JP3185480U - 収納袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドファスナーを用いる収納袋であって、胴部の形状を保ち易くすると共に、一対のエレメント列やスライダーが胴部の外観に与える影響を小さくし、しかも胴部の手触りをできるだけ柔らかくすることのできる収納袋を提供する。
【解決手段】帯3の内面であって幅方向の両縁部に沿って一対のエレメント列4,4が固定される帯体2と、螺旋状に巻かれる帯体2の幅方向に隣接する一対のエレメント列4,4を噛合するスライダー6とを備える収納袋である。そして一対のエレメント列4,4が噛合されることにより筒状の胴部1cと胴部1cの下側を塞ぐ底部1bと胴部1cの上側を塞ぐ蓋部1aとが形成されると共に、噛合された一対のエレメント列4,4により形成される螺旋状のフレーム8が胴部1cと底部1bと蓋部1aの内面に配置されることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、主にスライドファスナーで構成される収納袋に関する。
スライドファスナーで構成される収納袋としては、螺旋状に巻く帯と、帯の幅方向の両縁部に沿って固定された一対のエレメント列とを備え、噛合させた一対のエレメント列が螺旋状となった状態で袋の外面側に露出するものが知られている(特許文献1)。
また別の収納袋としては、複数のスライドファスナーより構成され、各スライドファスナーの一対のテープを環状に連結すると共に、これらスライドファスナーをテープの幅方向に隣り合わせて並列し、隣り合うテープ同士を連結したものが知られている(特許文献2)。
米国特許第7509985号明細書 実用新案登録第3131585号公報
しかしながら特許文献1の収納袋は、その外面側にエレメント列を露出させる構成であるため、エレメント列が外観に与える影響は大きいものである。しかも螺旋状に噛合された一対のエレメント列は、収納袋の形状を定めるフレームとして機能するが、フレームが収納袋の外面に露出する構成であるため、エレメント列の硬さによって全体がごわごわした硬い手触りのするものであった。
また特許文献2の収納袋は、その内面側にエレメント列を隠すように配置させる構成であるため、エレメント列が胴部の外観に与える影響は小さい。しかし噛合する一対のエレメント列がテープの幅方向に並列して分離し、エレメント列を固定するテープ同士が連結される形なので、噛合させたエレメント列が何本も平行に独立しており(連結しておらず)、収納袋の形状を定めるフレームとしての機能が十分とは言えない。また並列するスライドファスナー毎に1つのスライダーが必要なものであり、必然的にスライダーの個数の多いものとなる。
本考案は、上記実情を考慮したもので、形状を保ち易くすると共に、一対のエレメント列やスライダーが外観に与える影響を小さくし、しかも手触りをできるだけ柔らかくすることのできる収納袋の提供を目的とする。
本考案の収納袋は、帯の内面であって幅方向の両縁部に沿って一対のエレメント列が固定される帯体と、螺旋状に巻かれる帯体の幅方向に隣接する一対のエレメント列を噛合するスライダーとを備える。そして一対のエレメント列が噛合されることにより筒状の胴部と胴部の下側を塞ぐ底部と胴部の上側を塞ぐ蓋部とが形成されると共に、噛合された一対のエレメント列により形成される螺旋状のフレームが胴部と底部と蓋部の内面に配置されることを特徴とする。
また胴部において帯は、一本の生地で形成されていても良いが、胴部の手触り感を柔らかくするには次のようにすることが望ましい。
すなわち胴部において帯は、帯よりも細い細帯を複数備えると共に、前記複数の細帯を幅方向に隣り合わせて並列させると共に、幅方向の最も両外側の細帯にはその幅方向の両外側縁部に沿ってエレメント列が固定され、複数の細帯における互いに隣り合う幅方向の縁部同士が、その外面側を内面側に向かって折り曲げられた状態で重ね合わされて内面側において連結されていることである。
