JP3089354B2 - 化合物の製造方法 - Google Patents

化合物の製造方法

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JP3089354B2
JP3089354B2 JP01242404A JP24240489A JP3089354B2 JP 3089354 B2 JP3089354 B2 JP 3089354B2 JP 01242404 A JP01242404 A JP 01242404A JP 24240489 A JP24240489 A JP 24240489A JP 3089354 B2 JP3089354 B2 JP 3089354B2
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D473/00Heterocyclic compounds containing purine ring systems

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  • Organic Chemistry (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗ウイルス活性を有するプリン誘導体を製
造するための新規な化学的方法に関する。
〔従来の技術〕
欧州特許公開第182024号(Beecham Group p.l.c.)は
式(I): (式中、RaおよびRbは独立して水素または基RCO−であ
り、ここでRはフェニルまたはC1-6アルキルである)の
化合物を開示している。
式(I)に含まれる式(B): の化合物は特に抗ウイルス剤〔BRL 42810またはフアム
シクロビル(famciclovir)〕としての興味をもたれて
いる。
以前に開示された式(I)の化合物の製造方法は、プ
リン中間体である式(C): の2−アミノ−6−クロロプリンを式(D): 〔式中、RcおよびRdは独立してアシル基またはヒドロキ
シ保護基であり、そしてZはハロ(例クロロ、ブロモ、
ヨード)のような離脱基である〕の側鎖中間体と反応さ
せ;その後還元により6−クロロ基を水素へ転化するこ
とを包含している。
式(C)の中間体は欧州特許公開第203685号(Beecha
m Group p.l.c.)に開示されるようにグアニンの塩素化
により製造される。2−アミノ−6−クロロプリンの製
造方法におけるこの改良にもかかわらず、この塩素化工
程の分離可能な収量は非常に低いので、式(I)の化合
物の別の合成経路を開発する必要性が存在する。
〔発明の構成〕
驚いたことに、式(C)の化合物に8−クロロ置換基
を導入することによつて、対応するプリン中間体の収量
が増加し、それゆえに生成する式(I)の化合物の総収
量が増加することが見出された。
従つて、本発明は式(II): (式中、アミノ基は場合により保護されている)のプリ
ン中間体を式(III): (式中、Qは離脱基であり、RxおよびRyは保護ヒドロキ
シメチルまたはアシルオキシメチルであり、そしてRz
水素である)の側鎖中間体と反応させ、そしてその後
に、還元によって6−および8−クロロ置換基を水素に
転換し;場合により、Rx/Ry保護ヒドロキシメチルから
ヒドロキシ保護基を除去した後Rx/Ryヒドロキシメチル
をアシルオキシメチルに転換しあるいは場合によりRx/R
yアシルオキシメチルをヒドロキシメチルに転換し;必
要な場合、2−アミノ基および(または)Rx/Ryの脱保
護を行ない;そして場合により製薬的に許容出来る塩を
形成することからなる、式(I)の化合物またはその製
薬的に許容出来る塩の製造方法を提供する。
反応において、式(III)の化合物を用いる場合、生
成する中間体は式(IV): で表され、この化合物は新規であり、本発明の一部を構
成する。
この反応は不活性溶媒(例えばジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドまたはアセトニトリル、好ま
しくはジメチルホルムアミド)中で無機または有機塩基
の存在下に、0℃から溶媒の沸点までの混度範囲(一般
に30〜40℃)において実施される。無機塩基の例はアル
カリ金属水素化物、アルカリ金属炭酸塩(例えば炭酸ナ
トリウムまたはカリウム)であり、好ましくは炭酸カリ
ウムである。適当な有機塩基は1,8−ジアザビシクロ
〔5.4.0〕ウンデク−7−エンおよびテトラメチルグア
