JP3830406B2 - スタッカクレーンの停止制御装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動倉庫において、入庫されてくる荷幅が様々な荷を、スライドフォークの上に片寄ることなく荷取るために、スタッカクレーンを所定の荷取り位置に停止させるスタッカクレーンの停止制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
工場や倉庫内に設置されている自動倉庫は、複数の格納空間に荷を格納する格納棚と、格納棚に対面するように配置され、床面に敷設されたガイドレールに沿って走行するスタッカクレーンと、スタッカクレーンの走行方向に配置され、外部から入庫されてくる荷や、格納棚から外部へ出庫される荷を一時的に載置する入出庫ステーションとから構成される。このような自動倉庫において、スタッカクレーンは、外部から入庫されて入出庫ステーションに載置されている荷を、伸縮可能なスライドフォーク上に荷取り、走行しながら搬送して、格納棚の所定の格納空間に載置する搬入作業を行う。
【0003】
図8は、自動倉庫の格納棚における荷の載置状態を示す図であり、上述した搬入作業時におけるスライドフォークによる荷の載置状態を示している。図8(a)において、80は格納棚であり、複数の支柱80aとこの支柱80aに支持された複数の棚受材80bとにより格納空間A1、A2が形成されている。ALは格納空間A1、A2の空間中心である。87はスタッカクレーンのスライドフォークであり、FLはスライドフォーク87の幅中心である。W1、W2は上述した入出庫ステーションからスライドフォーク87が搬送してきた荷であり、W1は荷幅S1の大きな荷を示し、W2は荷幅S2の小さな荷を示している。P1、P2は荷W1、W2を受けているパレットである。なお、ここでは、荷W1、W2の幅寸法とパレットP1、P2の幅寸法とは同一寸法である。WLは荷W1、W2およびパレットP1、P2の荷幅中心である。
【0004】
上記の格納棚80にスライドフォーク87が荷W1、W2を載置する場合、最初に、スライドフォーク87は幅中心FLを空間中心ALに一致するように格納空間A1、A2に対面する。そして、スライドフォーク87は伸長することで格納空間A1、A2に荷W1、W2とともに進入し、下降しながら荷W1、W2を2つの棚受材80bにまたがって載置する。このとき、スライドフォーク87の幅中心FLと格納空間A1、A2の空間中心ALとが一致しているので、荷W1、W2の荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLとが一致していれば、荷W1、W2は格納空間A1、A2の中央位置に載置される。しかし、図8(b)に示すように、荷W1、W2がスライドフォーク87上に片寄って荷取られていて、荷W1、W2の荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLとがずれていると、荷幅S1の大きな荷W1は左側の端部が支柱80aに接触し(斜線部分)、格納空間A1に進入できなくなる。また、荷幅S2の小さな荷W2は、格納空間A2に進入することはできるが、荷W2の右側の端部が棚受材80bの上に載らず、スライドフォーク87が下降すると荷W2は棚受材80bに正常に載置されず、破線で示すように傾いてしまう。このため、入出庫ステーションで荷W1、W2をスライドフォーク87上に荷取るときには、スタッカクレーンを荷W1、W2の荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLとを略一致させた状態で停止させ、この位置でスライドフォーク87上に荷W1、W2を片寄ることなく荷取る必要がある。そこで、従来から以下のようなスタッカクレーンの停止制御装置が採用されている。
【0005】
図9は、従来のスタッカクレーンの停止制御装置を示す斜視図である。図9において、81はスタッカクレーンの停止制御装置である。82は自動倉庫のスタッカクレーンであり、床面に敷設されたガイドレール83に沿って左右方向L、Rに走行する台車84と、台車84上に立設された2本のマスト85間に昇降可能に配置されたキャリッジ86とを備え、このキャリッジ86は前後方向F、Bに伸縮可能なスライドフォーク87を備えている。このスライドフォーク87は図8において説明したものと同一であるので、同一符号で示す。88はスタッカクレーン82の各部の動作を設定するクレーン操作盤であり、この設定はオペレータが操作パネル88aに直接入力することや、外部の管理装置(図示せず)から無線等により入力することで行われる。このクレーン操作盤88は内部に制御部(図示せず)を備え、この制御部により台車84の走行や停止、キャリッジ86の昇降やスライドフォーク87の伸縮といった動作が制御される。
【0006】
89はスタッカクレーン82の走行方向L、Rに沿って配置された入出庫ステーションであり、脚部89aに支持された荷受部89bのR方向側の上部には、外部からフォークリフト(図示せず)等により入庫された荷Wと、この荷Wを受けるパレットPが載置されている。ここで、荷WのL方向側の端部を先端部Waとする。同様にパレットPについても、L方向側の端部を先端部Paとする。Sは荷WおよびパレットPのL、R方向の荷幅である。ここでは、荷Wの幅寸法とパレットPの幅寸法とは同一寸法であり、これらをまとめて荷幅Sとする。荷受部89bのF、B方向側の側部には搬送手段であるコンベア90が取り付けられていて、このコンベア90が駆動することにより、荷WがパレットPごとL方向へ搬送される。
