JP3210143U - スライドファスナー、シート本体部およびシート - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱や交換作業を短時間で行うことができるシートを提供する。【解決手段】広告シート1は、左右の縦枠103間に上側パイプ101および下側パイプ102を配置して構成された支持体100に紐状部材120を介して取り付けられ、シート部材2と、スライドファスナー3,4とを備える。スライドファスナー3,4は、第一エレメント列312,412を有した第一ファスナーストリンガー31,41と、第二エレメント列322,422を有した第二ファスナーストリンガー32,42と、第一エレメント列312,412および第二エレメント列322,422に取り付けられたスライダー33,43とを備える。第一ファスナーストリンガー31,41には、その長手方向に沿って配置された複数のハトメ7が設けられており、第二ファスナーストリンガー32,42は、シート部材2の縁部21,22に沿って取り付けられている。【選択図】図1
Description
本考案は、スライドファスナー、シート本体部およびシートに関する。
従来、宣伝広告用として活用される布製の横断幕や懸垂幕(シート)が知られている(例えば特許文献1参照)。このようなシートの縁部には、複数の孔が形成されており、これらの孔にはハトメが設けられている。シートは、ハトメに紐を通して構造物に取り付けられる。
ところで、特許文献1に記載のシートでは、当該シートを紐によって構造物に取り付けるたびに、複数のハトメに紐を通して結ぶ作業が繰り返される。また、当該シートを構造物から取り外すたびに、紐をほどいて複数のハトメから抜きとる作業が繰り返される。このため、シートの着脱や交換の作業に長時間を要する。
なお、前述した横断幕や懸垂幕に限らず、シート自体にハトメが設けられた各種シートでも同様に、着脱や交換作業に長時間を要する。
なお、前述した横断幕や懸垂幕に限らず、シート自体にハトメが設けられた各種シートでも同様に、着脱や交換作業に長時間を要する。
本考案の目的は、シートの着脱や交換作業を短時間で行うことができるスライドファスナー、シート本体部およびシートを提供することにある。
本考案のスライドファスナーは、第一エレメント列を有した第一ファスナーストリンガーと、第二エレメント列を有した第二ファスナーストリンガーと、前記第一エレメント列および前記第二エレメント列に連結されたスライダーとを備え、前記第一ファスナーストリンガーのみに、その長手方向に沿って配置された複数の環状部材が設けられていることを特徴とする。
本考案のスライドファスナーによれば、第二ファスナーストリンガーをシート部材の縁部に沿って取り付けて、シート部材およびスライドファスナーを備えたシートを構成した場合には、環状部材に紐等を通してパイプ等の支持体に取り付けた後、シート部材を着脱または交換するために、紐等に対する作業が不要になる。すなわち、スライダーをスライドさせることによって、第一エレメント列と第二エレメント列とが互いに噛合または分離するため、シート部材を簡単に着脱または交換できる。よって、着脱は交換のたびに紐等を結んだりほどいたりするよりも、シートの着脱や交換作業を短時間で行うことができる。
本考案のスライドファスナーでは、前記第一ファスナーストリンガーは、前記第一エレメント列が取り付けられた第一テープと、前記第一テープに取り付けられた当布とを備え、前記複数の環状部材は、前記当布に設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、スライダーがスライドするために好適な柔軟性を第一テープに確保しつつ、環状部材を設けるために好適な強度を当布に確保することができる。また、本考案のスライドファスナーを用いて構成したシートを支持体に取り付ける際の強度を向上させることができる。
このような構成によれば、スライダーがスライドするために好適な柔軟性を第一テープに確保しつつ、環状部材を設けるために好適な強度を当布に確保することができる。また、本考案のスライドファスナーを用いて構成したシートを支持体に取り付ける際の強度を向上させることができる。
本考案のスライドファスナーでは、前記第一ファスナーストリンガーは、前記第一エレメント列が取り付けられた第一テープを備え、前記複数の環状部材は、前記第一テープに設けられており、前記第一テープの幅は、前記環状部材の直径の2倍以下であってもよい。
このような構成によれば、第一ファスナーストリンガーの幅を狭く収めることができるため、本考案のスライドファスナーを用いて構成したシートにおいて、シート部材の割合を大きくとることができる。
