JP3086315U - 液体汲出しポンプ装着用容器キャップ - Google Patents
液体汲出しポンプ装着用容器キャップInfo
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 液体汲出しポンプを安定した状態で支持でき
ることに加え、容器の液体の保管を充分に行えると共
に、液体が付着した液体汲出しポンプの排出管の液切り
を容易に且つ確実に行えるようにする。 【解決手段】 灯油が収容された容器50に取り付けら
れる液体汲出しポンプ装着用容器キャップのキャップ本
体1に、容器50の内部に連通させるべく、筒状の挿通
部10を鉛直方向に立設すると共に、斜め上向きに筒状
の保持部30を立設し、しかも、挿通部10及び保持部
30の内径を、液体を容器50から吸入して外部へ吐出
する手動液体汲出しポンプ60の吸入管63及び吐出管
64の外径と略同一に形成し、さらに、挿通部10に、
手動液体汲出しポンプ60の吸入管63を挿通すると共
に、保持部30に、手動液体汲出しポンプ60の吐出管
64を挿入する。
ることに加え、容器の液体の保管を充分に行えると共
に、液体が付着した液体汲出しポンプの排出管の液切り
を容易に且つ確実に行えるようにする。 【解決手段】 灯油が収容された容器50に取り付けら
れる液体汲出しポンプ装着用容器キャップのキャップ本
体1に、容器50の内部に連通させるべく、筒状の挿通
部10を鉛直方向に立設すると共に、斜め上向きに筒状
の保持部30を立設し、しかも、挿通部10及び保持部
30の内径を、液体を容器50から吸入して外部へ吐出
する手動液体汲出しポンプ60の吸入管63及び吐出管
64の外径と略同一に形成し、さらに、挿通部10に、
手動液体汲出しポンプ60の吸入管63を挿通すると共
に、保持部30に、手動液体汲出しポンプ60の吐出管
64を挿入する。
Description
【0001】
本考案は、例えば、灯油が収容された容器の注入口に着脱可能に取り付けられ る液体汲出しポンプ装着用容器キャップに関する。
【0002】
従来、例えば、ポリエチレン容器に保管された灯油を暖房器具の他の容器(タ ンク)に注入するに際し、サイホン式の手動液体汲出しポンプや電池式の自動液 体汲出しポンプの吸入管を、容器の注入口に挿通すると共に、吐出管を他の容器 の注入口に挿通している。この際、容器の注入口の外径が、液体汲出しポンプの 吸入管の外径よりも大きく、液体汲出しポンプが揺動して不安定になるため、液 体汲出しポンプを手で支持する必要がある。さらに、注入後、液体汲出しポンプ の吐出管の液切りが悪く、液体汲出しポンプの吐出管に付着した灯油が床面に滴 り落ちて、床面を汚してしまう。加えて、容器のキャップを容器の注入口から取 り外して、その都度液体汲出しポンプを容器に取り付ける必要があり、煩雑であ る。
【0003】 これらの問題を解消するものとして、容器の注入口を閉塞するキャップとは別 に、液体汲出しポンプの安定支持、液切り、取付作業の軽減を可能にするホルダ を設けたものが公知になっている。例えば、特開平10−115416号に示す ように、弾性変形可能な合成樹脂発泡体によって成形された平板の一側に、貫通 穴を穿設すると共に、該貫通穴の開口周縁部に筒状の挿通部を突設している。該 挿通部は、その外径が容器の注入口の内径と略同一で、挿通部の内径が液体汲出 しポンプの吸入管の外径と略同一に形成されている。加えて、平板の別側に、液 体汲出しポンプの吐出管の外径よりも若干小さい挿通穴を穿設すると共に、その 最深部が挿通穴に連通するようにV字形状の切欠部を形成している。
【0004】 そして、容器の液体を注入するに際し、液体汲出しポンプの吸入管をホルダの 挿通部に結合し、ホルダの挿通部を容器の注入口に嵌め込むと、液体汲出しポン プの吸入管の外周面がホルダの挿通部の内周面に密接することになり、液体汲出 しポンプの吸入管が支持されると共に、容器の液体の保管が行われる。
【0005】 注入後、液体汲出しポンプの吐出管に付着した液体が、液体汲出しポンプの吐 出管の開口端部から滴り落ちないように、液体汲出しポンプの吐出管の開口端部 を上向きにした状態で、液体汲出しポンプの吐出管を切欠部と挿通穴との連通部 に押し込み、液体汲出しポンプの吐出管を平板の切欠部によって扁平させた状態 で平板の挿通穴に挿入する。その後、平板の挿通穴の内周面が液体汲出しポンプ の吐出管に当接し、液体汲出しポンプの吐出管が平板に支持される。
