JP3088101B1 - ピン立設基板及びその製造方法 - Google Patents

ピン立設基板及びその製造方法

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JP3088101B1 JP6255399A JP6255399A JP3088101B1 JP 3088101 B1 JP3088101 B1 JP 3088101B1 JP 6255399 A JP6255399 A JP 6255399A JP 6255399 A JP6255399 A JP 6255399A JP 3088101 B1 JP3088101 B1 JP 3088101B1
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    • H01L2924/1531Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface
    • H01L2924/15312Connection portion the connection portion being formed only on the surface of the substrate opposite to the die mounting surface being a pin array, e.g. PGA

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Abstract

【要約】 【課題】 ピンの基板本体への立設が容易で、安価なピ
ン立設基板、基板本体にピンを容易に立設することので
きるピン立設基板の製造方法、及びピン立設基板に用い
るピンを提供すること。 【解決手段】 本発明のピン立設基板1は、第1主面1
1A及び第2主面11Bを有し、第1主面1A側及び第
2主面1B側に開口した多数のピン接続孔13を有する
基板本体11と、ピン接続孔13にそれぞれ挿入されて
第2主面11B側に立設された多数のピン2とを備え
る。ピン2は、係合部3と係合部3から互いに逆方向に
延びた実質的に同形状の第1軸部4及び第2軸部5とを
有する。そして、この第1軸部4及び第2軸部5のいず
れかが、ピン接続孔13にそれぞれ挿入され、係合部3
が、ピン接続孔13にそれぞれ係合している。このた
め、基板本体11にピン2を立設する際、基板本体11
のピン接続孔13に、ピン2の第1軸部4及び第2軸部
5のうち、いずれを挿入するかを区別する必要がない。
従って、基板本体11に容易にピン2を立設することが
でき、安価なピン立設基板1とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入出力端子として
のピンが基板本体に多数立設されたピン立設基板及び
の製造方法に関し、特に、ピンの立設が容易で、安価な
ピン立設基板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、入出力端子としてのピンが基
板本体に多数立設されたピン立設基板が知られている。
その例として、図8に示すピン立設基板101が挙げら
れる。このピン立設基板101は、図8(a)に示すよ
うに、上面111A及び下面111Bを有する略板形状
をなす基板本体111と、その下面111B側に立設さ
れた多数のピン102とからなる。このうち基板本体1
11は、図8(b)にその断面図を拡大して示すよう
に、絶縁層112と、絶縁層112に設けられた多数の
ピン接続孔113とを有している。また、このピン接続
孔113の内壁面113A、基板本体111の上面11
1Aのピン接続孔周縁111AR、及び下面111Bの
ピン接続孔周縁111BRには、導体層115が形成さ
れている。
【0003】一方、ピン102は、係合部103と、係
合部103から互いに逆方向に延びた第1軸部104及
び第2軸部105とからなる。第1軸部104及び第2
軸部105の径は、ともに係合部103の径よりも小さ
く、また、第2軸部105の長さは、第1軸部104の
長さよりも短くなっている。ピン102の第2軸部10
5は基板本体111のピン接続孔113に挿入され、係
合部103はピン接続孔113に係合し、第1軸部10
4は基板本体111の下面111B側に突出している。
ピン102と基板本体111とは、ピン102の第2軸
部105及び係合部103の一部と、基板本体111の
導体層115とがハンダ付けされることにより、固着さ
れている。
【0004】このようなピン立設基板101を製造する
にあたり、通常、図9に示すようにして、基板本体11
1にピン102を立設している。即ち、図9(a)に示
すように、基板本体111のピン接続孔113にそれぞ
れ対応した位置に貫通孔122を有するピン立て治具1
21を用意する。なお、この貫通孔122は、それぞれ
上面121A側が面取りされて、ピン102を挿入し易
くされている
【0005】そして、その上面121A上に、多数のピ
ン102を載置する。その後、図9(b)に示すよう
に、ピン立て治具121を振動させたり揺動させたりし
て、ピン立て治具121上でピン102を移動させる。
これとともに、ピン立て治具121の下面121B側か
ら貫通孔122内の空気を吸引して、貫通孔122内に
ピン102が挿入されるようにする。このとき、後にピ
ン102の第2軸部105を基板本体111に挿入でき
るように、ピン立て治具121の貫通孔122には、ピ
ン102の第1軸部104側が挿入されるようにする必
要がある。次に、図9(c)に示すように、ピン102
を立てたピン立て治具121と基板本体111とを位置
合わせし、基板本体111のピン接続孔113に、ピン
立て治具121から突出する上記ピン102の第2軸部
105を挿入する。その後、ピン102と基板本体11