【0007】
また、荷受部89bのL方向側にはコンベア90により搬送されてきた荷WとパレットPのL方向への移動を規制する複数のストッパ91a、91b、91cがR方向へ所定間隔をおいて設置されている。これらのストッパ91a、91b、91cは荷受部89bの上部に固定された固定ストッパ91aと、荷受部89bの上部から出没自在に設けられた可動ストッパ91b、91cとからなり、可動ストッパ91b、91cはステーション操作盤92に設置された荷サイズ選択スイッチ92aをオペレータが切り替えることで出没が操作される。93a、93b、93cは拡散反射型の光電センサであり、それぞれに対応するストッパ91a、91b、91cにコンベア90により搬送されてきたパレットPの先端部Paが当接するのを検知する。この光電センサ93a、93b、93cがパレットPの先端部Paを検知すると、コンベア90の駆動が停止され、荷WとパレットPがそれぞれのストッパ91a、91b、91cに先端部Wa、Paを当接させた状態で停止する。ST1、ST2、ST3は荷WとパレットPの先端部Wa、Paの先端部停止位置である。これらにより、オペレータがステーション操作盤92に設置された荷サイズ選択スイッチ92aを荷のサイズに応じて切り替えると、可動ストッパ91b、91cの出没が操作され、搬送されてくる荷WとパレットPの先端部Wa、Paの先端部停止位置ST1、ST2、ST3が3段階に選択自在となる。
【0008】
また、上述したストッパ91a、91b、91cは、搬送されてくる荷WおよびパレットPの荷幅Sに応じて配置間隔を設定している。このため、荷幅Sが異なる荷WとパレットPをそれぞれの荷幅に対応するストッパ91a、91b、91cで停止させると、荷幅Sが異なる荷WおよびパレットPの荷幅中心WLは常に同一の荷幅中心停止位置XLに位置するようになる。たとえば、荷幅Sが大、中、小の3段階に異なる場合において、荷幅Sが大の荷WとパレットPを停止させるときは、荷サイズ選択スイッチ92aを「大」に切り替え、可動ストッパ91b、91cを没状態にして、固定ストッパ91aで荷WとパレットPを停止させると、荷幅中心WLは荷幅中心停止位置XLに位置する。荷幅Sが中の荷WとパレットPを停止させるときは、荷サイズ選択スイッチ92aを「中」に切り替え、可動ストッパ91cを没状態にして、可動ストッパ91bで荷WとパレットPを停止させると、荷幅中心WLは荷幅中心停止位置XLに停止する。そして、荷幅Sが小の荷WとパレットPを停止させるときは、荷サイズ選択スイッチ92aを「小」に切り替え、可動ストッパ91cを突出させて、このストッパ91cで荷WとパレットPを停止させると、荷幅中心WLは荷幅中心停止位置XLに停止する。
【0009】
そして、このように荷幅Sの異なる荷WおよびパレットPの荷幅中心WLを常に同一の荷幅中心停止位置XLに位置させた後、スタッカクレーン82を台車84により走行させて、スライドフォーク87の幅中心FLが荷幅中心停止位置XLに一致する位置で停止させると、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLとが略一致した状態となる。さらに、この後、荷受部89bに備わる荷WとパレットPを昇降させるリフター94により、荷WとパレットPを上昇させ、パレットPの下方にスライドフォーク87を伸長させ、キャリッジ86を上昇させると、スライドフォーク87の上へ荷が片寄ることなく荷取られる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスタッカクレーンの停止制御装置81においては、あらかじめ決められた荷幅Sの大きさごとに所定の間隔でストッパ91a、91b、91cを設置しているので、それ以外の荷幅Sを有する荷WおよびパレットPを取り扱おうとすれば、それに応じてストッパの設置数も増やさなければならなくなる。ところが、荷受部89bの上部に設置できるストッパの数や配置する間隔はストッパ自体の大きさや荷受部89bの配置スペースによって限られるので、荷幅Sが異なる全ての荷WとパレットPに対応させてストッパを設けることができず、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLを荷幅中心停止位置XLに一致させることができるのは、特定の荷幅Sの荷WとパレットPに限られてしまう。このため、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスライドフォーク87の幅中心FLとを略一致させた状態でスタッカクレーン82を停止させることができるのも特定の荷幅Sの荷WとパレットPに限られてしまうという問題がある。そして、これにより、特定の荷幅Sと異なる荷幅の荷WとパレットPはスライドフォーク87の上に片寄って荷取られてしまい、格納棚80に正常に載置することができなくなるという問題がある。また、荷幅Sに対応するストッパを設置している特定の荷WとパレットPにおいても、搬送されてくる荷WおよびパレットPごとにオペレータがその荷幅Sを確認し、荷幅Sに合わせて荷サイズ選択スイッチ92aを切り替えているので、操作に手間がかかり作業効率が悪くなるとともに、荷サイズ選択スイッチ92aの切り替え時に間違えて切り替えてしまうおそれもある。
