JP2002019915A - コンテナ貯蔵装置 - Google Patents

コンテナ貯蔵装置

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JP2002019915A
JP2002019915A JP2000200867A JP2000200867A JP2002019915A JP 2002019915 A JP2002019915 A JP 2002019915A JP 2000200867 A JP2000200867 A JP 2000200867A JP 2000200867 A JP2000200867 A JP 2000200867A JP 2002019915 A JP2002019915 A JP 2002019915A
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traveling
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Akira Kawase
晃 川瀬
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 コンテナの貯蔵作業効率の向上を図る。 【解決手段】 コンテナ貯蔵棚2を対向配置してなるコ
ンテナ貯蔵建屋3と、コンテナ移動用通路5上方に敷設
した天井クレーン19と、天井クレーン19から吊り下
げられた昇降フレーム20と、コンテナ移動用通路5下
方に走行可能に設けた屋内搬送台車7A、7Bと、コン
テナ貯蔵建屋3の端部に敷設したコンテナ移載クレーン
9Aと、コンテナ移載クレーン9Aから吊り下げられた
スプレッダ9cとからなり、スプレッダ9cはコンテナ
把持用ツイストロック装置9dを有して地上搬送台車1
2Aと屋内搬送台車7A、7Bとの間でコンテナ4の受
け渡しを行い、天井クレーン19の昇降フレーム20に
は昇降フレーム20とコンテナ貯蔵棚2を相互に乗り継
いでコンテナ4の受け渡しを行うコンテナ把持用ツイス
トロック装置22を有する走行式スプレッダ21を有し
てなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナ貯蔵装置
に係り、特にコンテナターミナルのコンテナヤード上に
設置されて、荷物を収納したコンテナまたは空コンテナ
を一時的に貯蔵するコンテナ貯蔵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】コンテナターミナルは、陸上輸送と海上
輸送の接点に位置し、コンテナ船とトレーラ(シャー
シ)などの異種輸送手段間の積み替えとコンテナの貯蔵
を行う。図5および図6は、従来のコンテナ貯蔵装置の
一例を示す概略図で、図5はコンテナ貯蔵装置の側面図
であり、図6は図5のA−A矢視図である。図におい
て、1はコンテナヤードで、コンテナ貯蔵棚2を多段多
列に配置したコンテナ貯蔵建屋3を、2列1組にして海
側から陸側へ延びるように配置し、対向するコンテナ貯
蔵建屋3間にコンテナ4を移動させるためのコンテナ移
動用通路5を形成している。また、コンテナ貯蔵建屋3
の下部には、上下2段に敷設したレール6上に複数台の
トラバーサ7を移動可能に載置し、かつ、トラバーサ7
の移動経路の上方に、端部が海側および陸側へ張り出す
ように敷設したレール8上にコンテナ移載用天井クレー
ン9を載架し、海側の天井クレーン9でコンテナ搬送台
車11とトラバーサ7との間でコンテナ4の受け渡しを
行い、陸側の天井クレーン9でシャーシ(トレーラ)1
2とトラバーサ7との間でコンテナ4の受け渡しを行う
ようになっている。10は岸壁である。
【0003】また、上記コンテナ移動用通路5上方のコ
ンテナ貯蔵建屋3の頂部に敷設したレール13上に、海