1とをハンダ固着すると、ピン102が基板本体111
に立設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すように、ピン立て治具121の貫通孔122にピ
ン102を挿入する際、ピン102の第1軸部104側
が貫通孔122内に挿入されるべきであるのに、実際に
はかなりの割合で、ピン102の第2軸部105側が挿
入されてしまう。特に、上記ピン102のように、ピン
102の第1軸部104と第2軸部105の形状の差が
小さい場合には、半分近い割合で、ピン102の第2軸
部105側がピン立て治具121の貫通孔122内に挿
入されてしまう。このように逆向きにピン102が挿入
されると、手作業などでピン102を抜き、向きを変え
て挿入し直さなければならないので、多大な時間と労力
がかかる。このため、ピン立設基板101のコストアッ
プとなっていた。
【0007】本発明はかかる現状に鑑みてなされたもの
であって、ピンの基板本体への立設が容易で、安価なピ
ン立設基板及び基板本体にピンを容易に立設することの
できるピン立設基板の製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】その解決
手段は、第1主面及び第2主面を有する略板形状をな
し、少なくとも上記第2主面側に開口した多数のピン接
続孔を有する基板本体と、上記ピン接続孔にそれぞれ挿
入されて上記第2主面側に立設された多数のピンと、を
備えるピン立設基板であって、上記ピンは、係合部と、
係合部より径が小さく、係合部から互いに逆方向に延び
た実質的に同形状の第1軸部及び第2軸部と、を有し、
上記第1軸部及び第2軸部のいずれかが、区別なく上記
ピン接続孔にそれぞれ挿入され、上記係合部が、上記ピ
ン接続孔にそれぞれ係合することを特徴とするピン立設
基板である。
【0009】本発明によれば、ピン立設基板のうちピン
は、係合部と、係合部より径が小さく、係合部から互い
に逆方向に延びた実質的に同形状の第1軸部及び第2軸
部とを有する。つまり、このピンの第1軸部と第2軸部
とは、区別できない形状とされている。このため、本発
明のピン立設基板は、基板本体にピンを立設する際、基
板本体のピン接続孔に、ピンの第1軸部と第2軸部のう
ち、いずれを挿入するかを区別する必要がない。従っ
て、従来のように、基板本体のピン接続孔に特定の軸部
を挿入するための作業を要しない。よって、従来のピン
立設基板に比して、安価なピン立設基板とすることがで
きる。
【0010】ここで、ピンのうち第1軸部と第2軸部と
は、実質的に同形状であれば良い。即ち、ピンを形成す
る際に、加工による寸法公差などによって若干の寸法差
が生じたとしても、そのようなピンの第1軸部及び第2
軸部は、実質的同形状に含まれる。さらには、第1軸部
と第2軸部の形状がわずかに異なる場合であっても、基
板本体のピン接続孔に、ピンの第1軸部と第2軸部のう
ち、いずれを挿入するかを区別する必要がないものは、
実質的同形状に含まれる。
【0011】基板本体のピン接続孔の形状としては、ピ
ン接続孔に挿入するピンの軸部の形状や、ピンと基板本
体との接合強度の確保等を考慮して適宜変更することが
できる。例えば、基板本体の第2主面側にのみ開口する
盲孔や第1主面と第2主面との間を貫通する貫通孔など
が挙げられる。また、基板本体としては、エポキシ樹脂
などの樹脂、あるいはこれらの樹脂とガラス繊維等との
複合材料からなる絶縁材を用いた樹脂製のものや、アル
ミナ、窒化アルミニウム、ムライト、ガラスセラミック
等のセラミックからなる絶縁材を用いたセラミック製の
ものなどが挙げられる。また、その表面や内部に配線層
が形成されたものや、集積回路チップその他の電子部品
等を接続するための接続パッドやソルダーレジスト層な
どが形成されたものも含まれる。
【0012】また、他の解決手段は、第1主面及び第2
主面を有する略板形状をなし、少なくとも上記第2主面
側に開口した多数のピン接続孔を有する基板本体と、上
記ピン接続孔にそれぞれ挿入されて上記第2主面側に立
設された多数のピンと、を備えるピン立設基板の製造方
法であって、上記基板本体のピン接続孔に対応した位置
に多数の貫通孔を有するピン立て治具のうち上記貫通孔
に、係合部と係合部より径が小さく係合部から互いに逆
方向に延びた実質的に同形状の第1軸部及び第2軸部と
を有する上記ピンのうち、上記第1軸部及び第2軸部の
いずれかを区別なく挿入し、上記ピン立て治具に上記ピ
ンを立てるピン仮立工程と、上記ピンを立てたピン立て
治具と上記基板本体とを位置合わせし、上記基板本体の
ピン接続孔に、上記ピン立て治具から突出する上記ピン
の第2軸部または第1軸部をそれぞれ挿入し、係合部を
それぞれ係合させるピン挿入工程と、を備えることを特
徴とするピン立設基板の製造方法である。
【0013】本発明によれば、ピン仮立工程において、
ピン立て治具に、係合部から互いに逆方向に延び、第1
軸部及び第2軸部が実質的に同形状のピンを立てる。こ
のピンは、第1軸部と第2軸部とが区別できない形状で
あるので、ピン立て治具の貫通孔内には、ピンの第1軸
部側を挿入することも、または、第2軸部側を挿入する
こともできる。また、ピン挿入工程において、基板本体
のピン接続孔に、ピン立て治具から突出するピンの軸部
を挿入する。この場合も、ピンの第1軸部及び第2軸部
が区別できない形状であるため、基板本体のピン接続孔
には、ピンの第1軸部側を挿入することも、または、第
2軸部側を挿入することもできる。
【0014】このため、従来のように、逆向きにピン立
て治具に挿入されたピンを手作業などで抜き、向きを変
えて挿入し直す必要がない。本発明では、このような作
業を省くことで、大幅に時間と労力を削減することがで
きる。従って、従来のようにしてピン立設基板を製造す