【0006】
しかしながら、前記ホルダの場合、ホルダに液体汲出しポンプを取り付けた状 態では、ホルダの挿通部が完全に密封されていないため、長期間容器の液体を保 管するには不具合が生じる場合もある。よって、ホルダから液体汲出しポンプを 取り外して容器の液体を長期間保管しようとすると、容器の注入口からホルダを 取り外し、再度、容器の注入口にキャップを取り付ける必要があり、煩雑である という問題がある。
【0007】 また、液体汲出しポンプの吐出管をホルダの挿通穴に挿入する際、液体汲出し ポンプの吐出管の先端開口部を上向きにした状態でホルダの挿通穴に押し込む必 要があるため、液体汲出しポンプの吐出管に力を加えた際、液体汲出しポンプの 吐出管に付着した液体が周囲に飛散する場合がある。
【0008】 さらに、液体汲出しポンプの吐出管をホルダの挿通穴に挿入しても、液体汲出 しポンプの先端開口部が上向きで、しかも露出しているため、液体汲出しポンプ の吐出管に付着した液体が液体汲出しポンプの吐出管の外周面を伝って床面に落 ちるという問題がある。
【0009】 そこで、本考案は上記問題点に鑑み、液体汲出しポンプを安定した状態で支持 できることに加え、容器の液体の保管を充分に行えると共に、液体が付着した液 体汲出しポンプの排出管の液切りを容易に且つ確実に行える液体汲出しポンプ装 着用容器キャップを提供することを目的とする。
【0010】
上記課題を解決するために、本考案の液体汲出しポンプ装着用容器キャップは 、請求項1に示す如く、灯油、水などの液体が収容された容器の注入口に着脱可 能に取り付けられる液体汲出しポンプ装着用容器キャップであって、キャップ本 体に、容器の内部に連通すべく二本の筒状の挿通部及び保持部が立設され、しか も、挿通部及び保持部の内径が、液体を容器から吸入して外部へ吐出する液体汲 出しポンプの吸入管及び吐出管の外径と略同一に形成され、さらに、挿通部には 、液体を容器から吸入して外部へ吐出する液体汲出しポンプの吸入管が挿通され ると共に、保持部には、液体汲出しポンプの吐出管が挿入されてなるものである 。
【0011】 したがって、挿通部に挿通された液体汲出しポンプの吸入管は、容器の液体に 浸漬されて液体の吸入が可能になる一方、液体汲出しポンプの吐出管は、例えば 、注入後保持部に挿入された場合、液体汲出しポンプの吐出管の先端開口部が保 持部によって覆われ、液体汲出しポンプの吐出管に付着した液体が保持部を通っ て容器内部に流入することになり、吐出管の液切りが確実に行えるようになる。 よって、液体汲出しポンプの吐出管から滴り落ちた液体で床面などを汚すことが ない。
【0012】 しかも、挿通部及び保持部の内径が液体汲出しポンプの吸入管及び吐出管の外 径と略同一に形成されているため、挿通部に液体汲出しポンプの吸入管が挿通さ れると共に、保持部に液体汲出しポンプの吐出管が挿入された際、挿通部及び保 持部によって液体汲出しポンプの吸入管及び吐出管が支持されることになり、注 入後の液体汲出しポンプが安定した状態で保持される。
【0013】 さらに、液体汲出しポンプの吸入管が直管で、しかも、挿通部の内径が液体汲 出しポンプの吸入管の外径と略同一で、且つ、挿通部の長さが液体汲出しポンプ の吸入管を支持できる充分な長さを有しておれば、挿通部のみで液体汲出しポン プを安定した状態で保持できる。
【0014】 また、請求項2に示す如く、液体汲出しポンプの吸入管の開口端部を容器の底 部から離間させるように、挿通部の高さを設定するのが好ましい。
【0015】 この場合、液体汲出しポンプの吸入管の開口端部を容器の底部から離間させる ことで、容器の液体を円滑に吸入できるようになる。
【0016】 さらに、請求項3に示す如く、挿通部を鉛直方向に沿って立設すると共に、保 持部を斜め上向きに立設するようにしてもよい。
【0017】 よって、挿通部に液体汲出しポンプの吸入管を真上から挿通するため、吸入管 の挿通が容易になる。一方、保持部を所定角度傾斜させることで、液体が付着し た液体汲出しポンプの吐出管を迅速に且つ容易に保持部に挿入できるようになる 。さらに、液体汲出しポンプの吐出管に付着した液体が保持部の傾斜した内面を 伝って容器内部に戻されるため、液体汲出しポンプの吐出管の液切りもよくなる 。
