JP3179429U - タッセル及びタッセル用芯地 - Google Patents

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Abstract

【課題】不織布製のタッセル用芯地に簡単かつ低コストで適度な弾力性を付与し、これにより、折り目が付かずカーテンを束ねた状態で自然な丸味を帯びるタッセルを提供する。
【解決手段】カーテン用タッセルに使用する不織布で構成した芯地2である。芯地2の上縁部又は下縁部或いは上縁部と下縁部の両方に弾性を有する線状部材4を取り付ける。線状部材4の取付け方は、線状部材4を取り付ける芯地2の縁部に該縁部を挟むように二つ折りにした所定幅の帯状体5を装着する。二つ折りにした帯状体5の内側に線状部材4を収納し、この状態で帯状体5の内側面を芯地2の縁部に接着する。
【選択図】図1

Description

本考案は、カーテンを束ねるタッセルと、このタッセルに使用するタッセル用芯地に関する。
従来、図6(a)のように、カーテン用タッセル1は帯状の芯地2を二つ折りの布帛1aの間に挟み込み、この二つ折りにした布帛1aの周囲四辺の縁部1cを縫い合わせた後、布帛1aの両端に係止用ループ1bを取り付けて完成品にしている。芯地2としては主として軽量低コストで布帛との縫い合わせが容易であるという理由から通常不織布が使用され、この不織布のコシの強さでタッセルの帯状外観を保持するようにしている。なお、特許文献1(特開平10−201607号公報)のようにカーテンに対する巻き付けと開放を手早く行えるように芯材に弾性を有する金属板を使用したタッセルも知られている。
特開平10−201607号公報
従来のタッセル1は芯地2のコシの強さと弾力性が弱く、商品の流通過程で長さ方向中央で二つ折りにして包装した場合、図6(b)のように商品に二つ折りの折り目3が付いて商品価値が低下してしまうという課題があった。
また、特許文献1(特開平10−201607号公報)のような芯材に金属板を使用したタッセルは自由状態で真っ直ぐになろうとする形状復元性があるので、前述したような折り目が簡単には付かない。しかしながら、不織布製の芯地に比べると芯材自体がかなり分厚くなって重量とコストが増大するし、弾力性が強過ぎるためにタッセルとしての自然な風合いが出しにくいなど、現実的には採用するのが難しいという課題があった。
本考案の目的は、不織布製のタッセル用芯地に簡単かつ低コストで適度な弾力性を付与することで、折り目が付かずカーテンを束ねた状態で自然な丸味を帯びた外観を発現することができるタッセルと芯地を提供することにある。
前記課題を解決するために、本考案は、カーテン用タッセルに使用する不織布で構成した芯地であって、前記芯地の上縁部又は下縁部或いは上縁部と下縁部の両方に、当該縁部を挟むように二つ折りにした所定幅の帯状体を装着し、当該二つ折りにした帯状体の内側に、弾性を有する線状部材を収納した状態で前記帯状体の内側面を前記芯地の縁部に接着したことを特徴とするタッセルの芯地を提供する。線状部材は必ずしも芯地の長手方向全長にわたって取り付ける必要はなく、カーテンを束ねた状態で屈曲する少なくとも芯地の中央部分を含む所定長さで取り付けるようにしてもよい。
このように構成することで芯地の適度なコシと弾力性が得られ、タッセルの芯地として使用することで、カーテンを束ねた状態で自然な柔らかい丸味を帯びたタッセルの外観を発現することができる。二つ折りにした帯状体の内側面に予め糊面を形成していると、いちいち接着剤を塗布する手間がかからず、ヒートシールなどで簡単に接着することができる。
本考案は、不織布製芯地の上縁部又は下縁部或いは上縁部と下縁部の両方に、当該縁部を挟むように二つ折りにした所定幅の帯状体を使用して弾性を有する線状部材を取り付けたので、簡単かつ低コストで芯地としての適度なコシと弾力性が得られ、当該芯地をタッセルに使用することでカーテンを束ねた状態で自然な柔らかい丸味を帯びたタッセルの外観を発現することができる。