るのに比して、安価にピン立設基板を製造することがで
きる。
【0015】ここで、ピンを基板本体に固着する方法と
しては、ピンの第1、第2軸部(以下、単に軸部とも言
う。)とピン接続孔の形状を調整して、ピンの軸部をピ
ン接続孔に圧入して固着したり、ピンを基板本体にハン
ダ付けして固着したりする方法が挙げられる。また、基
板本体にピン接続孔として貫通孔を設け、基板本体の厚
さよりも長い軸部を有するピンを挿入し、基板本体の第
1主面側から突出した部分をプレスで潰して固着する方
法なども含まれる。
【0016】さらに、上記のピン立設基板の製造方法で
あって、ピン仮立工程は、ピン立て治具の第1治具主面
上に、多数のピンを載置する載置工程と、ピン立て治具
の第1治具主面上のピンをそれぞれ移動させるととも
に、ピン立て治具の第2治具主面側から貫通孔内の空気
を吸引し、貫通孔にピンの第1、第2軸部のいずれかを
挿入させる挿入工程と、ピン立て治具の第1治具主面上
に載置されたピンのうち、貫通孔に挿入されていないピ
ンを排除する排除工程と、を備え、載置工程、挿入工程
及び排除工程を複数回繰り返すのが好ましい。
【0017】このようにすると、ピンの仮立て作業の効
率を向上させて、ピン立て治具の貫通孔にピンの第1軸
部または第2軸部を挿入することができる。挿入工程で
ピンを移動させる方法としては、例えば、ピン立て治具
を振動させたり、ピン立て治具を揺動させたり、ピンに
エアを吹き付けたりするなどの方法が挙げられる。ま
た、排除工程で貫通孔に挿入されていないピンを排除す
る方法としては、例えば、ブラシでそのようなピンを排
除したり、エアを吹き付けて排除するなどの方法が挙げ
られる。
【0018】さらに、上記のピン立設基板の製造方法で
あって、前記基板本体は、前記ピン接続孔の内壁面、前
記第1主面のピン接続孔周縁及び前記第2主面のピン接
続孔周縁のうち、少なくともいずれかに形成された導体
層を備え、前記ピン挿入工程の後に、上記基板本体の導
体層と前記ピンとをハンダ付けして、上記基板本体に上
記ピンを固着するピン固着工程を有することを特徴とす
るピン立設基板の製造方法とすると良い。
【0019】本発明によれば、ピン挿入工程後に、ハン
ダ付けによって、基板本体にピンを固着する。このた
め、ピンを基板本体の接続孔に圧入する方法などに比し
て、確実にかつ強固に、ピンを基板本体に接続すること
ができる。さらに、ピンと導体層とがハンダを介して接
続されるので、電気的な接続信頼性も高い。また、基板
本体にピンを圧入する場合などに比して、ピン接続孔と
ピンの軸部とのクリアランスを大きくとることができ
る。このため、ピン挿入工程において、基板本体のピン
接続孔に、ピン立て治具から突出するピンの軸部を挿入
する際、ピンを損傷させることなく、容易に挿入するこ
とができる。
【0020】また、他の解決手段は、ピン立設基板に立
設される入出力端子としてのピンであって、係合部と、
係合部より径が小さく、係合部から互いに逆方向に延び
た実質的に同形状の第1軸部及び第2軸部と、を備える
ことを特徴とするピンである。
【0021】本発明によれば、ピンは、第1軸部と第2
軸部とを区別できない形状とされているので、ピンを取
り扱う際に、両者を区別しなくても良い。このため、こ
のようなピンを用いてピン立設基板を製造すれば、基板
本体のピン接続孔に、ピンの第1軸部と第2軸部のう
ち、いずれを挿入するかを区別する必要なく、ピンを立
設することができる。従って、従来のように、ピンの軸
部のうち特定の軸部を、ピン立て治具の貫通孔あるいは
基板本体のピン接続孔に挿入するための作業を要しない
ので、容易かつ安価にピン立設基板を製造することがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施形態1) 以下、本発明の実施の形態を、図を参照しつつ説明す
る。本実施形態のピン立設基板について、図1(a)に
全体図を、図1(b)にその部分拡大断面図を示す。こ
のピン立設基板1は、平面視36×32mmの略長方形
状で、第1主面11A(上面)と第2主面11B(下
面)とを有する略板形状をなす基板本体11を備え、そ
の第2主面11B側には、入出力端子としてのピン2が
多数立設されている(図1(a)参照)。
【0023】このうち基板本体11は、図1(b)に示
すように、エポキシ樹脂からなる樹脂絶縁層12を有
し、樹脂絶縁層12には、その上面12Aと下面12B
との間を貫通するピン接続孔13(直径0.4mm)が
多数形成されている。このピン接続孔13の内壁面13
A、基板本体11の第1主面11Aのピン接続孔周縁1
1AR、及び第2主面11Bのピン接続孔周縁11BR
には、銅からなる導体層15が形成されている。なお、
ピン接続孔13の内壁面13Aに形成された導体層15
によって、ピン接続孔13の開口部分は、直径0.35
mmとなっている。
【0024】また、樹脂絶縁層12の上面12Aには、
基板本体11に集積回路チップ、集積回路チップを搭載
した配線基板、チップ部品、その他の電子部品(図示し
ない)を搭載するために、接続パッド17が多数形成さ
れ、導体層15とそれぞれ接続されている。さらに、導
体層15のうち基板本体11の第1主面11Aの貫通孔
周縁11ARに形成された部分、及び接続パッド17の
周縁に、それぞれ若干掛かるようにして、エポキシ樹脂
からなるソルダーレジスト層18が形成されている。ま
た、接続パッド17のうちソルダーレジスト層18から
露出した部分には、共晶ハンダからなるハンダバンプ1
9がそれぞれ形成されている。
【0025】一方、本実施形態のピン2は、直径0.5
mm、高さ(厚さ)0.2mmで略円柱形状をなす係合
部3と、係合部3から互いに逆方法に延びた第1軸部4
及び第2軸部5とからなる。第1軸部4及び第2軸部5
は、実質的に同形状であり、直径0.3mm、高さ1.