【0018】 加えて、請求項4に示す如く、挿通部及び保持部の少なくともいずれか一方に 、液体汲出しポンプの吸入管、吐出管の外周面に密着するパッキンを装着するの が望ましい。
【0019】 例えば、挿通部及び保持部にパッキンが装着された場合には、液体汲出しポン プが容器に取り付けられた状態で放置されても、挿通部及び保持部がパッキンに よって封止されることになる。よって、容器に収容されている液体が揮発性のも のでも、液体が蒸発することなく、注入後の液体汲出しポンプを液体汲出しポン プ装着用容器キャップに取り付けた状態で容器の気密性が確保される。さらに、 液体が危険性を有するものであっても、液体が容器から外部に漏洩することもな く、安全性が確保される。また、パッキンによって、液体汲出しポンプの支持が より一層強化される。
【0020】 また、請求項5に示す如く、挿通部及び保持部の両開口端部に、蓋体が着脱可 能に設けるのが好ましい。
【0021】 この場合、液体汲出しポンプを液体汲出しポンプ装着用容器キャップから取り 外し、挿通部及び保持部を蓋体で完全密封すれば、例えば、容器からの液漏れや 液体の蒸発を防止でき、液体の長期間の保管及び管理が充分に行える。さらに、 再度、液体を注入する場合は、液体汲出しポンプ装着用容器キャップから蓋体を 取り外し、液体汲出しポンプ装着用容器キャップに液体汲出しポンプを取り付け ればよく、迅速に対応できる。
【0022】
本考案の一実施形態について説明する。 本考案の液体汲出しポンプ装着用キャップは、灯油、水などの液体が収容され た容器の注入口に着脱可能に取り付けられるキャップ本体に、容器の内部に連通 すべく二本の筒状の挿通部及び保持部が立設され、しかも、挿通部及び保持部の 内径が、液体を容器から吸入して外部へ吐出する液体汲出しポンプの吸入管及び 吐出管の外径と略同一径に形成され、さらに、挿通部に液体汲出しポンプの吸入 管が挿通されると共に、保持部に液体汲出しポンプの排出管が挿入される。
【0023】 そして、液体が収容された容器から他の空容器に注入する場合、挿通部に、液 体汲出しポンプの吸入管を挿通して容器の液体に浸漬する一方、液体汲出しポン プの吐出管を、例えば暖房器具のタンクの注入口に挿通する。なお、挿通部の高 さは、容器の液体を円滑に吸入できるように、液体汲出しポンプの吸入管の開口 端部が容器の底部から離間させるべく挿通部の高さが調整されている。
【0024】 注入後、挿通部に液体汲出しポンプの吸入管を挿通した状態で、液体汲出しポ ンプの吐出管を保持部に挿入し、液体の付着した液体汲出しポンプの吐出管の液 切りを行う。この際、挿通部及び保持部によって、液体汲出しポンプの吸入管及 び吐出管が支持されており、液体汲出しポンプが揺動することなく、液体汲出し ポンプが略直立した状態で保持される。
【0025】
つぎに一実施例について図1(A)〜図5を参照して説明する。 本考案の液体汲出しポンプ装着用容器キャップは、ねじ穴1aが形成されたキ ャップ本体1と、該キャップ本体1の上部に形成された略円板形状の覆部2と、 該覆部2に鉛直方向に立設された大径の円筒状の挿通部10と、覆部2に斜め上 向きに立設された小径の略円筒状の保持部30と、キャップ本体1に内装された 大パッキン4と、挿通部10に内装された小パッキン20と、挿通部10及び保 持部30の両開口端部をそれぞれ閉塞する大蓋体40及び小蓋体45とから構成 されている。なお、キャップ本体1、覆部2、挿通部10、保持部30は合成樹 脂材料によって一体成形されている。
【0026】 キャップ本体1は、キャップ本体1のねじ穴1aが、例えば、灯油からなる液 体が収容された容器50の注入口51の雄ねじ52に螺合し、キャップ本体1が 容器50の注入口51に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0027】 さらに、キャップ本体1の覆部2に環状の嵌合穴3が形成され、該嵌合穴3に 大パッキン4の鍔部4aが嵌合されている。該大パッキン4には、後述する自動 液体汲出しポンプの吸入管が挿通される挿通穴5が穿設され、挿通穴5の内径が 自動液体汲出しポンプの吸入管の外周面に密着すべく伸縮するようになっている 。しかも、挿通穴5の周縁部には等間隔に且つ放射状に切込み(図示せず)が形 成され、各切込みによって、挿通穴5の内径が自動液体汲出しポンプの吸入管の 外周面に密着していても自動液体汲出しポンプの吐出管からの液切りが行われる ように、密着すべく押し拡げられた時に僅かな隙間が形成されるようにしてある 。