側用と陸側用の2台のオートスタッククレーン14を走
行可能に搭載し、該オートスタッククレーン14にスプ
レッダ15がコンテナ移動用通路5を移動可能になって
いる。なお、16は岸壁クレーンで、コンテナ搬送台車
11とコンテナ船17との間でコンテナ4の積み込み、
積み卸しを行う。
【0004】上記コンテナ貯蔵装置では、シャーシ12
上のコンテナ4を、陸側の天井クレーン9で吊り上げて
陸側端部に位置するトラバーサ7上に移載し、トラバー
サ7を貯蔵位置まで移動させた後、コンテナ4をオート
スタッククレーン14に受け渡し、オートスタッククレ
ーン14によって目的段のコンテナ貯蔵棚2に貯蔵する
ようになっている。また、コンテナ4を直接コンテナ船
17に積み込む場合は、陸側端部でコンテナ4を受け取
ったトラバーサ7を、そのまま海側端部まで移動させ、
海側の天井クレーン9で吊り上げてコンテナ搬送台車1
1に吊り降ろすようになっている。さらに、貯蔵されて
いるコンテナ4を船積みする場合は、オートスタックク
レーン14によりコンテナ4を出庫させてトラバーサ7
上に受け渡し、該トラバーサ7を上記の場合と同様にし
て海側端部へ移動させて海側の天井クレーン9によりコ
ンテナ搬送台車11上に吊り降ろすようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記コ
ンテナ貯蔵装置では、コンテナ貯蔵棚の中間と地上の上
下2段に敷設されたレール上をトラバーサが走行するよ
うに設けられているので、上段のトラバーサよりも下方
のコンテナ貯蔵棚にコンテナを貯蔵しようとするとオー
トスタッククレーンがトラバーサと干渉してトラバーサ
走行の障害となり、作業効率が悪い。
【0006】本発明は、上記のような問題点を解決する
ために創案されたもので、天井クレーン(オートスタッ
ククレーン)が、どのコンテナ貯蔵棚にコンテナを貯蔵
しているときでも屋内搬送台車(トラバーサ)は、天井
クレーンと干渉することなく走行してコンテナを目的の
場所まで搬送することができるコンテナ貯蔵装置を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明におけるコンテナ貯蔵装置は、コンテナヤー
ド上に、コンテナ貯蔵棚を多段多列に、かつ、コンテナ
貯蔵棚間にコンテナ移動用通路を形成するように2列1
組にして対向配置してなるコンテナ貯蔵建屋と、コンテ
ナ移動用通路上方にコンテナ貯蔵建屋に沿って敷設した
レール上に走行可能に搭載した天井クレーンと、該天井
クレーンから吊り下げられた昇降フレームと、コンテナ
移動用通路下方の地下部に上下2段に敷設したレール上
をコンテナを載置して各別に走行可能に設けた屋内搬送
台車と、コンテナ貯蔵建屋の長手方向の端部に、かつ、
コンテナ移動用通路の延長上に外方に張り出すように敷
設したレール上に走行可能に搭載したコンテナ移載クレ
ーンと、該コンテナ移載クレーンから吊り下げられたス
プレッダとからなり、該スプレッダは4隅にコンテナ把
持用ツイストロック装置を有してコンテナ移載クレーン
下方に来た地上搬送台車と屋内搬送台車との間でコンテ
ナを吊持してコンテナの受け渡しを行い、上記天井クレ
ーンの昇降フレームには4隅にコンテナ貯蔵棚側に設け
た穴に嵌入、離脱させるための位置決め装置を有し、か
つ、昇降フレームに敷設したレール上とコンテナ貯蔵棚
に敷設したレール上を相互に乗り継いで左右に走行して
屋内搬送台車とコンテナ貯蔵棚との間でコンテナを吊持
してコンテナの受け渡しを行う4隅にコンテナ把持用ツ
イストロック装置を有する走行式スプレッダを有してな
るものである。
【0008】上記昇降フレームの4隅には、コンテナ貯
蔵棚側に設けた位置決め穴に嵌入、離脱させるための位
置決め装置を有しているのが好ましい。
【0009】次に、本発明の作用について説明する。コ