【0011】
本発明は、上記問題点を解決するものであって、その課題とするところは、荷幅が様々な荷の荷幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態でスタッカクレーンを停止させることが可能なスタッカクレーンの停止制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置では、入出庫ステーションは、スライドフォークへ荷を受け渡す受け渡し位置に荷を搬送する搬送手段と、受け渡し位置に荷があることを検出する在荷検出手段と、荷の荷幅を検出する荷幅検出手段と、荷幅検出手段が検出した荷幅に基づいて荷の荷幅中心へ移動する移動体とを備え、スタッカクレーンは、移動体の検知に基づいて荷の荷幅中心を検出する荷幅中心検出手段を備え、荷幅中心検出手段により検出された荷幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態でスタッカクレーンが停止するようにしている。
【0013】
このようにすることで、入出庫ステーションに載置された荷は搬送手段により受け渡し位置に搬送されて停止し、荷幅検出手段により荷ごとに荷幅を検出して移動体を荷の荷幅中心へ移動させ、この移動体の位置をスタッカクレーンの荷幅中心検出手段により検出して荷幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態でスタッカクレーンを停止させるため、荷幅の寸法が様々な全ての荷に対し、荷の荷幅中心とスライドフォークの幅中心とを略一致させた状態でスタッカクレーンを停止させることができる。そして、この停止位置でスライドフォークを伸長し、キャリッジを上昇させると、荷幅の寸法にかかわらず、全ての荷をスライドフォーク上に片寄ることなく荷取ることが可能となる。また、入出庫ステーションに載置された荷ごとにオペレータが荷幅を確認する必要がなくなるので、オペレータの手間が省けるとともに、荷幅の確認を間違うことがなくなり、荷取り作業の効率を上げることが可能となる。
【0014】
また、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置においては、入出庫ステーションは、荷幅検出手段を受け渡し位置に搬送された荷の荷幅方向の一端から他端へ移動させる第1の移動手段と、荷幅検出手段の移動に連動して移動体を移動させる第2の移動手段と、移動体の移動速度が荷幅検出手段の移動速度の1/2に減速するように第1の移動手段の駆動力を第2の移動手段へ伝達する減速伝達手段とを備え、荷幅検出手段は移動した移動量から荷幅を検出し、移動体は荷幅検出手段の移動量の1/2の移動量を移動して荷幅中心に位置するようにしている。
【0015】
このようにすることで、荷幅検出手段が受け渡し位置で停止した荷の荷幅を検出するために移動し、この移動と同時に、移動体が荷幅検出手段の移動量の1/2の移動量を移動して荷の荷幅中心に位置するため、荷幅の検出と移動体の荷幅中心への移動を迅速に行うことができる。そして、これにより、スタッカクレーンを荷取り位置に一層早く停止させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき図を参照しながら説明する。図1は、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置を示す斜視図であり、図2は本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置を適用した自動倉庫の一例である。図1において、101はスタッカクレーンの停止制御装置であり、図2に示す工場や倉庫内に設置された自動倉庫100に適用される。2はスタッカクレーンであり、図2に示す複数の格納空間Aが形成された格納棚1に対面するように配置されている。このスタッカクレーン2は、床面に敷設されたガイドレール3に沿って左右方向L、Rに走行する台車4と、台車4上に立設された2本のマスト5間に昇降可能に配置されたキャリッジ6とを備え、このキャリッジ6は前後方向F、Bに伸縮可能なスライドフォーク7を備えている。FLはこのスライドフォーク7の幅方向の中心線を示す幅中心である。8はスタッカクレーン2の各部の動作を設定するクレーン操作盤であり、この設定はオペレータが操作パネル8aに直接入力することや、外部の管理装置(図示せず)から操作盤8の内部に備わる受信部8c(図3に図示)へ無線等で信号を送ることで行われる。また、クレーン操作盤8は内部に、図3に示すクレーン制御部8bを備え、このクレーン制御部8bにより台車4の走行や停止、キャリッジ6の昇降やスライドフォーク7の伸縮といった動作が制御される。9はスライドフォーク7の下方で台車4に連結されたアームであり、先端に荷幅中心検出手段である荷幅中心検出センサ10を支持している。本実施形態では、この荷幅中心検出センサ10は図1に示すように2つの光電センサからなる。なお、荷幅中心検出センサ10の中心線KLはスライドフォーク7の幅中心FLの鉛直下に位置している。この荷幅中心検出センサ10は後述する入出庫ステーション11に備わるドグ25を検知して荷WおよびパレットPの荷幅中心WLを検出する。
