JPS602929Y2 - ワイヤドットプリンタ用印字ヘッド - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はワイヤドツトプリンタに係り、特に印字ヘッド
のワイヤと印字面の間隔を規正する可動型マスクのテー
パ穴を制限するワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドの改
良に関する。

ワイヤドツトプリンタは、１つの文字を幾つかのドツト
の組合せにて表示するものであって、その印字ヘッドは
第１図にその断面を示す如く幾つかのワイヤ２を夫々の
マグネット３により駆動するようになっている。

この印字ヘッド１は第２図にその斜視図を示すようにキ
ャリア４に搭載され、案内軸５の上を左右に移動しなが
らプラテン６上の記録用紙７とインクリボン８とをワイ
ヤ２にてインパクトして所要の文字を記録するようなっ
ている。

そしてこのようなプリンタにおいては、高速印字を遠戚
するためにワイヤ２のストロークを長くとれず約１朋以
下である。

このためプリンタは第３図ａに示すように記録面から退
避する印字ヘッド１を搭載したキャリア４が案内軸５を
矢印左右方向に移動し、印字に際しては、第３図すに示
すように記録用紙７の記録面に接近する構造となってお
り、そのため記録用紙７を押圧する可動型マスク９が設
けられていて、印字ヘッド１は可動マスク９によって常
に記録面と一定の間隔の関係を保つようになっている。

この可動型マスク９は印字ヘッドのキャリア４の前面に
有り、マスクを支持する軸はヘッドと共に移動し、又、
第４図の斜視図の如く軸１０を中心に回動自在に設けら
れ、例えば通帳の横開きした場合その折り目等により、
その左右の記録面に段差があってもそれにならって、マ
スク９は軸１０を中心に回動されるようになっている。

ところが、プリンタの印字ヘッドが水平方向に記録する
場合、第４図の通帳の厚い媒体のり上げ用の軸１０によ
る首ふりマスク９には、第５図すの如く穴１１にテーパ
部１２が必要である。

すなわち、穴１１はマスク９を介して印字ヘッドの印字
ワイヤがプラテンにイソパクトするために必要となるが
、このマスク９は前述の如く記録面上を摺動するもので
あるためその穴１１の形状は特殊なものでなければなら
ない。

この穴１１の内縁はテーパ部１２となっており、換言す
ると内縁はキャリアの移動方向及びこの方向と直交する
方向にともに交差する方向に伸びる。

これによって印字ヘッドが移動する過程において移動方
向と垂直方向に伸びる段差があってもその部分をスムー
スに移動できる。

しかし、第５図ａの如くその媒体が厚いため、その通帳
等の折り目の段差のところで撓むことによって、テーパ
部１２の穴１１からリボン９が矢印Ａに示すように覗き
でて媒体の汚れがでる。

そのため、これに対しては、マスク９の板厚をあげて剛
性をあげてもよいが、しかし印字ヘッド１のストローク
に余裕がないので、厚さに制限があるため不可能となる
等の問題がある。

本考案はかかる問題点を解決するために、可動マスクの
内面側に該マスクの穴を更に規制するための穴を形成す
るようにガイドマスクを設けたものであり、これによっ
て段差のある記録媒体に対してもキャリアの移動をスム
ースにし、かつインクリボンによって記録面が汚れるこ
とがない印字ヘッドを提供するものである。

以下本考案によるワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドの
一実施例を第６図に沿って説明する。

図において、１は複数のアマチュアに備えたワイヤ２を
有する印字ヘッドである。

９はキャリアに回動自在に設けられて外側にテーパ部１
２の穴１１を有する可動型マスクである。

２０は外側マスク９のテーパ穴１１に対してその内側に
設けた薄い別のガイドマスクである。

本考案のワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドは、第４．
６図に示すようにキャリアに有する印字ヘッド１の前面
に設けられている可動型マスク９の外側のマスクにはテ
ーパ穴１１に対して、その内側にリボン８の覗きでるの
を防ぐ薄い別体のガイドマスク２０を設けて構成され、
そして、その可動マスク９のテーパ部１２の穴１１に対
して内側の狭い穴１１′のガイドマスク２０によって、
その印字ヘッド１のワイヤ先端ガイドと約同等の穴１１
′となって、厚い媒体、又は通帳等の折り目等で段差に
おけるリボン８の撓みが、そのガイドマスク２０の狭い
穴１１′によって、リボン８は穴１１′より覗くことな
く印字が行なえて媒体の汚損を防ぐことができる。

従って、このような印字ヘッドによって、その印字面と
の間隔規正の可動型マスク９のテーパ穴１１にその内側
のガイドマスク２０を設けることにより、厚い媒体、通
帳等の段差でもそのマスク９の狭い穴１１′によって、
リボン８がテーパ部１２の穴１１′より覗くことがない
ので、リボン８による汚れのないワイヤ２のドツトを構
成して印字を行なうことができる。

以上実施例により説明したように、本考案によるワイヤ
ドツトプリンタ用印字ヘッドによれば、その可動型マス
クのテーパ穴に内側より薄いガイドマスクを設けてヘッ
ド先端ガイドと、略同等の狭い穴となるので、テーパ穴
よりリボン覗きが防げ、媒体の汚損を防止して狭い印字
面との間隔でもよい印字品質で印字が行なえる等の利点
がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のワイヤドプリンタ用印字ヘッドの断面を
示す斜視図、第２図はワイヤドツトプリンタ装置の印字
部分の概略斜視図、第３図ａはその印字ヘッドの記録面
から退避した状態の上面図、並びにｂはその印字ヘッド
の記録面に接近した状態の上面図、第４図はその印字ヘ
ッドの可動型マスクの概略斜視図、第５図ａはその可動
マスク上面図、並びにｂはその正面図、第６図は本考案
のワイヤドツトプリンタ用印字ヘッドの一実施例を可動
型マスクの上面図ａ１並びにその正面図すを示している
。 図において、１は印字ヘッド、２はそのワイヤ、４はキ
ャリア、５はその案内軸、９は可動型マスク、１０は軸
、１１は穴、１２はテーパ部、２０は薄いガイドマスク
を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 記録面に沿って移動するキャリアに搭載された印字ヘッ
   ドと、前記記録面上を摺動しながら記録面と印字ヘッド
   の間隔を規正するマスクとよりなり、該マスクはその中
   央部に印字用の穴を有し、かつ前記印字ヘッドに対して
   軸により回動自在にして戒り、前記印字用の穴はその内
   縁がキャリアの移動方向及びこの方向と直交する方向に
   ともに交差する方向に沿って伸びるワイヤドツトプリン
   タ用印字ヘッドにおいて、前記マスクは印字ヘッドと対
   向する内側に薄い別体のガイドマスクを有し、該ガイド
   マスクは印字用の穴のうち印字ヘッドのワイヤに対応す
   る領域以外の領域を塞ぐような穴を形成することを特徴
   とするワイヤドツトプリンタ用印字ヘッド。