ンテナ貯蔵棚にコンテナを貯蔵する場合、コンテナが地
上搬送台車上に載置されて搬送されてくると、コンテナ
移載クレーンはスプレッダをコンテナ上に降ろし、スプ
レッダの4隅のコンテナ把持用ツイストロック装置によ
りコンテナを把持して吊り上げる。コンテナ移載クレー
ンはコンテナを吊り上げるとコンテナ移動用通路側に移
動し、コンテナ移動用通路の地下部に上下2段に設けた
屋内搬送台車のいずれか一方の屋内搬送台車上にコンテ
ナを降ろして受け渡す。コンテナを受け取った屋内搬送
台車は、目的のコンテナ貯蔵棚の前まで走行して停止す
る。屋内搬送台車が停止すると、天井クレーンは昇降フ
レームを降ろして昇降フレームの下面に設けられている
走行式スプレッダをコンテナ上に降ろし、走行式スプレ
ッダの4隅のコンテナ把持用ツイストロック装置により
コンテナを把持して吊り上げる。このとき、昇降フレー
ムは目的のコンテナ貯蔵棚の1段上方部のコンテナ貯蔵
棚の位置に合わせて停止し、昇降フレームの4隅の位置
決め装置により昇降フレームをコンテナ貯蔵棚に固定す
る。昇降フレームを固定すると、走行式スプレッダが昇
降フレームのレール上とコンテナ貯蔵棚のレール上を乗
り継ぎ走行して目的のコンテナ貯蔵棚へ移動し停止す
る。走行式スプレッダが停止すると、走行式スプレッダ
4隅のコンテナ把持用ツイストロック装置によりコンテ
ナをコンテナ貯蔵棚へ降ろして受け渡す。
【0010】走行式スプレッダは、コンテナ貯蔵棚にコ
ンテナを受け渡すと、走行して昇降フレームに戻る。昇
降フレームに走行式スプレッダが戻ると、天井クレーン
は次のコンテナを受け取りに他方の屋内搬送台車上方ま
で走行して上記と同様の貯蔵作業を行う。
【0011】上下2段の屋内搬送台車は、コンテナ移載
クレーンとの間で交互にコンテナの受け渡しを行うとと
もに、走行して天井クレーンとの間でコンテナの受け渡
しを行う。
【0012】このように、屋内搬送台車がコンテナ移動
用通路の地下部に上下2段に設けられているので、天井
クレーンがコンテナの貯蔵作業中であっても干渉するこ
となく走行してコンテナを搬送することができ、したが
って、天井クレーンによるコンテナ貯蔵棚へのコンテナ
の受け渡しと、屋内搬送台車によるコンテナの搬送を連
続的に行うことができるので、作業効率の向上を図るこ
とができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい1実施形
態について図面を参照して説明する。なお、図5および
図6で説明したコンテナ貯蔵装置と同じ部分について
は、同じ符号を付して説明をする。図1は本発明のコン
テナ貯蔵装置の斜視図である。図2は走行式スプレッダ
の側面図である。図3は走行式スプレッダの一部斜視拡
大図である。図4はコンテナ把持用ツイストロック装置
の図で、(A)は正面図、(B)は平面図である。図1
ないし図4において、1はコンテナターミナルのコンテ
ナヤードである。2はコンテナヤード1上に、コンテナ
移動用通路5を挟んで左右に2列1組に対向配置した多
数のコンテナ貯蔵棚である。2aはコンテナ貯蔵棚2に
敷設した走行式スプレッダ用レールで、溝型鋼で形成さ
れている。3はコンテナ貯蔵棚2のコンテナ貯蔵建屋で
ある。3aはコンテナ貯蔵建屋3の支柱である。コンテ
ナ貯蔵棚2の前面部には、後述する昇降フレーム20の
4隅に設けた位置決め装置23の位置決めピン23aを
嵌入し、離脱させるための位置決め穴2bを、行き止ま
りの穴としてそれぞれ対応位置に設け、かつ、各位置決
め穴2bへ位置決めピン23aを導くための、V字状の
ガイド3bを、各位置決め穴2b部分に張り出させてい
る(図1の○の中の拡大図)。4はコンテナである。4
aはコンテナ4の上部4隅に設けた隅金具であり、4b
は長孔である。6A、6Bはコンテナ移動用通路5下方
の地下部に上下2段に敷設した屋内搬送台車走行用レー