ニジンである。
離脱基Qの適当な例はハロ(例えばクロロ、ブロモま
たはヨード)、トシルオキシおよびメシルオキシであ
る。
ヒドロキシ保護基の適当な例(アシル基を除く)は高
温(約90℃)で80%酢酸により、あるいは周囲温度でテ
トラヒドロフランのような溶媒中のフツ化テトラブチル
アンモニウムにより除去しうるt−ブチルジメチルシリ
ル基である。
他の適当な保護基は式(III)(ただしRxがヒドロキ
シメチルである)の2個のヒドロキシ基が2,2−ジメト
キシプロパンと反応して1,3−ジオキサン環を形成する
場合である。この基は酸加水分解により除去できる。
その他の適当な保護基はp−メトキシベンジルのよう
な置換ベンジル基であり、これは2,3−ジクロロ−5,6−
ジシアノベンゾキノンで処理することにより除去しう
る。他の適当な保護基は当分野でよく知られている。
Rxおよび/またはRyは基RCO2CH2(ここでRは式
(I)で定義したとおりである)のようなアシルオキシ
メチルでありうる。Rの例はメチル、エチル、n−およ
びイソ−プロピル、n−、イソ−、sec−およびtert−
ブチルであり、好ましくはメチルである。
Rx/Ryアシルオキシメチルおよびヒドロキシメチルの
相互転化は、欧州特許公開第141927号に開示されるよう
に、慣例的に行われる。
任意置換基はC1-4アルキル、ハロおよびC1-4アルコキ
シから選ばれる1個または2個の基でありうる。ハロに
はヨード、ブロモ、クロロおよびフルオロが含まれ、ア
ルコキシ/アルキルにはメチル、エチル、n−およびイ
ソ−プロピルを有するものが含まれる。
式(III A)の化合物を用いる場合、生成する中間体
は式(IV A): で表される。
式(III B)の化合物を用いる場合、生成する中間体
は式(IV B) で表される。
アルキル基Rp,RqおよびRrの例には式(I)中のRに
ついて適当であるとして明記した基が含まれ、好ましく
はRpおよびRqはメチルであり、Rrはエチルである。さら
にRpおよびRqは一緒になつてC4またはC5ポリメチレンで
ありうる。
式(IV A)および(IV B)の中間体は、その後エステ
ル交換および加水分解/脱カルボキシル化(それぞれ欧
州特許公開第0302644号に記載の方法と類似した方法を
使用)により式(V): の中間体へ転化される。
式(V)の中間体は、例えば水素化ホウ素ナトリウム
を用いて、慣用条件下で還元することにより式(VI): の化合物へ転化可能である。
しかしながら、式(III)の中間体は、式(A)およ
び(B)の化合物を製造するために式(III)′: で表されるのが好適であり、その理由は: (i)式(III)′の化合物が特に良好なN9:N7比(位置
選択性)を与える; (ii)N9:N7異性体の分離が容易であるためである。
2−アミノ基は例えば水素化分解により除去しうるベ
ンジル保護基を用いて保護することができる。それはま
た加水分解により除去しうるアシル基(例えばアセチ
ル)で保護してもよい。
還元によるクロロ置換基の水素への転化は、欧州特許
公開第182024号で6−クロロ置換基の還元について開示
された方法に従つて慣例的に行われる。
薬学的に許容しうる塩は常法に従つて製造される。
式(II)のプリン中間体は新規であり、本発明の一面
を構成する。それは i) グアニンとオキシ塩化硫黄とを塩化物イオンの存
在下で反応させて式(VII): の8−クロログアニンを形成し; ii) 8−クロログアニンとオキシ塩化燐とを塩化物イ
オンの存在下で、欧州特許公開第203685号に記載される
グアニン自体の塩素化と類似した方法を用いて、反応さ
せる ことによりグアニンの塩素化によつて製造できる。
適当なオキシ塩化硫黄にはSOCl2,SO2Cl2,MeSO3Clおよ
びTsClが含まれる。適当な塩化物イオン源には第四アン
モニウムクロライド、例えばEt4NCl,Et3MeNCl,Et2Me2NC
l,EtMeピペリジニウムクロライドおよびEt2NPh.HClのよ
うなテトラアルキル置換アンモニウムクロライドが含ま
れる。
工程i)およびii)は逆の順序で2−アミノ−6−ク
ロロプリンを経由して実施しうるが、この経路はあまり
好適でないことが理解されるであろう。
Rx/Ryが保護ヒドロキシメチルまたはアシルオキシメ
チルである式(III)の中間体は、欧州特許公開第14192
7号および同第182024号(両方ともBeecham Group p.l.
