JP3085951B1 - コンテナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッダの制御方法 - Google Patents

コンテナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッダの制御方法

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JP3085951B1 JP11211325A JP21132599A JP3085951B1 JP 3085951 B1 JP3085951 B1 JP 3085951B1 JP 11211325 A JP11211325 A JP 11211325A JP 21132599 A JP21132599 A JP 21132599A JP 3085951 B1 JP3085951 B1 JP 3085951B1
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  • Control And Safety Of Cranes (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 コンテナが長手方向の左右いずれか一方に障
害物が隣接している場合でもコンテナを積み替えること
なくスプレッダを迅速に位置決めすることができるコン
テナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレ
ッダの制御方法を提供すること。 【解決手段】 各々昇降移動可能にコンテナ長手方向左
右に設けられたコーナフリッパと、該コーナフリッパを
各々昇降駆動する駆動モータ12L、12Rと、該駆動
モータ12L、12Rを各別に制御するコーナフリッパ
制御部30とを備える。さらに、コーナフリッパ上昇指
示を受信するとともに、前記コーナフリッパ制御部30
に該指示を伝達する受信手段31を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナヤード等
においてコンテナを多段積する場合に使用されるコンテ
ナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッ
ダの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコンテナ多段積用スプレッダにつ
いて、図3を用いて説明する。コンテナ段積保管ヤード
Aにおいて、段積保管ヤードAを跨ぐクレーン35の移
動トロリー36にコンテナ多段積用スプレッダ1(以
下、スプレッダと呼ぶ)が吊下されている。コンテナ5
0は、多くの場合幅が一定(8フィート)で、長さ、高
さの異なるものが使用されている。スプレッダ1は、コ
ンテナ50をトレーラBのシャーシからコンテナ保管ヤ
ードAに移動し、または、コンテナ保管ヤードAからト
レーラBのシャーシに積載するためのものである。以
下、コンテナ50をコンテナ保管ヤードAに移動する時
のスプレッダ1の動作について図10、図11を用いて
説明する。
【0003】まず、図10(a)に示すように、初期状態
ではスプレッダ1の四隅に設けられたコーナフリッパ8
が格納位置にある。まず、これらコーナフリッパ8を下
降して使用位置に移動させる(図10(b))。スプレッ
ダ1を下降させ、コンテナ50を把持する(図10
(c))。このとき、コーナフリッパ8がコンテナ50の
上面四隅にガイドされることで、スプレッダ1が迅速に
位置決めされる。続いてスプレッダ1を巻き上げ、コン
テナ50をシャーシからつり上げるとともに、コーナフ
リッパ8をコンテナ50下部の四隅に下降する(図10
(d))。以下、このコンテナ50を既に段積されている
コンテナから区別して説明するために、その符号を50
−3として説明する。
【0004】つり上げられたコンテナ50−3をコンテ
ナ段積保管ヤードAに段積されている他のコンテナ50
−1、50−2の上方に移動し(図11(a))、コンテ
ナ50−2の上面に巻下げる(図11(b))。このと
き、コーナフリッパ8がコンテナ50−2の上面四隅に
ガイドされることで、コンテナ50−3がコンテナ50
−2に対して位置決めされて段積される。その後コーナ
フリッパ8を上昇させ(図11(c))、さらにコンテナ
50−3とスプレッダ1を分離してスプレッダ1を上昇
させる(図11(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コンテナ5
