JP6660235B2 - 栽培ハウス用シート、栽培ハウス、栽培ハウス用シートの取り付け方法および栽培ハウス用シートの製造方法 - Google Patents

栽培ハウス用シート、栽培ハウス、栽培ハウス用シートの取り付け方法および栽培ハウス用シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、栽培ハウス用シート、栽培ハウス、栽培ハウス用シートの取り付け方法および栽培ハウス用シートの製造方法に関する。更に詳しくは、取り付け作業前に事前にシートへ紐を取り付ける等の下準備が不要であって、栽培ハウスのフレームへそのまま括り付けることができる栽培ハウス用シート、これを用いた栽培ハウス、栽培ハウス用シートの取り付け方法、栽培ハウス用シートの製造方法に関する。
従来から、農業用ビニールハウスのような栽培ハウスの覆い部材として合成樹脂製の栽培ハウス用シートが利用されており、この栽培ハウス用シートは栽培ハウスのフレームへ着脱可能に取り付けられる。栽培ハウス用シートをフレームへ取り付けるための手段としては、例えば、断面形状C型のクリップであるパッカーや、紐等が挙げられる。
パッカーの一例としては、下記非特許文献1に記載されているようなものが挙げられる。なお、下記非特許文献1に記載されているようなパッカーを図8(b)に示している。図8(b)に示すパッカー8は、合成樹脂シート81を栽培ハウスのフレームFに当接させ、当接部分を挟み込むように嵌着させて固定するものである。
一方、紐の場合、合成樹脂シートがその縁部にハトメや紐通し部が設けられているものであることが前提となるが、現場で結ぶ場合でもパッカーやクリップほどは嵩張らず、また、縁部にハトメが設けられた合成樹脂シートへ予め紐を通しておけば(即ち、仮結びをしておけば)、クリップのように持ち運ぶ必要もない。
上記の理由に加えて、農家にとって合成樹脂シートは量を必要とする消耗品であって、栽培ハウス一棟でも相当の量が必要になり、取り付け器具を含め、価格が安い方が好まれる。更に、農業就業人口の平均年齢は65歳を超えており、このような高齢者には新規あるいは高機能なもの(例えば、パッカー)よりも、単純で慣れ親しんだ旧来のもの(例えば、紐)の方が好まれる傾向がある。
このような理由から、現在でも、ハトメ付き栽培ハウス用シートは多くの農家からの支持を受けており、比較的安価である紐との組み合わせで使用されている。なお、ハトメ付き合成樹脂シートの一例としては、下記非特許文献2に記載されているようなものが挙げられ、また、下記非特許文献2に記載されているようなハトメ付き合成樹脂シートを図8(a)に示している。
うんめもん資材 フィルム押さえのスタンダード パッカー インターネット<URL:http://www.unmemon.com/cart/item/hot-002.php>
織司株式会社のネットショップ アンマクヤ 屋内外用糸入透明ビニールカーテン インターネット<URL:http://www.attackya.co.jp/>
しかしながら、上記非特許文献1および図8(b)に示すパッカー8は、栽培ハウス一棟を組み立てる際に相当な量を必要とするため、張設作業を行う際に持ち運ぶ分が嵩張るとともに相当の重さとなるため、作業者にとって肉体的負担にもなっている。
また、前述の通り、栽培ハウス一棟を組み立てる際に相当の量が必要であるが、紐等に比べると一般的に単価が高く、費用面での負担が大きい。
更に、農業就業人口の平均年齢は65歳を超えており、このような高齢者には、例えばパッカーのような新規あるいは高機能なものよりも、例えば紐のような単純で慣れ親しんだ旧来のものの方が好まれる傾向がある。
他方、栽培ハウスのフレームFに、上記非特許文献2及び図8(a)に記載されているようなハトメ付き合成樹脂シート9を張設する作業は、作業時に現場で紐通しを行えば手早さに欠け、作業に先立って自宅等で紐通しを行うとしても、ハトメ91へ紐92を通す作業に手間が掛かることには変わりがない。
また、前述のように高齢の農業従事者は、合成樹脂シートを紐等によってフレームに括り付ける旧来の手段を好む傾向があり、従って、温室栽培を行う農作業の現場では、このような紐通しの手間を省くことができ、かつ、安価な合成樹脂シートが求められていた。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、取り付け作業前に事前にシートへ紐を取り付ける等の下準備が不要であって、栽培ハウスのフレームへそのまま括り付けることができる栽培ハウス用シートを提供とすることを目的とするものであり、併せて、これを用いた栽培ハウス、栽培ハウス用シートの取り付け方法、および栽培ハウス用シートの製造方法を提供することも目的とする。
上記の目的を達成するために本発明の栽培ハウス用シートは、合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域に接着され、取着対象物へ括り付けることができる紐体と、該紐体と前記シート本体が接着された接着領域、および前記シート本体における同接着領域の近傍領域に重なるように配置され、同接着領域と重なる部分が接着されていると共に、同近傍領域に重なる部分が同シート本体に接着された補強シートとを備える。