【0017】
11はスタッカクレーン2の走行方向L、Rに沿って配置された入出庫ステーションであり、脚部11aに支持された荷受部11bのR方向側の上部には、外部からフォークリフト(図示せず)等により入庫された荷Wとこの荷Wを受けるパレットPが載置されている。ここで、荷WのL方向側の端部を先端部Waとし、R方向側の端部を後端部Wbとする。同様にパレットPについても、L方向側の端部を先端部Paとし、R方向側の端部を後端部Pbとする。Sは荷WおよびパレットPのL、R方向の荷幅である。本実施形態では、荷Wの幅寸法とパレットPの幅寸法とは同一寸法であり、これらをまとめて荷幅Sとする。荷受部11bのF、B方向側の側部には搬送手段であるコンベア12が設けられていて、このコンベア12がコンベア駆動用モータ12a(図3に図示)により駆動することで、荷WがパレットPごとL方向へ搬送される。なお、コンベア12は、荷WとパレットPが荷受部11bに載置されたときに、荷受部11bに設けた荷検知センサ(図示せず)でそれを検知し、自動的に駆動させるようにしてもよいし、オペレータがステーション操作盤13に備わるコンベア駆動スイッチ13aをONさせて駆動させるようにしてもよい。また、ステーション操作盤13の内部には、図3に示すステーション制御部13bや、スタッカクレーン2のクレーン操作盤8に備わる受信部8cに信号を送信する送信部13cが備わっている。
【0018】
14は荷受部11bのL方向側の端部に設けられている2つのストッパであり、これらのストッパ14にコンベア12により搬送されてきた荷WとパレットPの先端部Wa、Paが当接することで、荷WとパレットPのL方向側への移動が規制される。15は在荷検出手段である在荷検出センサであり、本実施形態では、この在荷検出センサ15は投光器と受光器とからなる光電センサである。在荷検出センサ15は荷Wからみてストッパ14の直前位置で光を投受光していて、図2に示すようにコンベア12を挟んで荷受部11bに固定されている。このため、荷WとパレットPがコンベア12により在荷検出センサ15の光の投受光位置まで搬送されてくると、パレットPが在荷検出センサ15の光を遮り、在荷検出センサ15はOFF状態となる。そして、これによりコンベア12の駆動が停止され、荷WとパレットPが先端部Wa、Paをストッパ14に当接させた状態で停止する。この停止位置が、入出庫ステーション11からスライドフォーク7へ荷WとパレットPが受け渡される受け渡し位置Yである。STは荷WとパレットPの先端部Wa、Paが停止する先端部停止位置である。16は受け渡し位置Yで荷WとパレットPを昇降させる昇降手段としてのリフターである。このリフター16により荷WとパレットPが荷受部11bから上昇させられることで、スライドフォーク7はパレットPの下方に伸長し、キャリッジ6の上昇により上昇して荷WとパレットPを荷取ることができる。
【0019】
17は荷幅検出手段である荷幅検出センサであり、本実施形態では、この荷幅検出センサ17は拡散反射型の光電センサである。荷幅検出センサ17は、先端部停止位置STで、ブラケット18を介してチェーン19の上部に連結されている。チェーン19はスプロケット20a、20bに掛かっていて、スプロケット20aは支持軸21に連結し、この支持軸21が、図2に示すように荷受部11bのF方向側の側面に回転可能に支持されている。また、スプロケット20bはチェーン駆動用モータ24に連結している駆動軸22に連結し、この駆動軸22が荷受部11bの端部に連結された支持部材23に回転可能に支持されている。このため、チェーン駆動用モータ24が駆動すると、駆動軸22とともにスプロケット20bが回転し、チェーン19がV方向へ回転して、チェーン19に連結された荷幅検出センサ17がR方向へ移動する。なお、チェーン駆動用モータ24は、上述した在荷検出センサ15がパレットPを検知してOFF状態となることで駆動を開始する。チェーン19と、スプロケット20a、20bと、支持軸21と、駆動軸22と、チェーン駆動用モータ24とは、本発明における第1の移動手段を構成する。
【0020】
上記のような第1の移動手段により、荷WとパレットPが受け渡し位置Yで停止すると、上述したように荷幅用チェーン19が回転し、荷幅検出センサ17は先端部停止位置STからR方向に移動して行く。このとき、荷幅検出センサ17は移動し始めると同時に、パレットPを検知してON状態となる。R方向に移動する荷幅検出センサ17がパレットPの後端部Pbを通り過ぎた時点で、センサ17はパレットPを検知しなくなってOFF状態となり、これを受けて即座にチェーン駆動用モータ24の駆動が止まり、チェーン19の回転が停止して荷幅検出センサ17も移動を停止する。そしてこれらの結果、荷幅検出センサ17が移動した移動量が荷WおよびパレットPの荷幅Sとして検出される。
【0021】