05mmの略円柱形状をなしている。なお、このピン2
は、コバールからなり、その表面には、酸化防止のため
にNi−Auメッキ層(図示しない)が形成されてい
る。
【0026】ピン2は、第1軸部4及び第2軸部5のう
ちいずれか(図1(b)では第2軸部5)が、基板本体
11のピン接続孔13に挿入され、他方(図1(b)で
は第1軸部4)が、基板本体11の第2主面11B側に
突出している。また、ピン2の係合部3は、ピン接続孔
13に係合している。また、ピン2は、第1軸部4及び
第2軸部5のうちピン接続孔13に挿入された軸部、及
び係合部3の一部(図中上方)が、導体層15にハンダ
材7で固着されることにより、それぞれ基板本体11に
立設されている。
【0027】次に、上記ピン立設基板1及びピン2の製
造方法について、図2及び図3を参照しつつ説明する。
ピン立設基板1に用いるピン2は、第1軸部4及び第2
軸部5の径と等しい、断面が略円形のコバール線材か
ら、公知のプレス加工により成形される。その後、その
表面にNi−Auメッキが施され、メッキ層が形成され
る。なお、プレス加工の際には、加工による寸法公差な
どによって、第1軸部4と第2軸部5との間に、若干の
寸法差が生じることがある。しかし、本実施形態におい
ては、そのような寸法差が生じたとしても、第1軸部4
と第2軸部5とを実質的に同一形状として取り扱うこと
ができる。
【0028】ピン立設基板1を製造するにあたっては、
まず、図2(a)に示すように、ピン立て治具21を用
意する。このピン立て治具21は、第1治具主面21A
(上面)及び第2治具主面21B(下面)を有する略板
形状をなし、基板本体11のピン接続孔13にそれぞれ
対応した位置に、貫通孔22を有する。この貫通孔22
のうち第1治具主面21A側は面取りされて、ピン2を
挿入し易くされている。
【0029】まず、ピン仮立工程のうち載置工程におい
て、ピン立て治具21の第1治具主面21A上に、多数
のピン2を載置する。その後、図2(b)に示すよう
に、挿入工程において、ピン立て治具21を振動させた
り、揺動させたりして、第1治具主面21A上でピン2
を移動させる。これとともに、ピン立て治具21の第2
治具主面21B側から、各貫通孔22内の空気を吸引し
て、貫通孔22内にピン2が挿入されるようにする。こ
のようにすることで、ピン立て治具21の貫通孔22の
うち一部には、ピン2が挿入される。その際、ピン2
は、第1軸部4と第2軸部5とが区別できない形状であ
るので、ピン立て治具21の貫通孔22内には、ピン2
の第1軸部4側が挿入されても良いし、第2軸部5側が
挿入されても良い。
【0030】次に、図2(c)に示すように、排除工程
において、ブラシBRを用いて、ピン立て治具21の貫
通孔22に挿入されていないピン2を排除する。この段
階で、ピン2の一部だけが、貫通孔22内に引っかかる
ようにして差し込まれたもの、即ち正規の状態で挿入さ
れていないピン2も排除する。次に、再びピン立て治具
上21に多数のピン2を載置し、ピン立て治具21を動
かしながらピン2を移動させ、吸引して貫通孔22内に
ピン2を挿入する。挿入されてないピン2は、再度ブラ
シBRで排除する。このような工程を複数回繰り返し
て、図3(a)に示すように、ピン立て治具21のすべ
ての貫通孔22にピン2を挿入する。このような方法
で、ピン立て治具21にピン2を立てると、貫通孔22
内にピン2が挿入されていさえすれば良く、ピン2の向
きは関係ないので、例えば手作業によりピン2を挿入し
直す必要がなく、ピン2の仮立て作業効率を大幅に向上
させることができる。
【0031】次に、ピン挿入工程において、図3(b)
に示すように、ピン2を立てたピン立て治具21と基板
本体11とを位置合わせし、基板本体11のピン接続孔
13に、ピン立て治具21から突出するピン2の第1軸
部4または第2軸部5を挿入する。さらに、基板本体1
1のピン接続孔13にピン2の係合部3をそれぞれ係合
させる。この工程においても、ピン2は、第1軸部4と
第2軸部5とが区別できない形状であるため、基板本体
11のピン接続孔13には、ピン2の第1軸部4側を挿
入することも、または、第2軸部5側を挿入することも
できる。
【0032】なお、基板本体11の第1主面11Aのう
ちソルダーレジスト層18から露出した導体層15およ
びピン接続孔13上には、予めピン2を基板本体11に
ハンダ固着するためのハンダペースト7Aを、公知の手
法により印刷しておく(図1(b)参照)。このハンダ
ペースト7Aは、Sn−Sbハンダ材からなり、ハンダ
バンプ19を形成する共晶ハンダよりも融点が高い。こ
のため、後に集積回路チップを搭載する際、このSn−
Sbハンダ材は溶解せず、ピン2が基板本体11から抜
けたりすることはない。
【0033】その後、ピン2を介して重ねた基板本体1
1とピン立て治具21とをリフロー炉に入れ、ハンダペ
ースト7Aをリフローして、ピン2と基板本体11とを
固着する。リフローの際、溶解したハンダペースト7A
は、導体層15やピン接続孔13に挿入されたピン2の
軸部などに沿って濡れ拡がり、ピン接続孔13に挿入さ
れたピン2の軸部及び係合部3の一部と、導体層15と
を固着させる(図1(b)参照)。このようにして、各
々のピン2が基板本体11に立設されて、ピン立設基板
1が完成する。
【0034】以上で説明したように、本実施形態では、
ピン2は、第1軸部4と第2軸部5とを区別できない形
状とされているので、ピン2を取り扱う際に、従来のよ
うに両者を区別する必要がない。また、ピン立設基板1
を製造するにあたり、ピン仮立工程で、ピン立て治具2
1の貫通孔22に、ピン2の第1軸部4と第2軸部5の
