JP3086196U - 座布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 足にしびれが生じにくく、かつ安定して正座
することができる座布団を提供する。 【解決手段】 本体部１の後方の中央に突出部２が形成
され、突出部２および本体部１内には、発泡スチロール
ビーズがクッション材として充填され、正座した状態
で、体重が突出部で吸収され、大腿部及び足首を圧迫せ
ず足にしびれが生じにくく、かつ、発泡スチロールの流
動性で、体重を均等吸収でき、安定して正座することが
できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、足しびれの発生を抑え、長時間正座できる座布団に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、座布団で長時間正座すると、下肢部および足首が圧迫されしびれが生じ 、長時間正座することができない。

【０００３】 このようなしびれの発生を改善するために、例えば、お寺など、長時間に正座 する必要があるところでは、尻に対応する座布団上に特殊な枕や座布団を折畳ん で置くことで、尻部を持ち上げて、下肢部または足首を圧迫しないように工夫を している。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来、このような特殊な枕、座布団などは、綿などの繊維材料を充填したもの が利用されているため、尻部とフィットせず、尻を安定に保持することが難しい 。 また、固定されてないため、容易に移動し、座り直して位置調整をしなければ ならない問題がある。

【０００５】 本考案は、上記従来の問題点に鑑み、しびれが生じにくく、かつ安定して正座 できる座布団を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案は、座布団の本体部の表面に尻部を載せるための突出部を形 成した。突出部の突出量は足首の太さを目安とし、かつ内部には流動性のあるク ッション材を充填して構成した。

【０００７】 座布団の本体部も、例えば突出部と同じ流動性のあるクッション材を充填する ことで、突出部の安定、突出量の調整を容易にできる。 また、突出部と本体部とは、別構成とすることができ、ファスナなどで着脱可 能に本体部に固定することも可能である。

【０００８】

【作用】

本考案では、座布団の本体部の表面に設けられている突出部は、正座するとき に、尻部が持ち上げられ、下腿部と足首の圧迫を無くすことができる。

【０００９】 突出部の内部に充填されているクッション材は、流動性のあるクッション材の ため、体重のかかったところでは、クッション材が移動し、突出部の表面に尻部 に合わせて形状が形成され、体重を均等に吸収することができる。

【００１０】

【考案の実施の形態】

次に、第１の実施の形態について説明する。 図１は、座布団の外観を示す斜視図で、図２は、図１の座布団におけるＡ−Ａ 断面図である。 座布団は、図１に示すように、四方形状の本体部１の表面に突出部２が形成さ れている。突出部２は、本体部１の少し後方の中央に設定され、横幅ｍは、正座 するときに、膝を折り曲げた両足首間の距離に対応し、高さｈは足首の太さより 少し大きくした寸法である。

【００１１】 突出部２には、図２に示すように、内部に発泡スチロールビーズ１３が充填さ れ、一方本体部１にも、発泡スチロールビーズ１４が充填されている。発泡スチ ロールビーズ１３,１４は、同じ大きさのものを用いても良く、異なる大きさの ものを用いても良い。 突出部２と本体部１は、それぞれの接触部位で、カバー１１とカバー１２を縫 い合わせることによって一体となっている。 突出部２は、発泡スチロールビーズを袋に詰め、本体内部に固定してもよい。

【００１２】 図３は、座布団で正座するときの様子を示す図である。 正座する人５が、尻部を突出部２に載せ、折り曲げた両足を突出部の両側に置 いて正座する。 突出部２の高さＨは、足首の太さより大となっているから、体重の殆どが突出 部で吸収され、下腿部及び足首にかかる力を軽減することによって、しびれの発 生を防止することができる。

【００１３】 また、突出部２と本体部１には、発泡スチロールビーズが充填されているので 、体重のかかった部位では、発泡スチロールビーズが移動し、突出部２と本体部 １の表面に接触する部位と同じ形状が形成され、体重を均等に吸収することがで き、安定して正座することができるとともに、長時間正座しても、疲れが生じな い効果が得られる。

【００１４】 次に、第２の実施の形態について説明する。 第１の実施の形態では、本体部には、突出部と同じ発泡スチロールビーズが用 いられたが、本実施例では、本体部には、従来と同じ繊維で構成された綿を用い た。また、突出部と本体部との固定は、ファスナなどで、取り外すことができる ようになっている。

【００１５】 図４は、第２の実施の形態の座布団の外観を示す斜視図で、図５は、その分解 図である。 座布団は、図４に示すように、本体部１Ａの少し後方の中央に突出部２Ａが配 置されている。 突出部２Ａは、第１の実施の形態と同じように、横幅ｍは、正座するときの両 足首間の距離に対応し、高さｈは、足首の太さに対応している。

【００１６】 本体部１Ａは、図５の（ａ）に示すように、表面に２本のマジックテープ（登 録商標）２１ａが設けられている。 突出部２Ａは、第１の実施の形態と同じように、発泡スチロールビーズを充填 して構成されているが、本体部１Ａと固定するために、図５の（ｂ）に示すよう に、マジックテープ（登録商標）２１ｂが設けられている。

【００１７】 したがって、第１の実施の形態と異なって、突出部２Ａを本体部１Ａに着脱可 能に固定することができる。 これによって、例えば突出部を分離して、収納すれば、嵩張らずに収納するこ とができる。また、突出部を取り外した本体部を、通常の座布団と同じように使 うこともできる。

【００１８】

【考案の効果】

以上説明したように、本発明の座布団によれば、座布団の本体部の表面に形成 される突出部により、下肢部と足首への圧迫が軽減され、足のしびれを防止する ことができる。

【００１９】 また、突出部の内部に充填されているクッション材は、流動性のあるクッショ ンビーズであるので、体重のかかったところでは、クッション材が移動し、体重 を均等に吸収することができ、長時間正座しても、疲れが生じない効果が得られ る。

【図面の簡単な説明】

【図１】座布団の斜視図である。

【図２】座布団の断面図である。

【図３】正座時の様子を示す説明図である。

【図４】他の座布団の斜視図である。

【図５】座布団の分解図である。

【符号の説明】

１,１Ａ 本体部 ２,２Ａ 突出部 ５ 正座する人 １１,１２ カバー １３,１４ 発泡スチロールビーズ ２１ａ,２１ｂ マジックテープ（登録商標）

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 尻部を載せるための突出部が形成されて
   いることを特徴とする座布団。
2. 【請求項２】 本体部に、流動性のあるクッション材が
   充填されていることを特徴とする請求項１に記載の座布
   団。
3. 【請求項３】 突出部が、本体部上面に着脱可能に固定
   されていることを特徴とする請求項１または２に記載の
   座布団。
4. 【請求項４】 突出部が、本体部内に形成されているこ
   とを特徴とする請求項１または２に記載の座布団。