およびベアリング３０を備え、摺動片２８はキャリア２０の上部にキャリア２０ と一体に形成される。また、ベアリング３０はキャリア２０の後部の下部の中央 にベアリングクランプ３２によって固定され、ベアリングクランプ３２はビス３ ４によってキャリア２０に固定される。

【００１１】 そして、摺動片２８はガイドレール１６と係合し、ベアリング３０にはキャリ アガイドシャフト１８が挿通される。つまり、キャリア２０の上部は摺動片２８ によってガイドレール１６に支持され、キャリア２０の下部はベアリング３０に よってキャリアガイドシャフト１８に支持される。 この実施例は、図１に示すような従来のプリンタ１のベアリング２はキャリア ３の後部の下部に左右各１個ずつ取り付けられていたことに対し、キャリア２０ の後部の下部の中央に１つだけ取り付けられていることに特徴がある。また、１ つのベアリング３０によってキャリアガイドシャフト１８に取り付けられるため に、ベアリング３０の幅は従来のベアリング２の幅よりも幅広く形成されている 。

【００１２】 従来技術では、図５に示すように、ベアリング２の取り付け誤差により、左右 のベアリング２の間でセンターずれが生じた。そのため、ベアリング２内におけ るキャリアガイドシャフト４のがたつきを抑制するために、ベアリング２内での キャリアガイドシャフト４に対するクリアランスを小さくする必要があった。 しかし、この実施例の図７に示すような構造であれば、ベアリング３０は１つ のためセンターずれは発生せず、ベアリング３０をキャリア２０に取り付けると きに取り付け誤差を考慮しなくてもよい。また、ベアリング３０の幅を従来のベ アリング２よりも幅広くすることで、ベアリング３０内におけるキャリアガイド シャフト１８に対するクリアランスに余裕をもたせることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来技術の図解図である。

【図２】この考案の実施例のプリンタを示す斜視図であ
る。

【図３】キャリアの断面図である。

【図４】キャリアの背面図である。

【図５】従来のベアリングの上面図である。

【図６】この実施例のベアリングの上面図である。

【符号の説明】

１０ …プリンタ １８ …キャリアガイドシャフト ２０ …キャリア ３０ …ベアリング ３２ …ベアリングクランプ ３４ …ビス

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】キャリアを支持するキャリアガイドシャフ
   トを有し、前記キャリアをベアリングによって前記キャ
   リアガイドシャフトに取り付けたプリンタにおいて、 前記ベアリングを１つだけにしたことを特徴とする、プ
   リンタ。
2. 【請求項２】前記ベアリングは、前記キャリアの後部の
   下部の中央に取り付けられる、請求項１記載のプリン
   タ。
3. 【請求項３】前記ベアリングは、ベアリングクランプお
   よびビスによって前記キャリアに取り付けられる、請求
   項１または２記載のプリンタ。