JP2003261206A - スタッカクレーンの停止制御装置 - Google Patents

スタッカクレーンの停止制御装置

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JP2003261206A
JP2003261206A JP2002066150A JP2002066150A JP2003261206A JP 2003261206 A JP2003261206 A JP 2003261206A JP 2002066150 A JP2002066150 A JP 2002066150A JP 2002066150 A JP2002066150 A JP 2002066150A JP 2003261206 A JP2003261206 A JP 2003261206A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 荷幅が様々な荷の荷幅中心とスライドフォー
クの幅中心とが略一致した状態でスタッカクレーンを停
止させることが可能なスタッカクレーンの停止制御装置
を提供する。 【解決手段】 スライドフォーク7へ荷Wを受け渡す受
け渡し位置Yに荷Wを搬送するコンベア12と、受け渡
し位置Yに荷Wがあることを検出する在荷検出センサ1
5と、荷Wの荷幅Sを検出する荷幅検出センサ17と、
荷幅検出センサ17が検出した荷幅Sに基づいて荷Wの
荷幅中心WLへ移動するドグ25とを入出庫ステーショ
ン11に備え、ドグ25を検知して荷Wの荷幅中心WL
を検出する荷幅中心検出センサ10をスタッカクレーン
2に備える。そして、荷幅中心検出センサ10により検
出された荷幅中心WLとスライドフォーク7の幅中心F
Lとが略一致した状態でスタッカクレーン2を停止させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫におい
て、入庫されてくる荷幅が様々な荷を、スライドフォー
クの上に片寄ることなく荷取るために、スタッカクレー
ンを所定の荷取り位置に停止させるスタッカクレーンの
停止制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】工場や倉庫内に設置されている自動倉庫
は、複数の格納空間に荷を格納する格納棚と、格納棚に
対面するように配置され、床面に敷設されたガイドレー
ルに沿って走行するスタッカクレーンと、スタッカクレ
ーンの走行方向に配置され、外部から入庫されてくる荷
や、格納棚から外部へ出庫される荷を一時的に載置する
入出庫ステーションとから構成される。このような自動
倉庫において、スタッカクレーンは、外部から入庫され
て入出庫ステーションに載置されている荷を、伸縮可能
なスライドフォーク上に荷取り、走行しながら搬送し
て、格納棚の所定の格納空間に載置する搬入作業を行
う。
【0003】図8は、自動倉庫の格納棚における荷の載
置状態を示す図であり、上述した搬入作業時におけるス
ライドフォークによる荷の載置状態を示している。図8
(a)において、80は格納棚であり、複数の支柱80
aとこの支柱80aに支持された複数の棚受材80bと
により格納空間A1、A2が形成されている。ALは格
納空間A1、A2の空間中心である。87はスタッカク
レーンのスライドフォークであり、FLはスライドフォ
ーク87の幅中心である。W1、W2は上述した入出庫
ステーションからスライドフォーク87が搬送してきた
荷であり、W1は荷幅S1の大きな荷を示し、W2は荷
幅S2の小さな荷を示している。P1、P2は荷W1、
W2を受けているパレットである。なお、ここでは、荷
W1、W2の幅寸法とパレットP1、P2の幅寸法とは
同一寸法である。WLは荷W1、W2およびパレットP
1、P2の荷幅中心である。
【0004】上記の格納棚80にスライドフォーク87
が荷W1、W2を載置する場合、最初に、スライドフォ
ーク87は幅中心FLを空間中心ALに一致するように
格納空間A1、A2に対面する。そして、スライドフォ
ーク87は伸長することで格納空間A1、A2に荷W
1、W2とともに進入し、下降しながら荷W1、W2を
2つの棚受材80bにまたがって載置する。このとき、
スライドフォーク87の幅中心FLと格納空間A1、A
2の空間中心ALとが一致しているので、荷W1、W2
の荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLと
が一致していれば、荷W1、W2は格納空間A1、A2
の中央位置に載置される。しかし、図8(b)に示すよ
うに、荷W1、W2がスライドフォーク87上に片寄っ
て荷取られていて、荷W1、W2の荷幅中心WLとスラ
イドフォーク87の幅中心FLとがずれていると、荷幅
S1の大きな荷W1は左側の端部が支柱80aに接触し
(斜線部分)、格納空間A1に進入できなくなる。ま
た、荷幅S2の小さな荷W2は、格納空間A2に進入す
ることはできるが、荷W2の右側の端部が棚受材80b
の上に載らず、スライドフォーク87が下降すると荷W
2は棚受材80bに正常に載置されず、破線で示すよう
に傾いてしまう。このため、入出庫ステーションで荷W
1、W2をスライドフォーク87上に荷取るときには、
スタッカクレーンを荷W1、W2の荷幅中心WLとスラ
イドフォーク87の幅中心FLとを略一致させた状態で
停止させ、この位置でスライドフォーク87上に荷W
1、W2を片寄ることなく荷取る必要がある。そこで、
従来から以下のようなスタッカクレーンの停止制御装置
が採用されている。
【0005】図9は、従来のスタッカクレーンの停止制
御装置を示す斜視図である。図9において、81はスタ