このような構成によれば、第一ファスナーストリンガーの幅を狭く収めることができるため、本考案のスライドファスナーを用いて構成したシートにおいて、シート部材の割合を大きくとることができる。
本考案のスライドファスナーでは、前記第一ファスナーストリンガーおよび前記第二ファスナーストリンガーのうち、一方には箱棒および箱体が設けられており、他方には蝶棒が設けられていることが好ましい。
このような構成によれば、箱棒、箱体および蝶棒は、本発明のスライドファスナーの開具を構成するため、第一エレメント列と第二エレメント列との噛合または分離を好適に行うことができる。
このような構成によれば、箱棒、箱体および蝶棒は、本発明のスライドファスナーの開具を構成するため、第一エレメント列と第二エレメント列との噛合または分離を好適に行うことができる。
本考案のスライドファスナーでは、前記第二ファスナーストリンガーには、高周波溶着用のフィルムが設けられていてもよい。
このような構成によれば、第二ファスナーストリンガーをシート部材に溶着させることで、縫製する場合と比べて、第二ファスナーストリンガーのシート部材への取り付け作業を短時間で行うことができる。
このような構成によれば、第二ファスナーストリンガーをシート部材に溶着させることで、縫製する場合と比べて、第二ファスナーストリンガーのシート部材への取り付け作業を短時間で行うことができる。
本考案のシートは、シート部材と、前述した本考案のスライドファスナーとを備え、前記スライドファスナーの前記第二ファスナーストリンガーは、前記シート部材の縁部に沿って取り付けられていることを特徴とする。
本考案のシートによれば、前述した本考案のスライドファスナーの作用効果と同様の作用効果を発揮できるシートを構成できる。
本考案のシートによれば、前述した本考案のスライドファスナーの作用効果と同様の作用効果を発揮できるシートを構成できる。
本考案のシートでは、前記シート部材が正面視矩形状であり、前記第二ファスナーストリンガーは、前記シート部材の少なくとも2辺に取り付けられていてもよい。
このような構成によれば、本発明のシートが広告シートや養生シートとして汎用性の高い形状を有しつつ、その取り付け強度を確保することができる。
このような構成によれば、本発明のシートが広告シートや養生シートとして汎用性の高い形状を有しつつ、その取り付け強度を確保することができる。
本考案のシート本体部は、シート部材と、前記シート部材の外周の一部に取り付けられたファスナーストリンガーとを備えることを特徴とする。
このような構成によれば、支持体に取り付けられる他のファスナーストリンガーを用いることで、前述した本考案のスライドファスナーの作用効果と同様の作用効果を発揮できる。
このような構成によれば、支持体に取り付けられる他のファスナーストリンガーを用いることで、前述した本考案のスライドファスナーの作用効果と同様の作用効果を発揮できる。
本考案によれば、シートの着脱や交換作業を短時間で行うことができるスライドファスナー、シート本体部およびシートを提供することができる。
[本実施形態の構成]
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るシートである広告シート1は、左右の縦枠103間に上側パイプ101および下側パイプ102を配置して構成された支持体100に紐状部材120を介して取り付けられている。支持体100は、本実施形態では、上側パイプ101および下側パイプ102が左右の縦枠103に対して昇降可能に連結された懸垂装置として構成されており、建物110の外壁などに設置される。紐状部材120は、例えば紐、結束バンド、鋼線または銅線などによって構成されている。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本実施形態に係るシートである広告シート1は、左右の縦枠103間に上側パイプ101および下側パイプ102を配置して構成された支持体100に紐状部材120を介して取り付けられている。支持体100は、本実施形態では、上側パイプ101および下側パイプ102が左右の縦枠103に対して昇降可能に連結された懸垂装置として構成されており、建物110の外壁などに設置される。紐状部材120は、例えば紐、結束バンド、鋼線または銅線などによって構成されている。
広告シート1は、シート部材2と、シート部材2の上側縁部21に沿って配置されたスライドファスナー3と、シート部材2の下側縁部22に沿って配置されたスライドファスナー4とを有する。
シート部材2は、表面に広告等が表示された正面視矩形状の布製シートによって構成されている。