c.)に記載される方法またはそれに類似した方法により
製造できる。
式(III A)の中間体は既知であるか、あるいはOrgan
ic Syntheses V.60,P.66に記載される方法のような類似
方法により製造される。
式(III B)の中間体は既知であるか、あるいは類似
方法により製造される。Qがブロモであり且つRrがエチ
レンである式(III B)の化合物は、H.Rapoport et.a
l.,J.Org.Chem.,44,3492(1979)に記載される方法に従
つてメタントリカルボン酸トリエチルから製造できる。
以下の実施例は本発明を例示するためのものである。
製造例1 2−アミノ−8−クロロ−6−ヒドロキシプリン(8−
クロログアニン)およびその塩酸塩の製造 方法1 グアニン22.5g、塩化メチルトリエチルアンモニウム8
8gおよび塩化チオニル50mlの混合物を徐々に加熱し、50
〜70℃で30分攪拌し、その後70℃でさらに30分保持し
た。この反応混合物を冷却した後、過剰の塩化チオニル
を真空除去した。残留物を水に注ぎ、pHを7に調整して
黄褐色の沈殿物を得た。過を促進し且つさらに沈殿さ
せるために、40%水酸化ナトリウム溶液を用いてpH13に
調整し、不溶性の物質をすべて去し、そして得られた
溶液をpH8へ徐々に酸性化して、特にpH11.5で生成物を
結晶化させた。この固体を取し、アセトンで洗い、40
℃で風乾して黄褐色固体の表題化合物28.5gを得た(水
分析14.1%)。40℃で真空乾燥して一水和物としての分
析用固体を得た。
I.R.3380,3200,3100,1670cm1. M.S.(陰イオンF.A.B)184,186(M−H) 実測値:C,29.33;H,2.62;N,34.59%. C5H4N5OCl.H2Oとしての計算値:C,29.50;H,2.97;N,34.40
%. 方法2 アセトニトリル22ml中のグアニン3.02gおよび塩化メ
チルトリエチルアンモニウム13gの攪拌混合物に塩化ス
ルフリル3.3mlを加えた。この反応温度を徐々に50℃ま
で上げ、加熱によつてさらに45分間50℃に維持した。そ
の後この混合物を冷却し、水に注ぎ、pHを7に調整し
た。粗生成物は過により分離するか、あるいは方法1
のように精製した。
方法3 メタンスルホン酸10ml、塩化チオニル10mlおよび塩化
テトラエチルアンモニウム6gの混合物中にグアニン1.52
gを加温しながら溶解した。この混合物を80℃で1時間
加熱し、その後冷却して水に注いだ。生成物を方法1の
ように分離した。
(塩化チオニルはオキシ塩化リンまたは塩化メタンスル
ホニルと置き換えてもよい。) HCl塩 温水40mlおよび濃塩酸25ml中に8−クロログアニン2g
を溶解し、活性炭で処理し、過し、液を一晩4℃に
冷却して一水和物とし灰白色固体の表題化合物1.2gを得
た。
実測値:C,24.73;H,3.25;N,29.36,Cl,28.95%.C5H4N5OC
l.HCl.H2Oとして 計算値:C,25.02;H,2.94;N,29.18;Cl,29.54%.13 C n.m.r.(D6−DMSO)112.0,135.6,149.4,152.7,152.
9p.p.m. 製造例2 2−アミノ−6,8−ジクロロプリンの製造 8−クロログアニン(五酸化リンを用いて115℃で真
空乾燥したもの)2.04gを、アセトニトリル11ml中の塩
化メチルトリエチルアンモニウム6.6gの溶液に加えた。
次いでオキシ塩化リン5.6mlを加え、この混合物を60℃
で1時間加熱した。その後この混合物を冷却し、溶媒お
よび過剰のオキシ塩化リンを真空下で除去した。水を加
え、pHを3に調整し、この混合物を室温で一晩攪拌して
リン含有中間体の加水分解を完結させた。その後pHを10
に調整し、この溶液を活性炭で処理し、過し、pH5へ
徐々に酸性化した。微細な結晶を取し、アセトンで洗
い、40℃において風乾し、半水和物(水分析4.1%)と
し灰白色固体の表題化合物1.78gを得た。
I.R.3330,3190,1680,1630,1570cm-1. M.S.(電子衝撃)203,205,207M+(Cl2アイソトープパタ
ーン);168,170(M+−Cl)13 C n.m.r.(D6−DMSO)122.9,138.6,147.4,155.9,159.