ッカクレーンの停止制御装置である。82は自動倉庫の
スタッカクレーンであり、床面に敷設されたガイドレー
ル83に沿って左右方向L、Rに走行する台車84と、
台車84上に立設された2本のマスト85間に昇降可能
に配置されたキャリッジ86とを備え、このキャリッジ
86は前後方向F、Bに伸縮可能なスライドフォーク8
7を備えている。このスライドフォーク87は図8にお
いて説明したものと同一であるので、同一符号で示す。
88はスタッカクレーン82の各部の動作を設定するク
レーン操作盤であり、この設定はオペレータが操作パネ
ル88aに直接入力することや、外部の管理装置(図示
せず)から無線等により入力することで行われる。この
クレーン操作盤88は内部に制御部(図示せず)を備
え、この制御部により台車84の走行や停止、キャリッ
ジ86の昇降やスライドフォーク87の伸縮といった動
作が制御される。
【0006】89はスタッカクレーン82の走行方向
L、Rに沿って配置された入出庫ステーションであり、
脚部89aに支持された荷受部89bのR方向側の上部
には、外部からフォークリフト(図示せず)等により入
庫された荷Wと、この荷Wを受けるパレットPが載置さ
れている。ここで、荷WのL方向側の端部を先端部Wa
とする。同様にパレットPについても、L方向側の端部
を先端部Paとする。Sは荷WおよびパレットPのL、
R方向の荷幅である。ここでは、荷Wの幅寸法とパレッ
トPの幅寸法とは同一寸法であり、これらをまとめて荷
幅Sとする。荷受部89bのF、B方向側の側部には搬
送手段であるコンベア90が取り付けられていて、この
コンベア90が駆動することにより、荷WがパレットP
ごとL方向へ搬送される。
【0007】また、荷受部89bのL方向側にはコンベ
ア90により搬送されてきた荷WとパレットPのL方向
への移動を規制する複数のストッパ91a、91b、9
1cがR方向へ所定間隔をおいて設置されている。これ
らのストッパ91a、91b、91cは荷受部89bの
上部に固定された固定ストッパ91aと、荷受部89b
の上部から出没自在に設けられた可動ストッパ91b、
91cとからなり、可動ストッパ91b、91cはステ
ーション操作盤92に設置された荷サイズ選択スイッチ
92aをオペレータが切り替えることで出没が操作され
る。93a、93b、93cは拡散反射型の光電センサ
であり、それぞれに対応するストッパ91a、91b、
91cにコンベア90により搬送されてきたパレットP
の先端部Paが当接するのを検知する。この光電センサ
93a、93b、93cがパレットPの先端部Paを検
知すると、コンベア90の駆動が停止され、荷Wとパレ
ットPがそれぞれのストッパ91a、91b、91cに
先端部Wa、Paを当接させた状態で停止する。ST
1、ST2、ST3は荷WとパレットPの先端部Wa、
Paの先端部停止位置である。これらにより、オペレー
タがステーション操作盤92に設置された荷サイズ選択
スイッチ92aを荷のサイズに応じて切り替えると、可
動ストッパ91b、91cの出没が操作され、搬送され
てくる荷WとパレットPの先端部Wa、Paの先端部停
止位置ST1、ST2、ST3が3段階に選択自在とな
る。
【0008】また、上述したストッパ91a、91b、
91cは、搬送されてくる荷WおよびパレットPの荷幅
Sに応じて配置間隔を設定している。このため、荷幅S
が異なる荷WとパレットPをそれぞれの荷幅に対応する
ストッパ91a、91b、91cで停止させると、荷幅
Sが異なる荷WおよびパレットPの荷幅中心WLは常に
同一の荷幅中心停止位置XLに位置するようになる。た
とえば、荷幅Sが大、中、小の3段階に異なる場合にお
いて、荷幅Sが大の荷WとパレットPを停止させるとき
は、荷サイズ選択スイッチ92aを「大」に切り替え、
可動ストッパ91b、91cを没状態にして、固定スト
ッパ91aで荷WとパレットPを停止させると、荷幅中
心WLは荷幅中心停止位置XLに位置する。荷幅Sが中
の荷WとパレットPを停止させるときは、荷サイズ選択
スイッチ92aを「中」に切り替え、可動ストッパ91
cを没状態にして、可動ストッパ91bで荷Wとパレッ
トPを停止させると、荷幅中心WLは荷幅中心停止位置
XLに停止する。そして、荷幅Sが小の荷Wとパレット
Pを停止させるときは、荷サイズ選択スイッチ92aを
「小」に切り替え、可動ストッパ91cを突出させて、
このストッパ91cで荷WとパレットPを停止させる
と、荷幅中心WLは荷幅中心停止位置XLに停止する。
【0009】そして、このように荷幅Sの異なる荷Wお
よびパレットPの荷幅中心WLを常に同一の荷幅中心停
止位置XLに位置させた後、スタッカクレーン82を台
車84により走行させて、スライドフォーク87の幅中
心FLが荷幅中心停止位置XLに一致する位置で停止さ
せると、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスライ
ドフォーク87の幅中心FLとが略一致した状態とな
る。さらに、この後、荷受部89bに備わる荷Wとパレ
ットPを昇降させるリフター94により、荷Wとパレッ
トPを上昇させ、パレットPの下方にスライドフォーク
87を伸長させ、キャリッジ86を上昇させると、スラ
イドフォーク87の上へ荷が片寄ることなく荷取られ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスタッカクレーンの停止制御装置81においては、
あらかじめ決められた荷幅Sの大きさごとに所定の間隔
でストッパ91a、91b、91cを設置しているの
で、それ以外の荷幅Sを有する荷WおよびパレットPを
取り扱おうとすれば、それに応じてストッパの設置数も