ルで、6Aは上部レール、6Bは下部レールである。7
A、7Bはコンテナ4を載置して走行する屋内搬送台車
で、7Aは上部搬送台車、7Bは下部搬送台車である。
8Aはコンテナ移載クレーン用レールで、コンテナ貯蔵
建屋3の長手方向の端部に、かつ、コンテナ移動用通路
5の延長上に外方に張り出すように敷設されている。9
Aはコンテナ移載クレーンである。9aはコンテナ移載
クレーン9Aに設けられた巻上装置で、ワイヤロープ9
bを介してスプレッダ9cを昇降可能に吊り下げてい
る。スプレッダ9cの4隅には、コンテナ4を把持して
吊持するコンテナ把持用ツイストロック装置9dを有し
ている。コンテナ把持用ツイストロック装置9dは、ツ
イストロックピンのT字状の先端部22mとコンテナ4
の上部4隅の長孔4bとの間で係合、離脱可能にしてあ
る(図3、図4)。12Aはコンテナヤード1に敷設し
た搬送台車走行用レール12b上をコンテナ4を載置し
て走行する地上搬送台車である。
【0014】18はコンテナ移動用通路5の上方にコン
テナ貯蔵建屋3に沿って敷設した天井クレーン走行用レ
ールである。19は天井クレーン走行用レール18上を
走行する天井クレーンである。19aは天井クレーン1
9に設けた巻上装置で、ワイヤロープ19bを介して昇
降フレーム20を昇降可能に吊り下げている。昇降フレ
ーム20は、下方を開放した断面C字状を形成してい
て、下端部20aの上面に走行式スプレッダ走行用レー
ル20bを敷設している。昇降フレーム20の4隅に
は、コンテナ貯蔵棚2の前面部に設けた位置決め穴2b
に嵌入、離脱させるための位置決め装置23を設けてい
る。23bは位置決め装置23の位置決めピン23aを
伸縮するための位置決めシリンダである。
【0015】21は走行式スプレッダで、昇降フレーム
20のスプレッダ走行用レール20b上とコンテナ貯蔵
棚2の走行式スプレッダ用レール2a上を走行車輪21
aを介して相互に乗り継いで左右に走行する。走行車輪
21aは、駆動モータ21bによりギヤボックス21c
を介して駆動される。走行式スプレッダ21の4隅には
コンテナ4を把持して吊持するコンテナ把持用ツイスト
ロック装置22を有している。
【0016】コンテナ把持用ツイストロック装置22
は、図4に示すように、コンテナ4の上部4隅に設けら
れた隅金具4aの長孔4bの位置に合わせて、走行式ス
プレッダ21の4隅に計4個のツイストロックピン22
aを下向きに配置するとともに、ツイストロックピン2
2aを、ガイドスリーブ22bに回転可能に保持させて
ツイストロックピン22aをガイドスリーブ22bと一
体にガイド機構22cに沿わせて上下に移動することに
より、ツイストロックピン22aのT字状の先端部22
mを隅金具4aの長孔4bに対して出し入れ可能にして
ある。
【0017】上記ガイドスリーブ22bの側面には、支
持ブラケット22dを上下に固設し、一方、ガイドスリ
ーブ22bから離れた側方部に、固定側支持板22eを
張り出させ、かつ、支持ブラケット22dと固定側支持
板22eとの間に平行四辺形リンク機構22fを形成す
るように上下のリンク部材22gをピンで枢着連結し、
さらに、上部のリンク部材22gと固定側支持板22e
の下部との間に上下動用シリンダ22hを介装させ、上
下動用シリンダ22hの伸縮により平行四辺形リンク機
構22fを介してガイドスリーブ22bに上下方向の移
動力が与えられるようにしてある。
【0018】上記ガイドスリーブ22bから突出させた
ツイストロックピン22aの上端に、ツイストリンク2
2iを取り付け、かつ、ガイドスリーブ22bに固設し
たフレーム22j上にツイスト用シリンダ22kを設置
し、ツイスト用シリンダ22kの先端をツイストリンク
22iに接続し、ツイスト用シリンダ22kの伸縮作動