うち、いずれを挿入するかを区別する必要がない。さら
に、ピン挿入工程でも、基板本体11のピン接続孔13
に、ピン2の第1軸部4と第2軸部5のうち、いずれを
挿入するかを区別する必要がない。
【0035】このため、従来のように、ピン立て治具に
逆向きに挿入されたピンを手作業などで抜き、向きを変
えて挿入し直す必要がなく、このような作業を省くこと
で、大幅に時間と労力を削減することができる。従っ
て、従来のようにしてピン立設基板を製造するのに比し
て、容易かつ安価にピン立設基板1を製造することがで
きる。
【0036】また、本実施形態では、ピン挿入工程後
に、ハンダ付けによって、基板本体11にピン2を固着
する。このため、基板本体11にピン2を確実にかつ強
固に接続することができ、電気的な接続信頼性も高い。
また、ピン接続孔13とピン2の第1軸部4及び第2軸
部5とのクリアランスを比較的大きくとることができ
る。よって、ピン挿入工程において、基板本体11のピ
ン接続孔13に、ピン立て治具21から突出するピン2
の第1軸部4または第2軸部5を挿入する際、ピン2を
損傷させることなく、容易に挿入することができる。
【0037】(変形例) 次いで、上記実施形態1の変形例について説明する。本
変形例では、図4に示すように、基板本体41だけが上
記実施形態と異なり、ピン2は上記実施形態と同様であ
る。基板本体41は、平面視略長方形状で、第1主面4
1A(上面)と第2主面41B(下面)とを有する略板
形状をなし、第2主面11B側には、上記ピン2が多数
立設されている。
【0038】この基板本体41は、コア基板(図示しな
い)の両面に樹脂絶縁層を有し、さらに、樹脂絶縁層間
に配線層を有する。詳細には、図4(b)に第2主面4
1B側の部分拡大断面図を示すように、エポキシ樹脂か
らなる樹脂絶縁層42A,42B,42Cと銅からなる
配線層47A,47Bとが交互に積層されている。この
うち第2主面41B側の樹脂絶縁層42Aには、第2主
面41B側にのみ開口するピン接続孔43(直径0.4
mm)が多数形成されている。
【0039】このピン接続孔43の内壁面43A、及び
基板本体41の第2主面41Bのピン接続孔周縁41B
Rには、銅からなる導体層45が形成されている。この
導体層45は、配線層47A等と導通している。なお、
ピン接続孔43の内壁面43Aに形成された導体層45
によって、ピン接続孔43の開口部分は、直径0.35
mmとなっている。また、図4(a)に示すように、基
板本体41の第1主面41Aには、集積回路チップ(図
示しない)を基板本体41に搭載するために、接続パッ
ド(図示しない)が多数形成され、その上に共晶ハンダ
からなるハンダバンプ49がそれぞれ形成されている。
【0040】ピン2は、第1軸部4及び第2軸部5のう
ちいずれか(図4(b)では第2軸部5)が、基板本体
41のピン接続孔43に挿入され、他方(図4(b)で
は第1軸部4)が、基板本体41の第2主面41B側に
突出している。また、ピン2の係合部3は、ピン接続孔
43に係合している。また、ピン2は、第1軸部4及び
第2軸部5のうちピン接続孔43に挿入された軸部、及
び係合部3の一部(図中上方)が、導体層45にハンダ
材37で固着されることにより、それぞれ基板本体41
に立設されている。
【0041】このようなピン立設基板31も、上記実施
形態の製造方法によって製造される。即ち、ピン仮立工
程において、ピン立て治具21にピン2を載置する載置
工程、ピン立て治具21の貫通孔22内にピンを挿入す
る挿入工程、及び、余分なピンを排除する排除工程を複
数回繰り返し、ピン立て治具21にピン2を立てる(図
2及び図3(a)参照)。
【0042】次に、ピン挿入工程において、ピン2を立
てたピン立て治具21と基板本体41とを位置合わせ
し、基板本体41のピン接続孔43に、ピン立て治具2
1から突出するピン2の第1軸部4または第2軸部5を
挿入し、基板本体41のピン接続孔43にピン2の係合
部3をそれぞれ係合させる(図3(b)参照)。このと
き、基板本体41にピン2を固着するためのハンダペー
ストは、予め基板本体41のピン接続孔43に印刷して
おく。その後、ハンダペーストをリフローして、ピン2
と基板本体41とを固着すると、ピン立設基板31が完
成する。本変形例においても、ピン立設基板31及びピ
ン立設基板31の製造方法について、上記実施形態1と
同様な効果が得られる。
【0043】(実施形態2) 次いで、実施形態2について、図5を参照しつつ説明す
る。本実施形態のピン立設基板51は、ピン52の第1
軸部54及び第2軸部55が上記実施形態1のピン2よ
りも若干径大で、基板本体11のピン接続孔13にピン
52を圧入する点が、上記実施形態1と異なる。従っ
て、上記実施形態1と同様な部分の説明は省略または簡
略化する。
【0044】ピン立設基板51のうち、基板本体11
は、上記実施形態1と同様である。一方、本実施形態の
ピン52は、直径0.5mm、高さ(厚さ)0.2mm
で略円柱形状をなす係合部53と、係合部53から互い
に逆方法に延びた第1軸部54及び第2軸部55とから
なる。第1軸部54及び第2軸部55は、実質的に同形
状であり、直径0.35mm、高さ1.05mmの略円
柱形状をなしている。つまり、上記実施形態1のピン2
と比して、第1軸部54及び第2軸部55の径が、それ
ぞれ直径で0.05mm大きくなっている。なお、この
ピン52は、上記実施形態1のピン2と同様に、コバー
ルからなり、その表面には、Ni−Auメッキ層(図示
しない)が形成されている。
【0045】ピン52は、第1軸部54及び第2軸部5
5のうちいずれか(図5(b)では第1軸部54)が、
基板本体11のピン接続孔13に挿入され、他方(図5
