JP5764574B2 - 手荷物ケースの組立構造 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本願は、2010年12月16日に出願された「手荷物ケースの組立構造」と題する米国特許出願第12/970,122号の優先権を主張する。この出願は米国特許法第119条(e)に基づき、2009年12月18日に出願された「手荷物ケースの組立構造」と題する米国仮特許出願第61/288,110号の利益を主張するものであり、これらの出願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものとする。
本発明は手荷物ケースの構造に関し、より具体的には、内張り材料が内側ワイヤフレーム構造に係留され、それによって内張り材料を外側材料に対してあるいは外側材料を通して取り付けるための継ぎ目と縫い目がほとんどないかまたは全くない手荷物ケース構造に関する。
手荷物ケースは一般的に、ユーザが取り扱う外部表面を画定する外側材料と、手荷物ケースの内部を内張りする内側材料層と、手荷物の外周形状を画定するフレームと、フレームの形状を強化、維持するための強化構造と、手荷物ケースの内部空間へアクセスできるようにする1つまたは複数の様々な開口構造とを含んでいる。これらの構成部品は、発泡体、ワイヤ、高分子シートなどを含むが、一般的に、縫製、打鋲、接着、係留、などの様々な取付手段や構造を用いて内側材料層を外側材料層へ係留することを必要とする方法で相互に取り付けられる。この内側材料層を外側材料層へ係留することは、手荷物ケースの外側表面に例えば縫い目や継ぎ目による不連続構造や見た目の悪さを生じやすく、全体の美観を損ねることになりかねない。これらの各層が相手方の層を引っ張ることによって引き裂かれたりまたは別の形の損傷を受けやすいので、内側と外側の材料層を係留することはさらには手荷物ケースの強度的な完全性を損なうことになりかねない。この手荷物ケースの典型的な構造は、通常手荷物ケースを外側から内側に向かって作り上げていくことを必要とし、このことは手荷物ケースを形成する上での構造的及び美的な設計の選択幅を狭めることになる。
本発明は、このような周知の課題を解決することを目的とする。
手荷物ケースの一実施形態は、本体の外周形状の少なくとも部分形状を形成する第1のワイヤフレーム要素と、第1のワイヤフレーム要素に少なくとも部分的に取り付けられた内側材料と、第1のワイヤフレーム要素を覆って配置された外側材料と、内側材料と外側材料の少なくとも一部に取り付けられた第2のワイヤフレーム要素とを備える。ここで、外側材料は第1のワイヤフレーム要素には取り付けられていない。
別の実施形態においては、外側材料には、第1のワイヤフレーム要素を外側材料へ取り付けることによる不連続構造(Interruption)がない。さらなる実施形態において、部分形状は本体の外周形状の少なくとも一部を含んでもよい。別の実施形態においては、内側材料は1つまたは複数の構造部材を収納するように構成された1つまたは複数のポケットを画定してもよい。実施形態のあるものでは、構造部材は1つまたは複数のプレートで構成されている。
別の実施形態では、1つまたは複数の構造部材は、第1のワイヤフレーム要素を第2のワイヤフレーム要素から離す方向に付勢するように構成されていてもよい。さらに、1つまたは複数の構造部材は、構造的弾性材料で形成されていてもよい。別の実施形態においては、第1のワイヤフレーム要素は、第2のワイヤフレーム要素とは異なる面内に配置されていてもよい。
別の実施形態は手荷物ケースの製法に関する。この方法は、第1のワイヤフレーム要素を手荷物ケースの少なくとも一部の形状に形成し、内側材料を第1のワイヤフレーム要素に取り付け、外側材料を第1のワイヤフレーム要素に固定することなく、外側材料を第1のワイヤフレーム要素を覆って配置して手荷物ケースの外壁を形成する、ことを含む。
本方法の別の実施形態においては、手荷物ケースの外壁は、外側の不連続構造が全くない。さらなる実施形態において、内側材料は、第1のワイヤフレーム要素の一部の周りにヘム(hem:縁の折り返し部分)を形成することによって、第1のワイヤフレーム要素に取り付けられてもよい。別の実施形態において、内側材料を第2のワイヤフレーム要素に取り付けることが含まれてもよい。さらなる実施形態において、外側材料の少なくとも一部分を第2のワイヤフレーム要素に取り付けることが含まれてもよい。
本方法の別の実施形態において、内側材料内に1つまたは複数のポケットを形成することが含まれてもよい。別の実施形態において、内側材料の1つまたは複数のポケット内に、1つまたは複数の構造部材を配置することが含まれてもよい。さらに、1つまたは複数の構造部材は、第2のワイヤフレーム要素を第1のワイヤフレーム要素から離す方向に付勢するように構成されていてもよい。
手荷物ケースの別の実施形態において、本体の少なくとも部分形状を形成する第1のワイヤフレーム要素と、第1のワイヤフレーム要素に少なくとも部分的に取り付けられた内側材料と、第1のワイヤフレーム要素を覆って配置された外側材料と、が含まれてもよい。外側材料は第1のワイヤフレーム要素に実質的に取り付けられていなくてもよい。
別の実施形態において、第2のワイヤフレーム要素が内側材料と外側材料に少なくとも部分的に取り付けられていてもよい。さらに、内側材料は1つまたは複数の構造部材を収納するように構成された1つまたは複数のポケットを画定してもよい。