シート部材2は、表面に広告等が表示された正面視矩形状の布製シートによって構成されている。
スライドファスナー3は、シート部材2の上側縁部21に沿って配置されており、シート部材2の上側縁部21とほぼ等しい長さを有する。スライドファスナー3は、上側の第一ファスナーストリンガー31と、下側の第二ファスナーストリンガー32と、第一ファスナーストリンガー31および第二ファスナーストリンガー32にスライド可能に連結したスライダー33とを備えている。
第一ファスナーストリンガー31は、第一テープ311と、第一テープ311の下側縁部に沿って設けられた第一エレメント列312と、第一テープ311の上側縁部を挟み込んで縫製された当布314とを備えている。
第二ファスナーストリンガー32は、第二テープ321と、第二テープ321の上側縁部に沿って設けられた第二エレメント列322とを備えている。第二テープ321の下側縁部は、シート部材2の上側縁部21に縫製によって取り付けられている。
第一エレメント列312および第二エレメント列322は、互いに噛合可能な複数の務歯(エレメント)を有している。また、第一テープ311には、箱棒および箱体316が設けられており、第二テープ321には、箱棒に対向して箱体316に挿入される蝶棒326が設けられている。この箱棒、箱体316および蝶棒326は、スライドファスナー3の開具を構成する。
スライダー33は、第一エレメント列312および第二エレメント列322に沿ってスライド可能に配置されている。スライダー33は、各エレメント列312,322の長手方向における一方側(本実施形態では図1の右側)に開放移動することにより、噛合状態の各エレメント列312,322を分離させる。また、スライダー33は、各エレメント列312,322の長手方向における他方側(本実施形態では図1の左側)に閉鎖移動することにより、分離状態の各エレメント列312,322を噛合させる。
また、スライダー33は、公知のロック機能を有している。例えば、スライダー33は、引手を倒した時にはロックピンが各エレメント列312,322に引っかかって移動が規制される構成とされている。
また、スライダー33は、公知のロック機能を有している。例えば、スライダー33は、引手を倒した時にはロックピンが各エレメント列312,322に引っかかって移動が規制される構成とされている。
スライドファスナー4は、スライドファスナー3と概略同様に構成されている。
具体的には、スライドファスナー4は、シート部材2の下側縁部22に沿って配置されており、シート部材2の下側縁部22とほぼ等しい長さを有する。スライドファスナー4は、下側の第一ファスナーストリンガー41と、上側の第二ファスナーストリンガー42と、第一ファスナーストリンガー41および第二ファスナーストリンガー42にスライド可能に連結したスライダー43とを備えている。
具体的には、スライドファスナー4は、シート部材2の下側縁部22に沿って配置されており、シート部材2の下側縁部22とほぼ等しい長さを有する。スライドファスナー4は、下側の第一ファスナーストリンガー41と、上側の第二ファスナーストリンガー42と、第一ファスナーストリンガー41および第二ファスナーストリンガー42にスライド可能に連結したスライダー43とを備えている。
第一ファスナーストリンガー41は、第一テープ411と、第一テープ411の上側縁部に沿って設けられた第一エレメント列412と、第一テープ411の下側縁部を挟み込んで縫製された当布414とを備えている。
第二ファスナーストリンガー42は、第二テープ421と、第二テープ421の下側縁部に沿って設けられた第二エレメント列422とを備えている。第二テープ421の上側縁部は、シート部材2の下側縁部22に縫製によって取り付けられている。
第一エレメント列412および第二エレメント列422は、互いに噛合可能な複数の務歯(エレメント)を有している。また、第二テープ421には、箱棒および箱体426が設けられており、第一テープ411には、箱棒に対向して箱体426に挿入される蝶棒416が設けられている。この箱棒、箱体426および蝶棒416は、スライドファスナー4の開具を構成する。
スライダー43は、第一エレメント列412および第二エレメント列422に沿ってスライド可能に配置されている。スライダー43は、各エレメント列412,422の長手方向における一方側(本実施形態では図1の右側)に開放移動することにより、噛合状態の各エレメント列412,422を分離させる。また、スライダー43は、各エレメント列412,422の長手方向における他方側(本実施形態では図1の左側)に閉鎖移動することにより、分離状態の各エレメント列412,422を噛合させる。