増やさなければならなくなる。ところが、荷受部89b
の上部に設置できるストッパの数や配置する間隔はスト
ッパ自体の大きさや荷受部89bの配置スペースによっ
て限られるので、荷幅Sが異なる全ての荷Wとパレット
Pに対応させてストッパを設けることができず、荷Wお
よびパレットPの荷幅中心WLを荷幅中心停止位置XL
に一致させることができるのは、特定の荷幅Sの荷Wと
パレットPに限られてしまう。このため、荷Wおよびパ
レットPの荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中
心FLとを略一致させた状態でスタッカクレーン82を
停止させることができるのも特定の荷幅Sの荷Wとパレ
ットPに限られてしまうという問題がある。そして、こ
れにより、特定の荷幅Sと異なる荷幅の荷Wとパレット
Pはスライドフォーク87の上に片寄って荷取られてし
まい、格納棚80に正常に載置することができなくなる
という問題がある。また、荷幅Sに対応するストッパを
設置している特定の荷WとパレットPにおいても、搬送
されてくる荷WおよびパレットPごとにオペレータがそ
の荷幅Sを確認し、荷幅Sに合わせて荷サイズ選択スイ
ッチ92aを切り替えているので、操作に手間がかかり
作業効率が悪くなるとともに、荷サイズ選択スイッチ9
2aの切り替え時に間違えて切り替えてしまうおそれも
ある。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するものであ
って、その課題とするところは、荷幅が様々な荷の荷幅
中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態で
スタッカクレーンを停止させることが可能なスタッカク
レーンの停止制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるスタッカ
クレーンの停止制御装置では、入出庫ステーションは、
スライドフォークへ荷を受け渡す受け渡し位置に荷を搬
送する搬送手段と、受け渡し位置に荷があることを検出
する在荷検出手段と、荷の荷幅を検出する荷幅検出手段
と、荷幅検出手段が検出した荷幅に基づいて荷の荷幅中
心へ移動する移動体とを備え、スタッカクレーンは、移
動体の検知に基づいて荷の荷幅中心を検出する荷幅中心
検出手段を備え、荷幅中心検出手段により検出された荷
幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態
でスタッカクレーンが停止するようにしている。
【0013】このようにすることで、入出庫ステーショ
ンに載置された荷は搬送手段により受け渡し位置に搬送
されて停止し、荷幅検出手段により荷ごとに荷幅を検出
して移動体を荷の荷幅中心へ移動させ、この移動体の位
置をスタッカクレーンの荷幅中心検出手段により検出し
て荷幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した
状態でスタッカクレーンを停止させるため、荷幅の寸法
が様々な全ての荷に対し、荷の荷幅中心とスライドフォ
ークの幅中心とを略一致させた状態でスタッカクレーン
を停止させることができる。そして、この停止位置でス
ライドフォークを伸長し、キャリッジを上昇させると、
荷幅の寸法にかかわらず、全ての荷をスライドフォーク
上に片寄ることなく荷取ることが可能となる。また、入
出庫ステーションに載置された荷ごとにオペレータが荷
幅を確認する必要がなくなるので、オペレータの手間が
省けるとともに、荷幅の確認を間違うことがなくなり、
荷取り作業の効率を上げることが可能となる。
【0014】また、本発明にかかるスタッカクレーンの
停止制御装置においては、入出庫ステーションは、荷幅
検出手段を受け渡し位置に搬送された荷の荷幅方向の一
端から他端へ移動させる第1の移動手段と、荷幅検出手
段の移動に連動して移動体を移動させる第2の移動手段
と、移動体の移動速度が荷幅検出手段の移動速度の1/
2に減速するように第1の移動手段の駆動力を第2の移
動手段へ伝達する減速伝達手段とを備え、荷幅検出手段
は移動した移動量から荷幅を検出し、移動体は荷幅検出
手段の移動量の1/2の移動量を移動して荷幅中心に位
置するようにしている。
【0015】このようにすることで、荷幅検出手段が受
け渡し位置で停止した荷の荷幅を検出するために移動
し、この移動と同時に、移動体が荷幅検出手段の移動量
の1/2の移動量を移動して荷の荷幅中心に位置するた
め、荷幅の検出と移動体の荷幅中心への移動を迅速に行
うことができる。そして、これにより、スタッカクレー
ンを荷取り位置に一層早く停止させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかるス
タッカクレーンの停止制御装置を示す斜視図であり、図
2は本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置を
適用した自動倉庫の一例である。図1において、101
はスタッカクレーンの停止制御装置であり、図2に示す
工場や倉庫内に設置された自動倉庫100に適用され
る。2はスタッカクレーンであり、図2に示す複数の格
納空間Aが形成された格納棚1に対面するように配置さ
れている。このスタッカクレーン2は、床面に敷設され
たガイドレール3に沿って左右方向L、Rに走行する台
車4と、台車4上に立設された2本のマスト5間に昇降
可能に配置されたキャリッジ6とを備え、このキャリッ
ジ6は前後方向F、Bに伸縮可能なスライドフォーク7
を備えている。FLはこのスライドフォーク7の幅方向
の中心線を示す幅中心である。8はスタッカクレーン2