25は移動体であるドグであり、先端部停止位置STで、図2に示すようにチェーン26の下部に連結されている。このため、チェーン26が図1のU方向に回転することで、ドグ25がR方向へ移動する。チェーン26はスプロケット27a、27bに掛かっていて、スプロケット27aは支持軸28に連結し、この支持軸28が、図2に示すように荷受部11bのB方向側の側面に回転可能に支持されている。また、スプロケット27bは駆動軸29に連結し、この駆動軸29が荷受部11bの端部に連結された支持部材30に回転可能に支持されている。そして、駆動軸29は内部に減速機構を備えた減速機31に連結していて、減速機31は伝達軸32を介してチェーン駆動用モータ24に連結している。チェーン26と、スプロケット27a、27bと、支持軸28と、駆動軸29とは、本発明における第2の移動手段であり、減速機31と、伝達軸32とは、本発明ににおける減速伝達手段を構成する。
【0022】
チェーン駆動用モータ24の駆動が上記の減速伝達手段により第2の移動手段に伝達され、ドグ25がR方向へ移動する順序を以下に説明する。最初に、チェーン駆動用モータ24が駆動すると伝達軸32がV方向へ回転し、モータ24の回転を減速機31に伝達する。次に、モータ24の回転が伝達された減速機31は、内部の減速機構によりモータ24の回転速度を1/2に減速し、回転方向をV方向からU方向へ反転させて、駆動軸29を回転させる。駆動軸29がU方向へ回転すると、スプロケット27a、27bとチェーン26とが、減速された回転速度でU方向に回転し、チェーン26の下部に連結されたドグ25がR方向へ移動する。このとき、チェーン26の回転速度は、同じ駆動源であるチェーン駆動用モータ24の駆動によって回転しているチェーン19の1/2となっているため、ドグ25の移動量は荷幅検出センサ17の移動量の1/2となる。つまり、上記のような減速機31を設けることで、荷幅検出センサ17が受け渡し位置Yにある荷WおよびパレットPの先端部Wa、Paから後端部Wb、Pbまで移動して、荷幅Sを移動量から検出すると、これに連動してドグ25が先端部Wa、Paからみて荷幅Sの1/2の距離にある荷幅中心WLへ移動する。そして、荷幅検出センサ17が荷幅Sを検出し、ドグ25が荷幅中心WLへ移動したときが、入出庫ステーション11における荷WとパレットPの受け渡し準備が整ったときである。
【0023】
図3は、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置の電気的構成を示すブロック図である。図3において、スタッカクレーンの停止制御装置101は、スタッカクレーン2と入出庫ステーション11とから構成されている。スタッカクレーン2において、8bはCPUやメモリ等からなるクレーン制御部である。8cは入出庫ステーション11からの信号を受信する受信部であり、入出庫ステーション11で荷Wの受け渡し準備が整ったことを受信する。また、受信部8cは、外部の管理装置から送信される各部の動作設定等に関する信号も受信する。2aは、台車4やキャリッジ6やスライドフォーク7を動作させる駆動モータ(図示せず)を備えた駆動部である。10は前述の荷幅中心検出センサであり、入出庫ステーション11に備わるドグ25を検知する。
【0024】
次に、入出庫ステーション11において、13bはCPUやメモリ等からなるステーション制御部である。13cはスタッカクレーン2の受信部8cへ信号を送信する送信部であり、入出庫ステーション11で荷Wの受け渡し準備が整ったことを送信する。12aはコンベア駆動用モータであり、コンベア12を駆動させる。15は前述の在荷検出センサであり、コンベア12により受け渡し位置Yへ搬送されたパレットPを検知する。17は前述の荷幅検出センサであり、受け渡し位置Yで停止したパレットPの先端部Paから後端部Pbまでを移動して荷幅Sを検知する。24は前述のチェーン駆動用モータであり、荷幅検出センサ17やドグ25を移動させるチェーン19、26を回転させる。
【0025】
図4は、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置における各部の動作を説明する平面図である。図4(a)において、スタッカクレーン2は入出庫ステーション11のL方向側に停止していて、入出庫ステーション11から荷の受け渡し準備が整ったという信号が送信されるのを待っている。入出庫ステーション11には荷受部11bの上面に外部から入庫された荷WとパレットPが載置されている。この状態から、入出庫ステーション11は、コンベア12を駆動して、荷WとパレットPをL方向へ搬送する。
【0026】
搬送されたパレットPの先端部Paが先端部停止位置STまで来て、パレットPが在荷検出センサ15の光を遮ると、在荷検出センサ15がOFF状態となり、コンベア12が駆動を停止して、図4(b)に示すように荷WとパレットPが受け渡し位置Yに停止する。このとき、荷WとパレットPの先端部Wa、Paは先端部停止位置STにおいてストッパ14に当接する。
【0027】
また、在荷検出センサ15がOFF状態となることで、チェーン駆動用モータ24が駆動し、駆動軸22と伝達軸32とが回転する。駆動軸22が回転することで、チェーン19が回転し、チェーン19の上部に連結された荷幅検出センサ17が先端部停止位置STからR方向へ移動する。このとき、荷幅検出センサ17は、移動し始めたときにパレットPを検知してON状態となり、このままパレットPを検知した状態で移動する。そして、荷幅検出センサ17がパレットPの後端部Pbを通り過ぎた時点で、センサ17はパレットPを検知しなくなってOFF状態となり、これを受けて即座にチェーン駆動用モータ24の駆動が停止し、チェーン19の回転が停止して、図4(c)に示すように荷幅検出センサ17は移動を停止する。そして、このとき荷幅検出センサ17が移動した移動量が荷WおよびパレットPの荷幅Sに相当し、荷幅Sが検出される。なお、荷幅検出センサ17の移動量は、センサ17がON状態からOFF状態になるまでの時間と、チェーン19の移動速度とに基づいて算出することができる。