また、スライダー43は、公知のロック機能を有している。例えば、スライダー43は、引手を倒した時にはロックピンが各エレメント列412,422に引っかかって移動が規制される構成とされている。
また、スライダー43は、公知のロック機能を有している。例えば、スライダー43は、引手を倒した時にはロックピンが各エレメント列412,422に引っかかって移動が規制される構成とされている。
スライドファスナー3,4において、当布314,414には、その長手方向に沿って並んだ複数の孔315,415が形成されており、複数の孔315,415には環状部材としてのハトメ7がそれぞれ設けられている。ハトメ7は、金属製や樹脂製によって円環状に形成されており、複数の孔315,415の周縁部を補強している。ハトメ7の孔71は、紐状部材120が挿通可能な径を有している。
図2では、スライドファスナー3,4をそれぞれ全開させ、各エレメント列312,322,412,422が完全に分離した状態の広告シート1を示している。この分離状態において、広告シート1は、上側取付部11、シート本体部12、および、下側取付部13という3つの部品に分離されている。
ここで、上側取付部11は、スライドファスナー3の第一ファスナーストリンガー31およびスライダー33を備えている。シート本体部12は、スライドファスナー3の第二ファスナーストリンガー32と、シート部材2と、スライドファスナー4の第二ファスナーストリンガー42およびスライダー43とを備えている。下側取付部13は、スライドファスナー4の第一ファスナーストリンガー41を備えている。
ここで、上側取付部11は、スライドファスナー3の第一ファスナーストリンガー31およびスライダー33を備えている。シート本体部12は、スライドファスナー3の第二ファスナーストリンガー32と、シート部材2と、スライドファスナー4の第二ファスナーストリンガー42およびスライダー43とを備えている。下側取付部13は、スライドファスナー4の第一ファスナーストリンガー41を備えている。
[本実施形態の使用方法]
以下、本実施形態に係る広告シート1の使用方法について説明する。
まず、スライドファスナー3,4がそれぞれ全閉した状態の広告シート1を準備する。次に、スライドファスナー3のハトメ7を挿通した紐状部材120を上側パイプ101に結び付け、スライドファスナー4のハトメ7を挿通した紐状部材120を下側パイプ102に結び付ける。これにより、広告シート1が支持体100に取り付けられる。
以下、本実施形態に係る広告シート1の使用方法について説明する。
まず、スライドファスナー3,4がそれぞれ全閉した状態の広告シート1を準備する。次に、スライドファスナー3のハトメ7を挿通した紐状部材120を上側パイプ101に結び付け、スライドファスナー4のハトメ7を挿通した紐状部材120を下側パイプ102に結び付ける。これにより、広告シート1が支持体100に取り付けられる。
図1に示すように支持体100に取り付けられた状態の広告シート1のシート部材2を交換する場合には、スライダー33,43をそれぞれ開放移動させる。図3ではスライダー43を開放移動させた途中の状態を示している。続いて、スライダー33,43の開放移動によってスライドファスナー3,4を全開させ、広告シート1を上側取付部11、シート本体部12および下側取付部13に分離させる。そして、上側取付部11および下側取付部13から分離させたシート部材2を含むシート本体部12を支持体100から取り外す。このとき、上側取付部11および下側取付部13は、支持体100に取り付けられた状態のままである。
その後、新たな広告内容が表示されたシート部材2を含むシート本体部12を準備する。次に、新たなシート本体部12を、既に支持体100に取り付けられている上側取付部11および下側取付部13に対して、スライドファスナー3,4をそれぞれ閉めることによって取り付ける。このようにして、広告シート1のシート部材2の交換を行う。
なお、最初に広告シート1を支持体100に取り付ける際には、スライドファスナー3,4がそれぞれ全開した状態の広告シート1を準備してもよい。この場合、上側取付部11のハトメ7を挿通した紐状部材120を上側パイプ101に結び付け、下側取付部13のハトメ7を挿通した紐状部材120を下側パイプ102に結び付ける。その後、スライドファスナー3,4をそれぞれ閉めることによって、シート本体部12を上側取付部11と下側取付部13とに取り付ける。このようにして、広告シート1を支持体100に取り付ける。
[本実施形態の効果]
