JP3263695B2 - コンテナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッダの制御方法 - Google Patents

コンテナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッダの制御方法

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JP3263695B2
JP3263695B2 JP2000300208A JP2000300208A JP3263695B2 JP 3263695 B2 JP3263695 B2 JP 3263695B2 JP 2000300208 A JP2000300208 A JP 2000300208A JP 2000300208 A JP2000300208 A JP 2000300208A JP 3263695 B2 JP3263695 B2 JP 3263695B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテナヤード等
においてコンテナを多段積する場合に使用されるコンテ
ナ多段積用スプレッダおよびコンテナ多段積用スプレッ
ダの制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンテナ多段積用スプレッダについて、
図6を用いて説明する。コンテナ段積保管ヤードAにお
いて、段積保管ヤードAを跨ぐクレーン35の移動トロ
リー36にコンテナ多段積用スプレッダ1(以下、スプ
レッダと呼ぶ)が吊下されている。コンテナ50は、幅
が一定(8フィート)で、長さ、高さの異なるものが使
用されている。スプレッダ1は、コンテナ50をトレー
ラBのシャーシからコンテナ保管ヤードAに移動し、ま
たは、コンテナ保管ヤードAからトレーラBのシャーシ
に積載するためのものである。以下、コンテナ50をコ
ンテナ保管ヤードAに移動する時のスプレッダ1の動作
について図8、図9を用いて説明する。
【0003】まず、スプレッダ1は、移動トロリー36
によりトレーラBの上方に移動される。この状態を図8
(a)に示した。スプレッダ1を下降させ、コンテナ50
を掴む(図8(b))。このとき、スプレッダ1の四隅に
設けられたガイドフリッパ8がコンテナ50の上面四隅
にガイドされることで、スプレッダ1が位置決めされ
る。続いてスプレッダ1を巻き上げ、コンテナ50をシ
ャーシからつり上げるとともに、ガイドフリッパ8をコ
ンテナ50下部の四隅に下降する(図8(c))。以下、
このコンテナ50を既に段積されているコンテナから区
別して説明するために、その符号を50−3として説明
する。
【0004】つり上げられたコンテナ50−3をコンテ
ナ段積保管ヤードAに段積されている他のコンテナ50
−1、50−2の上方に移動し(図9(a))、コンテナ
50−2の上部に巻下げる(図9(b))。このとき、ガ
イドフリッパ8がコンテナ50−2の上面四隅にガイド
されることで、コンテナ50−3がコンテナ50−2に
対して位置決めされて段積される。その後ガイドフリッ
パ8を上昇させ(図9(c))、さらにコンテナ50−3
とスプレッダ1を分離してスプレッダ1を上昇させる
(図9(d))。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
スプレッダにおいては、既に記したようにスプレッダ1
がコンテナ50を把持した後でガイドフリッパ8がコン
テナ50−3下部の四隅に下降する。そのタイミング
は、以下のようにして決められる。図13に示すよう
に、コンテナ50の上面四隅にはコンテナ上隅金具50
aが設けられており、スプレッダ1には、このコンテナ
上隅金具50aに上から着脱結合するツイストロックピ
ン6が設けられている。また、このツイストロックピン
6の着脱を検出するツイストロックセンサ32が設けら
れている。図8(b)で示すようにスプレッダ1がコンテ
ナ50上に着床した後、ツイストロックピン6によって
スプレッダ1とコンテナ50とを結合する。その結合を