でツイストリンク22iを変位させることにより、ツイ
ストロックピン22aを回転させて先端部の向きを90
°変位させるようにし、これにより、ツイストロックピ
ン22aの先端部22mをコンテナ隅金具4aの長穴4
bに係合、離脱させるようにしてある。
【0019】各コンテナ貯蔵棚2と天井クレーン19の
昇降フレーム20との間でコンテナ4の受け渡しをする
ときは、天井クレーン19を移動し、昇降フレーム20
を昇降させて昇降フレーム20を貯蔵しようとするコン
テナ貯蔵棚2の位置よりも1段上方部まで移動し、その
位置で昇降フレーム20の4隅に設けた位置決め装置2
3の左右両側の各位置決めピン23aを、位置決めシリ
ンダ23bの伸長作動によって僅かに突出させるように
する。このような状態で、昇降フレーム20をさらに降
下させると、昇降フレーム20の4隅の端面から突出し
ている各位置決めピン23aがコンテナ貯蔵棚2側のV
字状のガイド3bに係合するので、その時点で昇降フレ
ーム20の降下を停止する。
【0020】次に、位置決めシリンダ23bを伸長作動
させて各位置決めピン23aをさらに突出させると、各
位置決めピン23aはそれぞれガイド3bに導かれて対
向する左右の位置決め穴2b内に嵌入させられ、昇降フ
レーム20の位置決めが完了する。
【0021】次に、本実施形態の作用について述べる。
コンテナ貯蔵棚2にコンテナ4を貯蔵する場合、コンテ
ナ4が地上搬送台車12A上に載置されて搬送されてく
ると、コンテナ移載クレーン9Aはスプレッダ9cをコ
ンテナ4上に降ろし、スプレッダ9cの4隅のコンテナ
把持用ツイストロック装置9dによりコンテナ4を把持
して吊り上げる。コンテナ移載クレーン9Aはコンテナ
4を吊り上げるとコンテナ移動用通路5側に移動し、コ
ンテナ移動用通路5の地下部に上下2段に設けた屋内搬
送台車7A、7Bのいずれか一方、たとえば、上段の屋
内搬送台車7A上にコンテナ4を降ろして受け渡す。コ
ンテナ4を受け取った屋内搬送台車7Aは、目的のコン
テナ貯蔵棚2の前まで走行して停止する。屋内搬送台車
7Aが停止すると、天井クレーン19は昇降フレーム2
0を降ろして昇降フレーム20の下面に設けられている
走行式スプレッダ21をコンテナ4上に降ろし、走行式
スプレッダ21の4隅のコンテナ把持用ツイストロック
装置22によりコンテナ4を把持して吊り上げる。この
とき、昇降フレーム20は目的のコンテナ貯蔵棚2の1
段上方部のコンテナ貯蔵棚2の位置に合わせて停止し、
昇降フレーム20の4隅の位置決め装置23により昇降
フレーム20をコンテナ貯蔵棚2に固定する。昇降フレ
ーム20を固定すると、走行式スプレッダ21が昇降フ
レーム20のレール20b上とコンテナ貯蔵棚2のレー
ル2a上を乗り継ぎ走行して目的のコンテナ貯蔵棚2へ
移動し停止する。走行式スプレッダ21が停止すると、
走行式スプレッダ21の4隅のコンテナ把持用ツイスト
ロック装置21によりコンテナ4をコンテナ貯蔵棚2へ
降ろして受け渡す。
【0022】走行式スプレッダ21は、コンテナ貯蔵棚
2にコンテナ4を受け渡すと、走行して昇降フレーム2
0に戻る。昇降フレーム20に走行式スプレッダ21が
戻ると、天井クレーン19は次のコンテナ4を受け取り
に下段の屋内搬送台車7B上方まで走行して上記と同様
の貯蔵作業を行う。
【0023】上下2段の屋内搬送台車7A、7Bは、コ
ンテナ移載クレーン9Aとの間で交互にコンテナ4の受
け渡しを行うとともに、走行して天井クレーン19との
間でコンテナ4の受け渡しを行う。
【0024】このように、屋内搬送台車7A、7Bがコ
ンテナ移動用通路5の地下部に上下2段に設けられてい
るので、天井クレーン19がコンテナ4の貯蔵作業中で
あっても干渉することなく走行してコンテナ4を搬送す
ることができ、したがって、天井クレーン19によるコ
ンテナ貯蔵棚2へのコンテナ4の受け渡しと、屋内搬送