本発明の特徴と利点は、例示としての図面を参照した以下の詳細な説明でより容易に明確になるであろう。
手荷物ケース構造の一実施例を組み込んだ、手荷物ケースを示す図である。 図1の手荷物ケースの正面側半分の概略展開図である。 図1の線3a−3aに沿った断面図である。外側材料、支持構造、第1と第2のワイヤフレーム、支持構造用のポケットのある内張りカラー、及びジッパーを含む、手荷物ケース構造を構成する種々の部品が示されている。 図3aの追加的な代表的断面例を示す図である。 図3aの追加的な代表的断面例を示す図である。 図3aの手荷物ケースの内張りカラーの一部を手荷物ケースの内側から見た部分切欠図である。 別の実施例における様々な構成部品の相互接続部分の部分切欠斜視図である。 別の手荷物ケース構造の実施例とともに利用される、ワイヤフレームの別の実施例の模式図である。 他の手荷物ケース構造の実施例を組み込んだ、車輪付き手荷物ケースの正面部分ワイヤフレームと構造材料の模式図である。
手荷物ケース20が図1に示されており、これには、正面部分22と、背面部分24と、正面部分22と背面部分24との間の中間リム26とが含まれる。正面部分22と背面部分24と中間リム26とが一緒になって、内部空間を画定する。正面部分22と背面部分24は、典型的には枢動によって相互に動いて選択的に開閉可能であり、これによりユーザが手荷物ケース20の内部空間へアクセスできる。正面部分22と背面部分24のそれぞれは周縁端28、30を画定してよい。
一実施例において、中間リム26の片側は、正面部分22、背面部分24の(それぞれの)周縁端28、30の1つに例えば端部ビード33によって固定的に取り付けられている。そうして中間リム26のもう一方の側は、もう一方の周縁端28、30に開閉自在に取り付けられている。周縁端28、30は、周縁端28、30と中間リム26の片側に接続された1つまたは複数のジッパー29や、バックルや、ラッチや、さね継ぎ係合や、その他の好適な開閉自在の閉鎖機構によって、中間リム26へ開閉自在に取り付けられてもよい。中間リム26は剛体構造であっても、可撓性構造であってもよい。
正面部分22と背面部分24はヒンジ構造で取り付けられていてもよく、上で述べたように、これによって相互に選択的に枢動して、ヒンジ構造で接続されたまま異なる相対配置をとることが可能である。たとえば、このヒンジ構造は、一体ヒンジ、ピアノヒンジ、腕木付きヒンジなどであってよい。ここで、相対運動を可能とする構造をヒンジ構造と呼んだが、他の手荷物ケースの実施例において正面部分22と背面部分24との間に他の種類の運動を可能とする他の構造が利用されてもよいことを理解されたい。
ヒンジ構造は実施例によって様々な位置に配置されてよい。たとえば一実施例において、中間リム26が背面部分24に固定的に取り付けられている場合には、ヒンジ構造は中間リム26と正面部分22の間に配置されてよい。また逆に、中間リム26が正面部分22に固定的に取り付けられている場合には、ヒンジ構造は中間リム26と背面部分24の間に配置されてよい。ヒンジ構造は図1に示す手荷物ケースの短辺沿いに配置されてもよいし、長辺沿いに配置されてもよい。また、必要な場合には、中間リムの長さの一部をヒンジで置き換えてもよい。
当技術分野で周知のように、手荷物ケース20には、所望により任意のキャリーハンドル、可変長のプルハンドル、または車輪が含まれてもよい。たとえば手荷物ケース20は、2つの車輪、または4つの車輪、またはそれ以外の数の車輪を含んでいてもよい。所望により、外部ポケットや、その他の追加構造が手荷物ケースに含まれていてもよい。
図1に示す手荷物ケース20は正面部分22と、背面部分24と、正面部分22と背面部分24との間の中間リム26とを含んでいるが、他の実施形態においては正面部分22と背面部分24のみが含まれて、その間に中間リム26が含まれない場合もあることを理解されたい。そのような実施形態においては、正面部分22と背面部分24が全体として内部空間を画定してもよい。正面部分22と背面部分24はヒンジ構造で取り付けされていて、これによって選択的に相対的な枢動をして、ヒンジ構造で接続されたままで異なる相対配置となることができるようになっていてもよい。別の位置へ枢動して、正面部分22と背面部分24の当接している端部が離間すると、内部空間へのアクセスが可能となる。閉位置へ枢動すると、周端部28、30は、例えばさね継ぎ係合によってしっかりと噛み合ってその配置を維持するのに役立つ。バックル、ラッチ、外周ストラップやそのほかの正面部分22と背面部分24に関連する締付具を使用して、正面部分22と背面部分24を閉じた配置に保持してもよい。周縁端28、30の係合構造は、正面部分22と背面部分24のシートと一体形成されていてもよいし、または類似あるいは非類似の材料で別々に形成されてそこに取り付けられてもよい。
本明細書において発明の態様を説明するために、手荷物ケース20の正面部分22の構造について説明する。ここで説明する構造は、背面部分24にも適用されるし、また1つの部分しかない、あるいは3つ以上の部分のある手荷物ケースにも適用されうることを理解されたい。つまり、特定の外周形状、構造及び特定の手荷物ケースの特徴に依存して、この構造を手荷物ケースの一部分に適用してもよいし、手荷物ケースの全体に適用してもよい。また、本明細書では軟質側面の手荷物ケースに関して説明するが、本構造は、硬質側面の手荷物ケース、(軟質側面と硬質側面の組合せになった)混成の手荷物ケース、可撓性を有する剛体側面パネルを持つ手荷物ケース、アタッシュケース、ダッフルバッグ、リュックサック、及びハンドバッグへも適用可能である。