ツイストロックセンサ32が検出すると、図8(c)に示
すようにガイドフリッパ8が下降するようになってい
る。しかし、上記構成によれば、コンテナ50の上昇と
は関係なく、ツイストロックピン6によってスプレッダ
1とコンテナ50とが結合しさえすればコンテナ50が
上昇するものとみなしてガイドフリッパ8が下降するた
め、スプレッダ1がコンテナ50上に着床した後に何ら
かのトラブルでコンテナ50の上昇が行われなかった場
合であってもガイドフリッパ8が下降してしまう。この
場合、ガイドフリッパ8がトレーラBのシャーシと衝突
してしまい、ガイドフリッパ8およびトレーラBのシャ
ーシが破損してしまうという問題がある。また、コンテ
ナ50が地上においてある場合でも、ツイストロック後
ただちにガイドフリッパ8が下がると、ガイドフリッパ
8が地面に当たり、不具合が発生することが考えられ
る。
【0006】上記事情に鑑み、本発明においては、ガイ
ドフリッパの衝突を避けることができるコンテナ多段積
スプレッダおよびコンテナ多段積スプレッダの制御方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記従来のスプレッダで
は、コンテナの上昇とは関係なく、ツイストロックピン
によるスプレッダとコンテナとの結合という条件が満た
された場合にガイドフリッパを下降させていた。しか
し、この条件だけではコンテナが上昇することは不確実
であるために上記問題点を有していた。本発明において
は、コンテナの上昇という確実な条件に基づいてガイド
フリッパを下降させることを特徴とする。具体的には、
本発明に係るコンテナ多段積用スプレッダは、ガイドフ
リッパを備えたコンテナ多段積用スプレッダにおいて、
ガイドフリッパを昇降させる駆動モータと、スプレッダ
本体の上昇を検出するスプレッダ上昇検出手段と、前記
スプレッダ上昇検出手段の検出出力に基づいて前記駆動
モータを制御するガイドフリッパ制御部とを備え、該ガ
イドフリッパ制御部は、前記スプレッダ本体の上昇量
が、前記ガイドフリッパが最下端に到達してもコンテナ
が載置された支持物体に該ガイドフリッパが衝突しない
量以上となった場合に、前記ガイドフリッパの下降を開
始することを特徴とする。
【0008】このコンテナ多段積用スプレッダにおいて
、何らかのトラブルでスプレッダが上昇しなかった場
合にはガイドフリッパが下降されないため、ガイドフリ
ッパがトレーラのシャーシ等の支持物体に衝突すること
が防止される。なお、支持物体とは、コンテナが載置さ
れているトレーラや地面などである。
【0009】スプレッダ上昇検出手段としては、スプレ
ッダを昇降させるスプレッダ昇降モータの回転数に基づ
いて前記スプレッダの上昇量を算出するエンコーダや、
トロリとスプレッダとの距離を計測する距離センサ等を
設けることができる。スプレッダの上昇量としては、以
下の高さを採用することができる。すなわち、把持した
コンテナの下端と、それより更に下に位置することにな
るガイドフリッパの下端との差(ガイドフリッパの突き
出し量)よりも多い上昇量とすれば、ガイドフリッパの
衝突が防止される。より具体的には、例えばガイドフリ
ッパが下方に35cmほど突き出す場合、余裕をみて5
0cm上昇した時に下降を開始する。あるいは、コンテ
ナの上昇量がガイドフリッパの突き出し量に満たない場
合でも、ガイドフリッパを下降させる間のコンテナの上
昇を見込んで、ガイドフリッパの下降を開始してもよ
【0010】さらに、スプレッダがコンテナを把持して
いることを検出するコンテナ検出手段を設け、前記ガイ
ドフリッパ制御部は、前記コンテナ把持検出手段の検出
出力に基づき、スプレッダがコンテナを把持していない
とき前記ガイドフリッパを下降させないようにすれば、
コンテナ搬送時ではなく、単にスプレッダのみを上昇さ
せる場合にガイドフリッパが下降してしまうことが防止
される。コンテナ把持検出手段の検出が無から有に変化
した時点の高さを基準として、その基準からスプレッダ
が所定距離上昇したときにガイドフリッパを下降させる
ようにしてもよい。コンテナ把持検出手段としては、ス
