JP2016123367A - 温室用合成樹脂シート、および、その取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、温室用合成樹脂シートを用いた温室 - Google Patents

温室用合成樹脂シート、および、その取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、温室用合成樹脂シートを用いた温室 Download PDF

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武志 松永
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Abstract

【課題】シートへの紐の取り付け作業が不要であって、温室のフレームへそのまま結い付けることができる温室用合成樹脂シート、その取り付け方法、その製造方法、これを用いた温室を提供する。
【解決手段】温室用合成樹脂シート1は、所要の大きさの合成樹脂製のシート本体10と、シート本体10の長手方向の上縁部に幅方向へ亘り、各々が互いに間隔を空けて配置された複数本の合成樹脂製の紐体11と、紐体11の基端部をシート本体10との間に挟んで固定する帯状の合成樹脂製の接着シート12とを備える。シート本体10と紐体11と接着シート12は熱溶融性を有し、これらが重なった部分はヒートシールされて熱溶着し、シート本体と紐体と接着シートとが融解して一体となっており、紐体は、シート本体または紐体が千切れない限り、シート本体から紐体が脱落しない程度の強度を有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、温室用合成樹脂シート、および、その取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、温室用合成樹脂シートを用いた温室に関する。
更に詳しくは、シートへの紐の取り付け作業が不要であって、温室のフレームへそのまま結い付けることができる温室用合成樹脂シート、および、その取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、温室用合成樹脂シートを用いた温室に関する。
従来から、農業用ビニールハウスのような温室を覆う部材として合成樹脂シートが利用されており、この合成樹脂シートは温室のフレームへ着脱可能に取り付けられる。合成樹脂シートをフレームへ取り付けるための手段としては、例えば、断面視C型のクリップであるパッカーや、紐等が挙げられる。
パッカーは、合成樹脂シートをフレームに当接させ、当接部分を挟み込むようにして嵌め入れて固定するものであるが、あらかじめ、必要数を購入して準備しておく必要があり、しかも、張設作業を行う際には、それら多数のパッカーを持ち運ぶと共に、作業現場において作業がしやすいように、複数を常に携帯しながら作業を行う必要があった。
一方、紐の場合、合成樹脂シートがその縁部にハトメや紐通し部が設けられているものであることが前提となるが、現場で結ぶ場合でもクリップほどは嵩張らず、また、縁部にハトメが設けられた合成樹脂シートへ予め紐を通しておけば(即ち、仮結びをしておけば)、クリップのように持ち運ぶ必要もない。
上記の理由に加えて、農家にとって合成樹脂シートは量を必要とする消耗品であって、ビニールハウス等の温室一棟でも相当の量が必要になり、取り付け器具を含め、価格が安い方が好まれる。更に、農業就業人口の平均年齢は65歳を超えており、このような高齢者には新規あるいは高機能なもの(例えば、パッカー)よりも、単純で慣れ親しんだ旧来のもの(例えば、紐)の方が好まれる傾向がある。
このような理由から、現在でも、ハトメ付き合成樹脂シートは多くの農家からの支持を受けており、比較的安価である紐との組み合わせで使用されている。
なお、ハトメ付き合成樹脂シートの一例としては、下記非特許文献1に記載されているようなものが挙げられる。また、下記非特許文献1に記載されているようなハトメ付き合成樹脂シートを図7に示している。
織司株式会社のネットショップ アンマクヤ 屋内外用糸入透明ビニールカーテンインターネット<URL:http://www.attackya.co.jp/>
しかしながら、上記非特許文献1及び図7に記載されているようなハトメ付き合成樹脂シート9を用いたビニールハウスのフレームへの張設作業は、現場で紐通しを行えば手早さに欠け、事前に行うにしてもハトメ91へ紐92を通す作業に手間が掛かることには変わりがない。
