JP3087480B2 - 光走査用反射鏡 - Google Patents

光走査用反射鏡

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザープリンターや複
写機に用いられる光走査装置で使用される光走査用反射
鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の走査光学装置におけるレ
ーザー光の光路と共に光学部品、感光体等の配置構成を
示す構成概念図である。図7で、半導体素子01から発
生したレーザー光は、コリメータレンズ02を透過し、
モータ03により高速に回転させられるポリゴンミラー
04により反射されて走査され、偏向角度等を光学的に
制御するfθレンズ05,06を透過した後に、平面反
射鏡07、凹円筒反射鏡08で反射され、感光体09に
結像する。前記ポリゴンミラー03は、図7で紙面に直
交する平面内でレーザー光を走査し、感光体09の円筒
面上に潜像を形成する。図8において、前記凹円筒反射
鏡08に反りがなければ、感光体09面上に所定長さの
設定走査線幅Dで潜像が形成される。しかし、図8に示
すように、凹反りの凹円筒反射鏡面08a1により反射さ
れたレーザー光の走査幅は、図中にその光路をLi,Li
で示すように、感光体09面上では設定走査幅Dより狭
くなる。また、逆に凸反りの凹円筒反射鏡面08a2によ
り反射されたレーザー光の走査幅は、図中にその光路を
Lo,Loで示すように、感光体09面上では設定走査幅
Dより広くなる。
【0003】そこで、走査光学装置に用いる反射鏡は、
表面粗さ、形状精度、真直度等の点で要求精度を満たす
ように研磨し加工したガラス材に、反射膜を付与して製
造している。このような製造方法は、前記研磨加工に長
時間を要するという欠点がある。この欠点を改善するた
めの方法として、プラスチック材料を射出成形法あるい
は射出圧縮成形法により成形する方法が知られている。
このプラスチック成形法は、反射鏡の要求精度以上の鏡
面に仕上げた型面を持つ成形型内に、流動状態のプラス
チックを注入し固化させて、必要精度の反射面を有する
成形体を得るようにしたものである。この方法による
と、成形型から取り出した前記成形体の研磨加工を行う
ことなく、所望の精度の鏡面を得ることができるという
利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、成形体の厚さ
が約5mm以下の場合には、光走査方向に長い成形体の
長手方向に反りが発生し、所望の精度を得るのが困難で
あり、更に、光走査装置のケーシング又は支持基板等の
反射鏡支持部材に取り付ける際にもプラスチック反射鏡
の前記長手方向に反りが生じ、感光体上に潜像を形成さ
せるための走査線の所定長さが得られない。上述のよう
に、厚さが5mm以下の薄いプラスチック反射鏡で鏡面
の要求精度を満足させるプラスチック反射鏡を得ること
は困難であった。
【0005】前記プラスチック成形品であるプラスチッ
ク反射鏡を剛性板の平坦な接着面に接着して、プラスチ
ック反射鏡の形状を前記剛性板の平坦な接着面(すなわ
ち、平面)に倣わせることによりプラスチック反射鏡の
反りを矯正する方法が考えられる。しかしながらこの方
法は、前記接着面として高精度の平面を形成するための
作業、及び、プラスチック反射鏡とその反りを矯正する
ための剛性板との接着作業等の余分な作業が増加する。
このため、従来は、鏡面が形成された前面側から見た場
合に、長手方向の寸法が短手方向の寸法に比べて大き
く、且つ射出成形時に長手方向に反りが発生し易い程度
に前後の厚さが薄く形成されたプラスチック反射鏡は、
実用化されていない。
【0006】すなわち、従来実用化されているプラスチ
ック反射鏡は、成形時に反りが発生しない程度の厚さを
有しており、プラスチック反射鏡自体でその形状を保持
できる程度の剛性を有している。このため、従来実用化
されているプラスチック成形体は約5mm以上である。
このように、それ自体で剛性を有するプラスチック反射
鏡は、例えば、実開平1−142913号公報に示され
