JP6529741B2 - 医療用吸引器 - Google Patents

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Description

本発明は、患者の体液や分泌物を吸引するための医療用吸引器に関し、特に在宅医療に利用し得るようにした医療用吸引器に関するものである。
病院や診療所等の医療機関では、手術室や病室に各種の医療用吸引器が設置されている。例えば手術室に設けた医療用吸引器は、手術の際に生じた血液を含む体液や患部を洗浄する際に用いた生理食塩水等を吸引して凝固処理し得るように構成されている。また、病室に設けた医療用吸引器は、たんを含む患者の分泌物を吸引して凝固処理し得るように構成されている。
医療機関で利用される医療用吸引器は、蓋体を被蓋することによって気密状態に保持され、吸引した体液や分泌物等を収容するボトルと、このボトルを着脱可能に取り付けて保持するボトル保持体と、を有して構成されるのが一般的である。そして、ボトルの内部に吸引圧力を作用させると共に、蓋体に取り付けたペーシェントホースを患部に適用することで、体液や分泌物を吸引してボトルに収容し得るように構成されている。このような医療用吸引器では、ボトルの内部に収容袋を設けておき、ペーシェントホースを介して吸引された体液や分泌物を収容袋に収容して凝固処理し、凝固した収容袋ごと廃棄処分し得るように構成されているのが一般的である。
また、医療機関では手術室や病室毎に吸引圧力が作用する吸引用の配管が設置されており、この吸引用の配管と医療用吸引器とを接続ホースで接続することで、ボトルの内部及び該ボトルを介してペーシェントホースに吸引圧力を作用させることができる。ボトルを介してペーシェントホースと吸引用の配管を接続する場合、接続部位に於ける気密の保持が重要となる。
このため、ボトル保持体を吸引圧力の中継部材とし、該ボトル保持体と吸引用の配管とをホースで接続すると共に、ボトル保持体とボトルとを接続ホースで接続している。この接続ホースの両端には夫々ホース差し状のニップルが嵌装されており、このニップルをボトル保持体の中継部とボトルの蓋体に差し込んで接続している。このように接続することで、吸引用の配管とボトルとが接続され、該ボトルを介してペーシェントホースに吸引圧力が作用する。
そして、ボトル或いは収容袋に体液や分泌物が定量収容されたり、例えば手術等の目的の医療が終了してボトル或いは収容袋の交換や洗浄作業を行う際には、接続ホースを蓋体から取り外し、或いは蓋体に取り付けることが行われる。
在宅医療の推進に伴って、家庭で安全且つ容易に使用することができる医療用吸引器の開発が要求されている。即ち、医療機関で使用されている医療用吸引器では、ボトルの交換や洗浄する作業はこの医療用吸引器の取り扱いに習熟した者が行うため問題はない。しかし、在宅医療に利用する場合、習熟度の低い者でも操作を容易に且つ確実に行えることが必要となる。
本発明の目的は、家庭で容易に使用し得るようにした医療用吸引器を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る医療用吸引器は、吸引ポンプを内蔵した本体と、該本体に着脱可能に構成されたフィルター部材と、該フィルター部材を介して本体に着脱可能に構成されたボトル部材と、を有し、前記本体は、側面に配置され前記吸引ポンプと接続された吸引口と、該吸引口に対応させた部位に形成され前記フィルター部材を前記吸引口に着脱する際の移動を案内する案内部とを有して構成され、前記フィルター部材は、フィルターを保持したフィルター保持体と該フィルター保持体を着脱可能に支持する支持体とからなり、フィルター保持体は保持したフィルターの厚さ方向に両側に夫々通気可能な保持体吸引口と保持体排気口を有しており、支持体は上部にフィルター保持体を保持する保持部が形成されると共に、該保持部の下部にフィルター保持体と前記本体の側面に配置された吸引口とを接続する接続部材が配置され、フィルター保持体を保持部に支持したとき該フィルター保持体の保持体排気口が接続部材に嵌装されるように構成され、前記ボトル部材は、吸引した吸引物を収容するボトル体と該ボトル体を被蓋する蓋体とからなり、蓋体は上面の所定位置にペーシェントホースを取り付けるための取付部が形成され、且つ該蓋体の上面又は側面の所定位置に前記フィルター部材を構成するフィルター保持体の保持体吸引口と接続する接続口が形成されて構成され、前記フィルター部材を前記本体に設けた案内部に沿って移動させ、該フィルター部材の接続部材を前記本体の側面に配置した吸引口に接続し、且つ前記ボトル部材の蓋体に形成された接続口を前記フィルター部材の保持体吸引口に接続することを特徴とするものである。