(b)では第2軸部55)が、基板本体11の第2主面
11B側に突出している。また、ピン52の係合部53
は、ピン接続孔13に係合している。そして、このピン
52は、ピン52と基板本体11がハンダ固着されてい
る上記実施形態と異なり、基板本体11のピン接続孔1
3に第1軸部54又は第2軸部55を圧入することによ
って、基板本体11に固着されている。
【0046】次に、上記ピン立設基板51及びピン52
の製造方法について説明する。ピン立設基板51に用い
るピン52は、上記実施形態1のピン2と同様に、第1
軸部54及び第2軸部55の径と等しい、断面が略円形
のコバール線材から、公知のプレス加工により成形され
る。その後、その表面にNi−Auメッキ層(図示しな
い)が形成される。なお、本実施形態のピン52におい
ても、プレス加工の際には、加工による寸法公差などに
よって、第1軸部54と第2軸部55との間に、若干の
寸法差が生じることがある。しかし、そのような寸法差
が生じたとしても、第1軸部54と第2軸部55とを実
質的に同一形状として取り扱うことができる。
【0047】ピン立設基板51の製造方法については、
まず、上記実施形態1と同様に、ピン仮立工程におい
て、ピン立て治具21にピン52を載置する載置工程、
ピン立て治具21の貫通孔22内にピンを挿入する挿入
工程、及び、余分なピン52を排除する排除工程を複数
回繰り返し、ピン立て治具21にピン52を立てる(図
2及び図3(a)参照)。その際、ピン52は、上記実
施形態1のピン2と同様に、第1軸部54と第2軸部5
5とが実質的に同形状であるため、ピン立て治具21の
貫通孔22内には、ピン52の第1軸部54側を挿入す
ることも、また、第2軸部55側を挿入することもでき
る。
【0048】次に、ピン挿入工程において、ピン52を
立てたピン立て治具21と基板本体11とを位置合わせ
し、基板本体11のピン接続孔13に、ピン立て治具2
1から突出するピン52の第1軸部54または第2軸部
55を挿入し、基板本体11のピン接続孔13にピン5
2の係合部53をそれぞれ係合させる(図3(b)参
照)。このように、基板本体11のピン接続孔13にピ
ン52の第1軸部54又は第2軸部55を挿入(圧入)
することで、ピン52が基板本体11に固着される。こ
の場合も、ピン52は、上記実施形態1のピン2と同様
に、第1軸部54と第2軸部55とが実質的に同形状で
あるため、基板本体11のピン接続孔13には、ピン5
2の第1軸部54が挿入することも、また、第2軸部5
5を挿入することもできる。このようにして、本実施形
態のピン立設基板51が完成する。
【0049】以上で説明したように、本実施形態では、
ピン52は、第1軸部54と第2軸部55とを区別でき
ない形状とされているので、ピン52を取り扱う際に、
従来のように両者を区別する必要がない。また、従来の
ように、ピン立て治具に逆向きに挿入されたピンを手作
業などで抜き、向きを変えて挿入し直す必要がなく、こ
のような作業を省くことで、大幅に時間と労力を削減す
ることができる。従って、従来のようにしてピン立設基
板を製造するのに比して、容易かつ安価にピン立設基板
51を製造することができる。
【0050】(変形例) 次いで、上記実施形態2の変形例について、図6を参照
しつつ説明する。本変形例では、図6(b)に示すよう
に、ピン62の形状が、上記各実施形態1,2のピン
2,52と異なる。また、ピン62は、上記実施形態2
と同様に、基板本体41のピン接続孔43に圧入するこ
とによって固着されている。なお、基板本体41は、上
記実施形態1の変形例と同様である。
【0051】本変形例のピン62は、上記各ピン2,5
2と同形状の略円柱形状をなす係合部63と、係合部6
3から互いに逆方法に延びた第1軸部64及び第2軸部
65とからなる。第1軸部64及び第2軸部65は、略
円柱形状の略中央が全周にわたり膨出した形状である。
このうち、最も径大な部分(第1軸部64及び第2軸部
65のそれぞれ略中央)の直径は、基板本体41のピン
接続孔43に圧入できるように、上記実施形態2と同様
で、直径0.35mmである。なお、このピン62も、
上記のピン2,52と同様に、コバールからなり、その
表面には、Ni−Auメッキ層(図示しない)が形成さ
れている。
【0052】ピン62は、第1軸部64及び第2軸部6
5のうちいずれか(図6(b)では第1軸部64)が、
基板本体41のピン接続孔43に挿入され、他方(図6
(b)では第2軸部65)が、基板本体41の第2主面
41B側に突出している。また、ピン62の係合部63
は、ピン接続孔43に係合している。そして、このピン
62は、上記実施形態2と同様に、基板本体11のピン
接続孔43に第1軸部64又は第2軸部65を圧入する
ことによって、基板本体41にそれぞれ固着されてい
る。
【0053】このようなピン立設基板61も、上記実施
形態2と同様に、ピン仮立て工程において、ピン立て治
具21にピン62を立て、そして、ピン挿入工程におい
て、基板本体11のピン接続孔13に、ピン62の第1
軸部64または第2軸部65を挿入し、係合部63をそ
れぞれ係合させて、製造される。本変形例においても、
ピン立設基板61、ピン立設基板61の製造方法、及び
ピン62について、上記実施形態2と同様な効果が得ら
れる。
【0054】(実施形態3) 次いで、実施形態3について、図7を参照しつつ説明す
る。本実施形態で製造されるピン立設基板71は、ピン
72の第1軸部74及び第2軸部75が、上記のピン
2,52,62よりもそれぞれ長い。また、第1軸部7
4及び第2軸部75のうち、基板本体11のピン接続孔
13に挿入された軸部の端(図中上端)が潰されている