ちなみに帯を構成する細帯は複数であるので、2本に限らず、3本以上であっても良い。従って「幅方向の最も両外側の細帯」とは、細帯が3本であれば両外側の細帯のことであって、真ん中の細帯のことではなく、細帯が2本であればその2本の細帯のことである。
収納袋のより具体的な構成としては、次のものがある。
すなわち一対のエレメント列の噛合が解放された状態において帯体は、直線的に延長すると共に前記胴部を構成する帯体本体部と、帯体本体部の長手方向の両端部から帯体本体部の長手方向の中心点に対して点対称的に屈曲する方向に延長すると共に蓋部及び底部を別々に形成する第1の帯体転向部及び第2の帯体転向部とを備えるものとする。帯体本体部は、幅方向に隣り合わせて並列させた2本の細帯の両内側縁部同士が縫合されている。点対称的な関係にある第1の帯体転向部と第2の帯体転向部とは、帯体本体部を構成する2本の細帯のうち互いに異なる方から延長する細帯を帯体本体部に対して屈曲させ、屈曲させた部分を折り返すことによって隣り合う内側縁部同士を縫合されている。従って第1の帯体転向部は、帯体本体部を構成する2本の細帯のうち一方から延長する細帯を帯体本体部に対して屈曲させ、第2の帯体転向部は、帯体本体部を構成する2本の細帯の他方から延長する細帯を帯体本体部に対して屈曲させることになる。そして第1の帯体転向部のエレメント列と第2の帯体転向部のエレメント列のうち少なくとも一方は、帯体本体部の長手方向の端部のエレメント列にスライダーで噛合されているものとする。
本考案の収納袋によれば、帯の内面にエレメント列が固定されているので、噛合した一対のエレメント列により形成される螺旋状のフレームが収納袋の内面に配置され、そのフレームの外面に帯が配置されることになり、その結果、収納袋の形状が保ち易くなる。またフレームが収納袋の内面に配置されて外部からは隠れるようになることから、一対のエレメント列が収納袋の外観に与える影響が小さくなる。しかも収納袋の手触りは帯の手触りとなるので、一対のエレメント列が外部に露出するものに比べれば、手触りが柔らかくなる。
また帯体本体部において帯を、複数の細帯を幅方向に隣り合わせて並列して備えているものとし、並列する細帯の幅方向に隣り合う縁部同士を、その外面側を内面側に向かって折り曲げた状態で重ね合わされて内面側において連結されているものとすれば、細帯同士が連結されている部分が収納袋の内側に凹み、細帯とエレメント列が連結されている部分が収納袋の外側に膨らむようになり、収納袋がふわふわとした感じになる。
さらに胴部を構成する帯体本体部の長手方向の中心点に対して、蓋部を構成する第1の帯体転向部と、底部を構成する第2の帯体転向部とを点対称的に形成してあれば、蓋部と胴部とが同様の形状をした収納袋となる。
本考案の第一実施形態の収納袋を示す一部拡大正面図である。 第一実施形態の収納袋の一部を開いた状態を示す一部拡大正面図である。 第一実施形態の収納袋を展開する過程を示す平面図である。 第一実施形態の収納袋を示す展開図である。 図1のV−V線切断部断面図である。 本考案の第二実施形態の収納袋における要部を示す切断部断面図である。
図1〜図5に示すように本考案の第一実施形態の収納袋1は、部位として、対向する状態で上下に離隔する蓋部1a及び底部1bと、蓋部1a及び底部1bを繋ぐ筒状の胴部1cとを備え、胴部1cの上側及び下側を蓋部1a及び底部1bで塞いでいる。また構成要素として第一実施形態の収納袋1は、1本の帯体2と、螺旋状に巻いた帯体2の幅方向に隣接する端部同士を噛合する2つのスライダー6とを備えている。