従って、温室栽培を行う農作業の現場では、このような紐通しの手間を省くことができ、かつ、安価な合成樹脂シートが求められていた。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、シートへの紐の取り付け作業が不要であって、温室のフレームへそのまま結い付けることができる温室用合成樹脂シートを提供することを目的とするものであり、併せて、温室用合成樹脂シートの取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、および、温室用合成樹脂シートを用いた温室を提供することも目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の温室用合成樹脂シートは、合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定され、先端が自由端である紐体とを備える。
ここで、合成樹脂製のシート本体は、温室のフレームに取り付けられた際に、温室のフレーム間の空間部を覆って外気を遮断し、温室内部の熱を内部に留保する。
また、紐体は、先端が自由端であるため、温室のフレームに回し掛けて結ぶだけで結い付ける作業が済む。
更に、紐体は、シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定されているため、温室のフレームにバランス良く結い付けることができる。
前記紐体が、互いに近接した2本を一単位としているものである場合は、各々を結べば環状となるので、紐体の2本を異なる側から温室のフレームに回し掛けて結べばよい。
なお、本明細書および本特許請求の範囲において、「紐体が、互いに近接した2本を一単位としている」態様としては、例えば、2本を距離を置かずに並設したもの、あるいは、略同一の位置に2本を重ねたもの、が挙げられる。
前記紐体が、固定側が1本であって、長さ方向の途中から分岐したものである場合は、分岐した各紐先を結べば環状となるので、紐体の2本を異なる側から温室のフレームに回し掛けて結べばよい。また、固定側が1本であるので、2本を近接して並べるよりも、固定作業が簡便である。
前記紐体が、その表面に滑り止め加工が施されたものである場合は、温室のフレームに紐体を回し掛けて結んだ際に、滑り止め加工された部分が滑り止め効果を奏し、結び目を解けにくくする。
前記紐体は、帯状の接着シートを用いて、前記シート本体との間に挟み込まれて固定されている場合は、接着シートが紐体の一部を前記シート本体との間に挟んで固定し、紐体がシート本体から外れにくくする。また、接着シートが帯状であるので、離れた位置にある紐体を個々に接着するのではなく、一度にまとめて接着することができて、作業効率が良い。
前記紐体が熱溶融性を有する合成樹脂で形成されており、ヒートシール法により同紐体が前記シート本体に接着されたものである場合は、ヒートシール(熱溶着)の効果によって、シート本体に紐体が溶着して溶着部分が一体化し、更に外れにくくなる。
前記接着シートあるいは前記紐体のいずれか一方または双方が熱溶融性を有する合成樹脂で形成されており、ヒートシール法により同紐体が前記シート本体に接着されたものである場合は、ヒートシール(熱溶着)の効果によって、シート本体から紐体が更に外れにくくなる。特に、接着シートと紐体の双方が熱溶融性を有する場合は、溶着部分が一体化して、より外れにくい。
上記の目的を達成するために本発明の温室用合成樹脂シートの取り付け方法は、温室用合成樹脂シートのシート本体を温室のフレームの間の開口部に配置し、同温室用合成樹脂シートの製造時に予め固定され、かつ、先部側が自由端である複数の紐体を、同温室のフレームに各々結い付けて同フレーム間の同開口部を覆うものである。
ここで、温室用合成樹脂シートは、先部側が自由端である複数の紐体が製造時に予め固定されており、シートへの紐の取り付け作業を行うこと無く、温室のフレームへそのまま結い付ける。
上記の目的を達成するために本発明の温室用合成樹脂シートを用いた温室は、温室のフレームと、温室のフレームの間の開口部を覆う合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定され、先端が自由端であって、同温室のフレームに結い付けられる紐体とを有する温室用合成樹脂シートとを備えるものである。
ここで、温室のフレームは、温室用合成樹脂シートの取り付け対象となる。
また、合成樹脂製のシート本体は、温室のフレームに取り付けられた際に、温室のフレーム間の空間部を覆って外気を遮断し、温室内部の熱を内部に留保する。