台車7A、7Bによるコンテナ4の搬送を連続的に行う
ことができるので、作業効率の向上を図ることができ
る。
【0025】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し
得ることは勿論である。たとえば、上記実施形態では荷
物を収納したコンテナの貯蔵について説明したが、使用
済みの空コンテナも同様に貯蔵することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、天井クレーンがコ
ンテナ貯蔵棚にコンテナを貯蔵している間でもトラバー
サは天井クレーンと干渉することなく、走行してコンテ
ナを目的の場所まで搬送することができ、したがって、
作業効率の向上を図ることができるなどの優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンテナ貯蔵装置の斜視図である。
【図2】走行式スプレッダの側面図である。
【図3】走行式スプレッダの一部斜視拡大図である。
【図4】コンテナ把持用ツイストロック装置の図で、
(A)は正面図、(B)は平面図である。
【図5】従来のコンテナ貯蔵装置の斜視図である。
【図6】図5のA−A矢視図である。
【符号の説明】
1 コンテナヤード 2 コンテナ貯蔵棚 2a レール(溝型鋼) 3 コンテナ貯蔵建屋 3a 支柱 3b V字状ガイド 4 コンテナ 4a 隅金具 4b 長孔 5 コンテナ移動用通路 7A、7B 屋内搬送台車 9A コンテナ移載クレーン 9c スプレッダ 9d ツイストロック装置 19 天井クレーン 20 昇降フレーム 20A 位置決め装置 21 走行式スプレッダ 22 ツイストロック装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテナヤード上に、コンテナ貯蔵棚を
    多段多列に、かつ、コンテナ貯蔵棚間にコンテナ移動用
    通路を形成するように2列1組にして対向配置してなる
    コンテナ貯蔵建屋と、コンテナ移動用通路上方にコンテ
    ナ貯蔵建屋に沿って敷設したレール上に走行可能に搭載
    した天井クレーンと、該天井クレーンから吊り下げられ
    た昇降フレームと、コンテナ移動用通路下方の地下部に
    上下2段に敷設したレール上をコンテナを載置して各別
    に走行可能に設けた屋内搬送台車と、コンテナ貯蔵建屋
    の長手方向の端部に、かつ、コンテナ移動用通路の延長
    上に外方に張り出すように敷設したレール上に走行可能
    に搭載したコンテナ移載クレーンと、該コンテナ移載ク
    レーンから吊り下げられたスプレッダとからなり、該ス
    プレッダは4隅にコンテナ把持用ツイストロック装置を
    有してコンテナ移載クレーン下方に来た地上搬送台車と
    屋内搬送台車との間でコンテナを吊持してコンテナの受
    け渡しを行い、上記天井クレーンの昇降フレームには昇
    降フレームに敷設したレール上とコンテナ貯蔵棚に敷設
    したレール上を相互に乗り継いで左右に走行して屋内搬
    送台車とコンテナ貯蔵棚との間でコンテナを吊持してコ
    ンテナの受け渡しを行う4隅にコンテナ把持用ツイスト
    ロック装置を有する走行式スプレッダを有してなること
    を特徴とするコンテナ貯蔵装置。
  2. 【請求項2】 上記昇降フレームの4隅には、コンテナ
    貯蔵棚側に設けた位置決め穴に嵌入、離脱させるための
    位置決め装置を有している請求項1記載のコンテナ貯蔵
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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