8p.p.m. 実測値:C,28.29;H,1.92;N,33.27%. C5H3N5Cl2.1/2H2Oとしての計算値:C,28.19;H,1.89;N,3
2.88%. U.V.(EtOH)λmax219,246,311nm. 方法2 2−アミノ−6−クロロプリン3.4gをアセトニトリル
22ml中の塩化メチルトリエチルアンモニウム13gの溶液
に加えた。塩化スルフリル5mlを加え、この反応混合物
を60℃で24時間加熱し、その後冷却し、水150mlに注
ぎ、40%水酸化ナトリウム溶液でpHを9に調整した。活
性炭を加え、この混合物を過し、液をpH4.5へ徐々
に酸性化して固体を取し、表題化合物3.9gを得た。
実施例 9−(4−アセトキシ−3−アセトキシメチルブチ−1
−イル)−2−アミノプリン(BRL42810) 方法1 (a)N,N−ジメチルホルムアミド100ml中の2−アミノ
−6,8−ジクロロプリン5.8gおよび無水炭酸カリウム5.9
gの攪拌混合物に2−アセトキシメチル−4−ヨードブ
チル−1−アセテート9.4gを加え、この混合物を周囲温
度で一晩攪拌した。この反応混合物を過し、液で蒸
発させて濃厚なガム状物質を得、この物質は1Hn.m.r.分
析によりN−9およびN−7アルキル化プリンの混合物
(それぞれ17:1の比)であることが分かつた。t.l.c.
(5%メタノール/ジクロロメタン)はrf=0.24,0.32
の2つの生成物を示し、これはそれぞれN−7およびN
−9アルキル化プリンに対応する。ガム状物質をシリカ
によるカラムクロマトグラフイー(溶離剤:2.5%メタノ
ール/ジクロロメタン)にかけて9−(4−アセトキシ
−3−アセトキシメチルブチ−1−イル)−2−アミノ
−6,8−ジクロロプリンを得、これを酢酸エチル/ジエ
チルエーテルから結晶化させて無色固体4.7gを得た。融
点118〜119℃。1 H n.m.r.(D6−DMSO)δ1.83(q,2H,>CHCH2CH2−),
2.03(s,6H,−CH3),2.05(m,1H,>CH−),4.07(m,4H,
−CH2O−),4.15(t,2H,>NCH2−),7.05(巾広s,2H,−
NH2). 実測値:C,43.13;H,4.48;N,18.07%. C14H17N5O4Cl2としての計算値:C,43.09;H,4.39;N,17.95
%. (b)9(4−アセトキシ−3−アセトキシメチルブチ
−1−イル)−2−アミノ−6,8−ジクロロプリン3.9
g、5%パラジウム/木炭0.5gおよびトリエチルアミン
3.1mlの混合物をエタノール250mlに懸濁し、50psiで一
晩水素化した。反応混合物は初め60℃に加熱し、その後
周囲温度へ冷却させた。この反応混合物を過し、液
を蒸発させた。残留物を水100mlに取り上げ、ジクロロ
メタン2×200mlで抽出した。有機抽出物を合わせ、硫
酸マグネシウムで乾燥した。過および蒸発後にガム状
の表題化合物を得、これは放置した際に結晶化した。ブ
タン−1−オールから再結晶して無色の固体2.4gを得
た。融点102〜103℃。1 H n.m.r.(D6−DMSO)δ1.88(m,3H,>CHCH2CH2−),
2.00(s,6H,−CH3),4.03(d,4H,−CH2O−),4.14(t,2
H,>NCH2−),6.45(巾広s,2H,−NH2),8.09(s,1H,H−
8),8.57(s,1H,H−6). 方法2 N,N−ジメチルホルムアミド40ml中の2−アミノ−6,8
−ジクロロプリン2.04g、6,6−ジメチル−5,7−ジオキ
サスピロ〔2.5〕オクタン−4,8−ジオン1.73gおよび無
水炭酸カリウム2.12gの混合物を室温で乾燥窒素下に18
時間攪拌した。溶媒を蒸発させ、残留物を水60mlに溶解
し、希塩酸でpH10からpH4へ酸性化した。黄色の沈殿物
を取し、水で洗い、乾燥して2−アミノ−6,8−ジク
ロロ−9−〔1−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキサン−
4,6−ジオン−5−イル)エチ−2−イル〕プリン2.2g
(50%)を得た。t.l.c.はrf=0.65(25%メタノール/
ジクロロメタン)を示した。1 H n.m.r.(D6−DMSO)δ1.69(s,3H,CH3),1.79(s,3
H,CH3),2.42(m,2H,CHCH2),4.31(t,2H,NCH2),4.4
(巾広s,2H,NH2+H2O),4.56(t,1H,CHCH2). BRL42810は欧州特許公開第302644号に記載される方法