更に、紐体は、先端が自由端であるため、温室のフレームに回し掛けて結ぶだけで結い付け作業が済む。更にまた、紐体は、シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定されているため、温室のフレームにバランス良く結い付けることができる。
上記の目的を達成するために本発明の温室用合成樹脂シートの製造方法は、合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置する工程と、熱溶融性を有する帯状の接着シートを、前記各紐体が前記シート本体との間に挟まるように重ねて同接着シートをヒートシールし、同各紐体と同シート本体と同接着シートが重なる部分を溶着する工程とを備えるものである。
ここで、合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置する工程を備えることにより、各紐体が、互いに間隔を空けてシート本体へ配置される。
また、熱溶融性を有する帯状の接着シートを、前記各紐体が前記シート本体との間に挟まるように重ねて同接着シートをヒートシールし、同各紐体と同シート本体と同接着シートが重なる部分を溶着する工程を備えることにより、接着シートが帯状であるので、離れた位置にある紐体を個々に溶着するのではなく、一度にまとめて溶着するので作業効率が良く、更に、シート本体と紐体と接着シートが溶着して溶着部分が一体化し、更に外れにくくなる。
上記の目的を達成するために本発明の温室用合成樹脂シートの製造方法は、合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置すると共に、同紐体の少なくとも一方側が自由端となるように同シート本体へ接着する工程を備えるものである。
ここで、合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置するので、各紐体が互いに間隔を空けてシート本体へ配置される。また、紐体を、少なくとも一方側が自由端となるように同シート本体へ接着するので、先部側が自由端である複数の紐体が製造時に予め固定されることとなり、シートへの紐の取り付け作業を行うこと無く、温室のフレームへそのまま結い付けできるものとなる。
本発明による温室用合成樹脂シートによれば、前処理であるシートへの紐の取り付け作業が不要であって、温室のフレームへそのまま結い付けることができ、利用者の作業負担を軽減すると共に、利便性が良い。
また、本発明による温室用合成樹脂シートの取り付け方法によれば、前処理であるシートへの紐の取り付け作業が不要であり、温室のフレームへそのまま結い付けることができるので、利用者の作業負担を軽減すると共に、利便性が良い。
本発明による温室用合成樹脂シートを用いた温室によれば、温室を組み立てる際に、前処理であるシートへの紐の取り付け作業が不要であって、温室のフレームへそのまま結い付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に、利便性が良い。
本発明による温室用合成樹脂シートの製造方法によれば、簡易な方法でありながら、帯状の接着シートで各紐体をシート本体にまとめて接着することができ、効率的な製造が可能である。
本発明に係る温室用合成樹脂シートの一実施の形態を示す一部を省略した平面視説明図である。 図1に示すA−A部の断面図である。 図1に示す紐体の各種変形例の平面視要部拡大図であり、(a−1)は一の変形例を示し、(a−2)は(a−1)のB−B断面図であり、(b)、(c)、(d)は他の変形例を示している。 本発明に係る温室用合成樹脂シートの他の実施形態であり、2本の紐体が近接する平面視要部拡大図であり、(a)は第2実施形態を示し、(b−1)は一の変形例を示し、(b−2)は(b−1)のC−C方向からの側面図であり、(c)は他の変形例を示している。 温室用合成樹脂シートの紐体を温室フレームに結い付けた状態を示す斜視図であり、(a)は紐体が1本のものを結い付けた状態を示しており、(b)は紐体が2本のものを結い付けた状態を示している。 温室用合成樹脂シートの紐体の取り付け位置を変更した他の実施形態を示した平面図である。 従来の温室用合成樹脂シートの使用状態を示した説明図である。
図1ないし図6を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
〔第1実施形態〕
(温室用合成樹脂シート1)
温室用合成樹脂シート1は、所要の大きさの合成樹脂製のシート本体10と、シート本体10の長手方向の上縁部に幅方向(図1で左右方向)へ亘り、各々が互いに間隔を空けて配置された複数本の合成樹脂製の紐体11と、紐体11の基端部をシート本体10との間に挟んで固定する帯状の合成樹脂製の接着シート12とを備えている(図1参照)。