図1の手荷物ケースの正面部分22は、主パネル35を構成する第1の外側材料34を含む。これは肩部60付近で、天端36、右側端38、左側端(図示せず、ただし右側端38と同様)、底側端(図示せず、ただし天端36と同様)に向かって湾曲している。主パネル35は、軟質かつ可撓性を持ちながら、主パネル35に構造を与えるのに十分な強度を有する(織物あるいは不織)材料でできていてもよい。主パネル35は、これに限定するものではないが、発泡材、プラスチック、ゴム、繊維などの各種の材料でできていてよい。主パネル35は、単層材料または複層材料からできていてよい。主パネルの中央部分は比較的平坦であってよく、端36、38近くの中間リム26に向かって湾曲している。後で詳述するように、主パネル35の端36、38は、第2のワイヤフレーム要素32によって中間リム26に取り付けられていてもよい。
一実施形態において、一般的にそのままでは材料34の端部同士が交差する、第1の外側材料34の主パネル35の各角部において、切り出し40が形成されてもよい。切り出し40は、継ぎ目のない、丸まった角部の形成を可能とするという美観上の利点があり、また、第1の外側材料34とは別の第2の外側材料42を手荷物ケース20の角部に敷くことも可能となる。実施形態のあるものでは、第2の外側材料42は、例えば対照的な色合いや模様の材料を利用した、第1の外側材料34とは視覚的に区別できる材料であって、独特の手荷物ケースのデザインとすることができる。別の実施形態では、第2の外側材料42は、例えば耐摩耗性繊維、ゴム、プラスチック、ビニールなどの耐摩耗性材料からできていて、手荷物ケース20の他の部分よりも摩耗や破損を受けやすいケース20の角部を保護するようになっていてもよい。別の実施形態においては第2の外側材料42は、射出成型材料または、プラスチックや金属などの硬質材料からできていてもよい。
第2の外側材料42は、エッジ44沿いに、例えば第2のワイヤフレーム要素32によって中間リム26に取り付けられる。第2の材料42は、縫製、ステープル、打鋲、接着などによって、切り出し40の当接端部41沿いまたはそれに隣接して、第1の外側材料34へも取り付けられる。主材料40においては第2の外側材料42と切り出し40は必要とされない。
一実施形態において、第1の外側材料34の主パネル35は、主パネルから側端及び中間リム26へ向かって湾曲する場合に継ぎ目なしであってよい。この曲率は、主面(すなわち35)から、中間リム26に係合する端部を画定する小さな周縁面への滑らかで実質的に継ぎ目のない遷移曲線を提供する。言い換えれば、主パネル35には、第2の外側材料42を第1の外側材料34に取り付け、また切り出し40同士の間または主パネル35の中央部分において主パネル35を不連続構造とすることによって生じる、継ぎ目、縫い目のマークや線、あるいはその他の係留構造を実質的に全くなくすことも可能である。また、標準的な非ハードカバーの手荷物ケースにおいて、主パネル35に対して端(端部パネル)36、38を形成する際に一般的に生じる、継ぎ目、縫い目のマークや線、あるいはその他の係留構造が実質的に全くないように、主パネル35は、主パネル35と端部パネル36、38との間で画定される肩部60の周りで湾曲している。この第1の外側材料34に不連続構造がないことは、本明細書で説明、表示するワイヤフレーム係留構造によって促進される。
図2は手荷物ケース20の正面部分(第1の部分)22の構成部品を示す。第1の外側材料34は図に示すように、前述の切り出し40の角部を画定するほぼ矩形形状をしている。角部の切り出し部の内部またはそれを覆う位置にある、第2の外側材料部分42も示されている。内側材料すなわち内張りカラー43は、手荷物ケースの内部に配置されて、角が丸められたほぼ矩形の形状をしていてもよい。内張りカラー43は通常、外側材料34、42の内表面を覆う内部表面を形成する。実施形態のあるものでは、内張りカラー43の材料もまた、第1と第2の外側材料23、42が一緒に取り付けられる同一の端部に沿って第2の外側材料42に接続されてもよい。内張りカラー43は、不織布材料でできていてもよい。実施形態によっては、内張りカラー43は、発泡材、エラストマ材料、またはプラスチック材料などの射出成型材料でできていてもよい。
内張りカラー43は、中間リム26に隣接ないしは重なる位置にある内側周端50から外側周端52に向かって延びていてもよい。内側周端50から外側周端52への間の距離である内張りカラー43の幅は、切り出し40と第2の外側材料42の両方が内部表面側で内張りカラーに重なり合うような寸法であってよい。内張りカラー43の直線部分または角部分は、何らかの形状の保持と構造の支持を与えるように構成された可撓性ポリマー発泡材またはポリマーシートなどのような、1つまたは複数の構造部材48を収納するように構成された窪みやポケットを含んでもよい。一実施形態において、構造部材48のそれぞれは、曲げられたり、別の変形をされた後に実質的に元の形状に復帰する、構造的弾性材料で形成されていてもよい。