上記医療用吸引器に於いて、前記フィルター部材を構成するフィルター保持体に設けた保持体吸引口と、前記ボトル部材を構成する蓋体に設けた接続口は弾性を有する接続チューブによって接続されており、該接続チューブは、一方の端部が前記保持体吸引口又は接続口に嵌装されており、他方の端部は前記接続口又は保持体吸引口の外径よりも大きい内径を有する案内部として形成され、且つ該案内部と一方の端部の間は前記接続口又は保持体吸引口に嵌装し得るように形成されていることが好ましい。
本発明に係る医療用吸引器(以下単に「吸引器」という)では、家庭で患者のたんを吸引するような場合、操作の習熟度が低い人であっても、安全に且つ容易に使用することができる。吸引器の本体に吸引ポンプが内蔵されているため、小型化することができ且つ容易に搬送することができる。また、商用電源やバッテリー電源を利用することで、一般家庭であっても利用することができる。
本体の側面に吸引口が配置されており、該吸引口に対応した位置にフィルター部材の移動を案内する案内部が設けられているため、フィルター部材を案内部材に沿って移動させることで、吸引口に取り付け或いは取り外すことができる。また、本体の吸引口に取り付けたフィルター部材にボトル部材の蓋体に形成された接続口をフィルター部材の保持体吸引口に接続することで、ボトル部材をフィルター部材を介して本体に取り付けることができる。
フィルター部材のフィルター保持体に設けた保持体吸引口と、ボトル部材の蓋体に設けた接続口を、一方の端部が保持体吸引口又は接続口に嵌装された接続チューブによって接続したのでボトル部材のフィルター部材に対する着脱を容易に行うことができる。
接続チューブは、他方の端部が接続口又は保持体吸引口の外径よりも大きい内径を有する案内部として形成され、且つ該案内部と一方の端部の間は接続口又は保持体吸引口に嵌装し得るように形成されている。このため、ボトル部材をフィルター部材に取り付ける際には、案内部が相手側の外径よりも大きいため、接続チューブを確実に相手側へと誘導することができる。また、接続チューブが弾性を有するため、相手側に嵌装されたとき、この嵌装状態を保持することができる。
本実施例に係る吸引器の組立状態を説明する正面図である。 吸引器の裏面側から見た本体の内部構造を説明する図である。 本体の側面図である。 フィルター部材の構成を説明する展開図である。 ボトル体の構成を説明する図である 吸引器の展開図である。
以下、本発明に係る吸引器の構成について説明する。本発明に係る吸引器は、在宅医療を推進するために家庭で利用することが可能なように小型化をはかると共に、所望の使用場所に容易に移動させて利用し得るようにしたものである。そして、吸引器を操作する際には高い習熟を要することなく、安全に且つ確実に利用し得ることを実現したものである。
本実施例に係る吸引器について図1〜図6を用いて説明する。本実施例に係る吸引器は、吸引ポンプ13を内臓した本体Aと、本体Aに着脱可能に構成されたフィルター部材Bと、フィルター部材Bに着脱可能に構成されると共に該フィルター部材Bを介して吸引圧力が作用し患者の分泌物(以下、体液や分泌物を含めて「吸引物」という)を収容するボトル部材Cと、を有して構成されている。
本体Aは、底板11とカバー12とによって全体が閉鎖された構造を有している。底板11は端部がカバー12から突出して形成されており、該突出部がボトル部材Cを載置する載置部11aとして形成されている。また、底板11のカバー12によって閉鎖された内部空間に吸引ポンプ13が配置されおり、該吸引ポンプ13の吸引側には吸引ホース13aが接続されており、排気側には排気ホース13bが接続されている。
上記吸引ホース13aは、カバー12の上面12bに配置した圧力調整器14を介してカバー12の側面となる側壁12aに配置された吸引口15と接続されており、該吸引口15を介してフィルター部材Bと接続される。また、排気ホース13bは底板11に配置した排気フィルター16に接続されており、吸引ポンプ13によって吸引した空気を排気フィルター16を介して大気中に放出し得るように構成されている。
吸引ポンプ13として如何なる構成とするかは特に限定するものではない。本実施例では、可変速モータによって駆動される吸引ポンプを採用している。そして、吸引ポンプの回転数を適宜設定することによって、吸引流量を設定された回転数に応じた略一定流量としている。