なお、本実施形態においては、紐体11は平たい紐であるが、これに限定するものではなく、断面が円形あるいは楕円形のような各種形状のものであってもよい。
また、本実施形態においては、シート本体10は、水密かつ気密なものであるが、これに限定するものではなく、例えば、シート本体は、合成樹脂の細い紐状体を織って形成されたゴザ状のものや、シートにスリットまたは小孔が形成されたもの等の、通気性や透水性を有する各種形状のものであってもよい。このような通気性や透水性を有するものである場合は、温室内で栽培する植物の種類や気候に応じた温度あるいは湿度の調整が可能となる。また、季節に応じて、シート本体を、水密かつ気密なものと、通気性や透水性を有するものとを、交互に交換して使用することもできる。
シート本体10と紐体11と接着シート12は熱溶融性を有しており、シート本体10と、紐体11と、接着シート12とが重なった部分は、ヒートシール法により溶着している(図2参照)。ヒートシール(熱溶着)の効果によって、シート本体と紐体と接着シートとが融解して一体となっており、紐体は、シート本体または紐体が千切れない限り、シート本体から紐体が脱落しない程度の強度を有している。
本実施形態においては、シート本体10は、横方向に長い長方形であるが、寸法および形状は適宜変更可能である。なお、図1において、シート本体10は、縦方向および横方向に長さを省略して記載している。
本実施形態においては、シート本体10と、紐体11と、接着シート12は全て合成樹脂製であるが、これに限定するものではなく、例えば、紐体は麻等の合成樹脂以外の素材により形成されていてもよい。
(温室用合成樹脂シート1の製造方法)
温室用合成樹脂シート1は、ロータリーヒートシール機(図示省略)等を使用して形成する。
具体的には、
(1)シート本体10の上縁部(図1においてシート本体10上側)の左右端のいずれかに接着シート12の端部を溶着し、
(2)シート本体10の上縁部に幅方向へ亘って、各々が互いに所要の間隔を開けて複数本の紐体11を配置し(前もって多数を配置しておいてもよいし、接着シートの接着に伴って順次配置してもよい)、
(3)シート本体10の紐体11が配置された箇所に、接着シート12が重なるようにして、紐体11を挟み、
(4)前記(1)で溶着した部分の方向へシート本体10が送られるように、ロータリーヒートシール機にセットし、ロータリーヒートシール機によって接着シート12をシート本体10へ溶着させ、
(5)溶着した紐体11の下端(即ち、接着シート12から図1において下方向へはみ出した無駄な部分)をカットして仕上げる。
(1)〜(5)の工程による温室用合成樹脂シートの製造方法によれば、簡易な方法でありながら、帯状の接着シートで各紐体をシート本体にまとめて接着することができ、効率的な製造が可能である。
(1)〜(5)の手順で製造された温室用合成樹脂シート1は、シート本体10と紐体11と接着シート12の重なった部分が溶着して一体化する(図2参照)ので、紐体11が切れるか、または、シート本体10が破れるかする程の力が加わらない限り、これらが外れない程度の強度を備えている。
また、予めシート本体10へ紐体11が取り付けられた状態となるので、従前行われていた取付作業においてハトメなどに紐を通す作業、或いは取付作業を行うまでに、あらかじめ紐を通しておく作業(図7参照)が不要となる。
(温室用合成樹脂シート1の取り付け方法、温室用合成樹脂シート1を用いた温室)
温室用合成樹脂シート1の取り付け方法について説明する。
温室は、金属管である複数の温室フレームFと、温室用合成樹脂シート1により構成される。
温室用合成樹脂シート1は、各紐体11を温室フレームFに結い付けることで取り付けられ(図5(a)参照)、温室用合成樹脂シート1を複数枚取り付けることで、温室(農業用ビニールハウス。図示省略。参考として図7)が完成する。
なお、農業用ビニールハウスのようなものについては、側面に位置する部分のシート(以下「側面シート」と称する)は空気の入れ換え等のために開けたり外したりすることもあるため、温室フレームFから容易に取り外すこともできる温室用合成樹脂シート1が好適に使用される。
〔温室用合成樹脂シート1の変形例〕
図3(a)〜(d)には、紐体の変形例を示している。以下で説明する各紐体の構成は、いずれも結い付けの際の滑り止め効果を高めるために付されたものである。
なお、シート本体10と接着シート12については、第1実施形態の温室用合成樹脂シート1と同様の構成であるため、説明を省略し、同一の符号を付している。