(1)前記実施形態では、広告シート1は、シート部材2と、スライドファスナー3,4とを備えている。スライドファスナー3,4は、第一エレメント列312,412を有した第一ファスナーストリンガー31,41と、第二エレメント列322,422を有した第二ファスナーストリンガー32,42と、第一エレメント列312,412および第二エレメント列322,422に取り付けられたスライダー33,43とを備え、第一ファスナーストリンガー31,41のみに、その長手方向に沿って配置された複数のハトメ7が設けられ、第二ファスナーストリンガー32,42は、シート部材2の縁部21,22に沿って取り付けられている。
上記構成を有するため、ハトメ7に紐状部材120を通してパイプ等の支持体100に取り付けた後、シート部材2を着脱または交換するために、紐状部材120に対する作業が不要になる。すなわち、スライダー33,43をスライドさせることによって、第一エレメント列312,412と第二エレメント列322,422とが互いに噛合または分離するため、シート部材2を簡単に着脱または交換できる。よって、着脱や交換のたびに紐等を結んだりほどいたりするよりも、シート部材2の着脱や交換作業を短時間で行うことができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(1)前記実施形態では、広告シート1は、シート部材2と、スライドファスナー3,4とを備えている。スライドファスナー3,4は、第一エレメント列312,412を有した第一ファスナーストリンガー31,41と、第二エレメント列322,422を有した第二ファスナーストリンガー32,42と、第一エレメント列312,412および第二エレメント列322,422に取り付けられたスライダー33,43とを備え、第一ファスナーストリンガー31,41のみに、その長手方向に沿って配置された複数のハトメ7が設けられ、第二ファスナーストリンガー32,42は、シート部材2の縁部21,22に沿って取り付けられている。
上記構成を有するため、ハトメ7に紐状部材120を通してパイプ等の支持体100に取り付けた後、シート部材2を着脱または交換するために、紐状部材120に対する作業が不要になる。すなわち、スライダー33,43をスライドさせることによって、第一エレメント列312,412と第二エレメント列322,422とが互いに噛合または分離するため、シート部材2を簡単に着脱または交換できる。よって、着脱や交換のたびに紐等を結んだりほどいたりするよりも、シート部材2の着脱や交換作業を短時間で行うことができる。
さらに、本実施形態では、以下の各効果を発揮できる。
(2)前記実施形態では、第一ファスナーストリンガー31,41は、第一エレメント列312,412が取り付けられた第一テープ311,411と、第一テープ311,411に取り付けられた当布314,414とを備え、複数のハトメ7は、当布314,414に設けられている。
このため、スライダー33,43のスライドのために好適な柔軟性を第一テープ311,411に確保しつつ、ハトメ7を設けるために好適な強度を当布314,414に確保することができる。また、広告シート1を支持体100に取り付ける際の強度を向上させることができる。
このため、スライダー33,43のスライドのために好適な柔軟性を第一テープ311,411に確保しつつ、ハトメ7を設けるために好適な強度を当布314,414に確保することができる。また、広告シート1を支持体100に取り付ける際の強度を向上させることができる。
(3)前記実施形態では、第一ファスナーストリンガー31,41および第二ファスナーストリンガー32,42のうち、一方には箱棒および箱体316,426が設けられており、他方には蝶棒326,416が設けられている。
これらの箱棒、箱体316,426および蝶棒326,416は、スライドファスナー3,4の開具を構成するため、第一エレメント列312,412と第二エレメント列322,422との噛合または分離が好適に行われる。
また、特に、本実施形態では、スライドファスナー3では箱体316が第一ファスナーストリンガー31に設けられており、スライドファスナー4では箱体426が第二ファスナーストリンガー42に設けられている。このため、スライドファスナー3およびスライドファスナー4において、スライダー33,43の開放移動および閉鎖移動の各移動方向が等しい。よって、シート部材2の着脱作業を容易に行うことができる。
これらの箱棒、箱体316,426および蝶棒326,416は、スライドファスナー3,4の開具を構成するため、第一エレメント列312,412と第二エレメント列322,422との噛合または分離が好適に行われる。