【0028】
一方、チェーン駆動用モータ24が駆動し、伝達軸32が回転すると、モータ24の回転が減速機31に伝わり、この減速機31でモータ24の回転速度が1/2に減速され、回転方向が反転される。そして、この減速された回転速度と反転された回転方向で、支持軸29を介してチェーン26が回転し、荷幅検出センサ17の移動に連動してドグ25がR方向へ移動する。しかし、チェーン26の回転速度は減速機31により1/2に減速されているので、ドグ25の移動量が荷幅検出センサ17の移動量の1/2となり、ドグ25は荷幅中心WLに移動する。
【0029】
荷幅検出センサ17が荷幅Sを検出し、ドグ25が荷幅中心WLに移動すると、前述のように入出庫ステーション11で荷WとパレットPの受け渡し準備が整ったことになる。そこで、入出庫ステーション11は受け渡し準備が整ったという信号を送信部13c(図3)からスタッカクレーン2の受信部8c(図3)へ送信する。受信部8cで信号を受信したスタッカクレーン2は、荷幅中心WLへ移動したドグ25を荷幅中心検出センサ10で検知するため、R方向へ走行する。そして、荷幅中心検出センサ10がドグ25を検知すると、荷幅中心WLがスタッカクレーン2に検出され、図4(d)に示すようにスタッカクレーン2は荷幅中心WLとスライドフォーク7の幅中心FLとが一致した状態で停止する。この停止位置が荷WとパレットPを荷取るための荷取り位置である。この後、スタッカクレーン2はスライドフォーク7をF方向に伸長させ、キャリッジ6を上昇させて、スライドフォーク7の上に荷WとパレットPを荷取る。
【0030】
図5および図6は、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置による停止制御を示すフローチャートであり、図5は、入出庫ステーション11のステーション制御部13bが停止制御の際に実行する手順を示し、図6は、スタッカクレーン2のクレーン制御部8bが停止制御の際に実行する手順を示している。
【0031】
図5において、入出庫ステーション11に外部から入庫された荷Wと荷Wを受けるパレットPが載置されると、最初に、ステーション制御部13bはコンベア用モータ12aの回転によりコンベア12を駆動して(ステップS51)、荷WとパレットPを受け渡し位置Yに向けてL方向に搬送する。次に、在荷検出センサ15の出力を読み込み(ステップS52)、読み込んだ在荷検出センサ15の出力がOFF状態か否かを判定する(ステップS53)。判定の結果、在荷検出センサ15の出力がON状態の場合は(ステップS53;NO)、制御部13bは荷WとパレットPがまだ受け渡し位置Yに来ていないと判断し、ステップS52へ移行して、再びステップS52とステップS53を実行する。在荷検出センサ15の出力がOFF状態になると(ステップS53;YES)、制御部13bは荷WとパレットPが受け渡し位置Yに来たと判断し、コンベア用モータ12aの回転を停止し、コンベア12を停止させる(ステップS54)。コンベア12の停止後、チェーン駆動用モータ24の回転により、チェーン19とチェーン26とを回転させ、荷幅検出センサ17とドグ25とをR方向へ移動させる(ステップS55)。そして、荷幅検出センサ17の出力を読み込み(ステップS56)、読み込んだ荷幅検出センサ17の出力がOFF状態か否かを判定する(ステップS57)。荷幅検出センサ17の出力がON状態の場合は(ステップS57;NO)、制御部13bは荷幅検出センサ17がまだパレットPの後端部Pbを通過していないと判断し、ステップ55へ移行して、再びステップS55とステップS56を実行する。荷幅検出センサ17の出力がOFF状態になると(ステップS57;YES)、制御部13bは荷幅検出センサ17がパレットPの後端部Pbを通過し、ドグ25が荷幅中心WLへ移動したと判断し、チェーン駆動用モータ24の回転を停止し、チェーン19とチェーン26の回転も停止して、荷幅検出センサ17とドグ25との移動を停止させる(ステップS58)。この後、制御部13bは荷WとパレットPの受け渡し準備が完了したと判断して、この信号を送信部13cからスタッカクレーン2の受信部8cへ送信する(ステップS59)。以上により、入出庫ステーション11での停止制御が終了する。
【0032】