プレッダとコンテナとを結合するツイストロックピンの
ロック、アンロックを検出するツイストロックセンサ、
および、吊荷検知センサとすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本実施形態に係るコンテナ多段積
用スプレッダについて、図面を用いて説明する。図2に
おいて示したものは、本実施形態に係るコンテナ多段積
用スプレッダであり、左半分の斜視図である。図3は図
2のI-I矢視の断面図、図4は図2のII-II矢視の正面
図、図5は図4のIII-III矢視の断面図である。なお、
図2では、図面上で斜め左上方向をクレーンの前方、斜
め右下方向をクレーンの後方、斜め左下方向をクレーン
の左側、斜め右上方向をクレーンの右側とし、スプレッ
ダ1の半分のみを斜視図で示している。
【0012】図6において示すように、スプレッダ1
は、コンテナ段積保管ヤードAで、段積保管ヤードAを
跨ぐクレーン35の移動トロリー36に吊下されてい
る。コンテナ50は、幅が一定(8フィート)で、長
さ、高さの異なるものが使用されている。コンテナスプ
レッダ1は、コンテナ50をトレーラBのシャーシから
コンテナ保管ヤードAに移動し、または、コンテナ保管
ヤードAからトレーラBのシャーシに積載するためのも
のである。
【0013】図2に示すように、スプレッダ1は、クレ
ーン35(図6参照)に設けられた移動トロリー36か
ら繰出される巻上索4により4点吊りしたスプレッダ本
体部2と、スプレッダ本体部2内の駆動機構で長手方向
に対称に伸縮されるスプレッダ伸縮部3とで構成されて
いる。また、図6に示すように、移動トロリー36には
スプレッダ昇降モータ36aが設けられ、巻上索4を介
してスプレッダ1を昇降させる。また、スプレッダ昇降
モータ36a回転数からスプレッダ昇降量を算出するエ
ンコーダ(スプレッダ上昇検出手段)36bが設けられ
ている。
【0014】スプレッダ伸縮部3の各突出端にはエンド
ビーム5が形成され、エンドビーム5の両端コラム部内
には、図4に示すように、ツイストロックピン6が設け
られており、このツイストロックピン6をコンテナ50
の上隅金具50aに上から着脱結合してコンテナ50を
吊り又は放すことができる。図3、図10、図11に示
すように、ツイストロックピン6近傍には、ツイストロ
ックピン6のロック、アンロックを検出するツイストロ
ックセンサ32、および、着床センサ(スプレッダ上昇
検出手段)33が設けられている。
【0015】着床センサは、図11に示すように、エン
ドビーム5下端から下方に突出する着床ピン33aと、
着床ピン33aが上昇した際に押し上げられるレバー3
3bと、レバー33bが押し上げられた際にオンとなる
リミットスイッチ33cとにより構成されている。図1
1(a)はスプレッダ1がコンテナ50を把持しようと下
降している状態であり、まだコンテナ50に着床してな
い。したがって着床ピン33aは下降した状態となって
おり、リミットスイッチ33cはオフとなっている。図
11(b)のようにスプレッダ1を下降させると、コンテ
ナ50により着床ピン33aが押し上げられるので、レ
バー33bが上昇し、リミットスイッチ33cはオンと
なる。さらに、図11(c)に示すように、コンテナ50
を吊り上げた状態では、スプレッダ1下端とコンテナ5
0との間には15mm程度の隙間が形成される。この状態で
はリミットスイッチ33cはオフとなる。したがって、
リミットスイッチ33cがオン→オフとなることで、コ
ンテナ50が上昇を開始したことが検出できる。これに
より、着床センサ33がコンテナ50の着床、非着床
(コンテナ50が上昇したか否か)を検出することがで
きる。
【0016】エンドビーム5には、後述するように、フ
リッパビーム7がワイヤ14にて吊り下げられると共に
フリッパビーム7の両端に一対のガイドフリッパ8が対
称に一体固定されて設けられ、更に、ガイドフリッパ8
の垂直側面部にフリッパロックピン着脱手段9が設けら
れている。フリッパロックピン着脱手段9は、図5に示
すフリッパロックピン9aを後述する各フリッパロック
ピン結合部に着脱するためのものである。
