JP3071346U - 座椅子カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クッション材が位置ずれしないように保持可
能であり、しかも座椅子の見映えを良くする座椅子カバ
ーを提供する。 【解決手段】 座面(6a)の裏側と背もたれ面(6b)の裏側
にクッション材(4b)，(4c)を着脱に保持できるクッショ
ン保持部材(3b)，(3c)が備えられている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、座椅子に取り付けて使用するカバーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来から座椅子の汚れを防止することや、外観意匠（色，模様）を変えること 等を目的として、座椅子の外に布や樹脂シート、皮革等からなるカバーを被せる ことがある。

【０００３】 しかしながら色や模様を変えることはできても形状を変えることはできないの で、座椅子の形状が厚みがなく貧相な場合には豪華な外観にすることができない 。

【０００４】 ところで、座椅子のクッションがあまり良く場合は、図５に示すように座椅子 (1)の座部(1a)に座布団を敷いたり、背もたれ部(1b)と使用者（座る人）の背中 との間に座布団(10)等を挟んで座ることがある。

【０００５】 しかしながら座っている人が座椅子(1)に座った状態で身体をずらしたり、捻 ったりすると座布団(10)は所定位置からずれてしまう。特に背もたれ部(1b)に座 布団(10)を配した場合、座る人が常に背もたれ部(1b)にもたれて背中と背もたれ 部(1b)との間で座布団(10)を挟むようにしないと座布団(10)がすぐに移動してし まう。そのため、座布団の位置を度々元に戻さなければならず面倒である。

【０００６】 更に、座椅子(1)の座部(1a)や背もたれ部(1b)に座布団(10)を載せているのは 、外観的にあまり見映えのよいものではない。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】

そこで本考案は、クッション材を位置がずれないように保持可能であり、しか も座椅子の見映えを良くすることができる座椅子カバーを提供することを課題と する。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の請求項１の座椅子カバーは、座面(2a)の裏側にクッション材(4a)を着 脱可能に保持できるクッション材保持部材(3a)が備えられていることを特徴とす る。

【０００９】 これによれば、カバー(2)の座面(2a)裏側にクッション材(4a)を保持できるの で、座り心地が向上し、外部からはクッション材(4a)が見えず、しかもクッショ ン材(4a)により座椅子のボリューム感が出るので、意匠的に好ましい。

【００１０】 そして、クッション材(4a)はクッション材保持部材(3a)により所定位置に保持 されるので、使用者が座椅子(1)に座っている時にクッション材(4a)が位置ずれ することもない。

【００１１】 クッション材(4a)は着脱可能であるので、座椅子を使う人の好みや、気候等に よってクッション材を堅さや厚さや材質の異なるものに取り替えたり、クッショ ン材(4a)を外して使用することもできる。

【００１２】 又、カバー(2)が汚れた場合には、クッション材(4a)とは別に洗濯することが できる。

【００１３】 本考案の請求項２の座椅子カバー(6)は、座面(6a)の裏側と背もたれ面(6b)の 裏側にクッション材(4b)，(4c)を着脱に保持できるクッション保持部材(3b)，(3 c)が備えられていることを特徴とする。

【００１４】 これによれば、上記請求項１の座椅子カバーと同様の効果が得られる他に、背 もたれ部(1b)にもクッション材(4b)，(4c)を保持することができ、背もたれ部(1 b)のクッション性が良くなり、ボリュームも増す。そして、クッション材(4b)， (4c)は裏側のネット部(3b)，(3c)に保持されているので移動してしまうこともな い。

【００１５】

【考案の実施の形態】

以下、本考案を好適な実施例を用いて説明する。

【００１６】 ［実施例１］ 図１は本実施例の座椅子(1)への取り付けを示した図、図２は本実施例の部分 切り欠き図、図３は本実施例の座部の断面図である。

【００１７】 これらの図において(1)は座椅子であり、座部(1a)と背もたれ部(1b)とにより Ｌ字状に形成されている。

【００１８】 (2)は本実施例の座椅子カバーであり、実施例では布製としたが、合成樹脂や 皮革等を用いても良い。(2a)は座椅子カバー(2)の座面であり、使用者が座った 際に尻が接する部分である。(2b)は座椅子カバー(2)の背もたれ面であり、使用 者が座った際に背中が接する部分である。

【００１９】 座椅子カバー(2)の座面(2a)の裏側、すなわち座椅子(1)の座部(1a)と接する側 の面にはクッション材保持部材としてのネット部(3a)が取り付けられている。

【００２０】 そして、ネット部(3a)にはクッション材(4a)を保持することができる。ネット 部の形状はクッション材(4a)を保持可能な形状であれば、どのような形状でも良 い。

【００２１】 本実施例では両側端部のみが座面(2a)の裏面に固定され、座面(2a)の裏面との 間でクッション材を保持可能な形状としたが、ネット部(3a)を袋状にする等して も良い。

【００２２】 クッション材(4a)はネット部(3a)と座面(2a)の裏面との間に挟み込むようにす ることにより着脱可能に保持させることができる。尚、図２においては下のネッ ト部(3a)が見えるようにクッション材(4a)も一部切り欠いて描いている。

【００２３】 尚、ネット部(3a)として伸縮性のあるネットを用いることもできる。又、クッ ション材(4a)を保持する手段としてネット部(3a)以外に、帯状、袋状、又は１本 もしくは複数本の紐状体からなる保持手段等を採用することもできる。