ているように、取付用の適当な剛性板に接着されて使用
される。なお、この実開平1−142913号公報に示
されたプラスチック反射鏡及び剛性板は、一見したとこ
ろ後述の本発明のプラスチック反射鏡及びガラス板と似
ているが、実は全く異なるものである。すなわち、本発
明のプラスチック反射鏡及びガラス板から構成される光
走査用反射鏡は、前記実開平1−142913号公報の
プラスチック反射鏡そのものに相当するものであり、必
要に応じて前記実開平1−142913号公報と同様の
取付用の剛性板に接着されて使用されるものである。と
ころで、従来実用化されているプラスチック反射鏡のよ
うに、成形体の厚さが5mm以上になると、ヒケが大き
く発生して所望の表面精度を得るのが困難で、歩留りが
悪い。また、成形時間が長くなるという欠点がある。
【0007】本発明は、前記事情に鑑み、光走査用反射
鏡において、下記(O01)の記載内容を課題とする。 (O01) 射出成形された厚さの薄いプラスチック反射
鏡を用いた高精度で且つ製作が容易な光走査用反射鏡を
提供すること。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、前記課題を解決す
るために案出した本発明を説明するが、本発明の要素に
は、後述の実施例の要素との対応を容易にするため、実
施例の要素の符号をカッコで囲んだものを付記してい
る。なお、本発明を後述の実施例の符号と対応させて説
明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、
本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
【0009】前記課題を解決するために、本発明の光走
査用反射鏡は、射出成形により形成され且つ前面に鏡面
(8a)が設けられたプラスチック反射鏡(8)を用い
た光走査用反射鏡(M)において、下記の要件(Y01)
〜(Y04)を備えたことを特徴とする、 (Y01) 前記プラスチック反射鏡(8)の後面には、
平坦なガラス板接着面(8c)が設けられたこと、 (Y02) 前記プラスチック反射鏡(8)は、前後方向
から見た場合に長手方向の寸法が短手方向の寸法に比べ
て大きく、射出成形時に長手方向に反りが発生し易い程
度に前後の厚さが薄く形成されていること、 (Y03) 前記プラスチック反射鏡(8)の前面の短手
方向両端部には、長手方向に沿って、平面出し治具(1
5)の基準平面(15a)に支持される平面出し用被支
持部(8b,8b)が設けられたこと、 (Y04) 前記プラスチック反射鏡(8)の後面のガラ
ス板接着面(8c)には、剛性を有するガラス板(1
0)が低粘度の接着剤(9)により接着されたこと。
【0010】
【作用】前述の構成を備えた本発明の光走査用反射鏡
(M)は、射出成形により形成され且つ前面に鏡面(8
a)が設けられたプラスチック反射鏡(8)及びこのプ
ラスチック反射鏡(8)の後面に接着されたガラス板
(10)を備えている。前記プラスチック反射鏡(8)
は、前後方向から見た場合に長手方向の寸法が短手方向
の寸法に比べて大きく、射出成形時に長手方向に反りが
発生し易い程度に前後の厚さが薄く形成されている。こ
の厚さを薄く形成されたプラスチック反射鏡(8)は、
剛性が小さくて反りが発生し易いが、鏡面(8a)の形
状は高精度に成形される。また、成形時にひけも発生せ
ず、短時間で成形できる。
【0011】前記鏡面形状が高精度に成形されたプラス
チック反射鏡(8)の前面には短手方向両端部に長手方
向に沿って平面出し用被支持部(8b,8b)が設けられ
ており、プラスチック反射鏡(8)の後面には平坦なガ
ラス板接着面(8c)が設けられている。このような構
成を有するプラスチック反射鏡(8)と前記ガラス板
(10)とは次のようにして接着することができる。す
なわち、前記プラスチック反射鏡(8)前面の平面出し
用被支持部(8b,8b)が平面出し治具(15)の基準
平面(15a)上に支持された状態で、プラスチック反
射鏡(8)後面のガラス板接着面(8c)に、剛性を有
するガラス板(10)を低粘度の接着剤(9)を用いて