帯体2は、1本の帯3と一対のエレメント列4,4とを備え、帯3の内面であって幅方向の両縁部に沿って(縁部の長手方向に沿って)一対のエレメント列4,4が縫合によって固定されたものである。また帯体2は、帯3よりも細い(幅の狭い)2本の細帯3aとしてのテープ3aと、各テープ3aの幅方向の一縁部に沿って固定されるエレメント列4とを主体として、いわゆる2本のファスナーストリンガー5,5を主体として構成されている。従って2本のファスナーストリンガー5,5とスライダー6とを備える収納袋1は、スライドファスナーにより形成されていると言える。なお以後の説明においては、テープ3aの幅方向の両縁部のうちエレメント列4が固定されている方を「一縁部」と称し、一縁部とは反対側すなわちエレメント列4が固定されていない方を「他縁部」と称する。
エレメント列4は、各テープ3aの内面に縫い糸で固定されている。またテープ3aの内面とは、収納袋1の外観を構成しない面であり、収納袋1の外面すなわち収納袋1の外観を構成する面とは反対側の面である。また図5では、テープ3aの大半は一縁部へ向かって上下方向に延長する形態となっていて、その延長する形態の内面にエレメント列4が固定されている。
またエレメント列4は、図示の例では、多数のエレメントがコイル状に繋がれている合成樹脂製の連続エレメントによって形成されたものであり、この連続エレメントは、その長手方向に間隔をあけて設けられた多数の噛合部4bと、隣り合う噛合部4bの端部同士を連結する連結部4aとから構成され、多数の連結部4aがテープ3aに固定され、噛合部4bがテープ3aの幅方向から突出している。従って一対のエレメント列4,4を噛合させた状態では、幅方向に隣り合う帯3のテープ3a同士の間に形成される僅かな隙間よりも内側に噛合部4bが配置される。
スライダー6は、対向する上翼板61及び下翼板62と、上下翼板61,62の少なくとも一方の幅方向の両縁部から他方の両縁部に向かって間隔を狭めるように突出するフランジ(図示せず)と、上下翼板61,62の間を幅方向中央部で連結する案内柱63と、引手64と、引手64を上翼板61に対して揺動可能に取り付けるために上翼板61の上に設けられる引手取付部65とを備え、上翼板61と下翼板62の間にY字状のエレメント案内路を形成するものである。スライダー6を前進させることによって一対のエレメント列4,4が噛合し、スライダー6を後退させることによって一対のエレメント列4,4の噛合が解放される。
一対のエレメント列4,4の噛合が解放された状態すなわち完全に開いた状態の帯体2の内面が図4には示されている。帯体2は、直線的に延長する帯体本体部2aと、帯体本体部2aの長手方向の一端部から帯体本体部2aに対して屈曲する方向に延長する第1の帯体転向部2eと、帯体本体部2aの他端部から帯体本体部2aに対して屈曲する方向に延長する第2の帯体転向部2fと、帯体本体部2aに対する第1の帯体転向部2eの連続部分に相当する屈曲部の内面側に重なるようにして屈曲部の内周側から外周側を通過するように延長する第1の帯体余剰部2uと、帯体本体部2aに対する第2の帯体転向部2fの連続部分に相当する屈曲部の内面側に重なるようにして屈曲部の内周側から外周側を通過するように延長する第2の帯体余剰部2vとを備えている。そして帯体2は、帯体本体部2aの長手方向の中心点に対して第1の帯体転向部2eと第2の帯体転向部2fとを点対称的な関係に形成すると共に、第1の帯体余剰部2uと第2の帯体余剰部2vとを点対称的な関係に形成してある。因みに図4にはスライダー6の下翼板62が示されており、帯体2において下翼板62側の面(図4の紙面に対する手前側の面)が、帯体2の内面に相当し、帯体2において上翼板61や引手64側の面が帯体2の外面に相当する。