以下でさらに説明するように、構造部材48はワイヤフレームを外側材料34、42に向けて付勢し、外側材料34、42を所望の形状と位置に保持する役目を果たしていてもよい。一実施形態において、内張りカラー43は幅方向に沿って傾斜していて、主パネルの曲率に一致していてもよい。主パネルは肩部60で湾曲して端(端部パネル)36、38を形成し、それらの端が中間リム26で会合する。ある実施形態において、内側周端50の最小と最大の寸法は、外側周端52の同じ対応する寸法よりも大きくて、内張りカラー43の幅方向に傾斜を形成してもよい。内張りカラー43は、このように3次元構造をしていて、内側周端50と外側周端52が離間した平面上に載っていてもよい。別の実施形態において、内張りカラー43は、3次元よりもむしろ2次元構成になっていてもよい。
内張りカラー43は、図2に示すように連続体構造であってもよいし、テント構造が利用される特定の手荷物ケースで必要とされるような不連続体構造であってもよい。たとえば、図2に示すように内張りカラー43が連続構造であれば、構造部材48は内張りカラー43内に形成されたポケットの中に配置されてよい。内張りカラー43は連続、不連続、または部分的であったりするが、その場合に構造部材48はポケットの中に配置または保持されるか、あるいは縫製、接着、打鋲、あるいはその他の技術によって場所を固定され、テントフレーム構造のワイヤを離間させておくという機能を支援する。
図2についてさらに、内張りカラー43の外側周端52の少なくとも一部に沿って外側ヘムが形成され、その外側ヘム54の内部に細長いポケットが画定される。外側ヘム54のポケットは外側周端52の周りに延びている、細長い第1のワイヤフレーム要素58(図3にも示されている)を収納してもよい。一実施例において、外側ヘム54は内張りカラー43の全外側周端52の周りに形成されてもよい。別の実施形態において、外側ヘム54は外側周端の周りに部分的にのみ延びていてもよいし、または全外側周端の周りにはあるが分離された部分からなっていてもよい。より具体的には、内張りカラー43の外側周端52は、第1のワイヤフレーム要素58の周りに縫い込まれて、内張りカラー43を第1のワイヤフレーム要素58の形に一致させるかまたは引き伸ばしてもよい。
第1のワイヤフレーム要素58は、ヘム54の中を内張りカラー43の全周端52に亘って延びていてもよいし、またはヘム54の部分に一致する周端の一部の周りに延びていてもよい。第1のワイヤフレーム要素58はまた、部分的ヘム54に一致する部分に延びていてもよい。さらに、第1のワイヤフレーム要素58は全周端の周りに連続的に延びていて、かつヘム54の中には連続的に配置されていなくてもよい。ヘム54は第1のワイヤフレーム要素58の一部だけを覆ってその位置を保持するのに役立つ。第1のワイヤフレーム要素58は、ヘム54の外に露出していてもよいし、手荷物ケースの構成に使用される他の材料を貫通したり、またはそれに覆われて配置されてもよい。
第1のワイヤフレーム要素58は、折り曲げることにより所望の構造の形状を作ることが可能な、任意の寸法のワイヤでできていてよい。第1のワイヤフレーム要素58は、曲げられた後原型に復するワイヤなどのような、構造的な抵抗材料でできていてよい。ワイヤは金属製、あるいは本明細書で記述している目的に適合するプラスチックやゴムなどの非金属材料製であってよい。実施形態のあるものにおいて、第1のワイヤフレーム要素58は、その全断面寸法よりも小さい断面寸法を持つワイヤの束で形成されていてもよい。
第2のワイヤフレーム要素32は、例えば縫込みによって内張りカラー43の内側周端50と、切り出し40同士の間にある第1の外側材料34の直線端55と、第2の外側材料42の内側端とへ取り付けられていてもよい。第2のワイヤフレーム要素32は、図3aに示すように、ヘム構造の内部に収納されて、ヘム構造と一体になって第2のワイヤフレーム要素32が端部ビード構造33を形成するようになっていてもよい。一実施形態において、第2のワイヤフレーム要素32は、内張りカラー43の外側周端52の周りに配置された第1のワイヤフレーム要素58と同様のワイヤフレーム要素であってよい。
内張りカラー43には、構造部材48を収納するための窪み56またはポケット(点線で示す)が形成されていてもよい。これは第2のワイヤフレーム要素32と第1のワイヤフレーム要素58を構造部材48の反対側に分離しておくようにする。構造部材48を形成するのに利用可能な、窪み56の一例が図4に示されている。
第1のワイヤフレーム要素58は、内張りカラー43が外側周端52において取り付けられる係留点として作用する。第1のワイヤフレーム要素58はさらに、少なくとも内張りカラー43の外側周端52に構造的剛性を与えて、内張りカラーを第1の外側材料34と第2の外側材料42の内部表面に沿って延伸させ、この領域で内張りカラー43に取り付けられなくても少なくとも部分的にまたは全体的に、第1と第2の外側材料34、42を所定位置に支持できるようにする。上記のように、この領域で組立構造を支持するために、第1の材料34を縫製したり、つないだり、それ以外に途中で遮ったりすることを全く必要とはせず、主パネル35に沿って、また湾曲部の端部パネル36、38の周りに、きれいに内張りされた不連続構造のない外側材料を実現することができる。