接着する。ガラス板(10)はその製造方法に起因して
一般に平面精度が非常に高いので、前記剛性を有するガ
ラス板(10)の平面に低粘度の接着剤(9)を用いて
接着された前記剛性の小さいプラスチック反射鏡(8)
は、接着前には反りが有ったとしても、接着後にはガラ
ス板(10)の平面に倣って反射鏡後面が平面となり、
前記反りが矯正される。このようにして剛性を有し且つ
高精度の平面を有するガラス板(10)と、このガラス
板(10)の前記平面に倣って矯正されたプラスチック
反射鏡(8)とから構成される光走査用反射鏡(M)
は、十分な剛性及び高精度の鏡面(8a)を有する。こ
の反射鏡は、光走査装置のケーシング又は支持基板等に
直接固定したり、又は取付用の剛性部材に接着してから
間接的に固定して使用される。
【0012】
【実施例】次に図面により、本発明の実施例を説明する
が、本発明は実施例に限定されるものではない。 (実施例1)次にまず、本発明の光走査用反射鏡が用い
られる光走査装置を説明する。図1は、走査光学装置に
おけるレーザー光の光路と共に光学部品、感光体等の配
置構成を示す構成概念図である。図1で、半導体素子1
から発生したレーザー光は、コリメータレンズ2を透過
し、モータ3により高速に回転させられるポリゴンミラ
ー4により反射されて走査され、偏向角度等を光学的に
制御するfθレンズ5,6を透過した後に、平面反射鏡
7、凹円筒状光走査用反射鏡Mで反射され、感光体11
に結像する。前記ポリゴンミラー4は、光路に直交する
向き、即ち、図1中、紙面に直交する平面内でレーザー
光を走査し、感光体11の円筒面上に潜像を形成する。
【0013】次に、本発明の光走査用反射鏡の実施例1
を説明する。図2Aは、光走査用反射鏡Mの構造を示す
斜視図、図2Bはその側面図、図2Cはその平面図であ
る。光走査用反射鏡Mは、前面に鏡面が形成された2〜
5mmの厚さのプラスチック反射鏡8を有している。前
記プラスチック反射鏡8は、射出成形(射出圧縮成形)
により、プラスチック材料を用いて成形され、前面には
凹円筒状の鏡面8aが形成されている。前記鏡面8aはプ
ラスチック材料の前面を被覆する反射膜により形成され
ている。前記鏡面8aを形成する反射膜は、例えばアル
ミニウム、銅、金等により形成されている。プラスチッ
ク反射鏡8を形成するプラスチック材料としては、公知
の熱可塑性樹脂が使用され、例えば、ポリメチルメタク
リレート、ポリカーボネート、非晶質ポリオレフィン樹
脂等が使用される。
【0014】図2Cに示すように、プラスチック反射鏡
8は、レーザー光の走査方向Xに長く、この走査方向即
ち長手方向に直交する方向即ち短手方向Yには短い。こ
の短手方向Yの両側部には、図2Bに示すように、長手
方向に沿って前方に突出する帯状の平面出し用被支持部
8b,8bが設けられている。この平面出し用被支持部8
b,8bは、前記プラスチック反射鏡8及びガラス板10
の接着作業を行うときに、図4に示す平面出し治具15
の基準平面15aに支持される部分である。
【0015】前記プラスチック反射鏡8の後面には平坦
なガラス板接着面8cが設けられている。前記プラスチ
ック反射鏡8後面のガラス板接着面8cには、接着剤9
により所定の剛性を有するガラス板10が接着されてい
る。一般にガラス板はその製造方法に起因して、非常に
高精度の平面を有しているので、研磨等の平面加工を施
さずに使用することができる。前記接着剤9としては、
200〜700poiseの粘度を有し、瞬間接着型で
ないシリコーン系、ウレタン系、エポキシ系等の接着剤
が用いられている。このような低粘度の接着剤によりプ
ラスチック反射鏡8後面のガラス板接着面8cは、ガラ
ス板10の平面に密着状態で接合される。このため、プ
ラスチック反射鏡8の反りは、ガラス板10との接合に
より矯正されている。前記符号8〜10で示された要素
から、前記光走査用反射鏡Mが構成されている。
【0016】図3において、前記光走査用反射鏡Mが装
着される光走査装置のケーシング13は、主走査方向X
に沿って延びる反射鏡装着溝13aを有している。反射
鏡装着溝13aには、主走査方向Xの一方の端部に2個