圧力調整器14は吸引口15を介してボトル部材Cに作用する吸引圧力を調整するものであり、カバー12の上面12bに露出した摘み14aを操作することで、最適な吸引圧力に調整することが可能である。特に、吸引ポンプ13による吸引流量が略一定であることから、吸引圧力のみを調整することが可能となる。
カバー12の側壁12aに配置する吸引口15の位置は特に限定するものではないが、フィルター部材Bやボトル部材Cの寸法に対応させて設定することが好ましい。
カバー12の端部であって底板11の載置部11aと対応する側壁12aは、載置すべきボトル部材Cの外径形状に対応した形状に形成されている。本実施例では、ボトル部材Cは円筒型のボトル体を有するため、側壁12aは平面視が円弧状に形成されている。
側壁12aに於ける吸引口15に対応させた部位に、フィルター部材Bを吸引口15に装着し或いは離脱させる際の移動を案内する案内部18が設けられている。この案内部18はカバー12の側壁12aに形成された窪みとして構成されている。即ち、側壁12aに配置された吸引口15を幅方向の中心として振り分けた両側に曲面状の案内面18aが夫々形成されており、これらの案内面18aの間に溝18bが形成されている。また、夫々の案内面18aの溝18bとは反対側の端部は起立壁18cに接続されている。従って、案内部18の幅寸法は、対峙した起立壁18cの間隔によって規定されている。
案内部18を構成する夫々の案内面18a及び溝18b、起立壁18cは、吸引口15の中心軸に対しては平行に形成されている。このため、フィルター部材Bを案内面18aに沿って直線的に移動させることで、該フィルター部材Bを吸引口15に対して接近又は離隔させることが可能なように構成されている。
案内部18を構成する溝18bの上方には支持板17がカバー12の側壁12aと一体的に形成されており、該支持板17には穴17aが形成されている。この支持板17は、底板11の載置部11aにボトル部材Cを載置したとき、該ボトル部材Cを構成する蓋体と接触して支持する機能を有するものである。
カバー12の上面12bには、吸引ポンプ13のONーOFFを制御するためのスイッチ(図示せず)が設けられている。
カバー12の側面12cには、ペーシェントホース20を巻き付けるための巻付部材19が設けられている。この巻付部材19は、カバー12の側面12cから突出して形成された巻付部19aと、該巻付部19aの端部に形成されたフランジ部19bと、を有して構成されている。また、フランジ部19bにはペーシェントホース20を保持するための保持溝19c、19dが形成されている。
巻付部19aの寸法は特に限定するものではなく、予め在宅医療に想定されるペーシェントホース20の長さに対応した寸法を有することが好ましい。そして、適度な剛性を有するペーシェントホース20を巻き付けた後、該ペーシェントホース20の自由端をフランジ部19bに形成された保持溝19c或いは保持溝19dに差し込むことで、安定した巻付状態を保持することが可能である。
巻付部材19のフランジ部19bは、ペーシェントホース20を巻き付けていない状態のとき、吸引器を移動させる際に手で把持する取っ手としての機能も有している。
フィルター部材Bは、フィルター保持体21と、該フィルター保持体21を着脱可能に支持する支持体22とを有して構成されている。フィルター部材Bはボトル部材Cと本体Aに配置した吸引ポンプ13の間に配置され、ボトル部材Cから吸引ポンプ13に向けて流れる空気を清浄化する機能を有する。また、フィルター部材Bは、ボトル部材Cに於いて過剰となった吸引物が流れ込んだとき、この吸引物が吸引ポンプ13側に流れることを阻止する機能をも有する。
フィルター保持体21は、長方形に形成されたシート状のフィルター23と、該フィルター23を厚さ方向に挟む上部体21a及び下部体21bと、を有して構成されている。フィルター保持体21は、本体Aの構造やボトル部材Cの形状に応じてフィルター23の機能を最も効率良く発揮し得るような形状を有している。また、フィルター23が長方形に形成されているため、上部体21aと下部体21bが互いに対向する底面は該フィルター23を挟持するのに適した形状となる長方形に形成されている。
上部体21a及び下部体21bは、互いに対向する面を底面とする四角錐状に形成されており、夫々の四角錐の先端部分がホース差し状の保持体吸引口21a1、保持体排気口21b1として形成されている。そして、上部体21a、下部体21bの底面を対向させてフィルター23を挟持し、この状態でシールすることで、長方形状の挟持部21cが形成されると共にフィルター保持体21が形成される。従って、フィルター保持体21は、保持体吸引口21a1から保持体排気口21b1はフィルターを介して通気可能に形成されている。