【0028】 挿通部10は、その基端開口部がキャップ本体1の内部空間に連通し、挿通部 10の先端開口部の周縁部に環状の係止凸部11が形成されると共に、挿通部1 0の先端開口部の内周面に雌ねじ12が形成されている。さらに、該雌ねじ12 の下方には、挿通部10の内周面よりも大径の環状の嵌合穴13が形成され、該 嵌合穴13と挿通部10の内周面とに段部14が形成されている。
【0029】 加えて、挿通部10の嵌合穴13には、アタッチメント15が着脱可能に嵌め 込み内装されている。アタッチメント15は、挿通部10の嵌合穴13の径と略 同一径の大環状部16と、該大環状部16の下面の開口周縁部に同心円状に形成 された小環状部17と、大環状部16及び小環状部17によって形成された段部 18とを有している。
【0030】 そして、大環状部16の外周面が挿通部10の嵌合穴13に当接すると共に、 アタッチメント15の段部18が挿通部10の段部14に当接して係合し、大パ ッキン4の上方に位置している。さらに、小環状部17の内周面に嵌合穴19が 形成され、該嵌合穴19に小パッキン20の鍔部20aが嵌合されている。該小 パッキン20には、後述する手動液体汲出しポンプの吸入管の挿通される挿通穴 21が穿設され、挿通穴21の内径が手動液体汲出しポンプの吸入管の外周面に 密着すべく伸縮するようになっている。
【0031】 保持部30は、その基端開口部が挿通部10の基端開口部に連通すると共に、 キャップ本体1の内部空間に連通している。しかも、保持部30の先端開口部の 周縁部に環状の係止凸部31が形成されると共に、保持部30の先端開口部の近 傍の内周面に雌ねじ32が形成されている。そして、保持部30の内周面は、後 述する手動及び自動液体汲出しポンプの吐出管が挿入可能に形成されると共に、 手動及び自動液体汲出しポンプの吐出管に付着した液体を容器50に流入しやす くなるように上側から下側にかけて緩やかな傾斜面33が形成されている。さら に、この傾斜面33によって、保持部30の基端開口部が先端開口部よりも細く なっており、手動及び自動液体汲出しポンプの吐出管の挿入により保持部30が 密封されやすくなっている。
【0032】 さらに、挿通部10の雌ねじ12に大径の大蓋体40の雄ねじ41が螺合する と共に、保持部30の雌ねじ32に小径の小蓋体45の雄ねじ46が螺合してい る。そして、両蓋体40,45の雄ねじ41,46の近傍にはOリング42,4 7が装着され、該Oリング42,47が挿通部10の係止凸部11及び保持部3 0の係止凸部31のテーパー口部11a,31aに圧接され、挿通部10の先端 開口部及び保持部30の先端開口部が密封され、容器50の液漏れや蒸発が防止 されている。
【0033】 ここで、上述した液体汲出しポンプ装着用容器キャップが適用されるサイホン 式給油ポンプからなる手動液体汲出しポンプの構成について説明する。該手動液 体汲出しポンプ60は、ベローズからなるポンプ本体61と、該ポンプ本体61 に設けられた圧力調整つまみ62と、ポンプ本体61の内部に設けられた弁(図 示せず)と、接続された吸入管63と、該吸入管63の基端部に連結された吐出 管64とを備えている。
【0034】 ポンプ本体61は、可撓性を有する合成樹脂材料によって成形され、圧力調整 つまみ62を操作し弁を開いてポンプ本体61の側面を左右の両側から押圧すれ ば、容器50の液体をポンプ本体61に吸入できるように構成され、吸入後は、 ポンプ本体61を作動させなくてもサイホン式で自然吸入できるようになってい る。
【0035】 吸入管63は、硬質の合成樹脂材料によって直管形状に成形され、その基端部 の近傍に、挿通部10に載置される突縁部63aが形成されている。さらに、挿 通部10に挿通しやすいように、且つ、容器50の液体を吸入しやすいように、 吸入管63の先端開口部が斜めに切断されている。加えて、吸入管63を挿通部 10に挿通した際、容器50の液体が吸入されるべく、吸入管63の先端開口部 と容器50の底部との間に間隙Hが形成されるように、挿通部10の高さが調整 されている。