【0017】エンドビーム5上の中央には、一対の双胴
ドラム10が相互に隣接して平行に配置されると共に各
双胴ドラム10に互いに噛合する同期ギヤ11が取り付
けられ、更に、一方の双胴ドラム10に駆動モータ12
が接続されている。エンドビーム5の両端コラム部の支
持台15上には各一対のガイドシーブ13が設けられて
いる。
【0018】また、前記一対の双胴ドラム10に、前後
各一対のワイヤ14の一端部が巻付けられ、これらのワ
イヤ14はエンドビーム5両端の各ガイドシーブ13を
通り下方向へ導かれ、その他端部をフリッパビーム7及
びガイドフリッパ8の断面重心を跨ぐ2点位置にそれぞ
れ繋着され、フリッパビーム7を支持している。また、
エンドビーム5の両端コラム部の側面には、前記フリッ
パロックピン着脱手段9と結合する上下2つの結合用開
口5a,5bが設けてある。
【0019】上開口5aはガイドフリッパ8の格納時に
フリッパロックピン9aが結合されるフリッパロックピ
ン結合部、下開口5bはスプレッダ1がコンテナ50を
掴む際にフリッパロックピン9aが結合されるフリッパ
ロックピン結合部である。エンドビーム5の両側部とフ
リッパビーム7の両側部間には、図4に示すように、伸
縮ロッド式のスイング抑制手段17が接続されている。
【0020】スイング抑制手段17は、エンドビーム5
両端の低い取付台15aの内側部にスプレッダ長さ方向
へ傾動可能に水平軸18aにより支持した短い円筒ガイ
ド18と、この円筒ガイド18内に摺動自由に且つ上端
部の抜止めフランジ19aで円筒ガイド18に支持され
る第2円筒ガイド19と、この第2円筒ガイド19内に
摺動自由に且つ上端部の抜止めフランジ20aで第2円
筒ガイド19に支持される伸縮ロッド20と、前記取付
台15a上に傾動可能に設けられ駆動端を円筒ガイド1
8の上部と傾動可能に接続したスイング調節用のシリン
ダ21とで構成されている。
【0021】伸縮ロッド20は、伸縮可能な状態のもと
で、伸縮ロッド20の下端に設けたアイプレート20b
を、ガイドフリッパ8から張出したブラケット8bに軸
20cで接続している。従って、前記シリンダ21の縮
小駆動で円筒ガイド18は、図4中反時計方向へ回動
し、第2円筒ガイド19と伸縮ロッド2bを介して一対
のガイドフリッパ8が、コンテナ端面に押し当てられ、
このとき丁度フリッパロックピン着脱手段9の中心が、
コンテナ50の隅金50a,50bの側面孔の縦中心線
上に一致するように構成している。
【0022】また、前記シリンダ21の伸長駆動で円筒
ガイド18は、図4中時計方向へ回動し、ガイドフリッ
パ8を一定距離コンテナ50の端面から離して、昇降で
きるようにしている。前記フリッパロックピン着脱手段
9の直下には、図5に示すように、一対のガイドフリッ
パ8内に対向方向にコンテナ下端検出用の光電スイッチ
52が設けられている。なお、図5中で8aはガイドフ
リッパ8のテーパガイド面である。
【0023】さらに、本実施形態においては、図1に示
すように、ツイストロックセンサ32とエンコーダ36
bの検出出力に基づいて駆動モータ12を制御するフリ
ッパビーム制御部(ガイドフリッパ制御部)30を備え
ている。
【0024】上記構成を有する本実施形態のコンテナ多
段積用スプレッダ1は、図7に示すフローチャートに従
い、次のようにコンテナ荷役作業を行う。先ず、コンテ
ナの荷役作業を開始するにあたって、図4に示すように
ガイドフリッパ8を格納位置8Aにて収納した状態にお
いて、エンドビーム5の上開口5aからフリッパロック
ピン9aを外し、双胴ドラム10を巻出し駆動して、ガ
イドフリッパ8のフリッパロックピン9aをエンドビー
ム5の下開口5bに結合させて通常の使用位置8Bにセ
ットする(ステップS1)。
【0025】次にスプレッダ1を、吊り上げるべきコン
テナ50上に移動した後に下降させ、ガイドフリッパ8
によってスプレッダ1がガイドされてコンテナ50上に
嵌合着床させる(ステップS2、図8(a),(b)参照)。
スプレッダ1がコンテナ50上に嵌合着床した後は、ツ
イストロックピン6をコンテナ50の上隅金具50aの