図3aは、図1の線3a−3aに沿う断面図である。これは、内張りカラー43内で第1のワイヤフレーム要素58を第1の外側材料34の支持体として利用することの利点をさらに例示しており、この第1の外側材料を湾曲部またはその近辺でフレーム部材に取り付けることなしに大面積面から小面積面への湾曲を可能としている。第1のワイヤフレーム要素58はまた、内張りカラー43が取り付けられる係留点としても作用する。上記のように、内張りカラー43は外側周端52にヘムを形成し、これが第1のワイヤフレーム要素58を収納する。ヘム54はその中を貫通させて第1のワイヤフレーム要素58を収納し、内張りカラー43をこのワイヤフレーム要素58に固定する。
上記のように、内張りカラー43は、所望形状に形成した後に第1のワイヤフレーム要素58に取り付けられてよい。この取り付けは、内張りカラー43の外側周端52の周りのヘム54によって提供されてよい。ヘム54はその中にワイヤフレーム58を貫通させて収納し、内張りカラー43(ここでは内張りカラー43)を第1のワイヤフレーム要素58に固定してよい。
内張りカラー43の幅の中に画定されたポケット56は、構造部材48を収納することができる。構造部材48はポケットの中に配置されると、第1のワイヤフレーム要素58をビード端32から離間させるとともに、正面部分22と、構造部材が配置される正面部分22の小面積部分との構造的補強を与える。図3a、4に示すように、第1のワイヤフレーム要素58は第1の外側材料34をビード端32から離れる方向へ付勢して、外形線60すなわち第1の外側材料34が曲げられて湾曲する肩部60を形成する。図1に示すように一実施形態では、湾曲の外形線(肩部)60は、角部の切り出し40(図1参照)の先端から先端までの間に広がっていてよい。
図3aに示すように、第1の外側材料34は、内張りカラー43と重なり、内張りカラー43の幅方向に構造部材48を超えて端部ビード33に向かって共に広がっていてよい。端部ビード33は、ヘム37の内部に収納された第2のワイヤフレーム要素32と、ヘム付き端部ビード33の尾部31とを含んでよい。第1の外側材料34の端38と、内張りカラー43と、端部ビード33の尾部31とは、取り付けポイントまたは領域62で一緒に取り付けられて、固定構造を形成する。
一実施形態において、内張りカラー43の外側周端52にある第1のワイヤフレーム要素58は、他のどの点においても第1の外側材料34に取り付けられていない。つまり、内張りカラー43と第1のワイヤフレーム要素58とが第1の外側材料34に取り付けられる唯一の地点は、第2のワイヤフレーム要素32の近くで、正面部分22と背面部分24との間の中間リム26に隣接する、取り付けポイント62である。こうして第1の外側材料34は、湾曲線(肩部)60またはその近傍においては下にあるフレーム構造に取り付けられることなしに、大面積面から小面積面まで湾曲している。湾曲線(肩部)60においては、第1の外側材料は内側から単に支持されているだけである。したがって、第1の外側材料34は、第1のワイヤフレーム要素58へ取り付けられたり係留されたりすることなく第1のワイヤフレーム要素58の上に覆われて、第1のワイヤフレーム要素58の形をとることができる。これにより、第1の外側材料34には継ぎ目や縫い目やそのほかの不連続構造が全く形成されずに、外側材料34、42にきれいな外形線が与えられる。したがって、第2の外側材料42や第1のワイヤフレーム要素58をそこへ係留することにより生じる第1の外側材料34の不連続構造が全くなくなるか、あるいは大幅に減少する。こうして構造部材48は、第1のワイヤフレーム要素58を第2のワイヤフレーム要素32から離間させ、それがワイヤフレーム要素58を外側材料34、42に対して付勢する。このようにして、外側材料34,42が所望の形状に維持される。
図3aに示すように、第1のワイヤフレーム要素58と第2のワイヤフレーム要素32とは、第2のワイヤフレーム要素32の傍に位置する取り付けポイント62において、手荷物ケース20の中間リム26の周りに延伸するジッパー29に取り付けられてもよい。より具体的には、一実施形態において、ジッパー29のテープ21が内張カラー43の下に配置されて、取り付けポイント62において内張カラー43と第1の外側材料34と端部ビード33とに縫い付けられ(あるいはそのほかの形で取り付けられ)てもよい。別の実施形態において、ジッパー29のテープ21は端部ビードの間を覆って、または端部ビード33と第1の外側材料34との間に配置されてもよい。
構造部材48はさらに第1のワイヤフレーム要素58を所望の位置に保持して正面パネル22に対してずれることを防止し、それによって第1のワイヤフレーム要素58を追加的な支持構造または係留要素へ取り付ける必要性をなくしてもよい。構造部材48の大きさと形は、手荷物ケースの実例に応じて変化してもよい。例えばある実施形態においては、図2に示すように、複数の構造部材48を第1のワイヤフレーム要素58の長さ方向に沿って間隔を置いて配置して第1のワイヤフレーム要素58を所望の位置に保持してもよい。別の実施形態では、図に示したものよりも小さいか大きい構造部材を利用することもできる。さらに実施形態によっては、第1のワイヤフレーム要素58は自分自身の形状によって、あるいは、第1の外側材料34か第2の外側材料42か他のフレーム部材かまたはその組み合わせとの係合によって、しっかりと支持されていて、構造部材48を必要としないことも考えられる。そのような構成の一例を図6に示す。他の実施形態においては、フレームが単なる柱状の支持ワイヤまたはプラスチック片の構造部材を有していて、それが手荷物ケースの周囲の周りまたはパネル内に、または手荷物ケースの内部を貫通して延伸していてもよい。