の各部の動作を設定するクレーン操作盤であり、この設
定はオペレータが操作パネル8aに直接入力すること
や、外部の管理装置(図示せず)から操作盤8の内部に
備わる受信部8c(図3に図示)へ無線等で信号を送る
ことで行われる。また、クレーン操作盤8は内部に、図
3に示すクレーン制御部8bを備え、このクレーン制御
部8bにより台車4の走行や停止、キャリッジ6の昇降
やスライドフォーク7の伸縮といった動作が制御され
る。9はスライドフォーク7の下方で台車4に連結され
たアームであり、先端に荷幅中心検出手段である荷幅中
心検出センサ10を支持している。本実施形態では、こ
の荷幅中心検出センサ10は図1に示すように2つの光
電センサからなる。なお、荷幅中心検出センサ10の中
心線KLはスライドフォーク7の幅中心FLの鉛直下に
位置している。この荷幅中心検出センサ10は後述する
入出庫ステーション11に備わるドグ25を検知して荷
WおよびパレットPの荷幅中心WLを検出する。
【0017】11はスタッカクレーン2の走行方向L、
Rに沿って配置された入出庫ステーションであり、脚部
11aに支持された荷受部11bのR方向側の上部に
は、外部からフォークリフト(図示せず)等により入庫
された荷Wとこの荷Wを受けるパレットPが載置されて
いる。ここで、荷WのL方向側の端部を先端部Waと
し、R方向側の端部を後端部Wbとする。同様にパレッ
トPについても、L方向側の端部を先端部Paとし、R
方向側の端部を後端部Pbとする。Sは荷Wおよびパレ
ットPのL、R方向の荷幅である。本実施形態では、荷
Wの幅寸法とパレットPの幅寸法とは同一寸法であり、
これらをまとめて荷幅Sとする。荷受部11bのF、B
方向側の側部には搬送手段であるコンベア12が設けら
れていて、このコンベア12がコンベア駆動用モータ1
2a(図3に図示)により駆動することで、荷Wがパレ
ットPごとL方向へ搬送される。なお、コンベア12
は、荷WとパレットPが荷受部11bに載置されたとき
に、荷受部11bに設けた荷検知センサ(図示せず)で
それを検知し、自動的に駆動させるようにしてもよい
し、オペレータがステーション操作盤13に備わるコン
ベア駆動スイッチ13aをONさせて駆動させるように
してもよい。また、ステーション操作盤13の内部に
は、図3に示すステーション制御部13bや、スタッカ
クレーン2のクレーン操作盤8に備わる受信部8cに信
号を送信する送信部13cが備わっている。
【0018】14は荷受部11bのL方向側の端部に設
けられている2つのストッパであり、これらのストッパ
14にコンベア12により搬送されてきた荷Wとパレッ
トPの先端部Wa、Paが当接することで、荷Wとパレ
ットPのL方向側への移動が規制される。15は在荷検
出手段である在荷検出センサであり、本実施形態では、
この在荷検出センサ15は投光器と受光器とからなる光
電センサである。在荷検出センサ15は荷Wからみてス
トッパ14の直前位置で光を投受光していて、図2に示
すようにコンベア12を挟んで荷受部11bに固定され
ている。このため、荷WとパレットPがコンベア12に
より在荷検出センサ15の光の投受光位置まで搬送され
てくると、パレットPが在荷検出センサ15の光を遮
り、在荷検出センサ15はOFF状態となる。そして、
これによりコンベア12の駆動が停止され、荷Wとパレ
ットPが先端部Wa、Paをストッパ14に当接させた
状態で停止する。この停止位置が、入出庫ステーション
11からスライドフォーク7へ荷WとパレットPが受け
渡される受け渡し位置Yである。STは荷Wとパレット
Pの先端部Wa、Paが停止する先端部停止位置であ
る。16は受け渡し位置Yで荷WとパレットPを昇降さ
せる昇降手段としてのリフターである。このリフター1
6により荷WとパレットPが荷受部11bから上昇させ
られることで、スライドフォーク7はパレットPの下方
に伸長し、キャリッジ6の上昇により上昇して荷Wとパ
レットPを荷取ることができる。
【0019】17は荷幅検出手段である荷幅検出センサ
であり、本実施形態では、この荷幅検出センサ17は拡
散反射型の光電センサである。荷幅検出センサ17は、
先端部停止位置STで、ブラケット18を介してチェー
ン19の上部に連結されている。チェーン19はスプロ
ケット20a、20bに掛かっていて、スプロケット2
0aは支持軸21に連結し、この支持軸21が、図2に
示すように荷受部11bのF方向側の側面に回転可能に
支持されている。また、スプロケット20bはチェーン
駆動用モータ24に連結している駆動軸22に連結し、
この駆動軸22が荷受部11bの端部に連結された支持
部材23に回転可能に支持されている。このため、チェ
ーン駆動用モータ24が駆動すると、駆動軸22ととも
にスプロケット20bが回転し、チェーン19がV方向
へ回転して、チェーン19に連結された荷幅検出センサ
17がR方向へ移動する。なお、チェーン駆動用モータ
24は、上述した在荷検出センサ15がパレットPを検
知してOFF状態となることで駆動を開始する。チェー
ン19と、スプロケット20a、20bと、支持軸21
と、駆動軸22と、チェーン駆動用モータ24とは、本
発明における第1の移動手段を構成する。
【0020】上記のような第1の移動手段により、荷W
とパレットPが受け渡し位置Yで停止すると、上述した
ように荷幅用チェーン19が回転し、荷幅検出センサ1
7は先端部停止位置STからR方向に移動して行く。こ
のとき、荷幅検出センサ17は移動し始めると同時に、
パレットPを検知してON状態となる。R方向に移動す
る荷幅検出センサ17がパレットPの後端部Pbを通り
過ぎた時点で、センサ17はパレットPを検知しなくな
ってOFF状態となり、これを受けて即座にチェーン駆
