JP2000166804A - ウェットティシュ供給器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 適度に湿潤したウェットティシュを常時安価
に供給できるウェットティシュ供給器を提供することで
ある。 【解決手段】 底板１と上蓋２より成るケースに、手押
しポンプ３付きの水タンク４とティシュペーパ５とを収
納し、取り出し口９から取り出したティシュペーパ５を
手押し部材１０の上端に押し当てて手押しポンプ３を押
し下げ、手押し部材１０上端の凹面１７に設けられた吐
出口１８から吐出する水でティシュペーパ５を濡らし、
ウェットティシュを常時安価に供給できるようにしたの
である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、ティシュペーパ
を湿潤させてウェットティシュとして供給するウェット
ティシュ供給器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、ウェットティシュは、湿気を密封できる筒状容器や
袋状容器に収納して供給されている。ウェットティシュ
は通常の乾いたティシュペーパよりも汚れを落としやす
い利点があり、近年その使用量が増加している。

【０００３】しかしながら、上述した従来のウェットテ
ィシュは、予めティシュペーパを湿潤させて密封保存す
る必要があるため、通常のティシュペーパよりも高価と
なる問題がある。また、容器開封後は湿気が逃げるた
め、開封後の長期保存ができない問題もある。

【０００４】そこで、この発明の課題は、適度に湿潤し
たウェットティシュを常時安価に供給できるウェットテ
ィシュ供給器を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明のウェットティシュ供給器は、ティシュ
ペーパ取り出し口を有するケースに、手押しポンプ付き
の水タンクをティシュペーパ束とともに収納し、前記ケ
ースの上面に設けた孔を通して、前記手押しポンプの吐
出口を有する手押し部材を外部に突出させた構成を採用
したのである。

【０００６】すなわち、ケースの中にティシュペーパ束
と手押しポンプ付きの水タンクを一緒に収納し、ウェッ
トティシュ使用時にティシュペーパをこのケースから取
り出し、ポンプから吐出される水で濡らすことにより、
適度に湿潤したウェットティシュを常時安価に供給する
ことができる。

【０００７】前記手押しポンプの手押し部材を上端に凹
面を有する筒状部材で形成し、前記吐出口をこの凹面の
底部に設けることにより、吐出される水を凹面の底部に
溜め、周囲を濡らすことなくウェットティシュを供給す
ることができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、この発明の
実施形態を説明する。このウェットティシュ供給器は、
図１に示すように、プラスチック製の底板１と上蓋２よ
り成るケースの中に手押しポンプ３付きの水タンク４
と、市販の箱入りまたは袋入りティシュペーパ５が収納
されるようになっている。

【０００９】前記底板１には、上蓋２の側壁が嵌まり込
む外周リブ６と、前記水タンク４とティシュペーパ５の
収納部を仕切る仕切りリブ７が設けられ、ティシュペー
パ５収納部には窓８が開けられている。また、上蓋２の
上面には、ティシュペーパ取り出し口９と、前記手押し
ポンプ３の手押し部材１０が通される孔１１が設けられ
ており、手押し部材１０の上端にはキャップ１２が取り
付けられるようになっている。

【００１０】前記手押しポンプ３は、図２に示すよう
に、水タンク４内の水に挿入されたシリンダ１３に、中
心に水導入孔１４を有するピストン１５がコイルばね１
６で上方に付勢されて組み込まれ、このピストン１５
に、上端に凹面１７を有する円筒状の手押し部材１０が
取り付けられている。この凹面１７の底部には、水導入
孔１４に連通する水吐出口１８が設けられている。

【００１１】前記コイルばね１６は、シリンダ１３の内
周面に嵌め込み固定された座体１９に支持されている。
座体１９には、シリンダ１３の下部に連通する孔２０が
設けられ、その上面側にはコイルばね１６の倒れ込みを
防止する筒状部２１も設けられている。座体１９は、後
述するボール２２を付勢するコイルばね２３の座も兼用
している。

【００１２】前記シリンダ１３の上端部には、フランジ
２４と上向きのリング状突起２５が形成され、ねじ蓋２
６でフランジ２４が水タンク４の口にパッキン２７を介
して押圧固定されている。リング状突起２５には、ピス
トン１５とシリンダ１３間のシールを兼ねた筒状のスト
ッパ２８が差し込まれ、このストッパ２８の先端で、前
記コイルばね１６で上方に付勢されたピストン１５が止
められている。