点が、上記各実施形態1,2と異なる。従って、上記各
実施形態1,2と同様な部分の説明は省略または簡略化
する。
【0055】ピン立設基板71のうち、基板本体11
は、上記実施形態1と同様である。一方、ピン立設基板
71の製造に用いるピン72は、上記のピン2,52,
62と同形状の略円柱形状をなす係合部72と、係合部
72から互いに逆方法に延びた第1軸部74及び第2軸
部75とからなる。第1軸部74及び第2軸部75は、
ピン72が基板本体11に固着される前までは、図7
(b)に破線で示すように、実質的に同形状であり、直
径0.30mm、高さ1.35mmの略円柱形状をなし
ている。なお、このピン72も、コバールからなり、そ
の表面には、Ni−Auメッキ層(図示しない)が形成
されている。
【0056】ピン72は、第1軸部74及び第2軸部7
5のうちいずれか(図7(b)では第2軸部75)が、
基板本体11のピン接続孔13に挿入され、第1主面1
1A側から突出した部分が潰されている。また、他方の
軸部(図7(b)では第1軸部74)が、基板本体11
の第2主面11B側に突出している。ピン72の係合部
73は、ピン接続孔13に係合している。本実施形態で
は、上記各実施形態1,2と異なり、ピン72は、基板
本体11のピン接続孔13に挿入され、第1主面11A
側から突出した第1軸部74または第2軸部75の一部
が潰されることによって、基板本体11に固着されてい
る。
【0057】次に、上記ピン立設基板71及びピン72
の製造方法について説明する。ピン立設基板71に用い
るピン72は、上記実施形態1のピン2と同様に、公知
のプレス加工により成形され、その表面にNi−Auメ
ッキが施される。このピン72についても、加工による
寸法公差などによって、若干の寸法差が生じたとして
も、第1軸部54と第2軸部55とを実質的に同一形状
として取り扱うことができる。
【0058】ピン立設基板の製造方法については、ま
ず、上記各実施形態1,2と同様に、ピン仮立工程にお
いて、ピン立て治具21にピン72を載置する載置工
程、ピン立て治具21の貫通孔22内にピン72を挿入
する挿入工程、及び、余分なピン72を排除する排除工
程を繰り返し、ピン立て治具21にピン72を立てる
(図2及び図3(a)参照)。その際、ピン72は、上
記のピン2,52,62と同様に、第1軸部74と第2
軸部75とが実質的に同形状であるため、ピン立て治具
21の貫通孔22内には、ピン72の第1軸部74側を
挿入することも、また、第2軸部75側を挿入すること
もできる。
【0059】次に、ピン挿入工程において、ピン72を
立てたピン立て治具21と基板本体11とを位置合わせ
し、基板本体11のピン接続孔13に、ピン立て治具2
1から突出するピン72の第1軸部74または第2軸部
75を挿入し、基板本体11のピン接続孔13にピン7
2の係合部73をそれぞれ係合させる(図3(b)参
照)。このとき、基板本体11の第1主面11A側から
は、ピン接続孔13に挿入した第1軸部74または第2
軸部75の先端の一部が突出する。この場合も、ピン7
2は、上記のピン2,52,62と同様に、第1軸部7
4と第2軸部75とが実質的に同形状であるため、基板
本体11のピン接続孔13には、ピン72の第1軸部7
4側を挿入することも、また、第2軸部75側を挿入す
ることもできる。
【0060】その後、ピン72の第1軸部74または第
2軸部75のうち、基板本体11の第1主面11A側か
ら突出した部分を、プレスによって潰す。このようにし
て、ピン72が基板本体71に固着・立設され、ピン立
設基板71が完成する。
【0061】以上で説明したように、本実施形態でも、
ピン72は、第1軸部74と第2軸部75とを区別でき
ない形状とされているので、ピン72を取り扱う際に、
従来のように両者を区別する必要がない。また、従来の
ように、ピン立て治具に逆向きに挿入されたピンを手作
業などで抜き、向きを変えて挿入し直す必要がなく、こ
のような作業を省くことで、大幅に時間と労力を削減す
ることができる。従って、従来のようにしてピン立設基
板を製造するのに比して、容易かつ安価にピン立設基板
71を製造することができる。
【0062】以上において、本発明を実施形態に即して
説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるもので
はなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適
用できることはいうまでもない。例えば、上記各実施形
態では、ピン仮立工程で、ピン立て治具21を動かし
て、ピン2,52,62,72を移動させながら、吸引
して、ピン2等を挿入しているが、これを手作業により
行ってもよい。手作業の場合でも、ピン2等は、第1軸
部4等と第2軸部5等とを区別できない形状とされてい
るので、その取り扱いが容易で作業性が高くなる。
【0063】また、上記実施形態1では、基板本体1
1,41にピン2をハンダ付けして固着し、上記実施形
態2では、基板本体11,41にピン52,62を圧入
して固着し、上記実施形態3では、ピン72の一部を潰
して、基板本体11にピン72を固着している。しか
し、これに限らず、例えば、圧入してさらにハンダ付け
したり、ピンの一部を潰してさらにハンダ付けしたり、
圧入してさらにピン一部を潰すなどして、基板本体にピ
ンを固着することもできる。
【0064】また、上記各実施形態では、いずれも第1
軸部と第2軸部とが、実質的に同形状で、かつ、係合部
に対して第1軸部と第2軸部とを対称的な形状としたピ
ン2等を用いた。しかし、第1軸部と第2軸部とが、実
質的に同形状であれば良く、ピンが、係合部に対して第