の位置決め突起13b,13bが設けられ、他方の端部に
は1個の位置決め突起13b(図示せず)が設けられて
いる。前記3個の位置決め突起13bは、前記反射鏡装
着溝13aに光走査用反射鏡Mが装着されたときに、そ
の鏡面8aに当接して光走査用反射鏡Mの位置決めを行
う部材である。前記反射鏡装着溝13aに装着された光
走査用反射鏡Mは、ケーシング13に一端が固定された
板バネ14により前記位置決め突起に押圧されて固定さ
れる。
【0017】次に、図7により、本発明の実施例1の光
走査用反射鏡Mの製造方法を説明する。熱可塑性樹脂の
非晶質ポリオレフィン樹脂を用いて射出圧縮成形法によ
り、厚さ3.5mm幅、短手方向長さ10mm、長手方
向長さ180mmの凹円筒面状プラスチック反射鏡8を
作成した後、真空蒸着装置により、前記プラスチック反
射鏡8前面に反射膜を形成して、鏡面8a形成する。な
お必要に応じて、反射膜10とプラスチック反射鏡8a
との間に密着性を向上させるためのアンダーコート膜を
設けたり、反射膜10の表面に保護膜を設けたりしても
よい。次に、前記プラスチック反射鏡8の後面に接着力
を向上させるためのプライマー処理を施してガラス板接
着面8cを形成する。
【0018】図5に示すように、厚さ10mm、幅30
0mm角、概ね0.32μm/インチの平面度を有する
ガラス製の基準平面板15を別に用意する。この基準平
面板15の基準面15a上に、前記鏡面8aを下向きにし
てプラスチック反射鏡8前面の前記平面出し用被支持部
8b,8bを載置する。また、幅と長さが光走査用反射鏡
Mとほぼ同一で厚さ6mmの形状に割断したガラス板1
0を別に用意し、非割断面の片面に、700Poise
の低粘度のシリコーン系接着材を概ね0.3g程度均等
に塗布する。このガラス板10を、プラスチック反射鏡
8の後面(図で上面)の前記ガラス板接着面8cに、図
5に示すように、所定の位置に重ねて置く。前記接着剤
が硬化すると、ガラス板10と一体化した光走査用反射
鏡Mができあがる。
【0019】上述の製造方法では、基準平面板15の面
上に鏡面8aを下向きに載置し、プラスチック反射鏡8
の後面にガラス板10を重ねて置きした状態で放置す
る。その状態で接着剤が硬化する間にプラスチック反射
鏡8は、ガラス板10の自重で基準平面板15の基準面
(前記非割断面)15a及びガラス板10の接着面に倣
い、反りが矯正されて、ガラス板10に一体化され固定
される。700Poiseの低粘度のシリコーン系接着
材は、低粘度であり流動性を有しているので、ガラス板
10の接着用平面とプラスチック反射鏡8の後面とは密
着接合され、それらが傾いて接合されるということがな
い。なお、本実施例によると、プラスチック反射鏡8の
有する100μm以上の長手方向の反りが、前記ガラス
板10と一体化されることにより、約20μmとなっ
た。また、本発明品のプラスチック光走査用反射鏡Mを
光走査装置のケーシングへ板バネ14により固定し、光
走査装置の性能をみるため、感光体11上にレーザー光
を走査して走査線を測定したところ、所望の長さの走査
線が得られた。
【0020】(実施例2)次に、図5,6により本発明
の光走査用反射鏡Mの実施例2を説明する。図5Aは、
光走査用反射鏡Mの構造を示す斜視図、図5Bはその側
面図、図5Cはその平面図である。この実施例2の光走
査用反射鏡Mは、前面に鏡面が形成されたプラスチック
反射鏡8の形状が前記実施例1と相違している。なお、
この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素
に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。前記プラスチック反射鏡8の前面に
は凹状の鏡面8aが形成された突出部分が形成されてお
り、この凹状鏡面8aの短手方向両端に、長手方向に沿
って線状の側縁が形成されている。この実施例2では前
記側縁によって平面出し用被支持部8b,8bが形成され
ている。この光走査用反射鏡Mのケーシング13への装
着方法は、図6に示されているが、前記図3に示す実施