実施形態のあるものでは、第1のワイヤフレーム要素58、または内張りカラー43の外側周端52は、第1の外側材料34の内側に沿う、外側周端52沿いのところどころの位置で、第1の外側材料34に仮綴じされていてもよい。そのような、例えば1本またはほんの数本のステッチを含む仮綴じ構造による取り付けは、長い継ぎ目や縫い目の線に比べると気付かれにくい。この仮綴じ構造は、第1の外側材料34の内外の表面上に設けられたデザイン外観または他の構造(例えばブランドを示すバッジやポケット用ジッパーの継ぎ目など)に関連付けるかまたはそれに隠して、第1の外側材料34の外側表面からは気付かれないようにすることも可能である。こうして、第1の外側材料34は、ところどころの仮綴じを利用したとしても、実質的に不連続構造がないようにすることができる。
内張りカラー43または第1のワイヤフレーム要素58を第1の外側材料34に取り付けることなしに、内張りカラー43を第1のワイヤフレーム要素58に係留して第1のワイヤフレーム要素58で位置を固定することができる。こうして上述した外側材料34が不連続構造を持たない利点を提供することができる。第1のワイヤフレーム要素58はまた構造用骨格を形成して、その周りに第1の外側材料34を覆って配置して、要所を外側材料34の交差端部に沿って固定してもよい。この時、第1のワイヤフレーム要素58に取り付けるのに第1の外側材料34の中間に継ぎ目やビードを必要としない。ワイヤフレーム58は従来製法によるケースのフレームの一部であってもよいし、あるいはワイヤフレーム58は手荷物ケース専用のタイプのものであってもよい。実施形態によっては、複数の第1のワイヤフレーム要素58を一緒に組み合わせて、手荷物ケースの外周部分を形成してもよい。
前述したように、本明細書で記述する構造は、手荷物ケースの典型的な製法である外側から内側への製法とは対照的に、内側から外側へ向かって手荷物ケースを構築することが可能である。要するに、第1のワイヤフレーム要素58は、手荷物ケースの所望の全体外形、または全体形状の一部を形成するように構成されている。図3aに示すように、内張りカラー43は第1のワイヤフレーム要素58に係留されて、ケースの外側層34、42の内側に層を形成する。次に構造部材48が、ワイヤフレームを適切な場所に保持する必要のあるところに配置されてよい。構造部材48は、内張りカラー43に形成されたポケット内に配置されてよい。あるいは第1のワイヤフレーム58の構成を維持するのに役立つ他の方法で配置されてもよい。次に第1のワイヤフレーム要素58と内張りカラー43の組合せの上に外側材料34、42を覆い、必要箇所を第2のワイヤフレーム要素32の近くに縫製するなどして取り付けて手荷物ケースの形状が構成される。これによってある種の骨格構造が生成され、それを覆って外側材料34、42が配置、形成される。閉止機構及びその他の外部部品が次に手荷物ケースに組み立てられる。外側材料は部分に分けて被覆されてもよいし、または部分的に最終形状にしてからワイヤフレーム構造上に被覆することも考えられる。
図3b、3cに示すように、別の実施形態において、手荷物ケースはケースの内側の少なくとも一部を覆う装飾層を含んでもよい。図3bに示すように、装飾層83は正面部分22の主パネル35を覆うように、第1のワイヤ要素58のすぐ下に配置されてもよい。装飾層83は取り付けポイント82で内張りカラー43に取り付けられて、内張りカラー43が装飾層83に接合されてよい。そのような実施形態において、装飾層83は正面部分22の主パネル35のみを覆い、内張りカラー43が正面部分22の端部を覆う。図3cは別の実施形態であって、装飾層83が正面22の内表面全体を覆っていてもよい。そのような実施形態では、装飾層83は中間リム26に隣接する取り付けポイント62で取り付けられて、装飾層83が正面部分22の主パネル35とともに、天端および側端の両方を覆ってよい。
図4は、図3aの手荷物ケースの内張りカラー43の一部を手荷物ケースの内側から見た部分切欠図である。既に述べたように、内張りカラー43は、1つまたは複数の窪み部分56またはポケットに1つまたは複数の構造部材48を収納するように構成されていて、第1のワイヤフレーム要素58と第2のワイヤフレーム要素32を分離するようになっていてもよい。外側のヘム54は、内張りカラー43の外周端52の少なくとも一部に沿って形成されていてもよい。外側のヘム54は、第1のワイヤフレーム要素58を収納してもよい。既に述べたように、手荷物ケースは、正面部分22の周縁端28への第2のワイヤフレーム要素32を含むビード構造33(図3a〜3cに示す)の尾部31を、取り付けポイント62においてジッパー29のテープ21と外側材料34と内張りカラー43の外周端52とに対して取り付けて、仕上げられていてもよい。
