JP3096002U - 椅子用座布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】座布団本体を椅子の座面及び背凭れ面に簡単に
装着でき、また座布団本体の裏面が滑り止め加工したシ
ートによって形成されているため、ずれ落ちることがな
い椅子用座布団を提供することにある。 【解決手段】内部にクッション材を有した長方形の座布
団本体１の長手方向の中間部を挟んで一端側に座部５を
設けるとともに、他端側に背凭れ部６を設けた椅子用座
布団において、前記座布団本体１の座部５及び背凭れ部
６の裏面を滑り止め加工を施したシートによって形成す
るとともに、前記座布団本体１の四隅に椅子に固定する
ための紐１３を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、主として幼稚園児や児童が着座する椅子の座面及び背凭れ面に装 着される椅子用座布団に関する。

【０００２】

【従来の技術】

椅子の座面と背凭れ面が分離して設けられた幼稚園や小学校の椅子は、座面及 び背凭れ面が木製、合成樹脂あるいはこれらに布や合成樹脂シート等の表皮を覆 った構造である。従って、クッション性が悪く、長時間に亘って直接着座してい ると、臀部に痛みを感じたり、冷えたり、蒸れることがあり、不快感を感じるこ とがある。

【０００３】 そこで、座面に椅子用座布団を載せ、座布団のクッション性、保温性、通気性 によって前述のような不快感を和らげるようにしている。また、座布団は座面と 衣服との摩擦を軽減し、衣服の損傷を軽減する効果もある。

【０００４】 しかしながら、椅子用座布団を単に椅子の座面に載せただけでは椅子用座布団 の裏面の素材が布製であるため、座面からずれたり、ずれ落ちるため、椅子用座 布団に紐を設け、座面の裏面側で紐を結んで椅子用座布団がずれたり、ずれ落ち るのを防止しているが、身体の動きによって椅子用座布団がずれて椅子用座布団 と紐との固定部が千切れることもある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、 椅子の座面及び背凭れ面に椅子用座布団を簡単に装着でき、しかもずれ落ちるこ ともなく、椅子用座布団を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 この考案は、前記目的を達成するために、請求項１は、内部にクッション材を 有した長方形の座布団本体の長手方向の中間部を挟んで一端側に座部を設けると ともに、他端側に背凭れ部を設けた椅子用座布団において、前記座布団本体の座 部及び背凭れ部の裏面を滑り止め加工を施したシートによって形成するとともに 、前記座布団本体の四隅に椅子に固定するための紐を設けたことを特徴とする。

【０００７】 請求項２は、請求項１のシートは、合成繊維からなり、表面に滑り止め用の凹 凸を施したことを特徴とする。

【０００８】 前記構成によれば、座布団本体を椅子の座面及び背凭れ面に装着でき、また座 布団本体の裏面が滑り止め加工したシートによって形成されているため、ずれ落 ちることがない。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。

【００１０】 図1は椅子の座面及び背凭れ面に装着した状態の椅子用座布団を示す斜視図、 図２（Ａ）は椅子用座布団の平面図、（Ｂ）は椅子用座布団の裏面図である。

【００１１】 図１及び図２に示すように、座布団本体１は、布製の上面部２と合成繊維シー トからなる下面部３を、その周縁部４を縫製することによって長方形状に形成さ れている。座布団本体１の内部には綿あるいはスポンジ等のクッション材が収納 されている。

【００１２】 座布団本体１の長手方向の中間部を挟んで一端側には座部５が設けられ、他端 側には背凭れ部６が設けられている。座部５と背凭れ部６との連結部７はクッシ ョン材を収納せず、上面部２と下面部３とを縫い合せることにより、扁平状に形 成され、連結部７を支点として折り畳むことにより、座部５と背凭れ部６とが重 なるようになっている。

【００１３】 座布団本体１の下面部３（裏面）は合成繊維シートに細かい凹凸を施すことに より、滑り止め加工が施されており、椅子８の座面９及び背凭れ面１０に対して 面方向に接触抵抗があり、座部５及び背凭れ部６が椅子８の座面９及び背凭れ面 １０とずれ難く形成されている。

【００１４】 また、上面部２と下面部３とは複数箇所を刺子縫いによって縫い付けられ、キ ルティング縫製され、内部のクッション材が偏らないようになっている。さらに 、座布団本体１の四隅には椅子８の脚部１１や背凭れ面１０のフレーム１２に結 び付ける２本の紐１３が設けられ、座布団本体１の椅子８に固定できるようにな っている。

【００１５】 従って、幼児や児童が着座した状態で激しく身体を動かしても、座部５及び背 凭れ部６が椅子８の座面９及び背凭れ面１０に密着状態であり、しかも紐１３に よって椅子８に固定されているため、座部５及び背凭れ部６がずれたり、ずれ落 ちることはない。また、紐１３を解くことにより、座布団本体１を椅子８から取 り外して座布団本体１を洗濯することができる。

【００１６】 なお、前記実施形態においては、椅子用座布団を幼稚園や小学校の椅子に使用 する場合について説明したが、椅子用座布団は、自転車の荷台に取付け、幼児を 着座させた状態で走行できる同乗器（籠）、チャイルドシート、ベビーチェアー にも使用することができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように、この考案によれば、座布団本体の座部及び背凭れ部の裏 面を滑り止め加工を施したシートによって形成するとともに、座布団本体の四隅 に椅子に固定するための紐を設けたことにより、座布団本体を椅子の座面及び背 凭れ面に簡単に装着でき、また座布団本体の裏面が滑り止め加工したシートによ って形成されているため、ずれ落ちることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の第１の実施形態を示し、椅子の座面
及び背凭れ面に装着した状態の椅子用座布団を示す斜視
図。

【図２】同実施形態を示し、（Ａ）は椅子用座布団の平
面図、（Ｂ）は椅子用座布団の裏面図。

【符号の説明】

１…座布団本体、５…座部、６…背凭れ部、１３…紐

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部にクッション材を有した長方形の座
   布団本体の長手方向の中間部を挟んで一端側に座部を設
   けるとともに、他端側に背凭れ部を設けた椅子用座布団
   において、 前記座布団本体の座部及び背凭れ部の裏面を滑り止め加
   工を施したシートによって形成するとともに、前記座布
   団本体の四隅に椅子に固定するための紐を設けたことを
   特徴とする椅子用座布団。
2. 【請求項２】 前記シートは、合成繊維からなり、表面
   に滑り止め用の凹凸を施したことを特徴とする請求項１
   記載の椅子用座布団。