動用モータ24の駆動が止まり、チェーン19の回転が
停止して荷幅検出センサ17も移動を停止する。そして
これらの結果、荷幅検出センサ17が移動した移動量が
荷WおよびパレットPの荷幅Sとして検出される。
【0021】25は移動体であるドグであり、先端部停
止位置STで、図2に示すようにチェーン26の下部に
連結されている。このため、チェーン26が図1のU方
向に回転することで、ドグ25がR方向へ移動する。チ
ェーン26はスプロケット27a、27bに掛かってい
て、スプロケット27aは支持軸28に連結し、この支
持軸28が、図2に示すように荷受部11bのB方向側
の側面に回転可能に支持されている。また、スプロケッ
ト27bは駆動軸29に連結し、この駆動軸29が荷受
部11bの端部に連結された支持部材30に回転可能に
支持されている。そして、駆動軸29は内部に減速機構
を備えた減速機31に連結していて、減速機31は伝達
軸32を介してチェーン駆動用モータ24に連結してい
る。チェーン26と、スプロケット27a、27bと、
支持軸28と、駆動軸29とは、本発明における第2の
移動手段であり、減速機31と、伝達軸32とは、本発
明ににおける減速伝達手段を構成する。
【0022】チェーン駆動用モータ24の駆動が上記の
減速伝達手段により第2の移動手段に伝達され、ドグ2
5がR方向へ移動する順序を以下に説明する。最初に、
チェーン駆動用モータ24が駆動すると伝達軸32がV
方向へ回転し、モータ24の回転を減速機31に伝達す
る。次に、モータ24の回転が伝達された減速機31
は、内部の減速機構によりモータ24の回転速度を1/
2に減速し、回転方向をV方向からU方向へ反転させ
て、駆動軸29を回転させる。駆動軸29がU方向へ回
転すると、スプロケット27a、27bとチェーン26
とが、減速された回転速度でU方向に回転し、チェーン
26の下部に連結されたドグ25がR方向へ移動する。
このとき、チェーン26の回転速度は、同じ駆動源であ
るチェーン駆動用モータ24の駆動によって回転してい
るチェーン19の1/2となっているため、ドグ25の
移動量は荷幅検出センサ17の移動量の1/2となる。
つまり、上記のような減速機31を設けることで、荷幅
検出センサ17が受け渡し位置Yにある荷Wおよびパレ
ットPの先端部Wa、Paから後端部Wb、Pbまで移
動して、荷幅Sを移動量から検出すると、これに連動し
てドグ25が先端部Wa、Paからみて荷幅Sの1/2
の距離にある荷幅中心WLへ移動する。そして、荷幅検
出センサ17が荷幅Sを検出し、ドグ25が荷幅中心W
Lへ移動したときが、入出庫ステーション11における
荷WとパレットPの受け渡し準備が整ったときである。
【0023】図3は、本発明にかかるスタッカクレーン
の停止制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図3において、スタッカクレーンの停止制御装置101
は、スタッカクレーン2と入出庫ステーション11とか
ら構成されている。スタッカクレーン2において、8b
はCPUやメモリ等からなるクレーン制御部である。8
cは入出庫ステーション11からの信号を受信する受信
部であり、入出庫ステーション11で荷Wの受け渡し準
備が整ったことを受信する。また、受信部8cは、外部
の管理装置から送信される各部の動作設定等に関する信
号も受信する。2aは、台車4やキャリッジ6やスライ
ドフォーク7を動作させる駆動モータ(図示せず)を備
えた駆動部である。10は前述の荷幅中心検出センサで
あり、入出庫ステーション11に備わるドグ25を検知
する。
【0024】次に、入出庫ステーション11において、
13bはCPUやメモリ等からなるステーション制御部
である。13cはスタッカクレーン2の受信部8cへ信
号を送信する送信部であり、入出庫ステーション11で
荷Wの受け渡し準備が整ったことを送信する。12aは
コンベア駆動用モータであり、コンベア12を駆動させ
る。15は前述の在荷検出センサであり、コンベア12
により受け渡し位置Yへ搬送されたパレットPを検知す
る。17は前述の荷幅検出センサであり、受け渡し位置
Yで停止したパレットPの先端部Paから後端部Pbま
でを移動して荷幅Sを検知する。24は前述のチェーン
駆動用モータであり、荷幅検出センサ17やドグ25を
移動させるチェーン19、26を回転させる。
【0025】図4は、本発明にかかるスタッカクレーン
の停止制御装置における各部の動作を説明する平面図で
ある。図4(a)において、スタッカクレーン2は入出
庫ステーション11のL方向側に停止していて、入出庫
ステーション11から荷の受け渡し準備が整ったという
信号が送信されるのを待っている。入出庫ステーション
11には荷受部11bの上面に外部から入庫された荷W
とパレットPが載置されている。この状態から、入出庫
ステーション11は、コンベア12を駆動して、荷Wと
パレットPをL方向へ搬送する。
【0026】搬送されたパレットPの先端部Paが先端
部停止位置STまで来て、パレットPが在荷検出センサ
15の光を遮ると、在荷検出センサ15がOFF状態と
なり、コンベア12が駆動を停止して、図4(b)に示
すように荷WとパレットPが受け渡し位置Yに停止す
る。このとき、荷WとパレットPの先端部Wa、Paは
先端部停止位置STにおいてストッパ14に当接する。
【0027】また、在荷検出センサ15がOFF状態と
なることで、チェーン駆動用モータ24が駆動し、駆動
軸22と伝達軸32とが回転する。駆動軸22が回転す
ることで、チェーン19が回転し、チェーン19の上部
に連結された荷幅検出センサ17が先端部停止位置ST