支持体22はフィルター保持体21を着脱可能に支持するものであり、該フィルター保持体21の下部体21b受け入れて保持する保持部24が形成されており、該保持部24の下部に接続部材25が配置されている。支持体22の下面には、本体Aに設けた案内部18の案内面18aと接触して案内される二つの被案内面22aと、これらの被案内面22aの間に形成され溝18bに遊嵌する突起部22bと、が形成されている。また、支持体22の両側面22cどうしの間隔は、案内部18の起立壁18cどうしの間隔よりも僅かに小さく形成されている。
支持体22の保持部24の下部には図示しない穴が形成されており、該穴に接続部材25が嵌合して保持される。接続部材25は柔軟性と弾力性を有する例えばシリコンゴムによって接続口25a、25bを有するエルボ状に形成されている。また、接続部材25の外周部の所定位置には一対の挟持フランジ25cが形成されている。そして、接続口25aを保持部24の内部に挿入するように保持部24の穴に差し込んで、該穴を挟持フランジ25cによって挟持することで、接続部材25を支持体22に取り付けることが可能である。
接続部材25を支持体22に取り付けたとき、接続口25aは保持部24の内部に配置されて該保持部24の開放部に向けて開口し、接続口25bは支持体22の下部に突出して接続口25aに対して直角に、且つ支持体22の被案内面22aと平行な方向に開口する。そして、接続口25aには保持部24に保持したフィルター保持体21の保持体排気口21b1が差し込まれて接続する。また、接続口25bは、フィルター部材Bを本体Aに装着したとき、該本体Aを構成するカバー12の側壁12aに配置された吸引口15に差し込まれて接続する。
接続口25a、25bは、保持体排気口21b1の差し込みや、吸引口15の差し込みを容易に行えるように、各接続口25a、25bの開口部分の内径が保持体排気口21b1、吸引口15の外径よりも大きく形成されている。また、各接続口25a、25bの開口部分に連続した部分は、差し込まれた保持体排気口21b1、吸引口15の差し込み状態を保持し得るように、保持体排気口21b1、吸引口15の外径と略等しい内径を有している。
上記の如く構成された接続部材25では、該接続部材25が柔軟性と弾力性を有するため、各接続口25a、25bに保持体排気口21b1、吸引口15が差し込まれたとき、これらの差し込み状態を確実に保持することが可能である。
また、フィルター部材Bは、本体Aに設けた案内部18に案内されて接続部材25の接続口25bが吸引口15に差し込まれたとき、支持体22の一部が案内部18からはみ出していることが好ましい。フィルター部材Bがこのような寸法に形成されることで、該フィルター部材Bを本体Aに装着する際の作業、特に本体Aに装着されているフィルター部材Bを離脱させる際の作業を容易に行うことが可能となる。
ボトル部材Cは内部に吸引ポンプ13で発生した吸引圧力が作用しており、患者から吸引した吸引物を収容し得るように構成されている。このため、ボトル部材Cは、吸引物を収容するボトル体31と、該ボトル体31を被蓋して気密を保持して閉鎖する蓋体32と、を有して構成されている。
ボトル体31は円筒状の透明容器として構成されており、内部に収容された吸引物の量や色などを外部から確認し得るように構成されている。特に、ボトル体31の側面には図示しないメモリが形成されており、該メモリによって収容した吸引物の量を確認し得るように構成されている。
在宅医療に用いられる吸引器では、ボトル部材Cに収容した吸引物を凝固処理することはせず、ボトル体31に収容した状態で水洗トイレに廃棄処理することが行われる。これは、吸引物を凝固処理した場合、凝固した吸引物は医療廃棄物となり、特殊な処分が必要となって家庭での処分が不可能になるからである。
このため、ボトル体31はガラスや硬質プラスチック等の充分な剛性を有し且つ透明な容器として構成されており、上端部分には蓋体32を気密を保持して取り付けるための取付部31aが形成されている。この取付部31aは、蓋体32を取り付ける際の操作が容易で、且つ取り付けた蓋体32が簡単に離脱することがないような構造であれば良い。