ここで、合成樹脂製のシート本体は、例えば、栽培ハウスのフレーム(以下、単に「フレーム」という)の取着対象物に取り付けられた際に、フレーム間の空間部を覆って外気を遮断し、栽培ハウス内部の熱を内部に留保する。
紐体は、シート本体に接着されており、また、取着対象物(例えばフレーム等)へ括り付けることできるようにしてあるので、取り付け作業前に事前にシートへ紐を取り付ける等の下準備が不要で、フレームへそのまま括り付けることができる。
更に、紐体は、シート本体の縁部よりも内側の領域に接着されているため、取着対象物(例えば棒状のフレーム等)がシート本体の縁部よりも内側の領域に位置するようにし、紐体をフレーム等に括り付けると、張設したシート本体がフレーム等の長手方向と交差する方向にズレにくくなる。
補強シートは、前述の構成で接着されていることにより、紐体がシート本体から剥離しにくく補強している。例えば、栽培ハウス用シートが、シート本体に紐体を直接接着したのみの構造である場合、強風等によりシート本体に風圧が加わると、フレームに結び付けられた紐体とシート本体との接着部分の外縁部には強い引張荷重が加わり、この結果、紐体とシート本体との接着部分が剥離したり、シート本体が破れたりしやすい。しかしながら、本発明の補強シートは、前述の構成で接着されたものであるため、紐体の周辺領域まで接着面積が拡大しており、更に、紐体のみがシート本体に接着されたものと比較して、接着部分の外縁部の長さが延びることとなるので、風圧等による引張荷重を分散して、剥離等が起きにくくなる。
また、前記紐体が、所要間隔で並列に設けられ、前記シート本体との接着領域が同各紐体の長手方向略中間部分であり、前記補強シートが、前記紐体の長手方向における前記シート本体との接着領域の幅よりも幅広な帯状体であり、前記各紐体と前記シート本体との接着領域の各々と交差し重なり合うように配置されている場合は、紐体の長手方向略中間部分が前記シート本体に接着されていることにより、先端が自由端である2本一組の紐となっており、例えば、シート本体の縁部よりも内側の領域に位置するフレーム等の取着対象物に各々の紐を異なる側から回し掛けて結ぶだけで、括り付ける作業が済む。更に、複数の紐体が所要間隔で並列に設けられているので、例えば長手方向に長い1本のフレーム等の取着対象物に対して、所要間隔毎に括り付けることができる。
帯状体である補強シートは、各紐体とシート本体との接着面積を更に拡大させているため、接着部分の外縁部の長さが延び、風圧等による引張荷重を分散して、剥離等が起きにくくしてある。また、補強シートが帯状体であるので、離れた位置にある紐体へ個々に接着するのではなく、一度にまとめて接着することができて、製造作業における作業効率が良い。
前記紐体の長手方向における前記補強シートと同紐体との接着領域の長さが、同紐体の長手方向における同紐体と前記シート本体との接着領域の長さよりも長く接着されており、前記補強シートと前記シート本体との接着領域の縁部と、前記補強シートの長手方向の縁部との間の部分が、前記紐体の動きに追従して遊動する遊動片部を構成している場合は、補強シートとシート本体との接着領域の縁部との間の所要幅の部分が、紐体の動きに追従する遊動片を構成する。この遊動片は、例えば、紐体を長手方向に長い1本のフレーム等の取着対象物に回し掛けて結んだ際に、フレーム等を長手方向にわたって包むようにフィットし、紐体のみがシート本体に接着されたものと比較して、紐体とシート本体との接着部分に加わるテンションが軽減されるので、引張荷重が分散し、剥離等が起きにくくなる。
また、前記シート本体、前記紐体および前記補強シートの相互の接着がヒートシールによるものである場合は、ヒートシール(熱溶着)の効果によって、紐体と補強シートの重なり部分、および、シート本体と紐体と補強シートの重なり部分が溶着し一体化して強度が向上し、剥離等が起きにくくなる。
また、前記シート本体の縁部近傍に、各々が互いに間隔を空けて複数固着され、先端が自由端である所要長さの補助紐体を備える場合は、例えば、前述の紐体をシート本体の縁部よりも内側の領域に位置するフレームに結び付けると共に、各補助紐体をシート本体の縁部近傍に位置するフレームに結び付けることで、フレームと栽培ハウス用シートとがより外れにくくなる。更に、補助紐体は、シート本体の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定されているため、フレームにバランス良く括り付けることができる。
上記の目的を達成するために本発明の栽培ハウス用シートは、合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域に接着され、先端が自由端であり、取着対象物へ括り付けることが可能な長さを有する紐体とを備える。
ここで、合成樹脂製のシート本体は、例えばフレーム等に取り付けられた際に、フレーム間の空間部を覆って外気を遮断し、栽培ハウス内部の熱を内部に留保する。