【0036】 吐出管64は、基端側が蛇腹状に形成されて屈曲自在になっており、先端側が 直管形状を呈して先端部がテーパー状に形成され、他の容器、例えば、暖房器具 のタンクの注入口に挿通しやすいようになっている。
【0037】 また、自動液体汲出しポンプ70は、複数個の乾電池(図示せず)が収納され たケース71と、該ケース71に設けられた後述する電動液体汲出しポンプのス イッチ72と、ケース71に連設された吸入管73と、該吸入管73の基端部に 膨出されたシャンク74と、吸入管73の先端部に設けられた電動液体汲出しポ ンプ75と、吸入管73に連結された吐出管76とを備えている。
【0038】 そして、自動液体汲出しポンプ70の吸入管73の先端部端面には、複数個の 突起77,…が形成され、各突起77,…によって、容器50の液体を吸い上げ やすいように、電動液体汲出しポンプ75及び容器50の底部の間に間隙Hが形 成されるようになっている。
【0039】 つぎに使用態様について説明する。手動液体汲出しポンプ60を使用する場合 、挿通部10及び保持部30の両先端開口部から大蓋体40及び小蓋体45を取 り外し、図2に示すように、手動液体汲出しポンプ60の吸入管63を挿通部1 0に挿通して容器50の液体に浸漬させる。この際、挿通部10の小パッキン2 0に手動液体汲出しポンプ60の突縁部63aが当接し、容器50の底部と手動 液体汲出しポンプ60の吸入管63の先端開口部との間に間隙Hが形成される。
【0040】 一方、手動液体汲出しポンプ60の吐出管64を他の容器、例えば、暖房器具 のタンクの注入口に挿入し(図示せず)、手動液体汲出しポンプ60の圧力調整 つまみ62を操作し、弁を開いてポンプ本体61が吸気できる状態にし、注入準 備状態にする。
【0041】 つぎに、ポンプ本体61の左右の両側を手の指で押圧して圧縮し、その後、押 圧を解除してポンプ本体61を膨張させ、容器50の液体を手動液体汲出しポン プ60の吸入管63に吸入する。再度、ポンプ本体61を圧縮して手動液体汲出 しポンプ60の吸入管63に吸入された液体を吐出管64に移送して、暖房器具 のタンクへ液体を供給する。そして、暖房器具のタンクが所望の量に達するまで 上記操作を繰り返すか、又は、吸入後はポンプ本体61を作動させなくてもサイ ホン式で液体は自然に吸入され、暖房器具のタンクへ供給される。
【0042】 この際、手動液体汲出しポンプ60の吸入管63の外周面がキャップ本体1の 小パッキン20の挿通穴21の内周面に圧接することになり、手動液体汲出しポ ンプ60の吸入管63が揺動することなく略直立した状態で支持される。このた め、手動液体汲出しポンプ60を手で支持することもなく注入作業が円滑に行わ れる。また、上記小パッキン20の圧接によって、蒸発した液体の成分が容器5 0から外部に漏れることもなく、安全性も確保される。
【0043】 注入後、図4に示すように、手動液体汲出しポンプ60のポンプ本体61の圧 力調整つまみ62を操作して弁を閉じ、手動液体汲出しポンプ60の吸入管63 を挿通部10から上方へ引き上げると共に、手動液体汲出しポンプ60吐出管6 4の先端開口部を保持部30に挿入する。
【0044】 この際、手動液体汲出しポンプ60の吐出管64によって保持部30が密封さ れると共に、手動液体汲出しポンプ60の吐出管64に付着した液体が、保持部 30の傾斜面33を伝って容器50に戻されることになる。よって、手動液体汲 出しポンプ60の吐出管64に付着した液体が容器50の外部に滴り落ちること がなく、床面などを汚すこともない。
【0045】 さらに、図4の状態においては、手動液体汲出しポンプ60の吸入管63が挿 通部10に挿通されると共に、手動液体汲出しポンプ60吐出管64が保持部3 0に挿入されるため、手動液体汲出しポンプ60がより安定した状態で支持され る。
【0046】 加えて、図4の状態で放置したとしても、テーパー状に形成された手動液体汲 出しポンプ60の吐出管64の先端部が、テーパー状に形成された保持部30の 穴面に密接するから、液体が蒸発しその臭いが周囲に広がることもなく、液体が 挿通部10及び保持部30から漏洩することもなく、容器50の液体を保管する のにも最適である。