からR方向へ移動する。このとき、荷幅検出センサ17
は、移動し始めたときにパレットPを検知してON状態
となり、このままパレットPを検知した状態で移動す
る。そして、荷幅検出センサ17がパレットPの後端部
Pbを通り過ぎた時点で、センサ17はパレットPを検
知しなくなってOFF状態となり、これを受けて即座に
チェーン駆動用モータ24の駆動が停止し、チェーン1
9の回転が停止して、図4(c)に示すように荷幅検出
センサ17は移動を停止する。そして、このとき荷幅検
出センサ17が移動した移動量が荷WおよびパレットP
の荷幅Sに相当し、荷幅Sが検出される。なお、荷幅検
出センサ17の移動量は、センサ17がON状態からO
FF状態になるまでの時間と、チェーン19の移動速度
とに基づいて算出することができる。
【0028】一方、チェーン駆動用モータ24が駆動
し、伝達軸32が回転すると、モータ24の回転が減速
機31に伝わり、この減速機31でモータ24の回転速
度が1/2に減速され、回転方向が反転される。そし
て、この減速された回転速度と反転された回転方向で、
支持軸29を介してチェーン26が回転し、荷幅検出セ
ンサ17の移動に連動してドグ25がR方向へ移動す
る。しかし、チェーン26の回転速度は減速機31によ
り1/2に減速されているので、ドグ25の移動量が荷
幅検出センサ17の移動量の1/2となり、ドグ25は
荷幅中心WLに移動する。
【0029】荷幅検出センサ17が荷幅Sを検出し、ド
グ25が荷幅中心WLに移動すると、前述のように入出
庫ステーション11で荷WとパレットPの受け渡し準備
が整ったことになる。そこで、入出庫ステーション11
は受け渡し準備が整ったという信号を送信部13c(図
3)からスタッカクレーン2の受信部8c(図3)へ送
信する。受信部8cで信号を受信したスタッカクレーン
2は、荷幅中心WLへ移動したドグ25を荷幅中心検出
センサ10で検知するため、R方向へ走行する。そし
て、荷幅中心検出センサ10がドグ25を検知すると、
荷幅中心WLがスタッカクレーン2に検出され、図4
(d)に示すようにスタッカクレーン2は荷幅中心WL
とスライドフォーク7の幅中心FLとが一致した状態で
停止する。この停止位置が荷WとパレットPを荷取るた
めの荷取り位置である。この後、スタッカクレーン2は
スライドフォーク7をF方向に伸長させ、キャリッジ6
を上昇させて、スライドフォーク7の上に荷Wとパレッ
トPを荷取る。
【0030】図5および図6は、本発明にかかるスタッ
カクレーンの停止制御装置による停止制御を示すフロー
チャートであり、図5は、入出庫ステーション11のス
テーション制御部13bが停止制御の際に実行する手順
を示し、図6は、スタッカクレーン2のクレーン制御部
8bが停止制御の際に実行する手順を示している。
【0031】図5において、入出庫ステーション11に
外部から入庫された荷Wと荷Wを受けるパレットPが載
置されると、最初に、ステーション制御部13bはコン
ベア用モータ12aの回転によりコンベア12を駆動し
て(ステップS51)、荷WとパレットPを受け渡し位
置Yに向けてL方向に搬送する。次に、在荷検出センサ
15の出力を読み込み(ステップS52)、読み込んだ
在荷検出センサ15の出力がOFF状態か否かを判定す
る(ステップS53)。判定の結果、在荷検出センサ1
5の出力がON状態の場合は(ステップS53;N
O)、制御部13bは荷WとパレットPがまだ受け渡し
位置Yに来ていないと判断し、ステップS52へ移行し
て、再びステップS52とステップS53を実行する。
在荷検出センサ15の出力がOFF状態になると(ステ
ップS53;YES)、制御部13bは荷Wとパレット
Pが受け渡し位置Yに来たと判断し、コンベア用モータ
12aの回転を停止し、コンベア12を停止させる(ス
テップS54)。コンベア12の停止後、チェーン駆動
用モータ24の回転により、チェーン19とチェーン2
6とを回転させ、荷幅検出センサ17とドグ25とをR
方向へ移動させる(ステップS55)。そして、荷幅検
出センサ17の出力を読み込み(ステップS56)、読
み込んだ荷幅検出センサ17の出力がOFF状態か否か
を判定する(ステップS57)。荷幅検出センサ17の
出力がON状態の場合は(ステップS57;NO)、制
御部13bは荷幅検出センサ17がまだパレットPの後
端部Pbを通過していないと判断し、ステップ55へ移
行して、再びステップS55とステップS56を実行す
る。荷幅検出センサ17の出力がOFF状態になると
(ステップS57;YES)、制御部13bは荷幅検出
センサ17がパレットPの後端部Pbを通過し、ドグ2
5が荷幅中心WLへ移動したと判断し、チェーン駆動用
モータ24の回転を停止し、チェーン19とチェーン2
6の回転も停止して、荷幅検出センサ17とドグ25と
の移動を停止させる(ステップS58)。この後、制御
部13bは荷WとパレットPの受け渡し準備が完了した
と判断して、この信号を送信部13cからスタッカクレ
ーン2の受信部8cへ送信する(ステップS59)。以
上により、入出庫ステーション11での停止制御が終了
する。
【0032】次に、スタッカクレーン2のクレーン制御
部8bが停止制御の際に実行する手順を説明する。図6
において、最初に、クレーン制御部8bは入出庫ステー
ション11で荷WとパレットPの受け渡し準備が完了し
たという信号を受信部8cが受信しているか否かを判定
する(ステップS61)。受信部8cが信号を受信して
いれば(ステップS61;YES)、荷幅中心検出セン
サ10によりドグ25を検知するため、台車4によりス
タッカクレーン2を走行させる(ステップS62)。そ
して、荷幅中心検出センサ10の出力を読み込み(ステ