【００１３】前記ストッパ２８の下部外周面とシリンダ
１３内周面の間には空間が設けられ、この空間が設けら
れたシリンダ１３の部位に空気孔２９が設けられてい
る。ピストン１５が上昇すると、この空気孔２９から空
気が水タンク４内に送り込まれ、水タンク４内の水面が
加圧されて、水がシリンダ１３内に押し上げられる。

【００１４】前記シリンダ１３の下端には、水タンク４
の底近くまで伸びる吸い上げ管３０が取り付けられ、こ
の吸い上げ管３０の取り付け部に弁座３１が設けられ、
弁座３１にコイルばね２３で付勢された弁体としてのボ
ール２２が押圧されている。

【００１５】上述した手押しポンプ３は、前記手押し部
材１０を上下させることにより、前記空気孔２９から空
気が水タンク４内に送り込まれ、シリンダ１３とピスト
ン１５の水導入孔１４に充満する水が、前記凹面１７底
部の吐出口１８から吐出されて凹面１７の内側に溜ま
る。したがって、前記取り出し口９から取り出したティ
シュペーパを手押し部材１０の上端に押し当てて、手押
しポンプ３を押し下げるのみで容易にウェットティシュ
を得ることができる。

【００１６】このウェットティシュ供給器の使用方法の
例として、前記水タンク４に消毒液や香料等を滴下もし
くは浸漬することにより、消毒用のウェットティシュや
芳香付きのウェットティシュも供給することができる。
また、ケースから取り出したティシュペーパ５を、その
まま通常の乾いたティシュペーパとして使用することも
でき、ウェットティシュで汚れを落とした部位の乾拭き
用に使用することもできる。

【００１７】上述した実施形態では、ティシュペーパと
水タンクを収納するケースを直方体形状とし、底板と上
蓋に分割したが、ティシュペーパと水タンクを一体で持
ち運べるものであればよく、趣向に応じて任意の形状と
することができ、分割の有無および分割部位も任意に選
択できる。また、手押しポンプの手押し部材も、円筒状
の他に多角筒状や楕円筒状等、任意の形状とすることが
できる。

【００１８】

【発明の効果】以上のように、この発明のウェットティ
シュ供給器は、ケースの中にティシュペーパ束と手押し
ポンプ付きの水タンクを一緒に収納し、ウェットティシ
ュ使用時にティシュペーパをこのケースから取り出し、
ポンプから吐出される水で濡らすようにしたので、適度
に湿潤したウェットティシュを常時安価に供給すること
ができる。また、手押しポンプの手押し部材を上端に凹
面を有する筒状部材で形成し、水吐出口をこの凹面の底
部に設けたので、周囲を濡らすことなくウェットティシ
ュを供給することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施形態のウェットティシュ供給器を示す分解
斜視図

【図２】図１の手押しポンプを示す拡大縦断面図

【符号の説明】

１ 底板 ２ 上蓋 ３ 手押しポンプ ４ 水タンク ５ ティシュペーパ ６、７ リブ ８ 窓 ９ 取り出し口 １０ 手押し部材 １１ 孔 １２ キャップ １３ シリンダ １４ 水導入孔 １５ ピストン １６ コイルばね １７ 凹面 １８ 吐出口 １９ 座体 ２０ 孔 ２１ 筒状部 ２２ ボール ２３ コイルばね ２４ フランジ ２５ 突起 ２６ ねじ蓋 ２７ パッキン ２８ ストッパ ２９ 空気孔 ３０ 吸い上げ管 ３１ 弁座

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ティシュペーパ取り出し口を有するケー
   スに、手押しポンプ付きの水タンクがティシュペーパ束
   とともに収納され、前記ケースの上面に設けられた孔を
   通して、前記手押しポンプの吐出口を有する手押し部材
   が外部に突出したウェットティシュ供給器。
2. 【請求項２】 前記手押しポンプの手押し部材が上端に
   凹面を有する筒状部材で形成され、前記吐出口がこの凹
   面の底部に設けられた請求項１に記載のウェットティシ
   ュ供給器。