【0047】 つぎに、自動液体汲出しポンプ70を使用する場合、図3に示すように、アタ ッチメント15を挿通部10から取り外し、自動液体汲出しポンプ70の吸入管 73を挿通部10に挿通して容器50の液体に浸漬させ、電動液体汲出しポンプ 75の吸入管73の突起77,…を容器50の底部に当接させる。この際、各突 起77,…によって、容器50の底部と電動液体汲出しポンプ75の吸入管73 の先端部との間に間隙Hが形成される。
【0048】 一方、自動液体汲出しポンプ70の吐出管76を暖房器具のタンクの注入口に 挿入し(図示せず)、注入準備状態にする。
【0049】 つぎに、自動液体汲出しポンプ70のケース71のスイッチ72をオンにし、 電動液体汲出しポンプ75を駆動すると、容器50の液体が自動液体汲出しポン プ70の吸入管73を介して吐出管76に移送され、暖房器具のタンクへ供給さ れる。そして、暖房器具のタンクが所望の量に達すればスイッチ72をオフにし て電動液体汲出しポンプ75を停止させる。
【0050】 この際、前記と同様に、自動液体汲出しポンプ70のシャンク74がキャップ の大パッキン4によって支持され、注入作業が円滑に行われる。
【0051】 注入後、図5に示すように、自動液体汲出しポンプ70の吸入管73を挿通部 10から上方へ引き上げる一方、自動液体汲出しポンプ70の吐出管76の先端 開口部を保持部30に挿入する。そして、自動液体汲出しポンプ70の吸入管7 3を大パッキン4の挿通穴5に位置させた状態で、自動液体汲出しポンプ70の 吐出管76の液切りを行い、その後、電動液体汲出しポンプ75の外周面を挿通 部10の大パッキン4に圧接させて、挿通部10及び保持部30を密封する。な お、大パッキン4の挿通穴5の周縁部には複数の切込みが形成されているため、 電動液体汲出しポンプ75の大パッキン4への圧接によって、各切込みが押し広 げられ、自動液体汲出しポンプ70の吐出管76に残留した液体が各切込みの開 口部を通って容器50に戻される。但し、各切込みの開口部は、液体が蒸発しな い程度の大きさに開口する。また、電動液体汲出しポンプ75が大パッキン4に 圧接されない場合は、各切込みは開口せず密着した状態にあり、挿通部10の密 封状態が維持され、液体が蒸発することはない。
【0052】 このように、本考案の液体汲出しポンプ装着用容器キャップによれば、液体汲 出しポンプが手動、自動を問わず容易に適応でき、液体汲出しポンプ60,70 の支持、液体汲出しポンプ60,70の吐出管64,76の液切り、容器50の 液体の保管に優れた効果を奏する。
【0053】 図1(A)の場合は、液体汲出しポンプ60,70の使用頻度が少なく、容器 50の液体を長期間未使用の状態で保管する場合に適しており、図4及び図5の 場合は、液体汲出しポンプ60,70の使用頻度が多い場合に適しており、液体 汲出しポンプ60,70を容器50に取り付けた状態でも容器50の液体を保管 できると共に、注入作業の効率化が図れる。
【0054】 なお、前記実施例の場合、ねじ穴1aが形成されたキャップ本体1としたが、 凹凸嵌合によるキャップ本体1であってもよく、要するに、キャップ本体1にお ける容器50の注入口51への取付構造に関係なく、二本の筒状の挿通部10及 び保持部30が立設されているキャップ本体1であればよい。
【0055】 また、挿通部10に内装されたパッキン4,20の形状も図示に限定されるも のではなく、液体汲出しポンプ60.70の吸入管63,73及び吐出管64, 76の外周面に圧接する形状であればよい。
【0056】 さらに、前記実施例の場合、挿通部10のみにパッキン4,20を内装するよ うにしたが、保持部30にも内装し、挿通部10及び保持部30の気密性を向上 させると共に、液体汲出しポンプ60,70の支持を強化するようにしてもよい 。
【0057】 加えて、前記実施例の場合、保持部30を斜め上向きに立設したが、挿通部1 0に対して平行に立設するようにしてもよい。但し、保持部30は、所定角度傾 斜させた方が液体汲出しポンプ60,70の吐出管64,76を挿入しやすい。 さらに、挿通部10の基端開口部に保持部30の基端開口部を連通するようにし たが、保持部30の基端開口部をキャップ本体1の内部空間に直接連通するよう にしてもよい。