紐体は、先端が自由端であってシート本体に接着されており、また、例えばフレーム等の取着対象物へ括り付けることが可能な長さを有しているので、取り付け作業前に事前にシートへ紐を取り付ける等の下準備が不要で、フレームへそのまま括り付けることができる。
更に、紐体は、シート本体の縁部よりも内側の領域に配置されているため、例えばフレーム等の取着対象物がシート本体の縁部よりも内側の領域に位置するように取り付け、フレーム等に括り付けると、張設したシート本体がフレーム等の長手方向と交差する方向にズレにくくなる。
上記の目的を達成するために本発明の栽培ハウスは、栽培ハウスを構成するフレームと、該フレームに取り付けられ、合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域かつフレームと当接する側の面に配置され、前記フレームへ括り付けることが可能な長さを有すると共に、前記シート本体に接着された紐体と、前記シート本体との間に前記紐体を挟むようにして配置され、前記シート本体と前記紐体が接着された接着領域を越えるように覆うと共に、越えた部分が前記シート本体に直接接着されている補強シートとを備える。
ここで、フレームは、栽培ハウスを構成する骨格となり、栽培ハウス用シートの取り付け対象となる。合成樹脂製のシート本体は、フレームに取り付けられた際に、フレーム間の空間部を覆って外気を遮断し、栽培ハウス内部の熱を内部に留保する。
紐体は、シート本体に接着されており、また、フレームへ括り付けることが可能な長さを有しているので、取り付け作業前に事前にシートへ紐を取り付ける等の下準備が不要で、フレームへそのまま括り付けることができる。
更に、紐体は、シート本体の縁部よりも内側の領域に配置されているため、フレームがシート本体の縁部よりも内側の領域に位置するように取り付け、フレームに括り付けると、張設したシート本体がフレームの長手方向と交差する方向にズレにくくなる。
補強シートは、前述の構成の通り、紐体をシート本体との間に挟むようにして接着していることにより、紐体がシート本体から剥離しにくく補強している。例えば、栽培ハウス用シートが、シート本体に紐体を直接接着したのみの構造である場合、前述の理由から、紐体とシート本体との接着部分が剥離したり、シート本体が破れたりしやすいが、本発明の補強シートは、前述のようにシート本体と補強シートの間に紐体を挟み込み、前記シート本体と前記紐体が接着された接着領域を越えて覆うと共に、越えた部分が前記シート本体に直接接着された構成であるため、紐体の周辺領域まで接着面積が拡大しており、更に、紐体のみがシート本体に接着されたものと比較して、接着部分の外縁部の長さが延びることとなるので、風圧等による引張荷重を分散して、剥離等が起きにくくなる。
上記の目的を達成するために本発明の栽培ハウス用シートの取り付け方法は、栽培ハウスを構成するフレームの間の開口部分が覆われるように栽培ハウス用シートをフレームに当て、同栽培ハウス用シートのシート本体の縁部よりも内側の領域に予め接着された先部側が自由端である複数の紐体を、同フレームに各々括り付けるものである。
ここで、フレームの間の開口部分が覆われるように栽培ハウス用用シートを当てることにより、前述の開口部分が栽培ハウス用シートで覆われる。そして、この栽培ハウス用シートは、各紐体を栽培ハウスのフレームに各々括り付けることによってフレームに固着され、栽培ハウスの壁面を構築することができる。なお、この栽培ハウス用シートは、天井側に位置するフレームに各々括り付け、天井部等の栽培ハウス上部を構築するために好適に使用される。
上記の目的を達成するために本発明の栽培ハウス用シートの製造方法は、所要長さの合成樹脂製の複数の紐体を互いに所要の間隔を空け、かつ各々の長手方向が略平行になるように並べ、前記各紐体の長手方向略中間部分に、合成樹脂製の帯状の補強シートをその長手方向が同各紐体の長手方向と交差するように重ねて、重なり部分をヒートシールする工程と、合成樹脂製のシート本体の縁部よりも内側の領域に、前記紐体と前記補強シートが一体化したものを、同紐体が同シート本体に当接するように配置し、前記紐体と前記補強シートが一体化したものにおける同補強シートの幅方向略中央の領域を、同紐体と同補強シートの接着部分の幅よりも狭い幅で、同補強シートの長手方向に亘って前記シート本体にヒートシールする工程とを備える。
ここで、複数の紐体を、互いに所要の間隔を空けて各々の長手方向が略平行になるように並べ、各紐体の長手方向略中間部分に前述の補強シートをその長手方向が各紐体の長手方向と交差するように重ねてヒートシールする、前述の工程を備えることにより、紐体が補強シートと一体に溶着され、各紐体が互いに間隔を空けて固着される。
そして、シート本体の縁部よりも内側の領域に、前述の紐体とシート状物が溶着したものを配置してシート本体にヒートシールする工程を備えることにより、前述の紐体とシート状物とが一体になったものをシート本体へ溶着した栽培ハウス用シートが製造される。