と類似した方法により上記化合物から製造した:− i ) 還元(説明12参照) ii ) エステル交換(実施例2参照) iii) 還元(方法d参照) iv ) アセチル化(方法c参照) 方法3 N,N−ジメチルホルムアミド20ml中の2−アミノ−6,8
−ジクロロプリン0.82g、5−ブロモエチル−2,2−ジメ
チル−1,3−ジオキサン0.9gおよび無水炭酸カリウム0.8
3gの混合物を室温で乾燥窒素下に18時間攪拌した。その
後この混合物を過し、液を蒸発させた。残留物をシ
リカ(100g)でのカラムクロマトグラフイー〔溶離剤2
%メタノール/ジクロロメタン〕により精製して2−ア
ミノ−6,8−ジクロロ−9−(2−(2,2−ジメチル−1,
3−ジオキサン−5−イル)エチル)プリン(t.l.c.rf
=0.50、5%メタノール/ジクロロメタン)を薄い色の
固体として得た(0.62g、45%)。ジエチルエーテルか
ら再結晶して灰白色固体を得た。融点149〜150℃。1 H n.m.r.(D6−DMSO):δ1.28(s,3H,CH3),1.33(s,
3H,CH3),1.62(m,1H,CHCH2),1.70(m,2H,CH2CH2CH),
3.56(dd,2H,2xHAX),3.84(dd,2H,2xHEQ),4.06(t,2
H,NCH2),7.06(巾広s,2H,NH2). 元素分析 実測値:C,45.01;H,4.89,N;20.25; C13H17N5O2Cl2としての計算値:C,45.10;H,4.95;N,20.2
3. BRL42810は欧州特許公開第302644号に記載される方法
と類似した方法により上記化合物から製造した:− i ) 還元(説明12参照) ii ) 加水分解(方法e)参照) iii) アセチル化(方法c)参照) 方法4 N,N−ジメチルホルムアミド80cm3中の2−アミノ−6,
8−ジクロロプリン4.08gおよび無水炭酸カリウム4.14g
の攪拌混合物に4−ブロモ−2,2−ジカルボエトキシブ
タン酸エチル8.2gを加え、得られた混合物を乾燥窒素下
に70〜80℃で72時間攪拌した。この反応混合物を室温へ
冷却し、過し、液を蒸発させた。t.l.c.〔3%メタ
ノール/ジクロロメタン〕は主要な1つのスポツトrf=
0.44を示した。この残留物をシリカ(200g)でのカラム
クロマトグラフイー〔溶離剤=2%メタノール/ジクロ
ロメタン〕により精製して2−アミノ−6,8−ジクロロ
−9−(エチル−2,2−ジカルボエトキシブタノエート
−4−イル)プリン2.6g(28%)を黄色の固体として得
た。酢酸エチル/ジエチルエーテルから再結晶して灰白
色固体を得た。融点153〜155℃。1 H n.m.r.(D6−DMSO)δ1.22(t,9H,−CH2CH3),2.50
(t,2H,−CH3C),4.23(q,6H,−CH2CH3),4.31(t,2H,N
−CH2),7.02(巾広s,2H,NH2). 元素分析 実測値:C,44.35,H;4.57,N;15.09; C17H21N5O6Cl2としての計算値:C;44.17,H;4.58,N;15.1
5. BRL42810は欧州特許公開第302644号に記載される方法
と類似した方法により上記化合物から製造した:− i ) 還元(説明12参照) ii ) 脱カルボエトキシル化(実施例3参照) iii) 還元(方法b)参照) iv ) アシル化(方法c)参照)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン・クリストファー・ハンソン イギリス国,サリ州アールエイチ3・7 エイジェイ,ベッチワース,ブロックハ ムパーク,ビーチャムファーマシューチ カルズ(番地なし) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 473/32 C07D 473/40 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(II): (式中、アミノ基は場合により保護されている)の化合
    物を式(III): (式中、Qは離脱基であり、RxおよびRyは保護ヒドロキ
    シメチルまたはアシルオキシメチルであり、そしてRz
    水素である)の側鎖中間体と反応させ、そしてその後
    に、還元によって6−および8−クロロ置換基を水素に
    転換し;場合により、Rx/Ry保護ヒドロキシメチルから