帯体本体部2aにおいて2本のテープ3aは、幅方向に隣り合うように並列し、その隣り合う幅方向の他縁部(内側縁部)同士を長さ方向に沿って縫合してある。より詳しく言えば、2本のテープ3aの内側縁部同士を互いの外面側が接するように重ね合わせ、重ね合わせ部分を内面側から長手方向に沿って縫合して固定してある。このように縫合して固定した場合には、テープ3aの元外面であっても重ね合わせ部分(縫合箇所よりも内面側に突出する部分)は、帯3やテープ3aの本考案でいう外面に含まれず、内面に含まれる。このようにして縫合されて1本化された帯3を構成する2本のテープ3aの幅方向の内側縁部は、各テープ3aの幅方向の他縁部である。また縫合されて1本化された帯3の幅方向の外側縁部は、各テープ3aの幅方向の一縁部であるので、その長手方向の全長に沿ってエレメント列4が固定されている。
第1の帯体転向部2eは、帯体本体部2aから延長する2本のテープ3aのうち一方(延長部分が長い方)より形成される。この長い方のテープ3aを直線的に延長する帯体本体部2aに対して屈曲(より詳しくは鋭角に屈曲)させ、その他縁部が対称軸となるようにして折り返すと共に折り返しによって隣り合う他縁部同士を縫合し、長い方のテープ3aの先端部のエレメント列4を、帯体本体部2aの一方のエレメント列4に接近させてスライダー6により噛合させてある。ちなみにここでの縫合も、帯体本体部2aでのテープ3a同士の縫合と同様に行われ、元の重ね合わせ部分は、帯3等の内面に配置される。またテープ3aの折り返し部分は、第1の帯体転向部2eの先端部に相当することから、第1の帯体転向部2eは、その幅方向の両外側縁部だけでなく、先端部の外周縁部にもエレメント列4が配置される。
ちなみに第2の帯体転向部2fは、帯体本体部2aから延長する2本のテープ3aのうち他方(第1の帯体転向部2eで用いたテープ3aとは異なる方のテープ3aであって且つ延長部分が長い方)より形成される。なお第2の帯体転向部2fの詳細は、第1の帯体転向部2eと点対称的な関係にあるので説明を省略する。
第1の帯体余剰部2uは、第1の帯体転向部2eから延長する一方のテープ3a(帯体本体部2aから延長する2本のテープ3aのうち長い方)のエレメント列4と、帯体本体部2aから延長する他方(延長部分が短い方)のテープ3aのエレメント列4との噛合によって一本化されている部分である。また第1の帯体余剰部2uは、第1の帯体転向部2e及び帯体本体部2aに連続する側の端部を、第1の帯体転向部2eの内面側に重ね合わせる状態で縫合されており、この縫合糸7は、スライダー6の後退端の位置を定める止め部としての機能を発揮する。ちなみに縫合糸7は、一対のエレメント列4,4に対して交差する方向(一体化された2本のテープ3a,3aの幅方向)に沿って縫合されている。また縫合する際には、第1の帯体転向部2eの長い方のテープ3aは、その他縁部の表面を第1の帯体余剰部2uの外面に重ね合わせて、内面側から縫合してある。
なお第2の帯体余剰部2vは、第1の帯体余剰部2uと点対称的な関係にあるので説明を省略する。
上記した第一実施形態の収納袋1は、2本のファスナーストリンガー5,5と、2つのスライダー6を用いて例えば次の手順で製造される。ちなみに2本のファスナーストリンガー5,5は長さ寸法及び幅寸法を同じくし、しかも全長に亘って幅寸法を均一としてある。また縫合の詳細については既に詳述したので手順の説明を省略する。
(1)二本のファスナーストリンガー5の両端を揃えると共に、幅方向に一対のエレメント列4,4を隣り合わせ、隣接する一対のエレメント列4,4に対して長手方向の両側からスライダー6を挿入し、二本のファスナーストリンガー5の長手方向の両先端部を噛合させることにより、第1と第2の帯体余剰部2u,2vを作る。
(2)二本のファスナーストリンガー5の長手方向の一端部側において、一方のファスナーストリンガー5を先端から所定長さの位置で、他縁部を対称軸とするようにして折り返し、隣り合う他縁部同士を縫合し、第1の帯体転向部2eを作る。