本発明による栽培ハウス用シートによれば、前処理であるシート本体への紐体の取り付け作業が不要で、栽培ハウスのフレーム等の取付対象物へそのまま括り付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良い。
また、本発明による栽培ハウスによれば、フレームへそのまま括り付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良い。
更に、本発明による栽培ハウス用シートの取り付け方法によれば、前処理であるシート本体への紐体の取り付け作業が不要で、フレームへそのまま括り付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良い。
更にまた、本発明による栽培ハウス用シートの製造方法によれば、前処理であるシート本体への紐体の取り付け作業が不要で、フレームへそのまま括り付けることができる栽培ハウス用シートを簡易かつ効率的な方法で製造できる。
本発明に係る栽培ハウス用シートの第1実施形態を示し、要部を拡大し、一部を省略した平面視説明図である。 図1に示すA−A部の拡大断面図である。 図1に示す栽培ハウス用シートの紐体を下面側に向け、フレームを想像線で示した説明図である。 図1に示す栽培ハウス用シートをフレームに取り付けた状態を示す断面視説明図である。 図1に示す栽培ハウス用シートをフレームに取り付けた状態を示し、要部を拡大した説明図である。 本発明に係る栽培ハウス用シートの第2実施形態を示し、(a)は一部を省略した平面視説明図であり、(b)は図6(a)に示すB−B部の断面図である。 本発明に係る栽培ハウス用シートの第3実施形態を示し、一部を省略した平面視説明図である。 従来の栽培ハウス用シートの使用状態を示した説明図であり、(a)はハトメと紐を使用した固定態様であり、(b)はパッカーを使用した固定態様である。
図1ないし図7を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。なお、各図における符号は、煩雑さを軽減し理解を容易にする範囲内で付している。
〔第1実施形態〕
(栽培ハウス用シート1)
図1および図2を参照する。栽培ハウス用シート1は、長方形で所要の大きさのシート本体10と、シート本体10の短手方向の中央近傍に配置された複数本の紐体11と、紐体11の長手方向中央部分をシート本体10との間に挟んだ帯状のシートである補強シート12とを備えている。
シート本体10は、例えば、ポリ塩化ビニルフィルム、農業用ポリオレフィン系フィルム(農ポリ、POフィルム)、フッ素樹脂フィルム等の熱溶融性を有する合成樹脂シートにより形成されている。シート本体10は、取り付けられた際に、フレームF間の空間部を覆って外気を遮断し、栽培ハウス内部の熱を内部に留保する。
栽培ハウス用シート1は、栽培ハウスHの天井部分を構成する際に好適に使用され、「所要の大きさ」は、本実施形態では4メートル×25メートルであるが、栽培ハウスの規模によって適宜設定可能である。また、図1等に示すシート本体10は長方形であるが、寸法および形状は適宜変更可能である。なお、本明細書の図1,図6および図7において、シート本体10は、縦方向および横方向の長さを、一点鎖線により中間省略して記載している。
紐体11は、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された、平たく細長い帯状のものである。紐体11は、「取着対象物(本実施形態では、後述する棟パイプ21)へ括り付けることが可能な所要長さ」を有しており、本実施形態では長さ250mm、幅25mmであるが、適宜設定可能である。
各紐体11は、その長手方向が、シート本体10の短辺(図1において左右の縦方向となる辺。「本発明の実施の形態の説明」において、以下同じ)と平行になるように配置されている。換言すると、各紐体11は、その長手方向と、シート本体10の長辺(図1において上下の横方向となる辺。「本発明の実施の形態の説明」において、以下同じ)が直角になるように配置されている。各紐体11は、シート本体10の長手方向へ所要間隔を開けて配列されている。この「所要間隔」は、例えば50〜100cmであるが、これに限定するものではなく、適宜設定することができる。
紐体11は、シート本体10の短辺方向の中央部にその中央部をヒートシールして、長手方向に所要間隔で接着されている。このヒートシールした部分は便宜上「第1溶着部101」と称する。この第1溶着部101のサイズは、25mm(紐体11の幅方向)×15〜20mm(紐体11の長手方向)であるが、これに限定するものではなく、適宜設定することができる。なお、紐体11の長手方向におけるヒートシール部分の長さが長いと、前述した紐体の動きに追従する遊動片を構成する部分(後述する遊動片部125)が無くなってしまうため、紐体11の長手方向の接着長さは、補強シート12の幅よりも短いことが好ましい。