    ヒドロキシ保護基を除去した後Rx/Ryヒドロキシメチル
    をアシルオキシメチルに転換しあるいは場合によりRx/R
    yアシルオキシメチルをヒドロキシメチルに転換し;必
    要な場合、2−アミノ基および(または)Rx/Ryの脱保
    護を行ない;そして場合により製薬的に許容出来る塩を
    形成することからなる、式(I): [式中、RaおよびRbは独立して水素または基RCO−(た
    だし、RはフェニルまたはC1-6アルキルである)であ
    る]の化合物またはその製薬的に許容出来る塩の製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1に定義されたとおりの式(II)の
    化合物を、式(III A): (式中、RpおよびRqは独立して水素、C1-6アルキルまた
    はフェニルであるか、あるいはRpとRqとは一緒になって
    C4-6ポリメチレンである)の側鎖中間体と反応させそし
    てその後に、還元によって6−および8−クロロ置換基
    を水素に転換し;エステル交換、還元および場合により
    アセチル化によりジオキサン−ジオン基をヒドロキシメ
    チルまたはアシルオキシメチル基に転換し、必要な場合
    に、2−アミノ基を脱保護しそして場合により製薬的に
    許容出来る塩を形成することからなる、請求項1におい
    て定義されたとおりの式(I)の化合物を製造する方
    法。
  3. 【請求項3】請求項1に定義されたとおりの式(II)の
    化合物を、式(III B): [式中、RrはC1-6アルキルまたはフェニルC1-6アルキル
    (ただし、任意のフェニル部分は場合により置換されて
    いる)でありそしてQは離脱基である]の側鎖中間体と
    反応させそしてその後に、還元によって6−および8−
    クロロ置換基を水素に転換し;加水分解/脱カルボキシ
    ル化により、1つのCO2Rr基を水素に転換しそして還元
    および場合によりアセチル化により、残りのCO2Rr基を
    ヒドロキシメチルまたはアシルオキシメチルに転換し;
    必要な場合、2−アミノ基を脱保護し;そして場合によ
    り製薬的に許容出来る塩を形成することからなる、請求
    項1に定義されたとおりの式(I)の化合物を製造する
    方法。
  4. 【請求項4】式(III)の化合物が式(III)′: (式中、Qは請求項1において定義されたとおりであ
    る)の化合物である、請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】Qがフルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、
    トシルオキシまたはメシルオキシである、請求項1、3
    または4に記載の方法。
  6. 【請求項6】式(I B): の化合物を製造するための、請求項1〜5のいずれか1
    項に記載の方法。
  7. 【請求項7】式(IV)、(IV A)または(IV B): [式中、RxおよびRyは保護ヒドロキシメチルまたはアシ
    ルオキシメチルであり;Rzは水素であり;RpおよびRqは独
    立して水素、C1-6アルキルまたはフェニルであるか、あ
    るいはRpとRqとは一緒になってC4-6ポリメチレンであ
    り;RrはC1-6アルキルまたはフェニルC1-6アルキル(た
    だし、任意のフェニル部分は場合により置換されてい
    る)でありそしてアミノ基は場合により保護されてい
    る]の化合物。
  8. 【請求項8】9−(4−アセトキシ−3−アセトキシメ
    チルブチ−1−イル)−2−アミノ−6,8−ジクロロプ
    リン; 2−アミノ−6,8−ジクロロ−9−[1−(2,2−ジメチ
    ル−1,3−ジオキサン−4,6−ジオン−5−イル)エチ−
    2−イル]プリン; 2−アミノ−6,8−ジクロロ−9−[2−(2,2−ジメチ
    ル−1,3−ジオキサン−5−イル)エチル]プリン;ま
    たは 2−アミノ−6,8−ジクロロ−9−(エチル−2,2−ジカ
    ルボエトキシブタノエート−4−イル)プリン。
  9. 【請求項9】2−アミノ−6,8−ジクロロプリン。
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