0−3は、その長さが通常20フィート、40フィー
ト、45フィートの3種類のものが使用されている。一
方、コンテナを運搬するトレーラのシャーシは45フィ
ートのコンテナを積載できる長さになっている。したが
って、運搬効率上、20フィートのコンテナはトレーラ
に2つ積載される場合が多い。
【0006】ところが、上記従来のスプレッダ1におい
てはコンテナ長手方向左右のコーナフリッパ8を独立に
動かすことができないため、図9に示すように20フィ
ートのコンテナが密着してトレーラに積載されている
と、スプレッダ1がコンテナ50−3を把持しようと下
降する際にコーナフリッパ8がコンテナ50−3に隣接
するコンテナ50−4(障害物)と衝突してしまい、ス
プレッダ1がコンテナ50−3を把持することができな
い。このため、このようなコンテナをスプレッダ1によ
って把持する際には、すべてのコーナフリッパ8を格納
位置(図10(a)参照)とした状態でスプレッダ1を下
降してコンテナ50を把持しなければならい。このた
め、コーナフリッパ8によるガイド機能が発揮できずに
位置決めに著しく時間がかかるという問題があった。も
しくは、別の場所でコンテナ間にコーナフリッパ8が当
たらない程度の隙間を開けるよう、別のシャーシに積み
替えておく必要があり、余分な作業が発生するという問
題があった。
【0007】上記事情に鑑み、本発明においては、コン
テナが長手方向の左右いずれか一方に障害物が隣接して
いる場合でもコンテナを積み替えることなくスプレッダ
を迅速に位置決めすることができるコンテナ多段積用ス
プレッダおよびコンテナ多段積用スプレッダの制御方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るコンテナ多
段積用スプレッダは、コンテナ長手方向左右に各々昇降
移動可能に設けられたコーナフリッパと、該コーナフリ
ッパを各々昇降駆動する駆動モータと、該駆動モータを
各別に制御するコーナフリッパ制御部とを備えているこ
とを特徴とする。
【0009】このコンテナ多段積用スプレッダは、コー
ナフリッパ制御部によって各駆動モータが制御されるこ
とにより、コンテナ長手方向左右に設けられたコーナフ
リッパが各々独立に昇降される。また、本発明に係るコ
ンテナ多段積用スプレッダの制御方法は、コンテナ多段
積用スプレッダによってコンテナを把持する際、把持す
るコンテナの長手方向左側または右側のいずれか一方側
に隣接して障害物が存在している場合、該障害物側のコ
ーナフリッパ下端を前記コンテナ上端よりも上に位置さ
せた状態でコンテナを把持することを特徴とする。
【0010】本構成においては、把持すべきコンテナに
隣接して、他のコンテナ等の障害物が存在していると
き、左右のコーナフリッパによるガイド機能を発揮すべ
くコーナフリッパを共に使用位置(図10(b)参照)に
セットしていたのでは、他のコンテナに衝突してしまう
(図9)。この場合に、コーナフリッパと他のコンテナ
との衝突を避けるべく、他のコンテナ側のコーナフリッ
パ下端を、把持するコンテナ上端より上に退避させた状
態でコンテナを把持する。例えば、障害物側のコーナフ
リッパを格納位置(図10(a)参照)にし、他方(障害
物が存在しない側)を使用位置にセットする。上記によ
れば格納位置にセットしたコーナフリッパの衝突が回避
されると共に、他方のコーナフリッパは使用位置にセッ
トされているので、コーナフリッパを全く使用しない場
合に比べ、スプレッダの位置決めが迅速に行われる。
【0011】コンテナ把持後は、図10(d)に示すよう
にコンテナを吊り上げ、次いでコンテナ長手方向両側の
コーナフリッパを下降させて、図11に示すように他の
コンテナ上に段積する。把持するコンテナに隣接して障
害物(他のコンテナ)があるか否かはオペレータが判断
してもよいし、制御システムがトレーラの積荷状態を認
識し自動で判断するようにしてもよい。後者の場合は、
地上に設けた装置系にてトレーラの状態を判断し、通信
で送信してもよい。また、上記オペレータ又は制御シス
テムの判断を受信するとともに、前記コーナフリッパ制
御部に該指示を伝達する受信手段を設ければよい。
【0012】また、上記のようにコーナフリッパを退避
させるにはコンテナ把持時に限らず、コンテナ着床時で
もよい。すなわち、段積着床先のコンテナの長手方向左
側または右側のいずれか一方側に障害物が隣接している
場合、該障害物側のコーナフリッパ下端を把持したコン
テナ下端よりも上に位置させた状態でコンテナを着床す
