JP3001189U - クッション - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 中間部にウレタンフォーム１の層を形成し、
上部及び下部に綿２の層を形成したクッション材３をカ
バー４で被ったものとしている。そして、ウレタンフォ
ーム１を綿２で包むことにより、前記ウレタンフォーム
１の層及び綿２の層を形成したものとすることできる。
また、前記ウレタンフォーム１及び綿２は、カバー４に
止着したものとするのが好ましい。さらに、前記中間部
に形成されるウレタンフォーム１の層の厚さと、上部及
び下部に形成される各綿２の層の厚さを、それぞれほぼ
同一にするのが好ましい。 【効果】 ウレタンフォーム１と綿２とのダブルクッシ
ョン性により、底つき感がなくなり、またヘタリが生じ
難くなり、さらに綿の片寄りもなくなり、使用感や耐久
性に優れたものとなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、自動車の座席や安楽椅子において尻当てや背もたれ等に使用する クッションの改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のクッションは、クッション材として、ウレタンフォームまたは 綿の何れか一種を使用している。すなわち、平面形状を略四角形とした偏平なウ レタンフォームに単にカバーを被せたり、平面形状を略四角形とした偏平なカバ ーにその形状に沿って綿を詰め込んだりしてクッションを作成していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のクッションにおいては、クッション材としてウレタ ンフォームを使用したものでは、押さえ付けるとすぐに底についてしまう感じ、 いわゆる底つき感があり、クッション材として綿を使用したものでは、クッショ ン性がすぐに失われるという現象、いわゆるヘタリが生じたり、また詰めた綿が 片寄ってしまうので、使用感や耐久性に劣るという問題点を有していた。

【０００４】 そこで、この考案は、上記従来のクッションが有する底つき感やヘタリをなく すると共に、綿の片寄りをなくしたクッションを提供することを課題としてなさ れたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、この考案に係るクッションは、中間部にウレタンフ ォーム１の層を形成し、上部及び下部に綿２の層を形成したクッション材３をカ バー４で被ったものとしている。

【０００６】 そして、ウレタンフォーム１を綿２で包むことにより、前記ウレタンフォーム １の層及び綿２の層を形成したものとすることできる。また、前記ウレタンフォ ーム１及び綿２は、カバー４に止着したものとするのが好ましい。さらに、前記 中間部に形成されるウレタンフォーム１の層の厚さと、上部及び下部に形成され る各綿２の層の厚さを、それぞれほぼ同一にするのが好ましい。

【０００７】

【作用】

この考案に係るクッションは、上記手段を施したため、ウレタンフォーム１と 綿２とのダブルクッション性により、底つき感がなくなると共にヘタリが生じ難 くなる。

【０００８】 そして、この考案に係るクッションは、ウレタンフォーム１を綿２で包むこと により、この綿２の片寄りもなくなる。

【０００９】 また、この考案に係るクッションは、ウレタンフォーム１及び綿２を、カバー ３に部分的に止着したものでは、カバー３内でウレタンフォーム１及び綿２が位 置ずれしないものとなる。

【００１０】 さらに、この考案に係るクッションは、前記ウレタンフォーム１の層の厚さと 各綿２の層の厚さを、それぞれほぼ同一にすると、両者のクッション性がほぼ平 均化されたものとなり、良好なクッション性を得ることができる。

【００１１】

【実施例】

以下、この考案に係るクッションの構成を、実施例として示した図面に基づい て詳細に説明する。

【００１２】 この考案に係るクッションは、図１に示したように、中間部にウレタンフォー ム１の層を形成し、上部及び下部に綿２の層を形成したクッション材３をカバー ４で被ったものとしている。

【００１３】 前記ウレタンフォーム１の層及び綿２の層は、ウレタンフォーム１の上下に綿 ２を被せたり、ウレタンフォーム１を綿２で包み込むことにより形成される。ウ レタンフォーム１を綿２で包み込むには、ウレタンフォーム１に綿２を巻き付け たり、綿２内にウレタンフォーム１を挿入すればよい。

【００１４】 前記ウレタンフォーム１は、通常、平面形状を略四角形とした偏平なものとし ているが、平面形状を円形、楕円形等とすることもでき、その形状については特 に限定されるものではない。

【００１５】 前記カバー４の材料は、絹布、綿布、麻布等の天然繊維、ナイロン、ポリエス テル、アクリル等の人造繊維、天然皮革、合成皮革等の各種のものが使用される 。

【００１６】 そして、前記ウレタンフォーム１及び綿２は、実施例に示したように、カバー ４に止着したものとするのが好ましい。

【００１７】 前記ウレタンフォーム１及び綿２をカバー４に止着するには、実施例に示した ように、クッションの適当な位置に糸や紐などをカバー３の表面から裏面に突き 刺して縫い付けておけばよい。

【００１８】 この考案に係るクッションを以上に述べたようにして構成すると、中間部にウ レタンフォーム１の層が形成され、上部、下部、及び側周部に綿２の層が形成さ れる。この場合、中間部のウレタンフォーム１の層の厚さは、上部、下部、及び 両側部の各綿２の層の厚さの１／２〜２倍程度にすることができるが、各層の厚 さをそれぞれほぼ同一にするのが好ましい。このようにすれば、ウレタンフォー ム１の層と綿２の層のクッション性がほぼ平均化されたものとなり、良好なクッ ション性を得ることができる。

【００１９】 なお、この考案に係るクッションは、側周部では特に使用感の良好さが要求さ れないので、前記側周部には特に綿２の層を形成しなくても実施することができ る。

【００２０】

【考案の効果】

この考案に係るクッションは、以上に述べたように構成されており、ウレタン フォーム１と綿２とのダブルクッション性により、底つき感がなくなり、またヘ タリが生じ難くなり、さらに綿の片寄りもなくなり、使用感や耐久性に優れたも のとなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係るクッションの一実施例を示す部
分断面斜視図である。

【図２】この考案に係るクッションのウレタンフォーム
を綿で包んだ状態を示す部分断面斜視図である。

【符号の説明】

１ ウレタンフォーム ２ 綿 ３ クッション材 ４ カバー

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中間部にウレタンフォーム（１）の層を
   形成し、上部及び下部に綿（２）の層を形成したクッシ
   ョン材（３）をカバー（４）で被ったことを特徴とする
   クッション。
2. 【請求項２】 ウレタンフォーム（１）を綿（２）で包
   むことにより、前記ウレタンフォーム（１）の層及び綿
   （２）の層を形成したことを特徴とする請求項１記載の
   クッション。
3. 【請求項３】 前記ウレタンフォーム（１）及び綿
   （２）をカバー（４）に止着したことを特徴とする請求
   項１記載のクッション。
4. 【請求項４】 前記中間部に形成されるウレタンフォー
   ム（１）の層の厚さと、上部及び下部に形成される各綿
   （２）の層の厚さを、それぞれほぼ同一にしたことを特
   徴とする請求項１記載のクッション。