紐体11は、長手方向略中央がシート本体10に接着されていることにより、先端が自由端である2本一組の紐となる。これにより、紐体11を、後述するフレームF等の取着対象物に各々の紐を異なる側から回し掛けて結ぶだけで、括り付ける作業が済む。更に、紐体11は、フレームF等に括り付けると、張設したシート本体10が括り付けたフレームF等の長手方向と交差する方向にズレにくくなる。
補強シート12は、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された、所要長さの細長い帯状のシートである。補強シート12のサイズは、本実施形態では長さ25メートル、幅55mmであるが、適宜設定可能である。
補強シート12は、シート本体10の長手方向に亘って、シート本体10との間に各紐体11を挟んで交差しており、補強シート12の幅方向中央が各第1溶着部101と重なるように配置されている。
補強シート12は、シート本体10の長手方向に亘って、その幅方向中央近傍が所要幅ヒートシールされている。このヒートシールした部分は便宜上「第2溶着部121」と称する。第2溶着部121は、各紐体11の間の領域については、シート本体10に直接ヒートシールされている。
一方、第2溶着部121は、各紐体11に重なる領域については、ヒートシールされた領域が、紐体11の幅方向(換言すると短手方向)の全幅を越えるように覆うと共に、越えた部分(前述の各紐体11の間の領域)がシート本体10に直接接着されている。
また、補強シート12は、紐体11の長手方向の略中央部分にヒートシールされている。このヒートシールした部分は便宜上「第3溶着部122」と称する。第3溶着部122は、紐体11とシート本体10との溶着幅(第1溶着部101の幅)よりも幅広であり、この第3溶着部122のサイズは、25mm(紐体11の幅方向)×38〜42mm(紐体11の長手方向)であるが、これに限定するものではなく、適宜設定することができる。
栽培ハウス用シート1は、前述の通り、シート本体10、紐体11および補強シート12が、熱溶融性を有する合成樹脂で形成され、各部材の重なり部をヒートシール法により熱溶着しているため、ヒートシールされた部分が一体化し、強固に接着されている(図2参照)ので、紐体11が切れるか、または、シート本体10が破れるかする程の力が加わらない限り、これらが外れない程度の強度を備えている。
本実施形態において、シート本体10は、水密かつ気密なものであり、少なくとも栽培ハウス内側となる部分(即ち紐体等が接着された側)が流滴性を有するが、これに限定するものではなく、例えば、シート本体は、合成樹脂の細い紐状体を織って形成されたゴザ状のものや、シートにスリットまたは小孔が形成されたもの等の、通気性や透水性を有する各種形状のものであってもよい。このような通気性や透水性を有するものである場合は、温室内で栽培する植物の種類や気候に応じた温度あるいは湿度の調整が可能となる。また、季節に応じて、シート本体を、水密かつ気密なものと、通気性や透水性を有するものとを、交互に交換して使用することもできる。
本実施形態において、紐体11は、平たく細長い帯状のものであるが、これに限定するものではなく、断面が円形あるいは楕円形のような各種形状のものであってもよく、また、麻等の合成樹脂以外の素材により形成されることを除外するものではない。
本実施形態において、紐体11と補強シート12からなる列は1列であるが、これに限定するものではなく、例えば、取り付け対象である栽培ハウスのフレームの構成に合わせて一方と他方の列が平行となるような2列以上に増やしてもよいし、棟パイプのみならずアーチパイプにも括り付けたい場合は、一方と他方の列が交差するように設けてもよい。
(栽培ハウス用シート1の製造方法)
栽培ハウス用シート1は、ロータリーヒートシール機(図示省略)等を使用して製造する。具体的には、
(1)補強シート12に、複数の紐体11を互いに所要の間隔を空け、各々の長手方向が平行かつ補強シート12の長手方向と直交するように重ねて並べ、重なり部分が溶着するようにヒートシールし、
(2)紐体11と補強シート12が一体になったものを、補強シート12の長手方向とシート本体10の短辺方向中央とが揃うように配置すると共に、紐体11側がシート本体10と当接するように(換言すると、シート本体10と補強シート12により紐体11を挟むように)配置し、
(3)補強シート12の長手方向に亘り、紐体11と補強シート12とのヒートシールの幅よりも狭い幅で、シート本体にヒートシールする、
方法により行われる。
補強シート12は、細長い帯状であるので、離れた位置にある紐体を個々に接着するのではなく、一度にまとめて接着することができて、製造作業における作業効率が良い。なお、例えば、シート本体10に紐体11をヒートシールし、その後に補強シート12をヒートシールする順番で栽培ハウス用シートを製造する方法を採用することもできる。
(栽培ハウスH、および栽培ハウス用シート1の取り付け方法)
図5を参照する。栽培ハウスHは、フレームFに栽培ハウス用シート1を取り付けて構築するものであり、ここではフレームFの一つである棟パイプ21への取り付け方法について説明する。