る。この場合は、例えば段積を行う場合、段積先コンテ
ナに隣接して障害物(他のコンテナ等)がある場合にコ
ーナフリッパの衝突が回避される。また、他側のコーナ
フリッパは下端位置(図11(a)参照)にセットされて
いるので、スプレッダの位置決めが迅速に行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本実施形態に係るコンテナ
多段積用スプレッダについて、図面を用いて説明する。
図4において示したものは、本実施形態に係るコンテナ
多段積用スプレッダであり、左半分の斜視図である。図
5は図4のI-I矢視の断面図、図6は図4のII-II矢視の
正面図、図7は図6のIII-III矢視の断面図である。な
お、図4では、図面上で斜め左上方向をクレーンの前
方、斜め右下方向をクレーンの後方、斜め左下方向をク
レーンの左側、斜め右上方向をクレーンの右側とし、ス
プレッダ1の半分のみを斜視図で示している。
【0014】図3において示すように、スプレッダ1
は、コンテナ段積保管ヤードAで、段積保管ヤードAを
跨ぐクレーン35の移動トロリー36に吊下されてい
る。コンテナ50は、幅が一定(8フィート)で、長
さ、高さの異なるものが使用されている。コンテナスプ
レッダ1は、コンテナ50をトレーラBのシャーシから
コンテナ保管ヤードAに移動し、または、コンテナ保管
ヤードAからトレーラBのシャーシに積載するためのも
のである。
【0015】図4に示すように、スプレッダ1は、クレ
ーン35(図3参照)に設けられた移動トロリー36か
ら繰出される巻上索4により4点吊りしたスプレッダ本
体部2と、スプレッダ本体部2内の駆動機構で長手方向
に対称に伸縮されるスプレッダ伸縮部3とで構成されて
いる。また、図3に示すように、移動トロリー36には
スプレッダ昇降モータ36aが設けられ、巻上索4を介
してスプレッダ1を昇降させる。
【0016】スプレッダ伸縮部3の各突出端にはエンド
ビーム5が形成され、エンドビーム5の両端コラム部内
には、図6に示すように、ツイストロックピン6が設け
られており、このツイストロックピン6をコンテナ50
の上隅金具50aに上から着脱結合してコンテナ50を
吊り又は放すことができる。
【0017】エンドビーム5には、後述するように、フ
リッパビーム7がワイヤ14にて吊り下げられると共に
フリッパビーム7の両端に一対のコーナフリッパ8が対
称に一体固定されて設けられ、更に、コーナフリッパ8
の垂直側面部にフリッパロックピン着脱手段9が設けら
れている。フリッパロックピン着脱手段9は、図7に示
すフリッパロックピン9aを後述する各フリッパロック
ピン結合部に着脱するためのものである。
【0018】エンドビーム5上の中央には、一対の双胴
ドラム10が相互に隣接して平行に配置されると共に各
双胴ドラム10に互いに噛合する同期ギヤ11が取り付
けられ、更に、一方の双胴ドラム10に駆動モータ12
が接続されている。エンドビーム5の両端コラム部の支
持台15上には各一対のガイドシーブ13が設けられて
いる。
【0019】また、前記一対の双胴ドラム10に、前後
各一対のワイヤ14の一端部が巻付けられ、これらのワ
イヤ14はエンドビーム5両端の各ガイドシーブ13を
通り下方向へ導かれ、その他端部をフリッパビーム7及
びコーナフリッパ8の断面重心を跨ぐ2点位置にそれぞ
れ繋着され、フリッパビーム7を支持している。また、
エンドビーム5の両端コラム部の側面には、前記フリッ
パロックピン着脱手段9と結合する上下2つの結合用開
口5a,5bが設けてある。
【0020】図5に示すように、エンドビーム5上には
双胴ドラム10と連動するロータリエンコーダ23が設
けられている。このロータリエンコーダ23は、双胴ド
ラム10の回転数を検出し、検出されたドラム10の回
転数に基づき、双胴ドラム10から繰り出されるワイヤ
14の長さを算出するために用いる。
【0021】上開口5aはコーナフリッパ8の格納時に
フリッパロックピン9aが結合されるフリッパロックピ
ン結合部、下開口5bはスプレッダ1がコンテナ50を
掴む際にフリッパロックピン9aが結合されるフリッパ
ロックピン結合部である。エンドビーム5の両側部とフ
リッパビーム7の両側部間には、図6に示すように、伸
縮ロッド式のスイング抑制手段17が接続されている。
【0022】スイング抑制手段17は、エンドビーム5
両端の低い取付台15aの内側部にスプレッダ長さ方向
へ傾動可能に水平軸18aにより支持した短い円筒ガイ
ド18と、この円筒ガイド18内に摺動自由に且つ上端
部の抜止めフランジ19aで円筒ガイド18に支持され