ップS63)、読み込んだ荷幅中心検出センサ10の出
力がOFF状態か否かを判定する(ステップS64)。
判定の結果、荷幅中心検出センサ10の出力がON状態
の場合は(ステップS64;NO)、クレーン制御部8
bは荷幅中心検出センサ10がまだドグ25を検知して
いないと判断し、ステップS62へ移行して、再びステ
ップS62とステップS63を実行する。荷幅中心検出
センサ10の出力がOFF状態になると(ステップS6
4;YES)、制御部13bは荷幅中心検出センサ10
がドグ25を検知したと判断し、荷WとパレットPの荷
幅中心WLを検出して、スタッカクレーン2の走行を停
止させる(ステップS65)。以上により、スタッカク
レーン2は入出庫ステーション11に載置された荷Wお
よびパレットPの荷幅中心WLとスライドフォーク7の
幅中心FLとが略一致した状態で停止し、スタッカクレ
ーン2での停止制御が終了する。
【0033】上記のように停止したスタッカクレーン2
は、この後、荷WとパレットPの荷取り作業を行う。以
下、クレーン制御部8bが荷取り制御の際に実行する手
順を示す。図7は、本発明にかかるスタッカクレーンの
停止制御装置による荷取り制御を示すフローチャートで
ある。図7において、荷取り作業を開始したスタッカク
レーン2のクレーン制御部8cは、最初に、入出庫ステ
ーション11の受け渡し位置Yにある荷Wおよびパレッ
トPに向けてスライドフォーク7を伸長させる(ステッ
プS71)。このとき、荷WおよびパレットPは受け渡
し位置Yでリフター16によって荷受部11bから上昇
した状態にあるので、スライドフォーク7は荷Wとパレ
ットPの下方に進入する。そして、キャリッジ6の上昇
によりスライドフォーク7が上昇して、スライドフォー
ク7上に荷WとパレットPを荷取る(ステップS7
2)。この後、スライドフォーク7を後退させ(ステッ
プS73)、キャリッジ6へ荷取った荷WとパレットP
とを移す。以上により、スタッカクレーン2による荷W
とパレットPとの荷取り作業が終了する。
【0034】以上のようにすることにより、入出庫ステ
ーション11に載置された荷WとパレットPをコンベア
12により受け渡し位置Yに搬送して停止させ、荷幅検
出センサ17を移動させて荷幅Sを検出すると同時に、
減速機31によりドグ25を荷幅検出センサ17の移動
量の1/2の移動量だけ移動させて、荷幅中心WLに位
置させるため、荷幅Sの検出と荷幅中心WLへのドグ2
5の移動を並行して迅速に行うことができる。そして、
荷幅中心WLへ移動したドグ25をスタッカクレーン2
の荷幅中心検出センサ10により検知し、荷幅中心WL
を検出することで、荷幅Sの寸法が様々に異なっていて
も、常に、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスラ
イドフォーク7の幅中心FLとを略一致させた状態でス
タッカクレーン2を停止させることが可能となる。その
結果、停止させたスタッカクレーン2のスライドフォー
ク7を伸長し、キャリッジ6を上昇させると、荷幅Sの
寸法にかかわらず、全ての荷WとパレットPをスライド
フォーク7上に片寄ることなく荷取ることが可能とな
る。また、入出庫ステーション11に載置された荷Wや
パレットPごとにオペレータが荷幅Sを確認する必要が
なくなるので、オペレータの手間が省けるとともに、荷
取り作業の効率を上げることが可能となる。
【0035】以上述べた実施形態においては、荷Wとパ
レットPの幅寸法を同一寸法Sとし、荷幅検出センサ1
7がパレットPの先端部Paから後端部Pbまでを移動
することで荷幅Sを検出し、この検出した荷幅Sに基づ
いてドグ25を荷幅中心WLに移動させる場合を例に挙
げているが、本発明はこれに限定されるものではない。
荷の幅寸法とパレットの幅寸法が異なる場合であって
も、本発明は適用が可能である。この場合は、荷幅検出
センサ17をパレットの先端部から後端部まで移動させ
てパレット幅を検出し、この検出したパレット幅に基づ
いてドグ25をパレット幅中心へ移動させるようにした
り、荷幅検出センサ17を荷の先端部から後端部まで移
動させて荷幅を検出し、この検出した荷幅に基づいてド
グ25を荷幅中心へ移動させるようにすればよい。
【0036】また、上記実施形態では、荷幅検出センサ
17の移動とドグ25の移動を機械的に連動させ、減速
機構を内部に備えた減速機31により、ドグ25の移動
量を荷幅検出センサ17の移動量の1/2にしてドグ2
5を荷幅中心WLへ移動させる場合を例に挙げている
が、本発明はこれのみに限定されるものではない。これ
以外にも、スプロケット20b、27bの回転軸にエン
コーダを取り付け、スプロケット20bの回転数をエン
コーダで検知して荷幅検出センサ17の移動量を検出
し、スプロケット27bの回転数をエンコーダで検知し
て、ドグ25を荷幅検出センサ17の移動量の1/2を
移動するように制御してもよい。なお、この場合、荷幅
検出センサ17とドグ25を移動させる駆動源は、チェ
ーン駆動用モータ24のように同一の駆動源とするので
はなく、別々の駆動源とするのが好ましい。
【0037】また、上記実施形態では、在荷検出手段で
ある在荷検出センサ15として投光器と受光器とからな
る光電センサを例に挙げているが、本発明はこれのみに
限定されるものではなく、これ以外にも、拡散反射型の
光電センサ等のような非接触式の検出手段や、リミット
スイッチ等のような接触式の検出手段を用いてもよい。
つまり、所定の位置で荷WやパレットPの有無が検出で
きるような検出手段であればよい。また、荷幅検出手段
である荷幅検出センサ17についても、上記実施形態で
は、拡散反射型の光電センサを用いた場合を例に挙げて