また、特に、本実施形態では、スライドファスナー3では箱体316が第一ファスナーストリンガー31に設けられており、スライドファスナー4では箱体426が第二ファスナーストリンガー42に設けられている。このため、スライドファスナー3およびスライドファスナー4において、スライダー33,43の開放移動および閉鎖移動の各移動方向が等しい。よって、シート部材2の着脱作業を容易に行うことができる。
(4)前記実施形態では、シート部材2が正面視矩形状であり、第二ファスナーストリンガー32,42は、シート部材2の上下の2辺に取り付けられている。このため、広告シート1は、汎用性の高い形状を有しつつ、その取り付け強度を確保することができる。
(5)前記実施形態では、初めに紐状部材120を結ぶ作業をしっかりと行っておくことで、その後のシート部材2の交換等において、シート部材2の取り付け作業にハトメ7毎のばらつきが生じることはない。このため、シート部材2を均一に張ることが容易になる。また、紐状部材120を何度も結びなおすことによる結び忘れ等が発生せず、広告シート1を確実に取り付けることができる。
(6)前記実施形態では、ハトメ7を挿通する紐状部材120を介して支持体100に結び付けられる。このため、取り付けの強度や取り付け方法の柔軟性など、ハトメ7と紐状部材120を利用する取付方法のメリットについては、従来と同様に確保することができる。例えば、支持体100を構成する上側パイプ101および下側パイプ102において、ハトメ7の近接部位にパイプの継ぎ目等があっても、紐状部材120の結び方を調整して問題なく取り付けることができる。
(7)前記実施形態では、シート部材2および第二ファスナーストリンガー32,42を含むシート本体部12を交換用に新たに準備するとしても、第一ファスナーストリンガー31,41を含む上側取付部11および下側取付部13は共通部品として使用を続けることができる。言い換えると、シート部材2およびシート部材2に取り付けられた第二ファスナーストリンガー32,42のみを含むシート本体部12を、交換用パーツとして製造することができる。
[変形例]
本考案は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本考案の目的を達成できる範囲での変形例は、本考案に含まれる。
本考案は、以上の実施形態で説明した構成のものに限定されず、本考案の目的を達成できる範囲での変形例は、本考案に含まれる。
図4(A)〜(C)は、スライドファスナー4の変形例を示している。
前記実施形態では、スライドファスナー4の第二テープ421は、シート部材2に縫製されているが、これに限られず、例えば図4(A)に示すスライドファスナー4Aのように、第二テープ421に熱可塑性のフィルム427が貼られていてもよい。この場合、第二テープ421のフィルム427にシート部材2を重ね、フィルム427を高周波溶着することで、第二テープ421をシート部材2に取り付けることができる。このように、フィルム427によって第二ファスナーストリンガー42をシート部材2に溶着することで、縫製する場合と比べて、第二ファスナーストリンガー42のシート部材2への取り付け作業を短時間で行うことができる。
また、図示しないが、第二テープ421を接着剤によってシート部材2に接着してもよい。
前記実施形態では、スライドファスナー4の第二テープ421は、シート部材2に縫製されているが、これに限られず、例えば図4(A)に示すスライドファスナー4Aのように、第二テープ421に熱可塑性のフィルム427が貼られていてもよい。この場合、第二テープ421のフィルム427にシート部材2を重ね、フィルム427を高周波溶着することで、第二テープ421をシート部材2に取り付けることができる。このように、フィルム427によって第二ファスナーストリンガー42をシート部材2に溶着することで、縫製する場合と比べて、第二ファスナーストリンガー42のシート部材2への取り付け作業を短時間で行うことができる。
また、図示しないが、第二テープ421を接着剤によってシート部材2に接着してもよい。
前記実施形態では、スライドファスナー4は当布414を備えていたが、これに限られず、例えば図4(B)に示すスライドファスナー4Bのように、当布414の構成を省略してもよい。この場合、第一テープ411には、その長手方向に沿って並んだ複数の孔418が形成され、これらの孔418にハトメ7がそれぞれ設けられる。また、この場合、第一テープ411のテープ幅D1は、ハトメ7の直径D2の2倍以下である。このような構成によれば、前記実施形態よりも、第一ファスナーストリンガー41の幅を狭く収めることができ、広告シート1において広告の表示されるシート部材2の割合を大きくとることができる。