栽培ハウスHにおいて、栽培ハウス用シート1は、天井部分を構成するために使用されている。なお、栽培ハウスHの側部や妻面(出入口がある面)には、栽培ハウス用シート1とは構成を異にする他の栽培ハウス用シートを使用してもよいし、サイズを適宜調整した栽培ハウス用シート1を使用してもよい。
栽培ハウス用シート1を、フレームFの上部側を構成するアーチパイプ22の上側に展開する。このとき、紐体11と補強シート12からなる列が、長さ方向において、フレームFの一番上に位置する棟パイプ21に沿うように配置する。そして、シート本体10の長辺側の縁部が、アーチパイプ22の下端側に位置する肩パイプ23に巻かれるように配置する。これにより、アーチパイプ22等の天井側に位置するフレームFの間の開口部分が、栽培ハウス用シート1のシート本体10で覆われることとなる。
そして、この栽培ハウス用シート1は、各紐体11を棟パイプ21へ回し掛けて各々括り付けることにより棟パイプ21に固着され、シート本体10の長辺側の両方の縁部が各肩パイプ23に固着されることにより、取り付け作業が完了し、すなわち、栽培ハウスHの上部が構築されたこととなる。
このとき、紐体11を棟パイプ21へ回し掛けると、自ずと補強シート12(特にの遊動片部125)が棟パイプ21を周方向から包むこととなる(図3〜図5参照)。この補強シート12は、紐体11をシート本体10との間に挟むように配置して接着していることにより、紐体11がシート本体10から剥離しにくいように補強している。
例えば、シート本体に紐体を直接接着したのみの栽培ハウス用シートである場合は、強風等により、棟パイプ等のフレームに結び付けられた紐体とシート本体との接着部分(本発明の第1溶着部101に相当する部分)の外縁部に強い引張荷重が加わることで紐体とシート本体との接着部分が剥離したり、シート本体が破れたりしやすいが、本発明の栽培ハウス用シート1は、前述の構成である補強シート12が設けられていることにより、第2溶着部121と第3溶着部122が形成されて紐体11の周辺領域まで接着面積が拡大し、これに伴い、接着部分の外縁部の長さが延びているので、風圧等による引張荷重を分散して、剥離等が起きにくくなっている。
更に、補強シート12が、細長い帯状であって先端が自由端である遊動片部125を有する構成であるため、棟パイプ21を長手方向にわたって包むようにフィットし、この結果、紐体11とシート本体10との接着部分に加わるテンションが軽減されて引張荷重が分散し、剥離等が起きにくくなっている。
〔第2実施形態〕
(栽培ハウス用シート1a)
図6を参照する。図6に示す栽培ハウス用シート1aは、栽培ハウス用シート1の他の実施形態である。なお、栽培ハウス用シート1aは、栽培ハウス用シート1と異なり、補強シート12が存在しない態様である。また、第1実施形態の栽培ハウス用シート1と同様の構成については、説明を省略し、同一の符号を付している。
栽培ハウス用シート1aは、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された所要の大きさのシート本体10と、シート本体10の短手方向の中央近傍に複数本が所要間隔を空けて配置され、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された平たく細長い帯状の紐体11とを備えている。なお、シート本体10に関しては、栽培ハウス用シート1のものと構造および作用効果が共通しているため、説明を省略する。
紐体11は、その長手方向中央が、シート本体10の短辺方向中央かつ長手方向に亘る軸線と重なった状態で、シート本体10の長手方向に亘って所要幅ヒートシールされている。このヒートシールした部分は便宜上「第1溶着部101a」と称する。この第1溶着部101aは、幅が15〜20mm(紐体11の長手方向)であり、長さがシート本体10の長手方向と略同じであるが、これに限定するものではなく、適宜設定することができる。
紐体11は、長手方向略中央がシート本体10に接着されていることにより、先端が自由端である2本一組の紐となる。これにより、紐体11を、後述するフレームF等の取着対象物に各々の紐を異なる側から回し掛けて結ぶだけで、括り付ける作業が済む。更に、紐体11は、フレームF等に括り付けると、張設したシート本体10が括り付けたフレームF等の長手方向と交差する方向にズレにくくなる。
なお、栽培ハウス用シート1aは、栽培ハウス用シート1と異なり、補強シート12が存在しない態様であるが、前処理であるシート本体10への紐体11の取り付け作業が不要で、栽培ハウスHのフレームF等の取付対象物へそのまま括り付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良いという効果においては共通している。
〔第3実施形態〕
(栽培ハウス用シート1b)
図7を参照する。図7に示す栽培ハウス用シート1bは、栽培ハウス用シート1の他の実施形態である。なお、栽培ハウス用シート1bは、栽培ハウス用シート1の構成に加えて、シート本体10の長辺側の外縁に補助紐体13が存在する態様である。また、第1実施形態の栽培ハウス用シート1と同様の構成については、説明を省略し、同一の符号を付している。