このような構造としては、ボトル体31の上端部分の外周面と、蓋体32の下端部分の内周面に互いに噛み合うような突起を設けることで良い。この場合、蓋体32をボトル体31に被蓋して回動させることで、突起どうしを噛み合わせることが可能である。また、蓋体32の内面であって、ボトル体31の上端面31bと対向する部位に配置されたパッキン32aが該上端面31bに圧接することで、気密を保持することが可能である。
蓋体32は、上面の所定位置にペーシェントホース20を取り付けるための取付部33が形成され、側面の所定位置にフィルター部材Bを構成するフィルター保持体21の保持体吸引口21a1と接続する接続部34が形成されている。
取付部33は蓋体32を厚さ方向に貫通して構成されており、該蓋体32の上面からはペーシェントホース20を取り付けるためにホース差し状に形成された差込口33aが突設されている。また、蓋体32の下面からはノズル33bが突設されており、該ノズル33bによってボトル部材Cに作用する吸引圧力によってペーシェントホース20を介して患者から吸引し得るように構成されている。
接続部34は蓋体32の下面側から側面に貫通して構成されており、該蓋体32の側面には内部に通気孔が形成された突起32bが形成されており、該突起32bにL字状に形成された接続プラグ34aが着脱可能に装着されている。この接続プラグ34aは蓋体32に設けた接続口となるものであり、該接続プラグ34には、フィルター部材Bのフィルター保持体21に形成された保持体吸引口21a1が差し込まれる接続チューブ35が取り付けられている。
また、蓋体32の下面からは接続部34を構成する有底筒体34bが突設されている。この有底筒体34bの側面には複数の開口34cが形成されており、内部にフロート34dが有底筒体34bの軸方向に沿って移動可能に収容されている。
フロート34dは、ボトル体31に収容された吸引物の収容量の増加に伴って液面が上昇して有底筒体34bまで到達した後、更なる液面の上昇に伴って上昇する。そして、フロート34dが有底筒体34bの最上部に到達したとき、接続部34を遮断して吸引物がフィルター部材Bに流れることを阻止し得るように構成されている。
上記接続プラグ34aに取り付けた接続チューブ35は、柔軟性と弾力性を有する例えばシリコンゴムによって成形されている。そして、接続チューブ35の一方の端部(図6に於ける上方の端部)は、蓋体32の接続口となる接続プラグ34aに嵌装されており、他方の端部35bがフィルター部材Bの保持体吸引口21a1を差し込んで接続し得るように構成されている。
接続チューブ35の端部35bは、フィルター部材Bの保持体吸引口21a1が容易に差し込まれるように、開口部分の内径が保持体吸引口21a1の外径よりも大きい案内部35b1として形成されている。そして、案内部35b1に連続した部分は嵌装部35b2として形成されており、内径が保持体吸引口21a1の外径と略等しく、差し込まれた保持体吸引口21a1を確実に保持し得るように構成されている。
上記の如く構成された本体A、フィルター部材B、ボトル部材Cによって吸引器を構成し、或いは吸引器から離脱させる手順について簡単に説明する。
フィルター部材Bの支持体22に接続部材25を取り付け、フィルター保持体21の下部体21bを支持体22の保持部24を装着しつつ、下部体21の保持体排気口21b1を接続部材25の接続口25aに差し込むことで、フィルター部材Bを構成する。この作業は簡単な操作であり、高い習熟度を要することがない。
次いで、フィルター部材Bの支持体22の下面に形成した被案内面22aを本体Aに構成した案内部18の案内面18aに載置し、フィルター部材Bを押し込んで案内面18aに沿って移動させる。この移動に伴って、接続部材25の接続口25bがカバー12の側壁12aに配置された吸引口15に接近し、且つ接続口25bに吸引口15が差し込まれ、フィルター部材Bは吸引ポンプ13と接続されることとなる。この作業は、フィルター部材Bを案内部18に沿って押し込むという操作であり、高い習熟度を要することがない。また、フィルター部材Bを本体Aから離脱させる際には、フィルター部材Bの案内部18からはみ出している部分を把持して引き出すことで良い。従って、この作業は極めて容易であり、高い習熟度を要することがない。
上記の如くしてフィルター部材Bを本体Aに装着したとき、該フィルター部材Bの保持体吸引口21a1は案内部18に沿ってカバー12の側壁12aの内部側であって、支持板17の下方に位置する。