前記実施形態では、スライドファスナー4は円環状のハトメ7を備えているが、これに限られず、例えば図4(C)に示すスライドファスナー4Cのように、正面視長方形の環状を成すハトメ7Cを備えていてもよい。この場合、紐状部材120として平紐状の結束バンドを好適に用いることができる。なお、図4(C)に示す例では、図4(B)に示す例と同様、ハトメ7Cが第一テープ411に設けられている。
また、図4(A)〜(C)に示されるスライドファスナー4の変形例と同様に、前記実施形態のスライドファスナー3を変形することもできる。
前記実施形態では、シート部材2の上側縁部21および下側縁部22にスライドファスナー3,4が取り付けられているが、本考案はこれに限られない。例えば、シート部材2の左右の両縁部にスライドファスナーが取り付けられていてもよい。また、シート部材2の3辺または4辺の各縁部に、三つまたは四つのスライドファスナーが取り付けられていてもよい。また、シート部材2の3辺または4辺の各縁部に、連続する1つのスライドファスナーが取り付けられていてもよい。
また、前記実施形態のシート部材2は正面視矩形状であるが、本考案はこれに限定されず、シート部材2の形状は適宜変更可能である。この場合、スライドファスナーは、シート部材の外周の一部に取り付けられていればよい。
また、前記実施形態のシート部材2は正面視矩形状であるが、本考案はこれに限定されず、シート部材2の形状は適宜変更可能である。この場合、スライドファスナーは、シート部材の外周の一部に取り付けられていればよい。
前記実施形態では、当布314,414は、第一テープ311,411に縫製されているが、これに限られず、熱可塑性フィルムを用いた高周波溶着や、接着剤などによって取り付けられていてもよい。
また、当布314,414は、第一テープ311,411の縁部を挟みこむことに限られず、単に第一テープ311,411に重ねられてもよい。
また、当布314,414において、第一テープ311,411の取付側とは反対側の縁部とハトメ7との間に、紐、ロープ、またはワイヤー等からなる芯紐を入れてもよい。これにより、当布314,414の強度を向上させることができる。
また、当布314,414は、第一テープ311,411の縁部を挟みこむことに限られず、単に第一テープ311,411に重ねられてもよい。
また、当布314,414において、第一テープ311,411の取付側とは反対側の縁部とハトメ7との間に、紐、ロープ、またはワイヤー等からなる芯紐を入れてもよい。これにより、当布314,414の強度を向上させることができる。
前記実施形態では、スライダー33,43がロック機能を有しているが、ロック機能を有していない自由スライダーであってもよい。この場合、自由スライダーの引き手の孔に紐を通し、この紐を支持体100に結び付け、自由スライダーが勝手に開かない様にすることもできる。
前記実施形態において、スライドファスナー3,4には、各エレメント列312,322,412,422を覆うフラップ(図示省略)がさらに設けられていてもよい。このようなフラップは、スライドファスナー3,4ではなく、シート部材2に設けられ、シート部材2から延びるフラップが各エレメント列312,322,412,422を覆う構成とされてもよい。この構成によれば、各エレメント列312,322,412,422を日光から遮り、その劣化を抑制することができる。
前記実施形態では、広告シート1をシートとして説明したが、このほか、建築現場で用いられる養生シートであってもよい。この場合、養生シートは、前記実施形態に係る広告シート1と同様、シート部材と、その縁部に配置されたスライドファスナーとを備えて構成される。この養生シートは、スライドファスナーに設けられたハトメを挿通する紐状部材を介して、足場等の支持体に取り付けられる。
この場合においても、前記実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、足場等の支持体へのシート部材の着脱を短時間で行うことができる。
この場合においても、前記実施形態と同様の効果が得られる。すなわち、足場等の支持体へのシート部材の着脱を短時間で行うことができる。
また、養生シートのシート部材の3辺の縁部にハトメ付のスライドファスナーが取り付けられ、シート部材の残り1辺の縁部には直接ハトメが設けられていてもよい。
このような構成によれば、養生シートは、シート部材の4辺のハトメを介して支持体に取り付けられる。また、必要に応じてシート部材の3辺のスライドファスナーを開くことで、シート部材を折り畳むことができる。これにより、養生シートの取付強度を確保しつつ、養生シートの開放作業の負担を軽減することができる。