次に、スタッカクレーン2のクレーン制御部8bが停止制御の際に実行する手順を説明する。図6において、最初に、クレーン制御部8bは入出庫ステーション11で荷WとパレットPの受け渡し準備が完了したという信号を受信部8cが受信しているか否かを判定する(ステップS61)。受信部8cが信号を受信していれば(ステップS61;YES)、荷幅中心検出センサ10によりドグ25を検知するため、台車4によりスタッカクレーン2を走行させる(ステップS62)。そして、荷幅中心検出センサ10の出力を読み込み(ステップS63)、読み込んだ荷幅中心検出センサ10の出力がOFF状態か否かを判定する(ステップS64)。判定の結果、荷幅中心検出センサ10の出力がON状態の場合は(ステップS64;NO)、クレーン制御部8bは荷幅中心検出センサ10がまだドグ25を検知していないと判断し、ステップS62へ移行して、再びステップS62とステップS63を実行する。荷幅中心検出センサ10の出力がOFF状態になると(ステップS64;YES)、制御部13bは荷幅中心検出センサ10がドグ25を検知したと判断し、荷WとパレットPの荷幅中心WLを検出して、スタッカクレーン2の走行を停止させる(ステップS65)。以上により、スタッカクレーン2は入出庫ステーション11に載置された荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスライドフォーク7の幅中心FLとが略一致した状態で停止し、スタッカクレーン2での停止制御が終了する。
【0033】
上記のように停止したスタッカクレーン2は、この後、荷WとパレットPの荷取り作業を行う。以下、クレーン制御部8bが荷取り制御の際に実行する手順を示す。図7は、本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置による荷取り制御を示すフローチャートである。図7において、荷取り作業を開始したスタッカクレーン2のクレーン制御部8cは、最初に、入出庫ステーション11の受け渡し位置Yにある荷WおよびパレットPに向けてスライドフォーク7を伸長させる(ステップS71)。このとき、荷WおよびパレットPは受け渡し位置Yでリフター16によって荷受部11bから上昇した状態にあるので、スライドフォーク7は荷WとパレットPの下方に進入する。そして、キャリッジ6の上昇によりスライドフォーク7が上昇して、スライドフォーク7上に荷WとパレットPを荷取る(ステップS72)。この後、スライドフォーク7を後退させ(ステップS73)、キャリッジ6へ荷取った荷WとパレットPとを移す。以上により、スタッカクレーン2による荷WとパレットPとの荷取り作業が終了する。
【0034】
以上のようにすることにより、入出庫ステーション11に載置された荷WとパレットPをコンベア12により受け渡し位置Yに搬送して停止させ、荷幅検出センサ17を移動させて荷幅Sを検出すると同時に、減速機31によりドグ25を荷幅検出センサ17の移動量の1/2の移動量だけ移動させて、荷幅中心WLに位置させるため、荷幅Sの検出と荷幅中心WLへのドグ25の移動を並行して迅速に行うことができる。そして、荷幅中心WLへ移動したドグ25をスタッカクレーン2の荷幅中心検出センサ10により検知し、荷幅中心WLを検出することで、荷幅Sの寸法が様々に異なっていても、常に、荷WおよびパレットPの荷幅中心WLとスライドフォーク7の幅中心FLとを略一致させた状態でスタッカクレーン2を停止させることが可能となる。その結果、停止させたスタッカクレーン2のスライドフォーク7を伸長し、キャリッジ6を上昇させると、荷幅Sの寸法にかかわらず、全ての荷WとパレットPをスライドフォーク7上に片寄ることなく荷取ることが可能となる。また、入出庫ステーション11に載置された荷WやパレットPごとにオペレータが荷幅Sを確認する必要がなくなるので、オペレータの手間が省けるとともに、荷取り作業の効率を上げることが可能となる。
【0035】
以上述べた実施形態においては、荷WとパレットPの幅寸法を同一寸法Sとし、荷幅検出センサ17がパレットPの先端部Paから後端部Pbまでを移動することで荷幅Sを検出し、この検出した荷幅Sに基づいてドグ25を荷幅中心WLに移動させる場合を例に挙げているが、本発明はこれに限定されるものではない。荷の幅寸法とパレットの幅寸法が異なる場合であっても、本発明は適用が可能である。この場合は、荷幅検出センサ17をパレットの先端部から後端部まで移動させてパレット幅を検出し、この検出したパレット幅に基づいてドグ25をパレット幅中心へ移動させるようにしたり、荷幅検出センサ17を荷の先端部から後端部まで移動させて荷幅を検出し、この検出した荷幅に基づいてドグ25を荷幅中心へ移動させるようにすればよい。
【0036】
また、上記実施形態では、荷幅検出センサ17の移動とドグ25の移動を機械的に連動させ、減速機構を内部に備えた減速機31により、ドグ25の移動量を荷幅検出センサ17の移動量の1/2にしてドグ25を荷幅中心WLへ移動させる場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。これ以外にも、スプロケット20b、27bの回転軸にエンコーダを取り付け、スプロケット20bの回転数をエンコーダで検知して荷幅検出センサ17の移動量を検出し、スプロケット27bの回転数をエンコーダで検知して、ドグ25を荷幅検出センサ17の移動量の1/2を移動するように制御してもよい。なお、この場合、荷幅検出センサ17とドグ25を移動させる駆動源は、チェーン駆動用モータ24のように同一の駆動源とするのではなく、別々の駆動源とするのが好ましい。
【0037】