1軸部と第2軸部とが非対称的な形状に見えても良い。
例えば、第1軸部及び第2軸部が、それぞれ角柱状や略
楕円柱状など断面が非円形の場合でも、第1軸部と第2
軸部とが実質的に同形状であれば良く、ピンの軸線方向
に見たとき、第1軸部と第2軸部とが一致せず、角度を
持つようにされていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係るピン立設基板を示す図であ
り、(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断面図を
示す。
【図2】実施形態1に係るピン立設基板の製造方法を示
す図であり、(a)はピン立て治具にピンを載置した状
態を示し、(b)はピン立て治具の一部にピンが立てら
れた状態を示し、(c)は余分なピンをブラシで排除し
た状態を示す。
【図3】実施形態1に係るピン立設基板の製造方法を示
す図であり、(a)はピン立て治具にピンを立てた状態
を示し、(b)はピン立て治具の上に基板本体を重ねた
状態を示し、(c)はピンと基板本体とをハンダ付けし
た状態を示す。
【図4】実施形態1の変形例に係るピン立設基板を示す
図であり、(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断
面図を示す。
【図5】実施形態2に係るピン立設基板を示す図であ
り、(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断面図を
示す。
【図6】実施形態2の変形例に係るピン立設基板を示す
図であり、(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断
面図を示す。
【図7】実施形態3に係るピン立設基板を示す図であ
り、(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断面図を
示す。
【図8】従来技術に係るピン立設基板を示す図であり、
(a)は全体図を示し、(b)は部分拡大断面図を示
す。
【図9】従来技術に係るピン立設基板の製造方法を示す
図であり、(a)はピン立て治具を示し、(b)ピン立
て治具にピンの第1軸部側を挿入して、ピンを立てた状
態を示し、(c)はピン立て治具に基板本体を重ねた状
態を示す。
【図10】従来技術に係るピン立設基板の製造方法のう
ち、ピン立て治具にピンを立てた状態を示す。
【符号の説明】
1,31,51,61,71 ピン立設基板 2,52,62,72 ピン 3,53,63,73 (ピンの)係合部 4,54,64,74 (ピンの)第1軸部 5,55,65,75 (ピンの)第2軸部 11,41 基板本体 11A,41A (基板本体の)第1主
面 11AR (第1主面の)ピン接
続孔周縁 11B,41B (基板本体の)第2主
面 11BR,41BR (第2主面の)ピン接
続孔周縁 13,43 ピン接続孔 13A,43A (ピン接続孔の)内壁
面 15,45 導体層 21 ピン立て治具 22 (ピン立て治具の)貫
通孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1主面及び第2主面を有する略板形状を
    なし、少なくとも上記第2主面側に開口した多数のピン
    接続孔を有する基板本体と、上記ピン接続孔にそれぞれ
    挿入されて上記第2主面側に立設された多数のピンと、
    を備えるピン立設基板であって、 上記ピンは、係合部と、係合部より径が小さく、係合部
    から互いに逆方向に延びた実質的に同形状の第1軸部及
    び第2軸部と、を有し、 上記第1軸部及び第2軸部のいずれかが、区別なく上記
    ピン接続孔にそれぞれ挿入され、 上記係合部が、上記ピン接続孔にそれぞれ係合すること
    を特徴とするピン立設基板。
  2. 【請求項2】第1主面及び第2主面を有する略板形状を
    なし、少なくとも上記第2主面側に開口した多数のピン
    接続孔を有する基板本体と、上記ピン接続孔にそれぞれ
    挿入されて上記第2主面側に立設された多数のピンと、
    を備えるピン立設基板の製造方法であって、 上記基板本体のピン接続孔に対応した位置に多数の貫通
    孔を有するピン立て治具のうち上記貫通孔に、係合部と
    係合部より径が小さく係合部から互いに逆方向に延びた
    実質的に同形状の第1軸部及び第2軸部とを有する上記
    ピンのうち、上記第1軸部及び第2軸部のいずれかを
    別なく挿入し、上記ピン立て治具に上記ピンを立てるピ
    ン仮立工程と、 上記ピンを立てたピン立て治具と上記基板本体とを位置
    合わせし、上記基板本体のピン接続孔に、上記ピン立て
    治具から突出する上記ピンの第2軸部または第1軸部を
    それぞれ挿入し、係合部をそれぞれ係合させるピン挿入
    工程と、を備えることを特徴とするピン立設基板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のピン立設基板の製造方法
    であって、 前記基板本体は、前記ピン接続孔の内壁面、前記第1主
    面のピン接続孔周縁及び前記第2主面のピン接続孔周縁
    のうち、少なくともいずれかに形成された導体層を備
    え、 前記ピン挿入工程の後に、上記基板本体の導体層と前記
    ピンとをハンダ付けして、上記基板本体に上記ピンを固
    着するピン固着工程を有することを特徴とするピン立設
    基板の製造方法。
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