栽培ハウス用シート1bは、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された所要の大きさのシート本体10と、シート本体10の短手方向の中央近傍に複数本が所要間隔を空けて配置され、熱溶融性を有する合成樹脂により形成された平たく細長い帯状の紐体11と、熱溶融性を有する合成樹脂製により形成され、紐体11の長手方向中央部分をシート本体10との間に挟んで接着した帯状のシートである補強シート12と、熱溶融性を有する合成樹脂により形成され、シート本体10の長手方向の両縁部(図7において左右方向)に所要間隔を空けて配置された複数本の補助紐体13と、を備えている。なお、シート本体10、紐体11、補強シート12に関しては、栽培ハウス用シート1のものと構造および作用効果が共通しているため、説明を省略する。
補助紐体13は、平たく細長い帯状のものであって、その先端が自由端であり、その基端部が、シート本体10との間に挟んで固定する熱溶融性を有する帯状の合成樹脂製の接着シート131により、ヒートシールして固着されている。このヒートシール(熱溶着)の効果によって、シート本体10と補助紐体13と接着シート131とが融解して一体となっており、補助紐体13は、シート本体10または補助紐体13が千切れない限り、シート本体10から補助紐体13が脱落しない程度の強度を有している。
本実施形態においては、補助紐体13は平たい紐であるが、これに限定するものではなく、断面が円形あるいは楕円形のような各種形状のものであってもよい。また、本実施形態においては、補助紐体13は合成樹脂製であるが、これに限定するものではなく、例えば、補助紐体は麻等の合成樹脂以外の素材により形成されていてもよい。なお、接着シート131を用いて補助紐体13をシート本体10に固着する作業(製造方法)は、ロータリーヒートシール機(図示省略)等を使用して行ってもよい。
なお、補助紐体13は、固定側が1本であって、長手方向の途中から分岐したものであってもよく、この場合、分岐した各紐先を結べば環状となるので、並んだ2本の紐を異なる側からフレーム等に回し掛けて結べばよい。また、固定側が1本であるので、2本を近接して並べるよりも、製造作業が簡便である。
なお、補助紐体13は、シート本体10の長手方向の両縁部のみならず、短手方向の縁部に設けてもよい。換言すると、シート本体10の全ての周縁に補助紐体13を設けてもよい。
栽培ハウス用シート1bは、各紐体11をシート本体10の縁部よりも内側の領域に位置するフレームF等に結び付けると共に、各補助紐体13をシート本体10の外縁部近傍に位置するフレームF等に結び付けることができ、フレームF等と栽培ハウス用シート1bとを外れにくくすることができる。更に、補助紐体13は、シート本体10の外縁部近傍に各々が互いに間隔を空けて複数固定されているため、フレームF等にもバランス良く括り付けることができる。
本実施の形態において、紐体11および補助紐体13(以下「紐体11等」という)について表面形状について特に限定していないが、例えば、その表面に滑り止め加工が施したものである場合は、フレーム等の取着対象物に紐体11等を回し掛けて結んだ際に、滑り止め加工された部分が滑り止め効果を奏し、結び目を解けにくくなる効果が期待できる。ここで、「滑り止め加工」とは、例えば、紐体11等の長手方向と平行となる複数の凸条が形成されて凹凸が幅方向に連続するもの、紐体11等の幅方向と平行となる複数の凸条が形成されて凹凸が長手方向に連続するもの、紐体11等の長手方向に対して同一方向に斜めの凸条が形成されたもの、紐体11等の長手方向に対して異なる方向から斜めに交差する凸条が形成されて各凸条が網目状に交差しているもの、紐体11等の表面に多数の細かい粒状突起あるいは窪み(ディンプル)が形成されたもの等が挙げられる。
このように、栽培ハウス用シート1によれば、前処理であるシート本体10への紐体11の取り付け作業が不要で、栽培ハウスHのフレームF等の取付対象物へそのまま結い付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良く、シート本体10と紐体11が剥離等する損傷が起きにくい。また、栽培ハウスHによれば、フレームFへそのまま結い付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良く、シート本体10と紐体11が剥離等する損傷が起きにくい。更に、栽培ハウス用シート1の取り付け方法によれば、前処理であるシート本体10への紐体11の取り付け作業が不要で、フレームFへそのまま結い付けることができるため、利用者の作業負担を軽減すると共に利便性が良く、シート本体10と紐体11が剥離等する損傷が起きにくい。更にまた、栽培ハウス用シート1の製造方法によれば、前処理であるシート本体10への紐体11の取り付け作業が不要で、フレームFへそのまま結い付けることができ、シート本体10と紐体11が剥離等する損傷が起きにくいビニールハウス用シート1を簡易かつ効率的な方法で製造できる。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二などの言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。