このような構成によれば、養生シートは、シート部材の4辺のハトメを介して支持体に取り付けられる。また、必要に応じてシート部材の3辺のスライドファスナーを開くことで、シート部材を折り畳むことができる。これにより、養生シートの取付強度を確保しつつ、養生シートの開放作業の負担を軽減することができる。
1…広告シート、2…シート部材、3,4…スライドファスナー、12…シート本体部、31,41…第一ファスナーストリンガー、311,411…第一テープ、312,412…第一エレメント列、314,414…当布、32,42…第二ファスナーストリンガー、321,421…第二テープ、322,422…第二エレメント列、33,43…スライダー、7…ハトメ、100…支持体、120…紐状部材。
Claims (8)
- 第一エレメント列(312,412)を有した第一ファスナーストリンガー(31,41)と、第二エレメント列(322,422)を有した第二ファスナーストリンガー(32,42)と、前記第一エレメント列(312,412)および前記第二エレメント列(322,422)に連結されたスライダー(33,43)とを備え、
前記第一ファスナーストリンガー(31,41)のみに、その長手方向に沿って配置された複数の環状部材(7)が設けられていることを特徴とするスライドファスナー。 - 前記第一ファスナーストリンガー(31,41)は、前記第一エレメント列(312,412)が取り付けられた第一テープ(311,411)と、前記第一テープ(311,411)に取り付けられた当布(314,414)とを備え、
前記複数の環状部材(7)は、前記当布(314,414)に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。 - 前記第一ファスナーストリンガー(31,41)は、前記第一エレメント列(312,412)が取り付けられた第一テープ(311,411)を備え、
前記複数の環状部材(7)は、前記第一テープ(311,411)に設けられており、
前記第一テープ(311,411)の幅(D1)は、前記環状部材(7)の直径(D2)の2倍以下であることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。 - 前記第一ファスナーストリンガー(31,41)および前記第二ファスナーストリンガー(32,42)のうち、一方には箱棒および箱体(316,426)が設けられており、他方には蝶棒(326,416)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスライドファスナー。
- 前記第二ファスナーストリンガー(32,42)には、高周波溶着用のフィルム(427)が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のスライドファスナー。
- シート部材(2)と、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスライドファスナー(3,4)とを備え、
前記スライドファスナー(3,4)の前記第二ファスナーストリンガー(32,42)は、前記シート部材(2)の縁部(21,22)に沿って取り付けられていることを特徴とするシート。 - 前記シート部材(2)が正面視矩形状であり、前記第二ファスナーストリンガー(32,42)は、前記シート部材(2)の少なくとも2辺に取り付けられていることを特徴とする請求項6に記載のシート。
- シート部材(2)と、前記シート部材(2)の外周の一部に取り付けられたファスナーストリンガー(32,42)とを備えることを特徴とするシート本体部。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017000626U JP3210143U (ja) | 2017-02-15 | 2017-02-15 | スライドファスナー、シート本体部およびシート |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7495727B2 (ja) | 2020-09-11 | 2024-06-05 | 株式会社インターコスモス | パーテーションスクリーン装置 |
-
2017
- 2017-02-15 JP JP2017000626U patent/JP3210143U/ja active Active
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