次いで、ボトル体31に蓋体32を被蓋してボトル部材Cを構成し、蓋体32から突出して配置されている接続チューブ35の端部35bを本体Aに設けた支持板17の上方に位置されて下降させる。この過程で、接続チューブ35の端部35bがフィルター部材Bの保持体吸引口21a1に接近し、該保持体吸引口21a1は端部35aの案内部35a1に案内されて嵌装部35a2に差し込まれる。これにより、ボトル部材Cはフィルター部材Bを介して吸引ポンプ13と接続される。この作業も単にボトル部材Cを下降させるという操作であり、高い習熟度を要することがない。また、ボトル部材Cをフィルター部材Bから離脱させる際には、ボトル部材Cを把持して上昇させることで良い。従って、この作業は極めて容易であり、高い習熟度を要することがない。
上記の如くして組み立てた吸引器の蓋体32に設けた差込口33aにペーシェントホース20を差し込み、カバー12の上面12bに設けたスイッチを操作して吸引ポンプ13を駆動することで、ボトル部材Cの内部に吸引圧力を作用させることが可能である。また、摘み14aを操作して吸引圧力を所望の圧力に調整することが可能である。
本発明に係る吸引器は、吸引ポンプ13が本体Aに内蔵されているため、在宅医療のみに関わらず簡易な移動可能な吸引器として利用することが可能である。
A 本体
B フィルター部材
C ボトル部材
11 底板
11a 載置部
12 カバー
12a 側壁
12b 上面
12c 側面
13 吸引ポンプ
13a 吸引ホース
13b 排気ホース
14 圧力調整器
14a 摘み
15 吸引口
16 排気フィルター
17 支持板
17a 穴
18 案内部
18a 案内面
18b 溝
18c 起立壁
19 巻付部材
19a 巻付部
19b フランジ部
19c、19d 保持溝
20 ペーシェントホース
21 フィルター保持体
21a 上部体
21a1 保持体吸引口
21b 下部体
21b1 保持体排気口
21c 挟持部
22 支持体
22a 被案内面
22b 突起部
22c 側面
23 フィルター
24 保持部
25 接続部材
25a、25b 接続口
25c 挟持フランジ
31 ボトル体
31a 取付部
31b 上端面
32 蓋体
32a パッキン
32b 突起
33 取付部
33a 差込口
33b ノズル
34 接続部
34a 接続プラグ
34b 有底筒体
34c 開口
34d フロート
35 接続チューブ
35b 端部
35b1 案内部
35b2 嵌装部

Claims (2)

  1. 吸引ポンプを内蔵した本体と、該本体に着脱可能に構成されたフィルター部材と、該フィルター部材を介して本体に着脱可能に構成されたボトル部材と、を有し、
    前記本体は、側面に配置され前記吸引ポンプと接続された吸引口と、該吸引口に対応させた部位に形成され前記フィルター部材を前記吸引口に着脱する際の移動を案内する案内部とを有して構成され、
    前記フィルター部材は、フィルターを保持したフィルター保持体と該フィルター保持体を着脱可能に支持する支持体とからなり、フィルター保持体は保持したフィルターの厚さ方向に両側に夫々通気可能な保持体吸引口と保持体排気口を有しており、支持体は上部にフィルター保持体を保持する保持部が形成されると共に、該保持部の下部にフィルター保持体と前記本体の側面に配置された吸引口とを接続する接続部材が配置され、フィルター保持体を保持部に支持したとき該フィルター保持体の保持体排気口が接続部材に嵌装されるように構成され、
    前記ボトル部材は、吸引した吸引物を収容するボトル体と該ボトル体を被蓋する蓋体とからなり、蓋体は上面の所定位置にペーシェントホースを取り付けるための取付部が形成され、且つ該蓋体の上面又は側面の所定位置に前記フィルター部材を構成するフィルター保持体の保持体吸引口と接続する接続口が形成されて構成され、
    前記フィルター部材を前記本体に設けた案内部に沿って移動させ、該フィルター部材の接続部材を前記本体の側面に配置した吸引口に接続し、且つ前記ボトル部材の蓋体に形成された接続口を前記フィルター部材の保持体吸引口に接続することを特徴とする医療用吸引器。
  2. 前記フィルター部材を構成するフィルター保持体に設けた保持体吸引口と、前記ボトル部材を構成する蓋体に設けた接続口は弾性を有する接続チューブによって接続されており、該接続チューブは、一方の端部が前記保持体吸引口又は接続口に嵌装されており、他方の端部は前記接続口又は保持体吸引口の外径よりも大きい内径を有する案内部として形成され、且つ該案内部と一方の端部の間は前記接続口又は保持体吸引口に嵌装し得るように形成されていることを特徴とする請求項1に記載した医療用吸引器。
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