例1と略同様である。
【0021】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱すること
なく、種々の小設計変更を行うことが可能である。例え
ば、プラスチック反射鏡8の鏡面(反射面)の形状は、
使用する用途に応じて種々の形状のものとすることがで
きる。例えば、平面、円筒面、球面、所定の曲面(非球
面、非円筒面)等の種々の形状を採用することが可能で
ある。また、平面出し用被支持部8bは長手方向に切れ
目なく連続して形成せず、切れ目を設けることができ
る。前記実施例では、プラスチック反射鏡8とガラス板
10とを接着するときにそれらの間にかける圧力は、ガ
ラス板10の自重としたが、所定の押圧力を発生させる
ための挟持部材を用いたり、また、重りを用いたりする
ことが可能である。また、プラスチック反射鏡8の形状
(外形)は、実施例1,2で示した形状以外の適当な形
状とすることが可能である。
【0022】
【発明の効果】前述の構成を備えた本発明の光走査用反
射鏡は、次の(E01)に記載の効果を奏する。 (E01) プラスチック反射鏡は厚さが薄いことからガ
ラス板の高精度の平面形状に倣わせることが容易であ
る。この薄肉プラスチック反射鏡をガラス板と一体化す
ることにより、プラスチック反射鏡の反りが大幅に減少
するので、プラスチック成形の工程でプラスチック反射
鏡に発生する長手方向の反り量を小さくする必要もなく
なる。ガラス板の剛性により、光走査装置ケーシングや
支持基板等への取付け時に、反りが生じない。以上か
ら、光走査装置を構成する高精度の反射鏡を、安価で大
量に供給できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の光走査用反射鏡が用いられる
走査光学装置の配置構成を示す構成概念図である。
【図2】 図2は本発明の光走査用反射鏡の実施例1を
示し、図2Aは斜視図、図2Bは側面図、図2Cは平面
図である。
【図3】 図3は同実施例1の光走査用反射鏡を光走査
装置ケーシングに取り付ける方法を示す斜視図である。
【図4】 図4は同実施例1の光走査用反射鏡の製造方
法の説明図である。
【図5】 図5は本発明の光走査用反射鏡の実施例2を
示し、図5Aは斜視図、図5Bは側面図、図5Cは平面
図である。
【図6】 図6は同実施例2の光走査用反射鏡を光走査
装置ケーシングに取り付ける方法を示す斜視図である。
【図7】 図7は従来の光走査用反射鏡が用いられる走
査光学装置の配置構成を示す構成概念図である。
【図8】 図8は光走査用反射鏡の反りとレーザー光の
走査線幅との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
M…光走査用反射鏡、8…プラスチック反射鏡、8a…
鏡面、8c…ガラス接着面、8b…平面出し用被支持部、
9…接着剤、10…ガラス板、15…平面出し治具、1
5a…基準平面、

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形により形成され且つ前面に鏡面
    が設けられたプラスチック反射鏡を用いた光走査用反射
    鏡において、下記の要件(Y01)〜(Y04)を備えたこ
    とを特徴とする光走査用反射鏡、 (Y01) 前記プラスチック反射鏡の後面には、平坦な
    ガラス板接着面が設けられたこと、 (Y02) 前記プラスチック反射鏡は、前後方向から見
    た場合に長手方向の寸法が短手方向の寸法に比べて大き
    く、射出成形時に長手方向に反りが発生し易い程度に前
    後の厚さが薄く形成されていること、 (Y03) 前記プラスチック反射鏡の前面の短手方向両
    端部には、長手方向に沿って、平面出し治具の基準平面
    に支持される平面出し用被支持部が設けられたこと、 (Y04) 前記プラスチック反射鏡の後面のガラス板接
    着面には、剛性を有するガラス板が低粘度の接着剤によ
    り接着されたこと。
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