【0058】 また、前記実施例の場合、挿通部10及び保持部30の両先端開口部に蓋体4 0,45を螺合して、挿通部10及び保持部30の両先端開口部を閉塞するよう にしたが、図1(B)に示すように、挿通部10をゴム製の大蓋体80によって 着脱可能に閉塞すると共に、保持部30をゴム製の小蓋体81によって着脱可能 に閉塞するようにしてもよい。この場合、蓋体80,81の伸縮によって着脱す るため、ねじ込み式の蓋体40,45に比して迅速に開閉できる利点があり、液 体汲出しポンプ60,70を装着しない状態で一時的に保管するのに便利である 。
【0059】 さらに、保持部30が斜め上向きに立設されているため、挿通部10を大蓋体 40,80で閉塞し、保持部30の小蓋体45,81を取り外して、保持部30 を開口させ、容器50を傾けて保持部30から直接他の容器へ注入するようにし てもよい。但し、保持部30の傾斜角度は、挿通部10の軸線に対して30度〜 80度の範囲が好ましい。
【0060】 加えて、本考案の液体汲出しポンプ装着用容器キャップにおける、キャップ本 体1、挿通部10、保持部30、アタッチメント15、大パッキン4,小パッキ ン20、大蓋体40,小蓋体45の構造は、図示に限定されるものではなく、適 宜設計変更可能である。要するに、液体汲出しポンプ60,70の取付け時の支 持、液体汲出しポンプ60,70の取付け時及び取外し時の液漏れや蒸発が防止 できる構造であればよい。
【0061】
以上説明したように、本考案の液体汲出しポンプ装着用容器キャップは、キャ ップ本体に、灯油、水などの液体が収容された容器の内部に連通するように二本 の筒状の挿通部及び保持部を立設し、挿通部及び保持部の内径を、液体を容器か ら吸入して外部へ吐出する液体汲出しポンプの吸入管及び吐出管の外径と略同一 に形成し、挿通部に、液体を容器から吸入して外部へ吐出する液体汲出しポンプ の吸入管を挿通し、保持部に、注入後の液体汲出しポンプの吐出管を保持部に挿 入するようにしたため、液体汲出しポンプを支持できると共に、液体汲出しポン プの吐出管の液切りを行うことができる。
【0062】 また、可燃性の液体の液漏れ、揮発性の液体の蒸発による損失、液体の臭いの漏 洩を防止でき、周囲環境への悪化を阻止できる効果がある。
【0063】 さらに、挿通部及び保持部は、液体汲出しポンプの吸入管及び吐出管を支持す ることができ、注入後の液体汲出しポンプを安定した状態で保持するのに有効で ある。
【0064】 また、液体汲出しポンプの吸入管の開口端部が容器の底部から離間するように 、挿通部の高さを設定するようにしたため、液体汲出しポンプの吸入管と容器の 底部との間隙から容器の液体を円滑に吸入することができる。
【0065】 さらに、挿通部を鉛直方向に沿って立設するようにしたため、挿通部に液体汲 出しポンプの吸入管を真上から容易に挿通できる一方、保持部を斜め上向きに立 設するようにしたため、保持部に液体の付着した液体汲出しポンプの吐出管を容 易に挿入できる効果がある。
【0066】 加えて、挿通部及び保持部の少なくともいずれか一方に、液体汲出しポンプの 吸入管、吐出管の外周面に密着するパッキンを装着するようにしたため、液体汲 出しポンプが取り付けられた状態では、パッキンによって挿通部及び保持部の少 なくともいずれか一方を密封することができ、容器の気密性及び安全性を有効に 確保できる。
【0067】 また、挿通部及び保持部の両開口端部に、該両開口端部を閉塞する蓋体を着脱 可能に設けるようにしたため、液体汲出しポンプ装着用容器キャップを容器に取 り付けた状態でも、容器の液体を長期間保管できる効果がある。
【図1】(A)は本考案の液体汲出しポンプ装着用容器
キャップの一実施例を示した断面図、(B)は他の実施
例を示した断面図である。
キャップの一実施例を示した断面図、(B)は他の実施
例を示した断面図である。
【図2】手動液体汲出しポンプを装着した状態の断面図
である。
である。
【図3】自動液体汲出しポンプを装着した状態の断面図
である。
である。
【図4】手動液体汲出しポンプの使用後の液切りする状
態の断面図である。
態の断面図である。
【図5】自動液体汲出しポンプの使用後の液切りする状
態の断面図である。
態の断面図である。