(3)二本のファスナーストリンガー5の長手方向の他端部側においても(2)と同様に作業して、第2の帯体転向部2fを作る。但し(2)で折り返した一方のファスナーストリンガー5とは別の他方のファスナーストリンガー5に対して(2)と同様に作業する。
(4)第1と第2の帯体転向部2e,2fの間には2本のファスナーストリンガー5,5が幅方向に分離する状態で存在するので、これらの他縁部同士を縫合し、帯体本体部2aを作成する。また第1の帯体余剰部2uを第1の帯体転向部2eの内面側に重ね合わせると共に、第1の帯体転向部2eの内周側から外周側を通過するように配置して、第1の帯体余剰部2uを第1の帯体転向部2eに縫合し、この縫合に用いられた糸が止め部としての縫合糸7となる。第2の帯体余剰部2vも同様にして第2の帯体転向部2fに縫合する。
上記した第一実施形態の収納袋1は、スライダー6を前進させることによって、一対のエレメント列4,4が噛合され、その結果、第1の帯体転向部2eが底部1bに、第2の帯体転向部2fが蓋部1aに、帯体本体部2aが胴部1cになり、全体として袋状となる。また蓋部1a、底部1b、胴部1cのいずれも外面にはテープ3aが露出することになり、蓋部1a、底部1b、胴部1cの内面には一対のファスナーストリンガー5,5が隠れるようにして配置される。そして噛合された一対のエレメント列4,4によってフレーム8が形成される。螺旋状のフレーム8が収納袋1の帯3を外側に押し出すような力を発揮し、テープ3a同士が連結されている部分が収納袋1の内側に凹み、テープ3aとエレメント列4が連結されている部分が収納袋1の外側に膨らむようになり、全体としてふわふわした手触りとなる。また蓋部1a及び底部1bが細長い形状であるため、収納袋1は平面視すれば細長い楕円状の形状となる。
図6には本考案の第二実施形態の収納袋1の要部が示されている。第二実施形態の収納袋1は、帯3を構成する細帯3aを3本としたことが、第一実施形態の収納袋1と相違するものである。より詳しく言えば少なくとも帯体本体部2aにおいて帯3は、3本の細帯3aとしてのテープ3aより構成される。3本のテープ3aのうち2本のテープ3aの一縁部には第一実施形態と同様にエレメント列4が固定され、残りの1本のテープ3aは装飾専門のテープ3aであってエレメント列4が固定されない。そして3本のテープ3aを幅方向に隣り合うように並列し、幅方向の中央には装飾専門のテープ3aが位置し、幅方向の両側には他の2本のテープ3aを互いのエレメント列4が幅方向の外側に配置されるようにする。そして3本のテープ3aは、互いに隣り合う幅方向の縁部同士を第一実施形態と同様に長さ方向に沿って縫合してある。
本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。例えば、エレメント列4の固定の仕方は、テープ3aの内面に固定する仕方に限らず、俗に言う隠しスライドファスナーに採用されるエレメント列4の固定の仕方であっても良い。図示しないが隠しスライドファスナーとは、一対のエレメント列を噛合させたときにテープでエレメント列を隠すことのできるものである。より詳しく言えば、隠しスライドファスナーは、一対のファスナーストリンガーと、スライダーとで構成される。
ファスナーストリンガーは、テープの幅方向の一縁部が断面U字状に折り曲げられ、折り曲げられた部分の内面(折り曲げられる前は外面)にその長手方向に沿ってエレメント列が取り付けられている。
またスライダーは、下翼板と、下翼板の幅方向の両縁部から上方に突出した後に幅方向の内側に屈曲する一対のフランジと、下翼板の幅方向の中央部から上方に突出する案内柱と、案内柱の上端に設けられる引手取付部と、引手取付部に揺動可能に支持される引手とから構成され、下翼板の上側にフランジと案内柱とで区画されたY字状のエレメント案内路を形成するものである。