図5は第1のワイヤフレーム要素58を利用した手荷物ケース構造70の別の実施例の部分切欠斜視図である。この実施例において、手荷物ケース70の角部は、他の実施形態に関して述べたように、角の曲線部を貫通する内張りカラー43内に配置された、またはそれに取り付けられた構造部材72によって固定された第1のワイヤフレーム要素58を用いて形成されている。装飾層83は内張りカラー43と構造部材72の上に配置され、例えばこれらの部品がケースの内側からユーザには見えないようにしていてもよい。装飾層83は、外側材料76に対して固定するために様々の取り付け領域71で第1のワイヤフレーム要素58に取り付けられていてもよい。図5に示すように、取り付け領域71は装飾層83に形成した孔であってもよく、そこを貫通して第1のワイヤフレーム要素58が供給される。支持構造72は角部の周りで曲がっていて、第1のワイヤフレーム要素58を支持するばかりでなく、(車輪などを取り付けるのに十分な構造とするためなどで)手荷物ケース70の角部の構造的な補強も行う。外側材料76は第1のワイヤフレーム要素58の上に被覆されるが、そこに取り付けられなくてもよい。内側端部75は、図3a〜3cに示して説明したように、ビード構造33を取り付けて仕上げられてもよい。
図6は、別の実施例の手荷物ケース構造の正面部分と背面部分の形成に利用できる3次元ワイヤフレーム80を示している。ここではケース81の構造部品を分かり易く示すために、内張りカラーと外側材料を除いている。前述した他の実施形態と同様に、内張りカラー43(図1〜4に表示)がワイヤフレーム80に取り付けられてそこに係留されてもよい。そして内張りカラー43の外周縁82(これは第1のワイヤフレーム要素58を含む)は、内張りカラー43の内周端84(これは第2のワイヤフレーム要素32を含む)とは、2つの外周82、84の間にある柱85によって分離することができる。図6に示すようにある実施形態において、柱85は手荷物ケースの角部に配置されてもよい。しかし他の実施形態で、正面部分と背面部分の側端部分に柱85が配置されてもよい。柱85は第1及び/又は第2のワイヤフレーム要素32、58と同じワイヤ片で形成されてもよいし、別のワイヤ片で形成されてもよい。柱85は、単独でワイヤフレーム要素58、32を分離していてもよいし、追加的な構造部材88と共に作用してもよい。内張りカラー43は、図3a〜3cで説明したように、例えば端部ビード32とジッパー29を取り付けることによって仕上げられてもよい。
図7は、車輪100を持つ手荷物ケースの正面部分と背面部分の別の実施例を形成するのに利用可能な、2つの離間したフレーム要素94、95を含む3次元ワイヤフレーム90を示す。内張りカラー(図1〜4に示す)と外側材料は除外して、ケース構造部品を分かり易くした。ただし前の実施形態と同様に、フレーム90に取り付けてそこに係留してもよい。図7に示すように、2つのフレーム要素94、95は、構造部材98と1つまたは複数の車輪が組み込まれた基体部材99との組み合わせによって離間位置に保持することができる。内張りカラー43は、図3a〜3cで説明したように、例えば端部ビード32とジッパー29を取り付けることによって仕上げられてもよい。
本明細書で規定するワイヤフレーム構造は、内側材料を外側材料パネルを介して係留することにより、手荷物ケースの主パネルの不連続構造が少ない手荷物ケースを構築・構成するための、軽量の手段を提供する。この構造は手荷物ケース全体に利用してもよいし、手荷物ケースの一部に利用してもよい。また、硬質側面の手荷物ケースに利用して、内張りカラーをスパンの中央で硬質側面部材へ取り付けることなしで、内張りカラーを内部に配置することも可能である。ワイヤフレーム構造は、従来型の縫製と組立方法とを利用する手作業によって効率的に構築され、外側繊維層に不連続構造のないきれいなスパンを得ることができるので、カバン製造業者はより高価なモールドプロセスによって製造される硬質側面手荷物ケースの形式にはあまり依存しないで済む。
本明細書で開示した方法は特定の順序で実行される特定のステップを参照して説明および表示されたが、これらのステップは、結合、分割、または再配列して、本発明の教示から乖離することなく等価な方法を構成できることは理解されるであろう。したがって、明細書において特に明示しない限りは、ステップの順序とグループ化は一般的に本発明を制限することを意図するものではない。
本明細書において構造と方法の様々な実施形態及び変形が開示された。必要に応じて、共通の構造と方法の特徴に対して共通の参照番号が用いられた。しかし、説明の目的で、類似または同様の構造または方法の要素に対して場合によっては独自の参照番号を使用した。したがって、類似または同一の構造または方法要素に対して、共通または異なる参照番号を使用することは、本明細書において説明した以上の類似性または差異の暗示を意図するものではない。
本明細書における「上(up)」または「上端(top)」、「底部(bottom)」または「下(down)」、「側部(lateral)」または「側面(side)」、および「水平(horizontal)」と「垂直(vertical)」、並びにその他の相対的位置関係を記述する任意の表現は、説明された特定の実施形態に対する例として与えられたものであり、シェードまたは装置、およびシェードの組立方法に関する要求または制限として与えられたものではない。本明細書における、「である(is)」、「である(are)」、「べきである(should)」、「であろう(would)」、あるいはそのほかの指示的、または積極的要請を示す用語は、特にそうでないことが明示されない限りは、「であってよい(may)」、「であるかもしれない(might)」、「でありうる(could)」などの許容的用法を含むことが意図されている。本明細書における流体とは、材料の液相と気相の両方であってよい。