上面孔に結合する。このとき、ツイストロックセンサ3
2がツイストロックピン6の結合を検出し、フリッパビ
ーム制御部30へ出力する。
【0026】その後、スプレッダ1の巻上げを開始する
(ステップS3)。その際、エンコーダ36bがスプレ
ッダ昇降モータ36aの回転数からスプレッダ1の上昇
量を算出する。
【0027】次に、搬送するコンテナ50を他のコンテ
ナ上に多段積する場合と、多段積を行わずに地上やトレ
ーラのシャーシに下ろす場合とに分けて説明する(ステ
ップS4)。まず、搬送するコンテナ50を他のコンテ
ナ上に多段積する場合について説明する。以下において
は、このコンテナを既に段積されているコンテナから区
別して説明するために、図8に示すようにその符号を5
0−3とし、既に段積されているコンテナを50−1、
50−2とする。
【0028】前述のように、エンコーダ36bはスプレ
ッダ1の上昇量を検出してフリッパビーム制御部30に
出力する。フリッパビーム制御部30は、スプレッダ1
が所定距離上昇した後に駆動モータ12を制御してガイ
ドフリッパ8を図4に示す下端位置8Cまで下降させる
(ステップS5)。一般的には、ガイドフリッパ8が下
端位置8Cにある場合、ガイドフリッパ8下端がコンテ
ナ50−3下端より35cm程度下方にはみ出すため、
余裕を持たせてスプレッダ1が50cm以上上昇した場
合にガイドフリッパ8を下降させる。なお、上記スプレ
ッダの所定上昇量の基準としては、ツイストロックセン
サ32の検出出力が無から有(結合)に変化した時点の
スプレッダ1の高さ、または、着床センサ33が非着床
から着床に変化した時点のスプレッダ1の高さを採用す
る。また、フリッパビーム制御部30がガイドフリッパ
8を下降させる条件は、スプレッダ1が50cm以上上
昇した場合で、かつ、ツイストロックセンサ32がツイ
ストロックピン6の結合を検出している場合である。こ
れは、スプレッダ1がコンテナ50−3を把持せず単に
上昇する場合にガイドフリッパ8が下降することを防止
するためである。
【0029】ガイドフリッパ8の下降は、具体的には以
下のようにして行われる。まず、フリッパロックピン9
aをスプレッダ1の下開口5bから外し(ステップS
6)、スイング調節用シリンダ21の伸長駆動でフリッ
パビーム7をコンテナ端から僅かに離れるようにスイン
グさせ(ステップS6)、500mm/sec程度の巻出し速
度で下降させる(ステップS8)(図8(c)参照)。そ
の後、下降するフリッパビーム7に内蔵する光電スイッ
チ52が、コンテナ50−3の下端を越える位置で作動
し、ガイドフリッパ8の下降が自動停止される(ステッ
プS9)。
【0030】そして、フリッパロックピン9aをコンテ
ナ下隅金具50bに結合し(ステップS11)、その
後、コンテナ保管ヤードAの所定位置にスプレッダを移
動して、スプレッダ1の下降を開始する(ステップS1
2)(図9(a)参照)。
【0031】コンテナ50−3がコンテナ50−2に着
床された後、フリッパロックピン9aをコンテナ下隅金
具50bから外し(ステップS13)、スプレッダ1の
下開口5b高さに上昇させて(ステップS14、図9
(c)参照)、下開口5bに挿入結合し(ステップS1
5)、ツイストロックピン6をコンテナ上隅金具50a
から開放して(ステップS16)、スプレッダ1だけを
巻上げ(ステップS17)(図9(d)参照)、次のコン
テナ荷役位置へ移動させ、同様のコンテナ荷役が繰返さ
れる(ステップS18)。
【0032】他方、多段積を行わない場合には(ステッ
プS4)、フリッパビーム7を下降させずにコンテナ5
0−3を吊り上げ搬送し、地上やトレーラのシャーシ上
などにコンテナ50−3を下ろす(ステップS19〜2
1)。
【0033】なお、着床センサを、吊荷検知センサ(コ
ンテナ把持検出手段)を兼ね備えたものとしてもよい。
図12に示した着床センサ(スプレッダ上昇検出手段、
コンテナ把持検出手段)33’は、図11の着床センサ
33に対して、レバー33dと、吊荷検知リミットスイ
ッチ33eを新たに備えたものである。吊荷検知リミッ
トスイッチ33eは、リミットスイッチ33cと同様