1、1a、1b 栽培ハウス用シート
10 シート本体
101、101a 第1溶着部
11 紐体
12 補強シート
121 第2溶着部
122 第3溶着部
125 遊動片部
13 補助紐体
131 接着シート
H 栽培ハウス
F フレーム
21 棟パイプ
22 アーチパイプ
23 肩パイプ
8 パッカー
81 合成樹脂シート
9 ハトメ付き合成樹脂シート
91 ハトメ
92 紐

Claims (8)

  1. 合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域に接着され、取着対象物へ括り付けることができる紐体と、該紐体と前記シート本体とが接着された接着領域に重ねて配置された補強シートとを備え、
    該補強シートは、その大きさが前記紐体と前記シート本体とが接着された接着領域よりも大きく、前記紐体の幅方向と重なる方向において、紐体との重なり部分と、該紐体との重なり部分を越えて前記シート本体に接着された部分とを有する
    栽培ハウス用シート。
  2. 前記紐体が、所要間隔で並列に設けられ、前記シート本体との接着領域が同各紐体の長手方向略中間部分であり、
    前記補強シートが、前記紐体の長手方向における前記シート本体との接着領域よりも幅広な帯状体であり、前記各紐体と前記シート本体との接着領域の各々と交差し重なり合うように配置されている
    請求項1に記載の栽培ハウス用シート。
  3. 前記紐体が、同紐体の長手方向における前記補強シートと同紐体との接着領域の長さが、同紐体の長手方向における同紐体と前記シート本体との接着領域の長さよりも長く接着されており、
    前記補強シートが、前記シート本体に接着された部分と、前記補強シートの長手方向の縁部との間の部分が、前記紐体の動きに追従して遊動する遊動片部を構成している
    請求項2に記載の栽培ハウス用シート。
  4. 前記シート本体、前記紐体および前記補強シートの相互の接着がヒートシールによるものである
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の栽培ハウス用シート。
  5. 前記シート本体の縁部近傍に、各々が互いに間隔を空けて複数固着され、先端が自由端である所要長さの補助紐体を備える
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の栽培ハウス用シート。
  6. 栽培ハウスを構成するフレームと、
    該フレームに取り付けられ、合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域かつ前記フレームと当接する側の面に接着され、同フレームに括り付け可能な長さを有する紐体と、該紐体と前記シート本体とが接着された接着領域に重ねて配置された補強シートとを有し、該補強シートは、その大きさが前記紐体と前記シート本体とが接着された接着領域よりも大きく、前記紐体の幅方向と重なる方向において、紐体との重なり部分と、該紐体との重なり部分を越えて前記シート本体に接着された部分とを含む栽培ハウス用シートを備える
    栽培ハウス。
  7. 合成樹脂製のシート本体と、該シート本体の縁部よりも内側の領域に接着され、取着対象物へ括り付けることができる複数の紐体と、該紐体と前記シート本体とが接着された接着領域に重ねて配置された補強シートとを備え、該補強シートは、その大きさが前記紐体と前記シート本体とが接着された接着領域よりも大きく、前記紐体の幅方向と重なる方向において、紐体との重なり部分と、該紐体との重なり部分を越えて前記シート本体に接着された部分とを有する栽培ハウス用シートを使用し、
    該栽培ハウス用シートを栽培ハウスを構成するフレームの間の開口部分を覆うようにして同フレームに当て、前記紐体を同フレームに括り付ける
    栽培ハウス用シートの取り付け方法。
  8. 所要長さの合成樹脂製の複数の紐体を互いに所要の間隔を空け、かつ各々の長手方向が略平行になるように並べ、前記各紐体の長手方向略中間部分に、合成樹脂製の帯状の補強シートをその長手方向が同各紐体の長手方向と交差するように重ねて、重なり部分をヒートシールする工程と、
    前記紐体と前記補強シートが一体化したものを、同紐体が同シート本体に当接するように配置し、前記紐体と前記補強シートが一体化したものにおける同補強シートの幅方向略中央の領域を、同紐体と同補強シートの接着部分の幅よりも狭い幅で、同補強シートの長手方向に亘って前記シート本体にヒートシールする工程とを備える
    栽培ハウス用シートの製造方法。
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