本発明による装置および関連する方法は、特定の実施形態を参照して記述された。したがって、上記の記述は説明のためのものであって、制限するためのものではない。これにより、実施形態のすべての変更、変形、修正は、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲内にあることが意図されている。
本明細書における「上(up)」または「上端(top)」、「底部(bottom)」または「下(down)」、「側部(lateral)」「側面(side)」、あるいは「水平(horizontal)」と「垂直(vertical)」、並びにその他の相対的位置を記述する任意の表現は、説明された特定の実施形態の例として与えられたものであり、シェードまたは装置、およびシェードの組立方法に関する要求または制限として与えられたものではない。
本発明による装置および関連する方法は、特定の実施形態を参照して記述された。したがって、上記の記述は説明のためのものであって、制限するためのものではない。これにより、実施形態のすべての変更、変形、修正は、添付の特許請求の範囲で規定される本発明の範囲内にあることが意図されている。

Claims (11)

  1. 手荷物ケースの本体の少なくとも一部分を形成する第1のワイヤフレーム要素と、
    前記第1のワイヤフレーム要素の少なくとも一部分を収納するポケットを画定する内側材料と、
    外側材料と、
    を備え、
    前記外側材料は、前記第1のワイヤフレーム要素の、前記外側材料の主パネルと端部パネルとの間の肩部を形成する少なくとも一部分の周りで湾曲し、
    前記外側材料は、実質的に、前記外側材料が、前記第1のワイヤフレーム要素の、前記外側材料の主パネルと端部パネルとの間の肩部を形成する少なくとも一部分の周りで湾曲する場所で、前記第1のワイヤフレーム要素を前記外側材料へ取り付けることによる不連続構造がない
    手荷物ケース。
  2. 前記第1のワイヤフレーム要素は、少なくとも2つのコーナーと前記2つのコーナーの間に定義される中央部分とを備え、
    前記外側材料は、前記第1のワイヤフレーム要素の少なくとも前記中央部分のまわりで曲がっている
    請求項1に記載の手荷物ケース。
  3. 前記内側材料は織物を備える、請求項1および2のいずれかに記載の手荷物ケース。
  4. 前記内側材料は1つまたは複数の構造部材を収納するように構成された1つまたは複数のポケットを画定する、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の手荷物ケース。
  5. 前記構造部材は1つまたは複数のプレートとして構成されている、請求項4に記載の手荷物ケース。
  6. 前記内材料及び前記外側材料に少なくとも一部で取付られた第2のワイヤフレーム要素を更に備え、
    前記1つまたは複数の構造部材は、前記第2のワイヤフレーム要素から離れるように前記第1のワイヤフレーム要素を付勢し、
    前記1つまたは複数の構造部材は、構造的弾性材料で形成されている、請求項4および請求項5のいずれかに記載の手荷物ケース。
  7. 前記外側材料が、前記第1のワイヤフレーム要素の中央部分を覆って配置された第1の部分と、前記第1のワイヤフレーム要素の角部分を覆って配置された第2の部分とを備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の手荷物ケース。
  8. 第1のワイヤフレーム要素で手荷物ケースの形状の少なくとも一部を形成し、
    前記第1のワイヤフレーム要素の少なくとも一部を前記手荷物ケースの形状の少なくとも一部に位置させ、
    外側材料で前記第1のワイヤフレーム要素を覆って前記手荷物ケースの外壁を形成する、
    ことを含み、
    前記外側材料は、前記第1のワイヤフレーム要素の、前記外側材料の主パネルと端部パネルとの間の肩部を形成する少なくとも一部分の周りで湾曲し、
    前記外側材料は、実質的に、前記外側材料が、前記第1のワイヤフレーム要素の、前記外側材料の主パネルと端部パネルとの間の肩部を形成する少なくとも一部分の周りで湾曲する場所で、前記第1のワイヤフレーム要素を前記外側材料へ取り付けることによる不連続構造がない
    手荷物ケースの製造方法。
  9. 前記手荷物ケースは、1つまたは複数の構造部材及び第2のワイヤフレーム要素を更に備え、
    前記製造方法は、前記1つまたは複数の構造部材によって、前記第2のワイヤフレーム要素を前記第1のワイヤフレーム要素から引き離すことをさらに含む、請求項8に記載の製造方法。
  10. 前記第1のワイヤフレーム要素をベントワイヤフレームに形成し、
    前記第1のワイヤフレーム要素の少なくとも一部分を収納するポケットを画定する内側材料のために織物を供給する
    ことをさらに含む、請求項8および9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 前記外側材料は、前記外側材料の前記主パネルと前記端部パネルとの間の前記肩部を形成する前記第1のワイヤフレーム要素の少なくとも一部分の長さ分、湾曲する、請求項8〜請求項10の何れか1項に記載の製造方法。
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