る第2円筒ガイド19と、この第2円筒ガイド19内に
摺動自由に且つ上端部の抜止めフランジ20aで第2円
筒ガイド19に支持される伸縮ロッド20と、前記取付
台15a上に傾動可能に設けられ駆動端を円筒ガイド1
8の上部と傾動可能に接続したスイング調節用のシリン
ダ21とで構成されている。
【0023】伸縮ロッド20は、伸縮可能な状態のもと
で、伸縮ロッド20の下端に設けたアイプレート20b
を、コーナフリッパ8から張出したブラケット8bに軸
20cで接続している。従って、前記シリンダ21の縮
小駆動で円筒ガイド18は、図6中反時計方向へ回動
し、第2円筒ガイド19と伸縮ロッド2bを介して一対
のコーナフリッパ8が、コンテナ端面に押し当てられ、
このとき丁度フリッパロックピン着脱手段9の中心が、
コンテナ50の隅金50a,50bの側面孔の縦中心線
上に一致するように構成している。
【0024】また、前記シリンダ21の伸長駆動で円筒
ガイド18は、図6中時計方向へ回動し、コーナフリッ
パ8を一定距離コンテナ50の端面から離して、昇降で
きるようにしている。前記フリッパロックピン着脱手段
9の直下には、図7に示すように、一対のコーナフリッ
パ8内に対向方向にコンテナ下端検出用の光電スイッチ
52が設けられている。なお、図7中で8aはコーナフ
リッパ8のテーパガイド面である。
【0025】以上のようにスプレッダの左半分が構成さ
れているが、スプレッダの右半分も上記と同様の構成で
ある。さらに、図1に示すように、本実施形態では、コ
ーナフリッパ8の駆動モータ12を各々制御するコーナ
フリッパ制御部30と、オペレータからの命令を受信
し、該指示をコーナフリッパ制御部30に出力する受信
手段31が設けられている。
【0026】なお、コーナフリッパ8の駆動モータ12
について、スプレッダ1のコンテナ長手方向右側に設け
られている駆動モータを12R、左側に設けられている
駆動モータを12Lとおく。また、駆動モータを12R
によって駆動される2つのコーナフリッパを8R、8
R、駆動モータを12Lによって駆動される2つのコー
ナフリッパを8L、8Lとおく。受信手段31は、オペ
レータのコーナフリッパ片上げ命令を受信し、コーナフ
リッパ制御部30は、該命令に基づき、一方の駆動モー
タ12Rまたは12Lを駆動し、コーナフリッパ8Rま
たは8Lを上昇させるようになっている。
【0027】上記構成を有する本実施形態のコンテナ多
段積用スプレッダ1は、図2に示すフローチャートに従
い、次のようにコンテナ荷役作業を行う。図6に示すよ
うに、不使用時にはコーナフリッパ8は格納位置8Aに
収納されているが、コンテナの荷役作業を開始するにあ
たり、この状態において、エンドビーム5の上開口5a
からフリッパロックピン9aを外し、双胴ドラム10を
巻出し駆動して、コーナフリッパ8のフリッパロックピ
ン9aをエンドビーム5の下開口5bに結合させること
により、通常の使用位置8Bにセットする(ステップS
1)。
【0028】まず、搬送しようとするコンテナ50につ
いて、このコンテナ50の長手方向左右に密着する他の
コンテナが存在せず、コーナフリッパ8を使用位置8B
にセットした状態でスプレッダ1を下降してもコーナフ
リッパ8が他のコンテナ50に衝突しないとオペレータ
が判断した場合は、ステップS6に進む(ステップS
2)。コンテナ50が他のコンテナ50に密着してお
り、コーナフリッパ8が使用位置8Bにセットされてい
ては他のコンテナ50に衝突すると判断した場合(図9
に示すような場合)には、オペレータがコーナフリッパ
8R、8Rまたは8L、8Lを待機位置8Aに上昇させ
るよう、コーナフリッパの片上げ命令を送信する(ステ
ップS3)。なお、オペレータではなく、制御システム
32が自動で認識するようにしてもよい。
【0029】該送信信号は受信手段31により受信さ
れ、受信手段31はコーナフリッパ制御部30にコーナ
フリッパ8R、8Rまたは8L、8Lを上昇させるよう
指示する(ステップS4)。コーナフリッパ制御部30
は該指示に基づき、駆動モータ12Rまたは12Lを駆
動してコーナフリッパ8R、8Rまたは8L、8Lを上
昇させ、待機位置8Aにセットする(ステップS5)。
【0030】ステップS6においては、スプレッダ1
を、吊り上げるべきコンテナ50上に移動した後に下降
させ、コーナフリッパ8によってスプレッダ1がガイド
されてコンテナ50上に嵌合着床させる(図10(b),
(c)参照)。ここで、ステップS5においてコーナフリ
ッパ8R、8Rまたは8L、8Lが待機位置8Aにセッ