に、スプレッダ1がコンテナ50に着床したときにオン
となるが、コンテナ50を吊り上げたときにはオフとな
らない。したがって、コンテナ50を吊り上げている状
態にあっては、リミットスイッチ33cがオフであり、
吊荷検知リミットスイッチ33eがオンの状態となる。
これにより、コンテナ50を把持していることを検知す
ることができる。
【0034】また、上昇検出手段は、エンコーダに限定
されるものではない。例えば、図14に示すように、移
動トロリー36にレーザー距離計53を設け、スプレッ
ダ1との間の距離を測定することにより、コンテナ50
の上昇量を検出することができる。更に、距離センサの
代わりにCCDカメラ式等を用いてもよい。また、距離
センサをスプレッダ1に設け、移動トロリー36との間
の距離を測定してもよい。
【0035】以上説明したように、本実施形態に係るコ
ンテナ多段積用スプレッダ1においては、フリッパビー
ム制御部30は、ツイストロックセンサ32とエンコー
ダ36bとの検出出力に基づいてスプレッダ1が所定距
離上昇した場合で、かつ、スプレッダ1がコンテナ50
を把持している場合に駆動モータ12を制御してガイド
フリッパ8を下降させる。このようにコンテナ50が上
昇したことを確実に検出した後でガイドフリッパ8を下
降させるので、ガイドフリッパ8がトレーラBのシャー
シと衝突することが防止される。また、スプレッダ1が
コンテナ50を把持している場合にのみガイドフリッパ
8を下降させるので、スプレッダ1がコンテナ50を把
持せず単に上昇する場合にガイドフリッパ8が下降する
ことが防止される。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
テナ多段積用スプレッダにおいては、ガイドフリッパ制
御部は、スプレッダ上昇検出手段の検出出力に基づいて
スプレッダが確実に上昇した場合に駆動モータを制御し
てガイドフリッパを下降させる。このように本発明にお
いてはコンテナが上昇したことを確実に検出した後でガ
イドフリッパを下降させるので、ガイドフリッパがトレ
ーラのシャーシ等と衝突することが防止される。また、
スプレッダがコンテナを把持している場合にのみガイド
フリッパを下降させることにより、スプレッダがコンテ
ナを把持せず単に上昇する場合にガイドフリッパが下降
することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態として示したコンテナ多
段積用スプレッダ制御部のブロック図である。
【図2】 本発明の一実施形態として示したコンテナ多
段積用スプレッダの斜視図である。
【図3】 図2におけるI-I線に沿った矢視図である。
【図4】 図2におけるII-II線に沿った矢視図であ
る。
【図5】 図4におけるIII-III線に沿った矢視図であ
る。
【図6】 コンテナ多段積用スプレッダを備えたクレー
ンの正面図である。
【図7】 同コンテナ多段積用スプレッダの動作を示す
フローチャートである。
【図8】 コンテナ多段積用スプレッダによってコンテ
ナをつり上げる状態を示す図である。
【図9】 コンテナ多段積用スプレッダによってコンテ
ナを段積する状態を示す図である。
【図10】 コンテナ多段積用スプレッダに備えられた
着床センサの着床ピンを示す図である。
【図11】 同着床ピンを示す図であり、スプレッダが
コンテナに着床してから、コンテナを吊り上げるまでの
着床ピンの高さ変化を示す図である。
【図12】 着床センサの変形例を示す図である。
【図13】 コンテナ多段積用スプレッダとコンテナと
の結合部を示す図である。
【図14】 変形例として示したコンテナ多段積用スプ
レッダが備えるレーザ距離計を示す図である。
【符号の説明】
1 コンテナ多段積用スプレッダ 8 ガイドフリッパ 12 駆動モータ 30 フリッパビーム制御部(ガイドフリッパ制御
部) 32 ツイストロックセンサ(コンテナ把持検出手
段) 33 着床センサ(スプレッダ上昇検出手段) 33’ 着床センサ(スプレッダ上昇検出手段、コンテ