図3(a−1)に示す紐体11aは、紐体11aの表面に、紐体11aの長手方向と平行となる複数の凸条が形成されたものであり、(a−2)に示すように凹凸が横方向に連続する形態である。なお、本変形例において、紐体11aは、一方の面に四本の条部が幅方向に等間隔で平行に並設されている形態であるが、これに限定するものではなく、例えば、凸条の本数は上記本数に限定されず、また、複数の凸条が紐体の長手方向と交差する方向に形成されたようなものであってもよい。
図3(b)に示す紐体11bは、紐体11bの長手方向に対して同一方向に斜めの凸条(符号省略)が形成されたものである。なお、本変形例では、図3(b)において、右上から左下方向へ下るように複数の斜めの凸条が形成され、かつ、各凸条が平行となっているが、これに限定するものではなく、左上から右下方向へ下るように複数の斜めの凸条が形成されたものであってもよいし、各凸条は必ずしも平行でなくともよい。
図3(c)に示す紐体11cは、紐体11cの長手方向に対して異なる方向から斜めに交差する凸条が形成されたものであり、各凸条が網目状に交差している。
図3(d)に示す紐体11dは、紐体11d表面に多数の細かい粒状突起が形成されたものである。なお、本変形例では、粒状突起が紐体表面に形成されたものであるが、これに限定するものではなく、例えば、複数の窪み(ディンプル)が紐体表面に形成されたもの等であってもよい。
〔第2実施形態〕
本発明の第2実施形態である温室用合成樹脂シート1a、1b、1cは、紐体が隣接する位置または重なる位置に配置されて2本を一組としたものが一単位となるものであるか、または、紐体が長さ方向の途中から分岐したものである点において、温室用合成樹脂シート1と相違している。本実施形態およびその変形例について、以下説明する。
(温室用合成樹脂シート1a)
図4(a)に示す温室用合成樹脂シート1aは、所要の大きさの合成樹脂製のシート本体10と、互いに近接する2本を1単位としている合成樹脂製の紐体110aと、紐体110aの基端部をシート本体10との間に挟んで固定する帯状の合成樹脂製の接着シート12とを備えている(図4(a)参照)。
紐体110aは、シート本体10の長手方向の上縁部に幅方向(図4(a)において左右方向)へ亘って、各々が間隔を空けて複数配置されている。
なお、紐体110aも紐体11と同様に熱溶融性を有しており、温室用合成樹脂シート1と同じく、シート本体10と、紐体110aと、接着シート12とが重なった部分は、ヒートシール法により溶着している。
温室用合成樹脂シート1aは、温室用合成樹脂シート1と同様の製造方法により形成され、シート本体10と、紐体110aと、接着シート12とが重なった部分は、溶着して一体化するので、紐体110aが切れるか、または、シート本体10が破れるかする程の力が加わらない限り、これらが外れない程度の強度を備えている。また、予めシート本体10へ紐体110aが取り付けられた状態となるので、従前行われていたシートへの紐の取り付け作業が不要となる。
(温室用合成樹脂シート1aの取り付け方法、温室用合成樹脂シート1aを用いた温室)
温室用合成樹脂シート1aの取り付け方法について説明する。
温室は、金属管である複数の温室フレームFと、温室用合成樹脂シート1aにより構成される。
温室用合成樹脂シート1aは、各紐体110aをそれぞれ異なる方向から温室フレームFに回し掛け、各々を温室フレームFの上方等で結ぶことで、各紐体110aが温室フレームFに結い付けられ(図5(b)参照)、温室用合成樹脂シート1aを複数枚取り付けることで、温室(農業用ビニールハウス。図示省略。参考として図7)が完成する。
なお、温室用合成樹脂シート1と同様に、温室用合成樹脂シート1aが農業用ビニールハウスの側面シート等として好適に使用されることは言うまでも無い。
(温室用合成樹脂シート1b)
図4(b−1)および(b−2)に示す温室用合成樹脂シート1bは、温室用合成樹脂シート1aの変形例である。温室用合成樹脂シート1bは、その紐体として、2本を一組とした紐体が相互に重なる位置に配置されているもの(紐体110b)を採用している。
(温室用合成樹脂シート1c)
図4(c)に示す温室用合成樹脂シート1cは、紐体が長さ方向の途中から分岐したもの(紐体110c)であり、基端は1本である。
なお、温室用合成樹脂シート1b、温室用合成樹脂シート1cについては、温室用合成樹脂シート1aとその紐体以外の構成、製造方法および取り付け方法が同様であるため、説明を省略する。
〔第3実施形態〕
(温室用合成樹脂シート1d)
本発明の第3実施形態である温室用合成樹脂シート1dは、紐体11aが、シート本体10の長手方向の上縁部および下縁部の両方の幅方向へ亘って配置されている点において、温室用合成樹脂シート1と相違している。