その他にエレメント列4は、連続エレメントに限らず、各テープ3aの長さ方向に沿って間隔をおいて設けられた多数の独立するエレメントによって形成されていても良く、この場合エレメントを隠す別の帯をテープ3aの外面側に固定するようにする。なお第1と第2の帯体余剰部2u、2vは無いものであっても良い。なおスライダー6は、一対のエレメントに対して2個設ける構成に限らず、1つのみ設けても良く、この場合帯体本体部2aの一端部に対して第1の帯体転向部2e又は第2の帯体転向部2fがスライダー6により噛合されることになる。
1 収納袋
1a蓋部
1b底部
1c胴部
2 帯体
2a帯体本体部
2e第1の帯体転向部
2f第2の帯体転向部
2u第1の帯体余剰部
2v第2の帯体余剰部
3 帯
3a細帯(テープ)
4 エレメント列
4a連結部
4b噛合部
5ファスナーストリンガー
6スライダー
61上翼板
62下翼板
63案内柱
64引手
65引手取付部
7縫合糸
8フレーム

Claims (3)

  1. 帯(3)の内面であって幅方向の両縁部に沿って一対のエレメント列(4,4)が固定される帯体(2)と、螺旋状に巻かれる前記帯体(2)の幅方向に隣接する一対の前記エレメント列(4,4)を噛合するスライダー(6)とを備え、
    一対の前記エレメント列(4,4)が噛合されることにより筒状の胴部(1c)と前記胴部(1c)の下側を塞ぐ底部(1b)と前記胴部(1c)の上側を塞ぐ蓋部(1a)とが形成されると共に、噛合された一対の前記エレメント列(4,4)により形成される螺旋状のフレーム(8)が前記胴部(1c)と前記底部(1b)と前記蓋部(1a)の内面に配置されることを特徴とする収納袋。
  2. 前記胴部(1c)において前記帯(3)は、前記帯(3)よりも細い幅の細帯(3a)を複数備えると共に、前記複数の細帯(3a)を幅方向に隣り合わせて並列させると共に、幅方向の最も両外側の前記細帯(3a)にはその幅方向の両外側縁部に沿って前記エレメント列(4)が固定され、
    前記複数の細帯(3a)における互いに隣り合う幅方向の縁部同士が、その外面側を内面側に向かって折り曲げられた状態で重ね合わされて内面側において連結されていることを特徴とする請求項1に記載の収納袋。
  3. 一対の前記エレメント列(4,4)の噛合が解放された状態において前記帯体(2)は、直線的に延長すると共に前記胴部(1c)を構成する帯体本体部(2a)と、前記帯体本体部(2a)の長手方向の両端部から前記帯体本体部(2a)の長手方向の中心点に対して点対称的に屈曲する方向に延長すると共に前記蓋部(1a)及び前記底部(1b)を別々に形成する第1の帯体転向部(2e)及び第2の帯体転向部(2f)とを備え、
    前記帯体本体部(2a)は、幅方向に隣り合わせて並列させた2本の前記細帯(3a)の両内側縁部同士が縫合されており、
    点対称的な関係にある前記第1の帯体転向部(2e)と前記第2の帯体転向部(2f)とは、前記帯体本体部(2a)を構成する2本の前記細帯(3a)のうち互いに異なる方から延長する前記細帯(3a)を前記帯体本体部(2a)に対して屈曲させ、屈曲させた部分を折り返すことによって隣り合う内側縁部同士を縫合されており、
    前記第1の帯体転向部(2e)の前記エレメント列(4)と前記第2の帯体転向部(2f)の前記エレメント列(4)のうち少なくとも一方は、前記帯体本体部(2a)の長手方向の端部の前記エレメント列(4)に前記スライダー(6)で噛合されていることを特徴とする請求項2記載の収納袋。
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