1 キャップ本体 1a ねじ穴 2 覆部 3,13,19 嵌合穴 4 大パッキン 4a,20a 鍔部 5,21 挿通穴 10 挿通部 11,31 係止凸部 11a,31a テーパー口部 12,32 雌ねじ 14,18 段部 15 アタッチメント 16 大環状部 17 小環状部 20 小パッキン 30 保持部 33 傾斜面 40,80 大蓋体 41,46,52 雄ねじ 42,47 Oリング 45,81 小蓋体 46 雄ねじ 50 容器 51 注入口 60 手動液体汲出しポンプ 61 ポンプ本体 62 圧力調整つまみ 63,73 吸入管 63a 突縁部 64,76 吐出管 70 自動液体汲出しポンプ 71 ケース 72 スイッチ 74 シャンク 75 電動液体汲出しポンプ 77 突起 H 間隙
Claims (5)
- 【請求項1】 灯油、水などの液体が収容された容器の
注入口に着脱可能に取り付けられる液体汲出しポンプ装
着用容器キャップであって、キャップ本体に、容器の内
部に連通すべく二本の筒状の挿通部及び保持部が立設さ
れ、しかも、挿通部及び保持部の内径が、液体を容器か
ら吸入して外部へ吐出する液体汲出しポンプの吸入管及
び吐出管の外径と略同一に形成され、さらに、挿通部に
は、液体汲出しポンプの吸入管が挿通されると共に、保
持部には、液体汲出しポンプの吐出管が挿入されてなる
ことを特徴とする液体汲出しポンプ装着用容器キャッ
プ。 - 【請求項2】 液体汲出しポンプの吸入管の開口端部が
容器の底部から離間すべく挿通部の高さが設定されてな
ることを特徴とする請求項1に記載の液体汲出しポンプ
装着用容器キャップ。 - 【請求項3】 挿通部が鉛直方向に沿って立設されると
共に、保持部が斜め上向きに立設されてなることを特徴
とする請求項1又は2に記載の液体汲出しポンプ装着用
容器キャップ。 - 【請求項4】 挿通部及び保持部の少なくともいずれか
一方には、液体汲出しポンプの吸入管、吐出管の外周面
に密着するパッキンが装着されてなることを特徴とする
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の液体汲出しポン
プ装着用容器キャップ。 - 【請求項5】 挿通部及び保持部の両開口端部には、該
両開口端部をそれぞれ閉塞する蓋体が着脱可能に設けら
れてなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1
項に記載の液体汲出しポンプ装着用容器キャップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007734U JP3086315U (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 液体汲出しポンプ装着用容器キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001007734U JP3086315U (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 液体汲出しポンプ装着用容器キャップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3086315U true JP3086315U (ja) | 2002-06-14 |
Family
ID=43237724
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001007734U Expired - Lifetime JP3086315U (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 液体汲出しポンプ装着用容器キャップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3086315U (ja) |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001007734U patent/JP3086315U/ja not_active Expired - Lifetime
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