また、上記実施形態では、在荷検出手段である在荷検出センサ15として投光器と受光器とからなる光電センサを例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、これ以外にも、拡散反射型の光電センサ等のような非接触式の検出手段や、リミットスイッチ等のような接触式の検出手段を用いてもよい。つまり、所定の位置で荷WやパレットPの有無が検出できるような検出手段であればよい。また、荷幅検出手段である荷幅検出センサ17についても、上記実施形態では、拡散反射型の光電センサを用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、これ以外にも、投受光型の光電センサ等のような非接触式の検出手段や、リミットスイッチ等のような接触式の検出手段を用いてもよい。つまり、移動しながら荷WやパレットPの有無が検出できるような検出手段であればよい。
【0038】
また、上記実施形態では、荷幅検出手段として荷幅検出センサ17を用い、この荷幅検出センサ17を、受け渡し位置Yで停止したパレットPの先端部Paから後端部Pbまで移動させることにより、荷幅Sを検出する場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではない。荷幅検出手段としてはこれ以外にも、受け渡し位置Yに停止した荷WおよびパレットPをカメラ等で撮影し、その撮影により得られる荷WおよびパレットPの画像から先端部Wa、Paと後端部Wb、Pbとを検知して、荷幅Sを検出するような手段を用いてもよい。つまり、受け渡し位置Yで停止した荷WおよびパレットPの先端部Wa、Paと後端部Wb、Pbとを検知し、荷幅Sを検出できるような手段であればよい。
【0039】
さらに、上記実施形態では、移動体としてドグ25を用い、荷幅中心検出手段である荷幅中心検出センサ10として光電センサを用いた場合を例に挙げているが、本発明はこれのみに限定されるものではなく、移動体として光電センサを用い、荷幅中心検出手段としてドグ(遮蔽板)を用いてもよい。つまり、一方が他方を検知できるものであればよい。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、荷幅の寸法が様々に異なっていても、常に、荷幅中心とスライドフォークの幅中心とを略一致させた状態でスタッカクレーンを停止させることができるので、荷の大きさにかかわらず荷をスライドフォーク上に片寄ることなく荷取ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるスタッカクレーンの停止制御装置を示す斜視図である。
【図2】同装置を適用した自動倉庫の一例である。
【図3】同装置のブロック図である。
【図4】同装置における各部の動作を説明する平面図である。
【図5】同装置における停止制御を示すフローチャートである。
【図6】同装置における停止制御を示すフローチャートである。
【図7】同装置における荷取り制御を示すフローチャートである。
【図8】自動倉庫の格納棚における荷の載置状態を示す図である。
【図9】従来のスタッカクレーンの停止制御装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 スタッカクレーン
3 ガイドレール
7 スライドフォーク
10 荷幅中心検出センサ
11 入出庫ステーション
12 コンベア
15 在荷検出センサ
17 荷幅検出センサ
19、26 チェーン
20a、20b、27a、27b スプロケット
21、28 支持軸
22、29 駆動軸
24 チェーン駆動用モータ
25 ドグ
31 減速機
32 伝達軸
101 スタッカクレーンの停止制御装置
W 荷
P パレット
S 荷幅
Y 受け渡し位置
FL スライドフォークの幅中心
WL 荷幅中心

Claims (2)

  1. ガイドレールに沿って走行し、伸縮可能なスライドフォークにより荷を荷取るスタッカクレーンと、前記スタッカクレーンの走行方向に沿って配置され、外部から搬送された荷を載置して前記スライドフォークに受け渡す入出庫ステーションとを備え、前記スタッカクレーンを、前記入出庫ステーションの所定の荷取り位置に停止させるスタッカクレーンの停止制御装置において、
    前記入出庫ステーションは、前記スライドフォークへ荷を受け渡す受け渡し位置に前記荷を搬送する搬送手段と、前記受け渡し位置に荷があることを検出する在荷検出手段と、前記荷の荷幅を検出する荷幅検出手段と、前記荷幅検出手段が検出した荷幅に基づいて前記荷の荷幅中心へ移動する移動体と、を備え、
    前記スタッカクレーンは、前記移動体の検知に基づいて前記荷の荷幅中心を検出する荷幅中心検出手段を備え、
    前記荷幅中心検出手段により検出された荷幅中心とスライドフォークの幅中心とが略一致した状態でスタッカクレーンが停止するようにしたことを特徴とするスタッカクレーンの停止制御装置。
  2. 請求項1に記載のスタッカクレーンの停止制御装置において、 前記入出庫ステーションは、前記荷幅検出手段を前記受け渡し位置に搬送された荷の荷幅方向の一端から他端へ移動させる第1の移動手段と、前記荷幅検出手段の移動に連動して前記移動体を移動させる第2の移動手段と、前記移動体の移動速度が前記荷幅検出手段の移動速度の1/2に減速するように前記第1の移動手段の駆動力を前記第2の移動手段へ伝達する減速伝達手段と、を備え、
    前記荷幅検出手段は移動した移動量から前記荷幅を検出し、前記移動体は前記荷幅検出手段の移動量の1/2の移動量を移動して前記荷幅中心に位置するようにしたことを特徴とするスタッカクレーンの停止制御装置。
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