【００２４】 クッション材(4a)の材質は特に限定されるものではなく、各種の材質の物を適 宜用いることができる。例えば、発泡樹脂、羽毛、綿のようにそれ自体が弾性を 有するものでも良いし、蕎麦殻、ビーズ、砂のように粒状物が移動することによ り全体として変形するものでも良い。又、水枕や空気入緩衝材のような液体や気 体を収納した袋体でも良い。

【００２５】 座椅子(1)に座椅子カバー(2)を装着する際には、図１に示すように座椅子カバ ー(2)の側方に設けられた開口部(2c)を開け、座椅子(1)が折られた（Ｌ字状の） 状態で被せると容易に装着することができる。

【００２６】 開口部(2c)にはチャック（ジッパー・ファスナー）や面ファスナー、ボタン、 ホック、スナップ等のような閉塞具を設けて閉口可能としている。座椅子カバー (2)を座椅子(1)に被せた後に開口部(2c)を閉口すると、内部の座椅子(1)は外部 からは完全に見えなくなる。

【００２７】 このように本発明の座椅子カバー(2)を手持ちの座椅子(1)に被せるだけで、色 や模様を変えることができるだけでなく、座椅子カバー(2)裏面にクッション材( 4a)を保持しているので、クッション性が向上すると共に、厚みが増えるのでボ リューム感のある座椅子に変身させることができる。

【００２８】 クッション性が良いので、別途座布団を用意する必要がなく、しかも座椅子(1 )に座っているときに身体を動かしてもクッション材(4a)の位置がずれてしまう ことはない。そしてクッション材(4a)は外部からは見えないので、外観意匠も優 れたものとなる。

【００２９】 クッション材(4a)は着脱自在であるので、大きさ、厚さ、柔らかさ等は好みに 合わせて適宜選択すればよい。又、座椅子カバー(2)を洗濯する際にはクッショ ン材(4a)を取り外して洗濯機等で洗濯することができる。

【００３０】 ［実施例２］ 実施例１は座面の裏面のみにクッション材(4a)を配したが、本実施例の座椅子 カバー(6)では座面(6a)の裏側のみならず、背もたれ面(6b)の裏側にもネット部 を設けている。

【００３１】 図４は本実施例の部分切り欠き図である。背もたれ面(6b)の裏側にネット部(3 b)、(3c)が設けられ、そこにクッション材が保持可能であること以外は、実施例 １と同様である。

【００３２】 背もたれ面(6b)の裏面に設けられたネット部(3b)は背もたれ面(6b)の裏面の広 範囲に設けられており、背もたれ面(6b)の裏面との間で大きなクッション材を保 持することが可能である。

【００３３】 ネット部(3b)の上方に設けられたネット部(3c)はネット部(3b)に対してポケッ ト状に設けられており、ネット部(3b)との間にクッション材(4c)を保持させるこ とができる。本実施例ではネット部(3b)とネット部(3c)は１枚のネットを部分的 に折り畳んで縫いつけることにより形成している。

【００３４】 本実施例では各ネット部(3b)、(3c)に別々にクッション材(4b)、(4c)を入れた が、何れか一方のクッション材のみを保持させても良いし、ネット部(3b)に背も たれ部(1b)と略同じ大きさのクッション材を保持させても良い。

【００３５】 このように複数のネット部(3b)、(3c)を設けておけば、各ネット部(3b)、(3c) に収納するクッション材の有無や、大きさ、形、材質等を適当に調節して好みの 「もたれ心地」にすることができる。

【００３６】 又、座椅子(1)の背もたれ部(1b)が高い場合、背もたれ面(6b)裏面の最上部に クッション材保持部材を設け、クッション材を保持させると頭当て（ヘッドレス ト）になる。

【００３７】 座部のみならず背もたれ部にもクッション材が配され、それらは外部に露出し ないので、座椅子としてのボリューム感は更に向上し、見映えがよい。

【００３８】 そして、背もたれ部(1b)に配されたクッション材は移動しないように保持され ているので、使用者が度々座布団の位置を直すような手間は必要ない。

【００３９】 その他の効果は実施例１と同様である。

【００４０】 尚、いずれの実施例の場合でも、クッション材を使用することなく、通常の座 椅子カバーとして利用することもできる。

【００４１】

【考案の効果】

以上述べたように本考案により、クッション材が位置ずれしないように保持可 能であり、しかも座椅子の見映えを良くすること座椅子カバーを提供することが できた。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１の取り付けを示した図。

【図２】実施例１の部分切り欠き図。

【図３】実施例１の断面図。

【図４】実施例２の部分切り欠き図。

【図５】従来の座椅子使用例を示した図。

【符号の説明】 (1) 座椅子 (1a) 座部 (1b) 背もたれ部 (2) 座椅子カバー（実施例１） (2a) 座面 (2b) 背もたれ面 (2c) 開口部 (3a) ネット部（座面裏側のクッション材保持部材） (3b) ネット部（背もたれ面裏側のクッション材保持部
材） (4a) クッション材（座面用） (4b) クッション材（背もたれ面用） (6) 座椅子カバー（実施例２） (10) 座布団

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 座面の裏側にクッション材を着脱可能に
   保持できるクッション材保持部材が備えられていること
   を特徴とする座椅子カバー。
2. 【請求項２】 座面の裏側と背もたれ面の裏側にクッシ
   ョン材を着脱可能に保持できるクッション保持部材が備
   えられていることを特徴とする座椅子カバー。