いるが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、
これ以外にも、投受光型の光電センサ等のような非接触
式の検出手段や、リミットスイッチ等のような接触式の
検出手段を用いてもよい。つまり、移動しながら荷Wや
パレットPの有無が検出できるような検出手段であれば
よい。
【0038】また、上記実施形態では、荷幅検出手段と
して荷幅検出センサ17を用い、この荷幅検出センサ1
7を、受け渡し位置Yで停止したパレットPの先端部P
aから後端部Pbまで移動させることにより、荷幅Sを
検出する場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに
限定されるものではない。荷幅検出手段としてはこれ以
外にも、受け渡し位置Yに停止した荷Wおよびパレット
Pをカメラ等で撮影し、その撮影により得られる荷Wお
よびパレットPの画像から先端部Wa、Paと後端部W
b、Pbとを検知して、荷幅Sを検出するような手段を
用いてもよい。つまり、受け渡し位置Yで停止した荷W
およびパレットPの先端部Wa、Paと後端部Wb、P
bとを検知し、荷幅Sを検出できるような手段であれば
よい。
【0039】さらに、上記実施形態では、移動体として
ドグ25を用い、荷幅中心検出手段である荷幅中心検出
センサ10として光電センサを用いた場合を例に挙げて
いるが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、
移動体として光電センサを用い、荷幅中心検出手段とし
てドグ(遮蔽板)を用いてもよい。つまり、一方が他方
を検知できるものであればよい。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、荷幅の寸法が様々に異
なっていても、常に、荷幅中心とスライドフォークの幅
中心とを略一致させた状態でスタッカクレーンを停止さ
せることができるので、荷の大きさにかかわらず荷をス
ライドフォーク上に片寄ることなく荷取ることが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装
置を示す斜視図である。
【図2】同装置を適用した自動倉庫の一例である。
【図3】同装置のブロック図である。
【図4】同装置における各部の動作を説明する平面図で
ある。
【図5】同装置における停止制御を示すフローチャート
である。
【図6】同装置における停止制御を示すフローチャート
である。
【図7】同装置における荷取り制御を示すフローチャー
トである。
【図8】自動倉庫の格納棚における荷の載置状態を示す
図である。
【図9】従来のスタッカクレーンの停止制御装置を示す
斜視図である。
【符号の説明】
2 スタッカクレーン 3 ガイドレール 7 スライドフォーク 10 荷幅中心検出センサ 11 入出庫ステーション 12 コンベア 15 在荷検出センサ 17 荷幅検出センサ 19、26 チェーン 20a、20b、27a、27b スプロケット 21、28 支持軸 22、29 駆動軸 24 チェーン駆動用モータ 25 ドグ 31 減速機 32 伝達軸 101 スタッカクレーンの停止制御装置 W 荷 P パレット S 荷幅 Y 受け渡し位置 FL スライドフォークの幅中心 WL 荷幅中心

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドレールに沿って走行し、伸縮可能
    なスライドフォークにより荷を荷取るスタッカクレーン
    と、前記スタッカクレーンの走行方向に沿って配置さ
    れ、外部から搬送された荷を載置して前記スライドフォ
    ークに受け渡す入出庫ステーションとを備え、前記スタ
    ッカクレーンを、前記入出庫ステーションの所定の荷取
    り位置に停止させるスタッカクレーンの停止制御装置に
    おいて、 前記入出庫ステーションは、前記スライドフォークへ荷
    を受け渡す受け渡し位置に前記荷を搬送する搬送手段
    と、前記受け渡し位置に荷があることを検出する在荷検
    出手段と、前記荷の荷幅を検出する荷幅検出手段と、前
    記荷幅検出手段が検出した荷幅に基づいて前記荷の荷幅
    中心へ移動する移動体と、を備え、 前記スタッカクレーンは、前記移動体の検知に基づいて
    前記荷の荷幅中心を検出する荷幅中心検出手段を備え、 前記荷幅中心検出手段により検出された荷幅中心とスラ
    イドフォークの幅中心とが略一致した状態でスタッカク
    レーンが停止するようにしたことを特徴とするスタッカ
    クレーンの停止制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のスタッカクレーンの停
    止制御装置において、 前記入出庫ステーションは、前
    記荷幅検出手段を前記受け渡し位置に搬送された荷の荷
    幅方向の一端から他端へ移動させる第1の移動手段と、
    前記荷幅検出手段の移動に連動して前記移動体を移動さ
    せる第2の移動手段と、前記移動体の移動速度が前記荷
    幅検出手段の移動速度の1/2に減速するように前記第
    1の移動手段の駆動力を前記第2の移動手段へ伝達する
    減速伝達手段と、を備え、 前記荷幅検出手段は移動した移動量から前記荷幅を検出
    し、前記移動体は前記荷幅検出手段の移動量の1/2の
    移動量を移動して前記荷幅中心に位置するようにしたこ
    とを特徴とするスタッカクレーンの停止制御装置。
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