ナ把持検出手段) 36b エンコーダ(スプレッダ上昇検出手段) 50 コンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浮田 哲治 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22 号 三菱重工業株式会社 広島製作所内 (56)参考文献 特開 平11−60140(JP,A) 特開 平5−338986(JP,A) 実開 平5−42284(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 1/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイドフリッパを備えたコンテナ多段積
    用スプレッダにおいて、 該ガイドフリッパを昇降させる駆動モータと、 スプレッダ本体の上昇を検出するスプレッダ上昇検出手
    段と、前記スプレッダ上昇検出手段の検出出力に基づいて前記
    駆動モータを制御するガイドフリッパ制御部とを備え、 該ガイドフリッパ制御部は、前記スプレッダ本体の上昇
    量が、前記ガイドフリッパが最下端に到達してもコンテ
    ナが載置された支持物体に該ガイドフリッパが衝突しな
    い量以上となった場合に、前記ガイドフリッパの下降を
    開始する ことを特徴とするコンテナ多段積用スプレッ
    ダ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のコンテナ多段積用スプ
    レッダにおいて、 前記スプレッダを昇降させるスプレッダ昇降モータを備
    え、 前記スプレッダ上昇検出手段は前記スプレッダ昇降モー
    タの回転数に基づいて前記スプレッダの上昇量を算出す
    るエンコーダであり、 前記ガイドフリッパ制御部は、前記スプレッダの上昇量
    が所定値以上となった場合に前記ガイドフリッパを下降
    させる ことを特徴とするコンテナ多段積用スプレッダ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のコンテナ多段積用スプ
    レッダにおいて、 スプレッダがコンテナを把持していることを検出するコ
    ンテナ把持検出手段を備え、 前記ガイドフリッパ制御部は、前記コンテナ把持検出手
    段の検出出力に基づき、スプレッダがコンテナを把持し
    ていないときには前記ガイドフリッパを下降させない
    とを特徴とするコンテナ多段積用スプレッダ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のコンテナ多段積用スプレ
    ッダにおいて、 前記スプレッダはコンテナを着脱するツイストロックピ
    ンを備え、 前記コンテナ把持検出手段は、ツイストロックピンのロ
    ック、アンロックを検出するツイストロックセンサであ
    ことを特徴とするコンテナ多段積用スプレッダ。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のコンテナ多段積用スプレ
    ッダにおいて、 前記スプレッダは、スプレッダ下面の物体の有無を検知
    するコンテナ吊荷検知センサを備え、 前記コンテナ把持検出手段は、前記コンテナ吊荷検知セ
    ンサである ことを特徴とするコンテナ多段積用スプレッ
    ダ。
  6. 【請求項6】 ガイドフリッパを備えたコンテナ多段積
    用スプレッダによってコンテナを吊り上げるコンテナ多
    段積用スプレッダの制御方法において、前記スプレッダ
    本体の上昇量を検出するスプレッダ上昇検出手段を設
    け、該スプレッダ上昇検出手段により検出されたスプレ
    ッダの上昇量が、前記ガイドフリッパが最下端に到達し
    てもコンテナが載置された支持物体に該ガイドフリッパ
    が衝突しない量以上となった場合に、前記ガイドフリッ
    パを下降させることを特徴とするコンテナ多段積用スプ
    レッダの制御方法。
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