本考案の実施形態に係るタッセル用芯地の線状部材を取り付ける前の正面図である。 本考案の実施形態に係るタッセル用芯地の中央断面図である。 本考案の実施形態に係るタッセル用芯地の変形例の線状部材を取り付ける前の正面図である。 本考案の変形例に係るタッセル用芯地の中央断面図である。 本考案の実施形態に係る芯地を使用したタッセルの使用状態における外観斜視図である。 (a)は従来のタッセルの正面図、(b)は同タッセルの使用状態における外観斜視図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。図1は本考案の実施形態に係るタッセル用芯地2を示したものである。この芯地2は不織布製である。芯地2の上縁部に線状部材4を取り付けるため、当該上縁部を挟むように二つ折りにした所定幅の帯状体5を使用する。線状部材4は芯地2の上縁部に取り付ける代わりに芯地2の下縁部に取り付けてもよいし、上縁部と下縁部の両方に取り付けてもよい。
帯状体5の内面には糊面5aが形成されている。この帯状体5も不織布で構成することができる。帯状体5と芯地2は同じ種類の不織布にすることができるが、異なる種類の不織布としてもよい。線状部材4は適度の弾性を有する例えばナイロンやポリエステルなどの樹脂製であって、芯地2の少なくとも長手方向中央部分に重なる所定長さのものを使用する。
線状部材4を芯地2の上縁部に沿って配置し、芯地2の上縁部を、線状部材4を含めて帯状体4の内側に挟み込む。この状態で、帯状体5をヒートシールし、図2のように帯状体5の内側面を芯地2の縁部に接着する。帯状体5と線状部材4は、図1のように芯地2の全長にわたって取り付けてもよいが、図3のように芯地2の中央部分を含む所定長さにわたって糊面5’a付きの帯状体5’と線状部材4’を取り付けてもよい。
線状部材4、4’の直径は、材質によっても異なるが、ナイロンやポリエステルなど通常の樹脂製であれば、直径が1mm程度もあれば、芯地2の上縁部又は下縁部の一方に、1本だけ取り付けるだけで十分なコシの強さと弾力性が得られる。線状部材4、4’の断面は任意であり、円形断面としたり、扁平な矩形断面としたりすることができる。線状部材4、4’は図2のように芯地2の上縁部の上側に配置する他、図4のように芯地2の上縁部片側に重ねるように配置してもよいし、線状部材4、4’を芯地2の両側に重ねるように配置しても良い。
図5は本考案に係る芯地2を使用したタッセル1の使用状態の外観を示している。このように、本考案に係る芯地2は線状部材4によって適度なコシの強さと弾力性が得られるので、カーテンを束ねた状態で自然な柔らかい丸味を帯びた屈曲形状を発現することができる。
以上、本考案の実施形態と変形例について説明したが、本考案は前記実施形態や変形例に限定されることなく、実用新案登録請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
1:タッセル
1a:布帛
1b:係止用ループ
1c:開口側の縁部
2:芯地
2a:糊面
2b:二重部分
4:線状部材
5:帯状体

Claims (4)

  1. カーテン用タッセルに使用する不織布で構成した芯地であって、前記芯地の上縁部又は下縁部或いは上縁部と下縁部の両方に、当該縁部を挟むように二つ折りにした所定幅の帯状体を装着し、当該二つ折りにした帯状体の内側に、弾性を有する線状部材を収納した状態で前記帯状体の内側面を前記芯地の縁部に接着したことを特徴とするタッセルの芯地。
  2. 前記二つ折りにした帯状体の内側面に糊面が形成されていることを特徴とする請求項1の芯地。
  3. 前記線状部材を前記芯地の長手方向中央部分にのみ取り付けたことを特徴とする請求項1又は2の芯地。
  4. 請求項1から3のいずれか1の芯地を使用したカーテン用タッセル。
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