トされた場合には、図8に示すようにコーナフリッパ8
が他のコンテナ50と衝突せずにスプレッダ1を着床さ
せることができる。このとき、他側のコーナフリッパ8
は使用位置8Bにセットされているので、このコーナフ
リッパ8のガイドによってスプレッダ1の位置決めが行
われる。
【0031】スプレッダ1がコンテナ50上に嵌合着床
した後は、ツイストロックピン6をコンテナ50の上隅
金具50aの上面孔に結合したのち、スプレッダ1の巻
上げを開始する(ステップS7)。
【0032】次に、搬送するコンテナ50を他のコンテ
ナ上に多段積する場合と、多段積を行わずに地上やトレ
ーラのシャーシに下ろす場合とに分けて説明する(ステ
ップS8)。まず、搬送するコンテナ50を他のコンテ
ナ上に多段積する場合について説明する。以下において
は、このコンテナを既に段積されているコンテナから区
別して説明するために、図8に示すようにその符号を5
0−3とし、既に段積されているコンテナを50−1、
50−2とする。
【0033】上述したスプレッダ1巻き上げ中に、フリ
ッパロックピン9aをスプレッダ1の下開口5bから外
し(ステップS9)、スイング調節用シリンダ21の伸
長駆動でフリッパビーム7をコンテナ端から僅かに離れ
るようにスイングさせ(ステップS10)、500mm
/sec程度の巻出し速度で下降させる(ステップS1
1)(図10(d)参照)。その後、下降するフリッパビ
ーム7に内蔵する光電スイッチ52が、コンテナ50−
3の下端を越える位置で作動し、フリッパビーム7の下
降が自動停止され、図6に示す下端位置8Cとなる(ス
テップS12)。
【0034】そして、フリッパロックピン9aをコンテ
ナ下隅金具50bに結合し(ステップS13)、その
後、コンテナ保管ヤードAの所定位置にスプレッダを移
動して、スプレッダ1の下降を開始する(ステップS1
4)(図11(a)参照)。
【0035】コンテナ50−3がコンテナ50−2に着
床された後、フリッパロックピン9aをコンテナ下隅金
具50bから外し(ステップS15)、スプレッダ1の
下開口5b高さに上昇させて(ステップS16)(図1
1(c)参照)、下開口5bに挿入結合し(ステップS1
7)、ツイストロックピン6をコンテナ上隅金具50a
から開放して(ステップS18)、スプレッダ1だけを
巻上げ(ステップS19)(図11(d)参照)、次のコ
ンテナ荷役位置へ移動させ、同様のコンテナ荷役が繰返
される(ステップS20)。
【0036】他方、多段積を行わない場合には(ステッ
プS8)、フリッパビーム7を下降させずにコンテナ5
0−3を吊り上げ搬送し、地上やトレーラーのシャーシ
上などにコンテナ50−3を下ろす(ステップS21〜
23)。
【0037】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンテナ多段積用スプレッダにおいては、コンテナ長手方
向右側のコーナフリッパ8R、8Rおよび左側のコーナ
フリッパ8L、8Lが各々独立に昇降されるので、複数
のコンテナ50が長手方向に密着して隣接している場合
でも、隣接コンテナ密着側のコーナフリッパ8R、8R
または8L、8Lを上昇させておけばスプレッダ1下降
の際に該コーナフリッパが隣接コンテナ50に衝突しな
い。このとき、他側のコーナフリッパは使用位置8Bに
セットされているので、このコーナフリッパ8のガイド
によってスプレッダ1の位置決めを迅速に行うことがで
きる。
【0038】なお、上記においてはコンテナをトレーラ
Bからつり上げる際について説明したが、上記のように
コーナフリッパを退避させるにはコンテナ把持時に限ら
ず、コンテナ着床時でもよい。例えば、図8に示す場合
に、コンテナ50−3上にさらにコンテナを段積する場
合、コンテナ50−3にはコンテナ50−4が隣接して
いるため、該コンテナ50−4側のコーナフリッパ下端
を把持したコンテナ下端よりも上に位置させた状態でコ
ンテナをコンテナ50−3上に着床する。これによりコ
ーナフリッパの衝突が回避される。また、他側のコーナ
フリッパは下端位置にセットされているので、コンテナ
50−3に対するスプレッダの位置決めが迅速に行われ
る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
テナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレ
ッダの制御方法においては、コンテナ長手方向左右のコ
ーナフリッパの一方の下端を、コンテナ上端よりも上方