上記構成を備えることにより、温室用合成樹脂シート1dは、各紐体11aを上下方向に位置する温室フレームFのいずれにも結い付けることができる。
温室用合成樹脂シート1dは、温室用合成樹脂シート1と同様、ロータリーヒートシール機等を使用して形成する。この場合、ロータリーヒートシール機等の性能に応じて、温室用合成樹脂シート1dの上端側と下端側に分けて作業(紐体11aと接着シート12をシート本体10へ溶着させる)してもよいし、一度に上端側と下端側を処理してもよい。
本実施形態では、紐体11aは1本ずつ配置されているが、これに限定するものではなく、例えば、先に述べたような2本1組の紐体、または、分岐した紐体であってもよい。
本実施の形態においては、先に述べた紐体の取り付け箇所である「シート本体の外縁部近傍」として、「シート本体の上縁部」、「シート本体の下縁部」を挙げているが、これに限定するものではなく、例えば、シート本体の左右の縁部であってもよい。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。
1、1a、1b、1c、1d 温室用合成樹脂シート
10 シート本体
11、11a 紐体
110a、110b、110c 紐体
12 接着シート
9 ハトメ付き合成樹脂シート
91 ハトメ
92 紐
F 温室フレーム

Claims (11)

  1. 合成樹脂製のシート本体と、
    該シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定され、先端が自由端である紐体とを備える
    温室用合成樹脂シート。
  2. 前記紐体は、互いに近接した2本を一単位としているものである
    請求項1記載の温室用合成樹脂シート。
  3. 前記紐体は、固定側が1本であって、長さ方向の途中から分岐したものである
    請求項1記載の温室用合成樹脂シート。
  4. 前記紐体は、その表面に滑り止め加工が施されたものである
    請求項1、請求項2または請求項3記載の温室用合成樹脂シート。
  5. 前記紐体は、帯状の接着シートを用いて、前記シート本体との間に挟み込まれて固定されている
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の温室用合成樹脂シート。
  6. 前記紐体が熱溶融性を有する合成樹脂で形成されており、ヒートシール法により同紐体が前記シート本体に接着されたものである
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の温室用合成樹脂シート。
  7. 前記接着シートあるいは前記紐体のいずれか一方または双方が熱溶融性を有する合成樹脂で形成されており、ヒートシール法により同紐体が前記シート本体に接着されたものである
    請求項5記載の温室用合成樹脂シート。
  8. 温室用合成樹脂シートのシート本体を温室のフレームの間の開口部に配置し、同温室用合成樹脂シートの製造時に予め固定され、かつ、先部側が自由端である複数の紐体を、同温室のフレームに各々結い付けて同フレーム間の同開口部を覆う
    温室用合成樹脂シートの取り付け方法。
  9. 温室のフレームと、
    温室のフレームの間の開口部を覆う合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定され、先端が自由端であって、同温室のフレームに結い付けられる紐体とを有する温室用合成樹脂シートとを備える
    温室用合成樹脂シートを用いた温室。
  10. 合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置する工程と、
    熱溶融性を有する帯状の接着シートを、前記各紐体が前記シート本体との間に挟まるように重ねて同接着シートをヒートシールし、同各紐体と同シート本体と同接着シートが重なる部分を溶着する工程とを備える
    温室用合成樹脂シートの製造方法。
  11. 合成樹脂製のシート本体の外縁部近傍に、互いに所要の間隔を空けるようにして、複数の紐体を配置すると共に、同紐体の少なくとも一方側が自由端となるように同シート本体へ接着する工程を備える
    温室用合成樹脂シートの製造方法。
JP2015000552A 2015-01-05 2015-01-05 温室用合成樹脂シート、および、その取り付け方法、温室用合成樹脂シートの製造方法、温室用合成樹脂シートを用いた温室 Pending JP2016123367A (ja)

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