に位置させておくことにより、他のコンテナ等の障害物
が長手方向に隣接している場合でもコーナフリッパを上
昇させておけばスプレッダ下降の際にコーナフリッパが
障害物に衝突しない。このとき、他側のコーナフリッパ
がスプレッダをコンテナにガイドするので、スプレッダ
の位置決めを迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したコンテナ多
段積用スプレッダ制御部のブロック図である。
【図2】 同コンテナ多段積用スプレッダの動作を示す
フローチャートである。
【図3】 コンテナ多段積用スプレッダを備えたクレー
ンの正面図である。
【図4】 本発明の一実施形態として示したコンテナ多
段積用スプレッダの斜視図である。
【図5】 図4におけるI-I線に沿った矢視図である。
【図6】 図4におけるII-II線に沿った矢視図であ
る。
【図7】 図6におけるIII-III線に沿った矢視図であ
る。
【図8】 本発明のコンテナ多段積用スプレッダをコン
テナに着床する状態を示す図である。
【図9】 従来のコンテナ多段積用スプレッダをコンテ
ナに着床する状態を示す図である。
【図10】 コンテナ多段積用スプレッダによってコン
テナをつり上げる状態を時系列的に示す図である。
【図11】 コンテナ多段積用スプレッダによってコン
テナを段積する状態を時系列的に示す図である。
【符号の説明】
1 コンテナ多段積用スプレッダ 8 コーナフリッパ 8A 格納位置 8B 使用位置 8C 下端位置 12L、12R 駆動モータ 30 コーナフリッパ制御部 50 コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 紀明 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平11−60140(JP,A) 特開 平10−194657(JP,A) 特開 平5−49776(JP,A) 特開 平8−165086(JP,A) 特開 平11−171464(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/10,13/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々昇降移動可能にコンテナ長手方向左
    右に設けられたコーナフリッパと、 該コーナフリッパを各々昇降駆動する駆動モータと、 該駆動モータを各別に制御するコーナフリッパ制御部と
    を備えていることを特徴とするコンテナ多段積用スプレ
    ッダ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンテナ多段積用スプレ
    ッダにおいて、 コーナフリッパ上昇指示を受信するとともに、前記コー
    ナフリッパ制御部に該指示を伝達する受信手段を備えて
    いることを特徴とするコンテナ多段積用スプレッダ。
  3. 【請求項3】 各々昇降移動可能にコンテナ長手方向左
    右に設けられたコーナフリッパを有するコンテナ多段積
    用スプレッダによってコンテナを把持する際、 把持するコンテナの長手方向左側または右側のいずれか
    一方側に隣接して障害物が存在している場合、該障害物
    側のコーナフリッパ下端を前記コンテナ上端よりも上に
    位置させた状態でコンテナを把持することを特徴とする
    コンテナ多段積用スプレッダの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコンテナ多段積用スプレ
    ッダの制御方法において、 前記コンテナを把持した後、スプレッダを上昇させてコ
    ンテナを吊り上げ、次いでコンテナ長手方向両側のコー
    ナフリッパを下降させて他のコンテナ上に段積すること
    を特徴とするコンテナ多段積用スプレッダの制御方法。
  5. 【請求項5】 各々昇降移動可能にコンテナ長手方向左
    右に設けられたコーナフリッパを有するコンテナ多段積
    用スプレッダによって把持したコンテナを他のコンテナ
    上に着床させる際、 該他のコンテナの長手方向左側または右側のいずれか一
    方側に隣接して障害物が存在している場合に前記コーナ
    フリッパ下端を前記把持コンテナ下端よりも上に位置さ
    せた状態でコンテナを着床することを特徴とするコンテ
    ナ多段積用スプレッダの制御方法。
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